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2026年4月9日木曜日
齊藤飛鳥・小説リプレイvol.44『きみへ贈る詩』後編 FT新聞 No.4824
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児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥さんによる
TRPG小説リプレイ
Vol.44
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~前回までのあらすじ~
クワニャウマは、自治都市トーンにて、吟遊詩人少女ピロスカに頼まれ、近郊にある遺跡の街へ詩を捧げに行く冒険に出た。詩を作るという前代未聞の冒険でも、礼金とファラサールの詩を作ってもらうために、クワニャウマは突き進むのであった。
『君へ贈る詩』リプレイ、今回で最終回を迎えます。詩の完成を目的とした冒険という、珍しい冒険シナリオに最初のうちこそ手探り状態でしたが、詩を考えつくリプレイを書くのに困らないよう、さりげなくシナリオ本文にアドバイスがある親切設計のおかげで、最後までリプレイが書けました^^
ちなみに、本来のシナリオでは二人目の主人公を作らずとも、ノンプレイヤーキャラクターを〈同行者〉の表の中から選ぶことができる仕様となっております。その数、何と6人!! しかも、種族や職業の種類が豊富で、どのような背景を持つキャラクターなのか、あれこれ想像できて楽しいです。こういうところも行き届いた工夫がこらされているので、詩を作る冒険という珍しい冒険でも、するっと冒険に入りこめます^^♪
ところで、ローグライクハーフでは、様々な最終イベントが待ちかまえているのですが、この『君へ贈る詩』は類を見ない最終イベントを用意して下さっているのが魅力です!!
そういうわけで、最終イベントのネタバレに触れたくない方は、今すぐ『君へ贈る詩』の冒険へ出発することをお勧めします^^b
そして迎えるエンディングはとても情緒的なものなのですが、本リプレイにおいてはクワニャウマの個人的な冒険目標である「ファラサールの詩を作る」と「フーウェイに家(故郷)を買う」の二つがあるのと、ゲルダにお出まし願ったのであれば、ヴィドにも登場していただこうとなり、さらに二人の見せ場も欲しいと考えるうちに、導入の時と同様に盛りに盛ってしまい、エンディングだけでなくエピローグまで追加してしまいました^^v
最後になりますが、拙作『歌人探偵定家 弐』の刊行日が、5月29日に決定しました!! 今回は、勅撰和歌集(『千載和歌集』)の編纂をする父親の周辺で続発する奇妙な事件を解決して勅撰和歌集を完成させようと、藤原定家が友人で平家一門の生き残りの平保盛を相棒に謎解きに奮闘する本格ミステリです^^
※以下、冒険の核心部分に触れる内容を含みますので、未読の方はご注意下さい。
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ローグライクハーフ
『君へ贈る詩』リプレイ
後編
齊藤(羽生)飛鳥
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5:〈運動場〉
屋敷を通り抜けると、広場に出た。
砂が敷き詰められたここは、かつて市民の運動場だったようだ。
「過去の人々は、どのように体を動かしてきたのでしょうね」
ピロスカが、辺りを見回しながらいにしえの住民たちに思いをはせるようにまっすぐに立つ。
「あ、思いついた。『まっすぐに立つ』と」
「詩人の霊と出会ったおかげで、詩人の霊感がクワニャウマさんにも降臨するようになったんですね! あたしも負けずに降臨させます!」
ピロスカは、しばらく黙りこみ、うつむく。
それから、不意に顔を上げた。
「母なる大地のどこかに眠る宝を求めるように『遠くを見ている』」
「長い長い! 『遠くを見ている』でいい?」
「いいですよ」
詩の一節を思いつけて気分がいいのか、ピロスカはわたしの提案を快く受け入れてくれた。
6:〈崩れかけの橋〉
運動場を出ると、川をまたぐように古い石橋があった。
欄干は崩れ落ち、足場はひび割れ。川面には白い霧がかかっている。
これだけで、すでに十分身の危険を覚えずにはいられない。
しかも、霧がかかっているせいで川の深さも早さも分からない。
おかげで、ピロスカは顔面蒼白だ。
「こ、こ、この橋を渡るんですか?」
「それしかないからね。大丈夫、いざというときに備えながら、協力して橋を渡りましょう」
ゲルダもだけど、わたしと組む女冒険家は川を怖がる人が多いな。
そんなことを思いつつ、わたしがピロスカと慎重に石橋を進んで五歩も行かない時だった。
「ひっ!!」
ピロスカの足元が崩れる。
「ピロスカ、危ない!」
わたしは、慌ててピロスカへ手をのばす。
ピロスカも必死に自分の腕をのばしてわたしの手をつかむ。
おかげで、川へ落ちることなく石橋を渡り切ることができた。
「ひらめきました。『支え合うことができる』というのは、いかがでしょうか?」
「奇遇ね。わたしもその言葉が浮かんだところよ」
わたしとピロスカは、同じ言葉を書き留めたのだった。
7:〈そよ風〉
石橋を渡り切って、心身共に安堵に包まれたところで、一陣の風が吹き抜けた。
「クワニャウマさん、お酒の香りがしません?」
「『騒ぎすぎる白鯨』亭にいたから、お酒の香りが移ったのかな? ピロスカこそ花の香りがしない?」
「さっき石橋を渡っているときに咲いていた苔の花の香りが移ったんでしょうか?」
二人そろって首を傾げたところで、はっとした。
「それこそ、詩の一節に使えるじゃない! 『花の残り香』ってのはどう?」
「いいですね。では、『ほのかな酒の香り』というのはいかがです?」
「それでいこう!」
そよ風の中、わたしとピロスカは足取り軽く先を進んだ。
8:最終イベント:詩人の石碑
しばらくして、小高い丘の頂上に石碑が見えた。
「あれが、『詩人の石碑』です。伝承の通りなので、間違いありません」
ピロスカは、小高い丘の頂上目指して駆け上がっていく。
石碑のそばにはいくつもの石板が並べられている。その一つ一つに、詩が刻まれている。
「ここの石板に詩を刻めば、この冒険は完了です」
「わかった……て刻む!? 石に!? 道具もないのに、どうやって?」
「安心して下さい。今こそ吟遊詩人の腕の見せ所です!!」
ピロスカは、持っていたハーディガーディを奏でながら、二つの詩を読み上げる。
『ピロスカ』
酷暑の頃。汗を流して歩いた。
光の中を進む人。
玄関。旅立ちと帰還。
きみは静かな湖のようだ。
まっすぐに立つ。
支え合うことができる。
花の残り香。
愛をこめて。
『クワニャウマ』
落ち葉の頃。じっと待っていた。
光の中を進む人。
台所。ぬくもりを覚えている。
きみは灯された炎のようだ。
遠くを見ている。
支え合うことができる。
ほのかな酒の香り。
夜明け前に。
二つの詩が詠み上げられ、石に文字が刻まれていく。
刻まれた文字を伝って魔力の光が走った。
風はやわらぎ、遠くで竪琴の弦がひとつ鳴った気がした。
9:エンディング
トーンの街へ戻ると、市民たちはわたしとピロスカの勇気をたたえてくれた。
わたしたちが捧げた新たな詩を披露してほしいというリクエストに応え、大いに盛り上がった後、報酬として金貨1枚と金貨18枚相当の一編の詩をくれた。
これにわたしが拾った金貨9枚を足して金貨28枚相当になったので、約束通りピロスカと山分けして二人で金貨14枚を受け取った。
「ピロスカ、まだ約束があったのを覚えている?」
「もちろんです!! お聞かせいただいたファラサールさんをたたえる詩を作らせていただきますね」
ピロスカは、はりきって答えてくれた。
ついに、ファラサールへの恩返しができる。
わたしは、青空を見上げてファラサールに思いをはせた。
数日後。
『騒ぎすぎる白鯨』亭で、ピロスカが作ったファラサールの詩が披露されることになった。
わたしとイェシカ、ミッチと主人夫婦、ドラム老人はもちろん、居酒屋の常連客たちもいる。
「それでは、〈ファラサールの詩〉を歌います」
ピロスカは、席の一つに腰かけ、ハーディガーディを奏で始めた。
〈ファラサールの詩〉は、優しい音色と共に語られていく。
最初だけは。
「『あばよ、クワニャウマ!! おまえが俺だったら同じことをすると思うぜ!!』
『よして、ファラサール!!』
『見さらせ、これが男ファラサールの生き様じゃー!!』
『ファラサールー!!』」
……。
わたしとイェシカは、名状しがたい表情をしていたと思う。
そんなわたしたちをよそに、ミッチたちはピロスカの作った〈ファラサールの詩〉が終わると、感涙しながらスタンディングオーベーションだった。
「いかがでしたか、クワニャウマさん?」
ピロスカが、はにかみながら、おずおずと訊いてくる。
「そうねぇ。なんでファラサールが似我蜂の背中に張りついて空中で自爆しているの?」
「その方が、ファラサールさんの勇敢さが伝わりやすくなると思って……」
「そもそも、ファラサールの人柄が変わっているんだけど? わたし、彼の人柄について『光のエルフの王家の血筋である、〈太古の森〉のエルフの巡視隊の一員。隊長であるお兄さんのギルサリオンと仲が良くて、初対面の人間も無料で命を捨てて助けてくれる、剣を武器にする銀髪のエルフ』と説明したよね……? なんで伸縮自在のドスを武器にしている、片目に傷を持つ庶民派ナイスガイになっているの?」
「大衆受けを狙ってみました」
ピロスカは、もじもじとはにかんで答える。
「へ~……。わたしがその後、雷が落ちると床から巨大な針が飛び出す闘技場で似我蜂の女王との戦いで窮地に陥るも、似我蜂の子どもたちを倒して後から追いついてきたギルサリオンが投げ渡した、ウォードレイクも三秒で死ぬ毒草の汁を手にかけて即席毒手にして、からくも逆転勝利を収めるのも?」
「あれは熱い戦いだったよね! あたい、感動しちゃった!」
「俺もだよ!」
「あたくしも!」
「わしも!」
「僕も!」
「おいらも!」
ピロスカが答える前に、ミッチたち観客が袖で涙を拭いながら笑顔で口々に答える。それを見たイェシカが、こんな表情もできたのかと思うくらい、やるせない顔になる。
わたしの心は、決まった。
「ファラサールの人生を勝手に変えるんじゃなーい!!」
「ぴえーっ!!」
わたしは、ピロスカの胴体に手を回すと、そのままバックドロップを決めた。
イェシカが微笑みながら、持っていた石板に〈クワニャウマのバックドロップ、地味だけど決まった瞬間に描かれる曲線が美しいから好き〉と書いたのを見て、わたしは心底すっきりした。
……ファラサールの詩が完成する日は、まだまだ遠い。
10:エピローグ
そこそこ稼げたし、ピロスカを締め上げてファラサールの詩を封印作品にすることで話がまとまったし、何よりもイェシカの表情が久しぶりに晴れ晴れとしたので、今回の冒険は黒字だ。
そろそろ新居の修築とリフォームも完了している約束の期日も近いので、わたし達はフーウェイに帰還した。
ゲルダのおかげでゲットできたわたし達の家は、メイン通りから徒歩三分。だから、街門をくぐり抜けて五分ほどで到着できた。
フーウェイの家は、壁つづきで毛皮の屋根でできた建築物が多い。そんな中、わたし達の家は、珍しく独立した庭付き一戸建てになっている。
その理由は、ガチョウ農家だったからだ。大々的な家畜舎を構えなくても庭で飼育できるから、住宅地の中で家禽農家ができたのだろう。少し周囲の家から離れているのは、ガチョウたちの鳴き声対策のためだったそうな。
背の低い垣根に囲まれた庭は緩やかに起伏していて、木々と池とガチョウ小屋があった。そんな庭の中心に、木造藁葺き平屋建ての我が家があった。トイレは併設されているので、遠くまで用を足しに行っている間に盗みに入られる心配がないのが嬉しい。建物の中には、寝室や物置に使えるロフトやちょっとした家畜を飼うスペースもあり、猟犬達も一緒にすごせるようになっているのがお得だ。
「イェシカ。今日から、ここがわたし達の家だからね!!」
呼びかけるわたしに、イェシカは嬉しそうに石板に〈家に入るとき、ただいまと言おうね〉と書いてきたので、一も二もなく賛成した。
そこで、はやる気持ちで大家からもらっていた家の鍵でドアを開ける。
「ただいま~!!」
「ワン!!」
わたしと猟犬達が、元気よく言いながらドアを開けた直後だった。
ゲルダとヴィドが、天井に頭が付かんばかりの巨大なガチョウと対峙している姿を目の当たりにしたのは。
《新手の人間か。我こそは、殺人ガチョウ〈マーダーグース〉。番鳥になれると思っていたのに、おいしい肉として出荷されたガチョウ達の無念が集結して誕生した怨霊だ》
ざらついた声で、マーダーグースはわたし達へ語りかけてくる。
「ガチョウの幽霊ってこと? 若い女の幽霊の方が需要あって客を呼べて儲かるんだけどなぁ」
「問題はそこじゃないだろう、クワニャウマ!!」
「このマーダーグースが、この家で過去に起きた殺人事件の真犯人だったんだ!! 眠りを妨げたこの家の娘に怒ってくちばしでメッタ突きにしたのが、ナイフによるメッタ刺しに似ていたし、こいつが用心深く身を潜めていたせいで発覚しなかったんだ!! それより、巨大なガチョウの怨霊にまずは驚け!!」
ゲルダとヴィドに一斉にツッコまれたけれど、こっちだってツッコミを入れたいことがある。
「ところで、どうしてゲルダとヴィドはここにいて、マーダーグースと向き合っているの?」
わたしと同じ疑問を抱いていると言わんばかりに、イェシカもコクコクとうなずく。かわいい。
「合鍵を預かっていたのをいいことに、修築がすんだこともあったので、おまえ達への引っ越し祝いを届けに来たんだ」
「そうしたら、こいつが現れやがったんだよ。はぁ、せっかく二人が帰ってくる前にこっそりと引っ越し祝いを届けたかったのに、とんだ番狂わせだぜ」
《我の眠りを妨げた者達よ。詩を詠んで我を再び眠らせたまえ》
ゲルダとヴィドが答えたのはいいとして、マーダーグースまでこちらの質問を先取りして答えてきた。
「また詩を作らないといけないの!?」
「クワニャウマ。おまえの事情はよく知らんが、このマーダーグースはけっこう詩に厳しいぞ。面白くないと、これ以上先に進めさせてくれん」
「これでも俺達、頑張ったんだぜ。最初は門の前に立ちはだかっていたが、何度も詩を作ってようやく一階のダイニングに入れた。今は、台所の食器棚に引っ越し祝いの食器セットを入れたいんで、新しい詩を考えている」
「つまり、詩を作らないとここから先、中に入れないのね。わかった。この家を買った金貨20枚を無駄にしないためにも、詩を作ってマーダーグースを寝かしつける!!」
わたしは、廃墟の街で学んだ詩の作り方を思い返しながら、マーダーグースに立ち向かった。
翌朝。
わたし達は、ようやくすべての部屋に入れるようになった。
おやすみ、マーダーグース。二度と目を覚ますな。
おはよう、我が家。いつか壁一面『翠竜の鱗』いっぱいにするからね。
でも、今は……。
「ゲルダ!! ヴィド!! イェシカ!! マーダーグースの寝かしつけに成功した記念よ!! ごちそうを食べに出かけよう、ごちそう!!」
「おう!!」
いずれ新たな冒険に出るけれど、今は腹ごしらえが最優先。
わたしはいくつもの食堂が建ち並ぶにぎやかなメイン通りを目指し、ゲルダとヴィドの背中を押しながら、イェシカと猟犬達と共に歩き出す。
ファラサール。
あなたが助けてくれたおかげで、今日も愉快な一日になりそう。
クリスティ。
たぶん、あの世で恋人とおもしろおかしくすごしているだろうけど、わたしも負けなさそう。
今はいない人達へ、心の中で報告する。
彼らからの返事のように、季節の変わり目の風が吹いた。
なお、わたし達がマーダーグースを寝かしつけるために作った数々の即興詩は、やがて『マーダーグース』という一冊の詩集としてまとめられ、ラドリド大陸で広く長く愛されることになった……なんてことはない。
(完)
∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
齊藤飛鳥:
児童文学作家。推理作家。TRPG初心者。ゲームブックは児童向けの読書経験しかなかったところへ、『ブラマタリの供物』『傭兵剣士』などの大人向けのゲームブックと出会い、啓蒙され、その奥深さに絶賛ハマり中。最近は、そこにローグライクハーフが加わった。
現在『シニカル探偵安土真』シリーズ(国土社)を刊行中。2025年までに6巻が刊行中。2026年春に、7巻が刊行。
大人向けの作品の際には、ペンネームの羽生(はにゅう)飛鳥名義で発表し、2026年1月上旬に文庫版『歌人探偵定家』(東京創元社)が刊行。同年5月29日には『歌人探偵定家 弐』が刊行決定。
初出:
本リプレイはFT新聞が初出の書き下ろしです。
■書誌情報
ローグライクハーフd33シナリオ
『君へ贈る詩』
著 丹野佑
2025年11月2日FT新聞配信
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2026年4月8日水曜日
第3回【ゴルギアスロフの旅の店】ゲームブックリプレイ FT新聞 No.4823
第3回【ゴルギアスロフの旅の店】ゲームブックリプレイ
※ここから先はゲームブック【ゴルギアスロフの旅の店】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。
ぜろです。
「ゴルギアスロフの旅の店」に挑戦中。
店からどこか別の冒険の舞台に転移させてくれるシステムです。
主人公ソウハは、単発の「旅人の旅」へ。
そこは地下迷宮。探索を開始しましたが、遭遇した岩悪魔の怒りを買ってしまい、あえなくボコられてしまったのでした。
そんなわけで、ゲームブックらしく、今回から別の主人公が挑みます。
目指すは、「旅人の旅」を、上限の3回クリアすることです。
●アタック02-1 カブトムシは宝の番人
最初の挑戦者は、岩悪魔に手も足も出ず、あえなくやられてしまった。
今回から、2人目の挑戦者の登場だ。
まずは職業選択からだ。
1回目と同様に、戦士、盗賊、僧侶の3種類からサイコロを振って決めることにする。
僧侶以外だったら、また別の目的を考えよう。
と思っていたのだが、次の挑戦者も僧侶になった。名前はソウヤだ。
旅の目的もそのまま引き継ぐことにした。
ソウヤは、ロング・ナリクにてセルウェー神を信仰する神官。
神殿に貢献するため、強くなることを願っていた折、「ゴルギアスロフの旅の店」の噂を聞き、修練のため旅立つ。
そんでもってゴルギアスロフの旅の店を利用することになった。
【ソウヤ 僧侶 技9 体12 運11 金貨15 加護(運だめしごとに体力点+2)】
ゴルギアスロフが無造作に魔道具を起動させる。
私は瞬く間に転移した。
サイコロを振って冒険の舞台を決める。
出目は6だった。
そこは、石壁と通路だ。
明り取りの窓がある。そこから外を眺めて、ここが古城の小塔の中であることを知った。
前任者のソウハの時は地下迷宮のど真ん中からだった。そして今度もいきなり小塔の中。
ゴルギアスロフの魔道具は、「旅の匂い」のする場所に飛ばしてくれるという。
しかし、これはどうやら、私が思っていたのと違うようだ。
たとえば、私が古城の入口に立っていて、そこになんらかの依頼があり、古城探索に乗り出す。
これならば、いかにも冒険という感じがする。
ゴルギアスロフの魔道具はそうではない。ダンジョンど真ん中だ。
どちらかというと、ボス戦前のループに飛ばしてくれる装置のように感じられる。
最初からクライマックス、みたいな。仮面ライダー電王みたいな。
そしてここの選択肢は、この小塔を、上がるか下がるかだ。
自分がどっちから来たもないのだから、どっちに行っても新鮮な展開だ。
そういうことなら、上がろう。
理由は簡単。塔があれば、ボスは最上階にいる。
これはもはや常識だからだ。
屋上に出た。
エルフの弓兵がいる。
特にボス的な何かではないようだ。
弓矢のスキルがあれば対処可能っぽいが、そんなスキルはない。
ないとなると、戻るしか選択肢がない。
弓矢のスキルで対処するってことは、エルフの弓兵を攻撃するということだ。
問答無用だな私。そもそもここは、どういう由来の場所なのか。
ああでも、この古城の主にとっては、私は突然城内に振ってわいた侵入者なのだろうから、友好的になるはずもないのか。
下手にコミュニケーションを取るのも無駄ということかな。
小塔を下りながら、そんなことを考える。
塔の階段を下りきると、そこは宝物庫の扉の前だ。
おお。こっちが本命だったか。
扉の前には、巨大なカブトムシがカチカチと顎を鳴らしている。
宝物庫のガーディアンってところだろう。
よろしい。ならば挑戦だ。
弓矢のスキルがあれば先制できるという。
ここでも弓矢のスキルか。
盗賊であれば持っているスキルだ。
この場所は、盗賊ならかなりの活躍が期待できそうだ。
【巨大カブトムシ 技術点10 体力点10】
うはあ。
最初の挑戦の岩悪魔ほどではないにせよ、こっちもだいぶ強敵だ。
死のワナの地下迷宮の大サソリと同等の強さ。
私に勝てるだろうか。
ここは、僧侶の特殊能力【加護】を最大限に駆使して戦うしかない。
【加護】は運だめしを使用した際に、同時に体力点2点を回復するというものだ。
技術点では劣っていても、体力を回復しまくれば、いつかは勝てるかもしれない。
戦いがはじまる。
私は、巨大カブトムシにいいようにつつきまわされている。
ようやく私の攻撃が2回命中。いずれも運だめしをして吉。
巨大カブトムシへのダメージを増やし、自分の体力点も回復させた。
この時点でのステイタスは、こうだ。
【巨大カブトムシ 技術点10 体力点2】
【ソウヤ 技術点9 体力点10 運点9】
あと一撃!
あと一撃あれば倒せる!
ところが、ここから私の攻撃はまったく命中しなくなった。
そして巨大カブトムシの連続攻撃を受け、そのまま体力点0になって、やられてしまったのだった。
ここで私は、僧侶の「運だめし」の使い方で、新たな知見を得た。
私は、攻撃が命中したタイミングの運だめしで、追加ダメージを与えることにこだわっていた。
でも違う。
攻撃を受けたときこそが、運だめしの使いどころなのだ、と。
僧侶の特殊能力は、運だめしをすれば体力点が2点回復するというもの。
つまり、運試しの成否に関係なく体力点が2点回復する。
通常攻撃を受けたら2点のダメージを負う。運だめしをし、失敗したら追加で1点、つまり3点のダメージだ。
しかし運だめしをした僧侶は、体力点2点を回復できるのだ。運だめしに失敗しても。
失敗しても!
つまり、攻撃を受けた際、仮に運点が0点であっても、運だめしに失敗したとして追加ダメージを受けたとしても。
回復分の2点を差し引きすることで、1点のダメージに抑えることができるんだよ!
だったら、ダメージ上乗せを意識するんじゃなく、防御的に使うのが賢い使い方ではないか。
あと一撃だったのだ。もしかしたら、道は開けていたかもしれない。
そうは言っても、あとのまつりなのだった。
私は死んだ。ゲームオーバー。
アタック02 ソウヤ 巨大カブトムシに手も足も出ない
●アタック03-1 廃神殿のソウゴ
手ごわい。
パラグラフ数も少ない、いきなりクライマックスな小冒険なのに、手ごわい。
技術点が低めの僧侶キャラだったといっても、ここまで苦戦するとは。
戦士、盗賊、僧侶で比べれば低めの技術点というだけで、技術点9というのは、決して弱い数値ではないはずなのだが。
めげずに次の挑戦だ。私の目的は、「旅人の旅」3回制覇なのだから。
では、職業決めはまたサイコロで。弓矢のスキルが役立ちそうなので、盗賊あたりを出したいところ。
と思っていたら、今回も僧侶だった!
3回連続僧侶とは。
名前はソウゴにした。3人目でもソウゴだ。
って、1人目、2人目もソウハ、ソウヤと数字に置き換えられそうなのだから、今さらか。
【ソウゴ 僧侶 技9 体12 運11 金貨15 加護(運だめしごとに体力点+2)】
設定はまったく同じ、ソウヤ、ソウハの経歴を引き継ぐことにする。
ゴルギアスロフの店にたどり着いた私は、この店のシステムの説明を受ける。
厄介ごとに巻き込まれるのを避けるため、ゴルギアスロフは顧客の一切の事情を聞かない。
これは逆に、なにかやらかした犯罪者などが、逃走のためにここを使うということもあるのだろうな。
そのままトンズラしようってやつ。盗賊キャラだったら、そういう目的のプレイも面白いかも。
さて、旅先の出来事はすべて自己責任という契約書にサインをしたら、いよいよ即席、旅立ちのときだ。
サイコロを振って行き先を決めよう。
サイコロの出目は、3。
その瞬間、私は別の場所に転移していた。
そこは、知らない場所だが、知っている場所でもあった。
つまり、僧侶である私にはおなじみの場所。教会だ。
廃教会。
しかもそこは、セルウェー神の教会だ。
セルウェーを信仰する私にとっては、これほどなじみのある場所はない。
中に入る。ボロボロだ。
地下の納骨堂への階段がある。
・納骨堂に向かって降りる
・礼拝堂を調べる
こういう時には、まずは場所移動しない礼拝堂を調べ、その後に納骨堂に向かうというのが私の思考パターンだ。
礼拝堂を調べる。
献金箱を発見した。
運だめしを行い、幸運なら献金箱の中身を取り出せるとのこと。
運だめしか。できれば戦闘のためにとっておきたいな。
それに、まがりなりにもセルウェー神の教会への献金を私がいただくというのは……。
いや待て。むしろそれは正当な使い道なのでは。
セルウェー神殿への献金は誰が何に使うのか。
そんなもの、セルウェー神殿の神官が、神殿の運営のために使うに決まっている。
ということは、私がこの献金の中身を手に入れるのに、何のためらいもいらない。
そもそもここの指示は「運だめしを行え」と強制的だったので、私が運だめしを嫌がっても、やらなければならないのだった。
運だめしの結果は出目9で成功した。
サイコロを振り、献金箱の中身の金貨の枚数を決める。
15枚だった。しめしめ。なかなかの枚数だ。
金貨をふところにいれながら、そんなことを思う。
あ、いや、違う。しめしめなんて思ってない。
セルウェー神も信仰心がこのような形で示されて、およろこびだろう。
そしてここで選択肢だ。
納骨堂に降りるか、それともゴルギアスロフに呼びかけ帰るか。
え。ここで帰れるの。
待って、ここで帰ったら旅でも冒険でもない、ただの賽銭泥棒じゃん。
私は帰らないよ。当然、納骨堂に降りる。
私は慎重に、納骨堂への階段を下っていく。
●アタック03-2 納骨堂のがい骨たち
ゴルギアスロフの魔道具は、旅を提供するものではなく、ボス手前のセーブポイントに転移させるもの。
そんな私の仮説が正しければ、納骨堂にはなんらかの中ボス的存在がいるはずなのだ。
用心深く歩を進める。
納骨堂なら、いるのは当然、不死(アンデッド)系のクリーチャーである可能性が高い。
納骨堂には、古い巻物がたくさん転がっている。
地下の壊れ具合からしても、書庫から転がり出たものだろうか。
そして案の定、がい骨たちがうろうろしていた。
いつから廃れてしまったのかは知らないが、教会が機能しなくなったことで、眠りを妨げられたものたちなのかも。
ここでも、入るか戻るかの選択がある。
無理せずに帰っても、この旅はクリアという扱いになるのだろう。
しかし私はそれでは満足できない。
ここは納骨堂の中に踏み込もう。
納骨堂に踏み込めば、当然、がい骨たちとの戦闘になる。
とはいえ、私の目的は、がい骨たちを全滅させることではない。
むしろ、巻物を拾い集めるのが主目的で、それを妨害してくるがい骨だけを相手にする感じだ。
それはそうか。私はここに、何らかの目的をもってがい骨退治にきたわけではないのだから。
そんなストーリーもへったくれもなく、いきなり直前セーブポイントから飛んできたのだから、いただくものだけいただいて帰る行動になるというもの。
ガイコッツ退治はタイムボカンに任せる。
ここのがい骨たちはおそらく生前はセルウェー神の信徒だったものたちだ。
心情的にはすべて浄化してやりたいところではあるが、いかんせん数が多すぎる。
サイコロを振って、私のところに何体のがい骨が来たかを決める。
サイコロの出目は1だった。おかげでがい骨の数は最小だ。全体でひとつの怪物として扱う。
【がい骨(小規模) 技術点7 体力点6】
このがい骨の群れを、どれくらいの速さで退治できたかで、回収できた巻物の数が決まるという。
なお、この戦闘では武器が戦槌の場合、ダメージが倍増する。
前に1人目の挑戦者が岩悪魔と戦った時にも、戦槌が有効とあった。
そこで私は、主人公は出発時、自分に合った武器を手にしているという設定を生かして、最初の装備を戦槌にした。
僧侶なので、別に不自然ではない。
すると、サイコロの出目にも恵まれ、わずか2ターンでがい骨の群れを倒してしまった。
この結果、手に入れた巻物は8個。1個あたり金貨5枚換算ということだから、合計金貨40枚分だ。
献金箱の金貨15枚と合わせれば、合計金貨55枚分を手に入れたことになる。
ここにある巻物はおそらく、魔導書とかではなく、セルウェー神に関するなんらかの記述だろう。
そこらで売るよりも、神殿に持ち帰りたいところだな。
納骨堂を出た私は、ゴルギアスロフへ帰還を要請し、店へと転移した。
ついに旅をひとつ、無事に終えることができた。
この調子であと2つ、完遂したいものだ。
【ソウゴ 僧侶 技9 体12 運11→10/11 金貨15→70 加護(運だめしごとに体力点+2)】
■登場人物
ソウハ:主人公。セルウェー神の神官。ゴルギアスロフの店の噂を聞き、ナゴールへと向かう。
ソウヤ:2人目の挑戦者。僧侶キャラ。ソウハと同じ設定。
ソウゴ:3人目の挑戦者。僧侶キャラ。前2人と同じ設定。
ゴルギアスロフ:店主。魔道具を用い、客に「冒険」を提供する。
岩悪魔:地下迷宮で、ビールの分配について頭を抱えている。
■作品情報
作品名:ゴルギアスロフの旅の店
著者:杉本=ヨハネ
発行所・発行元:FT書房
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ゲームブック短編集「ハンテッドガーデンハート」に収録されています
2026年4月7日火曜日
『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(10) FT新聞 No.4822
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
『モンセギュール1244』リプレイ~友達んち編(10)
あとがきにかえて
(明日槇 悠)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
世にも稀な歴史をモチーフとしたGMいらずのナラティヴ・スタイルRPG、『モンセギュール1244』リプレイ~友達んち編を約半年にかけてお送りして参りました。
あとがきにかえまして、セッションから一年後のプレイヤーたちの感想をお聞かせして、各位に謝意を述べ、最後のご挨拶とさせていただこうとおもいます。
『モンセギュール1244』をプレイして、どこが楽しかったか。そしてどこが難しかったか。私はFT新聞の記者として独占インタビューを試みました。
◯プレイヤーに訊く!
はじめにお話をうかがったのは、本文中のBさんこと小説家/ゲームシナリオライターの木野誠太郎さんです。
レーモン、アミエル、フィリッパ、セシルといった幅広いキャラクターを好演し、場の勢いに乗ったり、流れを抑えたりのバランサーを見事務めてくださいました。
【楽しかった点は?】
B「歴史上のいち人物として振る舞えて、また役割を適宜交代することから様々なロールプレイが楽しめた点です。複雑な人間関係が織り成す出来事は知性と示唆に富んでおり、プレイ中から終幕に至るまでに深い人間讃歌の片鱗を見ることができました。」
【難しかった点は?】
B「教義や歴史について一定の理解が必要な作品のため、導入に時間がかかったことでしょうか。そのため、他人に簡単におすすめしづらいと感じました。モンセギュールをプレイできる人間関係のなかにあること、それ自体が幸福とさえ感じるかもしれません。」
木野誠太郎さん、ありがとうございました! 木野さんの近著である『Re:cycle -たったひとりのアイドル-』(十夜原作、PHP研究所)も気になった方はぜひチェックしてみてください。
(https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-88146-1)
続いて、様々なキャラクター、特にベルトランの怪演によって絶大なインパクトを残し、全体の場を掌握した本文中のAさんこと構成作家のKeiさんにお話をうかがいました。
巧みな演技力とユーモアによってセッションを積極的に引っ張っていただいたおかげでプレイがしやすく、何より面白くなりました。
【楽しかった点は?】
A「絶対に自分からは出てこない特殊な設定を与えられてのロールプレイ。戦闘メインではなく、会話メインで進行する点もよかった。職場にTRPG趣味の人がいて、その話を聞けば聞くほど『あれ珍しかったんやな』と実感できる。」
【難しかった点は?】
A「ストーリーがマジで把握しにくい。自分はよかったけど、口下手な人は苦手そう。普通よりもキャラクターを演じる難易度が高いので。」
Keiさん、ありがとうございました。現在はモキュメンタリー作品の準備をされているそうで、公開を楽しみにしております。
そして、本文中のDさんこと「あのセッションの時の心の若さを忘れずにいたい」というフォーエバーヤング、小山さんのご感想。
サブキャラクターのアミエルを主人公と見なすほどの感情移入や、マクベス夫人のように野望を達成した途端それを手放すアルセンドのある意味リアルなロールプレイが心に残りました。
【楽しかった点は?】
D「冗談言いながら遊べるところ」
【難しかった点は?】
D「プレイ時間が長い」
小山さんは現在公の場から姿をくらましているそうなのですが、幸運にも人づてにこのご感想をあずかることができました。当記事のためにご協力いただき、ありがとうございます。
こうなると一人だけ何も述べないわけにはいかないので、最後となりますが、本文中のCこと『モンセギュール1244』を持参した編集部員の明日槇自身の感想をお届けします。
【楽しかった点は?】
C「このゲームを共に遊べる友達がいるということがなにより楽しいことではないでしょうか。これが面白そうと感じる価値観を同じくするわけですから。」
【難しかった点は?】
C「ルールブックや参考資料の文章量に尻込みする人は多いでしょう。実際、メンバーが決まるまでに長い時間を要しました。ロールプレイにはかなりの頭の回転が必要です。総じてやってやるという勢いが大切といえます。」
●そしてあの家は……
今回のインタビューで改めて分かったことですが、我々がセッションをおこなった「友達ん家」には、本連載の参加メンバーはもう一人も住んでいないということでした。
その家のシャンプーが長らく切れているというので、みんなで近くのドラッグストアまで買い出しに行ってだいぶ開始時間が遅れたものですが。
プレイ中に誰か知らない住人がルールブックやカードを展開している横の畳を行き交ったり、ずるずる麺をすすったり、丸まって寝たりしていたものでしたが。
おもえば一緒に遊んだ参加メンバーも、多くは知り合って間もない方々で、中には当日飛び入りで参加され、この家で初めて会って連載まで名前も知らないままの方もいたのでした。
そう、実のところ私はあの「友達ん家」が誰の何であるのか、未だによく分からずにいるのです。
しかし、友達とは本来、そういったものではなかったでしょうか。
お互いに正体も知らないし、正確に知ろうともしていないし、なんなら思想や信条なんかについてうっすら誤解していたりもする。
それでも(だからこそ?)仲よくなることはできるし、そこから何かが生まれることもある。
友達を持つ勇気さえあれば、『モンセギュール1244』を遊ぶハードルはそう高くはないのではないでしょうか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
最後に、寛大にも本リプレイ連載の許可をくださった訳者の岡和田晃氏及び版元であるニューゲームズオーダーに格別の感謝を申し上げます。
かなり自由にプレイさせていただいた中で冷や冷やさせてしまう場面もあったのではないかと拝察しますが、まだ先の展開もご存じない段階で許可をいただけたことが何よりの励みとなりました。
皆さんもぜひご自由に、『モンセギュール1244』を遊びましょう。異端カタリ派と呼ばれた人々とその時代への手向けに!
◯C'est tout.
■作品情報
・Montsegur 1244(モンセギュール1244)
Frederik J. Jensen (フレデリック・J・イェンセン) 著 / 岡和田 晃 訳
モダン・ナラティブRPG
3~6人用〔ゲームマスター不要〕/ ゲーム時間3~5時間 / 15歳以上向
・ボックス版 税込3300円 ※電子書籍版同梱
https://booth.pm/ja/items/4828050
・電子書籍版 税込1100円
https://newgamesorder.booth.pm/items/4902669
2026年4月6日月曜日
世界観と解像度 FT新聞 No.4821
おはようございます、自宅の書斎から杉本です。
今年も、桜の花を見ることができました。
今日はちょっとした雑談というか、ゲームブックを書く際に私がやっている「戦略」のお話です。
◆「解像度」を上げる。
ゲームブック作品を書く際に、私がちょくちょく使っている手法があります。
それは、登場する何かの「解像度」を高くするというものです。
たとえば、「くさびらの森」というゲームブックを書いた際、主人公たちが相対する脅威として〈アリ人〉という種族を登場させました。
アリ人は人間よりも少し背が低い種族で、アリと同じ外見をしています。
〈大アリ〉と呼ばれる家畜を飼っていて、生活の役に立てています。
私は「昆虫都市」というタイトルの作品を書くぐらいには昆虫が、特にアリとハチが好きです。
理由はおそらく、彼らが「個」の意思を超えた存在といいますか、種としての統率された行動をする面があって、そこにある異質さに魅力を感じるからだと思います。
話がそれましたが、私はアリが好きだったので、世の中にはあまり知られていないが、とてもとても個性的なアリの種が存在することを知っていました。
ジャンプして獲物に飛びかかるジャックジャンパー。
お腹の部分に蜜を溜める性質があって、現地では「自然のおやつ」と呼ばれるミツツボアリ。
危機が迫ると爆発するジバクアリ。
アリたちを単なるクロアリ1種類として出せば、読者に通じやすい存在にはなるでしょう。
しかし、私は、様々なアリを主人公に対する脅威として登場させることで、物語の個性とすることに決めました。
◆契機。
私がこの手法を思いついたのは、ある「きのこライター」さんとの出会いがキッカケでした。
「くさびらの森」を書く数ヶ月前に、私はきのこ専門の作家さんと知り合いました。
「くさびらの森」の「くさびら」とはキノコのことなのですが、その方は私が「きのこがたくさん登場する作品にしたい」と申し出たところ、さまざまな種類のきのこを紹介してくださいました。
それで、急に気づいたんです……一般的な作品よりも「解像度を上げる」という手法を。
この気づきはそこから先の展開に、大きな影響を与えました。
『狂える魔女のゴルジュ』に「時の魔法」が7種類も登場するのも、この「解像度を上げる」という考え方と深い関わりがあります。
FT書房のメンバーである中山将平が「さまざまな種類のかえる人」の本を描き出したのも、自分が好きで詳しいかえるでこの手法を使ったことが起点になっていると、聞いています。
余談ですが、手法をマネするというのは、大いにやっていいことだと考えています。
そうやって人類は発展してきたのですから。
◆向き不向きがある。
さて、この「解像度を上げる」という手法、実は対象による向き不向きがあります。
たとえば、〈ねこ人〉と〈いぬ人〉だったら、〈いぬ人〉のほうが圧倒的に「高解像度化」に向いています。
もととなる種のバリエーションを見れば、その理由は明らかです。
犬はチワワからドーベルマン、しば犬、ブルドッグ、ダックスフントにマスティフと、大きさから体型からさまざまな違いがあって、ゲームとしてのデータベース化がしやすい種であると言えます。
その点、猫はそこまで大きな違いがあるとは言えません。
そして、そんな犬猫と比べてみると、アリの方がずっと個性が強いことが明らかです。
危機が迫ったからといって爆発する犬や猫は、寡聞にして聞いたことがありません。
そんな制約があってなお、この「高解像度化」という手法が、ゲームをより面白いものにしてくれる可能性は大いにあると思います。
たとえば「剣」としてしか分類されていなかった武器を、グレートソード、シミター、サーベル、ショーテルといった細分化を行うことで、ゲームブック内での活躍の仕方に差をつけることができるでしょう。
◆「低解像度化」もある。
「30分で遊ぶ1人用TRPG ローグライクハーフ」においては、私は反対の「解像度を下げる」方法で、ゲームのルールを最軽量化するという試みをしました。
剣だけで20種類あるようなゲームが私は大好きなのですが、そこを敢えて「軽い武器」「片手武器」「両手武器」の3種類と【斬撃】【打撃】の2種類の特性を持たせるだけで、あとは「どういう武器であるかは、プレイヤーが定めていい。ただし、そのことはゲームに影響しない」というように、まとめ方を大きくとることにしたのです。
これには理由がありまして、先に挙げたアリたちは敵であり、読者の想像ではなく作品を創る側が「こういう敵だ」と決めるものであるため、解像度がそこそこ高くてもいいと、まず考えたのです。
それに対して武器は主に、プレイヤー側の主人公らが持つもので、その外見や細かい種類は、演じたいキャラクターの姿に関係するものになる、という判断がありました。
だから、そこは作者側の「解像度を低く保つ」ことにして、プレイヤー側が好きなだけ高解像度化してOKよ、という作りにしたかったわけです。
解像度の調整、というお話でした。
それではまた!
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今年も、桜の花を見ることができました。
今日はちょっとした雑談というか、ゲームブックを書く際に私がやっている「戦略」のお話です。
◆「解像度」を上げる。
ゲームブック作品を書く際に、私がちょくちょく使っている手法があります。
それは、登場する何かの「解像度」を高くするというものです。
たとえば、「くさびらの森」というゲームブックを書いた際、主人公たちが相対する脅威として〈アリ人〉という種族を登場させました。
アリ人は人間よりも少し背が低い種族で、アリと同じ外見をしています。
〈大アリ〉と呼ばれる家畜を飼っていて、生活の役に立てています。
私は「昆虫都市」というタイトルの作品を書くぐらいには昆虫が、特にアリとハチが好きです。
理由はおそらく、彼らが「個」の意思を超えた存在といいますか、種としての統率された行動をする面があって、そこにある異質さに魅力を感じるからだと思います。
話がそれましたが、私はアリが好きだったので、世の中にはあまり知られていないが、とてもとても個性的なアリの種が存在することを知っていました。
ジャンプして獲物に飛びかかるジャックジャンパー。
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危機が迫ると爆発するジバクアリ。
アリたちを単なるクロアリ1種類として出せば、読者に通じやすい存在にはなるでしょう。
しかし、私は、様々なアリを主人公に対する脅威として登場させることで、物語の個性とすることに決めました。
◆契機。
私がこの手法を思いついたのは、ある「きのこライター」さんとの出会いがキッカケでした。
「くさびらの森」を書く数ヶ月前に、私はきのこ専門の作家さんと知り合いました。
「くさびらの森」の「くさびら」とはキノコのことなのですが、その方は私が「きのこがたくさん登場する作品にしたい」と申し出たところ、さまざまな種類のきのこを紹介してくださいました。
それで、急に気づいたんです……一般的な作品よりも「解像度を上げる」という手法を。
この気づきはそこから先の展開に、大きな影響を与えました。
『狂える魔女のゴルジュ』に「時の魔法」が7種類も登場するのも、この「解像度を上げる」という考え方と深い関わりがあります。
FT書房のメンバーである中山将平が「さまざまな種類のかえる人」の本を描き出したのも、自分が好きで詳しいかえるでこの手法を使ったことが起点になっていると、聞いています。
余談ですが、手法をマネするというのは、大いにやっていいことだと考えています。
そうやって人類は発展してきたのですから。
◆向き不向きがある。
さて、この「解像度を上げる」という手法、実は対象による向き不向きがあります。
たとえば、〈ねこ人〉と〈いぬ人〉だったら、〈いぬ人〉のほうが圧倒的に「高解像度化」に向いています。
もととなる種のバリエーションを見れば、その理由は明らかです。
犬はチワワからドーベルマン、しば犬、ブルドッグ、ダックスフントにマスティフと、大きさから体型からさまざまな違いがあって、ゲームとしてのデータベース化がしやすい種であると言えます。
その点、猫はそこまで大きな違いがあるとは言えません。
そして、そんな犬猫と比べてみると、アリの方がずっと個性が強いことが明らかです。
危機が迫ったからといって爆発する犬や猫は、寡聞にして聞いたことがありません。
そんな制約があってなお、この「高解像度化」という手法が、ゲームをより面白いものにしてくれる可能性は大いにあると思います。
たとえば「剣」としてしか分類されていなかった武器を、グレートソード、シミター、サーベル、ショーテルといった細分化を行うことで、ゲームブック内での活躍の仕方に差をつけることができるでしょう。
◆「低解像度化」もある。
「30分で遊ぶ1人用TRPG ローグライクハーフ」においては、私は反対の「解像度を下げる」方法で、ゲームのルールを最軽量化するという試みをしました。
剣だけで20種類あるようなゲームが私は大好きなのですが、そこを敢えて「軽い武器」「片手武器」「両手武器」の3種類と【斬撃】【打撃】の2種類の特性を持たせるだけで、あとは「どういう武器であるかは、プレイヤーが定めていい。ただし、そのことはゲームに影響しない」というように、まとめ方を大きくとることにしたのです。
これには理由がありまして、先に挙げたアリたちは敵であり、読者の想像ではなく作品を創る側が「こういう敵だ」と決めるものであるため、解像度がそこそこ高くてもいいと、まず考えたのです。
それに対して武器は主に、プレイヤー側の主人公らが持つもので、その外見や細かい種類は、演じたいキャラクターの姿に関係するものになる、という判断がありました。
だから、そこは作者側の「解像度を低く保つ」ことにして、プレイヤー側が好きなだけ高解像度化してOKよ、という作りにしたかったわけです。
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2026年4月5日日曜日
『ガルアーダの塔』1-60階 ローグライクハーフd66シナリオ FT新聞 No.4820
おはようございます、FT新聞編集長の水波流です。
第1日曜日は、ローグライクハーフのシナリオ配信日!
お待たせ致しました!d66『ガルアーダの塔』第2回の登場です!
広大な90階建ての塔に、今回60階までのシナリオとして、「4回目〜6回目の冒険」が追加されました。
前回配信しました1-30階のシナリオをアップデートする形ですので、
続きの方も、まだ冒険に出られていない方も、新たにダウンロードしてプレイください!
舞台となる都市サプリメント「水上都市聖フランチェスコ」、中級ルールの改訂版も再配信いたします。
また製品版に向けたカワラベ氏のイラストの一部も、特別に公開!
ぜひじっくりとお楽しみください。
ローグライクハーフd66シナリオ『ガルアーダの塔』1-60階
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_TowerofGaruada1-60.txt
↓ 都市サプリメント:水上都市聖フランチェスコ
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_SUP_St-Francis.txt
↓ ローグライクハーフ:基本ルール2(中級レベル) ver.1.3
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_BasicRuleSet2_Middle-class.txt
【イラスト】 by カワラベ
レディ・マチルダ
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/Garuada_LadyMatilda.png
ゴーストマスター
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/Garuada_GhostMaster.png
猛獣アドン
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/Garuada_Adon.png
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前回配信しました1-30階のシナリオをアップデートする形ですので、
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2026年4月4日土曜日
FT新聞1ウィーク! 第686号 FT新聞 No.4819
From:水波流
名作スチームパンクTRPG『ギア・アンティーク』(デザイン:伏見健二氏)を、ついに遊びました。
キャラクターメイキングが特徴的で、生まれや両親の職業だけでなく、年齢ごとにどんな事件があったのか、どこに進学してどのような職業に就いていくのか、そしてそこで何が起こっていくのかを、全てダイスロールし、ログブックに書き留めていくことで、キャラクターシートならぬキャラクターブックが出来上がる。
私のキャラクターは、鉄道学校に通う13歳の少年(シナリオ1)→その後、探検家として名を馳せ、飛行学校へ入学。23歳の精悍な青年となる(シナリオ2)。次回は更に10年後、33歳になった彼は……?
初版は1991年、改訂版が1999年出版ですが、今遊んでもダントツで面白い、さすがのゲームデザインです。
From:葉山海月
「超人」かと思ったら「超人気」でしたー!
From:明日槇悠
プレイ中の『Pentiment』という近世期の画家が主人公のビデオゲームがヘンテコながら興味深いです。
みんな大好き(ですよね?)『Disco Elysium』を彷彿とするシステムの生半でないナラティブアドベンチャー。
スムーズに終わりそうでいて、だいぶ食べ進めてもどんなゲームなのかまだわからない塩梅がワクワクさせてくれます。
From:天狗ろむ
早くも新年度! 生活環境が変わる方もいらっしゃるかもしれません。
変化に対応するのはそれだけでエネルギーを沢山使いますので、どうぞご無理なくお過ごしくださいね。
自称・ローグライクハーフシナリオソムリエによる四月のおススメ公式シナリオは、基本ルールと共に公開中の『黄昏の騎士』!
桜森の桜が満開の時期の聖フランチェスコ近くのハイホロウ村を救いましょう。
何度遊んでも楽しいシナリオですが、持ち帰った「イケてる彫像」が毎回イケていません……。
From:中山将平
僕ら4月19日(日)、埼玉県の川口市民ホールフレンディアで開催されるレトロゲーム・マイナーゲーム中心同人誌即売会『ゲームレジェンド41』にサークル参加します。
FT書房の4月のイベント参加予定はこの一つだけです。
お近くの方は、ぜひ遊びにお越しいただけましたら。
ちなみに、僕自身は同日、個人サークル「ギルド黄金の蛙」にて、インテック大阪で開催される獣人・ケモノオンリーイベント『関西けもケット11』にサークル参加します。
配置は【B-37】で、カエル人のコンテンツを扱います。
こちらもぜひご注目いただけましたら。
さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
紹介文の執筆者は、以下の通りです。
(天)=天狗ろむ
(明)=明日槇悠
(く)=くろやなぎ
(葉)=葉山海月
(水)=水波流
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3/29(日)~4/3(金)の記事一覧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2026年3月29日(日)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4813
Re:オレニアックス生物学 Vol.1 『大食らい虫』
・過去の人気記事を再配信するReシリーズとして、聖オレニアックス剣術学校のカメル・グラント教授による、アランツァ世界のクリーチャーたちに関する「生物学」の講義が再び始まりました!
第1回目は『大食らい虫』。ローグライクハーフだと『混沌迷宮の試練』に出て来る、とても大きく手強いクリーチャーです。生物学で生態を学んだクリーチャーを、ローグライクハーフに落とし込むなら……なんて楽しみ方も出来るかも。是非ともお楽しみください!
(天)
2026年3月30日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4814
悪魔の話。
・「30分で遊ぶ1人用TRPG ローグライクハーフ」には【悪魔】というタグが登場します。
この【悪魔】が何かという問いをいただいたクリスチャンの杉本氏が、キリスト教的な視点から悪魔を解説していきます。
悪魔と呼ばれる存在には、聖書に登場する悪魔、堕天使、他の宗教の神の3種類があります。
そして、アランツァ世界における悪魔は「アランツァの外から来た存在」です。必ずしも邪悪であるとはかぎりません。
あくまでも悪魔扱い……不用意に「言葉」を使わない方が戦略的なようです。
(明)
2026年3月31日(火)明日槇悠 FT新聞 No.4815
『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(9)
・TPRG初心者4名が友人宅で気軽に遊んだ、GM不要のナラティブ・スタイルRPG『モンセギュール1244』のリプレイ、最終回をお届けしました。
様々な人間模様がありました。誰もが内なる答えを求めていました。とうとう火刑のお時間です。
史実ではカタリ派の殆どは信仰を棄てず殉教します。当リプレイでも大半のキャラクターが死を迎えます。
棄教せず、夜闇に紛れ逃亡できるキャラクターは一名のみ。さて、最後に逃亡したのは誰だったでしょうか?
後日、プレイした感想についてもお届けいたします!
(明)
2026年4月1日(水)ぜろ FT新聞 No.4816
第2回【ゴルギアスロフの旅の店】ゲームブックリプレイ
・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第485回。前回のルール説明を踏まえて、いよいよ実際の「旅」が始まります。
僧侶ソウハが「旅の店」の魔道具で転移した先は、地下迷宮。扉の向こうからは、誰かのうめき声らしきものが聞こえてきます。
シリアスな展開が待っているかと思いきや、わりとしょうもない悩みを聞かされることになるソウハ。機転を利かせて、「公平」な解決策を提示しますが…。
「それはそう」という感じのオチがついた今回の旅。短編ゲームブックならではのスピード感あふれる展開と、ぜろ氏の軽やかな筆致との組み合わせが絶妙でした!
(く)
2026年4月2日(木)岡和田晃 FT新聞 No.4817
『主人公はキミだ! 〜You are the Hero!日本語版〜』が刊行!
・SBクリエイティブから、『主人公はキミだ! 〜You are the Hero!日本語版〜 インタラクティブに振り返るファイティング・ファンタジー・ゲームブックの歴史』が刊行されました。
こちらはジョナサン・グリーン著(安田均監修、羽田紗久椰訳)の親本に加え、岡和田氏が担当した「日本での歴史編」が添えられている、豪華版です。
『主人公はキミだ!』は、ひたすらファイティング・ファンタジーを中心に、ファン世代の研究家で自身もFFシリーズのゲームブックを手掛けたジョナサン・グリーンの目線で書かれ、更にゲームブック仕様になっております!
今回はその詳細。そして編まれた歴史を熱く語ります!
詳細は本記事をよろしくお願いいたします!
(葉)
2026年4月3日(金)けいねむ FT新聞 No.4818
Trollcon Nagoya 1 開催のお知らせ
・けいねむ氏から重大発表です!
昨年開催した「FT書房作品オンリーコンベンション」に続き、今年もコンベンションを開催する運びとなりました。しかも今回は、非常に特別な形での開催となります。
「本来、T&TとM!M!TRPGを専門とする私たちの活動としては、他のルールシステムも扱うより、この二作に特化したコンベンションを開催したほうが、もっと満足度の高い一日になるのではないか」
このコンセプトのもと、コンベンション名を「ケン・セント・アンドレ作品オンリーコンベンション」としたいと考えたけいねむ氏。
そこで、ケン・セント・アンドレ氏本人に直接相談しました。
魂が震えるような返事がっ!
そして、
「Trollcon Nagoya 1」、開催します!
詳細は本記事をお読みください!
絶対に見逃すなかれ!
(葉)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の読者様の声のご紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。
紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。
↓↓
(よしひささん)
いつも楽しく読んでます。
カエル人の世界の話が好きで、指の数的に10進法なのかを疑った回とか最高でしたが、今回の天使の話も面白かったです!
これからも更新楽しみにしてます。
(お返事:中山将平)
ご感想をいただき、ありがとうございます。
正直、記事を書いても読んでくださっている方がほとんどいないことを想定していましたので、楽しんでいただけているのであればとても嬉しいです。
また書こうと思います。
(あーるじぇいさん)
確かにコンピュータゲームでも蘇生時に現れる天使とか(マンガ的演出なのでしょうけど)、どの神に仕えているの?とか気になってきますね。そして、フログワルドの天使は、カエルさんに羽がついているお姿なのか...とか。
(お返事:中山将平)
ご感想をいただき、ありがとうございます。
そうなんですよ、神様を前提としない天使って、天からの使いではきっとないのだと感じています。
フログワルドにおける天使は、エネルギー体である神々から多くの力を与えられ、作りかえられた存在です。
対象となる生物がカエル人とは限らず、翼はあったりなかったりという設定です。
天使・悪魔はともに『半神(デミゴッド)』と呼ばれ、ごくまれにこうなったカエル人が出現すると、その力により「国」と呼べるほどの規模の集落が形成されます。
(ジャラル アフサラールさん)
天使というのは「敵」のイメージ強いです。TRPGにもなったライトノベル『妖魔夜行』の第一部最終巻『戦慄のミレニアム』では20世紀末に人類を滅亡させようと襲ってきた敵は「神」と「天使」で、人類の存亡賭けての妖怪軍団と天使軍団の決戦が描かれます。またアニメ化された漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』でも真に人類を滅ぼそうとしていたのは人類を導くはずの神と天使達だったという真相でした。両方ともガブリエルだけが唯一人間に同情的だという設定でした。
(お返事:中山将平)
ご感想をいただき、ありがとうございます。
天使について、むしろ敵という印象を持たれていたとは、驚きです。
とはいえ、大変興味深い視点だと感じております。
(ぜろさん)
天使のお話、なるほどなーって思って読みました。
似たように、イメージに違和感があるものに、死神がありますね。いろんな漫画作品の影響か、実際の神様というよりも、死を管理するお仕事をしている会社員みたいなイメージになってます。あと一人じゃなくてたくさんいたりとか、それこそこの話に出てきたダークサイドの天使のイメージに近いようにも思いました。
(お返事:中山将平)
ご感想をいただき、ありがとうございます。
死神って、明らかに神ではない描写の作品ありますよね。
僕も、死神に対して同じような印象を持っていました。
これについて不思議な違和感を抱えていたため、カエル人世界での死神は、死に関する特徴を持った神(「骨の神」等)と定めておりました。
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名作スチームパンクTRPG『ギア・アンティーク』(デザイン:伏見健二氏)を、ついに遊びました。
キャラクターメイキングが特徴的で、生まれや両親の職業だけでなく、年齢ごとにどんな事件があったのか、どこに進学してどのような職業に就いていくのか、そしてそこで何が起こっていくのかを、全てダイスロールし、ログブックに書き留めていくことで、キャラクターシートならぬキャラクターブックが出来上がる。
私のキャラクターは、鉄道学校に通う13歳の少年(シナリオ1)→その後、探検家として名を馳せ、飛行学校へ入学。23歳の精悍な青年となる(シナリオ2)。次回は更に10年後、33歳になった彼は……?
初版は1991年、改訂版が1999年出版ですが、今遊んでもダントツで面白い、さすがのゲームデザインです。
From:葉山海月
「超人」かと思ったら「超人気」でしたー!
From:明日槇悠
プレイ中の『Pentiment』という近世期の画家が主人公のビデオゲームがヘンテコながら興味深いです。
みんな大好き(ですよね?)『Disco Elysium』を彷彿とするシステムの生半でないナラティブアドベンチャー。
スムーズに終わりそうでいて、だいぶ食べ進めてもどんなゲームなのかまだわからない塩梅がワクワクさせてくれます。
From:天狗ろむ
早くも新年度! 生活環境が変わる方もいらっしゃるかもしれません。
変化に対応するのはそれだけでエネルギーを沢山使いますので、どうぞご無理なくお過ごしくださいね。
自称・ローグライクハーフシナリオソムリエによる四月のおススメ公式シナリオは、基本ルールと共に公開中の『黄昏の騎士』!
桜森の桜が満開の時期の聖フランチェスコ近くのハイホロウ村を救いましょう。
何度遊んでも楽しいシナリオですが、持ち帰った「イケてる彫像」が毎回イケていません……。
From:中山将平
僕ら4月19日(日)、埼玉県の川口市民ホールフレンディアで開催されるレトロゲーム・マイナーゲーム中心同人誌即売会『ゲームレジェンド41』にサークル参加します。
FT書房の4月のイベント参加予定はこの一つだけです。
お近くの方は、ぜひ遊びにお越しいただけましたら。
ちなみに、僕自身は同日、個人サークル「ギルド黄金の蛙」にて、インテック大阪で開催される獣人・ケモノオンリーイベント『関西けもケット11』にサークル参加します。
配置は【B-37】で、カエル人のコンテンツを扱います。
こちらもぜひご注目いただけましたら。
さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
紹介文の執筆者は、以下の通りです。
(天)=天狗ろむ
(明)=明日槇悠
(く)=くろやなぎ
(葉)=葉山海月
(水)=水波流
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■3/29(日)~4/3(金)の記事一覧
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2026年3月29日(日)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4813
Re:オレニアックス生物学 Vol.1 『大食らい虫』
・過去の人気記事を再配信するReシリーズとして、聖オレニアックス剣術学校のカメル・グラント教授による、アランツァ世界のクリーチャーたちに関する「生物学」の講義が再び始まりました!
第1回目は『大食らい虫』。ローグライクハーフだと『混沌迷宮の試練』に出て来る、とても大きく手強いクリーチャーです。生物学で生態を学んだクリーチャーを、ローグライクハーフに落とし込むなら……なんて楽しみ方も出来るかも。是非ともお楽しみください!
(天)
2026年3月30日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4814
悪魔の話。
・「30分で遊ぶ1人用TRPG ローグライクハーフ」には【悪魔】というタグが登場します。
この【悪魔】が何かという問いをいただいたクリスチャンの杉本氏が、キリスト教的な視点から悪魔を解説していきます。
悪魔と呼ばれる存在には、聖書に登場する悪魔、堕天使、他の宗教の神の3種類があります。
そして、アランツァ世界における悪魔は「アランツァの外から来た存在」です。必ずしも邪悪であるとはかぎりません。
あくまでも悪魔扱い……不用意に「言葉」を使わない方が戦略的なようです。
(明)
2026年3月31日(火)明日槇悠 FT新聞 No.4815
『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(9)
・TPRG初心者4名が友人宅で気軽に遊んだ、GM不要のナラティブ・スタイルRPG『モンセギュール1244』のリプレイ、最終回をお届けしました。
様々な人間模様がありました。誰もが内なる答えを求めていました。とうとう火刑のお時間です。
史実ではカタリ派の殆どは信仰を棄てず殉教します。当リプレイでも大半のキャラクターが死を迎えます。
棄教せず、夜闇に紛れ逃亡できるキャラクターは一名のみ。さて、最後に逃亡したのは誰だったでしょうか?
後日、プレイした感想についてもお届けいたします!
(明)
2026年4月1日(水)ぜろ FT新聞 No.4816
第2回【ゴルギアスロフの旅の店】ゲームブックリプレイ
・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第485回。前回のルール説明を踏まえて、いよいよ実際の「旅」が始まります。
僧侶ソウハが「旅の店」の魔道具で転移した先は、地下迷宮。扉の向こうからは、誰かのうめき声らしきものが聞こえてきます。
シリアスな展開が待っているかと思いきや、わりとしょうもない悩みを聞かされることになるソウハ。機転を利かせて、「公平」な解決策を提示しますが…。
「それはそう」という感じのオチがついた今回の旅。短編ゲームブックならではのスピード感あふれる展開と、ぜろ氏の軽やかな筆致との組み合わせが絶妙でした!
(く)
2026年4月2日(木)岡和田晃 FT新聞 No.4817
『主人公はキミだ! 〜You are the Hero!日本語版〜』が刊行!
・SBクリエイティブから、『主人公はキミだ! 〜You are the Hero!日本語版〜 インタラクティブに振り返るファイティング・ファンタジー・ゲームブックの歴史』が刊行されました。
こちらはジョナサン・グリーン著(安田均監修、羽田紗久椰訳)の親本に加え、岡和田氏が担当した「日本での歴史編」が添えられている、豪華版です。
『主人公はキミだ!』は、ひたすらファイティング・ファンタジーを中心に、ファン世代の研究家で自身もFFシリーズのゲームブックを手掛けたジョナサン・グリーンの目線で書かれ、更にゲームブック仕様になっております!
今回はその詳細。そして編まれた歴史を熱く語ります!
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(葉)
2026年4月3日(金)けいねむ FT新聞 No.4818
Trollcon Nagoya 1 開催のお知らせ
・けいねむ氏から重大発表です!
昨年開催した「FT書房作品オンリーコンベンション」に続き、今年もコンベンションを開催する運びとなりました。しかも今回は、非常に特別な形での開催となります。
「本来、T&TとM!M!TRPGを専門とする私たちの活動としては、他のルールシステムも扱うより、この二作に特化したコンベンションを開催したほうが、もっと満足度の高い一日になるのではないか」
このコンセプトのもと、コンベンション名を「ケン・セント・アンドレ作品オンリーコンベンション」としたいと考えたけいねむ氏。
そこで、ケン・セント・アンドレ氏本人に直接相談しました。
魂が震えるような返事がっ!
そして、
「Trollcon Nagoya 1」、開催します!
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絶対に見逃すなかれ!
(葉)
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紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
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(よしひささん)
いつも楽しく読んでます。
カエル人の世界の話が好きで、指の数的に10進法なのかを疑った回とか最高でしたが、今回の天使の話も面白かったです!
これからも更新楽しみにしてます。
(お返事:中山将平)
ご感想をいただき、ありがとうございます。
正直、記事を書いても読んでくださっている方がほとんどいないことを想定していましたので、楽しんでいただけているのであればとても嬉しいです。
また書こうと思います。
(あーるじぇいさん)
確かにコンピュータゲームでも蘇生時に現れる天使とか(マンガ的演出なのでしょうけど)、どの神に仕えているの?とか気になってきますね。そして、フログワルドの天使は、カエルさんに羽がついているお姿なのか...とか。
(お返事:中山将平)
ご感想をいただき、ありがとうございます。
そうなんですよ、神様を前提としない天使って、天からの使いではきっとないのだと感じています。
フログワルドにおける天使は、エネルギー体である神々から多くの力を与えられ、作りかえられた存在です。
対象となる生物がカエル人とは限らず、翼はあったりなかったりという設定です。
天使・悪魔はともに『半神(デミゴッド)』と呼ばれ、ごくまれにこうなったカエル人が出現すると、その力により「国」と呼べるほどの規模の集落が形成されます。
(ジャラル アフサラールさん)
天使というのは「敵」のイメージ強いです。TRPGにもなったライトノベル『妖魔夜行』の第一部最終巻『戦慄のミレニアム』では20世紀末に人類を滅亡させようと襲ってきた敵は「神」と「天使」で、人類の存亡賭けての妖怪軍団と天使軍団の決戦が描かれます。またアニメ化された漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』でも真に人類を滅ぼそうとしていたのは人類を導くはずの神と天使達だったという真相でした。両方ともガブリエルだけが唯一人間に同情的だという設定でした。
(お返事:中山将平)
ご感想をいただき、ありがとうございます。
天使について、むしろ敵という印象を持たれていたとは、驚きです。
とはいえ、大変興味深い視点だと感じております。
(ぜろさん)
天使のお話、なるほどなーって思って読みました。
似たように、イメージに違和感があるものに、死神がありますね。いろんな漫画作品の影響か、実際の神様というよりも、死を管理するお仕事をしている会社員みたいなイメージになってます。あと一人じゃなくてたくさんいたりとか、それこそこの話に出てきたダークサイドの天使のイメージに近いようにも思いました。
(お返事:中山将平)
ご感想をいただき、ありがとうございます。
死神って、明らかに神ではない描写の作品ありますよね。
僕も、死神に対して同じような印象を持っていました。
これについて不思議な違和感を抱えていたため、カエル人世界での死神は、死に関する特徴を持った神(「骨の神」等)と定めておりました。
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2026年4月3日金曜日
Trollcon Nagoya 1 開催のお知らせ FT新聞 No.4818
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Trollcon Nagoya 1 開催のお知らせ
けいねむ
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皆様、こんにちは。トンネルズ&トロールズ(T&T)とモンスター!モンスター!TRPG(M!M!TRPG)の非公式ファングループ「トロール洞」主宰の、けいねむと申します。
今回は、私たちからとても大きなお知らせがあります。
昨年開催した「FT書房作品オンリーコンベンション」に続き、今年もコンベンションを開催する運びとなりました。しかも今回は、私たちにとって非常に特別な形での開催となります。
■第二回FT書房作品オンリーコンベンション……のはずでした
もともと私たちは、昨年ご好評をいただいた「FT書房作品オンリーコンベンション」の第二回を企画していました。
しかし準備を進める中で、ある意見が挙がりました。
「本来、T&TとM!M!TRPGを専門とする私たちの活動としては、他のルールシステムも扱うより、この二作に特化したコンベンションを開催したほうが、もっと満足度の高い一日になるのではないか」
これは、私自身にとっても非常に納得のいく意見でした。
その結果、今回は内容をより明確にし、私たちが本当に愛し、遊び続けてきた作品群に焦点を当てたコンベンションとして開催することを決めました。
それに伴い、コンベンション名称についても改めて考え直すことになりました。
■ケン・セント・アンドレ本人からの提案
そこで私は、コンベンション名を「ケン・セント・アンドレ作品オンリーコンベンション」としたいと考えました。
ですが、個人名を冠する以上、ご本人の承諾なしにはできません。そこで私は、ケン・セント・アンドレ本人に直接相談しました。
そのやり取りが以下です。
けいねむ
「こんにちは。私たちのプレイグループでは、今年6月28日に名古屋で、『Tunnels & Trolls』『Monsters! Monsters!』『Humans! Humans!』のみを扱うコンベンションを企画しています。日本のファンとして、敬意と感謝の気持ちを込めて、このコンベンションを『Ken St. Andre作品オンリーコンベンション』と名付けたいと考えています。コンベンションの名称にあなたのお名前を使用することを、許可していただけないでしょうか?」
ケン・セント・アンドレ
「昔、Flying Buffaloが自分たちのミニコンベンションを開いて、StarwebやTunnels & Trollsを宣伝していた頃、そんな長くてややこしい名前は使っていなかったよ。あれは『Trollcon』と呼んでいたんだ。だから、名古屋でやる君たちのコンベンションも、そう呼ぶべきだと思う。『Trollcon Nagoya 1』とか『2』とか、回を重ねるごとに番号を付けていけばいい。そうすれば伝統になっていく。もし私の名前を使いたいなら、不自然な形では使わないでほしい。コンベンションのタイトルの下に、『このコンベンションはKen St. Andreが創作したゲームのみに捧げられている』といった一文を添えればいい。そうすれば、人々は『名古屋のKenのTrollcon第1回』みたいに自然に呼べるようになるし、いちいち私の名前を言わなくても、君たちが私に敬意を払っていることはすぐに伝わる。分かるかい? Trollcon。たった2音節だ——言いやすいだろう?」
これを読んだとき、私は本気で身震いしました。
Trollconとは、T&Tの発売元であるフライング・バッファロー社の公式コンベンションの中のトンネルズ&トロールズのコンベンション名として長く使われてきた由緒ある名称です。
その名前を、作者本人から提案され、しかも使ってよいと言っていただいた。これは日本のファンにとって、本当に特別な出来事だと思っています。
■Trollcon Nagoya 1、開催します
そうした経緯を経て、このたび私たちは、Trollcon Nagoya 1 を開催します。
T&TとM!M!TRPGを愛する仲間が集まり、
その世界、その精神、その面白さを丸一日たっぷり遊ぶためのコンベンションです。
古くからのファンの方にも、最近興味を持った方にも、そして「名前は知っていたけれど遊ぶ機会がなかった」という方にも、ぜひ来ていただきたいと思っています。
これは単なる一回のイベントではなく、これから先へ続いていく"最初のTrollcon Nagoya"です。
今回もM!M!TRPGの発行元であり、多数のT&T作品を出されているFT書房の皆様のご協力を頂き、ゲストとしてお招きいたします!
Trollcon Nagoya 1
主催:トロール洞
協賛:FT書房
本コンベンションは、Ken St. Andreが創作したゲームのみに捧げられています。
日程
2026年6月28日(日)
9:00開場、16:30解散予定
会場
愛知県名古屋市内・名古屋駅周辺を予定
卓構成(4卓予定)
・1卓:モンスター!モンスター!TRPG(Humans! Humans!対応卓)
・1卓:モンスター!モンスター!TRPG卓
・1卓:トンネルズ&トロールズ完全版 特別GM卓
・1卓:トンネルズ&トロールズ卓
詳細な告知とプレイヤー募集は、開催約1か月前の5月末ごろに行う予定です。
T&TとM!M!TRPGを愛する皆様。
ぜひ、名古屋でお会いしましょう。
Trollcon Nagoya 1、その第一歩に立ち会っていただければ幸いです。
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Trollcon Nagoya 1 開催のお知らせ
けいねむ
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皆様、こんにちは。トンネルズ&トロールズ(T&T)とモンスター!モンスター!TRPG(M!M!TRPG)の非公式ファングループ「トロール洞」主宰の、けいねむと申します。
今回は、私たちからとても大きなお知らせがあります。
昨年開催した「FT書房作品オンリーコンベンション」に続き、今年もコンベンションを開催する運びとなりました。しかも今回は、私たちにとって非常に特別な形での開催となります。
■第二回FT書房作品オンリーコンベンション……のはずでした
もともと私たちは、昨年ご好評をいただいた「FT書房作品オンリーコンベンション」の第二回を企画していました。
しかし準備を進める中で、ある意見が挙がりました。
「本来、T&TとM!M!TRPGを専門とする私たちの活動としては、他のルールシステムも扱うより、この二作に特化したコンベンションを開催したほうが、もっと満足度の高い一日になるのではないか」
これは、私自身にとっても非常に納得のいく意見でした。
その結果、今回は内容をより明確にし、私たちが本当に愛し、遊び続けてきた作品群に焦点を当てたコンベンションとして開催することを決めました。
それに伴い、コンベンション名称についても改めて考え直すことになりました。
■ケン・セント・アンドレ本人からの提案
そこで私は、コンベンション名を「ケン・セント・アンドレ作品オンリーコンベンション」としたいと考えました。
ですが、個人名を冠する以上、ご本人の承諾なしにはできません。そこで私は、ケン・セント・アンドレ本人に直接相談しました。
そのやり取りが以下です。
けいねむ
「こんにちは。私たちのプレイグループでは、今年6月28日に名古屋で、『Tunnels & Trolls』『Monsters! Monsters!』『Humans! Humans!』のみを扱うコンベンションを企画しています。日本のファンとして、敬意と感謝の気持ちを込めて、このコンベンションを『Ken St. Andre作品オンリーコンベンション』と名付けたいと考えています。コンベンションの名称にあなたのお名前を使用することを、許可していただけないでしょうか?」
ケン・セント・アンドレ
「昔、Flying Buffaloが自分たちのミニコンベンションを開いて、StarwebやTunnels & Trollsを宣伝していた頃、そんな長くてややこしい名前は使っていなかったよ。あれは『Trollcon』と呼んでいたんだ。だから、名古屋でやる君たちのコンベンションも、そう呼ぶべきだと思う。『Trollcon Nagoya 1』とか『2』とか、回を重ねるごとに番号を付けていけばいい。そうすれば伝統になっていく。もし私の名前を使いたいなら、不自然な形では使わないでほしい。コンベンションのタイトルの下に、『このコンベンションはKen St. Andreが創作したゲームのみに捧げられている』といった一文を添えればいい。そうすれば、人々は『名古屋のKenのTrollcon第1回』みたいに自然に呼べるようになるし、いちいち私の名前を言わなくても、君たちが私に敬意を払っていることはすぐに伝わる。分かるかい? Trollcon。たった2音節だ——言いやすいだろう?」
これを読んだとき、私は本気で身震いしました。
Trollconとは、T&Tの発売元であるフライング・バッファロー社の公式コンベンションの中のトンネルズ&トロールズのコンベンション名として長く使われてきた由緒ある名称です。
その名前を、作者本人から提案され、しかも使ってよいと言っていただいた。これは日本のファンにとって、本当に特別な出来事だと思っています。
■Trollcon Nagoya 1、開催します
そうした経緯を経て、このたび私たちは、Trollcon Nagoya 1 を開催します。
T&TとM!M!TRPGを愛する仲間が集まり、
その世界、その精神、その面白さを丸一日たっぷり遊ぶためのコンベンションです。
古くからのファンの方にも、最近興味を持った方にも、そして「名前は知っていたけれど遊ぶ機会がなかった」という方にも、ぜひ来ていただきたいと思っています。
これは単なる一回のイベントではなく、これから先へ続いていく"最初のTrollcon Nagoya"です。
今回もM!M!TRPGの発行元であり、多数のT&T作品を出されているFT書房の皆様のご協力を頂き、ゲストとしてお招きいたします!
Trollcon Nagoya 1
主催:トロール洞
協賛:FT書房
本コンベンションは、Ken St. Andreが創作したゲームのみに捧げられています。
日程
2026年6月28日(日)
9:00開場、16:30解散予定
会場
愛知県名古屋市内・名古屋駅周辺を予定
卓構成(4卓予定)
・1卓:モンスター!モンスター!TRPG(Humans! Humans!対応卓)
・1卓:モンスター!モンスター!TRPG卓
・1卓:トンネルズ&トロールズ完全版 特別GM卓
・1卓:トンネルズ&トロールズ卓
詳細な告知とプレイヤー募集は、開催約1か月前の5月末ごろに行う予定です。
T&TとM!M!TRPGを愛する皆様。
ぜひ、名古屋でお会いしましょう。
Trollcon Nagoya 1、その第一歩に立ち会っていただければ幸いです。
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ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m
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