2026年8月6日木曜日

D&D第4版リプレイ〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜 第4回 FT新聞 No.4943

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版リプレイ 竜(ドラゴン)の予言に選ばれし者たち 〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜 連載第4回 岡和田晃 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ▼はじめに 本作は、かつてD&D日本語版公式サイトに掲載されていた、エベロン世界が舞台の『ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版』リプレイ「竜の予言に選ばれし者たち」の続編です。 当時のサイトは閉鎖されていますが、前日譚の「トレイルブレイザーズを探せ!」と「竜の予言を解放せよ!」はウェブアーカイブで閲覧可能です。D&D第4版や舞台の世界観そのものの解説にもなっておりますので、未読の方は以下よりご覧ください。 https://web.archive.org/web/20110520091921/http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/article/web_replay_eb/index.html うまく繋がらない方は以下もあわせてご利用ください。 https://www.dropbox.com/scl/fi/hfckq3h4rglyer10ycaj4/1_.pdf?rlkey=xzasih78fdhbqoikbr98kovkl&dl=0 https://www.dropbox.com/scl/fi/nluo5nzotbnpeanc1zh0r/2_.pdf?rlkey=f49qwu5pxzhc4flzcw7kj1v5y&dl=0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ DM:ダンジョンマスター(岡和田晃) ネディア:ヒューマンのレンジャー(PL:中山葵) ヘルメス:ヒューマンのアーティフィサー(PL:カナイセイジ) クシュタリ:カラシュターのパラディン(PL:見田航介) ベック:ウォーフォージドのファイター(PL:高橋志行) ジュス:ティーフリングのウィザード(PL:ノダソル) ◆遭遇1:翠玉爪騎士団の強襲! ●不意打ち! DM:それでは、食堂車へ入ります。先ほどオリエント急行と言いましたが、まさにそんな感じの上品な{設/しつら}えとなっています。各テーブルに給仕係が控えていますね。ただ、客の多くは、君たちの前に食事を終えてしまったのか、一等車両の乗客で今から食事を始めるのは君たちくらいでしょう(いそいそとマップを広げる)。 ヘルメス:ちょっ、食堂車なのにマップで管理するのか……!?。 DM:いやいや、お気になさらず(笑)ごゆっくりお食事をお楽しみください。食事はコース料理になっておりまして、スープ、前菜と、給仕が次々とお皿を運んできてくれます。 ネディア:わーい! スープをさっそく飲みますよ。 ヘルメス:俺はなんだか嫌な予感がする。DM、〈知覚〉で判定していいか? クシュタリ:私も周囲に邪悪な連中が潜んでいないか〈知覚〉判定を試みたい。 DM:OK、やってみて。でも、難易度は秘密。ちなみにスープは牛乳がたっぷり使われたポタージュ・スープとなっており、飲まない人にも美味しそうな匂いが漂ってきます。 ヘルメス:(ころころ)〈知覚〉23! クシュタリ:(ころころ)21行ったぞ! DM:では、君たちは食堂車の奥から、ガシャガシャと鎧の音のようなものを聞いたかと思うと、スケイル・アーマーやサーコートで身を包んだ人型生物が4体、現れる(ミニチュアを配置する)。先に食事をしている他の客も、様子がおかしい。スープを飲んでいた客が、ばたりと倒れて痙攣を起こしている。 クシュタリ:はかられたか! ヘルメス:まずい、それを飲むな! DM:もう遅いですね。まず、ヘルメスとクシュタリを除いては“不意を打たれた状態”となります。スープはトラップ扱いで、ゲーム的な処理としては、スープから飲んだ人の頑健防御値を目標値にした攻撃が飛んでくるいう処理にします。(ころころ)よっしゃ、ネディア、ジュスに命中。2人は継続的[毒]ダメージ5(セーヴ・終了)を受けます。 ネディア:うわーん、踏んだり蹴ったり! ジュス:……まだ、肉を食っておらんというのに。許さん! ネディア:“不意を打たれた状態”というのは? DM:文字通り、戦闘の準備を整える前に攻撃を受けてしまった状態のことを意味します。通常のラウンドの前に「不意打ちラウンド」というラウンドが発生し、その「不意打ちラウンド」内で不意打ちを解決することになります。 ヘルメス/カナイ:今回の場合、ベックとネディア、それにジュスは“不意を打たれた状態”になっているから、何もアクションを取ることができません。敵に戦術的優位を与えるうえ、挟撃をすることもできなくなります。 ジュス:……これは酷い! DM:不意を打たれていないクリーチャーは、標準アクション、移動アクション、マイナー・アクションをいずれか1回、取ることができます。不意を打たれていないクリーチャーの行動がすべて終了すると、通常のラウンドが開始され、“不意を打たれた状態”ではなくなります。それでは、モンスター知識判定、およびイニシアチブ判定をどうぞ!  モンスター知識判定の結果、食堂車に急襲をかけてきた連中は4体、内訳は「翠玉爪騎士団の騎士」が3体、および「翠玉爪騎士団の将官」が1体だということが明らかになった。  「翠玉爪騎士団の騎士」は、フレイルとスケイル・アーマーで武装している。フレイルで攻撃し相手を“マークされた状態”にしたり、フレイルを「ぶんまわす」ことで相手にダメージを与えつつ横滑りさせたりすることが可能だ。  「翠玉爪騎士団の将官」は、ヘヴィ・フレイルを「ぶちかます」ことでダメージに加えて相手を“減速状態”にさせたり、1ラウンドに1回マイナー・アクションにて、10マス以内の味方に敵からの近接攻撃を誘発させ、カウンターとして1回の近接基礎攻撃を行なわせることができたりする。また「騎士」「将官」ともに、翠玉爪騎士団の大義に狂信的な忠誠心を抱いているため、ヒット・ポイントが0になった時点で、隣接している敵に1回の近接基礎攻撃を行なうことができる。いわば、この敵は死に際の一撃を放てるのだ。 ◆イニシアチブ(ヒット・ポイント)/状態  22ネディア(hp49)/不意を打たれた、毒  20ベック(hp55)/不意を打たれた  18クシュタリ(hp51)  16翠玉爪騎士団の騎士×3  15翠玉爪騎士団の将官  10ヘルメス(hp49)  9ジュス(hp39)/不意を打たれた、毒 ヘルメス:「やはり……翠玉爪騎士団だったか」 ネディア:翠玉爪騎士団って何ですか? DM:翠玉爪騎士団とは、もとはカルナス軍の一員として献身的な活躍をした英雄たちだったのですが、摂政モラーナ時代に激しい弾圧を受けて地下に潜り、現在では危険な雇われテロリストとして、各地で活動している集団のことです。 ベック/高橋:(中世ヨーロッパの伝説の騎士団)テンプル騎士団を彷彿させるグループですね……。 ▼不意打ちラウンド ネディア:理由はどうあれ、テロリストならば容赦しません! ああでも、こちらが不意を打たれているんでした……。 DM:ええ。ベックも不意を打たれているので、クシュタリにまで順番が飛びます。ただ、ダメージは受けてね。 ネディア:5の[毒]ダメージを受け、セーヴを(ころころ)成功! クシュタリ:私は魔法のアイテムのパワーを使うぞ。マイナー・アクションでサモンド・プレート・アーマー/召喚の鎧を異次元空間から呼び出す。呼び出された鎧は光り輝き、私の身体にまとわれた状態で現れる。 DM:翠玉爪騎士団の騎士と将官はそれぞれ移動。最も手強そうな君たちの元へ迫ってくるぞ。クシュタリは届く距離にいたので突撃を仕掛けましょう……(ころころ)外れ。 ヘルメス:「おいおい、ただの食事会じゃなかったのかよ」と、クシュタリに念のためサンダリング・アーマー/雷鳴の鎧! 俺は装具として+1スタッフ・オヴ・ナイヴズ/短剣のスタッフ+1を持っているので、木製のダガー状になっているスタッフからバチバチ電撃が発せられる! クシュタリは次のヘルメスのターンの終了時までACに+1。次いで、クシュタリの隣にいる翠玉爪騎士団の騎士Cに(ころころ)対“頑健”20! DM:それは命中! ヘルメス:それでは、10点の[雷鳴]ダメージに加え、翠玉爪騎士団の騎士を遠ざかる方向へ1マス押しやります。 クシュタリ:おお、ありがたい! DM:ジュスも不意を打たれていますね。 ジュス:だが、セーヴィング・スローはさせてもらうぞ。5の[毒]ダメージを受け(ころころ)セーヴ成功! DM:残念。せっかくの毒が1ラウンドも経たずに終わってしまった。これで不意打ちラウンドは終了かな。 ▼第1ラウンド ◆イニシアチブ(ヒット・ポイント)/状態  22ネディア(hp44)  20ベック(hp55)  18クシュタリ(hp51)/AC+1  16翠玉爪騎士団の騎士×3(A〜C、Cが10ダメージ)  15翠玉爪騎士団の将官  10ヘルメス(hp49)  9ジュス(hp34) ネディア:もう普通に動けるんですよね。距離をとっている翠玉爪騎士団の将官を倒したいので、マイナー・アクションで“狩人の獲物”に指定。移動して、突撃。マローダーズ・ラッシュ/襲撃戦闘のパワーを使用します。 ジュス:これはどんなパワー? ネディア:『武勇の書II』で追加されたレンジャー1レベルの無限回パワーです。再訓練でパワーを入れ替えて取得しました。 DM:再訓練とはレベルアップ時に、同じ種別のパワーを、同じレベルかそれ以下のレベルのパワーと交換することですね。 ネディア:突撃時には移動とともに近接基礎攻撃を行ないますが、このパワーは近接基礎攻撃の代わりに使用することができ、突撃のダメージが上がるわけです。狂ったように髪を逆立てて突撃します!(ころころ)対ACで23! DM:それは命中しました。ダメージをどうぞ。 ネディア:(ころころ)23点! DM:重傷には至らないけど、これは痛いな〜。 ベック:自分のターンですね。マイナー・アクションで、汎用パワーのフル・エクステンション/踏み込みを使用します。これは前に踏み込み、身体を伸ばすことで、次の自分のターンの終了時までに行なう次の1回の近接[武器]攻撃の間合いが1増加するというもの。もともと間合い2の武器であるハルバードを使用していたので、これで間合いが3になりますね。翠玉爪騎士団の将官のパワーがうざったいので、ネディアと挟撃できるように、移動して遭遇毎パワーのスピニング・スウィープ/回転足払いを。(ころころ)挟撃のおかげで、対ACで23を越えたのでヒットですね。ダメージは、12点。翠玉爪騎士団の将官は“伏せ状態”となります。で、間合いは元通りに。 DM:その一撃で、翠玉爪騎士団の将官は重傷となりました。 クシュタリ:私のターンじゃな。変身シーンも終わったので、あとは裁きを与えるのみ。目の前の翠玉爪騎士団の騎士に、再訓練で取得した無限回パワーのアーデント・ストライク/熱き心の一撃を。(ころころ)対ACで25が出たぞ。 DM:もちろん、ヒットですよ。ちぇっ。 クシュタリ:ダメージは10点だが、相手は“神の制裁”の対象となる。 ベック:“神の制裁”? クシュタリ:“神の制裁”とは、ざっくり言ってしまえば、ディヴァイン・チャレンジ/信仰の標的と同じように、相手を“マーク”するというもの。『信仰の書』から導入がなされた。ディヴァイン・チャレンジ/信仰の標的と併用してもいいし、“神の制裁”の方が縛りが緩いため、何かと使い勝手がいい。 ベック:“神の制裁”という独自のパワーを取得したのですか? クシュタリ:いいや、このアーデント・ストライク/熱き心の一撃がヒットすると、ダメージに加えて相手が“神の制裁”の対象となるのじゃ。このように、『信仰の書』で導入されたパワーには“神の制裁”が入るパワーがいくつもあるのじゃよ。 ベック:よくわかりました。めきめきと学習しています(笑) DM:さすが高性能AI(笑)翠玉爪騎士団の騎士×3のターンですね。まず、クシュタリの目の前にいる騎士Cは、クシュタリ以外を殴るとダメージを受けてしまうので、クシュタリにフレイルでのスマッシング・ストライク/ぶんまわし強打! (ころころ)対AC25! クシュタリ/AC+1:あいたたた、ヒットしたわい。 DM:(ころころ)ダメージは11点。これに勢いづいて、翠玉爪騎士団の騎士Aと騎士Bは、将官の方へ向かったネディアとベックを追いかけ、それぞれ殴るが……(ころころ)両方とも外れ。翠玉爪騎士団の将官は、移動アクションで立ち上がり、マイナー・アクションでクロー・マヌーヴァー/翠玉爪の展開。号令をかけたかと思うと、翠玉爪騎士団の騎士AとBが将官を守るように1マスずつシフト。各人が次の自分のターンの終了前に行なう1回のダメージ・ロールに+2。続いてネディアにヘヴィ・フレイルでの攻撃。(ころころ)対AC26で、ヒット。ダメージは14点。 ネディア:痛い! 頭きた〜! ヘルメス:大丈夫だとは思うが、壁になっているクシュタリを応援しよう。3レベルの遭遇毎パワー、オルタード・ラック/ツキ転移をクシュタリの前にいる翠玉爪騎士団の騎士Cに。魔法で敵を吹き飛ばし、ツキをクシュタリに転移させるぞ! (ころころ)対“意志”で16。 DM:意志防御値は低いので、それでもヒット。 ヘルメス:よし、クシュタリには一時的ヒット・ポイント10点をプレゼント。1回の攻撃ロールに+2の修正も入る。 クシュタリ:ヘルメス、感謝するぞ! ジュス:こんな連中に遭遇毎パワーはもったいない。翠玉爪騎士団の将官にマジック・ミサイル/魔法の矢で11ダメージ! DM:これも痛いなあ。将官はボロボロだねぇ。 ▼第2ラウンド ◆イニシアチブ(ヒット・ポイント)/状態  22ネディア(hp31)  20ベック(hp55)  18クシュタリ(hp40)/一時的ヒット・ポイント10  16翠玉爪騎士団の騎士A、B/ダ+2  16翠玉爪騎士団の騎士C(20ダメージ)  15翠玉爪騎士団の将官(46ダメージ)/重傷  10ヘルメス(hp49)  9ジュス(hp34)/不意を打たれた ネディア:よくも私を傷つけたわね、覚悟しなさい! (ころころ)ツイン・ストライク/二重攻撃! (ころころ)対ACで22! DM:うーん、ヒットしちゃったなあ。 ネディア:(ころころ)ダメージが15点、2回目は……。 DM:いや、その一撃で翠玉爪騎士団の将官は崩れ落ちます。では、死に際のファナティック/狂信を。(ころころ)対AC24。ヒットだね。ダメージは9点。 ネディア/重傷:その一撃で重傷です〜(涙)。 ベック:ネディアは守りが弱いですからね。あとは自分に任せてもらいましょう。手近な騎士Bに、リーピング・ストライク/刈り残さぬ打撃。(ころころ)12点のダメージです。 クシュタリ:翠玉爪騎士団の騎士Cに、ふたたびアーデント・ストライク/熱き心の打撃! (ころころ)ヒット、ダメージは13点。 DM:翠玉爪騎士団の騎士Cは重傷になりました。騎士Aは移動してネディアにスマッシング・ストライク/ぶんまわし強打。(ころころ)あちゃー、せっかくのチャンスに1を振っちゃった。騎士Bはベックに同じくスマッシング・ストライク/ぶんまわし強打! (ころころ)対ACで22。 ベック:ヒットしてしまいました。 DM:ではダメージが11点、と。なんだかしょっぱいなー。騎士Cはクシュタリにスマッシング・ストライク/ぶんまわし強打を。(ころころ)これも外れてしまった。 ヘルメス:ネディアがピンチだな。移動して、マイナー・アクションでネディアにヒーリング・インフュージョン:キュアラティヴ・アドミクスチャー/癒しの封呪:治療薬。魔法のアイテムのヒーラーズ・ブローチ+1/+1癒し手のブローチのおかげで、回復する値が+1底上げされているので、ネディアは回復力値+4を回復させてくれ。で、騎士Aにアグラヴェイティング・フォース/憎悪の力場を。(ころころ)対AC20。 DM:ヒットです。 ヘルメス:それでは、10点の[力場]ダメージ。続いて、俺の次のターンの終了時より前の段階で、次に翠玉爪騎士団の騎士Aを攻撃した味方には、攻撃ロールに+2のパワー・ボーナスが入るぞ。 ネディア:ありがとうございます! ジュス:翠玉爪騎士団の騎士Cにマジック・ミサイル/魔法の矢。11ダメージだが……。 DM:ご明察。これで騎士Cは死にましたが、死に際のファナティック/狂信が残っています。地獄へ道連れだ! (ころころ)クシュタリに外してしまった。死に切れない〜。 クシュタリ:見たか、これぞシルヴァー・フレイムのご加護!  翠玉爪騎士団の騎士は2名に減ってしまったが、こうなっては、いかな狂信者といえども先が見えたものである。翠玉爪騎士団のテロリストたちは、2ラウンドもかからず、ネディアやベックに打ち倒されていった。  小休憩をとったPCたちは、なぜ襲われたのか相談を始める。 ●賞金首? ベック:しかし、どうして自分たちが翠玉爪騎士団に狙われたんでしょうね。 ジュス:他の客も襲っていたようだから、誰でもよかったんじゃないか? ベック:そうかもしれません。ですが、スープに毒を入れられていたのですから、きっと手引きした者がいたんですよ。 ヘルメス:手が込んでいるなあ。 ジュス:尻尾をつかまないと。手短かに翠玉爪騎士団の連中の懐を漁ってみるぞ。 DM:ろくなものは見つかりませんでしたが、ネディアらしき似顔絵を描いた、手配書のようなものが出てきました。 一同:狙われているのか〜。 ネディア:ええ〜っ、わたし、この人たち知りませんよ(手配書を見ている) ジュス:賞金首というわけだからな。ネディアも偉くなったものだ(笑) DM:そうこうしているうちに、ようやく“ライトニング・レイル”の警備員たちが到着しました。オリエン氏族の隊長ガリマール・ド=オリエン。あとはデニス氏族の用心棒のようですね。 ヘルメス:傭兵氏族のデニス連中頼りとは、オリエン氏族も人手が足りてないようだなあ。 DM/ガリマール:「ご無事でしたか。お怪我はありませんか?」 ネディア:怪我はこちらで治療しましたが、どうやらこの連中を“ライトニング・レイル”に乗り込ませた者が、食堂車の給仕係にいるようです。 DM:警備員は驚いて、給仕係を集めて事情を聞き始めます。と、君たちに配膳をしていたヒューマンのウェイトレスの姿が見えない! クシュタリ:決まりだな。まだ、そんなに離れてないはずだ。こちらのリソースも残っているから、追いかけるか? ヘルメス:どこへ消えたかがわからないと……闇雲に追いかけてもかえって怪しまれかねないから、当局の協力を仰ごう。“ライトニング・レイル”はオリエン氏族の運営で、ネディアもオリエン氏族だから、好都合だ。 ネディア:そうよ、お父さまが黙っていないわ! DM:翠玉爪騎士団によるテロ行為はコーヴェア大陸のあちこちでなされているし、“ライトニング・レイル”でそうしたテロ行為が起きるのも、決して珍しいものではありません。結局、警備員たちは、今回の事件を「よくあるテロ」の一環として片付けようとします。 DM/警備隊長ガリマール:「つきましては、コースに着き次第、氏族の上層部へ事態を報告させていただき、今回の件で負傷なさった方にはオリエン氏族からの補償を行ないたいと思うのですが……」 ネディア:「また襲われたら、どうするんですか?」 DM/ガリマール:「巡回警備を強化することで対応をさせていただければと思います」 ネディア:「そんな〜。彼らはこんな手配書を持っていたんですよ〜」(見せる) DM/ガリマール:「(じっくりと見て)ほほう、それはそれは……翠玉爪騎士団に狙われるような心当たりが?」 ネディア:「あるわけ、ないじゃない!」 DM/ガリマール:「そちらのお嬢さまは、どうやらテロリストどもの標的とされたようですね。よろしければ、私どもで保護をさせていただきますが……」 ネディア:「それって、仲間たちから離れろってことなの……?」 DM/ガリマール:「申し訳ありません。人員の都合により、全員をお護りするわけにはいかないのです。ご心配なのはよくわかりますが、どうぞご理解とご協力を……」 ヘルメス:ネディアだけパーティから離れるのは上策とは言えないな。 ベック:ここは丁重にお断りをしておいて、首都コースに到着してから、オリエン氏族の庇護を求める際に口添えをしていただくというのは、いかがでしょう。 ネディア:そうですね、では「お心遣いには感謝いたしますが、仲間と離れるわけにはいきません。二度とあのような輩が入り込むことのないよう、厳重に注意なさってください」と。 DM:すると、ガリマールは引っ込んでいきます。 ジュス:さすがに食堂には懲り懲りだ。部屋に戻って、手持ちの食料を食らうことにするぞ。肉ぅ〜! クシュタリ:残念だが、どこに敵がいるかわからんからな。 DM:ガリマールらがうまく取り計らったのか、“ライトニング・レイル”内では特に大きな騒ぎになることもなく、無事にコースが見えてきます。10数時間はあっという間でしたね。 ネディア/葵:なんだか、就学旅行を思い出しますね(笑)  エベロン世界は交通手段が発達しているので、普通のファンタジー世界よりも、短時間で長距離を移動することが可能だ。この長所を活かし、ドラマと無関係なダラダラした部分は、ばっさりカットしてしまおう。  反対に、あえて時間をじっくりかけ、普段はなかなか描き出すことのできない英雄たちの日常生活を描写していくのも、なかなかオツなものだ。  「旅」をじっくり楽しんでみてほしい。 (つづく) “『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版リプレイ 竜の予言に選ばれし者たち 〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜” is unofficial Fan Content permitted under the Fan Content Policy.Not approved/endorsed by Wizards. 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