2026年9月18日金曜日

感想回【エメラルド海の探索】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4986

【エメラルド海の探索】ローグライクハーフリプレイ蛇足な感想 ※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「エメラルド海の探索」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。 や。完結までこぎつけました! 今回のリプレイは苦戦しました。でもそのぶん、いいものをお届けできたのではないかと確信しております。 ○作品について とにかく、海の伝説の魔物クラーケン退治に正面から取り組む骨太のストーリー。ガチガチの王道です。 奇をてらうことなく、真正面から挑みます。 巨大なクリーチャーの脅威がよく表現されていて、本当に素晴らしい。 3回の冒険の理由にも説得力がありました。 また、成田芋虫さんによるイラストも素晴らしいですね。 表紙のトロピカルさも素晴らしいですし、本文中のイラスト群もたまらないです。 ○主人公のこと 今回の主人公は、ヴァルグとハルトですね。 でも、語り手は、ハルトと、従者枠のひとり、ポールです。 これを入れ替える構造にすることで、主人公視点と、主人公や船を外側から見る視点で、物語が立体的に描き出せるのではないかというこころみです。 はたして、狙ったとおりの効果は出ているでしょうか。 ヴァルグからの視点の話は、意図的に外しています。 ○リプレイのこと リプレイの書き方って書く人の数だけあって、書く人が同じでもアプローチの仕方は違ったりするわけです。 私はこれまで、海洋冒険もののリプレイを2作品書いています。 ひとつは「マドレーンの海域」。まさにこの「エメラルド海の探索」と同じビストフ周辺を舞台とした作品でした。 もうひとつは「大真珠の探索」。こちらは、作中の描写にある風景の美しさに心を奪われました。 で、アプローチの仕方に話は戻ります。 「マドレーンの海域」は、ゲームブックリプレイらしさを前面に出して、ゲーム的な処理や本文中の描写をメインに組み立てました。 「大真珠の探索」も同様ですが、こちらは本文でも描写に力を入れていたため、本文に沿って書いていくだけでいい感じに仕上がっていきました。 今回「エメラルド海の探索」は、「巨大樹の迷宮」「蜂竜の森」に繋がる物語です。 そのため、ゲーム的な側面よりも、物語に力を入れています。 となると、これまでのようにゲーム的な語りで誤魔化すことが難しく、最小限ではありますが、海洋冒険の知識を仕入れる必要が出てきました。 海でクリーチャーと出会った際にはどういうシチュエーションで対決まで持っていくのか。 船の甲板ってけっこう海から高いところにあるので、敵をどうやって甲板まで上げるのか、甲板に上がらない敵とはどう対峙するのか。 ルール上は全部普通に戦えてしまうのを、表現上はどのような動きをしている形をとるのか。 海戦の場合、船はどのような動きをするのか。 もちろん、単にリアルを追及するだけでは面白くありませんので、それをぶち破る超人的な活躍の表現はどうしたらいいのか。 巨大なクラーケンと戦う時に、ルール上は脚に1点ダメージで落ちますが、その1点をいかにして与えるのかの工夫として、火薬樽への火の玉発射を考えたりとか。 ない知恵を絞って、原作にはない描写や展開をひねり出していきました。 その甲斐もあって、最後のクラーケン戦などは、かなりの迫力バトルが描けたのではないかと自画自賛しております。 あれ、実際のプレイログ見ていただくとわかるのですが、完封、圧勝なんですよね。 船全体が一丸となって戦っているように描きたくて、プレイログだけでは表現できないところも多く入れております。 たとえば3回目の冒険の中間イベントに登場したノームの三銃士などは、従者にはできなかったのですが、あの場面で乗船させないというのも考えにくかったので、従者ではないが、乗組員にする、という扱いにしました。 そうしたらやはり活躍の場は与えたくなってしまい、生命点のやりとりがない範囲で描写させていただきました。 クラーケンの脚は切り離されない限りダメージは入りませんが、それ以外の手段で1点に達しないダメージを積み重ねることは重要な役割です。 そういったお助けキャラの最たるものは、東洋 夏さんのリプレイから拝借させていただいた白奴ですね。 このコビットのおじさんは、東洋 夏さんの描いたリプレイ「エメラルド海の探索」に登場するキャラクターです。 しかも2人目の主人公キャラクターなんですよ。だからちゃんと技量点もあれば生命点もあるのです。 人様のキャラクターなので、イメージどおりに描けたか不安はありますが、だいぶ好き勝手やらせていただきました。 腰痛で戦力外通告ってことにしてプレイヤーキャラクターとして動かない理由づけをしてみましたが、そんなのおかまいなしに暴れ回ってくれましたね。 途中でこのキャラ、主役食ってしまうんじゃ? と不安になったものです。 なお、同じ「エメラルド海の探索」のクラーケン退治の冒険なので、東洋 夏さんのリプレイとはパラレル展開ということになりますね。 でもエピソードは違えど白奴は、東洋 夏さんバージョンの「エメラルド海の探索」のもう一人の主人公ソール君とはちゃんと知り合っているようなので、話は広がりそうです。 ちなみに東洋 夏さんバージョンの「エメラルド海の探索」と、イベントのかぶりはけっこう多くあります。 読み比べてみると違いがわかって面白いかも。 かぶったイベントについては、特に向こうの描写に近づかないようにとかを意識することなく、自然に書いたらちゃんと別展開になっていてよかったです。 ハルトの物語はご覧のとおり、タイガたちの物語とは別のもう一本の主軸として展開していくことになります。 今後この二人がどのような軌跡をたどるのか、展開を楽しみにお待ちいただけたらと思います。 完全に蛇足な感想になりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございます。 次のリプレイにも、ご期待ください。 ■作品情報 作品名:ローグライクハーフd66シナリオ「エメラルド海の探索」 著者:杉本=ヨハネ 監修:紫隠ねこ 発行所・発行元:FT書房 ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編 https://booth.pm/ja/items/4671946 ローグライクハーフd66シナリオ「エメラルド海の探索」 https://ftbooks.booth.pm/items/4941872 本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。 https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。