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T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.8
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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!
毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/
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事件の結末
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■事件A:8人出撃
カーサ村の戦勝祝いとして、レックス砦にカザン市から慰問団が派遣されてきた。
と言ってもタダの見世物じゃあない。悪名高きカザンの闘技場でレロトラー陛下の覚えもめでたき、グランツ剣闘士団のお出ましだ。
一対一の格闘から大型獣との集団戦までなんでもござれの強者揃い。
それが今回はなんと親善試合として砦の面々とお手合わせ願いたいときたもんだ。
……ここだけの話、あまり良い噂は聞かんヤツらだ。無理にとは言わん。適当にお茶を濁したって構わんぞ。
(下記より選択して下さい)
・グランツ剣闘士団員との親善試合に志願
・大型獣との集団戦に志願
・観客として応援/賭けに参加
脅威予測)低
報酬)中
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
その日のレックス砦は軽い興奮状態に包み込まれていた。
カーサ村での屍人の軍勢との戦勝祝いとして催された宴。その最高潮として、カザン市から慰問のために派遣されてきたグランツ剣闘士団による見世物が始まろうとしていた。
グランツ剣闘士団は、カザンの金獅子と称される団長グランツを筆頭に、それぞれの団員がかの悪名高きカザンの闘技場でレロトラー陛下の覚えもめでたいと噂される強者揃い。果たしてどんな出し物が見れるのか。その期待から、普段はガガック兵長による厳しい訓練が行われる訓練場の柵を囲んで、びっしりと群衆が詰めかけていた。
大声で賭けの参加者を募る声が響く中、皆、周りの知人と期待の声を口の端に上らせている。
「ワクワクするのぉ」
老兵メックリンガーが周囲に劣らず高揚した様子で、傍らの軽薄そうな男に語りかけた。
「ボクはギャンブルには自信あるんだよねえ。おジイちゃんも損したくないなら、ボクと同じのに賭けたほうがいいよ〜」
ポル・ポタリアはヘラヘラと笑いつつも、意外に鋭い目で柵の中を眺めていた。
「馬でも犬でもボートでも、強さの基本は下半身。足腰強そうな子に賭けちゃうよ〜。ま、下半身なら僕も自信あるけどね!」
最前列の天幕の下に設えられた貴賓席に、砦の長たるガガック兵長と剣闘士団長グランツが並んで座っている。
柵の中では道化による前座の芸が終わり、大型獣との集団戦の準備が整えられていた。
「まさか志願したのが儂ら二人だけとはのう」
「いいじゃねえか。その分報酬も山分けって事でよ」
ドワーフ戦士クリフと戦士へーざぶろーがそれぞれ武器を手に、柵の内側で待機していた。
「さあて、何が出てくるのやら……」
へーざぶろーが不敵に薄笑いを浮かべながら、対面に設置された檻に目をやった。金属製の檻には布がかけられ中が見えなくされていたが、時折中から鉄柵に身体をぶつける鈍い音が聞こえていた。
「手柄より命が大事じゃ。弱点を集中的に狙うぞい」
へーざぶろーとは対象的に落ち着かなげなクリフがそう口にした。
「そんなもんがあるといいがね……ほら、はじまるぜ!」
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【戦闘】
PC:クリフMR45防5、へーざぶろーMR20
敵:サーベルタイガーMR80
「ええい、弱点、弱点……はどこじゃい」
「こんなもんは先手必勝だ! 長引けばこっちが不利になるばかりだぞ!」
*へーざぶろー、《死の刃》詠唱。
1ラウンド:PC【80】 VS 敵【71】 /敵側に9ダメージ!(サーベルタイガー71)
「どうだぁ!」
「だめじゃ、勢いが止まらん……!」
檻から放たれた猛虎は、獲物めがけて飛びかかってきた。
2ラウンド:PC【66】 VS 敵【63】 /敵側に3ダメージ!(サーベルタイガー68)
3ラウンド:PC【58】 VS 敵【62】 /PC側に4ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー18)
4ラウンド:PC【65】 VS 敵【62】 /敵側に3ダメージ!(サーベルタイガー65)
5ラウンド:PC【61】 VS 敵【67】 /PC側に6ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー15)
「畜生、ジリ貧になるぞこりゃ……」
へーざぶろーは軽症を負いつつ、敵の出方を窺っていた。
(……くそ、俺も鎧を着込んでおくべきだったか?)
「そこじゃ! ガツーンといかんかい!」
「ああ、もう、そんなんじゃボクのお金が!」
観客席からメックリンガーとポルの声援とも言えぬ声援が飛んだ。
6ラウンド:PC【58】 VS 敵【59】 /PC側に1ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー15)
7ラウンド:PC【53】 VS 敵【61】 /PC側に8ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー11)
8ラウンド:PC【55】 VS 敵【61】 /PC側に6ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー8)
9ラウンド:PC【54】 VS 敵【64】 /PC側に10ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー3)
すれ違いざまに爪と牙で襲いかかってくる猛虎に対し、クリフはぶつぶつと呟きながらなにかを狙っていた。
重装備のクリフに引替え、へーざぶろーはその都度身体のどこかに傷を負い、衣服を血に染め動きも鈍くなっていた。傍目からも次の突撃をかわすのは困難に見えた。
猛虎は獲物を手にかける期待からか遠吠えを上げ、更に勢いづいてへーざぶろーに飛びかかった。
「どけぃ!」
クリフが叫びながら、へーざぶろーに体当たりした。そのまま身代わりに猛虎の突撃を受け止めると、胴体に奇妙にねじれたグレムリンの左腕を回し、口早に魔法語を詠唱した。
「イーゼルヴァンの名において命ずる《朽ちよ》!」
*クリフ《イーゼルヴァンの黒き手》詠唱。サーベルタイガーに10魔法ダメージ!クリフ10回復。
10ラウンド:PC【56】 VS 敵【61】 /PC側に5ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー1)
「そこまで!勝負あり!」
団長グランツが片手を上げて示唆した。
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わっと歓声が上がった。
嬉しそうに酒をあおる者、地団駄を踏んで悪態をつく者。ニヤニヤ笑いを浮かべた胴元の元に掛け金の分配を求める者が殺到していた。
狩猟用ボーラを手に天幕から飛び出した副団長ワインバーグが、手慣れた様子で猛虎を捕縛する。
グランツの隣席に座っていたガガック兵長は、渋面を隠せなかった。
「まぁ、生きとるだけでめっけもんだて……」
クリフは目を回して倒れ込んでいるへーざぶろーに手を差し伸べ、肩を貸しながら試合場から退場した。
「さぁさぁ気を取り直してっと」
「次はいよいよ親善試合じゃな!」
「我らが砦の代表くんたちは、どんなもんかなぁ〜?」
いつの間にか最前列に陣取っていた観戦組のメックリンガーとポルの2人は酒や肴を広げながら楽しそうに柵の中に目をやった。
「ガガック閣下!」
赤毛の盗賊エミリアが珍しく丁寧な口調で天幕に向けて呼びかけた。
「親善試合ですが、普段の任務のようにチームで戦わせてもらえないでしょうか」
「1対1ではなくか?」
「はい、我々ごときでは個人個人の力は剣闘士団の皆様には到底及ばぬでしょうし、観客を退屈させぬためにも、ぜひ」
思わぬ提案を受け逡巡するガガックに、隣席のグランツ団長が鷹揚な表情で頷いた。
「ガガック閣下……閣下ご推薦のレックス砦の精鋭は3名、その娘の要望どおり我が方も3名でお相手しよう」
「むう……」
「アーノルド、イアン、ヴェロニカ! 出ろ」
ガガックの返事を待たずグランツが指示を出すと、天幕から3つの人影が進み出た。
筋骨隆々たる巨躯の男性、アーノルド。狡猾そうな顔つきの短身痩躯の老人、イアン。猫のような身のこなしの妖艶な美女、ヴェロニカ。
三人は余裕の笑みを浮かべながら、相対するレックス砦の代表選手を見やった。
「よ、よろしくお願いしますっ」
緊張の面持ちでアーノルドに近づいたエミリアは恐る恐るといった様子で手を差し出した。
「わ、私たち、魔術師もいないような駆け出し揃いですけど、全力で頑張りますねっ」
そう言うと、エミリアはアーノルドの手を両手で握って強く上下に振った。
「ああ、安心しなよ嬢ちゃん。俺たちにも魔法使いはいない。この試合、魔法は無しだ」
「わぁ……! あのグランツ剣闘士団と握手しちゃった! もうこれだけで果報者ですっっ!」
エミリアは一方的にまくしたてると、照れ笑いを浮かべつつ身を翻し仲間の下へと足早に立ち去った。
「……なんだありゃ?」
観客席ではメックリンガーが普段と違うエミリアの様子に首をひねっていた。
「あやつ、柄にもない調子でなにを考えておるんじゃ?」
「悪いものでも食べたんだったりしてね〜。あっ、そこの君、今晩どう? ボクのギャンブルの極意知りたくなーい? え、時間無い? あそう、じゃあ明日はどう〜?」
「まずは想定通り」
エミリアが背にした相手方をちらりと眺めながら、いつもの口調でそう呟いた。
「これでこっちをド素人と舐めてくれりゃいいんだけどね」
背後に控える東洋風の少女シャオリン、黒髪長髪の剣士スパイデイの二人は落ち着かない表情で歴戦の剣闘士たちをチラチラと眺めていた。
「つ……強そうですねえ。さすが噂のグランツ剣闘士団」
「当たり前だろ。弱そうな剣闘士なんてのは墓の中にしかいないよ」
「エミリア姐さん、スパイデイ兄さん、頑張ろうヨ! アタシも必殺のソナンイエ体術を見せちゃうからネ!」
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【戦闘】
PC:エミリアMR30防5、シャオリンMR45防5魔防5、スパイデイMR30防5
敵:アーノルドMR50防5、イアンMR30防5、ヴェロニカMR40防5
1ラウンド:PC【100】 VS 敵【120】 /PC側に20ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)
「おとうさーん。がんばってー!」
不意にスパイデイの耳に娘の声が届いた。目の前の剣戟をやり過ごしつつ、慌てて目を走らせると、柵の最前列に10歳の娘がしがみついていた。横には8歳になる息子も真剣な顔つきでこちらを眺めている。
スパイデイは深呼吸をした。
「妻に会うその日まで、私はもっと強くなって見せる。子供たち、お留守番頼みますよ!」
2ラウンド:PC【93】 VS 敵【106】 /PC側に13ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)
3ラウンド:PC【98】 VS 敵【107】 /PC側に9ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)
4ラウンド:PC【98】 VS 敵【115】 /PC側に17ダメージ!(エミリア28、シャオリン42、スパイデイ28)
「ええい、見ちゃおれんわ! やはりワシも参戦すべきじゃったか」
「ケ・セラ・セラ〜。なるようになるさ〜」
やや酒が回った様子の観戦組の二人は無責任な意見を口にしながら、おつまみ片手に酒を煽っていた。メックリンガー老はふと腰の革袋から果実を取り出し、無造作にかぶりついた。
「ふんがっふっふ」
5ラウンド:PC【90】 VS 敵【111】 /PC側に21ダメージ!(エミリア26、シャオリン40、スパイデイ26)
6ラウンド:PC【87】 VS 敵【118】 /PC側に31ダメージ!(エミリア21、シャオリン34、スパイデイ21)
「なんじゃこの実、頭がスッキリするのう〜」
「さ〜てと、このまま負けちゃったら、だれか可愛い子に慰めてもらうとしますか。あ、ねえねえ今晩どう?」
もはや戦況すら横目の観客席の2人組はさておき、膠着状態というにはやや分が悪い状況に、シャオリンは焦りを隠せなかった。チラリと両横の二人に目を走らせる。目が合ったエミリアは小さく頷いた。
「……スパイデイ! いくよ」
エミリアとスパイデイは目配せすると、懐に手を入れなにかを掴みだした。
*エミリア、スパイデイ、熊神石の破片使用。ワーベア化→MR+25
突如、大熊と化していく二人を前に、アーノルドは畏怖を感じつつ叫んだ。
「聞いてねえぞ、何だコイツらは!」
「ふん。最初に全力で頑張るって言っただろ」
7ラウンド:PC【129】 VS 敵【107】 /敵側に22ダメージ!(アーノルド47、イアン28、ヴェロニカ38)
8ラウンド:PC【117】 VS 敵【109】 /敵側に8ダメージ!(アーノルド47、イアン28、ヴェロニカ38)
9ラウンド:PC【134】 VS 敵【102】 /敵側に32ダメージ!(アーノルド41、イアン23、ヴェロニカ32)
10ラウンド:PC【121】 VS 敵【100】 /敵側に21ダメージ!(アーノルド39、イアン21、ヴェロニカ30)
「そこまで!時間切れだ」
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双方の損耗具合を見比べた結果、レックス砦に軍配が上がった。
しかしエミリアとスパイデイが使った奇妙な獣化の技に、掛けの参加者からは釈然としない、なんとも言えない空気が漂っていた。
そんな雰囲気を敢えて無視し、エミリアは先陣を切って堂々と退場していった。
「みんな応援ありがとうネ!」
シャオリンが愛想を振りまく中、スパイデイは子供たちの元に駆け寄っていった。
「ええい、負けた負けた。団長、申し訳ねえ」
アーノルドが大仰な様子で天幕のグランツ団長に向けて手を合わせて平謝りした。
「……表立って殺すわけにもいかんからの」
「ま、こんなとこでしょ。本来の目的はもう終わってるんだし」
イアンとヴェロニカは意味ありげに目配せしつつ、あっさりとした様子で天幕に引き上げた。
「やれやれ……どうやらこれで終わるわけにはいかなくなったようだ」
言葉とは裏腹に嬉しそうな様子で、団長グランツは軽く腰を浮かし、ガガックに話しかけた。
「ガガック閣下、もう一勝負を所望したい」
「いや、しかし、予定では……」
「出るのは、私だ。……なに、その方が観衆も納得しましょう」
ガガック兵長はぎょっとした顔で傍らの男を見やった。カザンの金獅子とあだ名される、グランツ団長自ら、だと?。
グランツはガガックの返事を待たず、マントを脱ぎ捨てると試合場に身を踊らせた。その堂々たる姿に観客がわっと歓声を上げた。
「我が名はグランツ剣闘士団団長、ゲルドルフ・フォン・グランツヴェーレン! この宴、最高の栄誉をかけてこの私に挑む者はおらぬか!」
「おもしれえ!」
大声とともに柵を飛び越え、赤毛の大男が姿を現した。
「俺は《冬の嶺の赤き炎》バラク=ヘルムハート! 父の名はグレム! 祖父の名はドラグ! 我らが一族の名にかけて、グランツ剣闘士団団長よ! いざ尋常に勝負!」
観客がバラクの登場に更に大きな歓声を上げた。
カザンの金獅子と冬の嶺の赤き炎、果たしてどんな勝負になるのか。大騒ぎの中、胴元は大慌てで掛け率を決め、掛け金を回収に駆け回っていた。
「俺はこの砦の傭兵じゃ一番の古株で、1対1の戦闘なら一番強いかもしれねぇぜ。それに俺と団長さんとの戦いとなると、派手にならぁな。客も喜ぶんじゃねぇかな?」
軽く準備運動をしながら、バラクが話しかけた。対するグランツは身に纏っていた重厚な金属鎧の留め具を外し無造作に足元に投げ捨てながら、いかにも楽しげに答えた。
「なかなか自信があるようだな。そういう態度は嫌いではないぞ。どこまで通用するか、せいぜいやってみせるがよい」
「折角のグランツ剣闘士団長さまとの戦いだ、目一杯戦わせて貰いてぇ。魔法も毒も無しで頼めるか?」
「ああ。魔法無し、道具無し、殺しも無しだ。それでよいな」
「いいよな!? 兵長!」
ガガックは憮然とした顔で、好きにしろと呟いた。
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【戦闘】
PC:バラク=ヘルムハートMR50防5
敵:団長グランツMR100→60防5
「はじめ!」
副団長ワインバーグが立会人として合図を出した。
その声を聞くや、団長グランツは右手を後ろ手に回すと、腰の長剣はそのままに、左手一本で小剣を構えた。
「どういうつもりだ」
「せっかくの勝負、一瞬で終わらせてはつまらぬ」
「……俺を馬鹿にするのか!」
「お前こそ俺を馬鹿にしているのか。カザンの金獅子の称号……伊達ではないぞ」
射抜かれるような目線と低い声に含まれる圧力に、バラクは一瞬たじろぎかけた。先ほどまで薄笑いを浮かべていたのと同じ人物とは思えぬ鋭い目つき。始まる前から気圧されるわけには行かない。赤毛の戦士は不安を振り払うように気合の声を上げた。
1ラウンド:バラク【42】 VS グランツ【54】 /バラクに12ダメージ!(バラク43 VS グランツ60)
「どうした。大口を叩いておいてそのざまか」
「くそっ、まだまだ戦は始まったばかりよ!」
2ラウンド:バラク【43】 VS グランツ【58】 /バラクに15ダメージ!(バラク33 VS グランツ60)
「これでも、くらいな!!」
グランツの攻撃が当たるかに見えた刹那、バラクは身につけていた真赤なマントを外して投げつけ、視界を遮った。
そのまま一歩前に出たバラクは、マントの上から左手の大斧を大振りに薙ぎ払いつつ、右手の長剣で素早く三度突きを入れた。
奇襲:バラク【42】 /グランツに42ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)
「どうしたよ剣闘士の旦那! こりゃ『お上品』な戦いじゃ無えだろうが!」
「はは、良いぞ……! こうでなくてはな」
血に染まったマントを引き剥がし、傷だらけの身体を晒しながら、カザンの金獅子グランツは不敵に笑った。
3ラウンド:バラク【41】 VS グランツ【38】 /グランツに3ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)
右に左に激しく揺さぶるバラクの剣戟を、グランツは小剣一本で見事に受け流し続けていた。防戦一方のグランツに焦れたバラクは斧と剣を打ち合わせて挑発する。
「おいおい! それじゃ俺もお客さんも楽しめねえぜ! かかってこいよ!」
「やれやれ……これではどちらが挑戦者かわからぬな」
4ラウンド:バラク【36】 VS グランツ【41】 /バラクに5ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)
鍔迫り合いの中、顔と顔が近づいた刹那、グランツが小声で語りかけた。
「……お前ら、誰に恨みを買った?」
「なに?」
「さるやんごとなきお方がな、お前らの事が気に入らぬそうだ」
グランツはぐいと力を入れて、バラクを突き放した。
5ラウンド:バラク【38】 VS グランツ【34】 /グランツに4ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)
「俺たちは金さえ貰えば何でもする……いや、しなければならんのだ。所詮貴族に逆らっては剣闘士はやって行けぬ」
「あんたほどの名声があってもか」
剣戟を繰り返しながら、歓声に紛れた会話は続く。
「名声など虚しいだけよ。いかに積み上げようとも、1度負ければ地に落ち、明日の食い物にもありつけぬ身」
「じゃあやめちまえばいい」
「それこそ愚かな物言い。我らはカザン帝国に飼われる罪人。闘技場の外に自由など持たされぬ」
グランツは自重するように苦笑を浮かべると、目線を柵の外に向けた。
視線の先には先程の親善試合を終えて柵の外に出た三人と、大型獣との戦いを終えた二人の姿があった。
「あいたたた」
嬉しそうに息子を抱き上げていたスパイデイが不意に苦痛の声をあげた。
「どうした?」
「いや、なんかひどく関節が痛むんですよ」
「兄さんも? 実はアタシもさっきから調子が……」
シャオリンが両の膝頭を抑えながら、不安げな顔で呟いた。隣でエミリアが無言で嘔吐を始めた。
「おい、へーざぶろー。しっかりせんか。傷はもう塞がっとろうが」
「めまいが取れねえんだ……くそ……」
クリフに看病を受けながら、横たわったへーざぶろーが青白い顔でうめき声を上げていた。
6ラウンド:バラク【40】 VS グランツ【35】 /グランツに5ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)
「依頼は果たさねばならん。だが、戦いの中の失態とあれば、仕方あるまい?」
「何を言っている」
「貴様らには十分楽しませてもらった。くだらぬ貴族共のために殺すには惜しい」
そう言い放つとグランツは右手を腰にやると、そっと革紐を弛めた。そしてそのまま小剣の一撃を放つと、後方に飛び退った。
勢いで緩んだ腰袋が地面に落ちる。バラクはそれをちらりと眺めると不敵に笑った。
「一つ忘れてるぜ」
「なに?」
「俺が勝つ可能性がまだあるだろうが!」
「ふん、面白い」
バラクは勢いをつけて大上段に構えた大斧を振りかぶりながら飛びかかった。
7ラウンド:バラク【41】 VS グランツ【39】 /グランツに2ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)
「オラオラ! どうした! その程度じゃ俺は止まらねぇぜ!」
「確かに、言うだけの事はあるようだ……お前のような男に、手加減は無礼だな」
グランツは後ろ手にしていた右手で、腰の長剣を抜き放つと前面で交差させた。
「仕切り直しだ。こい!」
*グランツMR23/60 → 63/100
8ラウンド:バラク【40】 VS グランツ【65】 /バラクに25ダメージ!(バラク13 VS グランツ63)
「強え……! 強えなあんた。流石はグランツ剣闘士団だ! 楽しいぜ! どうだ? 俺はあんたを楽しませれてるかい?」
グランツはバラクを見返しながら嬉しそうに笑みを浮かべた。
「バラク! 根性みせんかい!」
「ボクの今晩の飲み代、稼がせてよね〜!」
すっかり酔いの回った観客席の二人が声援を送った。
バラクはそちらに向かって指を突き上げると、首を回し、更に別の方角に向かって右手の斧を掲げ観客にアピールした。
「……俺は剣闘士ってのに憧れててな。強い男ってだけじゃねぇ『格好いい』男じゃねーと、いけねぇんだろ?」
「ふん、面白い奴め」
グランツは小剣を収め、長剣を両手で握りなおすとバラクの目をじっと見つめた。
「最後の一撃、受け止めきれよ」
9ラウンド:バラク【26】 VS グランツ【72】 /バラクに46ダメージ!(バラク0 VS グランツ63)
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「くっはー! やっぱりつえーなグランツ剣闘士団長さまは! 降参だぜ!」
大の字に転がった後しばらくして、ようやく片膝をついて持ち直したバラクは、両手を上げて降参の意を表した。
「勝負あり」
副団長ワインバーグが裁定の声を上げた。
「レックス砦の英雄諸君に、盛大な拍手を!」
グランツ団長は観客に向けて、大仰な様子でやや芝居がかった礼をした。観客より歓声が飛び交う。それを受け、剣闘士団員たちも全員天幕から歩み出し、団長の横に並び歓声に答えていた。
バラクは痛む身体を擦りながら、何気ない様子で足元の革袋を拾い上げると、歓声を背にして試合場を後にした。
「しかし、カザンの貴族さまか……いったいなんだってんだか……」
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
クリフ
へーざぶろー
エミリア →熊神石の破片の亀裂が増した。次に使えば砕け散りそうだ。
シャオリン
スパイデイ →熊神石の破片の亀裂が増した。次に使えば砕け散りそうだ。
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
ポル・ポタリア →大型獣との集団戦の賭けに負け(-10)、親善試合3対3の賭けに勝ち(+30)、団長戦の賭けに負け(-5)(通算+金貨15)
メックリンガー老 →大型獣との集団戦の賭けに負け(-10)、親善試合3対3の賭けに勝ち(+30)、団長戦の賭けに負け(-5)(通算+金貨15)、ボンバの実を1つ食べた。頭がスッキリと冴え、回復力が高まるのを感じた。薬と併用すると効果がありそうだ。
→団長との特別試合を終えたバラクが、謎の丸薬を試合に出場した面々に配った。半信半疑で口にした面々であったが、不思議と試合後の身体的不調は徐々に収まりを見せた。不調の正体にエミリアは毒を盛られた可能性を主張したが、丸薬の入手元を尋ねられたバラクの「どうでもいいだろそんなこたぁ」という言葉によって有耶無耶にされる。
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■事件B:8人出撃
ガガック兵長に呼び出され司令室に向かった君たちを見知った人物が出迎えた。
西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンは、一同を見回すとおもむろに伝書を読み上げた。
「シャンキナルの長老、太陽の長アノーリオンの名において伝える。屍人の軍勢絶つべし。為し得る限り殲滅し、以って之が痕跡を残さざる如く努めよ。帝国の良識に期待する」
ギルサリオンはそこでガガック兵長に軽く頷くと、君たちに向き直った。
「私と共に斥候として南進する者は、志願頂きたい」
(下記より選択して下さい)
・西方エルフの遺跡を中心に調査提案
・人間の集落を中心に調査提案
・その他の提案
脅威予測)大・ただし敵の拠点調査を優先せよ
報酬)中
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
「やっぱりあんたの予想通りだったな」
「ああ……外れてくれた方がよかったんだが」
古めかしい大きな屋敷を前に、先行した盗賊カーモネーギーより人の気配はないとの報告を受け、アンドレアはいつも浮かべている穏やかそうな笑みに若干の陰りを見せた。
カーサ村の近隣の村をしらみつぶしに聞き込む事多数。ゴント村の外れ、元貴族の屋敷に、1年ほど前から変わった魔術師が住み着いているという情報を手にした。その魔術師は昼間はまるで姿を見せず、村人とも一切交流しようとしないため、最初は友好的な態度であった村人たちも次第に気味が悪くなり、もはや屋敷に近づこうともせず、やれ悪臭がするだの、異常な量の食物を運び込んでいただの、ひそひそ声で根も葉もない噂話に興じていた。
「……カーサ村はおそらくは何かの実験場で、実験に一区切りついたから破棄されたのだろう。とすれば、あそこだけとは思えん。屍人使いどもの実験場はまだ他にもあると考えたのだが」
アンドレアは険しい表情のまま、同行するカエル人サマに目をやった。
「……いやなニオイがする」
サマは無表情なままでポツリと呟いた。二人は屋敷の方を振り仰いだ。
「ニンゲン、隠れても無駄ダ」
サマの声が辺りに響くや否や、門扉の陰から痩せた人影が姿を現した。
「だ、誰だっ!」
「おおっと、そんなに大声を出さないでくれたまえよ」
カーモネーギーの誰何の声に年齢不詳のその男は肩を竦めた。
「天知る地知る我知る人知る……密偵イェスタフとは俺のことだ!」
大げさな身振り手振りで名乗りを上げ終わると、男は沈黙を続ける三人を見つめて苦笑した。
「おいおい、そう静まり返られると、こっちが恥ずかしくなるじゃないか」
自称密偵のイェスタフの手引で、一行は屋敷の地下に隠された研究施設に向かった。薄暗い研究室では、雑多な走り書きや得体のしれない液体の入った瓶などが散乱していた。
「……エリファスの館に残されていたものと似ているな」
カーモネーギーは品物に目を走らせながらそう呟いた。どちらにせよ、決定的なものは全て持ち去られている。
「悪臭とやらの正体は、こいつか……?」
「まだ奥がある」
イェスタフが大きな扉を指し示した。アンドレアが怪訝な顔で問いかけた。
「なぜ自分で調べなかった」
「なに、その……ちょいと複雑な仕掛けの錠前でな」
「どけ、ワタシに任せろ」
サマが懐から呪文石を取り出し、扉に掲げた。
「《開け》」
扉は暖かな光に包まれ、小さく錠前の開く金属音がやけに大きく響いた。
「行くゾ」
むっとする臭気が鼻を突いた。もともとは地下牢であったのだろうその部屋は、壁から金属製の手枷が伸び、五つの手枷のうち三つに屍体が繋がれたままになっていた。
「なにを試していやがったはわからんが……」
「反吐が出るぜ。せめて後始末くらい……」
むせ返るような屍臭に顔をしかめながら、カーモネーギーとアンドレアが言葉をかわした。
その時、一つの手枷の鎖がガチャリと音を立てた。
「……殺シてクれ……」
右手が繋がれたまま、左手は腐り落ち、顔面の半分に蛆がたかった屍体が、目だけでギロリとこちらを睨んだ。
「そノ魔術師が提示しタ金貨は見たこともなイほどだっタ。その日かラ、俺たち家族ハここに連れてこラれ、毎日違ウ薬を飲まされタ……」
男の話は続く。四人は沈痛な表情でその話に聞き入っていた。
「……妻も息子も、死んダ。俺ハ……俺だケがこんナ身体で生き残っテしまっタ」
呪われた不死の男は淡々と語り続けた。
「あル日、若イ魔術師が言っタ『この森は古き守りが強すぎる。先にそちらをなんとかせねば』……それかラ、誰もここヲ訪れル事はなクなっタ」
語り終えた男の片目から一筋の涙が溢れる。
「痛みでも死なヌ。飢エでも死なヌ。家族を失イ、こんな身体デ生き続けたくはナい……」
男は深い哀しみをその目に湛えた。四人は嘆息した。
長い沈黙の時間が流れた。
「わかった」
アンドレアはそう一言つぶやくと黒き剣を一閃した。湿った石畳の床にごとりと男の首が転がる。
「無念だったろう。だが、後は任せろ……」
アンドレアは怒りに燃える目で剣を鞘に収めた。
「次にこの剣で手にかけるのは、奴らだ」
一方その頃、西方エルフ森林警備隊とともに森を進んだレックス砦の偵察隊は、エルフの聖地たる古代の神像を前にしていた。鳥と動物の要素の入り交じった異形の身体を持つ古代の神像。七つの頭を持つ聖なる鳥。七頭神セマルグルの名で呼ばれるその神像は、過去何度か彼らが目にしたものと同じように、全身を赤黒い血によって穢されていた。
「ダメだ……ここもか」
血塗られた神像を横目に、"片耳の"マロウズが傍らの寡黙な戦士ヘルトに話しかけた。
「これでここいらの神像のうち、未確認のものは2つだけだ」
「それとて無事かどうかわかったものではない」
偵察兵のニンツの言葉に、大剣を背負った男ソーグが慎重な様子で口にした。
「旦那……この先の林道はしばらく誰も通った形跡はありやせん。どうしやす?」
先行して別方向を偵察してきた盗賊エバンスが雇い主であるニンツに報告した。
「貴様ら帝国人は気にも留めておらんだろうがな。守ってくださっているのだ。古き神はな」
西方エルフの隊長ギルサリオンが神像を見つめながら、厳しい表情で呟いた。
「ケッ、まさか不死身のコシチェイを解き放つなんて言うつもりじゃねえだろうな」
ニンツが肩を竦めながら小さく口にした。
「なんだそれは」
「お伽噺さ。この辺りの村じゃ子供の頃から必ず聞かされて育つんだ」
興味深げに問いかけた東洋風の戦士デュラルに、ニンツは吐き捨てるように言い放った。
「歴史はお伽噺などではない」
「なに……?」
「正しき歴史を紡ぐこともできぬ貴様ら人の子には到底わからぬことよ」
「てめえなにが言いたい」
ニンツがギルサリオンに食ってかかろうとしたその時、盗賊エバンスが鋭い警告の声を発した。
「旦那がた! なんか来ますぜ」
「くそっ、話はあとだ!」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:マロウズMR40防5、ヘルトMR40防5、デュラルMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、盗賊エバンスMR40
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5
敵:屍人兵MR80*6、アンデッドハウンドMR60*3
「屍人兵か……ということはやはり」
「アルヴェルディア、調伏せよ!」
「御意」
「エバンス、俺に《死の刃》を!」
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵A調伏
*盗賊エバンス《死の刃》詠唱。ニンツの攻撃力*2。
1ラウンド:PC【449】 VS 敵【510】 /味方側に61ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス36、ギルサリオン60、アルヴェルディア31、隊員A25、B25、C25、D26、E26)
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵B調伏
2ラウンド:PC【418】 VS 敵【463】 /味方側に45ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス33、ギルサリオン60、アルヴェルディア28、隊員A22、B22、C22、D23、E23)
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵C調伏
3ラウンド:PC【407】 VS 敵【391】 /敵側に16ダメージ!(屍人兵A0、B0、C0、D77、E77、F77、アンデッドハウンドA57、B58、C58)
「あぁら、気が合うわね、アンタたち。それともアタシの事が好きになって追いかけて来てくれたのかしら」
木立の闇から姿を現した真紅のローブを身に纏った女を目にし、ソーグは激しい視線で睨みつけた。
「魔女め……」
「ふふふ。ティーパーティを始めるには人手不足じゃない?」
屍人使いエルファニは煌めく指輪をはめた左手を軽く一閃すると魔法語を詠唱した。
「常闇の国より死せる同胞、我が求めに応じ馳せ参じよ……《やつらの骨》!」
*増援:屍人使いエルファニMR120防5魔防10、骸骨兵MR50*5
「あはは、踊れ踊れ。束の間の灯火!」
「……構うな! 目の前の屍人兵を片付けよ!」
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵D調伏
*ソーグ《いだてん》詠唱
*マロウズ、ヘルト、ギルサリオン《死の刃》詠唱。
3ラウンド:PC【556】 VS 敵【601】 /味方側に45ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス30、ギルサリオン60、アルヴェルディア25、隊員A19、B19、C19、D20、E20)
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵E調伏
「天を統べる御使いたる竜の息吹、煉獄より木霊する呪詛の声、現し世と隠り世の狭間より放たれよ……《地獄の爆発》!」
*屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
*ソーグ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「その手は通じんぞ、魔女め」
「さぁいつまで続くかしらねぇ」
4ラウンド:PC【445】 VS 敵【515】 /味方側に70ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス25、ギルサリオン59、アルヴェルディア20、隊員A14、B14、C14、D15、E15)
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵F調伏(屍人兵全滅)
*屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
*ヘルト《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「うふふふ。あと何人使えるのかしら?」
「くっ……」
5ラウンド:PC【416】 VS 敵【457】 /味方側に41ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス22、ギルサリオン59、アルヴェルディア17、隊員A11、B11、C11、D12、E12)
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドA調伏
*屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
*ニンツ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「そろそろ終わりかなぁ……残念ねえ?」
「畜生っ!」
6ラウンド:PC【368】 VS 敵【402】 /味方側に34ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス19、ギルサリオン59、アルヴェルディア14、隊員A9、B9、C9、D10、E10)
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドB調伏
「さ。楽しかったけど、遊びはおしまい。古き神とやらには去って頂かないとねえ」
*屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
*ヘルト《ないことに》の呪文石を使用。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「……最後の手段は隠し持っておくものだ」
ヘルトの手から粉々になった呪文石の破片がこぼれ落ちた。女は真赤な舌をちろりと出して冷たく微笑んだ。
「ああら、素敵ね。貴方、愛してあげたくなったわ」
7ラウンド:PC【372】 VS 敵【383】 /味方側に11ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス19、ギルサリオン59、アルヴェルディア14、隊員A8、B8、C8、D9、E9)
*アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドC調伏
「それじゃあ終わりにしましょうか……天を統べる御使いたる……」
「それはこっちの台詞だ」
*デュラル、熊神石を使用。ワーベア化→MR+30
*デュラル《凶眼》詠唱。攻撃力*3。
瞬時に大熊と化したデュラルが前衛の骸骨兵を蹴散らし、屍人使いに突進した。エルファニは慌てて魔法語を詠唱しかけたが、それに呼応したマロウズが懐から呪文石を掴み出し、強大な閃光が彼女を襲い激しい衝撃が全身を包み込んだ。詠唱は間に合わず、大きく振りかぶった熊爪の一撃をまともに受け、エルファニはくぐもったうめき声とともに激しく吐血した。
*マロウズ《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。屍人使いエルファニに60魔法ダメージ!
8ラウンド:PC【519】 VS 敵【312】 /敵側に207ダメージ!(屍人使いエルファニMR38防5魔防10、骸骨兵A15、B15、C15、D15、E15)
「ああもう、癪だねえ。癪に障るよ、まったく……!」
エルファニはぶつぶつと悪態をつきながら、閃光とともに左手を一振りした。
「今度会ったときはたっぷり愛してあげるからねえ……《わたしをどこかへ》」
屍人使いエルファニが掻き消える刹那に浮かべた邪悪な笑みに、ニンツは背筋にゾッとするものを感じた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「な……なんとかなったか」
ソーグが力なくその場に膝をついた。
残った骸骨兵を殲滅し、静けさを取り戻した森に、傷ついた者たちの荒い息だけが木霊していた。
「待てよ……」
何かを考え込んでいたマロウズは小さくつぶやくとそのまま地面に木の枝で地図を描きはじめた。
「隊長!」
呼ばれたギルサリオンが地面を覗き込んだ。
「……なるほど」
「穢された遺跡をすべて繋げば、ほぼ環状に並ぶ。その中央には……」
「ああ。そこがこの森で最も魔力の高まる場所……いにしえのエルフ王ベリエンベールの墳墓か」
マロウズとギルサリオンは小さく頷きあった。森の木立を抜けてそよ風が通り過ぎてゆく。
「森の守りは保たれねばならない。そうだろう?」
「ふん、氏族の名を捨てた男に言われるまでもない」
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
アンドレア →研究室で無銘の呪文書を発見。呪文:《これでもくらえ!》を習得した。
カーモネーギー →研究室で《そこにあり》を詠唱。《炎の壁》の呪文石を発見・入手した。(幅6m・高さ4mの炎の壁を召喚。通り抜ける者は20魔法ダメージ)
サマ →研究室で《そこにあり》の呪文石を使用。《魔神の盾》の呪文石を発見・入手した。(15ターンのあいだ防御点3倍)
"片耳の"マロウズ →《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。
ソーグ
デュラル・アフサラール
ヘルト →《ないことに》の呪文石を使用。
偵察兵のニンツ →戦闘後の探索で、盗賊エバンズが屍人使いエルファニが落としていった品物を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。
→一行は一時、レックス砦に帰還する。砦は宴のあとの高揚感に包まれていたが、君たちが傷を癒やし、装備を整えた後、司令室へ報告に出頭する頃にはその熱も落ち着いていた。そして数日後、ガガック兵長が再度君たちを呼び集めた。
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■事件C:3人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
帰還した無敵の万太郎たちの報告によると、3階は魔獣の住処たる密林と化しているとの由。
全てと戦っていては身体が持たん。次の階層への手かがりを得ることを最優先とするように。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
天空に向かってそびえ立つ古代樹。いや、真にこれは樹なのだろうか……それどころか、周囲のもの全てが真に生物であるかどうかすら定かではない緑の中を、一行は張り詰めた様子で進んでいた。時折、枝が鳴るガサリという音に神経をかき乱されつつ、何事も起こらぬ結果に安堵の吐息を漏らしつつ、無言の隊列は進んだ。
「少し休まんか。万太郎」
「……そうだな」
沈黙を破り、カエル人の戦士ヴェルサリウス27世が、先行する東洋風の戦士、無敵の万太郎に声をかけた。
立ち止まった万太郎たちを目にし、深いため息と共にその場に腰を下ろした若きドワーフ戦士ヤスヒロンの背後で、雇い人の女戦士オードリーと魔術師カンダックの二人も額の汗を拭いながら背の荷物を下ろしていた。
「周囲を警戒しろ。何かあればすぐに声をかけるようにな」
「はい、我があるじ」
ヴェルサリウスは配下のハンタードールに手際よく指示を出すと、一行の元に歩を向けた。
「で、どう思う」
(……私を評価してくれるのはありがたいのだがね。あいにく手に余る調べ物だよ)
砦の参謀でもある魔術師ヴォーゼル卿は、万太郎の持ち帰った人形の破片を調べ、結果、匙を投げた。
「言い難いんだが、ヴォーゼル卿は戦の采配や権謀術数に特化したお方だ。今の俺たちには古代帝国の知識に長けた識者の知恵が必要だ」
「お主が雇った魔術師……カンダックか。あの御仁は頼りになりそうなのか」
「まだわからぬ」
「それともあれか。バラクたちがよく出入りしてるという得体の知れん魔術師……確か漆黒の手のイーゼルヴァンとか言ったか。彼の者の助力を仰ぐか」
「あるいは、そうかもな」
「なんにせよ、手がかりが少なすぎる。この階層の調査を進めねばならぬ」
そう口にすると、ヴェルサリウスは天長方向に向けて長く螺旋を描く大樹を改めて見上げた。連なる枝葉は先が見通せぬほど途方もなく長い。
「万太郎隊長、進みますかい?」
ヤスヒロンが何気なく声をかけた。
「隊長はよせ。柄でも無いよ」
「すんません、つい」
「ま、とにかく、出発しようか」
その言葉に雇い人たちが手早く荷物をまとめて背に負った。道行きはまだ、長い。
「なんだコイツは……」
「儂らドワーフの手による細工でもここまで精密なものはなかなかないぞ」
大樹の幹が広くくり抜かれ、簡素ではあるが祠のように整えられていた。そこには武装したエルフの姿を象った木像が5体、整然と並んでいた。確かに実物と見紛う程に精巧に作られているが、信仰の対象と言うにはあまりにも無骨な存在である。
「魔術師殿!」
万太郎が今回の調査のために雇い入れた魔術師カンダックに声をかけた。魔術師は杖を構えつつ、小さく魔法語を詠唱した。
「む……」
詠唱に合わせ、木像が淡く紫色の光を発し始めた。一行が武器を構え警戒する。
木像がゆっくりと動き出した……。
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【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR35、ヤスヒロンMR30防5、女戦士オードリーMR60防5、魔術師カンダックMR25
敵:エルフ木像MR48*5
*先制射撃:ハンタードール【31】/エルフ木像Eに31ダメージ!(エルフ木像A48、B48、C48、D48、E17)
1ラウンド:PC【187】 VS 敵【194】 /PC側に7ダメージ!(万太郎35、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール34、ヤスヒロン30、女戦士オードリー60、魔術師カンダック24)
*魔術師カンダック《L2これでもくらえ!》詠唱。エルフ木像Eに40魔法ダメージ! エルフ木像E、粉砕。
2ラウンド:PC【204】 VS 敵【174】 /敵側に30ダメージ!(エルフ木像A40、B40、C41、D41、E0)
*魔術師カンダック《凶眼》詠唱。万太郎の攻撃力増加。
3ラウンド:PC【239】 VS 敵【155】 /敵側に84ダメージ!(エルフ木像A19、B19、C20、D20、E0)
4ラウンド:PC【182】 VS 敵【113】 /敵側に69ダメージ!(エルフ木像A1、B2、C3、D3、E0)
5ラウンド:PC【178】 VS 敵【72】 /敵側に106ダメージ!(敵全滅)
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「また弐の騎士の作品かい?」
「おそらくは……あぁ、やはりそうだ。刻印がある」
万太郎は粉砕された木像の左足部分を裏返すと、足裏に当たる箇所に古代文字の刻印を確かめた。
「驚嘆すべき技だな。これだけの数の人形に自我を与えるとは」
魔術師カンダックが木像の残骸を覗き込みながら口にした。
「これはミラードールと同じようなものか。その……つまり、伝説の白の魔法使いの御業と」
歴史上最古の大魔術師と称される、白の魔法使いニン=ドゥルジエル=ニン。ミラードールをはじめ、数々の魔法の遺物を創造した伝説上の存在だ。
《いいえ、違います》
不意に背後から言葉が投げかけられた。振り返るとハンタードールが直立していた。
この忠実なドールが自ら発言するというのは珍しい。ヴェルサリウスは怪訝そうな顔で先を促した。
《ワタシと彼らの決定的な違いは魂の在処です》
「どういう事だ」
《太古、この地を悪鬼の軍勢が侵した時、ワタシはこの地を訪れた白の魔法使いさまに作られました。そして同じ頃、彼らも悪鬼を率いる騎士たちの一人によってこの姿を与えられたのです》
「弐の騎士、ヴェルナルドゥス……」
《しかし彼らが魂を持つことはありませんでした。今までも、そしてこれからも。魂を持たぬ哀れな木偶人形、それが彼らです。それに引替えワタシは幸せです。ヴェルサリウスさま、貴方がワタシに魂を与えてくださいましたゆえ》
ハンタードールは語り終えると、主人であるヴェルサリウス27世にうやうやしく礼をした。
ドールに向かって重ねて問いかけようとしたその刹那、鋭い口調で女戦士オードリーが警告の声を上げた。
「静かに!……何か聞こえる」
全員が耳をすますと、上空から聞き覚えのある大きな羽音が聞こえてきた。
「まずいぞ。この羽音は」
「くそっ、またアイツらか」
ヤスヒロンが不安な表情で武器を握り直した。全員は素早く戦闘態勢を取り直した。
「守りの薄いやつは下がれ! アタシに任せな!」
「ヴェルサリウスはドールとともに飛び道具で狙え。魔術師殿は魔法の援護を!」
「承知」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR34、ヤスヒロンMR30防5、女戦士オードリーMR60防5、魔術師カンダックMR24
敵:翼竜 MR60*5
*先制射撃:ハンタードール【25】/翼竜Eに25ダメージ!(翼竜A60、B60、C60、D60、E35)
*魔術師カンダック《L2これでもくらえ!》詠唱。翼竜Dに40魔法ダメージ! 翼竜E、撃墜。
1ラウンド:PC【189】 VS 敵【208】 /PC側に19ダメージ!(万太郎35、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール34、ヤスヒロン30、女戦士オードリー60、魔術師カンダック24)
前線に立つ万太郎と女戦士オードリーは上空から急降下しては鋭い鉤爪で襲いかかってくる翼竜に防戦一方であった。仲間の弓と魔術の連携攻撃でようやく1体は追い落としたものの、残りの4体の波状攻撃に翻弄されていた。と、その時、先頭の攻撃を槍で突き返した万太郎を真横から次の1体が襲った。
*翼竜B、特殊能力/わしづかみ(万太郎)
遥か上空に連れ去られる万太郎。慌ててヴェルサリウスとハンタードールが弓で狙撃した。チャンスは一度きり。上昇されてしまえば、例え敵を仕留めたとしても落下した万太郎はひとたまりもない。
狙撃:ヴェルサリウス、ハンタードール【49】/翼竜Bに49ダメージ!(翼竜A60、B11、C60、D60、E0)
「くそっ……!ダメか」
2ラウンド:PC【111】 VS 敵【165】 /PC側に54ダメージ!(ヴェルサリウス27世19、ハンタードール23、ヤスヒロン24、女戦士オードリー44、魔術師カンダック24)
(くそおおおお。こんなところで、死ぬのか……。ソナン・イエにも帰れず? 俺は……俺はまだ……)
万太郎の脳裏を様々な考えが走馬灯のように次々によぎった。と、不意に頭の中に直接、男とも女ともつかぬ奇妙な声が響いた。
《捧げるか?》
*魔術師カンダック《凶眼》詠唱。女戦士オードリーの攻撃力*3。
3ラウンド:PC【231】 VS 敵【162】 /敵側に69ダメージ!(翼竜A37、B11(離脱)、C37、D37、E0)
4ラウンド:PC【149】 VS 敵【135】 /敵側に14ダメージ!(翼竜A32、B11(離脱)、C32、D33、E0)
《捧げるか?》
万太郎は翼竜の鉤爪に胴体を掴まれながら、遥か下界を見下ろした。仲間の姿が小さく見えた。表情までは計り知れぬ遠い距離。せいぜい不安な顔で見上げているのだろう。
奇妙な声が重ねて問うた。
《捧げるか?》
5ラウンド:PC【140】 VS 敵【117】 /敵側に23ダメージ!(翼竜A24、B11(離脱)、C24、D26、E0)
6ラウンド:PC【149】 VS 敵【114】 /敵側に35ダメージ!(翼竜A12、B11(離脱)、C12、D15、E0)
「捧げる!!」
3度めの問いに万太郎は叫び返した。刹那、背負い袋に結わえ付けていた木人形が閃光を放ち、万太郎ごと金色の光に包まれた。
6ラウンド:PC【142】 VS 敵【90】 /敵側に52ダメージ!(敵全滅)
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光の玉はそのまま緩やかに滑空し、エルフ像の祠の近くに降り立った。翼竜を片付けた一行は慌てて駆け寄った。
倒れ伏している万太郎の傍に鳥人の似姿の木人形がひざまずいていた。絶たれた意識を取り戻した万太郎が視点の定まらぬ目で不思議そうに問いかける。
「お前は……」
《バードドールでございます。お見知り置きを》
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎 →MR10を捧げ、バードドール(MR30、飛行可能)に魂を与えた。
ヴェルサリウス27世 →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。
ヤスヒロン →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。
→エルフ像の祠をあらためて探索。祠の奥、古代樹のウロから隠された財宝が見つかる。魔術師カンダックは次々と取り出される魔力を帯びた品に目を走らせると、フードの奥で申し訳なさそうに顔を曇らせた。
「私ごときではまるでお役にたてそうにありませんな」
「あんたでも無理か……となると砦でしっかり調べ直す必要があるな」
万太郎は一時撤退を宣言する。
■入手した財宝
・古代王国の杖(《L3これでもくらえ!》《炎の嵐》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
・古代王国の指輪(《凶眼》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
・古代王国の宝珠(《開け》《そこにあり》《ないことに》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
全員、上記から好きなものを1つ選択して下さい。
ただし希望が重なった場合は、先に宣言した人が優先され、その時点で希望者のいないものを入手します。
金貨が欲しい場合は、売却すれば1つにつき金貨60枚を得ることができます。
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☆ランキング
1位:
偵察兵のニンツ/MR40防5
+金貨50枚、異界獣の黒曜石 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、奇跡的な回復薬×2、異界獣の黒曜石、呪文:《これでもくらえ!》《ないことに》)
2位:
ヴェルサリウス27世/MR20防10魔防5
+金貨30枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))
ヤスヒロン/MR30防5
+金貨30枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】、高品質な防具【首、腕など急所を部分的に鉄板で覆った鎖帷子】、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬、ボンバの実)
4位:
カーモネーギー/MR30防10
+金貨20枚、《炎の壁》の呪文石 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《炎の壁》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)
サマ/MR20防5
+金貨20枚、《魔神の盾》の呪文石 →(所持品:金貨75枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《炎の嵐》の呪文石*2、《魔神の盾》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)
6位:
アンドレア/MR55防5
+金貨20枚、呪文:《これでもくらえ!》を習得 →(所持品:金貨25枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、《ないことに》の呪文石、モンゴーのしるし、熊神石、炎の石、呪文:《これでもくらえ!》《いだてん》)
無敵の万太郎/MR25防5
+金貨15枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、《凶眼》の呪文石、《炎の嵐》の呪文石、バードドール(MR30、飛行可能))
8位:
エミリア/MR30防5
+金貨55枚 →(所持品:金貨75枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石*5、奇跡的な回復薬*2、竜の牙、熊神石の破片、炎の石)
シャオリン/MR45防5魔防5
+金貨55枚 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器+2【ヒョウ】、高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《死の刃》《ないことに》)
スパイデイ/MR30防5
+金貨55枚 →(所持品:金貨55枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、高品質な防具 【鋼の鎧、楯セット】そこにありの呪文石*1、奇跡的な回復薬、熊神石の破片、身代わりの依代)
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5
+金貨55枚 →(所持品:金貨85枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬、身代わりの依り代、呪文:《ないことに》《いだてん》)
12位:
"片耳の"マロウズ/MR40防5
+金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。黒き短剣、高品質な武器【鞭(ウィップ)】、高品質な防具【レザージャケット】、呪文:《死の刃》《そこにあり》)
ソーグ/MR35防5
+金貨50枚 →(所持品:金貨50枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《凶眼》の呪文石、呪文:《ないことに》《いだてん》)
デュラル・アフサラール/MR40防5
+金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、《そこにあり》の呪文石、熊神石、身代わりの依代、呪文:《凶眼》)
ヘルト/MR40防5
+金貨50枚 →(所持品:金貨95枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《厄払い》の呪文石、呪文:《死の刃》《ないことに》)
16位:
クリフ/MR45防5
+金貨30枚 →(所持品:金貨45枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、炎の石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)
へーざぶろー/MR20
+金貨30枚 →(所持品:金貨145枚、呪文:《死の刃》)
18位:
ポル・ポタリア/MR30防5
+金貨15枚 →(所持品:金貨135枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》《いだてん》)
メックリンガー老/MR20防5
+金貨15枚 →(所持品:金貨75枚。いにしえの胸当て、ボンバの実*2)
■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)
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☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。
<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《耐えよ》の呪文石 金貨40枚 5ターンのあいだ防御点2倍/1回限り
・《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石 金貨40枚 2ターンのあいだ1名に魔法防御15点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り
☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。
・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練:金貨50枚(いだてん、凶眼、炎の嵐、耐えよ、わたしを守っては金貨80枚)/ザルダック商店で扱っている呪文石から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)
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【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。
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【未解決事件】
A:
レックス砦あてに、黒壇のメメコレオウスより言伝てがあった。
《諸君らに良い儲け話をくれてやろう。シャンキナルの森に生息するトゲボクという木の葉が研究で必要となった。木の葉1枚を金貨1枚で買い取ろうではないか。最低でも50枚ほど集めて来てほしい。それにトゲボクの根元には常に銀毛イタチも居るはず。我には無用だが、その毛皮は諸君らには良い追加報酬となるであろう》
トゲボクに関してはこのあたりに住むものは小さい頃から言い聞かされて育っている。すなわち、トゲボクには近づいてはならない!
無闇に近づくものは振動と熱を感知され、鋭い麻痺性の毒を持つ針状の葉を浴びることになるであろう。
脅威予測)低
報酬)中
B:
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎える。
「調査報告を総合すると、奴らの狙いはおそらくここだ」
「シャンキナルの森の、聖地の中の聖地。いにしえの偉大なるエルフ王ベリエンベールの墳墓」
司令室に集まった者たちの間にざわめきが漏れる。
「聖なる鳥セマルグルの眠りを妨げてはならぬ」
ギルサリオンは毅然とした表情で口にすると、ガガック兵長に向き直った。
「ガガック殿、共同戦線を願いたい。私は都に戻り手勢を率いて墳墓を包囲する。レックス砦の精鋭で突入部隊を編成して頂き、呼応して制圧したい」
「いいだろう」
ガガック兵長は鷹揚に頷くと、君たちに向き直った。
「志願するものは一歩、前に出よ!」
脅威予測)中
報酬)中
C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
3階の魔獣の住処たる密林にて、天空に向かってそびえる古代樹の調査が途中となっている。
次の階層への手かがりを得ることを最優先とせよ。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い
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【作戦会議室・峡谷の山猫亭】
https://www1.x-feeder.info/FTGAME/
出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!
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【参加方法】
https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3
参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
*投稿内容の詳細確認などが必要な場合にこちらからご連絡をする場合があります。
【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。
■今回の締切:11/10(日)24時まで
*ep.9配信予定:12/8(日)
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