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2021年1月28日木曜日

齊藤飛鳥さんによるT&T小説リプレイvol.3 No.2927

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児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥さんによる
『トンネルズ&トロールズ』完全版・小説リプレイ
Vol.3
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皆様、新年あけましておめでとうございます。
今回から、プレイヤーキャラがエルフのジークリットから、人間の戦士の翠蓮に変わります。
しかし、プレイヤーキャラが変わろうとも、シックス・パックは必ず愉快な旅の相棒になるので、彼の汎用性の高さはすごいものです。
ところで、物語の成り行きで、人生初の百合キャラが誕生しました。
自力では考えつけなかったキャラクターを作れるのも、ソロアドベンチャーの醍醐味ですね!
それでは、本年も拙作のリプレイをご笑覧下さいませ。

※以下、冒険の核心部分に触れる内容を含みますので、未読の方はご注意下さい。

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『屈強なる翠蓮とシックス・パックの珍道中』
〜『無敵の万太郎とシックス・パックの珍道中』リプレイ〜

著:齊藤飛鳥
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0:屈強なる目覚め

あたしの名前は、えーっと……〈屈強なる〉翠蓮。
思い出すのに時間がかかったのは、知性度9のせいだからじゃないヨ。
頭と全身の節々が痛いせいネ。
で、あたしの目の前にいる、ごついあんたは誰サ?
「忘れちまったのか、相棒? 俺様は岩悪魔のシックス・パックだぜ」
ここで、シックス・パックの熱い武勇伝が始まった。
体力度11、耐久度16、器用度9、速度14という体力値で、幸運度12、知性度9、魔力度12、魅力度13という精神値の、よーするに「魔力の才能はそこそこあるけど知性が足りないし、耐久度が高いから戦士になった」人間の女戦士(18)を見かねて魔法の契約を結んだナイスガイ岩悪魔の笑いあり涙ありの武勇伝だった。
知性度9のあたしだけど、シックス・パックの話は9割引きで聞いとくヨ。
最初の旅の仲間だったエルフの魔術師〈幸薄き〉ジークリットちゃん言わく、悪魔と魔術師組合のお偉方の話は誇張ばかりだからネ。
そーいや、ジークリットちゃん、元気かな?
あたしは、一番上の兄ちゃんが冒険から連れ帰って来た5人の花嫁と結婚したおかげで、祖父母の介護から解放され、冒険者として復帰できたから元気だけどサ。ジークリットちゃんは、どーしてるかな?
「おい、翠蓮。心の声が口に出ているぜ?」
マジ?
「マジだぜ。ちなみに、〈幸薄き〉ジークリットだが、俺様も前に一緒に冒険したから知っているぜ。魅力度15のいい女エルフだった。だが、運悪くドワーフの野郎に騙されて、ガレー船の奴隷として売り飛ばされちまった」
〈幸薄き〉の二つ名がシャレになってないヨ、ジークリットちゃん!!
「おいおい、今は遠い海のどこかにいるジークリットより、目の前にいる俺様に同情してくれよな」
そう言って、シックス・パックは〈黒のモンゴー〉に大切な魔法のビール樽を奪われたこと、ついでにあたしらがどこかに飛ばされたことを教えてくれた。
もしかして、モンゴーの塔の地下迷宮を探索する傭兵が二度と帰って来ないのは、毎回こういう一悶着があるからなんじゃ……?
知性度9のあたしの疑惑だから、違うかもしれないけどサ。
で、今あたしらが飛ばされたのはどこヨ?
辺りを見回すと「カサールの街」という標識が出ていたので、現在地がすぐにわかった。
金貨一枚しか残ってないけど、シックス・パックの叔父さんが酒場をやっている街だから、食事と寝る所には困らないみたいだし、 ついているネ。


1:屈強なるトロールの脳漿亭

あたしらは、まっすぐにシックス・パックの叔父さんが経営する〈トロールの脳漿亭〉に向かった。
そこで、素寒貧だから新しい冒険の仕事をしたいと言ったら、シックス・パックの叔父さんは奥にいるファビュラスな雰囲気の人間の姐御を紹介してくれたヨ。
彼女の名前は、ジーナ。名字は長いから覚えられなかったネ。
ふむふむ、甥っ子と姪っ子が〈赤の魔術師〉の迷宮に行ったきり帰って来ないから、心配だとか……イタッ!! 突然飛んできた椅子が背中にぶつかって、ダメージ3を食らったヨ!
でも、ジーナは気にせず、話を続けたネ。
甥っ子の名前は、ソーンで、姪っ子の名前は、ローワン。それぞれの特徴と事情を詳しく教えてくれた。
報酬の話になったら、不意にジーナが流し目を送ってきたヨ。
最初に予定していた報酬よりも倍額にしてくれたのは、個人的にあたしを気に入ったからみたいネ。
身長150cm、体重45kgの黒髪色白黒目ロリ体型の良さがわかるとは、ジーナはお目が高いヨ!
酒を酌み交わすうちに、シックス・パックの叔父さんがビールを5本も奢ってくれたネ。
何か少し飲みすぎたから、そろそろ部屋に戻って休むヨ……。
……あれれ?夜中に誰か来たと思ったら、ジーナだヨ。
しーって、どーいうこと……?
マジで、どーいうことォォーッ!?
……。
……フゥ。
色々と新鮮な驚きと言うか、未知の領域に片足どころか、両足突っこんじゃったヨ!


2:屈強なる旅立ち

次の日の朝、旅立ちの前にジーナの姐御が旅に必要な装備を奮発してくれた。
中でも、シックス・パックが喜んだのは荷車いっぱいの酒樽だった。
この酒樽がからになる前に、早いところダンジョンを目指した方が得策ネ。
と、言うわけで、あたしらは、直接ダンジョンに向かった。
この間7日間。モンスターに一度も出会わずに済んだのは幸運だったヨ。
ダンジョンは、山の上にあるから、酒樽を乗せた荷車は運べないヨ。どこかに隠さないとならないネ。
よし、うまく隠せたヨ。
さあ、山登りを始めるネ。
幸運度が12あるから、楽勝大成功だったヨ!
ダンジョンの入り口は、元は天然の洞窟だったのが、悪趣味に赤く塗りたくられていた。
正面突破するか、知性度を使って周囲を調べるか、迷った結果、あたしの知性度だと失敗する確率が高いから、正面突破することにした。
洞窟に入ったら、人工的な造りで驚いたけど、いきなり悪魔に会ったのもびっくりしたヨ。
"見えざる悪魔"のリッペルという声だけの悪魔だったけどサ、色々と情報くれたし、耐久度も一時的に5くれたけど、なーんか恩着せがましい感じがして、複雑ネ。
シックス・パックも、気に食わないみたいに、酒をがぶ飲みしていたしサ。
あたしらは、さっさと先を急いだ。


3:屈強なる迷宮レベル1

長い階段を下りると正方形の部屋があって、東西南に行ける扉がついていた。
シックス・パックはどれも行きたそうにしているけど、ちょっと待つネ。
南の扉はガタついて何度も人が使った形跡があるみたいだから、ここが一番安全な扉かも。
あたしは、南の扉を開けた。
すると、細長い通路が、さらに南へと続いていたヨ。
幸いモンスターに出会わず、南の通路のその先の扉を見つけたので、開けた。
そこは、グリム……グリス……グリッスルグリム・ドワーフという知性度9にはきつい名前の連中が酒盛りをしている真っ最中ネ!
酔っ払いドワーフに、こちらのアル中岩悪魔が喧嘩を売ったから、さあ大変、戦闘開始ヨ!
襲いかかってくるドワーフの数は二人。後のドワーフ達、酔いつぶれているから戦えないみたいネ。
速度14を生かして、奴らを通路に誘き出して、こっちが優位に戦えるようにしたから、これで勝てる!!
こうして、ドワーフ達を倒すと、金貨が6枚手に入った。やっていることが、居酒屋のチンピラそっくりだけど、シックス・パックはチンピラそのものだから、かまうことないネ。
ところで、トロールは巻物を持っていた。
でも、入り口で話しかけてきた"見えざる悪魔"リッペルとの約束を思い出したヨ。
このダンジョンで宝物を入手しても、帰りに入場料としてあいつに支払わないといけない約束ネ。
だったら、重量点減らしてまで、巻物を手に入れる必要はないヨ。
部屋には、南に続く扉があるので、あたしらはそこを開けてみた。
Y字路になっていて、突き当たりに扉がある。
シックス・パックが確認したら、冷や汗を垂らして嫌がった。
こいつは大口野郎だけど、命に関わることには嘘をつかない正直野郎だから、開けるのはよしとくヨ。
かと言って、北の扉を開けると、またドワーフ達が酒盛りしている部屋に逆戻り。
それは嫌だから、知性度9でも果敢に周囲を調べるネ!
およよ、失敗ヨ。
L字型の通路に出たけど、ぐねぐねした細い通路を通ったら、今度はT字路に出たネ。
東からパタパタという音がして、西は丸きり音がしないとなると、北はどーなっているのサ?
あたしが北へ進むと、ダンジョンの裏口だった。
こんなに簡単に裏口が見つかっていいネ?
呆れていると、レッド・キャップ4体が現れた!
何とか倒して、金貨11枚を手に入れた。
それから、西へ進むと、さっき来たL字型の道に出た。いい機会だから、また知性度を使って挑戦してみるネ!
よし、今度は成功したヨ!
あたしは、隠し扉を見つけた。


4:屈強なる迷宮レベル2

隠し扉を開けると、螺旋階段が地下へとのびていた。
ポンコツなせいか、下りるたびに、グラグラと揺れるヨ!
知性度と並んで低い器用度で、持ちこたえられるか、頑張った結果、どうにか持ちこたえられたネ!
下りたら、北に扉があって、シックス・パックが大丈夫だと保証してくれたから、開けてみた。
そこには、見るからに罠くさい魔方陣が描かれていた。
これは避けるに限るヨ。
器用度で回避をしてみたら、今度は失敗!
避けきれず、うっかり魔方陣を踏んでしまったネ!
たちまち、私もシックス・パックも、加齢臭くさい部屋……じゃあなかった、次元の狭間にある〈赤い魔術師〉の事務所に送りこまれてしまったヨ!
おや、どこかで見覚えある黒いローブの魔術師のおっさんと、赤いローブの魔術師のじじいが、何か言い争っているネ。
シックス・パックは、黒いローブの魔術師のおっさんは、あの〈黒のモンゴー〉だと言ったので、あたしはようやく思い出せた。
魔法のビール樽をモンゴーに奪われた腹いせに、モンゴーの戦利品をちょろまかそうと、シックス・パックが言い出したけどサ。
冷静に思い出すネ。おまえ、モンゴーにしてやられたから、魔法のビール樽を取られたんだろ? ここで戦利品ちょろまかそうとしたのがバレたら、またどこかに飛ばされるヨ。
「前は前、今は今だろう、相棒?」
「うるせえ。言うこときかねえと、てめえの大好物の酒をケツから飲ませてやるネ」
相棒の誠意ある説得にシックス・パックが納得したので、あたしらはそっと魔方陣に乗った。


5:屈強なる酔っ払い

魔方陣に乗ると、部屋の端に到着した。
北側の奥に狭い通路が口をあけている。
その先はワイン蔵になっていて、ジーナの姐御が言っていたソーンとローワンの特徴とぴったりの若い兄妹がいたヨ!
ジーナの姐御のおかげで、おまえ達は他人とは思えないネ。ジーナの姐御の甥っ子姪っ子なら、あたしの甥っ子姪っ子だァァーッ!! 今、助けに行くヨ!
「なに、おめえのテンション!? どうしちまったんだよ!?」
シックス・パックが珍しくツッコミを入れてきた。
「ソーンとローワンを見張っているアンフィスバエナが見えてねえのか!?」
シックス・パックが指差したのはワイン蔵の前の暗がりだ。
よく見ると、赤い目をした巨大な双頭の蛇と目が合ってしまったネ!
これで、戦闘開始!
激闘の末、アン……アンチョコ……アンフィスバエナという知性度9にはきつい名前のモンスターを倒すことに成功した。
ソーンとローワンを助け出し、ジーナの姐御の名前を出したら、二人ともあたしらは敵ではないとわかってくれて、仲間に加わった。
シックス・パックは、ゲットした赤ワインを「エルフくさい」を連呼しながらおいしそうに飲んでいた。
エルフくさいとはどんなにおいなのか気になったので、シックス・パックに訊いてみた。
「エルフくさいってのは、例えるなら、春の訪れを告げるかのごとく、白銀の雪原にそよぐ南風のようなにおいだぜ」
こいつ、ソムリエかヨ!
シックス・パックの知性度があたしよりも高かったことを思い出して、ちょっぴりやるせなくなりながら、あたしらは魔方陣の部屋を抜けようとした。


6:屈強なる結末

部屋を抜けようとしたまさにその時、魔方陣から五人の"赤いローブの僧侶団"が現れやがったヨ!
でも、大丈夫。
ソーンとローワンが仲間に加わっているから、こちらも四人ネ!
時間はかかったし、ちょっとあたしが死にかかったけど、見事に勝利ヨ!
元来た道を遡って入り口に出られれば、この冒険は終了ネ!
あたしらは、無事に遡って、ダンジョンを出ることができた。
出る時、約束通りに"見えざる悪魔"リッペルに、入場料として金貨2枚を払った。
「ダンジョンを冒険したのに、これっぽっちしか金貨を入手してないでヤスかァァーッ!?」
「ゲットできたの、金貨17枚だから、正確には1.7gpが入場料ネ。釣り銭3spよこせヨ」
「何でふてぶてしいんでヤスか、この人間は!?」
「おめえも悪魔なら、信義よりユーモアを重んじて、つべこべ言わずに釣り銭を払えよ」
「これのどこにユーモアがあるでヤスか!?」
「ユーモアは説明したら、ユーモアじゃなくなるネ。ほら、さっさと釣り銭よこせヨ」
こうして、入場料をきちんと払い、釣り銭もしっかりともらったあたしらは、山を下りた。
そして、ふもとに隠しておいた酒樽を乗せた荷車も回収した。
「会いたかったぜ、酒樽ちゃん!!」
最愛の恋人との再会を果たした時よりも熱烈にシックス・パックは荷車の酒樽に飛びついた。
ここから、また7日間。途中、徘徊するスライム・ミュータントとか言うモンスターに出くわしたけど、ソーンとローワンの攻撃でほとんどやっつけられたから楽勝だったヨ。
知性度9を使って、スライム・ミュータントの体内に残っていると言われる宝石を探したけど、見つからなかったネ。
そんなこんなでカサールの街に到着すると、ジーナの姐御がソーンとローワンと感動の再会を果たした。
あたしとシックス・パックは、ジーナの姐御から約束通り報酬を受け取り、仲良く山分けした。
報酬の多さに、ソーンとローワンはびっくりしていたけど、ジーナの姐御が「翠蓮と私は他人ではないの」と説明したら、おとなしくなった。たぶん、納得したネ。
人助けもできたし、報酬も得られたし、恋人もできたし、とっても、いい話ネ!
これだから、冒険者は三日やったらやめられないヨ!


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

齊藤飛鳥:
児童文学作家。推理作家。TRPG初心者。ゲームブックは児童向けの読書経験しかなかったところへ、『ブラマタリの供物』『傭兵剣士』などの大人向けのゲームブックと出会い、啓蒙されたて。

出典元:
Flying to Wake Island 岡和田晃公式サイト(新)
2019-10-18 児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥さんによる「無敵の万太郎とシックス・パックの珍道中」リプレイ
https://akiraokawada.hatenablog.com/entry/2019/10/18/183403

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2021年1月27日水曜日

第1回【ディラットの危険な地下迷宮】ゲームブックリプレイ No.2926

第1回【ディラットの危険な地下迷宮】ゲームブックリプレイ

※ここから先はゲームブック【ディラットの危険な地下迷宮】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

****

ディラットの地下迷宮には、これまでにも何度となく探索をこころみる者が降りていったが、そのほとんどは帰ってこなかった。この迷宮の最深部では魔法使いディラットが、ばく大な宝を所持していると聞く。宝は迷宮じゅうに散らばっているが、深くもぐるほど貴重なものが見つかると言われている。
ディラットは訪問者たちを撃退するため、迷宮の各所にワナと怪物を仕掛けた。万能ではないが、君は歴戦の勇士だ。地下迷宮の最深部へと到達し、途方もない宝を持ち帰る。
これは、君が経験してきたなかでは、もっとも危険な冒険となるだろう。さあ、行こう。君は山あいにぽっかりと穴を開けた入口を通って、迷宮へと足を踏み入れる。

****


●読者投稿企画作品!!

ぜろです。
今回挑戦する作品【ディラットの危険な地下迷宮】は、もっともプレイしたい作品のひとつでした。
ここのところFT新聞に掲載するリプレイは、紙媒体、電子媒体を問わず、現在でも入手可能なものを基準に選んできたつもりです。
この作品は現在は取り扱っていないと思われますので、私の掲載のための選定基準からは外れることになります。

にもかかわらず、現在は入手不可能と思われるこの作品を選んだ理由は、この作品の不思議な成り立ちにあります。
この作品、なんと、FT新聞の読者投稿企画で生み出された作品なのです!
杉本=ヨハネ氏の募集と監修のもと、FT新聞読者が迷宮の部屋ごとのゲームブックを作り、投稿し、ひとつの地下迷宮を形作り、それがゲームブックになってしまった。
そんな夢のような企画なのですよ。
部屋ごとに作者が違うので、きっとその作者ごとのセンスがちりばめられ、一筋縄ではいかないことでしょう。
異なる独創的なアイディアが、部屋ごとにぎゅっと詰まっているに違いありません。
どうですこれ、プレイしたくなるでしょう? 私はプレイしたくてたまらない!

私はこの熱い企画に直接参加はしていません。
自分のオリジナル創作能力には早々に見切りをつけてしまい、こうして余所様のふんどしで相撲を取ることを選んでしまった身なもので。
でも、プレイすることで、その熱気を感じてみたい!

そんな思いで今回のリプレイ化に踏み切りました。
発行が2015年。5年経過しているので、そろそろ誌上でのネタバレもおおらかな目で見てもらえないかな、という期待もあります。

作品の性質上、参加した作者(ダンジョンクリエイター)すべての許可を取っておりません。
もし、FT新聞上でのリプレイ掲載に反対の作者がおりましたら、早々にお申し出ください。
そのときには、次回は最終回用にとっておいた、実況抜きの感想記事に差し替えさせていただきますので、よろしくお願いします。

購入したときからプレイしたくてたまらなかったのに、5年も寝かしておいたんかいっていうツッコミはなしの方向性で!
プレイした作品すべてをリプレイ化しているものですから、時間はいくらあっても足りないのですよ。


●ルール確認と挑戦者紹介

確認しましたが、オーソドックスなファイティングファンタジー準拠のルールでした。
ルールは共通理解のうえでのことですから、もっとも基本となるルールにする必要があったのでしょう。

サイコロを振って技術点、体力点、運点を決めるというやり方です。

持ち物はザックに剣、食料10食分に金貨10枚という、これも基本中の基本って感じです。

さらに言うならば、プレストーリーもあってなきがごとし。
ディラットの危険な地下迷宮に潜って、宝を持ち帰ろう! とだけ押さえておけばOKです。「火吹山の魔法使い」的ですね。
ただこの地下迷宮、今もなお、魔術師ディラットが支配している「生きた」地下迷宮ですので、ディラットとのラスボス戦は不可避と思っておいて良いでしょう。

というわけで、細かく見るまでもなく、前準備の段が終わってしまいました。
これはもう、さっさとキャラクターを作成し、冒険の旅に出発することにしましょう。

では、古典的ファイティングファンタジーのルールにのっとってキャラクターを作成します。
私はゲームブックに挑戦するときには、いつも名前だけつけます。特に詳細な背景や設定を考えるわけでもありませんし、リプレイ上に名前が登場することも滅多にありません。
単に、気分の問題です。
だからいつも、「アルス→イルス→ウルス」といった感じの適当具合なのです。

今回はネットで適当に調べて拾った人名リストから、サイコロを振ってランダムに決めます。
その結果できた最初の挑戦者がこちら。

【ランドルフ 技術点8 体力点20 運点7】

どちらかというと平均以下の挑戦者です。これは最初から苦戦しそうな予感。
それでは、ディラットの危険な地下迷宮の冒険に挑みます!

リプレイの文中は、「プレイヤー視点」と「キャラクター視点」をあまり区別せず、わざと混在させて書くのがいつものスタイルです。
あるときにはキャラクターの心情になりながら、あるときにはメタ視点から眺めつつ進めていきます。

冒険するにあたっては、すべての部屋を回ることにはこだわらないで、主観でプレイしますので、通過しなかったダンジョンクリエイターの部屋があったらごめんなさい。


●アタック01-1 自由探索迷宮へのいざない

俺の名はランドルフ。
そこそこ名の知れた冒険者だ。
今回俺が潜るのは、魔術師ディラットが支配する地下迷宮だ。
そこに潜り、ばく大な宝をゲットしようというのが今回の冒険の目的だ。いたってシンプル。わかりやすい。

ちなみにこの魔術師ディラットが、邪悪な陰謀で世界を破滅に陥れようとしているとかいう話は特に聞いていない。
やったことと言えば、俺のように宝を求めて潜る冒険者の撃退用に、迷宮にさまざまなワナや怪物を張り巡らせていることぐらいだ。

え? それだとむしろ、俺の方が迷惑な侵略者になりはしないかって?
まあ、ディラットの立場からしたらそう見えるかもしれないな。

だがこの地下迷宮、実は聖フランチェスコとナゴールの国境にあって、両国の共同管理下に置かれているのだ。
探索許可は出ているので、潜り放題なのだ。
つまり、地下迷宮の奥に引きこもっている魔術師ディラットの方が不法占拠者ってことになるので、俺がこの迷宮を攻略するのは何の問題もないわけなんだな。
もののついでにディラットを倒しちゃってもいいけど、当面の目的としては、財宝ゲットってなところだ。

旅を続け、最寄りの村で補給をしたら、いよいよ迷宮攻略の時間だ。
俺は山中にぽっかり開いた迷宮の入り口に、足を踏み入れたのだった。


●アタック01-2 永遠ブルー

少し進めば最初の分岐だ。通路は左右に分かれている。

正面には簡素な木の扉。
右手に進むと小さな扉に突き当たる。
左に進むとアーチの向こうに広い部屋が見える。

特にこれ以上の情報がない中で、どちらに進むか決めなければいけない。
なんとなく、アーチに続く左手の通路が奥へ進みそうな気がするな。
セオリーならまずは部屋を調べ、それから奥に進む通路に行きたいところ。
ならば、まずはどちらかの扉に入ってみるかな。

俺は正面の木の扉を開けてみることにした。

進むと次のパラグラフの番号の下に「(神崎マコト)」と書かれている。
これはこの部屋を作ったダンジョンクリエイター名を表記しているのだろう。
神崎マコトさんっていえば、しっかり自身の著作もあるゲームブック作家だ。
FT書房からも100パラグラフ作品「双頭神の宝冠」を出している。
kindleでは「盗賊狩りの財宝迷宮」が、現在も販売中だ。
これは最初から手ごわい部屋を引いてしまったのかもしれない。

ここは全体が青く塗られた部屋だ。
部屋にあるものは、中央にある小さなテーブルと、その上に乗った置時計のみ。
置時計には針が1本しかない。

このブルーな光景にブルーな気分になりながらも、俺は部屋に1歩踏み込む。
まるで水面を歩くような不思議な感覚、と思ったのもつかの間、俺の体は床に沈み込む!

とぷん、と青い水に。

水面みたいと思っていたらマジ水面だった?!
踏み出した後にタイムラグで沈むとか、俺の動きがギャグマンガっぽいコミカルな感じに!

沈みつつ目の端に捉えたのは、部屋にある置時計の針が動き出す瞬間だった。
よくわからんがトラップ的なしかけが発動したみたい?

ここで選択肢がきた。

・すぐに部屋を出る
・潜ってみる

潜るとなると、食料が全部ダメになってしまうデメリットが予想される。
しかし、せっかくダンジョンクリエイターが作った部屋のギミックを体験したい!
だったら、潜るしかない!

俺は今、この作品のいちばんの罠に気づいてしまった。
まさにこれなのだ。

読者投稿のアイディアを体験するには、飛び込んでみるしかない。
そう思ってしまうことが、この作品のいちばん危険なところなのかもしれない。
他の作品よりも、危険を承知で飛び込んじゃう、みたいな。
「罠ははまって踏みつぶせ」の精神だ。

俺は水底へと潜っていった。
深くに、大きな影が見える。
それは女神の像だった。

耳元には青い水晶玉がはめこまれており、首元には双頭の蛇の飾りのついた黄金の鎖が巻かれている。
このへんでそろそろ呼吸が苦しい。持っていくにしても、どちらか一方しか無理そうだ。

俺は青い水晶玉を取る。
選んだ根拠は特にない。部屋が青かったことからの連想だ。

大急ぎで浮上する。
もう限界!
そのとき頭の中で「かちり」という音がしたかと思うと、俺はいつの間にか部屋の中に大の字で寝転んでいた。

あれ?

体はまったく濡れていない。魔法的なしかけだったのか?
まあ、食料がダメにならなくてよかった。
青い水晶玉はしっかりと握りしめていた。そっちはひんやり濡れていた。手汗かな?

置時計の針が、一周回りきって止まっている。
これは、よくわからんがタイムアップということかな。

とにかく不思議な部屋だったな。
侵入者撃退用のトラップというよりは、冒険を楽しませるためのギミックのような。
もしかしたらディラットは、迷宮を支配するラスボスというより、最近流行りの、迷宮を管理するコーディネイターみたいな役割なのかもしれん。

俺は、また置時計の針が動き出す前に部屋を出ることにする。
え。いや待て俺。
別に慌てることないじゃないか。
また針が動き出したら、今度は双頭の蛇の飾りがついた首飾りを持ってくればいいだろ?

だが、そんな俺の願いは聞き届けられず、俺は奥の扉を選び進むのだ。
そう。この部屋、俺の「行き止まりだろう部屋から先に!」という予想に反し、さらに奥へ進めるのだった。

未踏破の他の通路に後ろ髪をひかれつつ、俺は先へと進んだ。


次回、ダークウッドの森の入り口あたりにいそうな老魔術師に出会う。その名はヤズ……え? ヨズ……?


【ランドルフ 技術点8 体力点20 運点7】


■登場人物
ランドルフ 最初の挑戦者。歴戦の勇士界の中では凡人。
ディラット 迷宮の不法占拠者。罠を設置して引きこもっている。


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2021年1月26日火曜日

これはゲームブックなのですか!? vol.27 No. No.2925

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『これはゲームブックなのですか!?』vol.27

 かなでひびき
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「この部屋は、普通に生活する分には申し分ない部屋です。
 ただし、物を落としたら、三秒以内に拾ってくださいね。」

 などという物件が、ただで手に入るとしたら、みんなは住みたい?
 バーチャル図書委員長かなでひびき的には、こういう「奇妙な冒険」の香りがする場所、はたで見ている分にはそそるんだけど……

 というわけで、今回紹介する本は『怖異事典 2020』(少年画報社)だよっ!
 冒頭で紹介した短編は『3秒ルール』(伊藤知良)という作品。
 急に引っ越すことになり、叔父がちょうどいいタイミングで部屋を貸してくれたんだけど、その部屋に住む条件は一つですっ。
「この部屋で、何か落としたら、3秒以内に拾ってね」
 そして、その部屋での新しい生活に慣れるにつれ、「ものがなくなる」ことが多いのに気づく。そして、ついにスマホを失くしたときに、気づくの。「3秒ルール」に!
 こんな感じなんだけど、ストーカーの出現など、意外な展開の連続で、ちょっとしたミステリを読んでいるような感覚に陥る名作!
 そもそも、かなで的には「ホラーは頭の格闘技」と思ってるわけですっ!
 びっくり箱は、「びっくり箱だ」と認識されてしまうと、もうその役目を失います。
 ホラーも「ここで怖いことが起きるぞ」とあらかじめ銘打っています。
 ただユーレイや怪物が配置されているだけでは、子どもが「お化けだぞー」と言ってシーツかぶって出てくる「子どもだまし」のレベルにすぎません。
 しかし、これは逆に、こんな感じで「頭を使った」怖がらせ方の短編がぎゅっと詰まってます!
 出てくるネタも、定番にして王道物の「幽霊」から、バーチャルゲームにAIアプリ。狂気に駆られた隣人まで、現代の都市伝説まで、きちんと網羅してます。

 で、この短編集をおすすめする理由。
 それは、「短編」だから。
 つまり、恐怖という断片を見せているだけであって、全体を見せていないってことですね。
 恐怖小説だけではなく、推理小説、いえ、どんなジャンルでも、物語の核と呼べるもの。
 それは「魅力的な謎」ではございませんか?
 だから、想像の翼がはばたくことはばたくこと!
 実際に、思わず『AI彼氏』(楠本哲)に影響されて、一本推理小説を書きあげちゃいましたよかなでさんってば!
 こういうホラー系のイベントを作りたいときに、あるいは「日常からちょっとずれている謎を解く」コージーミステリを書きたい方。
 魅力的な謎が、ぎっしり詰まってますぅ!

「日常は、視点を変えてみると、こんなに怖い」
 読み終えた時に、そんな感動すら覚える。
 「怖異(こわい)」事典の名は、伊達じゃない!
 見逃せば一生後悔することうけあい。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
『怖異事典 2020』
 著:中山昌亮、高港基資、他
 出版社:少年画報社
 コミック 649円 − 2020/8/31
 Kindle版 649円 − 2020/8/31


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2021年1月25日月曜日

シナリオとアドリブ No.2924

おはようございます、自宅の仕事部屋から杉本です。
専用の仕事部屋にはいい点と悪い点があります。
いい点はネコに邪魔されずに仕事に集中できること。
悪い点はネコに邪魔されずに仕事ができてしまうことです。
今日の話題はTRPGのシナリオに関連する話です。


◆浪人時代に出会った1人のおっさんの話。
理系の大学に通っていたのですが途中で辞めまして、文転して1年間浪人をしました。
そのときにもTRPGはちょくちょくやっていたのですが、そのときに1人のおじさんと知り合いました。
ずっとフリーターをしている中年で、いつも1人の同級生とつるんでいる、身なりもちゃんとしない、まあハッキリと言ってしまうと「社会からドロップアウトしたような雰囲気の人」でした。
性格は優しく、時間にルーズな点以外はキライではなかったのを覚えています。

その人も私もゲームマスターが本業なのですが、私のシナリオを「高速道路を走っているように、物事がキチンと進むシナリオ」と評していました。
その人は「シナリオなんかないほうがいいと思う」という思想の持ち主で、じっさい、いつもシナリオなしでゲームを進めていました。
その人いわく、「テーブルトーク(TRPG)っていうのは仲間うちでダラダラと交流するためのものなんだから、シナリオは大枠だけ決めてプレイヤーまかせ、なにをやりたいかもプレイヤーの気分と好みで決めてもらうほうがいい、シナリオなんか意識せず、思うままにやっていったほうがいい」とのこと。
究極のアドリブですね。


◆やってみた感想。
この人のTRPGに対する思想を、私は好きです。
私も、シナリオというのは基本的に、ゲームマスターやシナリオ作成者がつくった冒険に「お付き合い願う」ものだと思っているからです。
しかし、残念なことに、この人とのセッションはつまらないものでした。
どこかに冒険に出ても、意外なことが全然起きなかったからです。
オークの巣窟に行けばオークが出てくるし、ダンジョンに行けばワナと宝物があるのですが、いつも予想がつくできごとばかり。
その人が、その場で思いつくことを実行に移しているだけなのですから、当然といえば当然です。


◆アドリブとは。
話は少しそれますが、ここでジャズにおけるセッションとアドリブの関係をみてみましょう。
ジャズでは基本となる曲の演奏をしながら、ところどころにアドリブを入れることがあるそうです。
知り合いのプロプレイヤーいわく、このアドリブは「その場の思いつきでデタラメをする行為」ではないそうです。
アドリブとは、「その場の雰囲気をみて、受けると思ったこと、自分がその場で表現したいことを表現する行為」なのだと。
そして、ここが重要なのですが、「アドリブほど実力があらわれるものはない」そうです。
その場の雰囲気にいちばん合う演奏はなにか、見極める実力、つまりは経験とセンス。
とっさにフレーズを選ぶには「引き出し」が不可欠で、これが少ないと選択肢が狭まってしまい、自分のなかのベストが大したことのないものになってしまうと。

私はこの話を聞きながら、TRPGのセッションも同じだな、と思いました。


◆そもそも論。
そもそもシナリオは、なぜ必要なのでしょうか?
TRPGが一時期言われていたように「なんでもできる自由なゲーム」であるならば、シナリオをつくる意味は非常に薄いものになります。
なぜなら、先に挙げた知り合いの人が言うとおり、その日にどんな冒険をしたいかをプレイヤーに決めてもらうなら、一定の方向性を持ってつくられたシナリオというものは、セッションの足かせになるからです。

オープンフィールドの冒険シナリオを用意してきたゲームマスターと、「今日はダンジョンに潜りたい!」と思っているプレイヤー。
困り果てている民衆を助けるシナリオを用意してきたゲームマスターと、「今日は悪人キャラクターをやりたい!」と思っているプレイヤー。
誰が悪いわけでもなく、どちらか(基本的にはプレイヤー)がガマンしなければならないのが実情です。

では、なぜシナリオが必要か。
簡単に言えば、おもしろいシナリオをつくるには準備にそれなりの時間がかかるからです。
先に挙げたジャズセッションでいえば、基本となる楽曲があって、そこに乗っけるカタチでアドリブがあるのは構いません。
しかし、最初から最後までアドリブでいってしまうと、事前に準備した楽曲のようなクオリティが担保できなくなるわけです。


◆お客さんの顔。
もうひとつ触れておきたいのは、ライブにおいて非常に大切な要素である「お客さんのノリ」についてです。
お互いをよく知っている友人どうしでセッションを行う場合、彼らがどういうシナリオを好きか、ある程度まで想像がつくことでしょう。
これに対して、初対面の相手とセッションを行うような場合、相手の人となりが分かりません。
前者であればアドリブが多くなってもいい(むしろ、カッチリとしすぎると堅苦しい)でしょうし、後者であればシナリオをキチンと用意して、あまり外れずに進めるほうが無難かもしれません。
少なくとも、自分にかたさが残っているあいだは、あまり突飛なことはしないが吉です。
どちらの場合であっても、シナリオの準備はしておいたほうがいいでしょう。
友人どうしであってもノリが合わないタイミングは発生するものですし、知らない人相手ならオーソドックスを離れないほうが無難というものです。


◆シナリオフック。
あなたがTRPGにおいて「プレイヤーが自由に行動できる」セッションを実現したいと考えるゲームマスターであったなら、アドリブを多く使えるようになったほうがいいでしょう。
本当の意味で「なんでも自由に」というのは、シナリオがある以上はムリかと思いますが……少なくともシナリオの枠内における行動においては、自由にやって欲しいと考えるゲームマスターは多いのではないでしょうか。
そのために私が必要だと考えるのは「シナリオフック」です。

シナリオフックとは、シナリオではないけれど、シナリオのタネとなり得るアイディアのかたまりを指します。
こういうところに行ったら、こういう人が出てきて、冒険者たちに話しかける。
パーツとして使えて、シナリオの途中に挟み込むことができるもの。
ジャズの例で言えば、「使いやすいフレーズ」がこれにあたるでしょう。
これを知り、身につけることで、興味深い展開を即座にプレイヤーに提供することができます。


◆まとめ。
セッションはライブ。
シナリオは楽曲。
シナリオフックはフレーズ。

ゲームマスターはシナリオだけでなく、シナリオフックまで準備しておけると、いざというときの対応がスムーズになるでしょう。


それではまた。





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2021年1月24日日曜日

海を越えた先のゲームブック 第5回『ヴォータンの毒』 No.2923

■海を越えた先のゲームブック 第5回『ヴォータンの毒』■

おはようございます。紫隠ねこです。
このコーナーでは、国内ではあまり語られる事がないマイナーな海外ゲームブックを紹介しています。
今回紹介するゲームブックは、ファンタジー物では定番のダンジョン探索物。
果たしてあなたは難攻不落とされるヴォータンの地下城砦を攻略できるのでしょうか?


◆『Destiny's Role 2: Venom of Vortan(ディスティニーズ・ロール2 −ヴォータンの毒−)』 マーク・レイン著

本作は新たな「昔ながらの」ゲームブック『Destiny's Role』シリーズの三作目にあたります。著者のマーク・レインは、インターネット上においてマルサス・ダイア(Malthus Dire)の名義で、ゲームブックを含むファイティング・ファンタジー(以下FF)シリーズ関連の書籍、ボードゲーム、コンピューターゲームなどを取り扱ったブログを運営されている方です。
本作はTRPG風の戦闘ルールを用いたゲームブックであるため、遊ぶにはアドベンチャーシートと六面体サイコロ2個が必要となりますが、読者が管理する必要のある項目は少なく、キャラクター作成と戦闘の手順さえ覚えればすぐにでも冒険に旅立つ事ができます。

本作のオリジナル版は、2015年に執筆された220セクションの短編ゲームブックで、FFシリーズのゲームシステムと世界観を用いたファン作品という位置付けでした。『Destiny's Role』シリーズでの出版化にあたって、作品世界はタイタンからシルヴァストリアへと変更され、さらに大幅な加筆を入れた事によって、本作は新しい作品へと生まれ変わりました。

カバーイラストは、これまで「Destiny's Role」シリーズの美術面に関わってきたマイク・テネブレーが手がけており、FFシリーズの第9巻『雪の魔女の洞窟』のイラストを手がけたゲイリー・ワードが本編の挿絵を手がけています。本作が短編作品を本格派のゲームブックにリメイクした経緯を考えれば、著者が本作のためにゲイリー・ワードを起用したのは、FFシリーズに対するリスペクトが込められているのかも知れません。


◆基本的なルールについて
あなたの分身となるキャラクターは【武勇点(Prowess)】と【健康点(Health)】の二つの能力値を持っており、ランダムで決定されるボーナスポイントを各能力の基本値に振り分ける事でその強さが決定されます。その扱いはFFシリーズの【技術点(Skill)】と【体力点(Stamina)】と同様です。戦闘ルールもFFシリーズに酷似していますが、負傷を受けた際の体力点の減少が2点から3点へと上昇しているため、道中では失った体力点を取り戻せるイベントを逃さない事が重要となります。
また【抵抗力(Resolve)】の能力値は、前作『Mistress of Sorrows』の特殊ルールであるため、今回の冒険で使用する事はありません。


◆あなたは誰?
本作の主人公は、シリーズ第0巻に収録された短編ゲームブック『The Cult of The Blackfeather』と、第1巻『Mistress of Sorrows』のキャラクターと同一人物です。このキャラクターは、怪物退治や宝探しに慣れているベテランの戦士であり、これまで数多くの冒険で成功を収めています。
本作でシルヴァストリア南部の都市デンモズの出身である事が明らかになりましたが、それ以外の詳細なプロフィールは設定されていないため、主人公の外見や経歴については読者の想像力に委ねられます。あなただけのキャラクターを旅立たせてあげてください。


◆初期装備について
主人公の初期装備は、剣、軽量のチェインメイル、水筒、バックパックの四つですが、剣以外のアイテムは常に所持しているアイテムなのでアドベンチャーシートに記す必要はありません。主人公が身につけている鎧に関しては、本文中では特に言及されていないため、チェインメイル以外であっても冒険は成り立ちます。
また前作『Mistress of Sorrows』の冒険を終えている場合、一部の装備品を引き継いで持っていく事ができます。


◆内容について
冒険の舞台はシルヴァストリアと呼ばれる世界。その南部に広がる絶望砂漠では、いつからか人間の上半身と蛇の下肢を持った蛇人たちが出没するようになり、彼らは砂漠の集落や行商人を対象に略奪を繰り返すようになります。彼らを束ねるのが蛇の王ヴォータンであり、その名を聞けば、どんな恐れ知らずの冒険者であっても震え上がるほど悪名が轟いています。
一年前、自分の父親が蛇人の襲撃によって命を落としたという報せを聞いた主人公は、ヴォータンへの復讐を誓い、蛇人たちの本拠地を突き止めようと奮闘します。そしてついに砂漠の中に埋もれたヴォータンの地下城砦へと通じる秘密の入口を発見します。果たして主人公は亡き父の仇を討つ事できるのでしょうか? それは、読者であるあなたの選択と運次第です……。

総セクション430。FFシリーズでは定番のダンジョン探索物で、主人公の目的も「地下城砦の最深部にいるヴォータンを倒す」という単純明快なものになっています。前作『Mistress of Sorrows』は、辺境への旅路にスポットを当てた物語重視の構成でしたが、本作は探索部分に重点を置いており、前作と比べると各パラグラフの状況描写はシンプルな表現になっています。場面ごとの文章量が控えめなので、初めて『Destiny's Role』シリーズを遊ぶ人や、英文に不慣れな方であっても、テンポ良く探索を進められるのではないかと思います。

地下城砦の描写はシンプルですが、そこに新たな生命力を吹き込むのがゲイリー・ワードのイラストです。荒削りの下り階段が続くエントランス、部分的にクモの巣が張られている埃っぽい収納棚、侵入者を始末するために仕掛けられた冷酷な罠、ヴォータンの眷属である蛇人の戦士たち……。その挿絵は『火吹山の魔法使い』の誕生から三十年以上に渡って続くFFシリーズ特有の暗さと迫力があり、あなたは主人公の目を通して、自分が実際に地下城砦の中を探索しているかのような雰囲気に浸る事ができるでしょう。地下城砦の中で遭遇する怪物たちは、脅威と恐怖に満ちた存在ですが、あなたの分身となるキャラクターには、それに対処するための力が備わっています。危険を恐れる事なく、勇敢に地下城砦の奥へと進んでいきましょう。当然ながら、選んだ行動が命取りにつながる結果とならないように冷静な判断をする事も大切です。

『Destiny's Role』シリーズでは、割と定番となってしまった「ランダムによる冒険の失敗」の要素ですが、残念ながら本作でもそのような場面が僅かに存在します。ただし前作と違って、普通なら見落としてしまう物を発見できるか判定する場面においては、武勇点によるチェックを行えるようになったのは大きな改善点です。完全なランダムでキャラクターの運命を左右されたくない方は、すでに体験した事があるイベントに限り「出目を1だけ増減できる」あるいは「自動的に良い結果を選択した事にする」といったハウスルールを導入しても良いかもしれません
また戦闘の難易度に関しては、標準的なキャラクター(武勇点が12〜13点)を基準として敵の強さが設定されているため、ゲームバランス的に前作よりも公平になったと感じます。

地下城砦の最深部付近までは、どのようなルートを通ってもたどり着けるようになっていますが、無事にエンディングを迎えるには、FFシリーズにおいて『真の道』と呼ばれる正解ルートを探す必要が出てきます。地下城砦の構造は、序盤を過ぎてから複雑さを増していき、さらに各ルートが合流する共通の場面も少ないため、おそらくマッピングは必須となるでしょう。
通常は間違ったルートを進んだ場合、あからさまに損をするイベントが配置されていたり、物語を大きくショートカットしたりするため、勘の良い読者は「このルートは通ってはいけないな」と気付く事ができるのですが、本作では不正解のルートに踏み込んだとしても「自分は正しいルートを通っているはずだ」と思わせるようなテクニックが用いられています。

戦闘回数は、前作『Mistress of Sorrows』ほど多くありませんが、失った体力点を回復できる機会が非常に限られているため、できる事なら無駄な消耗は抑えていきたいところです。前作から継続して冒険を行う場合、武勇点にボーナスが得られる強力な装備品や、怪物を一撃で倒せる【雷晶石(Blitzen Rock)】を所持していれば、本作の過酷な冒険を生き延びる可能性はさらに高くなるかも知れません。

複数のルートの中から『真の道』を探すというイアン・リビングストン作品の影響を強く受けている本作ですが、それとは別に物語後半の展開が分岐する要素が組み込まれています。通常のシナリオは、地下城砦の最深部に潜んでいるヴォータンを倒すという挑戦的な冒険。もう一つは、それとは異なる方法で仇敵との決着をつける外伝的なシナリオになっています。
本編に『真の道』の要素を組み込んだ作品は、唯一の正解ルートを突き止める事が目的となるので、比較的一本道の構成になりやすいのですが、物語本編に別のシナリオを導入するというアプローチは、そのようなタイプのゲームブックの中では結構珍しい構成だと思います。

外伝シナリオは本編と比べると難易度は低く、エピソード自体も短いのですが、それまで必要最低限の情報だけしか記されていなかった本文に、冒険の臨場感を伝える細かい描写が含まれるようになっていきます。FFシリーズの初期作品は、TRPGの楽しさを伝えるのを目的としていたため、物語性よりも冒険自体の楽しさに比重が置かれていました。本作で文章が割とシンプルな通常ルートをあえて残したのは、オリジナル版ですでに作成された場面だから手を加える必要がなかったのではなく、著者がFFシリーズの一作目『火吹山の魔法使い』を初めて遊んだ時の衝撃と興奮を読者に伝えたかったからではないかと私は思います。冒険を体験させる事を念頭に置いたFFシリーズ初期の作品、そして物語性にも力を入れるようになった後期の作品、本文からはその両方の魅力を感じ取る事ができます。

また『Destiny's Role』シリーズを楽しんでいる読者に向けた特典として、外伝シナリオからさらに物語が分岐します。ただし、これは継続的な冒険をしているキャラクター限定のシナリオであるため、少なくとも『Mistress of Sorrows』本書を持っていなければ遊ぶ事はできません。(※もっと正確に言えば、第0巻の短編『Celtic Frost』もクリアしている必要があります)

これは冒険を終えてから私が受けた印象ですが、三番目のシナリオに突入する際の選択肢、そしてそのイベントが発生する条件となる『Celtic Frost』のエンディングの内容を考えると、本作は「新たな可能性」がテーマとなっているように感じました。『Destiny's Role』シリーズはFFを意識した作品ですが、ゲームブックの再興には「懐かしさ」を持ち出すだけでは足りず、新しい道を進んでいかなければならないという著者の思いが本文から伝わってきます。オリジナル版から追加された二つのクリアルートに、通常のダンジョン探索とは異なる最終局面が用意されているのも、そうした考えがあったのかも知れません。

本作のオリジナル版は、FFシリーズではお馴染みのアランシア大陸、その南部に広がる「どくろ砂漠」が冒険の舞台になっていました。ファンの間でよく知られている土地、そして善と悪のそれぞれの勢力に属する著名な人物、それらの要素が含まれているだけでも、読者から好意的な印象を持ってもらう事ができます。しかし、その故郷を離れた『Destiny's Role』シリーズは完全新規の作品であるため、昔ながらの作風を意識したゲームブックとは言え、歴史の長いブランドの力に頼る事はできません。これは過酷な旅路であり、全ての冒険を形にする前に、夢半ばにしてシリーズの展開が途絶えてしまう可能性がないとは言い切れません。
それでも多くの人たちに支えてもらった事で、このシリーズは三作目まで歩き続ける事ができました。著者のコメントによれば、2021年の1月にシリーズの第3巻『Red Monsoon』の出版プロジェクトが開始されるようです。この先、マーク・レインがどのような冒険を私たちに提供してくれるのか、それを楽しみにしましょう。


◆ヴォータンの肖像
本作の巻末には、冒険を楽しんでくれた読者へのサービスとして「ヴォータンの肖像(Vision of Vortan)」というコーナーが収録されています。冒険のクライマックスで主人公の前に立ちはだかるヴォータン。彼のイラストは、物語本編には載っておらず、実際に彼がどのような姿をしているのか15人のイラストレーターに描いてもらうという豪華な企画です。また制作工程のラフ画やお蔵入りとなったデザインも掲載されています。
腰から下が大蛇の尻尾になっている標準的な蛇人タイプ、二本の脚が生えたリザードマンタイプ、胴体が爬虫類ではなく容姿端麗な青年となった半獣半人タイプ、パワードスーツを着込んだSFタイプなど、様々なヴォータンの姿が描かれています。これまで『Destiny's Role』シリーズの美術面に関わったマイク・テネブレーも寄稿しており、カバーイラストと対の作品になっています。

ヴォータンの肖像を寄稿した人たちの中には、過去にFFシリーズに関わったイラストレーターも含まれています。『火吹山の魔法使い』『バルサスの要塞』など多くの作品の挿絵を手がけたラス・ニコルソン、『運命の森』のマルコム・バーター、『海賊船バンシー号』『深海の悪魔』などの他にTRPG『ドラゴン・ウォーリアーズ』のイラストも手がけたボブ・ハーヴェイ、ゲイリー・ワードとは大学時代からの親友であり『雪の魔女の洞窟』で彼と共に美術面に関わったエドワード・クロスビー、ウィザード・ブックス版FFの新規作品『Blodbones』のトニー・ハフ、さらにAFF2シナリオ版『火吹山の魔法使い』を制作したブレット・ショウフィールドと、AFF2サプリメント『Return to the Pit』で七体のモンスターイラストを手がけたマイケル・シェパードがこの企画に参加しています。
一番最後の作品は『Venom of Vortan』の挿絵を手がけたゲイリー・ワードが描くヴォータンで、このイラストを含めると本編で使われた挿絵の枚数は、著者が出版プロジェクトの説明で述べていた通り30枚ちょうどになります。

『Destiny's Role』シリーズは、FFの舞台であるタイタン世界とは関わりありませんが、マーク・レインがその原点となるFFシリーズに対してリスペクトを持っている事は明らかです。たとえ「未邦訳ゲームブックは、FFシリーズでなければ興味がわかない」という方であっても、本作に収録されたゲイリー・ワードの挿絵と「ヴォータンの肖像」を見る価値は十分にあると思います。


◆エラッタ
正確にはエラッタではありませんが、本編のある状況を解決するための方法を以下に記しておきます。
何故このような変更を行う必要があるのか、今回の記事を読まれた方は不思議に思うかも知れませんが、あなたが地下城砦の構造を完全に把握した時、その意味が分かるのではないかと思います。

・セクション146番の文末にある次の場面への移動先を『356へ進め』に変更してください。


◆書籍情報
『Destiny's Role 2: Venom of Vortan』  £6.79  2020/10/27
著者:マーク・レイン(Mark Lain)
挿絵:ゲイリー・ワード(Gary Warde)
出版:Amazonでの自費出版(Createspace Independent Publishing Platform)


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2021年1月23日土曜日

FT新聞1ウィーク! 第410号 No.2922

From:緒方直人
おはようございます。
洗濯したばかりのズボンを履いたらポケットの中に布マスクが入ってました。あちゃーと思いつつ、案外乾いてたのでサテいけるかな?とチャレンジしてみましたが、やっぱりダメでした。天日干しって大事ですね。

さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。


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■1/17(日)〜1/22(金)の記事一覧
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2021年1月17日(日)葉山海月 FT新聞第2916号

Ψパラグラフジャプンしたらシニア 日曜ゲームブック
・驚異の早書き作家、葉山海月氏によるミニゲームブックをお届けしました。有名なたけしの挑戦状からの名言でスタートした今回のミニゲはいつも以上に強烈バイオレンスな特別仕様。いつもの何気ない通勤途中の交差点で出会ってしまった女と男の間に突如訪れたのは、恋か、それとも破滅か?!
 

2021年1月18日(月)杉本=ヨハネ FT新聞第2917号

印象のバランス化
・FT書房リーダー・杉本=ヨハネ氏による定例記事をお届けしました。シリアスな内容の作品を刊行しようと思った時、挿絵や装丁などといった周辺の要素も同じくシリアス方向に統一すべきなのでしょうか。記事では重い内容に逆の軽いテイストを掛け合わせることで全体のバランスを上手くとっている作品3つを例に挙げて、その効果を検証してみました。


2021年1月19日(火)岡和田晃 FT新聞第2918号

『ウォーハンマーRPG』を愉しもう! Vol.1
・東海大学文芸創作学科で教鞭を取られている岡和田氏によるTRPG紹介記事をお届けしました。1980年代のゲームブックブーム後の"次の一手"として展開された新たなRPG、ウォーハンマー。岡和田氏が最もハマッたというその独特の世界観やシステムについてを、今後シリーズ化してお送りしていきます。第一回目は大まかな概要説明から。これを機にぜひあなたもその魅力に触れてみてくださいね。


2021年1月20日(水)ぜろ FT新聞第2919号

第2回【出世大好き!強欲忍者くん】ゲームブックリプレイ
・テンポのよい語り口で勝負する、ぜろ氏のリプレイ記事、第214回をお届けしました。初回で一発クリアはできたものの肝心な評価は散々で終わってしまった主人公赤影。今回は更なる高評価を目指して2人目、3人目と続々お城へ乗り込んでいきますよ。すべての情報を残らず持ち帰れた強欲忍者は果たして誰か?


2021年1月21日(木)中山将平 FT新聞第2920号

クトゥルフとゲームブック第47回
・FT書房のイラストレーター・中山将平氏によるクトゥルフ神話やゲームブックに関するコラムをお届けしました。記念すべきFT新聞創刊8周年?を飾った今回は「クトゥルフ神話らしさを感じる悲惨な末路ベスト10」をセレクション。脳だけ取り出される、跡形もなく消える、狂気に堕ちる、などなど。覗いてはいけない深淵を覗いてしまった登場人物の死に様にはさて、どんなものがあったのでしょうか。


2021年1月22日(金)ジャラル FT新聞第2921号

怪獣8号@みんなの本棚159
・本棚に並んでいるもので「これ、知ってる?」と言いたくなる作品をあなたに紹介する記事。第159回はジャラル氏からのオススメ本でした。怪獣と戦う防衛隊員になりたかったが夢叶わずに鬱屈とした日々を送る主人公。そんな彼が謎の生物に体を浸食されたことで、怪獣と戦う怪獣「怪獣8号」となる……。Web漫画サイト『少年ジャンプ+』にて大注目されている期待のバトル漫画をご紹介しました。


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☆現在募集中の日曜読者参加企画
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カザン帝国辺境開拓記(ep.15受付終了 次回更新をお楽しみに) ⇒
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【作戦会議室・峡谷の山猫亭】 ⇒
https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

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■今週の読者様の声のご紹介
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ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。
紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。

↓↓

(竹は速いさん)
拝読させていただきました
10選と言いつつ12個あるところが、1番クトゥルフを感じさせるところでしょうか(笑)
ちゃんちゃん

(お返事:中山将平)
僕の記事を読んでいただきありがとうございます!
気が付いたら勢いで12個描いておりました。これも邪神の影響がなせる業かもしれません。


(ジャラル・アフサラールさん)
この時代の怪しい東洋人と言うとフー・マンチューがいます。イギリスの作家サックス・ローマーが創造した架空の中国人で、バットマンなどのマーベルヒーローの敵であるラーズ・アル・グールのモデルになった悪役です。
ドジョウ髭生やしていてた中国人が怒りそうな悪役ですが、当の中国人が書いた小説の悪役にはよくチベットの怪僧が出てきますのであまり偉そうに言えない(笑)。

(お返事:中山将平)
怪しい東洋人、面白いお話ですね。お互いに対する理解が進んでいなかったせいというのも大きいのだと感じています。
前時代的な物ごとのとらえ方を現代の僕たちがどう捉えていくか、どう関わっていくか、いつも悩ましいものだと思っています。


(ジャラル・アフサラールさん)
「重い」→「軽い」だと『北斗の拳』も当てはまりますね。ラオウやシン、サウザーのようなシリアスな敵との戦いの合間に笑えるザコ悪役が間抜けな死に方をするので緩急がついています。まあ、そういうザコ連中が主人公(笑)の漫画『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』とか舞台『北斗の拳—世紀末ザコ伝説—』というのもあります(笑)。

(お返事:杉本=モヒカンが最強=ヨハネ)
当てはまる作品を探してみるのも一興ですね☆


(竹は速いさん)
楽しく読ませていただきました。
「北から来た男」をベースのひとつにされたんですね。(私は原作をもとにヒッチコックがドラマ化した「小指切断ゲーム」をみただけなんですけど)
ライターのくだりでおやっと思いました。
正直に言うとちょっと悔しいです。実は第3者の視点からこの物語をTRPGに出来ないかってしばらく考えたことがあったんですが、うまくできなくて。
(「北から来た男」のオチが好きなんですよね)
だからこの物語をゲームにされてるって凄いなって思っています。
それとハッピーエンディングのヒントは最初から出ていたんですね。まさかそういう仕掛けだとは思いませんでした。
すごく練られたギミックに感動しております。
ありがとうございます。

(お返事:葉山海月)
お読みいただいてありがとうございます!
実は、ダール、『北から来た男』しか読んでないんですよね。
前々から注目していたんですが、児童書のコーナーにも並ぶようになって、市民権!?を得たみたいですね。
しかし、本当にあの原作の落としどころはうまかったですよね。
リアルにゲームにすると、極論すればただの丁半ばくちになってしまいます。
それを踏まえた映画『フォー・ルームス』のオチ。「そうくるか!」とオチで魅せているような気がいたします。
だから、ゲームにするのって、本当に難しいですよね。
竹が早いさんのアイディアも、見てみたいですね。

ハッピーエンドのギミック、楽しんでいただけたようで、作者冥利につきます。
実は、あれ後付けて付けたので「ちょっと無理があるかなー」などと心配しておりましたが、杞憂でした。

それでは、まだまだネタはたくさんありますので(実現できるかは確約できないところが悲しい!)また、新作リリースしたら、どうぞよろしくお願いいたします。


(竹は速いさん)
今回も勉強させていただきました。
バランスの妙、というやつですね。
激辛料理の看板を出す店に入ったら、意外に甘い飲み物が多くて、帰り際にガムやキャンディをくれるようなもの(ちょっと違うかな)
激甘スイーツと言いながら蓋を開けると全部激辛ではなく、激辛だけど甘いもので口直しできる料理店の方が親切だと思えるようなものですね。
激辛好きの人には激辛が食べられる。でも同行した人が得意じゃなかった時にもフォローできる。それが万人受けするということなんでしょうね。
激辛好きの人は自分がそうだと言うことを理解しなければならない。万人が激辛好きじゃない。深夜枠だからとかそんな言い訳は通りませんよ、今の世の中だからこそ。
そういう感じで紹介されたデビルマンなんかは生まれたのでしょうか?こればっかりは聞いてみないとわからないですね(笑)
つまり私が言いたいことは「私は甘党です」と言うことです(笑)
大きく脱線してしまったことお許しください

(お返事:杉本=ヨハネ)
激辛料理といっても、激辛一辺倒だと慣れてきてしまうという話もありますよね。
塩がスイカの甘さを引き立てるように、軽い話が挟まることでシリアスさがいっそう強調される構造であることも見逃せません。

深夜枠に関しては、録画機能の発達によって崩壊してしまったという事情が、実は結構あると思っています。
今は自動録画なんていう機能があって、視聴履歴に応じて、視聴者が興味を持ちそうなものをAIが自動で録画してくれたりするんですよね。
ハイテク化が聖域を奪ってしまった、という話です。
私が時間帯でなく「地上波か有料番組か」で区別するのがいいと思ったのは、そのあたりが背景です。
そして、「マナーばかりを重視するのでなく、新しい基軸でものごとに挑戦する」ことが重要という考え方も、その気持ちはホントによく分かります。
根本的なことを言ってしまえば、多様性が許されるこの社会で、たくさんの人の心に届き、傷つけることもない配慮された作品をつくるというのは、非常に難しいことなのだと思います。

私も甘党です☆


・「ヴェルヴェット・サークルの夢の果てに」の感想へのお返事
(竹は速いさん)
楽しく拝読させていただきました。
エルリックは興味はあったのですが遊んだことはなく、今回のリプレイは勉強になりました。
ありがとうございます。

(お返事:岡和田晃)
そう言っていただき、嬉しく存じます。実は、岡和田が初めて書いた長文のリプレイで、書き上げるのには1ヶ月くらいかかりました。


(ジャラル・アフサラールさん)
『エルリック!』らしいリプレイでしたね。シナリオ開始時と終了時にキャラクター全員入れ替わっていてもOKというバイオレンスな世界らしい。

(お返事:岡和田晃)
ありがとうございます。PvPというと、悪いイメージをもたれがちですが、ムアコックの世界ですと、なぜか許せてしまう場合も……。一説では、RPGにおけるPvPの伝統は『ストームブリンガー』から生まれたとか。


・「『ウォーハンマーRPG』を愉しもう! Vol.1」の感想へのお返事
【お返事の前に、岡和田より】
すみません、2点、記事の訂正があります。
・トロール殺しがモヒカンにする際に用いるのは「獣皮」じゃなく「獣脂」でした(獣皮のモヒカンもカッコよさげですが)。
・「Role&Roll」Vol.195で、戦鎚傭兵団の中世"非"幻想事典の連載回数は、70回ではなく、60回目でした(サバを読んでしまった……)。
お手数ですが、上記のような記述としてお読みいただければ幸いです。
【編注:バックナンバー保管庫の記事は現在、修正済みです】


(竹は速いさん)
記憶に間違いが無ければ、単行本3冊にマスタースクリーンを購入し1回友達と遊びました。当時の私には大人すぎるストーリーでした。部位破壊ルールは斬新でした(ソードワールドをメインで遊んでいたので)。
ツイッターを始めて、ウォーハンマーの名前を見てビックリしたのを覚えています。
のちにあの時のウォーハンマーTRPGと繋がってるようなそうじゃないようなものだと気づきましたが、今回の記事で元は同じものだと言うことを知ることができました、ありがとうございます。
スターターブック、チェックしてみます。今ならこのパンクな世界を楽しめると思います。
ちなみに、FBのおかげでボードゲームの趣味が広がり、新しい友達ができました。 ウォーハンマーには感謝してます。

(お返事:岡和田晃)
『ウォーハンマーRPG』第4版は、初版回帰の色彩が強いため、愉しんでいただけると思います。いま公式サイトで出ているシナリオ「流血の夜」(スプラッターパンクな映画みたいな話)もトンガッていますから、ぜひプレイしてみてください。
http://hobbyjapan.co.jp/whrpg/


(マサさん)
ウォーハンマーは昔から好きで、ジュヌヴィエーヴやオルフィーオの物語などは今でも持ってます。
今はもうTRPGをやる機会はありませんが、和訳されたおすすめ本があれば紹介してください。
※アズィルの門は誤字脱字もあり、あまり楽しめませんでした。
また、ゲームが発売されたサイバーパンク2.0.1.0についても読みたいです。

(お返事:岡和田晃)
『サイバーパンク2.0.2.0』、私も大好きです。『ウォーハンマーRPG』第2版の小説『渾沌のエンパイア』(ホビージャパン、2010年)はいかがですか? まだAmazonに流通在庫はあるようです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4894258021?


(竹は速いさん)
今回も楽しく読ませていただきました。 つっこもうとしたら、先に言っちゃうんだもの主人公の名前(笑) できればカムイとか切り丸とか空丸とかケムケムとか見たかったです(笑) こういうミッションって一回潜入するだけじゃダメなんですね。 主人公は采配をふる重要なポジションですよ ステキな作品の紹介、ありがとうございました。

(お返事:ぜろ)
あ。Twitterで「い」の忍者の名前を先に出してしまったことですね。普段のリプレイをご覧のとおり、情報は積極的に公開していくスタイルなので、ついw
私もサスケとかザ・ニンジャとか獅子丸とか不知火幻庵とか忍火満太郎とか出したかったですw しかし全30パラグラフの作品で10回以上ものアタックが必要な作品があったとしたら……鬼だ。
すっかり感想の常連さんですね。いつもありがとうございます。
次回からは、「ディラットの危険な地下迷宮」の連載をさせていただく予定です。
今後も「私も楽しく、読者も楽しく」を目指しますので、どうかよろしくお願いします。


(緒方直人さん)
拙著『出世大好き!強欲忍者くん』リプレイに取り上げていただきありがとうございました。パーフェクトまでしっかり遊んでもらえて感激です。
バッドな一目ぼれ選択肢へのお褒めの言葉もありがとうございました。あそこは私お気に入りの遊びポイントでして、ゲームブックの選択肢にはどうするかの行動だけじゃなく「どう思うか」とキャラの感情を操る類があっても面白いんじゃないかと思ったんですよね。
さてそんな無責任極まりないバッドエンドの先が気になるという方は、Kindle版の他にもホームページ版もあったりしますので、どちらでもお好きな方でご確認くださいませ(宣伝)
https://ogatanaoto.web.fc2.com/01-ninnjakunn.html

(お返事:ぜろ)
感想どうもありがとうございま……ってえええ!?
作者かつ私の担当編集さんがしれっと感想を紛れ込ませてくるとか何事?!
しかもちゃっかり宣伝までして、これはもうマッチポンプと言われても仕方がない。むしろ望むところ!
そんなバッドなお姫様の名前を勝手に命名してしまってすみませんです。もしかしたら可憐な姫のつもりで出したはずなのに、妖艶な姫になってしまい、こんなはずでは!?となっていたかもしれません。
いつもネタバレ満載でエンディングまで描き切るリプレイですが、ゲームブックのすごいところは、そんなリプレイでも全貌は明かしきれないところ。未知のルート、未知の展開、リプレイでは結局選ばなかった選択肢の先など、気になる要素はまだまだありますよね。この作品も30パラグラフの作品ながら、私が見ていないパラグラフはまだあります。興味を持たれた方は、宣伝のリンク先をぜひ踏んづけてくださいませ。


(忍者福島さん)
FT新聞1ウィークへ
水波流さんの「どのような選択肢で結末を迎えても、読者の辿り着いた最初の結末が、その人にとってのその物語の結末であるようにしよう」という作り手の意図をきいて、パラグラフを1から読み進めて、どんな話があるのかな?とゲームをプレイするより、システムとストーリーの作りがどうなってるのかを気にしながら読むのは邪道かな?と思ったりもしましたが、作品の受け手はどう楽しんでも良いような気もしますし。
一番好きな終わりが自分の物語って事にしようと思って、逆算してゲームをどう進めたらいいのか頑張るのもゲームとしてありかなと(笑)
ぜろさんの忍者じゃじゃ丸くん、懐かしいなあ!そのうち忍者増田さんとか出てくるかと思いましたが出ませんでしたね(笑)

(お返事:水波流)
いえいえ、遊び方はもちろん自由ですから「どんな話があるのかな?」と試しながら遊んで頂くのも良いと思います。
私が考えていたのは「バッドエンドは間違いルート。正解ルートを探さないといけない」という遊び方ではないシナリオにしたいな、という事でした。
コンピュータRPGでもバルダーズゲートやドラゴンエイジ、PillarofEternityという、分岐が無数にあるシナリオが好きなもので……。


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2021年1月22日金曜日

怪獣8号@みんなの本棚159 No.2421

「みんなの本棚」のコンセプトは「読者参加+シンプルな本紹介」です。
FT新聞読者が蔵書のなかから、FT新聞をお読みいただいているあなたの関心をひきそうな作品をピックアップし、簡単にご紹介してくださるというものです。
第159回は、ジャラルさんからのご紹介です。
よろしくおねがいします!

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
◆まえがき
 こんにちは。オジサンファンタジーファンのジャラルといいます。
 今回も蔵書をご紹介させていただく機会をもらえました。
 今回紹介するのは怪獣と戦う怪獣?が主役の漫画です。

◆『怪獣8号』 松本直也 (著)

 2020年は『鬼滅の刃』が大ブームを巻き起こす中で原作は完結を迎えました。惜別の声が相次ぐ一方、読者の間では"次にくる『週刊少年ジャンプ系』作品"について盛り上がっているようです。アニメ放送中の『呪術廻戦』、最終回後にアニメ化が発表された『チェンソーマン』を推す声が多いようですが、私がダークホースと思っているのが、WEB漫画サイト『少年ジャンプ+』で毎週金曜日連載中のこの漫画です。

 怪獣発生率が世界屈指の異世界の日本。この国は、容赦なく怪獣が日常を侵していた。日比野カフカ(ひびの カフカ)と幼馴染の亜白ミナ(あしろ ミナ)はともに「大きくなったら日本防衛隊員(*1)になって怪獣を全滅させよう」と約束した。

 しかし、ミナが日本防衛隊第三部隊隊長として活躍する傍ら、32歳になったカフカは夢破れて防衛隊が退治した怪獣死体の清掃業者に就職していた。鬱屈した日々をおくっていたカフカだが、アルバイトで入ってきた防衛隊に入ることを夢見る後輩の市川レノから防衛隊の年齢制限が引き上げられることを教えられる。再び防衛隊を目指すカフカだが、予想しない出来事がカフカを襲う。その結果、謎の怪獣に寄生されたカフカは人間の意識を持ったまま怪獣になってしまい、怪獣討伐を担う日本防衛隊からコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在になる。嘗て憧れた防衛隊を再び目指すカフカの運命は?

 私、最初に粗筋聞いた時は、NHKでアニメが放送中の「巨人の力を得て巨人と戦う」主人公が活躍する漫画『進撃の巨人』を連想しました。リヴァイ兵長(*2)みたいに生身の白兵戦で怪獣と互角に戦うキャラの保科副隊長とかもいますし(笑)。展開的にも『人間の言葉を話す』怪獣が出てきて講談社に怒られへんかな(笑)と思える展開です。

 まあそれだけではなく、嘗ての夢をあきらめたオジサンがもう一度夢を取り戻して再び立ち上がると言う王道展開と怪獣8号になったカフカと怪獣のバトルなどがある所が、『少年ジャンプ+』史上最速となるペースで3000万閲覧を突破した所以でしょう。現在は私が以前ご紹介した『SPY×FAMILY』と共に看板作品となっております。果たして主人公は巨人の力を宿した主人公のように人類の希望になれるか、それとも悪魔の力を宿した昭和時代の漫画(*3)の主人公のように人類に迫害されるのか、先が楽しみな作品です。

*1 怪獣と戦う組織。自衛隊とは別に存在していて特殊スーツなどの独自装備を有する。

*2 『進撃の巨人』の登場人物。刈り上げ頭と三白眼が特徴の人類最強の戦士で巨人もビビッて逃げさせる。スピンオフ作品が出るほどの人気キャラクター。

*3 最近ではネットフリックスで原作準拠のアニメが放送された作品、実写版映画の出来がアレな所は『進撃の巨人』と同じ(笑)。


◆書誌情報 
『怪獣8号』 松本直也(著)
 (集英社 ジャンプコミックス) コミック
 第一巻 2020/12/4 ¥528 Kindle版:¥502


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◆次回予告(編集部より)
 コンセプトにあるとおり、次はこれを読んでいるあなたの出番です☆
 今、本棚に並んでいる蔵書から、「紹介したいなぁ」と思うものをとりだしてみてください。
 あとは感想欄から「この本を紹介したい」とご連絡いただければOKです。
 おってこちらからコンタクトをとらせていただきます。

 ちなみに本棚に並んでいるならジャンルは問いません。
 マンガ、雑誌、画集、写真集、小説でも学術書でも、なんでもござれです☆

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