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2026年1月21日水曜日

第2回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4746

第2回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ

※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。


ぜろです。
ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」への挑戦を始めました。
妖狐と魔猫、二匹のお供を連れたタイガの冒険です。
目の前でコーネリアス商会の令嬢コンスタンサがオウカンワシにさらわれるのを目撃したタイガたち。
オウカンワシの巣がある巨大樹の中腹を目指します。
うっかり猿たちの縄張りに踏み込み、投猿機から飛んでくる猿ロケットをかわしつつ、冒険は続きます。


【フォルネ(妖狐) レベル10 技量点:2 生命点:3 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。
2小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。→【第1回で消費】

【ニャルラ(魔猫) レベル10 技量点:1 生命点:9 器用点:7 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。

【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料4
金貨10→11


●アタック01-3 ニャルラと鈍器猿

ここはまさに「闘技場(スタジアム)」だった。
広大な敷地の周囲を枝が円状に囲っている。まるで観客席さながらの造りだ。
そこに猿たちが群がり、ギャッギャッギャとはやし立てる。
向こうで、ひときわ大きな猿が「闘技場」に降り立った。たぶん、あれがボス猿だ。


【中間イベントA 猿たちの縄張り】

投猿機の猿たちを振り切ったあと、僕たちは急ぎ先へと進んだ。
たまに猿たちとの小規模な遭遇はあった。小競り合いをいなしつつ、うまく避けて進む。
僕たちは、それが猿たちのたくみな誘導だと気づいていなかった。

やがて開けた場所に出た。
それがここだ。

「観客席」の猿はまばらだけれど、全部合わせたらけっこうな数だ。
あれが全部一斉に襲いかかってきたら、ひとたまりもない。

猿たちが、ひときわ大きな声を張り上げる。まるで熱狂的な歓声のよう。

そして、その声に合わせ、一匹の猿が「闘技場」に降り立ったのだ。

その猿はとびぬけて大柄で、筋肉が隆々と盛り上がっている。猿というよりゴリラのようだ。その筋肉を茶色の毛皮で覆っている。頭毛が少し跳ね上がっていた。
左脇に樽を抱え、もう片方の腕を突きあげて、ぶんぶんと威勢よく振り回している。丸太のような腕は、さながら鈍器だ。

「鈍器……猿……つまり、鈍器コンg」
「フォルネ、それ以上はいけない」
「えっと? どんき〜こんぐ〜?」
「あ」「あ」

つまり、あれがこの群れのボス猿なのだろう。

「ボスは常に力を示し続けなければならない。投猿機を突破した私たちを倒して強さを証明しようってとこじゃないかと」
「ふ〜ん。ボスもたいへんだね」
「逆にチャンスでもある。ボスさえなんとかすれば、混乱に乗じて抜け出せるかも?」

フォルネは冷静に分析する。でも、あんな大きな図体の猿を相手にできる?

「やっつければいいの? なら、アタイにおまかせ〜」

ニャルラはやる気満々で臨戦態勢だ。しかし、こちらが動くより早く、鈍器猿は抱えた樽をまっすぐニャルラに投げつけてきた!

「にぎゃっ!?」

バウンドを繰り返しながら転がる樽を、ニャルラは間一髪で高くジャンプしてかわす。そして不意打ちに対する怒りに任せて急接近し、鈍器猿に鋭い爪を向ける。
しかし動きが単調すぎて、あっさりとかわされてしまう。
そこに、フォルネが疾風のようにダッシュし、頭突きを叩き込んだ。ニャルラに気を取られていた鈍器猿は、意識外からの攻撃を受け、大きくよろめいた。

【鈍器猿 レベル3 生命点4 攻撃回数2】

鈍器猿は太い腕をぶん回す。当たればかなり痛そうな打撃だが、二匹は軽やかなステップでそれをかわしている。
そして、ここぞというタイミング。鈍器猿の伸びきった腕を駆けのぼり、ニャルラが鼻先にかみついた。

これには鈍器猿もたまらない。甲高い悲鳴を上げると、その場にうずくまってしまった。戦意喪失だ。

あっけない幕切れに、周囲の「観客席」から猿たちの大きなブーイングが飛ぶ。
それは僕たちにではなく、鈍器猿に対するものだ。
猿たちは、木の実やらなにやら、手あたり次第に鈍器猿に投げつけている。

チャンスだ。

「さあ、今のうちに逃げるよ!」

僕たちは駆けだした。

[プレイログ]
鈍器猿と戦闘
【鈍器猿 レベル3 生命点4 攻撃回数2】
・0ラウンド
鈍器猿の樽投げ!
ニャルラの回避 サイコロ4 出目のみで回避

・1ラウンド
ニャルラの反撃 サイコロ1 ファンブル
フォルネの攻撃 サイコロ3+技量点2=5 命中 鈍器猿へ1点のダメージ(鈍器猿生命点4→3)
鈍器猿の2回攻撃
ニャルラの回避 サイコロ5 出目のみで回避
フォルネの回避 サイコロ3 出目のみで回避

・2ラウンド
ニャルラの攻撃 サイコロ2+技量点1で命中 鈍器猿へ1点のダメージ(鈍器猿生命点3→2)
鈍器猿は逃走した


●アタック01-4 タイガと妖精の祝福

【23 小さな妖精】

「闘技場」を抜け出し、息を弾ませて駆けてゆく。
背後で響くぎゃあぎゃあとした甲高い猿の叫びが遠ざかってきたところで、ようやく足を止めた。

見ると、ニャルラが何かをくわえている。
ぺぺっと吐き出したそれは、金貨だった。5枚もある。

「きらきら〜。投げてきたのの中にあったから〜」
「目ざといね。ありがと」
「これで丸々獣のおにく買ってね」
「いいね、それ」

僕たちがそんな会話をしていると、別のところから声が降ってきた。

「あははははっ」「あのお猿さんこらしめちゃうなんて、すごいすごーい」

見ると僕たちの頭上で、羽根を輝かせた小さな妖精が二人、くるくると輪舞を舞っていた。
そのサイズは、フォルネやニャルラよりも、さらにひと回りは小さいだろうか。

「あの猿たち、イジワルだからきらーい」「きらーい」
「キタナイしクサイし」「ガサツだしランボウだし」
「ホント、やんなっちゃう。ねっ?」「ねーっ」
「でもっ見てたよっ。ボスやっちゃうトコ。いいきみー」「いいきみー」
「ホント、すっきりした。ねっ?」「ねーっ」

どうやらこの妖精たちは、猿たちとあまり関係がよくないみたい。
ボス猿の鼻っ柱にかじりついたニャルラは、まんざらでもない感じで喜んでいる。

「お礼にこれあげる」「あげるー」

僕たちの頭上で踊る妖精たちから、鱗粉のようなものが降りかかる。
フォルネがくしゃみした。

「妖精の、粉っ」「フェアリーダスト!」

たしかに、その粉を体に浴びると、疲れが取れる感じがした。
ここまで猛ダッシュしてきたのに、息苦しさが嘘のように消えていた。

「この先に、水場があるよ」「特別に使わせてあげるー」
「心も体もきれいになって」「リフレーッシュ!」

小さな妖精たちは、くるくる踊りながら水場のある方角へ飛んでいった。


【32 希少な薬草】

妖精たちが言っていたとおり、少し行くときれいな水場があった。
上の方から枝のくぼみを樋のようにして流れてきた水が、糸滝になって注ぎこまれ、小さな池を形成している。

水場で、フォルネとニャルラの身体を拭いてあげた。その後で全身をブラッシングする。
二匹とも水はあまり得意ではないけれど、ブラッシングは大好きだ。ただどちらも、自分専用のブラシでないと納得しない。
ニャルラは最初の頃はブラシも嫌がっていたけれど、今では、なでられる気持ちよさがわかってきたみたい。
フォルネの方はというと、糸目になって、この世の理想郷はここにあったのかというほどの満足ぶりが伝わってくる。

二匹をきれいにしたら、僕も濡らしたタオルで体を拭いた。

「タイガさま、いいもの見つけました」

フォルネがなにごとか報告に来た。
聞けば、池をぐるりと回った向こうに、希少性のある薬草を発見したのだとか。

体力だけでなく、特別な能力を発揮する時に消耗する力(副能力値)も合わせて回復する効果があるという。

「ただ、保存はきかないんですよね」
「な〜んだ。アタイたち今エネルギー満タンだからいみな〜い」
「この場所覚えておいたら、次に来た時に役に立つかも」

僕たちは休憩の後、冒険を再開した。


●アタック01-5 フォルネと盗人猿

【中間イベントB そそり立つ壁】

行く先は壁で行き止まった。
幹の部分だ。でこぼこした樹皮につかまりながら登るしかない。まるでボルダリングだ。

これはロープを持ってくるべきだったな。
完全に準備不足だ。

「かんたんかんた〜ん」

ニャルラは少ない足場を跳ねるようにして、軽やかに駆け上がってゆく。

「こらニャルラ。もう少し気をつけないと、落ちたら……!」

そのとき、ニャルラが次に足をかけようとした幹のくぼみから、シマリスが頭を覗かせた。
驚いたニャルラは、かける足場を失い、ころころと転がり落ちてきた。
僕の前にぺたん、と止まり、四肢を伸ばして「ぷしゅー」ってなってる。

「ほら、言ったそばから」

フォルネは用心深く足場を選びながら、それでも身軽に登ってゆく。

「ニャルラ、ケガはない?」
「う〜あっちこっちいたい〜」
「よかったら、僕の肩に乗って?」
「ホント! やった〜……やっぱや〜めたっ」

喜んで僕の肩に飛び乗ったニャルラだったけれど、すぐに肩から降りた。
ニャルラの様子を見るに、フォルネの「そこは私の特等席」という視線が降ってきたのに耐えられなかったのかな。
ニャルラは再度幹の壁登りを始める。さっきより慎重に、フォルネが足をかけた場所をなぞるように登ってゆく。

「さ、僕も行こうかな」

僕は二匹みたいに軽やかには登れない。
少しずつ手をかけられる場所、足を乗せられる場所を探して上へと向かう。
命綱がないクライミングだから、本当にドキドキだ。自分の身長の倍くらいの高さになると、もう落ちたら大変なことになりそう。
上のほうでは、すでに登り切ったフォルネとニャルラが、僕の動きを心配そうに見下ろしている。
もう、建物の2階くらいの高さだ。ここで足を滑らせでもしたら無事では済まない。
手が汗で滑りそう。足場も心もとない。今さら降りることもできない。
先に進む手順を詰んだらおしまいだ。取り返しのつかない状態になってしまうかも。

「右側に大きなでっぱりがあります。そっちを目指して」
「そこはリスさんがいたくぼみ〜」

それでも、上からの二匹のアドバイスもあり、僕はどうにか幹の壁を上りきった。
最後にはフォルネとニャルラが、僕の両袖をくわえて引っ張り、手伝ってくれた。
僕は壁の上にあった平地に、あおむけで寝っ転がって息をつく。
帰りは、別のルートを探そう。

[プレイログ]
登はんの判定ロール。目標値は2。
ニャルラの判定 サイコロの出目1でファンブル。落ちて1点のダメージ(ニャルラ:生命点9→8)
フォルネの判定 サイコロの出目4で成功
ニャルラの再判定 サイコロの出目3で成功
タイガは判定の必要なし


【21 シマリス→44 盗人猿】

あおむけに転がる僕の目線の先の枝に、シマリスの姿が見えた。

「あ! さっきの!」

ニャルラが声をあげる。
僕にはわからないけど、幹の壁の途中でニャルラが足を入れそこねたくぼみの中にいたリスと同じ個体らしい。
ニャルラの声にびっくりしたシマリスは、そのまま姿を消してしまった。

「おとなしければ、手懐けられたかも」
「いいのっ たいがにはアタイたちがいれば」

二匹がそんな会話をしている脇で、僕はようやく起き上がった。冒険の再開だ。

「!」

フォルネが突然、鋭い動きで僕にとびかかって来た。
え!?、と思った時には、フォルネは僕の肩口から後方に消え、「ギャッ」という別の生き物の鳴き声がした。
ニャルラが「フーッ!」と威嚇モードになる。

振り返ると、一匹の猿が逃げ去るところだった。

「どろぼう猿〜」
「はぐれ、でしょう。たぶんタイガさまの持つ食料を狙ったんだと」
「いち早く気づいてくれて助かったよ。ありがとう」

フォルネは少し照れくさそうに三本の尻尾を揺らし、嬉しさを隠しきれていない様子だった。

「だいぶ高いところに来たね。そろそろ中腹、かなぁ」

[プレイログ]
シマリス レベル2 ※出現数は2だが、一匹として描写
反応表の出目4、ワイロ(食料)
与えると道案内があるが、与えることなくそのまま逃走

盗人猿
難易度3
・人間から盾を奪うことに執着
・盾か「豊かな果実」を持つキャラクターを優先で狙う
→どちらもなし。人間のタイガを狙ったことにして、フォルネの判定で処理
→サイコロの出目3 出目のみで成功


次回、いよいよオウカンワシとの対決か。


【フォルネ(妖狐) レベル10 技量点:2 生命点:3 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。

【ニャルラ(魔猫) レベル10 技量点:1 生命点:9→8 器用点:7 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。

【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料4
金貨11


■登場人物
タイガ 主人公の人間の少年。もうすぐ11歳。フォルネとニャルラの二匹を連れて旅をしている。
フォルネ 銀毛で3本尻尾の妖狐。タイガに心酔している。
ニャルラ 星空色の毛並みの良い魔猫。気まぐれ。
コンスタンサ コーネリアス商会の令嬢。オウカンワシにさらわれた。
ヴァンダービルド コーネリアス商会の当主。目の前で娘をさらわれ、救援隊を編成。
ロイ 巨大樹のふもとで出会った冒険者のおじさん。
オウカンワシ 身体中に装飾品を身につけた巨大鳥。巨大樹の中腹に生息。


■作品情報
作品名:巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
著者:丹野佑
監修:紫隠ねこ、杉本=ヨハネ
発行所・発行元:FT書房
ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編
https://booth.pm/ja/items/4671946
巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
https://ftbooks.booth.pm/items/5361362


本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg


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2026年1月20日火曜日

『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(5) FT新聞 No.4745

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『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(5)

 (明日槇 悠)
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世にも稀な歴史をモチーフとしたGMいらずのナラティヴ・スタイルRPG、『モンセギュール1244』リプレイの第5回をお届けします。
本作は信仰等に関する繊細なテーマを扱っています。ロールプレイ上、現代の倫理観を欠いた表現をするところが多々ございます。
そうした表現にご不快を覚える方、それを予測された方は、その段階で当記事の閲覧を中止されますようお願いいたします。


◯これまでの『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編は……


1208年、十字軍は異端カタリ派を匿ったベジエの街を攻撃。無差別的な殺戮が行われ、ベジエは陥落した。
繰り返される迫害を逃れたカタリ派の人々はフランス南部、ピレネー山脈の山頂部にコミュニティの拠点《モンセギュール砦》を築いた。
1243年5月、十字軍はモンセギュール包囲戦を開始。当初は楽観していたカタリ派の人々だが、戦局はじりじりと悪化の一途をたどる。
内紛に汲々とするモンセギュール砦では、信者たちの精神的指導者同士が火花を散らしていた。ペルフェッチのベルトランと、ペルフェッチャのセシルである。
ベルトランの内偵としてセシル邸に遣わされたコルバは、長女フィリッパと鉢合わせ、妊娠中の子の父親はコルバの夫、領主レーモンだと知らされる。
しかし娘の告白にも、セシルを愛するコルバの心は動かされなかった。一方、セシルらを追い込みたいベルトランは射手ガルニエの恋心を利用しようとしていた……。


◯プレイヤー紹介


Kei 構成作家。本文中のA。
木野誠太郎 小説家・ゲームシナリオライター。本文中のB。
明日槇悠 FT新聞編集部員。本文中のC。
小山 フォーエバーヤング。本文中のD。

プレイヤーは、キャラクター一覧の中から、少なくとも主要キャラクター1人、支援キャラクター1人を担当します。
キャラクターにはそれぞれ「3つの質問」が用意されており、この質問を元に、プレイヤーは担当キャラの肉付けをおこない、
プレイ終了までに少なくとも担当する主要キャラの質問にはすべて答えを出さなくてはなりません。
キャラクターの一覧や関係性については、ニューゲームズオーダー公式サイト内の「登場キャラクター」表を参照すると分かりやすいかと思われます。
https://www.newgamesorder.jp/games/montsegur1244


●本編


 ■Act3.運命の決戦 1244年1月
 あらゆる希望がひとつ、またひとつと潰えていく。東塔が敵の手に落ちたのを皮切りに、アルビジョワ十字軍の部隊は、徐々にモンセギュール城塞の征服エリアを拡大していった。死と破壊の包囲網のさなか、城塞で暮らす人々は脱出という一縷の望みに賭けるようになった。

C「(ルールブックを読み)手番のシーンの終わりにストーリーカードを引けるのはこのシーンまでである点に留意すること」
B「これがストーリーカード? 【啓示】とか色々あったりする……」
C「ああ! そうか」
D「これを引かないといけなかったんだ」
A「俺達はストーリーカードをすべて無視して……ノーヒントでアドリブで……(一同笑)。でもここまで来ると、脳が追いついてるし」
B「けっこう人間関係が面白くあるから」
C「もう大きく状況が変わってるからね」
B「(セシルのプレイヤーは背景シート:完徳者の説明を行う)救慰礼《コンソラメンテ》という儀式を行うことができるのは完徳者《ペルフェッチ/ペルフェッチャ》だけで、儀式の聖性は完徳者《ペルフェッチ/ペルフェッチャ》間で受け継がれるものだ。もし、あなたに救慰礼《コンソラメンテ》を施した完徳者《ペルフェッチ/ペルフェッチャ》が誓約を破れば、あなたや、あなたが救慰礼《コンソラメンテ》を施した者、全員の聖性が失われてしまう。救慰礼《コンソラメンテ》で清められるのは一生で一度きりである。そのため、大半の者は死の直前に儀式を行う。そうすれば、再び不純な状態に戻る恐れがないからである。
 ……というわけで、死がヤバいなって人は、そろそろ救慰礼《コンソラメンテ》をしたがる時期になってくる」
A「だよね」
C「エスクラルモンドはしたがるかもしれない」
D「(ストーリーカードを見て)……使えない気がする。そんな真面目な話してないもんな。シーンカードは【ローズマリーのむせかえるような匂い】ということで。うーん、どうしようかな」
A「でも、Dがメインキャラで選んだアルセンドは、終わる前に質問を三つ掘り下げなくちゃいけない。他のキャラはどっちでもいいらしい」
D「あー、じゃあアルを出せばいいのか。質問の2と3はもうやったんで、あと1つだけか。【15歳のとき、あなたを手込めにしたのは誰か?】……あなたが手込めにしたわけじゃなくて、手込めにされちゃったわけ? じゃあどうしようかな。この場合、誰と会話をすればいい? じゃあ、アミエルに話すっていう体で」

Dアルセンド「アミエル。ちょっといいかしら」

Bアミエル「どうしたんだい、おばさん」

Dアルセンド「いやー。実はね、そのー……」

A「こいつアミエルにばっかり言うやん(笑)」
D「もうヤングケアラーなんすよ、アミエルは」

Dアルセンド「いやー、実はね、最近昔のことを思い出して、モヤモヤするのよね。私は、実はね、その……15歳のときに、ある人に手込めにされちゃったわけ」

Bアミエル「そ、そうなんだ」

Dアルセンド「うん」

A「(笑)もうすぐ死ぬからね! ヤバい状況だから、つい言っちゃって」

Dアルセンド「で……その人っていうのが……これはホント、あなたにしか話せないことで、とても他の人には話せないことなの。あなたはいい子だから、約束を守ってくれると思うけど、秘密にしてくれるかしら?」

Bアミエル「うん」

Dアルセンド「私が15歳のときに……私を手込めにしたのは……ベルトランなのね」

Bアミエル「ええーっ? あの……ベルトランさんが!?」

Dアルセンド「そう。彼はとても従順な信徒を装って、私にとても酷いことをしたのよ」

Bアミエル「そんな。酷すぎる」

Dアルセンド「これは絶対に他の人に言ってはいけません。いいわね?」

Bアミエル「分かったよ、おばさん」

B「じゃあ、いいですか。【鉄錆のような血の味】(シーンカードを出してナレーション権奪取)。先程の話を聞いたアミエルは、持っていた武器を更に尖らせて、何かあったときのためにと思って武器を研いでいました。今の彼には誰も信じることはできない」
A「そりゃそうだろ(笑)」
B「もしかしたら、あの人も、あの人も……みんな悪魔なのかもしれない。そうして作った武器を、自分の指を切ってみて切れ味を確かめると、その味を覚えて、アミエルは懐に刀の鞘と小刀を忍ばせて寝ることにしました」


A「また俺に回ってくるのね」
C「ストーリーカードも、一応……」
A「【魔女の術】。悪魔は醜き正体を露わにする。牛乳は酸っぱくなり、バターは攪拌されず、麦は不揃いに育つ。双頭のニワトリが生まれる。モンセギュールに呪いがかけられたのか? 何者かが、黒魔術に手を染めたのか? 悪魔の儀式こそが、モンセギュールを救うのか?
 ……なるほど。シーンカード【腐った馬の死骸の上を飛び回る蝿】を払いながら、ベルトランは士気高揚のために前線の戦士に声をかけていた。そこでロジェに声をかけられた」

Dピエール・ロジェ「ベルトラン様」

Aベルトラン「ああ……お前か。ロジェ君。こうなっては、貯蔵庫の兵糧もない。戦線も危うい。だがみんな頑張っている。前線の兵士を優遇するために、子供と妻子持ちに渡す兵糧を今の5分の1に減らそう。それ以外の敬虔なカタリ派の信徒に回そう。そして、妻子持ちと子供を除いた全ての前線にいる兵士、信徒たちを、完徳者《ペルフェッチ/ペルフェッチャ》にする。私が洗礼をしよう」

Dピエール・ロジェ「なるほど……。でも、子供は可哀想じゃないですか?」

Aベルトラン「(笑)まず可哀想というが、人間ではない。そもそもが。自立した意志を持たず、人の言葉に惑わされているだけの悪魔。可哀想という感情を持つのが、間違っている」

Dピエール・ロジェ「しかし……そうは言っても……私達も元は子供だったわけです」

Aベルトラン「何だお前、背教者か!(笑) 何だお前、背教者か!」

Dピエール・ロジェ「そういうわけではなくて、もう少しこう……手心をですね……与えてあげてもいいのでは」

Aベルトラン「ああ。じゃあこの話は後日」

Dピエール・ロジェ「分かりました……」

Aベルトラン「ガルニエ君!(一同笑) ガルニエ君」

Cガルニエ「はい。何でしょう!」

Aベルトラン「君……すまないね、わざわざ前線から。君、知ってるか、噂で」

Cガルニエ「何ですか?」

Aベルトラン「エスクラルモンドを……ロジェが手込めにしようとしている」

Cガルニエ「な何ですと!? 何ですとォ!? それは長官といえど、黙っておられません」

Aベルトラン「君、エスクラルモンドがなぜ君の誘いを受けないか分かるか? ロジェがエスクラルモンドに君の、悪口や、ありもしない前歴、素行を吹き込んでいるからだ」

Cガルニエ「そうだったのですか」

Aベルトラン「しかも、それをロジェにするように、ロジェがエスクラルモンドを手込めにできるように吹き込んだのは全部セシルだ。君がエスクラルモンドと世帯を持つには、ロジェと、セシルが、どう考えても、邪魔だ」

Cガルニエ「……確かに」

A ベルトラン「君ィー……前線指揮官が……敵の流れ矢に当たって死ぬというのは……おかしいことじゃないとは思わない?」

Cガルニエ「うーむ……」

Aベルトラン「こんなに混戦した戦場じゃあ、前から矢が刺さろうが、後ろから矢が刺さろうが……分からない。それに、私は君が敬虔な信者だって信じている。ロジェの背中に矢が刺さってロジェが死んでしまっても、それは、教皇軍のしわざだ。ガルニエ君! ……明日の戦場も頑張ってくれ」

Cガルニエ「わ、分かりました……」

C「ガルニエはそう言われても葛藤することでしょう」


◯Act3.運命の決戦(中篇) に続く……


●登場人物/3つの質問

アルセンド……娼婦。カタリ派の庇護者・トゥールーズ伯の親戚。ファイユとアミエルの叔母。
 1. 15歳のとき、あなたを手込めにしたのは誰か?
 2. あなたはどうやって、甥や姪の世話をしていくつもりか?
 3. ピエール・ロジェと寝るとき、あなたは何を感じるか?

ガルニエ……傭兵。射手。モンセギュールからそう離れていないカモンの村で育った若い男性。
 1. あなたはどれくらいの間、密かにエスクラルモンドのことを想い続けてきたか?
 2. どうやってあなたは、傭兵および射手として、武器を扱う術を身につけたのか?
 3. あなたにとって信仰にはどんな意味があるのか?


■作品情報

・Montsegur 1244(モンセギュール1244)
 Frederik J. Jensen (フレデリック・J・イェンセン) 著 / 岡和田 晃 訳

モダン・ナラティブRPG
3〜6人用〔ゲームマスター不要〕/ ゲーム時間3〜5時間 / 15歳以上向

・ボックス版 税込3300円 ※電子書籍版同梱
 https://booth.pm/ja/items/4828050
・電子書籍版 税込1100円
 https://newgamesorder.booth.pm/items/4902669


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2026年1月19日月曜日

☆『ガルアーダの塔RLH』先行告知☆ FT新聞 No.4744

おはようございます、自宅の書斎から杉本です。
冬ながら暖かい日が続き、助かりますね☆
今日の記事は来月からはじまる日曜配信のローグライクハーフシナリオ『ガルアーダの塔』の先行告知です!


◆サイズ。
『ガルアーダの塔RLH』は公式作品における、過去最大サイズでお届けする最新シナリオです!
通常のd66シナリオでは3回の冒険で、〈できごと〉の総数は42個。
『ガルアーダの塔』の場合、9階の冒険で〈できごと〉は116個になります☆
具体的な遊び方が普段と少し異なっておりますので、ここでその説明をば。


◆一の位が〈できごと〉の種類(仕様変更)。
これまでに出してきた「ローグライクハーフ」のd66シナリオは、十の位の数字が〈できごと〉の種類を示していました。
たとえば、十の位が6であれば〈強いクリーチャー〉が登場する、といった次第です。
『ガルアーダの塔』では、一の位が〈できごと〉の種類を決定する、というルールに変更されます。
たとえば、出目26は、もともとのルールでは、十の位が2なので〈中立または友好的なクリーチャー〉が出現する出目です。
しかし、『ガルアーダの塔』では、一の位が6であるため〈強いクリーチャー〉が登場する出目となるわけです。
『手がかり』によって十の位が1になるという仕様も、一の位が1になるという特別ルールに変更されます。


◆ルール変更。
以上が「仕様」の変更です。
こうした理由でもある「ルール変更」の話に入りますね。

『ガルアーダの塔』では、「冒険のクリア回数×10を〈できごと〉の出目に足す」というルールで運用されます。
たとえば、3回目の冒険では、冒険を2回クリアしています。
この場合、〈できごと〉の出目に20を足す、というルールです。
出目が32だったら出目52になり、出目61だったら出目81になるわけです。
『ガルアーダの塔』は全9回の冒険ですので、十の位が14まで存在するシナリオになるわけです(もはや、十の位に収まりきれていませんね)。


◆「宝物庫」への道。
もうひとつの仕様変更は、この話の延長線上にあります。
『ガルアーダの塔』には、一の位の出目が「6」ではなく「7」まであります。
一の位の出目が7のとき、主人公は「宝物庫」へとたどり着くことができます。
でも、六面体サイコロの出目は6までしかありませんよね?
どうやって、出目7を生み出すのでしょうか。

基本的な方法は「同じ出目を出す」ことです。
たとえば、出目56を振って、そこにいる〈強いクリーチャー〉を倒したとします。
次に出目56を振ると、基本ルールに従って「出目56の次の出目を参照する」ことになります。
出目56の次の目は出目57ですから、宝物庫にたどり着くことができるというわけです。


◆町と回復。
『ガルアーダの塔』は90階もの高さがあり、冒険ごとに都市に戻ることは現実的ではありません。
冒険ごとに確実に回復できる能力値の総量はたった2点で、【生命点】や【副能力値】にこれを振り分けます。
少ない! ですね★
完全なる回復はできませんが、2回目以降の各冒険開始時に、塔内にある「町」に立ち寄ることができます。
ここで金貨を支払って宿に泊まることで追加の回復をすることもできますし、食堂では食事をすることができます。
装備品や従者も、ここで補うことができるでしょう。


◆ゲームブック版との違いと【味方】。
『ガルアーダの塔』配信版では、ゲームブック版とは異なり、固有の主人公を中心とした物語は展開しません。
TRPGの基本として、主人公はあなたのキャラクターです。
ゲームブック版に登場した「剣術学校の仲間たち」は、同行している場合にプラスのある【味方】として登場します。
【味方】は従者とは異なり、何人でも連れていくことができます。
作品の評判がよく、製品版を作ることが決まった際には、ゲームブック版の主人公であった「オレニアックス剣術学校出身の剣士である『君』」を真ん中に置いたストーリーを作ることを検討していますが……これは未定です★


◆まとめ。
出目表、回復、【味方】。
巨大な『ガルアーダの塔』を表現するために必要なルールとして準備した、3つの「特別ルール」のご紹介でした。

それではまた!


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2026年1月18日日曜日

Re:アランツァワールドガイド Vol.1 「水上都市聖フランチェスコ FT新聞 No.4743

おはようございます。
FT新聞編集長の水波です。

2月以降の日曜枠で配信予定の、杉本=ヨハネによるローグライクハーフ版「ガルアーダの塔」
水上都市・聖フランチェスコが舞台です。
それに伴って、以前配信しましたアランツァワールドガイドを再配信いたします。
(少しだけ改訂箇所もあり)

ぜひ冒険の舞台を想像して、楽しみにお待ちください!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

子どもたちが走りまわり、キャッキャと笑い合っている。
水路に落ちないように注意する母親の大声が聞こえる。
子ぼんのうなグラント教授はその声を聞きながら、長いまつ毛の奥にある優しい視線を親子に送る。
見知らぬラクダ人から送られる暖かい気持ちに子どもたちが気づくはずもなく、また走り出しては楽しげに笑う。

カメル・グラントはここ、水上都市聖フランチェスコ市にあるオレニアックス剣術学校で、生物学を教えている。
少数種族のラクダ人で、上唇が左右に割れているためみっつの唇をもつ。
下唇、右上唇、左上唇。
背中には盛り上がったコブがわずかに残り、体毛は濃い茶色だが本物のラクダのように濃くはない。
辛抱づよく、子どもたちが好きで、知的探究心に満ちた心の持ち主だ。
かつて世界を旅してきた彼は、いままた旅に出ようとしている。


◆「アランツァワールドガイド」へようこそ!
おはようございます、枚方市のスターバックスから杉本です。

「FT書房のゲームブック世界を、紹介してほしい」

17年間、何度このご要望をいただいてきたか分かりません。
若い頃はこう答えていました。

「ゲームブックをやってもらったら、分かるよ」

と。
しかしこれは、なんと尖った答えなのでしょう。
ゲームブックはすべてのルートを通って遊ぶわけではありません。
この娯楽過多な時代に、自分の作品を隅から隅まで読んでもらうことを前提にしているとは……前のめりすぎて物事が見えていなかったなと思います。

今はさすがに考えが変わりました。
歳を重ね、もう少し物事が見えるようになってきた今。
読者の方がFT書房のゲームブックを通じて、「もっと世界を知りたい」と思ってくださることが増えた今。
「ローグライクハーフ」が配信されて、「アランツァTRPG」の刊行を未来に控えている今。
背景世界を読み、知っていただくのにふさわしいタイミングが来たのだと思います。

この作品は過去に配信された記事「オレニアックス生物学」で教師を務めたカメル・グラント教授が主人公です。
諸都市を旅する彼からの視点と地の文章のふたつを通じて、アランツァをご紹介してまいります。
記念すべき第1回の記事は「水上都市聖フランチェスコ」です。
さっそく、まいりましょう。


◆旅立ち。
水上都市の冬はアランツァのなかでは恵まれているほうだ。
大陸西方にある砂漠の地で生まれ育ったグラント教授は、そう思っていた。

貧しい一家に生まれた彼は高齢の両親を看取った後に、弟とともに故郷を出た。
諸都市を旅した後に、聖フランチェスコで職を見つけてオレニアックス剣術学校の講師となった。
オレニアックス剣術学校はもともと剣術を教える学校であったが、少数精鋭のエリート育成クラスが今はある。
世界を見てきた貴重な存在として、彼はそこで「生物学」を教えてきた。
モンスターを中心にした授業である。

今年、彼は生物学の授業を休講にして旅に出る。
職を辞するわけではない。
その学問の性質上、フィールドワークが欠かせないのだ。
モンスターを中心に扱う授業では、世界はいちど見てまわれば十分と考える向きもある。
しかし、実際にはそうではない。
彼が教えるのはモンスターの性質だけではない……冒険者として未知の危険に対抗する手段や、現地の人間たちがどのように対応しているかの知識なども、同時に身につけられるように教える必要があるのだ。
冬が終わる前に、カメルは出立しようと思っていた。


◆出立。
聖フランチェスコ市の気候は一年を通じて安定している。
冬は曇りの日が多いものの、雪が降ることはほとんどない。
街は高い城壁でぐるりと囲まれていて、モンスターに突破されたことはない。
街のなかには水路が巡らされていて、ゴンドラで移動ができる。

穀物スコップ大通りを歩く。
笑い合う人々の声を聞きながら、カメルは奇妙な気持ちになる。
考えてみれば、ここはこの世界のなかでも異質な空間だ。
アランツァにはたくさんの水路がある、なんなら陸路よりも盛んに使われているぐらいだ。
だが、その水路が街じゅうに張り巡らされている街はそう多くない。


◆街の中央にあるみっつの広場。
聖フランチェスコの中央には、みっつの広場が連なっている。
西から「道化師広場」「藍玉広場」「天使広場」だ。
「道化師広場」では一年中テントが張られていて、サーカスを見ることができる。
この街ではサーカスが盛んだ……悪名高いウォー・ジェスター(※)は、かつて聖フランチェスコの宮廷道化師だったという。
「藍玉広場」は天気のいい日には夕方になると、美しい藍色に染まることでその名がついた。
「天使の広場」はもよおしものが開催されるときに使われる場所で、「天使の花嫁」と呼ばれる祭日のイベントからその名が来ている(※※)。


◆オレニアックス聖池。
「この池はね、聖フランチェスコ市を流れる水が、最初に領内に流れ込む場所なんだよ。かつてここを支配していた黄金の龍を、天使ハナエルが手をかざして従えさせて、それで池の水を使えるようになった。それが、聖フランチェスコ市のはじまりの物語なんだ」
  ──ハナ・ヴィトリッチの言葉 『水上都市の祭日』 340パラグラフより

この街でもっとも目を引く存在は、巨大な黄金の龍だろう。
像ではない、本物の龍だ。
といってもほとんど眠っていて、起きているところを見たことのない住民もいるほどだ。
黄金龍は名前をオレニアックスといって、賢く、そして容赦のない龍である。
この街と龍がもっと若かった頃、数多くの外敵と戦い、街を守ってきてくれた。
この龍は人を食わず、黄金を食料とする。
龍にしては性格が温和で、恐怖ではなく契約によって街との関係性を樹立したのだ。
だが、今は食料の黄金も食べず、聖なる池の前でほとんどの時間を眠っている。


◆罪人(つみびと)の輪。
手続きを済ませて、カメルは街の外に出る。
街の外壁には鉄の輪がぶら下がっている。
「罪人の輪」だ。

 聖フランチェスコはその名のとおり非常に宗教的な都市で、罪を犯した者も悔い改める姿勢があれば、街の中に入れてもらうことができた。だが街の門は日中しか開いておらず、夜の間に逃げ込んできた罪人たちは、追っ手の前に命を落とした。
 その状況を嘆いた聖フランチェスコは、王に頼み街の南側にいくつもの鉄の輪を設けた。「この輪にぶら下がる者は、ぶら下がっている間は罪を問われない。」種族、人種、民族を問わず、聖フランチェスコと王はそう定めたという。
   ──『闇の森を抜けて』 82パラグラフより

信仰心を持たないカメルには、その輪が奇妙なものに見えた。
この輪の効力を守るため、フランチェスコの王は街の外に住む他種族に対しても「この輪にぶら下がるものに危害を加えた場合、聖フランチェスコへの宣戦布告となる」と知らせてきたという。
この輪はアジール(統治領域の及ばない「無縁所」)とみなされているが、実際にはそうではない。
聖フランチェスコの力によって、守られているのだ。

カメルは街を一瞥すると、前を向いた。
そこから先は、振り返らなかった。


◆補足1:「闇の森」。
聖フランチェスコは公平にみて、アランツァでもっとも恵まれた土地のひとつと言えます。
北にはポートス川を挟んで砂漠地帯があり、南には闇の森が広がっています。
西は海に面していて、東に抜ける主街道だけが他の都市につながっています。
気候に恵まれながら、他種族の侵略も受けづらい地理的優位を有しているのです。

聖フランチェスコの南側には、「闇の森」と呼ばれる森林地帯が広がっています。
正式名称は黒森。
大陸東部にある「還らずの森」と同じく、黒っぽい幹と葉をもつ木(黒木=ブラックツリー)がこの名称の由来です。

森のなかにはゴブリン、犬人、ホブゴブリンなどが生息します。
犬人とホブゴブリンは非友好的ではあるものの、聖フランチェスコとは中立の立場をとっています。
信頼できるとみなされれば、交易も可能でしょう。

ゴブリンは「ゴロゾフ」の名前で知られる一族が幅を効かせています。
他の地域よりも小柄で素早く、数が多いため厄介です。
彼らは一般的なゴブリンよりも繁殖力が高いため、森のあちこちで見かけるでしょう。
とはいえ、1匹1匹の強さは大したことがありません。


◆補足2:水路、ポートス川、アリクララ湖。
ここは街のなかだけでなく、近隣地域も水に恵まれています。
聖フランチェスコに面した西側の海から、海路を使ってサラザール地方に移動することができます。
また、ポートス川をさかのぼっていくことで、商業都市ナゴールへの主街道を使うよりも早く、安全に移動して、かえる沼の南端、桜森の北端にあるベルトラン村まで移動することができます。

これらの水路に大きな危険はありませんが、ポートス川の北にあるアリクララ湖に行った場合には話は別です。
この湖には肉食の巨大イカが生息しています。
イカの大きさはさまざまで、大きくなるほどその数は減っていきます。
ごくまれに、とてつもなく大きく成長することがあり、そうした場合にはクラーケンと呼ばれます。
クラーケンは危険な巨大生物ですが、アリクララ湖畔に住むイルフムの町の住民ですら、遭遇することなく一生を終えることの方が多いでしょう。


◆補足3(加筆):芸術の都。
聖フランチェスコは芸術の都です。
音楽の都として有名なのは自治都市トーンですが、聖フランチェスコは美術、工芸、建築で有名です。
ガラス細工や仮面などの工芸品も有名ですし、多くの有名画家を抱えるパトロンとして「ヴィトリッチ家」が知られています。
建築に関しては歴史あるチャマイに次いで、繊細かつ美しい大聖堂や噴水広場が観光名所として存在します。


◆まとめ。
カメルの旅がはじまりました。
このラクダ人はこれから「商業都市ナゴール」へと向かいますが、次にご紹介するのはナゴールではありません。
「ローグライクハーフ」の2ndシナリオ『混沌迷宮の試練』の配信に合わせて、時系列を飛ばして「混沌都市ゴーブ」をご紹介いたします。


それではまた!


アランツァ世界地図↓
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/MAPofARANCIA.png


この地域に関連するゲームブック作品……『水上都市の祭日』『闇の森を抜けて』『ガルアーダの塔』
この地域に関連する「ローグライクハーフ」シナリオ……『黄昏の騎士』


※……ウォー・ジェスターはアランツァ世界に存在する熟練の傭兵。道化師のような仮面を着用する。超人的な身体能力をもち、板金鎧を着けたまま跳躍することもある。
※※……詳しくは「天使の花嫁」の祭日を描いた作品『水上都市の祭日』を参照。

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2026年1月17日土曜日

FT新聞1ウィーク! 第675号 FT新聞 No.4742

From:水波流
成人の日は、我が家の近所は七福神巡りが催されて、人通りの多い日でした。
泉涌寺の塔頭だけで、七福神全て+愛染明王、楊貴妃観音と9つを巡れるので、お手軽な祭事です。
こういうの、ついファンタジーのシナリオだったらと考えてしまいますね。

From:明日槇悠
自転車で往復6時間のささやかな旅路。
まっすぐ行けそうな道でも電車に阻まれたり、大型店舗の迷路のような敷地に入り込んだり、方角が体感と違っていたり。
アドベンチャー気分のお供には、ヘルメットや防寒具といった装備品も大切! おかげで全く寒くありませんでした。

From:葉山海月
ネット通販で、「相手が待てる」最長時間は何日ぐらいだろ?
とふと思うのです。

From:中山将平
僕らFT書房は明日1月18日(日)、以下の2つのイベントにサークル参加します。
・「こみっくトレジャー47」
開催地:インテックス大阪
配置:【4号館D06a】
・「文学フリマ京都10」
開催地:京都市勧業館みやこめっせ
配置:【B-34】
また、僕個人はこの日「こみっくトレジャー47」にギルド黄金の蛙でもサークル参加しています。
配置は【4号館D05b】です。
これもしかすると、FT書房の隣かもしれません。
ぜひ遊びにお越しいただけましたら。


さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
紹介文の執筆者は、以下の通りです。
(葉)=葉山海月
(明)=明日槇悠
(く)=くろやなぎ
(天)=天狗ろむ
(水)=水波流

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1/11(日)~1/16(金)の記事一覧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2026年1月11日(日)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4736

本日は日曜日。アランツァクリーチャー事典の第24回をお届けします。
3回に渡ってお送りしてきた『家畜、騎乗生物』ですが、
今回は特別編として、従者としての【騎乗生物】をお送りします。
どの拠点でも購入可能な馬から、金貨135枚の【相棒】グリフォン、そして購入に条件がある騎乗カマキリなどなど……。
どうぞお楽しみ下さいませ。
(葉)


2026年1月12日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4737

スティーブ・クロンプトン来日レポート!
・2025年11月28日(金)、船で世界をまわっているというスティーブ・クロンプトンが大阪に来航しました!
大阪港で邂逅した杉本氏による第一印象は、「テキサスハットをかぶったイケおじ」。気さくに言葉を交わしての第二印象は「仕事のできる男」!
FT書房のメンバーやファンの皆さんを入れて、総勢10人以上がクロンプトンとパーティを組み、四天王寺で観光を楽しみました。
それから一行は難波でお寿司に舌鼓をうち、自由な交流の時間では二国間の「お土産」を交換。親密なやりとりを経て、場はさらなる盛り上がりへ!
集まってくれた人すべてに対して……ありがとうございました! この最高の一日の全容は、レポート本文にてお確かめください。
(明)


2026年1月13日(火)くろやなぎ FT新聞 No.4738

ゲームブックにおける死と物語 第3回:『フィンガーセイバーの冒険』における予知能力と死の教訓
・先週の水曜日に、ぜろ氏による『ハンテッド・ガーデンハート』のリプレイ全3回が完結したところですが、今回の記事でご紹介するのは、同じ短編集に収録された『フィンガーセイバーの冒険』です。もともとは2015年のFT新聞に掲載された、冒険記録紙もサイコロも不要な、わずか25パラグラフのこの作品について、「ゲームのルール」「物語のテーマ」「パラグラフの構造」の3つの側面から改めて考察してみました。
お手元に『ハンテッド・ガーデンハート』をお持ちの方や、Kindleで過去のFT新聞が読める環境にある方は、ぜひ『フィンガーセイバーの冒険』をプレイされた上で、お読みいただければと思います。
(く)


2026年1月14日(水)ぜろ FT新聞 No.4739

第1回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ
・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第474回。今回からは、〈竜鍵諸島〉シリーズ以来のローグライクハーフリプレイとなる、『巨大樹の迷宮』のリプレイをお届けします。そのコンセプトは…ポケモン風ローグライクハーフ!
ゲームの中で「主人公」を務めるのは、サプリメント「ヒーローズオブダークネス」に登場する種族、〈妖狐〉のフォルネと〈魔猫〉のニャルラ。そしてリプレイ上の主人公(語り手)となる少年タイガは、まさかの「荷物持ち(戦わない従者)」!!
ローグライクハーフの「一人で遊べるTRPG」としての自由度を活かした、想像力あふれる楽しいリプレイの開幕です!!!
(く)


2026年1月15日(木)齊藤飛鳥 FT新聞 No.4740

齊藤飛鳥・小説リプレイvol.40『汝、獣となれ人となれ』 その4
・児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥さんによるTRPG小説リプレイをお届けしました。
冒険家乙女のクワニャウマとその相棒のエルフの少女イェシカは、昼の間ミソサザイになる呪いをかけられたコビットの冒険者クリスティと共に、彼女の呪いを解くカギを探しに〈太古の森〉に眠る遺跡を目指して探索中!
行く手を遮るは墳墓の不寝番、またもや罠、訳の分からぬ言葉を囁く祭司…夜の〈太古の森〉に響くのは、クワニャウマの悲鳴かそれとも…! 
(天)


2026年1月16日(金)休刊日 FT新聞 No.4741

休刊日のお知らせ 
・毎週金曜日は、読者から投稿された記事がここに入れるように、空けてある曜日です。
あなたの記事を、お待ちしております!
(葉)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の読者様の声のご紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。
紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。

↓↓

(シミュさん)
「ゲームブックにおける死と物語 第3回」を拝読いたしました。ふと連想したのが、扶桑社版「バルサスの要塞」の帯にあった、水野良先生による推薦文。
「ゲームブックの醍醐味とは…
死ぬことと見つけたり!!」
という名惹句とともに、 デザイナーが周到に張り巡らせた失敗、デッドエンドにこそゲームブックの真の面白さがあり、小説ともRPGとも異なるゲームブックの魅力であると、力説されておられました。

(お返事:くろやなぎ)
お便りありがとうございます。扶桑社版のバルサスは未読なのですが、その惹句には、なぜかどこかで見覚えが…と思ってFT新聞のバックナンバーを探してみると、見つかりました!
丹野佑氏の連載『20代からのゲームブック』で「デッドエンド」がテーマになったとき(2014/2/26、No.412)に、まさにその水野氏の推薦文が、話の導入として引用されていたのでした。また、その週の『FT新聞1ウィーク!』(2014/3/1、No.415)では、当該記事に関する複数の読者の方からのお便りも掲載されており、デッドエンドに関する色々な角度からの見解を読むことができます。
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2026年1月15日木曜日

齊藤飛鳥・小説リプレイvol.40『汝、獣となれ人となれ』その4 FT新聞 No.4740

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児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥さんによる
TRPG小説リプレイ
Vol.40
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

〜前回までのあらすじ、あるいはイェシカの日記より抜粋〜
押忍、イェシカです。呪いを解く目的で意気込んで、〈太古の森〉のヴィンドランダ遺跡群へ冒険しに来たのに、金目の物をあさっている奴がいるんだ。旧き騎士と旧き剣との戦闘やガーゴイルとの戦闘で、ぼろぼろになってもだぜ! いやぁこの根性、冒険家だねぇ!
次回、「夜の遺跡群の探索、クワニャウマ一行の行く手に何が待つ?」
そこんとこ、よろしく。

あらすじに遊び心を入れてみようと試みたら、某男の道を魁よアニメの次回予告風になってしまいました。深く掘り下げたら負けなので、今回は『汝、獣となれ人となれ』リプレイその4です。
クリスティにかけられた、昼になるとミソサザイになる呪いを解くために繰り広げるヴィンドランダ遺跡群の冒険は、中間イベントを経てますます本格化していきます。
ところで、本作の頼もしい仲間であるクリスティですが、彼女には「彼女は冒険中に一度だけ〈宝物表〉を振るとき、その出目に1を足すことができる」という能力があります。
主人公が強欲設定なのに、〈宝物表〉のダイスの結果がふるわなくてしょっぱい収穫ばかりだったのですが、クリスティのおかげでとても久しぶりに魔法の宝物をゲットすることができました^^♪
今回の冒険は、クリスティに限らず仲間に恵まれていて、【アンデッド】【家畜】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれかのタグを持つクリーチャーは対魔法ロール判定に自動的に成功するが、それ以外は違うという敵に遭遇した際、猟犬の雷電、飛燕、月光は【家畜】で、イェシカは耳が聞こえないので、仲間のうち半数以上が自動成功。クワニャウマとクリスティだけロール判定をすればいいだけになったおかげで、とてもリスクが軽減されました。
キャラクターを考えるのが大変だからという怠惰な理由で従者に猟犬を選んだのですが、今回の冒険ではそれがよい方に転がる形となり、「今度からもっと戦略的に考えればさらにローグライクハーフを楽しめるじゃん!」と学習できました^^
ところで、冒険中に助けた兵士たちが従者になるエピソードがあるのですが、この時、クワニャウマの従者点がいっぱいだと思って従者にしませんでした。しかし、後で冒険メモを確認したところ、1点分空きがあるではありませんか! ここで従者を加えていたら、のちの展開に変化があった可能性が高かったので、ショックでした。何しろ、新たにプレイしても、ダイスの目次第で二度と同じ冒険はできないからです。主人公のステータス確認大事!ゼッタイ!と思いました><


※以下、冒険の核心部分に触れる内容を含みますので、未読の方はご注意下さい。

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ローグライクハーフ
『汝、獣となれ人となれ』リプレイ
その4

齊藤(羽生)飛鳥
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10:墳墓の不寝番
夕食を食べ終えた後、遺跡群の中の探索を再開した。
幾つもの角を曲がるうちに、わたしは妙に気になる玄室を見つけた。
「旧い墳墓か霊廟や」
クリスティが説明してくれる。中を覗くと、名も知らぬ神々の石像が建ち並ぶ奥に、ひやりとした暗がりが口を開けている。
「何かお宝があるかも!」
わたしが喜び勇んで暗がりに一歩足を踏み入れると、いくつもの紅い双眼がわたしたちを睨みつけてきた。
生臭い息と共にうなり声が聞こえたかと思うと、魔狼1匹と黒狼3匹が現れた。
「きばっていこうや!!」
クリスティは、両手に持った小剣で魔狼を斬りつける。
「やるじゃない、クリスティ! 黒狼にかじられているわたしとは大違いね!」
「あんた、何を盛大にやられとんの!? ワンコ、何をボケーっとしとるんや! あんたらの御主人様がおいしくいただかれかけとるやろ!!」
猟犬たちは、魔狼をクリスティにまかせて黒狼たちに飛びかかる。
その頃には、わたしはだいぶダメージを食らっていたので、かえる人の旅商人から買ったばかりの治療のポーションを使って回復を図る。
「しっかりしぃや、クワニャウマ!」
「おかげさまで復活! ここから反撃よ! 食らえ、古代の神槍!」
わたしは、魔狼めがけて古代の神槍を投擲する。
槍は、魔狼の腹に突き刺さる。
「ようやった!! これでとどめや!!」
クリスティは、魔狼へおどりかかると、小剣二刀流でとどめを刺す。
「これで魔狼は倒せた! 黒狼の方は?」
「ワンッ!」
猟犬たちが、黒狼の屍の前で勝ち誇った顔で一声鳴いた。
すると、玄室の片隅から声が聞こえてきた。
「奴らを倒したのか!?」
「助かった!」
「あんたたちは、命の恩人だよ!」
そこには、3人の兵士がいた。
「あんたたちもこの遺跡を探索していたの? ねえ、ここにお宝はあった?」
「いいや、あいにく」
「あったら、お礼にあんたらに捧げているよ」
「今、持ち合わせがないから、ただで従者になるよ」
「ただ!? あ……でも、食料がたりないからだめだ。くっ!! せっかくただの従者をゲットできるチャンスだったのに!! 猛烈に損した気分!!」
わたしがくやしがっていると、3人の兵士が気の毒なものを見るようにわたしを見てから、魔狼の死体をあさる。
「恩人さん、ほれ。これ」
「魔狼のへそくりだ」
「これを俺達からの謝礼と思って受け取ってくれよ」
兵士たちはそう言って、身代わりの依代と金貨30枚相当の小さな宝石を渡してくれた。
「おぉ! いいお宝じゃないの! ウィーッヒッヒッ! ウィーッヒッヒッ!」
「クワニャウマ、ほんま単純やね」
クリスティが笑うと、イェシカも兵士たちもみんな笑った。いい笑顔をただでくれるとは、気のいい連中が集結してくれたものだ。


11:コビットの罠師
「身代わりの依代、さっき雷電に使って壊れちゃったから、新しいのが手に入ってよかったわ! これで、安心してこの先を進めるってもんよ! ウィーッヒッヒッ! ウィーッヒッヒッ!」
「クワニャウマ、笑い声が邪悪って言われへんか?」
「ん? 故郷の村を出て冒険家になってからよく言われるわね」
「てことは、あんたの故郷の村の人たち、あんたの笑い方に疑問を抱かなかったちゅうことになるから、村人全員邪悪な笑い方をしとったの……?」
兵士たちと別れ、玄室を出た後、雑談をしながら進んでいると、足に嫌な感触が走った。
これは……。
「クワニャウマのアホー!! あんたまた罠にかかりよって! 少しは学習しいや!」
「面目ない……。でも、クリスティもイェシカも猟犬たちも無事でよかったわ」
「あんたが足元お留守なだけや!」
「ぐうの音も出ないわ……。でも、すぎたことをくよくよしていても誰も得しないから、罠を外してくれる?」
「そう言うても、この手の罠は下手にいじくりよると、別のしかけが出てくるかもしれんから、危のうてかなわんわ」
クリスティが、ぶつくさ文句を言いながらも罠の解除に取りかかる。
イェシカは、その手元が明るくなるようにランタンを照らす。ランタンの中から、か細い声で「出シテ……出シテ……」とリンネソウの妖精の声が聞こえたけど、気にしない。
「ちぇっ、なんでえ。間抜けな黒狼かと思ったのによ」
コビットの罠師が、ランタンを片手に暗闇から姿を現す。
一瞬、昼間会ったコビットの罠師かと思ったけれど、よく見たら昼間の罠師が右目の下にほくろがあったけど、こちらは左目の下にほくろがあるから別人だ。
すると、クリスティが勢いよく立ち上がった。
「フェルディ! あんた、フェルディブランド・バターカップやないの」
「なんだ、クリスティじゃねえか。この抜け作ども、お前の連れかよ?」
どうやらこの二人、顔見知りらしい。
「抜け作どもって、失礼じゃない? わたし一人しか罠に引っかかっているんだから、抜け作単品でいいでしょ?」
「なんでもいいから、はよ罠を外してもらえる? このままじゃ連れが頭に血が上ってくたばってしまうわ」
わたしの発言に、ツッコミを入れることなくクリスティは罠師と交渉を始める。スルーされるのは、ちょっと寂しいなぁ……。
「金貨5枚だ。それ以上はまからねえぜ」
わたしが財布を取ろうとすると、それより先にクリスティが、底意地悪い笑みを浮かべる。
「"仕込み骰子の"フェルディ。サンドヒーバー村の連中にあんたの居場所を話したって構わんねんで」
コビットの罠師はちっと舌打ちすると、手早くわたしがかかった罠を解除する。
「覚えてろよ、クリスティ」
「ウチは物覚えが悪うてな」
勝ち誇った笑顔で罠師を見送るクリスティの背中が、いつになく大きく見えた。
「クリスティ、あんたの値切りテクニック、すごく勉強になったわ!!」
「そやろそやろ!!」
本日二度目の罠だったけれど、一つ賢くなれた分だけお得だった。


12:旧き神の祭司
遺跡群の中で、まだ崩れていない建物を見つけたので、扉を開けてみた。
こちらは長い時を経て堆積した埃が舞い、鼻腔を刺激する。猟犬たちが、そろってくしゃみをした。
先がまるで見通せぬ薄暗い広間に、小さな篝火が点々と焚かれ、独特な香木の匂いがかすかに漂っているから、埃だけでなく香木の匂いのせいで、猟犬たちはくしゃみをしたのかもしれない。
「何や、ここ……」
「奥に祭壇と何かの偶像が置かれているみたいね」
揺らめく灯りに、奥にある祭壇と何かの偶像が怪しく照らし出される。
その時、暗闇のなかから不気味な足音と共に、ランタンを片手に持ったフードを被った人物が現れる。祭服を着ているから、祭司か何かか?
まったく理解できない言葉の羅列が、わたしの耳元に近づいてくる。
湿った足音とともに、やがてフードの奥から細長い首と魚めいた頭がのぞく。
奇怪な姿のその怪物は司教杖を片手に、舌をしるしると伸ばしてきた。
「あれはジャバウォックや。むっちゃあかん奴やから、関わり合いにならん方がええで」
「了解……て、まわりこまれた!」
せっかくクリスティに不審者情報を教えてもらったのに、まんまとジャバウォックに耳元を確保されてしまった! 
「Twas brillig, and the slithy toves」
「え? 何語? あー……わからないから、こっちの言葉で話してくれる?」
「Did gyre and gimble in the wabe」
「話す気なしね。わかった。じゃあ、こっちも自分の言葉で話すから、いい?」
「All mimsy were the borogoves」
「今のはそれでいいと承諾したと見做すわ。じゃあ、質問。お宝の在処を知っていたら、教えてくれる?」
「And the mome raths outgrabe」
「知らないし、知っていたら自分が取りに行っているっつーの? そんな感じ?」
「……」
ジャバウォックは、面倒くさい者を見る目でわたしを一睨みしてから、足元に袋を放り投げる。
開けてみると、中から金貨が2枚入っていた。
「くれるの!? ありがとう!!」
顔を上げてお礼を言うも、そこにジャバウォックの姿はいなかった。
再び、奥の闇の中へ帰って行ってしまったらしい。
「逃げた……?」
「『あんたとは付き合いきれんわ』と思うたんやろ。ありがたいことやわ。あいつに見込みがあると思われたら最後、あいつと同じ訳の分からん言葉をしゃべって正気を失うっちゅう話でな。そういう意味で、あんたのおかげで、ウチらはうまくあいつから逃げられたわ」
「逃げたんだか、逃げられたんだかわからないけど、とりあえず金貨2枚得したことだけはわかったわ」
「うん。もうクワニャウマはその理解でええわ」
何かクリスティからジャバウォックと同じ目つきで見られたような気がした。
気のせい、かな……?


(続く)

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齊藤飛鳥:
児童文学作家。推理作家。TRPG初心者。ゲームブックは児童向けの読書経験しかなかったところへ、『ブラマタリの供物』『傭兵剣士』などの大人向けのゲームブックと出会い、啓蒙され、その奥深さに絶賛ハマり中。最近は、そこにローグライクハーフが加わった。
現在『シニカル探偵安土真』シリーズ(国土社)を刊行中。2025年までに6巻が刊行中。
大人向けの作品の際には、ペンネームの羽生(はにゅう)飛鳥名義で発表し、2026年1月上旬に文庫版『歌人探偵定家』(東京創元社)が刊行決定。同年春には『歌人探偵定家 弐』(仮)が刊行予定。

初出:
本リプレイはFT新聞が初出の書き下ろしです。

■書誌情報
ローグライクハーフd33シナリオ
『汝、獣となれ人となれ』
著 水波流
2025年9月7日FT新聞配信


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