From:水波流
大塚英志の新刊『八雲百怪異聞』を購入。
『吾輩は猫である』と並行して、1900年代初頭の明治の空気を感じながら、読んでいる。
田山花袋も読みたくなる。
from:葉山海月
Q
この馬券を買うか買わないか迷っているあなたに、女の子二人組の妖精さんが出てきました。
女1はにこにこと黙ったまま。
女2は「この人は『馬券は買うな』っていいたいのよ! もちろんあたしは幸運の女神!」
どちらかが天使でどちらかが悪魔です。
どちらも予知ができます。
ただ、女神は正しいことしかいいませんし、悪魔は逆に嘘しかいいません。
さて、あなたはどうすればいいでしょう?
A
少なくとも馬券は買うべきです、
天使も悪魔も、当たりはずれ関係なく、馬券は「買え」というはず。
となると、女1の方が天使です。
となると、女2の本音はこれです
「女1は正直者で『馬券は買うべき』と。
from:くろやなぎ
編集部員見習い中の、くろやなぎと申します。記事の校正や編集、テストプレイなどを通じて、ローグライクハーフの「太刀持ち」や「ランタン持ち」のように、コンテンツ作成者の方たちを陰で支えていければと思っています。よろしくお願いします!
from:天狗ろむ
先日のFT新聞の編集部員募集に、スキル等一切ないにもかかわらず立候補した天狗ろむと申します。
「てんぐ」じゃないよ、「あまく」だよ。
主にローグライクハーフの面白さを広められるような記事を書けたらと思っています。どうぞ宜しくお願い致します!
from:明日槇悠
新しく編集部員募集に応じさせていただきました、明日槇悠(アスマキ・ユウ)と申します。本紙の主題であるゲームブックやTRPG等に関しては読者諸賢のほうが知識も経験もよっぽど豊富であることと思われますが、門外漢なりの幻想と遊びへのよこしまな関心から裏方のお手伝いに紛れ込んでしまった次第です。どうぞよしなに。
さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
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■7/6(日)~7/11(金)の記事一覧
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2025年7月6日(日) 火呂居美智 FT新聞 No.4547
『幽霊屋敷の果実酒』ローグライクハーフd66シナリオ
・6月に引き続き、今月も「彩のある物語」の名手、火呂居美智氏の登場です!
その名も『幽霊屋敷の果実酒』ローグライクハーフd66シナリオです!
主人公は果実酒の材料を求めて、自治都市トーンのはずれにある廃墟を探索します。前作と比べて「小さな物語」となっていますが、その分うなずかされる冒険のエキスが濃縮されています。
「子どものころ、よく『おばけやしき』なんか探検したよな!」という経験がある方! きっとその思い出がよみがえります!
2025年7月7日(月) 杉本=ヨハネ FT新聞 No.4548
「ローグライクハーフ」シナリオ、今後の配信スケジュール
・現在、FT新聞では第1日曜日に、30分で遊ぶ1人用TRPG「ローグライクハーフ」のシナリオをお届けしています。
6月は『蛇禍の悪魔』、7月は『幽霊屋敷の果実酒』……火呂居美智さんのd66シナリオを連続でお届けしましたが、8月にはd33シナリオ……水波流さんの作品、『汝、獣となれ人となれ』
9月にはFT新聞の企画『みんなで作ろう! 融合冒険譚!』によって生まれた町「モフージャ」が拠点の新しい冒険(d66シナリオ)をはじめ、魅力的な配信予定が満載です☆
2025年7月8日(火) かなでひびき FT新聞 No.4549
これはゲームブックなのですか!? vol.122
・バーチャル図書館委員長かなでひびき氏がゲームブックに関係ありそうでなさそうな周辺のよもやま話をしていきます。
今回紹介する作品はゲームブック『展覧会の絵』(著:森山安雄/創土社)
「自分が吟遊詩人だった」こと以外、すべての記憶を失ったあなた。
にぎやかな、リモージュの市場を歩いているあなたに、一人の男が!
男は、あなたの失った記憶を教える代わりに、あなたを「奇妙な旅路」へ導く。
それは、失われた記憶を探す長い長い旅路のはじまりだった。
名曲『展覧会の絵』をオマージュした本作は、「侏儒—地の精」からはじまり、楽章にちなんだ九つの世界を回って、魔女「バーバ・ヤーガ」に会いに行かねばならない。
奇想天外なストーリーと、独特のシステムで魅せる、水波編集長もイチオシの一本!
お見逃しなきよう!
2025年7月9日(水) ぜろ FT新聞 No.4550
第4回【素敵なおパンツ同盟】ローグライクハーフリプレイ
・テンポのよい語り口で勝負する、ぜろ氏のリプレイ記事、第446回をお届けしました。
今回挑みますは、「ローグライクハーフ」シリーズ『素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜』。
主人公ポストんは、おパンツデザイナーのビビエ氏に素敵なおパンツを作成してもらおうという目的で、竜鍵諸島の都市マックルーに来ました。
途中知り合った相棒ドナとともに、マックルーの町を探索します。
途中ゴマンデル診療所で、神々しいヒゲを移植してもらい、さらにチャーミングに。
さあ、ポストんはビビエ氏におパンツを作ってもらうことに相成ればよろしいのですが、そこへ、反社会的集団ピチパツスパッツ団が!
おパンツの撃滅と、そのかわりのスパッツの台頭を狙う彼らは、ビビエ氏の誘拐を策謀していた!
物語は斜め上の展開で場外むーらんほ!?
2025年7月10日(木) 岡和田晃 FT新聞 No.4551
「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」をプレイして
・『モンスター!モンスター!TRPG』のコアとなる『ケン・セント・アンドレによるズィムララのモンスターラリー【ワールド編】』の予約が、FT書房のBOOTHで開始となりました。
本書には日本語版のボーナスとして、シナリオ「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」が収録されます。
本作のテストプレイには、ゲームデザイナーの伏見健二さん、作家の齊藤(羽生)飛鳥さん、翻訳家・編集者の中村俊也さんという面々が参加いただきました。
その中でも、海外RPGの最新情報を日々探求する仲知喜さんのフィードバックをご紹介いたします!
2025年7月11日(金) 緒方直人 FT新聞 No.4552
機動灼熱追撃日記その3
・『機動戦士ガンダム』の名作ゲームブック、『機動戦士ガンダム0079 灼熱の追撃』(山口宏 著 角川書店)
その復刻版に、リプレイの名手、緒方直人氏が追撃(リプレイ)をかけます!
序盤の連戦をズゴックA装甲のおかげで無傷で勝ち進み、だいぶ熟練Pを上げることができました。
そして東のトムルートへ合流。
ベテランジオン兵のロベルトさんとの出会い。
そんなこんなでククスへ到着。
「最新MSがなければギればいいんじゃない?」という合言葉のもと、連邦基地へ向かいますが!?
はてさてこのまま、ラストのゲド要塞まで流れ込めますか!?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の読者様の声のご紹介
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ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。
紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。
↓↓
(ジャラル アフサラールさん)
私も別の本で初めて知りましたが、2014年にこの作品はスマホアプリゲームとして配信されたそうですが、そのBGMとして組曲「展覧会の絵」が使われたそうですが、その楽曲データを製作提供したのは作者の森山安雄さんご自身だそうで、いろんな才能ある人なんですね。
(お返事:かなでひびき)
お返事ありがとうございます。
へー、初めて知りました。
多彩な人はいいですよねー。
というか、例えば大槻ケンヂ先生に、町田康先生。
作家といえば音楽!というイメージが植えついております!
(忍者福島さん)
ファラサールの死が、強欲なクワニャウマがお金よりも大事なものを見つけて、吟遊詩人を雇って詩を作ってもらうために荒稼ぎしたいという行動原理になり、人生の目的ともなってるのがキャラとして深みが出ていいですね。
ただガメツイだけだったクワニャウマがこれからどんな冒険をするのかが気になりますね〜
(お返事:齊藤飛鳥)
今回も感想を下さり、まことにありがとうございますm(_ _)m♪
提示される選択によって、『常闇の伴侶』ではイェシカという最高の宝を手に入れ、『名付けられるべきではないもの』では人生の目的を手に入れ……と、主人公が成長できる良シナリオとなっているのですよね♪
私も、次のクワニャウマがどんな冒険をするのか、新作シナリオを楽しみにしております^^
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2025年7月12日土曜日
2025年7月11日金曜日
機動灼熱追撃日記その3 FT新聞 No.4552
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《機動灼熱追撃日記 その3》
緒方直人
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序盤の連戦をズゴックA装甲のおかげで無傷で勝ち進み、だいぶ熟練Pを上げることができました。
ここまで来ればそこそこの敵とも充分に戦えます。ジョン君だけの特別優遇、回避P=機体P+熟練Pルールがあるおかげで現在の回避Pは12+7で19です。敵の熟練Pが11以下ならダイス8ですら越えられないわけです。
これ以降は熟練Pの強化により、その優位性はますます跳ね上がっていくことになります。これがニュータイプ特性?!
ということで前回までのステータスはこちら。
@ジョン・クエスト 熟練P【7】 拳銃 ナイフ
搭乗MS:ズゴック A装甲 機動P【12/12】
遠距離武器:低出力ビーム(弾数∞) 近接武器:ツメ
高機動バックパック(攻撃P回避P+2)
現在、中央ディックルートの分岐点まで来ております。このまま進むか、東のトムルートに移るか。
ここはトムルートを選択です。先にいらっしゃる先輩ベテランパイロット、ロベルト氏との邂逅が、熟練P+5とヒジョーに美味しいからです。
しかしその間には足場の悪い山岳地帯があり、高機動バックパック付きのジムという凶悪な番犬が待ち構えておりました。同等のバックパック装備を持ってこないとまるで勝負にならず、かつ逃げることも叶わずで問答無用のガメオベラになりますが、ちゃんと持ってきてるので大丈夫。
ちなみにひょっとして勝てるかな?と思い、お試しでバトってみましたが、まだまだこちらの熟練Pが足りずに歯が立ちませんでしたのでおとなしく撤退です。
その後にまたも補給基地が用意されてましたが、機動Pも弾もまったく減ってないのでスルー。
そして東のトムルートへ合流。
近くで戦闘の銃声が聞こえたので行ってみると、華麗なMS捌きで敵を圧倒する味方機ドムの姿がありました。こちらの素性を正直に話すことで、搭乗していたベテランジオン兵のロベルトさんと腹を割った話をすることができます。
ちなみにガンダム世界でロベルトと言えば、クワトロ大尉お付きのアポリー&ロベルトですよね。本文では特に言及されてませんでしたが、おそらくはあの有名人のことだと勘違いしても構わんでしょう。意外なとこで会えたものです。
ロベルト氏はジョンが持つ情報と自身の豊富な地形知識から、名探偵よろしく鉄のサソリが潜むアジトをずばり推理してくれました。「ゲド要塞か!」。
これは作中で3点しかないパラグラフのいずれかで入手できる、クリアに必須なフラグ情報。これにて無事にラストダンジョン突入への切符を手に入れました。
その後は襲ってくる連邦MS2機の戦闘イベント。コレがオイシイ。
まずは先んじて戦いに出たロベルト教官のMS捌きをじっくり眺めることで無条件で熟練P+3が手に入り、続く2機目を今度はジョン自身が戦って倒すことで更に+2を得ることができます。相手はまたも豆鉄砲キャノンで向かってくるジムキャノン。機動Pは8ですが、ここまででジョンの熟練Pも10まで上がっております。余裕で当たるZE!
かくしてここもダイススルーで勝ち確扱いにできたのでした。
さてさて、これ以上こんなベテランに加勢してもらっちゃゲームになら、、、、ゲフンゲフン、彼も彼で用があるというので敢え無くここでお別れです。
ロベルトは別れ際にお守りだ!と自分の持つ「スギアンダブウのナイフ」をジョンにくれました。別に攻撃力が上がるわけではありませんが、これはロベルトと邂逅したという重要なフラグアイテム。最後の最後で役立つ時がきますので大事に取っておきます。
@ジョン・クエスト 熟練P【7→10→12】 拳銃 スギアンダブウのナイフ
搭乗MS:ズゴック A装甲 機動P【12/12】
遠距離武器:低出力ビーム(弾数∞) 近接武器:ツメ
高機動バックパック(攻撃P回避P+2)
こうしてスタート時に比べれば大分腕を上げてきた感の出てきたジョン君。
お次はディックルート上にあるククスの街に寄って、同志ジオンスパイのエリミア女史と合流です。
と、ここトムからディックへの移動ルート上にて現地ゲリラとのハプニングイベントが発生。ここでは無名の黒髪ロングな謎美少女の挿絵イラストを拝むことができました。
これは渾身のカワイサ。こんなの原典で見た覚えはないぞ。ひょっとしてサービスか? 一個前の平成版にはあったんか??
さてそんなこんなでククスへ到着。選択肢をミスればヘタこいて連邦軍に捕まってしまいますが、正しい道を進めば無事エリミアに合流できました。
ここまででゲットしてこれなかった人のために、最後のチャンスとばかりにしっかりと鉄のサソリ情報をくれ、更には最終ゲド要塞の最短攻略ルートが書いてあるお役立ち紙切れもくれるのでした。やったね。
そして別れ際「連邦基地にいって最新MSを盗んでくれば?」とのアドバイス。
別にこのままのジオン機で最後まで突っ走るのも可能なんですが、機動Pが段違いに上がる連邦の最新MSジムスナイパーカスタムにはぜひ乗り換えたいので、ここは提案を受け入れます。
ワザと連邦兵に捕まって捕虜収容所に移送され、拳銃は没収されたものの隠し持っていたナイフを使い敵士官を人質にすんなりとMS乗り換えイベントを成功させました。
ここ一連は特にダイススローとかの運試し要素もなく、淡々と選択肢を進めるだけでOKなのは助かりマスタ。
連邦基地のハンガーにて、選べるのは重装甲A 機動P14のガンキャノンIIと、装甲はBと落ちますが機動Pがダンチの18というジムスナイパーカスタムの2種。
やはり最終クランベリー戦で必要なのはダメージ軽減よりも回避率だろうと判断し、ジムスナイパーカスタムを最終愛機に決定です。
ただし、この連邦MSへの乗り換えイベントには少々デメリットが生じまして、操縦系統の勝手が違うという理屈で熟練Pが強制的に−2され、さらには頼りだった高機動バックパックは泣く泣くズゴックごと置いてかねばならないという2点です。
@ジョン・クエスト 熟練P【12→10】 スギアンダブウのナイフ 小さな紙きれ
搭乗MS:ジムスナイパーカスタム B装甲 機動P【18/18】
遠距離武器:ビームライフル【弾数22→21(脱出時に1発使用)】 近接武器:ビームサーベル
さて、残るはコンテナボックス奪還のためのゲド要塞攻略のみです。もう今回で一気にラストまで進めちゃいましょう。
突入前にエリミアからもらった小さな紙きれを広げてみると、そこには敵親玉クランベリーまでの最短ルート情報が書き込まれておりました。ありがたくご神託通りにダンジョンを進み、火薬が山と積まれた危険な弾薬庫へと到着。
そこではドムとグフという、2機の鉄のサソリMSが待ち構えておりました。周囲が火薬だらけなのでライフルやサーベル等の銃火器は一切使用できず、互いに最弱パンチのみでの拳闘パンクラチオン勝負となります。
ここで選んできたのがA装甲のガンキャノンIIであれば、敵のパンチ攻撃は無傷扱いなので楽々と無条件勝利にできるのですが、先を見越してB装甲のジムスナイパーを選んできてしまったので止む無し。真面目にダイスバトルせねばなりません。
ここまでで初めての白兵戦ですね。ルールは互いに「熟練P+機動P+8面ダイス」という総力戦。先攻後攻関係ナシに、デカい数字を出した方が一方的に攻撃できます。
1戦目のドムは、機動P10に熟練P14。対するジムカスタムは機動P18に熟練P10。こちらが4のアドバンテージ。これなら余裕!
実際、敵には主導権を一切与えないままタコ殴りで機動Pを減らし続け、完勝することができました。報酬は熟練P+4。
@ジョン・クエスト 熟練P【10→14】 スギアンダブウのナイフ
搭乗MS:ジムスナイパーカスタム B装甲 機動P【18/18】
遠距離武器:ビームライフル【弾数21】 近接武器:ビームサーベル
2戦目は更にランクが下がってのグフ。機動P12に熟練P14でしかも装甲はCランクとなれば負ける要素はありません。ちゃんとダイスは降りましたが予想通りにこれまた完勝。報酬は熟練P+3をゲットだぜ。
@ジョン・クエスト 熟練P【14→17】 スギアンダブウのナイフ
搭乗MS:ジムスナイパーカスタム B装甲 機動P【18/18】
遠距離武器:ビームライフル【弾数21】 近接武器:ビームサーベル
これにて弾薬庫を突破し、とうとうラスボス、鉄のサソリ首領のクランベリー大佐との決戦です。
敵ステータスは、搭乗:ゲルググキャノン(B装甲)、機動P16、熟練P22、遠距離武器:ビームキャノン、近接武器:ビームナギナタ。
射撃戦でいくか、白兵戦に持ち込むかはこちらが好きに選ぶことができます。
白兵戦のステータス総力勝負ではこちらがまだチット分が悪いですが、本作独自の主人公優位な謎ルールが生きる射撃戦ならば!!
クランベリーの最大攻撃Pは「熟練P22+d8=30」、対するジョン君の回避Pは「機動P18+熟練P17=35」
ウホッ、ハイ詰んだ(^▽^)
なんということでしょう。
ラスボスバトルにも関わらず戦う前から勝ちが確定してしまいますた。
正式にはこちらのビームライフルも有限なので全弾外したら敗北となりますが、初期の敵回避Pも「機動P16+d」でこちらの攻撃Pも「熟練P17+d」なのでほぼトントンです。これでさすがに21連回避はありえないでしょう。
。。。。。ありがとうございました。これにてゲームクリアです。
しっかし敵さんもアホですねー。最初からクランベリーが直で来れば勝てたのに、わざわざパンクラチオンで+7も熟練Pを鍛え上げてくださったんですからwww
いやぁ良かった良かった。面白かったよ灼熱の追撃。。。。。。。
と、ここまで書き終えましたが、やはりモヤモヤする。
せっかく楽しみにして買い求めた復刻の名著を、こんなグダ勝ちしただけで閉じてしまってはもったいない。
いいですよやってやりますよ。
こうなりゃドムで、あわよくば最弱のデザートザクですらクリアできるルートを見つけ出してやろうじゃあーりませんか。
ということでもうちっとだけ続くんじゃ。次回、延長戦!
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
■書誌情報
『機動戦士ガンダム0079 灼熱の追撃』
著 山口宏
出版社:角川書店 2025/3/26
新書 968円(税込)
Kindle版 949円(税込)
旧版:
勁文社(新書) 1986/9/1・絶版
バンダイ出版(文庫) 1989/10/1・絶版
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《機動灼熱追撃日記 その3》
緒方直人
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序盤の連戦をズゴックA装甲のおかげで無傷で勝ち進み、だいぶ熟練Pを上げることができました。
ここまで来ればそこそこの敵とも充分に戦えます。ジョン君だけの特別優遇、回避P=機体P+熟練Pルールがあるおかげで現在の回避Pは12+7で19です。敵の熟練Pが11以下ならダイス8ですら越えられないわけです。
これ以降は熟練Pの強化により、その優位性はますます跳ね上がっていくことになります。これがニュータイプ特性?!
ということで前回までのステータスはこちら。
@ジョン・クエスト 熟練P【7】 拳銃 ナイフ
搭乗MS:ズゴック A装甲 機動P【12/12】
遠距離武器:低出力ビーム(弾数∞) 近接武器:ツメ
高機動バックパック(攻撃P回避P+2)
現在、中央ディックルートの分岐点まで来ております。このまま進むか、東のトムルートに移るか。
ここはトムルートを選択です。先にいらっしゃる先輩ベテランパイロット、ロベルト氏との邂逅が、熟練P+5とヒジョーに美味しいからです。
しかしその間には足場の悪い山岳地帯があり、高機動バックパック付きのジムという凶悪な番犬が待ち構えておりました。同等のバックパック装備を持ってこないとまるで勝負にならず、かつ逃げることも叶わずで問答無用のガメオベラになりますが、ちゃんと持ってきてるので大丈夫。
ちなみにひょっとして勝てるかな?と思い、お試しでバトってみましたが、まだまだこちらの熟練Pが足りずに歯が立ちませんでしたのでおとなしく撤退です。
その後にまたも補給基地が用意されてましたが、機動Pも弾もまったく減ってないのでスルー。
そして東のトムルートへ合流。
近くで戦闘の銃声が聞こえたので行ってみると、華麗なMS捌きで敵を圧倒する味方機ドムの姿がありました。こちらの素性を正直に話すことで、搭乗していたベテランジオン兵のロベルトさんと腹を割った話をすることができます。
ちなみにガンダム世界でロベルトと言えば、クワトロ大尉お付きのアポリー&ロベルトですよね。本文では特に言及されてませんでしたが、おそらくはあの有名人のことだと勘違いしても構わんでしょう。意外なとこで会えたものです。
ロベルト氏はジョンが持つ情報と自身の豊富な地形知識から、名探偵よろしく鉄のサソリが潜むアジトをずばり推理してくれました。「ゲド要塞か!」。
これは作中で3点しかないパラグラフのいずれかで入手できる、クリアに必須なフラグ情報。これにて無事にラストダンジョン突入への切符を手に入れました。
その後は襲ってくる連邦MS2機の戦闘イベント。コレがオイシイ。
まずは先んじて戦いに出たロベルト教官のMS捌きをじっくり眺めることで無条件で熟練P+3が手に入り、続く2機目を今度はジョン自身が戦って倒すことで更に+2を得ることができます。相手はまたも豆鉄砲キャノンで向かってくるジムキャノン。機動Pは8ですが、ここまででジョンの熟練Pも10まで上がっております。余裕で当たるZE!
かくしてここもダイススルーで勝ち確扱いにできたのでした。
さてさて、これ以上こんなベテランに加勢してもらっちゃゲームになら、、、、ゲフンゲフン、彼も彼で用があるというので敢え無くここでお別れです。
ロベルトは別れ際にお守りだ!と自分の持つ「スギアンダブウのナイフ」をジョンにくれました。別に攻撃力が上がるわけではありませんが、これはロベルトと邂逅したという重要なフラグアイテム。最後の最後で役立つ時がきますので大事に取っておきます。
@ジョン・クエスト 熟練P【7→10→12】 拳銃 スギアンダブウのナイフ
搭乗MS:ズゴック A装甲 機動P【12/12】
遠距離武器:低出力ビーム(弾数∞) 近接武器:ツメ
高機動バックパック(攻撃P回避P+2)
こうしてスタート時に比べれば大分腕を上げてきた感の出てきたジョン君。
お次はディックルート上にあるククスの街に寄って、同志ジオンスパイのエリミア女史と合流です。
と、ここトムからディックへの移動ルート上にて現地ゲリラとのハプニングイベントが発生。ここでは無名の黒髪ロングな謎美少女の挿絵イラストを拝むことができました。
これは渾身のカワイサ。こんなの原典で見た覚えはないぞ。ひょっとしてサービスか? 一個前の平成版にはあったんか??
さてそんなこんなでククスへ到着。選択肢をミスればヘタこいて連邦軍に捕まってしまいますが、正しい道を進めば無事エリミアに合流できました。
ここまででゲットしてこれなかった人のために、最後のチャンスとばかりにしっかりと鉄のサソリ情報をくれ、更には最終ゲド要塞の最短攻略ルートが書いてあるお役立ち紙切れもくれるのでした。やったね。
そして別れ際「連邦基地にいって最新MSを盗んでくれば?」とのアドバイス。
別にこのままのジオン機で最後まで突っ走るのも可能なんですが、機動Pが段違いに上がる連邦の最新MSジムスナイパーカスタムにはぜひ乗り換えたいので、ここは提案を受け入れます。
ワザと連邦兵に捕まって捕虜収容所に移送され、拳銃は没収されたものの隠し持っていたナイフを使い敵士官を人質にすんなりとMS乗り換えイベントを成功させました。
ここ一連は特にダイススローとかの運試し要素もなく、淡々と選択肢を進めるだけでOKなのは助かりマスタ。
連邦基地のハンガーにて、選べるのは重装甲A 機動P14のガンキャノンIIと、装甲はBと落ちますが機動Pがダンチの18というジムスナイパーカスタムの2種。
やはり最終クランベリー戦で必要なのはダメージ軽減よりも回避率だろうと判断し、ジムスナイパーカスタムを最終愛機に決定です。
ただし、この連邦MSへの乗り換えイベントには少々デメリットが生じまして、操縦系統の勝手が違うという理屈で熟練Pが強制的に−2され、さらには頼りだった高機動バックパックは泣く泣くズゴックごと置いてかねばならないという2点です。
@ジョン・クエスト 熟練P【12→10】 スギアンダブウのナイフ 小さな紙きれ
搭乗MS:ジムスナイパーカスタム B装甲 機動P【18/18】
遠距離武器:ビームライフル【弾数22→21(脱出時に1発使用)】 近接武器:ビームサーベル
さて、残るはコンテナボックス奪還のためのゲド要塞攻略のみです。もう今回で一気にラストまで進めちゃいましょう。
突入前にエリミアからもらった小さな紙きれを広げてみると、そこには敵親玉クランベリーまでの最短ルート情報が書き込まれておりました。ありがたくご神託通りにダンジョンを進み、火薬が山と積まれた危険な弾薬庫へと到着。
そこではドムとグフという、2機の鉄のサソリMSが待ち構えておりました。周囲が火薬だらけなのでライフルやサーベル等の銃火器は一切使用できず、互いに最弱パンチのみでの拳闘パンクラチオン勝負となります。
ここで選んできたのがA装甲のガンキャノンIIであれば、敵のパンチ攻撃は無傷扱いなので楽々と無条件勝利にできるのですが、先を見越してB装甲のジムスナイパーを選んできてしまったので止む無し。真面目にダイスバトルせねばなりません。
ここまでで初めての白兵戦ですね。ルールは互いに「熟練P+機動P+8面ダイス」という総力戦。先攻後攻関係ナシに、デカい数字を出した方が一方的に攻撃できます。
1戦目のドムは、機動P10に熟練P14。対するジムカスタムは機動P18に熟練P10。こちらが4のアドバンテージ。これなら余裕!
実際、敵には主導権を一切与えないままタコ殴りで機動Pを減らし続け、完勝することができました。報酬は熟練P+4。
@ジョン・クエスト 熟練P【10→14】 スギアンダブウのナイフ
搭乗MS:ジムスナイパーカスタム B装甲 機動P【18/18】
遠距離武器:ビームライフル【弾数21】 近接武器:ビームサーベル
2戦目は更にランクが下がってのグフ。機動P12に熟練P14でしかも装甲はCランクとなれば負ける要素はありません。ちゃんとダイスは降りましたが予想通りにこれまた完勝。報酬は熟練P+3をゲットだぜ。
@ジョン・クエスト 熟練P【14→17】 スギアンダブウのナイフ
搭乗MS:ジムスナイパーカスタム B装甲 機動P【18/18】
遠距離武器:ビームライフル【弾数21】 近接武器:ビームサーベル
これにて弾薬庫を突破し、とうとうラスボス、鉄のサソリ首領のクランベリー大佐との決戦です。
敵ステータスは、搭乗:ゲルググキャノン(B装甲)、機動P16、熟練P22、遠距離武器:ビームキャノン、近接武器:ビームナギナタ。
射撃戦でいくか、白兵戦に持ち込むかはこちらが好きに選ぶことができます。
白兵戦のステータス総力勝負ではこちらがまだチット分が悪いですが、本作独自の主人公優位な謎ルールが生きる射撃戦ならば!!
クランベリーの最大攻撃Pは「熟練P22+d8=30」、対するジョン君の回避Pは「機動P18+熟練P17=35」
ウホッ、ハイ詰んだ(^▽^)
なんということでしょう。
ラスボスバトルにも関わらず戦う前から勝ちが確定してしまいますた。
正式にはこちらのビームライフルも有限なので全弾外したら敗北となりますが、初期の敵回避Pも「機動P16+d」でこちらの攻撃Pも「熟練P17+d」なのでほぼトントンです。これでさすがに21連回避はありえないでしょう。
。。。。。ありがとうございました。これにてゲームクリアです。
しっかし敵さんもアホですねー。最初からクランベリーが直で来れば勝てたのに、わざわざパンクラチオンで+7も熟練Pを鍛え上げてくださったんですからwww
いやぁ良かった良かった。面白かったよ灼熱の追撃。。。。。。。
と、ここまで書き終えましたが、やはりモヤモヤする。
せっかく楽しみにして買い求めた復刻の名著を、こんなグダ勝ちしただけで閉じてしまってはもったいない。
いいですよやってやりますよ。
こうなりゃドムで、あわよくば最弱のデザートザクですらクリアできるルートを見つけ出してやろうじゃあーりませんか。
ということでもうちっとだけ続くんじゃ。次回、延長戦!
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
■書誌情報
『機動戦士ガンダム0079 灼熱の追撃』
著 山口宏
出版社:角川書店 2025/3/26
新書 968円(税込)
Kindle版 949円(税込)
旧版:
勁文社(新書) 1986/9/1・絶版
バンダイ出版(文庫) 1989/10/1・絶版
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2025年7月10日木曜日
「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」をプレイして FT新聞 No.4551
すでにSNSでは告知されているので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、『モンスター!モンスター!TRPG』のコアとなる『ケン・セント・アンドレによるズィムララのモンスターラリー【ワールド編】』(拙訳)の予約が、FT書房のBOOTHで開始となりました。
https://ftbooks.booth.pm/items/7041688
こちらは8月10日のTGFF(テーブルゲームファンフェスタ)2025で頒布が開始されますが、通販は8月下旬から。電子書籍版の頒布も行われる予定です。
迷っておいでの方がいらっしゃったら、まずは、当該BOOTHページに「いいね!」をしていただくところからいかがでしょうか?
本書には日本語版のボーナスとして、シナリオ「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」が収録されます。以前には「キット=ラ」(Kit-Ra)と表記していましたが、太陽神ラーのRaと同じことから、「キット=ラー」に、変更することになりました。少しでも良いものを読者の皆さまへお届けすべく、ギリギリまで調整を重ねております。
翻訳のTRPGでもテストプレイは欠かせません。『猫の女神の冒険』のGMアドベンチャーに引き続き、テストプレイには、ゲームデザイナーの伏見健二さん、作家の齊藤(羽生)飛鳥さん、翻訳家・編集者の中村俊也さんという面々が参加いただきました。
そのなかでも、仲知喜さんのフィードバックを以下にご紹介したいと思います。
仲さんは、海外RPGの最新情報を熱心にdigしておいでの方で、その言説には常々刺激を受けてきました。最近では「Role&Roll」Vol.232と234に掲載されたポストヒューマンRPG『エクリプス・フェイズ』のシナリオ「大量破壊兵器(WMD)を奪取せよ!」(文:岡和田晃、監修:朱鷺田祐介&待兼音二郎)にご協力をいただいております。ちなみに、これは『エクリプス・フェイズ』第2版の最新アドベンチャーのシナリオを現行環境にアップデートしたもの。
なお、今回のシナリオは次元をまたにかけるエーテル・ドラゴンが開けた転移門(ポータル)を通って地獄の領域として知られる次元界に飛ばされる、というところから始まったシナリオなのでした。
(岡和田晃)
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「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」をプレイして
仲知喜
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昨夜(7/3)は『ズィムララのモンスターラリー【ワールド編】』収録シナリオ「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」のテストプレイにお招きいただきました。CD&D(クラシックD&D)のマスター帯(26〜36レベル)の冒険を2時間30分に濃縮したかのようなセッションでした。まさにイメージの「蕩尽」でした。すごかった!
参加者のみなさん、お疲れ様でした。岡和田さんGMありがとうございました。
先日の感想を言語化しておきたかったので、以下にまとめました。
・ダンジョンデザインの感想
今回のダンジョン(ピラミッド)は、居住空間としてのリアリティがあり、探索を進める中で次に何が起こるかある程度予測できるところがよかったです。各所に配置されたインタラクティブを誘発する仕掛けが明白でありながらも怪しげで、怖いもの見たさの好奇心を大いに刺激されました。また、動的なイベントが採用されていたことで、ダンジョン内での時間経過と、それに伴う状況変化への対応を常に意識させられました。総じて、非常に優れたダンジョンデザインだったと感じています。個人的には、ロープを使って崖を降りるという、まさにオールドスクールな「あるある」展開に感動しました。
・シナリオ全体のイメージ
シナリオに登場する場所、NPC、小道具の数々は、神話、フィクション、ゲームなどからの引用がまさに「大盤振る舞い」といった趣で、例えるならおもちゃ箱と大英博物館の展示品を同時にぶちまけたような様相でした(スティーブ・クロンプトンのポップなアートも相まって)。そこに壮大な文脈があるのか、あるいは実は何も無いのか、知る由もありません。しかし、どこか後ろめたさすら感じるほどのイメージの奔流には、祝祭めいた熱気がありました。
付け加えると、ダンジョン探索が「一人暮らし(三人暮らし)の女子の部屋を家探しする」という状況だった点も、作者の秘めた趣味が垣間見えるようで妙に面白かったです。あくまで私見ですが。
「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」を、単に「なんでもありの世界観」だと評するのは容易ですが、実際はそれ以上の作品だったと感じています。あのイカれたお祭り騒ぎの最中に思わずプレイヤーの口から出た、「俺らも大概(モンスター)やけどね」という言葉は、案外本作の本質を突いていたのかもしれませんね。
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そのなかでも、仲知喜さんのフィードバックを以下にご紹介したいと思います。
仲さんは、海外RPGの最新情報を熱心にdigしておいでの方で、その言説には常々刺激を受けてきました。最近では「Role&Roll」Vol.232と234に掲載されたポストヒューマンRPG『エクリプス・フェイズ』のシナリオ「大量破壊兵器(WMD)を奪取せよ!」(文:岡和田晃、監修:朱鷺田祐介&待兼音二郎)にご協力をいただいております。ちなみに、これは『エクリプス・フェイズ』第2版の最新アドベンチャーのシナリオを現行環境にアップデートしたもの。
なお、今回のシナリオは次元をまたにかけるエーテル・ドラゴンが開けた転移門(ポータル)を通って地獄の領域として知られる次元界に飛ばされる、というところから始まったシナリオなのでした。
(岡和田晃)
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「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」をプレイして
仲知喜
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昨夜(7/3)は『ズィムララのモンスターラリー【ワールド編】』収録シナリオ「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」のテストプレイにお招きいただきました。CD&D(クラシックD&D)のマスター帯(26〜36レベル)の冒険を2時間30分に濃縮したかのようなセッションでした。まさにイメージの「蕩尽」でした。すごかった!
参加者のみなさん、お疲れ様でした。岡和田さんGMありがとうございました。
先日の感想を言語化しておきたかったので、以下にまとめました。
・ダンジョンデザインの感想
今回のダンジョン(ピラミッド)は、居住空間としてのリアリティがあり、探索を進める中で次に何が起こるかある程度予測できるところがよかったです。各所に配置されたインタラクティブを誘発する仕掛けが明白でありながらも怪しげで、怖いもの見たさの好奇心を大いに刺激されました。また、動的なイベントが採用されていたことで、ダンジョン内での時間経過と、それに伴う状況変化への対応を常に意識させられました。総じて、非常に優れたダンジョンデザインだったと感じています。個人的には、ロープを使って崖を降りるという、まさにオールドスクールな「あるある」展開に感動しました。
・シナリオ全体のイメージ
シナリオに登場する場所、NPC、小道具の数々は、神話、フィクション、ゲームなどからの引用がまさに「大盤振る舞い」といった趣で、例えるならおもちゃ箱と大英博物館の展示品を同時にぶちまけたような様相でした(スティーブ・クロンプトンのポップなアートも相まって)。そこに壮大な文脈があるのか、あるいは実は何も無いのか、知る由もありません。しかし、どこか後ろめたさすら感じるほどのイメージの奔流には、祝祭めいた熱気がありました。
付け加えると、ダンジョン探索が「一人暮らし(三人暮らし)の女子の部屋を家探しする」という状況だった点も、作者の秘めた趣味が垣間見えるようで妙に面白かったです。あくまで私見ですが。
「女神キット=ラーの幽閉されしピラミッド」を、単に「なんでもありの世界観」だと評するのは容易ですが、実際はそれ以上の作品だったと感じています。あのイカれたお祭り騒ぎの最中に思わずプレイヤーの口から出た、「俺らも大概(モンスター)やけどね」という言葉は、案外本作の本質を突いていたのかもしれませんね。
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2025年7月9日水曜日
第4回【素敵なおパンツ同盟】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4550
第4回【素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜】ローグライクハーフリプレイ
※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。
ぜろです。
ローグライクハーフリプレイ「素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜」をプレイしています。
主人公ポストんは、おパンツデザイナーのビビエ氏に素敵なおパンツを作成してもらおうという目的で、竜鍵諸島の都市マックルーに来ました。
途中知り合った相棒ドナとともに、マックルーの町を探索します。
途中ゴマンデル診療所で、神々しいヒゲを移植してもらい、さらにチャーミングに。
さあ、ポストんはビビエ氏におパンツを作ってもらうことができるのでしょうか。
【ポストん レベル10 技量点:1 生命点:5/6 器用点:5 従者点:8】
【装備】
シュリケン(弓矢扱い)
忍者刀(片手武器・斬撃)
シノビ装束(革鎧・生命点+2 器用ロール+1)
【食料】0
【金貨】0
【持ち物】
1星見のレンズ
2宝石(金貨25枚)
3ヤコウミツメ酒(1本):食料がわり。あと発光。
4火亀鍋
5ホム
6ビビエの老眼鏡
【未使用経験点】0
【従者】
黒子(弓兵・射撃+1・斬撃)
【相棒】
【ドナ 技量点1 生命点6/7 器用点4】
【装備】
軽い武器(斬撃 攻撃-1)
弓矢
革鎧(生命点+2 器用ロール+1)
●アタック01-8 ピチパツスパッツ団ふたたび
【32 ピチパツスパッツ団】
ピチパツスパッツ団は、反社会的な活動を通しておパンツを駆逐し、宇宙をスパッツで満たそうという集団だ。
今回の竜鍵諸島への旅程の冒頭で、ピチパツスパッツ団に宇宙船をジャックされるという事件があった。
なんとか阻止したが、逃げられてしまっていた。因縁の相手ではある。
そんなピチパツスパッツ団に、こんなところで遭遇するとは。
向こうは、まだ私たちの存在に気づいていないようだ。
私もドナも黒子も、隠密行動は得意中の得意だ。
そして彼らの会話を拾い、次の企てを知った。
ピチパツスパッツ団は、おパンツ勢力を弱めるために、この先にいるビビエ氏の誘拐を策謀していたのだ。
そんなこと、させない。
私たちは、スパッツ団の目の前に立ちはだかった。
「何者だ!? ……と、お前はあの時のザリガニ野郎」
「ポストん。宇宙忍者だ。今後とも、よろしく」
「名前なんてどうでもいいんだよ。俺たちの邪魔ばかりしやがって。ビビエの前にお前からおパンツを履けない体にしてやる」
挨拶にも応じないとは非常識な奴らだ。
食らわせてやらねばなるまい。しかるべき報いを。
【ピチパツスパッツ団 レベル4 出現数4】
ピチパツスパッツ団は0ラウンドで煙幕攻撃をしてくる。
それにより、こちらの攻撃を決めるサイコロにマイナスのペナルティがついてしまうという。
しかし大丈夫。体が発光していれば、その効果を打ち消せる。
私もドナも、ついさっきヤコウミツメ酒を呑んだことで、体がヤバいくらいに光っているからな。
よく考えてみたら、こんな光る体でよく隠密行動が取れていたものだ。
向こうの特殊攻撃の効果がないのがわかったので、通常の戦闘で片づけてしまおう。
彼らは途中で逃走する気はなく、最後まで戦うつもりのようだ。
よかった。こっちも逃がす気はさらさらないからな。
まずはこちらの射撃からだ。
射撃は通常の攻撃ではなく、器用点を使うことで命中力を上げることができる。
まずは数を減らすことが肝心なので、今回は私もドナも、器用点を用いて攻撃することにした。
どちらも成功。スパッツ団あとふたり。
その影で黒子がサイコロの出目1でファンブルしていたが、気にしない。
スパッツ団の攻撃が私とドナに来る。
私はサイコロの出目1、ファンブルで失敗し、生命点1点のダメージ。
ドナは軽々と避けている。
さあ、ピチパツスパッツ団はあと2人だ。
私とドナの攻撃が当たれば……!
しかし、私は外してしまった。ドナは危なげなく命中させている。
黒子はまたしてもファンブルだ。出目がふるわない。
スパッツ団はあと1人。すでに団とは呼べないな。
なのにまだ諦めず、私を攻撃してくる。
私を選んだのは、さっき派手にファンブルで攻撃を受けてしまったからか。
私の方が当てやすいと思ったのだろうな。
しかしそうはいかない。
今度はサイコロの出目6で余裕の回避だ。
そして今度は私の番だ。
と、ここで私が決めれば格好良かったのに、私は外し、ドナがクリティカルで最後の1人を倒したのだった。
結局ほぼドナに倒してもらったようなものだった。
私はヤコウミツメ酒を呑んで生命点を回復させながら、ふん縛ったスパッツ団のメンバーから、ビビエ氏の居場所を聞き出した。
誘拐計画立ててるくらいなんだから、当然場所は把握していた。
これでビビエ氏のところへ行けるぞ。
次が最終イベントだ。
●アタック01-9 ポストんと黒曜ヤドカリ
【最終イベント 黒曜ヤドカリ】
最終イベントなのに、タイトルがビビエさんじゃなーい。
いきなり黒曜ヤドカリとの戦闘イベント発生っぽい書き出しだけど、どういうシチュエーション?
黒曜ヤドカリは、特殊な鉱石でできた殻をもつ巨大なヤドカリだ。
殻の周囲では重力異常が起きており、獲物の動きを鈍らせてハサミで仕留める捕食スタイル。
マックルーに来て最初にあった重力球のモニュメントを連想する。
モニュメントなのに、軽いフワリミミナガがくっついてしまって困っていたっけ。
で、そこに黒曜ヤドカリがいるために、私たちは異常重力に引き寄せられようとしているわけなのだけれど。
このままではヤドカリに捕食されてしまう。
そのとき、黒曜ヤドカリが雄叫びをあげた。
何が起きた?
私の方に、しゅるりと何者かの手が伸びた。
持ち物入れからビビエの老眼鏡が抜き取られる。
ゴマンデル診療所から、届けるようにと頼まれていたものだ。
「やっぱり、これがないとね。届けてくれてありがとうボウヤたち」
声の方を見ると、まさにビビエが老眼鏡をかけているところだった。
ビビエは手長族。その長い手を伸ばし、私の懐から老眼鏡を抜いたのだ。
そして、黒曜ヤドカリの雄叫びの意味もわかった。
ビビエは、黒曜ヤドカリの殻になんらかの器具のようなものを突き刺している。
そこから、糸が紡ぎ出されてくる。ビビエはそれを巻き取ってゆく。
雄叫びは、黒曜ヤドカリが殻に器具を突き刺したときの悲鳴だったのだ。
「黒曜ヤドカリの殻からは、特殊な糸が紡げるのさ」
糸を紡ぎながら、ビビエが言う。
「悪いけど、手伝っておくれでないかい。私が糸を巻き取るまで、あいつを押さえつけておいてくれ」
なるほどわかった。ビビエは元気なばあさんだ。
では、戦おうか。
【黒曜ヤドカリ レベル6 生命点5 攻撃回数3】
レベル6だってえ?!
レベル6のクリーチャーなんて、これまで会ったことがない。
超強敵じゃないか。攻撃なんてほとんど当たらないぞ。
私史上最強のクリーチャーとの遭遇が、コミカルな作品のゆるいシチュエーションでのラスボス戦だとは。
が、ここで朗報。
これまで使い道がわからなかったアイテム「星見のレンズ」。
これを持っていると、ビビエがそれを持ちいて援護をしてくれる。
1枚につき1点、攻撃ロールに加算ができるという。
私は1枚持っているから、1点加算だ。
そうかこの作品、探索の過程でいかに多くの星見のレンズを手に入れられるかがキモだったのか。
ところで、残念なお知らせもある。
黒曜ヤドカリは、斬撃に強い。
そのため、斬撃タイプのキャラクターは、攻撃ロールにマイナスのペナルティが課せられてしまう。
あいにく、私もドナも黒子も、全員斬撃タイプだ。
つまり、星見のレンズと斬撃ペナルティが相殺されて、結局プラマイぜろ。
レベル6のクリーチャーを、レベル6としてそのまま相手しなければならないということだ。
死闘の幕が開いた。
最初は私たちの飛び道具からだ。
私もドナも、器用点を用いて射撃を行う。
最後なので出し惜しみはなしだ。
結果、私の攻撃が命中した。黒曜ヤドカリの生命点、残り4点。
ドナのサイコロの出目は1。ファンブルだ。
残念。泣く子とファンブルには勝てない。
なお、黒子の攻撃は普通に外れた。
ここで、黒曜ヤドカリの0ラウンド攻撃が、来る。
重力異常が強くなった。
【幸運ロール】か【筋力ロール】で抵抗できる。
私たちは器用点キャラなので、技量点で代用するほかない。
私はクリティカルで成功。ドナもサイコロの出目5で成功。
なんと黒子もクリティカルで成功だ。
誰も重力異常の影響を受けなかった。
重力球のモニュメントで、重力の影響下で人助けをした経験が役立っているのかも。
次いで、黒曜ヤドカリの攻撃が来る。回数は3回。
私、ドナ、黒子がそれぞれ狙われる。
結果、ドナと黒子が攻撃を受けてしまった。
黒子はここで退場だ。
黒子は消えても、また時間のあるときに私の忍術で無尽蔵に復元できるから問題ない。
さあ、ここからが本番だ。
レベル6の相手から、生命点4点を削るのは大仕事だ。
長期戦が予想される。私たちの生命点と、どちらが長持ちするだろうか。
次のラウンド。私の攻撃がクリティカルした。黒曜ヤドカリの生命点、残り3点。
黒曜ヤドカリの攻撃回数は3回。
私とドナが1回ずつ受けたとして、もう1回分をどちらが受けなければならない。
その時の生命点の残り具合で決めよう。
今回は私1回、ドナ2回。
ドナが1回クリティカルで回避したが、あとはもらってしまった。
私とドナ、それぞれ1回ずつ攻撃を受けて、残り生命点は5点と4点。
黒曜ヤドカリのハサミを私のハサミで受けようとしたが、そもそもサイズが違いすぎて歯が立たなかった。
3ラウンド目。
私たちの攻撃はまるで当たらず。
逆に、黒曜ヤドカリの攻撃はすべて私たちにヒットした。
これだよ。こうなることを恐れていたんだ。
私の残り生命点は4点、ドナが2点になった。
早くもピンチだ。
しかし4ラウンド目も私たちの攻撃は当たらない。
黒曜ヤドカリの攻撃は当たる。私の生命点が3点に減らされた。
ドナは神回避している。
そして5ラウンド目。
ついに私たちの攻撃が炸裂した。
私とドナ、両方の攻撃が命中だ。
黒曜ヤドカリの生命点、あと1点!!
ビビエが黒曜殻から糸を紡ぎ終えるまで、あとわずかだ。
しかし、黒曜ヤドカリの攻撃は容赦なく、私もドナも被弾。
これで残り生命点は、私が2点、ドナが1点になってしまった。
次の攻撃で仕留めきれなければ、もうあとがない。
確実にどちらかはやられてしまう。
これで決まれ!
私の攻撃は、サイコロの出目1、ファンブルだった。
しかし、ドナの攻撃が見事に命中し、黒曜ヤドカリはついに殻に閉じこもった。
戦意喪失。私たちの勝利だ!
ビビエが糸を紡ぎ終える。
「さ、終わったよ。あとは好きにするといい」
ビビエの作業が終わると、黒曜ヤドカリはさっさかとこの場を去って行ったのだった。
●アタック01-10 ポストんと最高の呪いのおパンツ
「ご苦労さん。あんたが眼鏡を届けてくれたおかげで助かったよ」
ビビエは、紡いだ糸玉を片手に話しかけてきた。
その糸玉は、艶やかな黒の中に星々がちりばめられているような光沢を放っていた。
不思議な糸だ。
ゴマンデル診療所でお使いを頼まれたおかげで、これ以上ない最高のシチュエーションでビビエに会うことができた。
私のセリフは決まっている。
今、この場で、おパンツの製作を頼むのだ。
もちろん、ビビエは快諾してくれた。
私は銀幕のスターにしておパンツ同盟の一員、ベル・ロックベーのしていたおパンツと同じものを希望したが、ビビエは即座に否定した。
私には、私だけに似合う特別なおパンツを作ろうと。
そして、たった今取ったばかりの宇宙色の糸玉を用い、特別なおパンツを作ってくれたのだ。
黒を基調とし、星々を散りばめたような最高の仕上がりだ。
私が満足していると、なんとそこへベル・ロックベー氏がやってきた。
こんなにあっさり有名人に会えるなんて。
私は感激する。しかしベル・ロックベー氏の歓喜の声が、それよりはるかに勝っていた。
「これがビビエさんの新作……! 素晴らしい!」
ベル・ロックベー氏が私のはくおパンツに感動している。
「ビビエ氏が新作を作ったという情報をいち早く察知してね。いてもたってもいられず、飛んできたんだ」
ベル・ロックベー氏は言った。
「ほかにも大勢のおパンツ同盟のメンバーが来ているよ。さあ、これからお披露目会だ。表に出てくれたまえ」
私は、大勢の観客の前でおパンツのお披露目会をすることになった。
なんだか夢のような展開だ。意味わからなさすぎる。
「じゃあ、次は撮影会といきましょう。こちらへ」
私は請われるがままに、ウッドデッキの方へと踏み出そうとした。
「待った! そっちへ行ってはいけない」
ビビエとベル・ロックベー氏の声がハモる。
しかし遅かった。私が足を踏み出す動作は止まらず、ウッドデッキに踏み出し体重をかけ……。
次の瞬間、床を踏みぬき、人型ならぬザリガニ型のギャグ穴を開けつつ、下の水路に落っこちた。
大勢の力を借りて助け出された私は、ビビエから説明を聞く。
重力制御の力を持った黒曜ザリガニの殻を使って作ったおパンツは、はいている本人にはまったく重さを感じさせない。
しかし、その実態はかなりの質量を持っている。ウッドデッキでは、おパンツの重量を支え切れなかったのだ。
なんてこった。
デザインは秀逸だけど、移動範囲が制限されてしまうじゃないか。
もはやこれは呪いの装備なのでは。
「楽しいものを見させてもらったよ」
ドナがそうつぶやいた。
彼にとって、新しい体験や変わった出来事は、なによりも楽しいものなのだろう。
そんな風にオチをつけつつ、経験値1点を得て、おパンツをめぐるこの冒険は幕を閉じるのだった。
〜〜【素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜】ローグライクハーフリプレイ 完〜〜
そして次回からは、このまま「竜鍵諸島の露店祭」シナリオのリプレイへと進みます。
今回は紙面の都合上、感想は2作品まとめてお届けしようと思っております。
【ポストん レベル10 技量点:1 生命点:5→2/6 器用点:5 従者点:8】
【装備】
シュリケン(弓矢扱い)
忍者刀(片手武器・斬撃)
シノビ装束(革鎧・生命点+2 器用ロール+1)
【食料】0
【金貨】0
【持ち物】
1星見のレンズ
2宝石(金貨25枚)
3ヤコウミツメ酒(1本):食料がわり。あと発光。
4火亀鍋
5ホム
【未使用経験点】0→1
【従者】
黒子(弓兵・射撃+1・斬撃)
【相棒】
【ドナ 技量点1 生命点6→1/7 器用点4】
【装備】
軽い武器(斬撃 攻撃-1)
弓矢
革鎧(生命点+2 器用ロール+1)
■登場人物
ポストん 宇宙忍者。おパンツ大好き。ベル・ロックベー氏のおパンツに魅了され、手に入れるため竜鍵諸島へ。
ベル・ロックベー 銀幕のスター。おパンツ同盟の一員で、おパンツを広める啓蒙活動に一役買っている。
ビビエ 服飾デザイナー。特におパンツへの造詣が深いおパンツ職人。おパンツ界の神。
ドナ 仮面をかぶった謎の人。面白そうだから私についてきた。
Dr.ゴマンデル ゴマンデル診療所の医師。整形手術を行う。
■作品情報
作品名:「素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜」
著者:ロア・スペイダー
監修:杉本=ヨハネ
原案・設定:海底キメラ
ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編
https://booth.pm/ja/items/4671946
竜鍵諸島 〜フェスティバルだよ大集合!〜
https://booth.pm/ja/items/5331098
※「素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜」が収録されています。
本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
■今日の新聞に対するお便りはコチラ!
ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m
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メールマガジン【FT新聞】
編集: 水波流、葉山海月、中山将平
発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房)
ホームページ: https://ftbooks.xyz/
メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください)
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※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。
ぜろです。
ローグライクハーフリプレイ「素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜」をプレイしています。
主人公ポストんは、おパンツデザイナーのビビエ氏に素敵なおパンツを作成してもらおうという目的で、竜鍵諸島の都市マックルーに来ました。
途中知り合った相棒ドナとともに、マックルーの町を探索します。
途中ゴマンデル診療所で、神々しいヒゲを移植してもらい、さらにチャーミングに。
さあ、ポストんはビビエ氏におパンツを作ってもらうことができるのでしょうか。
【ポストん レベル10 技量点:1 生命点:5/6 器用点:5 従者点:8】
【装備】
シュリケン(弓矢扱い)
忍者刀(片手武器・斬撃)
シノビ装束(革鎧・生命点+2 器用ロール+1)
【食料】0
【金貨】0
【持ち物】
1星見のレンズ
2宝石(金貨25枚)
3ヤコウミツメ酒(1本):食料がわり。あと発光。
4火亀鍋
5ホム
6ビビエの老眼鏡
【未使用経験点】0
【従者】
黒子(弓兵・射撃+1・斬撃)
【相棒】
【ドナ 技量点1 生命点6/7 器用点4】
【装備】
軽い武器(斬撃 攻撃-1)
弓矢
革鎧(生命点+2 器用ロール+1)
●アタック01-8 ピチパツスパッツ団ふたたび
【32 ピチパツスパッツ団】
ピチパツスパッツ団は、反社会的な活動を通しておパンツを駆逐し、宇宙をスパッツで満たそうという集団だ。
今回の竜鍵諸島への旅程の冒頭で、ピチパツスパッツ団に宇宙船をジャックされるという事件があった。
なんとか阻止したが、逃げられてしまっていた。因縁の相手ではある。
そんなピチパツスパッツ団に、こんなところで遭遇するとは。
向こうは、まだ私たちの存在に気づいていないようだ。
私もドナも黒子も、隠密行動は得意中の得意だ。
そして彼らの会話を拾い、次の企てを知った。
ピチパツスパッツ団は、おパンツ勢力を弱めるために、この先にいるビビエ氏の誘拐を策謀していたのだ。
そんなこと、させない。
私たちは、スパッツ団の目の前に立ちはだかった。
「何者だ!? ……と、お前はあの時のザリガニ野郎」
「ポストん。宇宙忍者だ。今後とも、よろしく」
「名前なんてどうでもいいんだよ。俺たちの邪魔ばかりしやがって。ビビエの前にお前からおパンツを履けない体にしてやる」
挨拶にも応じないとは非常識な奴らだ。
食らわせてやらねばなるまい。しかるべき報いを。
【ピチパツスパッツ団 レベル4 出現数4】
ピチパツスパッツ団は0ラウンドで煙幕攻撃をしてくる。
それにより、こちらの攻撃を決めるサイコロにマイナスのペナルティがついてしまうという。
しかし大丈夫。体が発光していれば、その効果を打ち消せる。
私もドナも、ついさっきヤコウミツメ酒を呑んだことで、体がヤバいくらいに光っているからな。
よく考えてみたら、こんな光る体でよく隠密行動が取れていたものだ。
向こうの特殊攻撃の効果がないのがわかったので、通常の戦闘で片づけてしまおう。
彼らは途中で逃走する気はなく、最後まで戦うつもりのようだ。
よかった。こっちも逃がす気はさらさらないからな。
まずはこちらの射撃からだ。
射撃は通常の攻撃ではなく、器用点を使うことで命中力を上げることができる。
まずは数を減らすことが肝心なので、今回は私もドナも、器用点を用いて攻撃することにした。
どちらも成功。スパッツ団あとふたり。
その影で黒子がサイコロの出目1でファンブルしていたが、気にしない。
スパッツ団の攻撃が私とドナに来る。
私はサイコロの出目1、ファンブルで失敗し、生命点1点のダメージ。
ドナは軽々と避けている。
さあ、ピチパツスパッツ団はあと2人だ。
私とドナの攻撃が当たれば……!
しかし、私は外してしまった。ドナは危なげなく命中させている。
黒子はまたしてもファンブルだ。出目がふるわない。
スパッツ団はあと1人。すでに団とは呼べないな。
なのにまだ諦めず、私を攻撃してくる。
私を選んだのは、さっき派手にファンブルで攻撃を受けてしまったからか。
私の方が当てやすいと思ったのだろうな。
しかしそうはいかない。
今度はサイコロの出目6で余裕の回避だ。
そして今度は私の番だ。
と、ここで私が決めれば格好良かったのに、私は外し、ドナがクリティカルで最後の1人を倒したのだった。
結局ほぼドナに倒してもらったようなものだった。
私はヤコウミツメ酒を呑んで生命点を回復させながら、ふん縛ったスパッツ団のメンバーから、ビビエ氏の居場所を聞き出した。
誘拐計画立ててるくらいなんだから、当然場所は把握していた。
これでビビエ氏のところへ行けるぞ。
次が最終イベントだ。
●アタック01-9 ポストんと黒曜ヤドカリ
【最終イベント 黒曜ヤドカリ】
最終イベントなのに、タイトルがビビエさんじゃなーい。
いきなり黒曜ヤドカリとの戦闘イベント発生っぽい書き出しだけど、どういうシチュエーション?
黒曜ヤドカリは、特殊な鉱石でできた殻をもつ巨大なヤドカリだ。
殻の周囲では重力異常が起きており、獲物の動きを鈍らせてハサミで仕留める捕食スタイル。
マックルーに来て最初にあった重力球のモニュメントを連想する。
モニュメントなのに、軽いフワリミミナガがくっついてしまって困っていたっけ。
で、そこに黒曜ヤドカリがいるために、私たちは異常重力に引き寄せられようとしているわけなのだけれど。
このままではヤドカリに捕食されてしまう。
そのとき、黒曜ヤドカリが雄叫びをあげた。
何が起きた?
私の方に、しゅるりと何者かの手が伸びた。
持ち物入れからビビエの老眼鏡が抜き取られる。
ゴマンデル診療所から、届けるようにと頼まれていたものだ。
「やっぱり、これがないとね。届けてくれてありがとうボウヤたち」
声の方を見ると、まさにビビエが老眼鏡をかけているところだった。
ビビエは手長族。その長い手を伸ばし、私の懐から老眼鏡を抜いたのだ。
そして、黒曜ヤドカリの雄叫びの意味もわかった。
ビビエは、黒曜ヤドカリの殻になんらかの器具のようなものを突き刺している。
そこから、糸が紡ぎ出されてくる。ビビエはそれを巻き取ってゆく。
雄叫びは、黒曜ヤドカリが殻に器具を突き刺したときの悲鳴だったのだ。
「黒曜ヤドカリの殻からは、特殊な糸が紡げるのさ」
糸を紡ぎながら、ビビエが言う。
「悪いけど、手伝っておくれでないかい。私が糸を巻き取るまで、あいつを押さえつけておいてくれ」
なるほどわかった。ビビエは元気なばあさんだ。
では、戦おうか。
【黒曜ヤドカリ レベル6 生命点5 攻撃回数3】
レベル6だってえ?!
レベル6のクリーチャーなんて、これまで会ったことがない。
超強敵じゃないか。攻撃なんてほとんど当たらないぞ。
私史上最強のクリーチャーとの遭遇が、コミカルな作品のゆるいシチュエーションでのラスボス戦だとは。
が、ここで朗報。
これまで使い道がわからなかったアイテム「星見のレンズ」。
これを持っていると、ビビエがそれを持ちいて援護をしてくれる。
1枚につき1点、攻撃ロールに加算ができるという。
私は1枚持っているから、1点加算だ。
そうかこの作品、探索の過程でいかに多くの星見のレンズを手に入れられるかがキモだったのか。
ところで、残念なお知らせもある。
黒曜ヤドカリは、斬撃に強い。
そのため、斬撃タイプのキャラクターは、攻撃ロールにマイナスのペナルティが課せられてしまう。
あいにく、私もドナも黒子も、全員斬撃タイプだ。
つまり、星見のレンズと斬撃ペナルティが相殺されて、結局プラマイぜろ。
レベル6のクリーチャーを、レベル6としてそのまま相手しなければならないということだ。
死闘の幕が開いた。
最初は私たちの飛び道具からだ。
私もドナも、器用点を用いて射撃を行う。
最後なので出し惜しみはなしだ。
結果、私の攻撃が命中した。黒曜ヤドカリの生命点、残り4点。
ドナのサイコロの出目は1。ファンブルだ。
残念。泣く子とファンブルには勝てない。
なお、黒子の攻撃は普通に外れた。
ここで、黒曜ヤドカリの0ラウンド攻撃が、来る。
重力異常が強くなった。
【幸運ロール】か【筋力ロール】で抵抗できる。
私たちは器用点キャラなので、技量点で代用するほかない。
私はクリティカルで成功。ドナもサイコロの出目5で成功。
なんと黒子もクリティカルで成功だ。
誰も重力異常の影響を受けなかった。
重力球のモニュメントで、重力の影響下で人助けをした経験が役立っているのかも。
次いで、黒曜ヤドカリの攻撃が来る。回数は3回。
私、ドナ、黒子がそれぞれ狙われる。
結果、ドナと黒子が攻撃を受けてしまった。
黒子はここで退場だ。
黒子は消えても、また時間のあるときに私の忍術で無尽蔵に復元できるから問題ない。
さあ、ここからが本番だ。
レベル6の相手から、生命点4点を削るのは大仕事だ。
長期戦が予想される。私たちの生命点と、どちらが長持ちするだろうか。
次のラウンド。私の攻撃がクリティカルした。黒曜ヤドカリの生命点、残り3点。
黒曜ヤドカリの攻撃回数は3回。
私とドナが1回ずつ受けたとして、もう1回分をどちらが受けなければならない。
その時の生命点の残り具合で決めよう。
今回は私1回、ドナ2回。
ドナが1回クリティカルで回避したが、あとはもらってしまった。
私とドナ、それぞれ1回ずつ攻撃を受けて、残り生命点は5点と4点。
黒曜ヤドカリのハサミを私のハサミで受けようとしたが、そもそもサイズが違いすぎて歯が立たなかった。
3ラウンド目。
私たちの攻撃はまるで当たらず。
逆に、黒曜ヤドカリの攻撃はすべて私たちにヒットした。
これだよ。こうなることを恐れていたんだ。
私の残り生命点は4点、ドナが2点になった。
早くもピンチだ。
しかし4ラウンド目も私たちの攻撃は当たらない。
黒曜ヤドカリの攻撃は当たる。私の生命点が3点に減らされた。
ドナは神回避している。
そして5ラウンド目。
ついに私たちの攻撃が炸裂した。
私とドナ、両方の攻撃が命中だ。
黒曜ヤドカリの生命点、あと1点!!
ビビエが黒曜殻から糸を紡ぎ終えるまで、あとわずかだ。
しかし、黒曜ヤドカリの攻撃は容赦なく、私もドナも被弾。
これで残り生命点は、私が2点、ドナが1点になってしまった。
次の攻撃で仕留めきれなければ、もうあとがない。
確実にどちらかはやられてしまう。
これで決まれ!
私の攻撃は、サイコロの出目1、ファンブルだった。
しかし、ドナの攻撃が見事に命中し、黒曜ヤドカリはついに殻に閉じこもった。
戦意喪失。私たちの勝利だ!
ビビエが糸を紡ぎ終える。
「さ、終わったよ。あとは好きにするといい」
ビビエの作業が終わると、黒曜ヤドカリはさっさかとこの場を去って行ったのだった。
●アタック01-10 ポストんと最高の呪いのおパンツ
「ご苦労さん。あんたが眼鏡を届けてくれたおかげで助かったよ」
ビビエは、紡いだ糸玉を片手に話しかけてきた。
その糸玉は、艶やかな黒の中に星々がちりばめられているような光沢を放っていた。
不思議な糸だ。
ゴマンデル診療所でお使いを頼まれたおかげで、これ以上ない最高のシチュエーションでビビエに会うことができた。
私のセリフは決まっている。
今、この場で、おパンツの製作を頼むのだ。
もちろん、ビビエは快諾してくれた。
私は銀幕のスターにしておパンツ同盟の一員、ベル・ロックベーのしていたおパンツと同じものを希望したが、ビビエは即座に否定した。
私には、私だけに似合う特別なおパンツを作ろうと。
そして、たった今取ったばかりの宇宙色の糸玉を用い、特別なおパンツを作ってくれたのだ。
黒を基調とし、星々を散りばめたような最高の仕上がりだ。
私が満足していると、なんとそこへベル・ロックベー氏がやってきた。
こんなにあっさり有名人に会えるなんて。
私は感激する。しかしベル・ロックベー氏の歓喜の声が、それよりはるかに勝っていた。
「これがビビエさんの新作……! 素晴らしい!」
ベル・ロックベー氏が私のはくおパンツに感動している。
「ビビエ氏が新作を作ったという情報をいち早く察知してね。いてもたってもいられず、飛んできたんだ」
ベル・ロックベー氏は言った。
「ほかにも大勢のおパンツ同盟のメンバーが来ているよ。さあ、これからお披露目会だ。表に出てくれたまえ」
私は、大勢の観客の前でおパンツのお披露目会をすることになった。
なんだか夢のような展開だ。意味わからなさすぎる。
「じゃあ、次は撮影会といきましょう。こちらへ」
私は請われるがままに、ウッドデッキの方へと踏み出そうとした。
「待った! そっちへ行ってはいけない」
ビビエとベル・ロックベー氏の声がハモる。
しかし遅かった。私が足を踏み出す動作は止まらず、ウッドデッキに踏み出し体重をかけ……。
次の瞬間、床を踏みぬき、人型ならぬザリガニ型のギャグ穴を開けつつ、下の水路に落っこちた。
大勢の力を借りて助け出された私は、ビビエから説明を聞く。
重力制御の力を持った黒曜ザリガニの殻を使って作ったおパンツは、はいている本人にはまったく重さを感じさせない。
しかし、その実態はかなりの質量を持っている。ウッドデッキでは、おパンツの重量を支え切れなかったのだ。
なんてこった。
デザインは秀逸だけど、移動範囲が制限されてしまうじゃないか。
もはやこれは呪いの装備なのでは。
「楽しいものを見させてもらったよ」
ドナがそうつぶやいた。
彼にとって、新しい体験や変わった出来事は、なによりも楽しいものなのだろう。
そんな風にオチをつけつつ、経験値1点を得て、おパンツをめぐるこの冒険は幕を閉じるのだった。
〜〜【素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜】ローグライクハーフリプレイ 完〜〜
そして次回からは、このまま「竜鍵諸島の露店祭」シナリオのリプレイへと進みます。
今回は紙面の都合上、感想は2作品まとめてお届けしようと思っております。
【ポストん レベル10 技量点:1 生命点:5→2/6 器用点:5 従者点:8】
【装備】
シュリケン(弓矢扱い)
忍者刀(片手武器・斬撃)
シノビ装束(革鎧・生命点+2 器用ロール+1)
【食料】0
【金貨】0
【持ち物】
1星見のレンズ
2宝石(金貨25枚)
3ヤコウミツメ酒(1本):食料がわり。あと発光。
4火亀鍋
5ホム
【未使用経験点】0→1
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【相棒】
【ドナ 技量点1 生命点6→1/7 器用点4】
【装備】
軽い武器(斬撃 攻撃-1)
弓矢
革鎧(生命点+2 器用ロール+1)
■登場人物
ポストん 宇宙忍者。おパンツ大好き。ベル・ロックベー氏のおパンツに魅了され、手に入れるため竜鍵諸島へ。
ベル・ロックベー 銀幕のスター。おパンツ同盟の一員で、おパンツを広める啓蒙活動に一役買っている。
ビビエ 服飾デザイナー。特におパンツへの造詣が深いおパンツ職人。おパンツ界の神。
ドナ 仮面をかぶった謎の人。面白そうだから私についてきた。
Dr.ゴマンデル ゴマンデル診療所の医師。整形手術を行う。
■作品情報
作品名:「素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜」
著者:ロア・スペイダー
監修:杉本=ヨハネ
原案・設定:海底キメラ
ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編
https://booth.pm/ja/items/4671946
竜鍵諸島 〜フェスティバルだよ大集合!〜
https://booth.pm/ja/items/5331098
※「素敵なおパンツ同盟 〜紡ぐは夢のおパンツ〜」が収録されています。
本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。
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2025年7月8日火曜日
これはゲームブックなのですか!? vol.122 FT新聞 No.4549
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
『これはゲームブックなのですか!?』vol.122
かなでひびき
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
「犯人はあなたですね? ズギュンバキューン」的な鑑賞ライフを送ってるかなでですが、久々に「これぞゲームブック!」って作品にであったわ!
やっぱりいくら名作でも『コロンボ』『あぶない刑事』づけになってたらダメね。アンテナが低くなっちゃう。
というわけで、今回紹介する作品は『展覧会の絵』(著:森山安雄/創土社)っていう、久々に「ゲームブック」だよっ!
あなたは、にぎやかな、リモージュの市場を歩いている。
平和そのものの皆と違って、あなたは「記憶をなくしている」
たった一つわかっているのは、「自分が吟遊詩人」ということだけ。
あなたが、さて、一曲爪弾こうか、と考えていると、ふと描かれている油絵に目がいった。
「この絵は、確かに見たことがある」
しかし、いつ? どこで?
一向に紐解けない記憶を紐解いていると、商人がやってきて「あっ? お前は!」と来るじゃない?
「見つけた! とうとう見つけたぞ!」と狂喜乱舞する彼が渡したものは、一個のガーネット。
彼は、あなたの記憶を教えてくれるわけではないが、たどり着く方法は知っていた!
彼に促されて、あなたは油絵の中に。
それは、「自分の過去」を探すための、長い長い旅の始まりだった。
名曲『展覧会の絵』をオマージュした本作は、「侏儒—地の精」からはじまり、楽章にちなんだ九つの世界を回って、魔女「バーバ・ヤーガ」に会いに行かねばならない。
で、各章も、ファンタジー的な世界かと思ったら、近未来的な荒廃した土地に行ったり、挙句にケダモノライフまで楽しめる多彩な世界になっていて、読んでいるあなたを飽きさせない!
なにせ、かなで、こういう長編は3日ぐらいかけてゆっくり読むんだけど、一日で一気読みしたくらいよ!
で、この展覧会の絵っていう作品。
ライフポイントがない。
だから、基本的に、死亡してゲームオーバーっていうことが端的にはない。
だけど、注意して欲しいのが、琴。
これは「和解」「戦い」「魔除け」の旋律という、魔法の効果が現れる曲を演奏できるんだけど、使用回数が限られているわ。
つまり、一回使うごとにどんどん減っていく。
これが、ライフポイントの代わりをしている。
これがなくなったらゲームオーバー。
で、「自分の身」ならば、例えば「危険な場所には近づかない」「戦闘はなるべく避ける」という風に、「自己防衛案」がいくつも思い浮かぶと思うわ。
だけど、そこは魔法の弦。どういうきっかけで、ふと鳴り出すかわからない。
分岐メモは必須よ!
そして、その引っかけ。
「あれ? これ失敗分岐かな?」と思いつつ先を読んでいくと、かえってそれが意外な展開をして、得したり。
あるいは逆のパターンもありうる。
この辺がうまい塩梅で散りばめられているので、心地よい緊張感の中、プレイできるのは職人芸よ!
攻略のヒントと言えば、そうねー。強いて言えば、「和解の旋律」がめちゃ役に立つので、これが出るまでサイコロを振りまくることかな?
最後近くのダンジョン「地下墓地」は、マッピング必須!
また、謎解きも、易しすぎることもなく、立派な「オトナのクイズ」になっているのもいい塩梅!
それに物語の求心力が拍車をかけて、「分岐を飛び飛びでたぐる」っていう煩わしさも楽しみになってくるこの不思議さ!
「いいゲームブック」=「いい物語」という図式はなかなか成り立たないけど、これはその両立に成功してる。
特に、今までファンタジーの世界を旅していたことが、伏線となって戻ってくるところに、この物語のうまさを感じます!
名作ファンタジーは「行って戻る」物語と聞いたことがあるけど、これなんかまさにそう!
適度に難しい謎解きと相まって、まるで上質の児童文学を読みきったような感動が!
実際に、何回も復刻されているみたいだし、割高価格で古本屋に売られているのを見たときは、ちょっとした感動を覚えたわ!
また、読みながら、かの名曲『展覧会の絵』のウンチクも学べ、読み終わったら、聞きたくなることウケアイ!
「そういや、最近ゲームブックやってないなー」って方、オススメです!
見逃せば人生後悔することウケアイ。
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
『展覧会の絵』
著:森山安雄
東京創元社・創元推理文庫 1987/10/1 500円+税・絶版
創土社・新書 2002/7/25 1160円+税・絶版
幻想迷宮書店・電子書籍(Kindle) 2016/3/11 Kindle Unlimitedまたは400円(税込)
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『これはゲームブックなのですか!?』vol.122
かなでひびき
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「犯人はあなたですね? ズギュンバキューン」的な鑑賞ライフを送ってるかなでですが、久々に「これぞゲームブック!」って作品にであったわ!
やっぱりいくら名作でも『コロンボ』『あぶない刑事』づけになってたらダメね。アンテナが低くなっちゃう。
というわけで、今回紹介する作品は『展覧会の絵』(著:森山安雄/創土社)っていう、久々に「ゲームブック」だよっ!
あなたは、にぎやかな、リモージュの市場を歩いている。
平和そのものの皆と違って、あなたは「記憶をなくしている」
たった一つわかっているのは、「自分が吟遊詩人」ということだけ。
あなたが、さて、一曲爪弾こうか、と考えていると、ふと描かれている油絵に目がいった。
「この絵は、確かに見たことがある」
しかし、いつ? どこで?
一向に紐解けない記憶を紐解いていると、商人がやってきて「あっ? お前は!」と来るじゃない?
「見つけた! とうとう見つけたぞ!」と狂喜乱舞する彼が渡したものは、一個のガーネット。
彼は、あなたの記憶を教えてくれるわけではないが、たどり着く方法は知っていた!
彼に促されて、あなたは油絵の中に。
それは、「自分の過去」を探すための、長い長い旅の始まりだった。
名曲『展覧会の絵』をオマージュした本作は、「侏儒—地の精」からはじまり、楽章にちなんだ九つの世界を回って、魔女「バーバ・ヤーガ」に会いに行かねばならない。
で、各章も、ファンタジー的な世界かと思ったら、近未来的な荒廃した土地に行ったり、挙句にケダモノライフまで楽しめる多彩な世界になっていて、読んでいるあなたを飽きさせない!
なにせ、かなで、こういう長編は3日ぐらいかけてゆっくり読むんだけど、一日で一気読みしたくらいよ!
で、この展覧会の絵っていう作品。
ライフポイントがない。
だから、基本的に、死亡してゲームオーバーっていうことが端的にはない。
だけど、注意して欲しいのが、琴。
これは「和解」「戦い」「魔除け」の旋律という、魔法の効果が現れる曲を演奏できるんだけど、使用回数が限られているわ。
つまり、一回使うごとにどんどん減っていく。
これが、ライフポイントの代わりをしている。
これがなくなったらゲームオーバー。
で、「自分の身」ならば、例えば「危険な場所には近づかない」「戦闘はなるべく避ける」という風に、「自己防衛案」がいくつも思い浮かぶと思うわ。
だけど、そこは魔法の弦。どういうきっかけで、ふと鳴り出すかわからない。
分岐メモは必須よ!
そして、その引っかけ。
「あれ? これ失敗分岐かな?」と思いつつ先を読んでいくと、かえってそれが意外な展開をして、得したり。
あるいは逆のパターンもありうる。
この辺がうまい塩梅で散りばめられているので、心地よい緊張感の中、プレイできるのは職人芸よ!
攻略のヒントと言えば、そうねー。強いて言えば、「和解の旋律」がめちゃ役に立つので、これが出るまでサイコロを振りまくることかな?
最後近くのダンジョン「地下墓地」は、マッピング必須!
また、謎解きも、易しすぎることもなく、立派な「オトナのクイズ」になっているのもいい塩梅!
それに物語の求心力が拍車をかけて、「分岐を飛び飛びでたぐる」っていう煩わしさも楽しみになってくるこの不思議さ!
「いいゲームブック」=「いい物語」という図式はなかなか成り立たないけど、これはその両立に成功してる。
特に、今までファンタジーの世界を旅していたことが、伏線となって戻ってくるところに、この物語のうまさを感じます!
名作ファンタジーは「行って戻る」物語と聞いたことがあるけど、これなんかまさにそう!
適度に難しい謎解きと相まって、まるで上質の児童文学を読みきったような感動が!
実際に、何回も復刻されているみたいだし、割高価格で古本屋に売られているのを見たときは、ちょっとした感動を覚えたわ!
また、読みながら、かの名曲『展覧会の絵』のウンチクも学べ、読み終わったら、聞きたくなることウケアイ!
「そういや、最近ゲームブックやってないなー」って方、オススメです!
見逃せば人生後悔することウケアイ。
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『展覧会の絵』
著:森山安雄
東京創元社・創元推理文庫 1987/10/1 500円+税・絶版
創土社・新書 2002/7/25 1160円+税・絶版
幻想迷宮書店・電子書籍(Kindle) 2016/3/11 Kindle Unlimitedまたは400円(税込)
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2025年7月7日月曜日
「ローグライクハーフ」シナリオ、今後の配信スケジュール FT新聞 No.4548
おはようございます、自宅の書斎から杉本です。
本日は本メールマガジンの日曜ゲームブック枠の、今後の配信スケジュールについて触れていきます☆
◆奇数月はd66シナリオ、偶数月はd33シナリオ!
現在、FT新聞では第1日曜日に、30分で遊ぶ1人用TRPG「ローグライクハーフ」のシナリオをお届けしています。
この6月と7月は火呂居美智さんのd66シナリオを連続でお届けしていきますが、普段は奇数月に本格的なd66シナリオを、偶数月に遊びやすいd33シナリオを配信しています。
8月は偶数月なのでd33シナリオを、9月にはd66シナリオを配信する予定です。
◆8月作品は!
8月のd33シナリオの作者は、水波流さんです!
タイトルは『汝、獣となれ人となれ』☆
舞台は蛮族都市フーウェイ。
旧き神の信仰に関する冒険です。
水波さんの過去シナリオに登場したキャラクターも出てきて、盛り上がること間違いなしです☆
◆9月作品は?
9月に予定されているのは、ロア・スペイダーの初d66シナリオです☆
新しく生まれた町「モフージャ」を拠点とした冒険が好評だったため、同じ町を拠点とした冒険をひとつ、書いてくれました!
タイトルは『龍脈温泉(仮)』です☆
◆10月は?
10月のd33シナリオも、ロアから原案を受け取っております。
タイトルだけ先にお知らせしてしまうと『幻夜物語 海のカジノに海王は笑う』です☆
◆11月は?
年始から体調不良だった杉本ですが、今は作品を少しずつ書いています。
拠点は「死者たちの街」と呼ばれる死霊都市フアナ・ニクロ。
タイトルは『死霊沼の聖母』です☆
◆まとめ。
8月作品はすでにテストプレイによる調整段階に入っており、9月作品のデータ化もある程度まで進んでいて、全体としては順調です。
もう少し配信日が近づいてきたら、具体的な情報を出していきますね!
それではまた☆
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8月は偶数月なのでd33シナリオを、9月にはd66シナリオを配信する予定です。
◆8月作品は!
8月のd33シナリオの作者は、水波流さんです!
タイトルは『汝、獣となれ人となれ』☆
舞台は蛮族都市フーウェイ。
旧き神の信仰に関する冒険です。
水波さんの過去シナリオに登場したキャラクターも出てきて、盛り上がること間違いなしです☆
◆9月作品は?
9月に予定されているのは、ロア・スペイダーの初d66シナリオです☆
新しく生まれた町「モフージャ」を拠点とした冒険が好評だったため、同じ町を拠点とした冒険をひとつ、書いてくれました!
タイトルは『龍脈温泉(仮)』です☆
◆10月は?
10月のd33シナリオも、ロアから原案を受け取っております。
タイトルだけ先にお知らせしてしまうと『幻夜物語 海のカジノに海王は笑う』です☆
◆11月は?
年始から体調不良だった杉本ですが、今は作品を少しずつ書いています。
拠点は「死者たちの街」と呼ばれる死霊都市フアナ・ニクロ。
タイトルは『死霊沼の聖母』です☆
◆まとめ。
8月作品はすでにテストプレイによる調整段階に入っており、9月作品のデータ化もある程度まで進んでいて、全体としては順調です。
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2025年7月6日日曜日
『幽霊屋敷の果実酒』ローグライクハーフd66シナリオ FT新聞 No.4547
火呂居美智です。
6月に引き続き、今月も自作シナリオを配信していただくことになりました。
先月の「蛇禍の悪魔」は、杉本ヨハネ様をはじめFT書房の皆様から多くのチェックをいただき、完成させたシナリオです。おかげさまで「面白かった」というお声もいただき、とても嬉しく思っております。ありがとうございます。
さて、今回の「幽霊屋敷の果実酒」は、私にとって初めて作ったローグライクハーフのシナリオです。〈できごと〉やフレーバーの書き方に慣れておらず、自己流になってしまった部分も多々ありますが、それがこの作品の味として評価をいただきました。そのため、大きな改稿は行わず、誤字脱字の修正や難易度の調整などを加えたうえでお届けしています。
主人公は果実酒の材料を求めて、自治都市トーンのはずれにある廃墟を探索します。前作と比べて「小さな物語」となっていますが、自分らしさが出た作品になったと思っています。楽しんでいただければ幸いです。またご感想をいただけると励みになります。
ローグライクハーフd66シナリオ『幽霊屋敷の果実酒』
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_FruitWine_from_HauntedHouse.txt
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主人公は果実酒の材料を求めて、自治都市トーンのはずれにある廃墟を探索します。前作と比べて「小さな物語」となっていますが、自分らしさが出た作品になったと思っています。楽しんでいただければ幸いです。またご感想をいただけると励みになります。
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