第4回【蜂竜の森】ローグライクハーフリプレイ ※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「蜂竜の森」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。 ぜろです。 ローグライクハーフ「蜂竜の森」の冒険譚です。 妖狐のフォルネ、魔猫のニャルラ。二匹のお供を連れたタイガの冒険です。 今回の目当ては「蜂竜の王蜜」。 コーネリアス商会の料理人クックロッド氏の依頼による、危険な蜂竜の巣でしか取れない食材採取の冒険です。 森へと入り、蜂竜と戦う竜人たちの村へと立ち寄り、協力関係になりました。 竜人に協力する勇者ヘラクレスナイトとの出会いと別れを経て、タイガたちの冒険は続きます。 【フォルネ(妖狐) レベル13 技量点:2 生命点:3/5 魔術点:4 従者点:8】 【装備】(人間形態でのみ効果あり) 片手武器 木盾(生命点+1) 鎖鎧(生命点+1防御ロール+1) <スキル> 【変化】人間形態に変化する。 【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。 【西法術:氷槍】魔術ロール成功で2点ダメージ 【持ち物】 1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。 2草避けのお守り 植物によるアクシデントへの対応力を上げる。 【ニャルラ(魔猫) レベル13 技量点:1 生命点:7/10 器用点:8 従者点:5】 【装備】なし <スキル> 【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない 【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。 【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。 【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。 【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。 【温存経験点】1 【タイガ 従者 荷物持ち】 【持ち物】 食料2 金貨5 1 蟷螂蜂毒 3回分 追加ダメージ1 巨大樹の迷宮P56 2 ロープ 「手がかり」1 ●アタック01-9 フォルネとニャルラと蛇竜の女帝 【22 蛇竜の女帝】 森の小道を進む僕たち。 最初にそれが目に入った時には、道を塞ぐ倒木に見えた。 けれどもそれは、ぬるぬると動いている。 目線を左に振っていくと、その巨木は太いツタのように樹木を伝い上るように延び、ツタの先が女性の上半身になっていた。 蛇の如き胴体と、人間の女性の上半身を持ったクリーチャーが、その正体だった。 百竜の森には、さまざまな形の「竜」が生息しているという。 蛇と女性が合体したようなこの姿は、百竜の森で生まれた「竜」なのかもしれない。 その巨大さには、畏怖を覚えた。 単に「蛇女」と呼べるような存在ではない。 女王だ。 蛇竜の女帝と呼ぶにふさわしい。 【蛇竜の女帝 レベル6 生命点6 攻撃回数3 ダメージ2 防御点1】〈巨大なクリーチャー〉 蛇竜の女帝は、高い樹木にあるみずみずしい果実を、優雅な仕草でもぎって口に運んでいるところだった。 果実を口に運ぶ仕草が、いやになまめかしい。 胸のあたりまで鱗に覆われているとはいえ、服を身にまとっていないその姿には、目のやり場に困ってしまう。 僕たちが接近したのに気づいたみたいだけれど、意に介した様子もない。 蛇竜の女帝の蛇の尾は、壊れた馬車をとぐろのように取り巻いていた。 女帝が馬車を襲ったのではないかと緊張したけれど、どうもそうではないようだ。 「今壊れたものではないようです。人の姿も見えません」 フォルネの観察の結果を聞いて、僕はほっとした。 女帝は果実をもぎながら、馬車をゆさぶって遊んでいる。 馬車の中から、きらびやかな装飾品がこぼれ落ちた。 蛇竜の女帝は身体をぐるりと巡らせ、優雅な動作でそれを拾い上げる。 そしてそれらを嬉しそうに身につけはじめた。 「オウカンワシといい、どうしてきらびやかな装飾品を集めようというのでしょう。私には理解できません」 「フォルネはそんなだから、オンナゴコロが理解できないのね」 「オウカンワシに性別は関係ないと思いますが」 やがて蛇竜の女帝は、馬車を打ち捨てるとその場からゆるゆると去っていった。 最後まで僕たちに関心を向けることはなかった。 「タイガさま、蜂竜の巣にはおそらく、あれに匹敵する巨大な女王蜂竜がいると思われます」 フォルネが畏怖まじりに話し出した。 「できれば出し抜きたいところですが、戦いは避けられないかもしれません。私たちは、あのような巨大な敵とどう戦うか、考えておかなければ」 「うん。そうだね……フォルネの言うとおりだ……」 僕もその巨大さに圧倒されて、そう言うことしかできなかった。 「どんなに大きくても、鼻のあたまにかみついたら、みんな痛がるよ?」 ニャルラは涼しい顔で、そううそぶく。 「ニャルラはもう少し、危機感を持った方が良いと思います」 「ニャルラ、勇気と無謀は違うからね」 「だってホントにそうなんだもん」 ニャルラがぶーたれる様子に、蛇竜の女帝を前にした僕とフォルネの緊張感は、ゆるやかに減っていった。 [プレイログ] 【蛇竜の女帝 レベル6 生命点6 攻撃回数3 ダメージ2 防御点1】〈巨大なクリーチャー〉 反応 サイコロの出目3 中立 特にアクションを起こすことなく対応終了。 馬車には、巨大なクリーチャーにダメージを与えられる武器「騎乗槍(ランス)」があるが、使える人物がいないためスルーした。 ●アタック01-10 ニャルラと宝箱の少女 【23 宝箱を抱えたマンドラタン(苗木)】 「みてみてたいが、あんなとこに女の子がいるよ?」 ニャルラが進行方向を指し示す。 こんな深い森の中に女の子がひとりでいるなんて、不自然きわまりない。 見ると、幹の太い樹木を背に、少女が座っていた。 両足を前に投げ出して、樹木にもたれかかっている。 少女は胸のところに、大きな箱を抱えていた。 「いえ、あれは普通の女の子ではありませんよ」 フォルネの指摘はもっともだ。 その少女の頭には、白い花が咲いていた。 花の冠を載せているのではなく、直接咲いている。 そして身体全体が、緑色がかっていた。 植物系のクリーチャーなのだろう、と推測できた。 それよりも、僕が気になるのは、その少女が、たぶん何も着ていないことだ。 宝箱を抱えているからちょうど隠れているけれど、僕にはとても直視できない。 さっきの蛇竜の女帝さんもそうだけど、魔物っていっても女の子の姿をしているんなら、服は着ててほしい。 その少女は、僕たちに気がつくと、控えめな笑顔とかわいらしい仕草で小首をかしげた。 「ね〜ね〜たいが、あの箱の中身、気にならない?」 まあ、気にならないっていえばウソになるかな。 でもね。 「やめておきなさいニャルラ。襲ってきたモンスターならともかく、おとなしくしている者から奪い取るものではありません」 僕が言うより早く、フォルネがたしなめた。 「え〜、ぶんどるつもりで言ったんじゃないよ〜。見せてくれたらいいの」 「それもやめておいた方が無難ですよニャルラ」 「え〜どして〜?」 「好奇心は身をほろぼすこともあるってことです」 「意味わかんな〜い。たいがおしえて?」 僕は、少し考えて言った。 「たぶん、あの植物の女の子には近づかない方がいいってフォルネは言ってるんだ」 「だから、ど〜して?」 「森の中で、裸の女の子が宝箱を抱いて座っている。これって、不自然だよね?」 「うん。ものすご〜くふしぜん」 「なんでだろう、って考えた時に、一番危険なのが、あの子自体が罠ってこと」 「わな?」 「そう。警戒心なしに近寄る人を捕まえるための、罠」 フォルネの考えは、これで合ってるかな? 「さすがタイガさま。そのとおりです。おそらく、少女を囮にして待ち伏せをしているクリーチャーがいますよ」 「ふむふむ。な〜るほど」 「でも、好奇心を持つこと自体は、悪いことじゃないからね」 「たしかに、そうですね。ニャルラから好奇心を取ったら……」 食欲が残る、と思いついてしまったけれど、言うのはやめておいた。 僕たちは離れた位置から少女にばいばい、と手を振ると、先を急いだ。 [プレイログ] 宝箱を取ろうとした場合、地面に隠れた巨大亀が不意打ちする。 魔術ロール(目標値4)で察知できる。 タイガたちは宝箱を取ろうとはしていないので本来は魔術ロールの対象ではない。 が、警戒しているフォルネがためしに魔術ロールを振ってみたところ、クリティカルで成功しているため、上記のような演出にした。 ●アタック01-11 フォルネの追跡 植物の少女から十分離れたところで僕たちは、いったん休憩を入れた。 森はだいぶ深まっている。目的地は近いかもしれない。 しばらく蜂竜には遭遇していないけれど、またいつ出くわすとも限らない。 持ってきている食料を分け合い、休憩を取ることでいくばくかの体力を取り戻した。 そのときだ。 「キエエェェェ!!!!」 耳をつんざかんばかりの大音響の悲鳴のような鳴き声が響きわたったのは。 それは人のものではない。別の生物のものだ。 けれども、なにやらよからぬ事態が起きているのは明白だった。 僕たちは悲鳴の聞こえた方角に向かい急ぐ。 そこで見たのは、頭に宝石をつけたオオトカゲに、四匹の蜂竜が殺到する光景だった。 【12 蜂竜遭遇】 【蜂竜(偵察兵)出現数4 レベル4】 蜂竜のうち一匹が、その巨大な顎を横に広げ、オオトカゲの首もとをグイグイと切断にかかっている。 それはがっちり食い込んでいて、オオトカゲでなくても悲鳴を上げるだろう。 僕たちがその場についたのは、まさにオオトカゲの首がコロリと落とされたタイミングだった。 「うげ」 ニャルラが思わず声をあげてしまったために、すぐに気づかれてしまう。 僕はあわてて茂みに身をひそめる。フォルネはためらいなく飛び出していた。 「見敵必殺。蜂竜を見たら即、討ちます」 オオトカゲの首を落としたばかりの蜂竜に飛びかかり、その首元に食らいつく。 オオトカゲの次には蜂竜の首が落ちた。 わずかに半歩遅れて、ニャルラも飛び出している。 「戦いはアタイの出番!」 フォルネに負けじと一匹の蜂竜を鋭い爪でえぐり倒した。 一瞬のうちに数を半分に減らされた蜂竜は、たちまち逃亡にかかった。 「すぐに追います。彼らに巣まで案内してもらいましょう」 フォルネが駆け出す。 僕も茂みから出て、急いで後を追おうとした。 しかしニャルラはまだ走り出さず、その場に留まって何かしている。 「たいが、これ〜」 ニャルラが口にくわえて差し出してきたのは、巨大な宝石だった。 オオトカゲの額にはまっていたものだ。ニャルラはそれを、がじがじと取り外していたのだ。 この森に入ってから、こうした実入りは何もないまま進んできた。 蜂竜対策のためにほぼ全財産を使って用意したこともある。 だからこれは、かなり貴重な収入になる。 「ありがとニャルラ。さあ、フォルネを追いかけるよ」 「あいあいさ! フォルネおいぬいて、逃げる蜂竜もおいぬくのだ」 「蜂竜追い抜いたらダメだよ」 「にゅふふ〜♪」 やがて進行方向に、ひときわ大きな樹木が見えてきた。 その巨大なシルエットは、つい先日の冒険を想起せずにはいられなかった。 「巨大樹……?」 それは、あの巨大樹ほどの大きさはない。 しかし、よく似ている。たぶん、同じ種類の木だ。 「巨大樹は雲さえも突き抜ける樹木です。この森じゅうに種子をばらまくことくらい、造作もないでしょう」 スピードをゆるめ、僕たちが追いつくのを待っていたフォルネが言う。 つまり今目の前に見え始めたのは、いわばあの巨大樹の子どものような存在なのだろう。 そして逃げる蜂竜たちは、まっすぐその巨大樹ジュニアの方向に飛んでいく。 「これはもしかすると、もしかしますね」 巨大樹ジュニアの周囲は開けた空間になっていた。 まるでほかの樹木が巨大樹に敬意を払っているかのようだ。 そしてその巨大樹の枝からぶら下がり、地面についてしまっている巨大な土色の球体。 精緻な波のようなものを幾重にも重ねた模様は、さながら芸術作品のよう。 逃げる二匹の蜂竜は、その中へと消えてゆく。 「あれが……蜂竜の巣……」 「あの中にお〜みつあるのね。じゅるり」 蜂竜の巣を突き止めた。 それは奇しくも、巨大樹のふもとなのだった。 やがて巣の中から、蜂竜たちが次々と飛び出してきた。 さっきの蜂竜の偵察兵がなんらかの報告をしたのだろう。 数が多い。これでは巣の中に入るなど……。 その時、どこからともなく飛来した巨大なカブトムシが、蜂竜の群れを蹴散らしていった。 「チェーンジ! ヘラクレスナイト」 そのカブトムシはかけ声とともに、甲冑を身につけた人型に変形する。 「待たせたな、タイガ少年」 「ナイトさん!!」 「私もいるよ!」 竜人の女戦士カトリーナさんが、他の竜人の戦士たちを率いて参戦してきた。 「さあ、ここは私たちにまかせて、君たちは中に入りなさい」 「ありがとう、カトリーナさん、ナイトさんも。いくよ、フォルネ、ニャルラ」 「はい」「お〜みつっ!」 いよいよ、蜂竜の巣に突入だ。 次回、蜂竜の王蜜は手に入るのか。 [プレイログ] 【12 蜂竜遭遇】 【蜂竜(偵察兵)出現数4 レベル4】 ・蜂竜がオオトカゲを襲う現場。発見されたか魔術ロールで判定。 フォルネはサイコロの出目2+技量点2で成功。 ニャルラはサイコロの出目1でファンブルし、発見されてしまう。 戦闘に入るが、フォルネ(サイコロの出目2+技量点2)で命中、ニャルラ(サイコロの出目3+技量点1)で命中。 蜂竜が4体から2体と半減したため、蜂竜は逃走。 ここで食料を消費し、フォルネ、ニャルラともに生命点を2点回復した。(演出にはなし) 【フォルネ(妖狐) レベル13 技量点:2 生命点:3→5/5 魔術点:4 従者点:8】 【装備】(人間形態でのみ効果あり) 片手武器 木盾(生命点+1) 鎖鎧(生命点+1防御ロール+1) <スキル> 【変化】人間形態に変化する。 【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。 【西法術:氷槍】魔術ロール成功で2点ダメージ 【持ち物】 1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。 2草避けのお守り 植物によるアクシデントへの対応力を上げる。 【ニャルラ(魔猫) レベル13 技量点:1 生命点:7→9/10 器用点:8 従者点:5】 【装備】なし <スキル> 【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない 【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。 【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。 【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。 【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。 【温存経験点】1 【タイガ 従者 荷物持ち】 【持ち物】 食料2→0 金貨5 1 蟷螂蜂毒 3回分 追加ダメージ1 巨大樹の迷宮P56 2 ロープ 3 オオトカゲの宝石(金貨18枚分) 「手がかり」1 ■登場人物 タイガ 主人公の人間の少年。もうすぐ11歳。フォルネとニャルラの二匹を連れて旅をしている。 フォルネ 銀毛で3本尻尾の妖狐。タイガに心酔している。 ニャルラ 星空色の毛並みの良い魔猫。気まぐれ。 コンスタンサ コーネリアス商会の令嬢。通称コニー。オウカンワシにさらわれたところをタイガたちに救われる。 ヴァンダービルド コーネリアス商会の当主。コニーの父親。 クックロッド コーネリアス商会の料理人。蜂竜の王蜜取得に情熱を燃やす。 キャティ 竜人の村の道具屋。初出はゲームブック「百竜の森」。 カトリーナ 竜人の村の女戦士。蜂竜討伐の遠征中。 ナイトさん ヘラクレスナイト。カブトムシ形態から人間形態に変形できる竜人の村への協力者。その動機はキャティへの一目ぼれ。 ■作品情報 作品名:蜂竜の森「ローグライクハーフ」d33シナリオ 著者:ロア・スペイダー 監修:紫隠ねこ、杉本=ヨハネ 発行所・発行元:FT書房 ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編 https://booth.pm/ja/items/4671946 巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ(「蜂竜の森」収録) https://ftbooks.booth.pm/items/5361362 本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。 https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
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2026年7月8日水曜日
2026年7月7日火曜日
これはゲームブックなのですか!? vol.134 FT新聞 No.4913
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 『これはゲームブックなのですか!?』vol.134 かなでひびき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 皆さんは、「メタ推理」と言われるジャンル、ご存じかしら? 推理小説の三大奇書にも挙げられる、超意外な犯人が劇的な『虚無への供物』 二つの物語。舞台、登場人物は同じだけど、殺される展開が違い、それぞれが絡み合う『匣の中の失楽』 こんな風に、推理「小説」……ノックス十戒もなんのその。 その構造を逆手にとって、それでいてちゃんと「推理小説」してるの。 それが、俗に言う「メタ推理」ってものなんだけど、その「奇書」に新しい一ページが! それが、今回紹介する、五条紀夫先生の『流血マルチバース』よ! 物語は、締切破りの常連である作家「私」が編集から「今から原稿か、先生の首か、どちらかは必ず頂戴いたします」というSATSUGAI宣言を受けて、逃げていった先で、奇妙な女の人と会うことから始まる。 「ここは、どこですか?」 「ここはこことしかいえない」としか返しようがない質問をしてきた彼女が語りだしたのは、超絶に奇妙な話だった……。 太平洋に浮かぶ無人島「龍穴島」 そこには、旧日本軍が隠したお宝があるという。 それを探しに、貿易会社の成功者、猪俣左衛門が、菊田幸一と、その妹の菊田沙枝へそのお宝探しの招待状を送った。 これが事件のはじまり。 しかし、彼と猪俣一族には、なんのつながりもない。強いて言えば、幸一と沙枝がこの島で噴火被害にあったことぐらい。 どうして?なんのため? 疑問は解決されないまま、粗暴な猪俣五郎。その腰巾着な宗助。 学者の古川泰司とその秘書の喜代子。 使用人の清水竹松。 とどめに、この島の事故で火傷を負って、頭部全てを覆うシリコンマスクに覆われたスケキヨマスクのガイド、イッコウまで。 オールスターが出揃い、島についたとたん、竹松が殺されている。 そして、左衛門会長の姿がなくなっている!? 殺人者がうろついている危険な状況の中、さて、どうする? A・船で籠城 B・容疑者である左衛門会長を追う C・一同から逃げる。 そう、このお話は三つに分岐する。 このへん、かのヒットゲーム『ひぐらしのなく頃に』のように、同じ世界でも、展開が違う、ってところを彷彿させる。 だけど、かのゲームと違うところは、どのルートを通るかは読者の選択に任されている。 A、B、Cルートごとに、1、2、3、4と番号が打たれている。つまり一つのルートに四章あるのね。 で、時間軸上に、A-1、B-1、C-1と表記されている。 並列した世界の、それぞれの同時間で何が違うのかじっくり確認したい人はそのまんま普通の本のように読めばいい。 あるいは「一つのルートを完結させてから、次のルートを読んでいく」っていうのもおもしろいよ。 ただ、筆者は「どの順番で読んでもいい」と言ってるけど、いきなりA-1、B-2と、全然違う物語軸へ行くのはおすすめしないわ。 とりあえず、Aの物語を完結させて、次へ、ってのが一番楽しめるかもしれない。 かなで、いきなり「正解編」のCルートから初めてしまって、そこに出てくる「本筋の事件」を追うために、Aルート本筋で、そこで違和感があったらBルートで確認、って手を使ったわ。 で、どのルートをたどっても、そこで起きる出来事が伏線となって、ほかのルートに影響を与える、ってところに、五条先生の巧さを感じる。 「三つのルート」が存在することを逆手にとって、ちゃんと「推理パズル」になっている! 逆に言うと、たとえ正解編でも「三つの物語」で補完しないと納得できないピースの欠けがある。 これが、強烈に読者にページをめくらせるのはウケアイ! エンディング「多重世界」を逆手にとったのも、うならざるをえない見事なもの! かなでが「推理小説寄書」一覧に加えて欲しい訳がわかる! 少なくとも、今年今のところ、これを超える作品にお目にかかったことがないわ! ゲームブック風なんだけど、頭からしっぽまで立派に「論理」の筋が通っている! 今すぐ本屋さんに走れ! 見逃せば一生後悔することウケアイ! (追伸 今回もぜろ様の紹介にあずかりました! 完全にかなでのツボです! 本当にありがとうございました!) ∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴ 『流血マルチバース』 著 五条紀夫 出版社 双葉文庫 2025/12/13 文庫 740円+税 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年7月6日月曜日
アランツァへのいざない 動物由来の装備品や食べもの FT新聞 No.4912
おはようございます、自宅の書斎から杉本です☆ 「アランツァクリーチャー事典」を何のために制作するのか、ずっと考えています。 これを読む人が、ここではない世界に想いを馳せることができるように。 そして、アランツァの冒険を紡ぐ「シナリオの制作者」になろうとする人が、そのフック(きっかけ)を作品から見つけることができるように。 そんなことを考えながら、データを整理しています。 さて、今回の記事は「動物由来の装備品や食べもの」です! ◆動物に関する特記事項──シルバー・クリーチャー── アランツァの世界では、ノードを浴びた結果として身体の一部または全部が銀色になってしまうという症状が時として起こる。 その部位が腐りづらい場合、チャーム(お守り)として重宝される。これは、該当する部位には魔力を蓄える「器」としての力があるためである。 また、ノードの力によってクリーチャーは特別な力を持つ。 大抵の場合、それは身体的な能力で、人並みはずれて怪力であったり、類まれな器用さや敏捷性を発揮することができたり、といった具合である。 こういった存在はシルバー・クリーチャーと呼ばれるが、存在自体が稀なこともあって、世間ではあまり知られていない。 ◆動物由来の装備品や食べものなど。 前回に続いて、今回の記事は動物をベースにしたものを中心に並べられています。 さっそく、いってみましょう☆ ・足長蛇の卵 足長蛇は水辺に巣穴をつくる小型のヘビで、毒はなく無害。卵から半分だけ孵化したバロットが珍味として人気。 効果:1個あたり金貨2枚で売却可能。ひとつの巣には1d3+3個の卵がある。 ・甘い水玉(クラックボール) アリ人の尻から出る栄養豊かな水。甘い。 効果:食料1個分として扱う。 ・アルビノオニガエルの肝 色素欠乏症のオニガエルから取った肝である。民間療法の治療薬に用いられるが、効果に乏しい。 効果:冒険の合間ごとに一度、1d6を振る。出た目と同じ枚数で売ることができる。 ・アント・シールド シールドアントの頭部を加工して造られた盾。見た目は奇抜だが特記するほどの強さはない。 効果:【生命点】の最大値を2点増やす。 ・イッカクの角粉 氷樹海に生息するクジラの仲間であるイッカクの角を削って作る粉。 効果:食料を食べることができるキャラクターだけが、これを消費することができる。消費すると、あらゆる【病】を治療することができる。 ・ウサギの足の御守り 幸運をもたらす魔法の装備品。 効果:これを消費すると、次の【幸運ロール】に+1の修正を得る。 ・牛飼いの角笛 牛の角でできていて、吹くと牛が寄ってくる。 アランツァでは、同種のクリーチャーを素材にして装備品を作ると、対象に影響を与えやすいものになる。 効果:牛を引き寄せる。 ・大ガニの肉 〈大ガニ〉を倒した後に、殻をはがして入手する。 効果:食料1個分として扱う。 ・大這ナメクジ 人間の腕ぐらいの大きさのナメクジ。無害で、意外にかわいい。 効果:このクリーチャーを身体に這わせることによって回復する。【生命点】に受けているダメージ3点につき、1点を回復することができる。 ・ガシュラ鳥 岩場の穴に生息する。頭が大きく、暗赤色をした鳥。手のひらに収まるかどうかぐらいの大きさ。頭(ガシラ)鳥とも。 効果:手なづけることはできないが、【龍族】のタグを持つクリーチャーをおびき寄せるために使うことができる。その際は【器用ロール】を行う(目標値:クリーチャーのレベル)。成功したら、第1ラウンドの終わりまで対象1体は行動ができない。失敗した場合には、敵の先攻で戦闘を開始する。その後、この装備品を欄から消す。 ・ガツガツ魚 なんでも食いちぎる歯を持った凶暴な魚。額にスミレ色の宝石があり、成長とともに大きくなる。 効果:額石は金貨15枚の価値がある。 ・カンガルーキャットの肉 カンガルーキャットの肉はクセが少なく、噛むほどに出る旨味とさっぱりした後味が特徴。特別な力を肉体に与えてくれる。 効果:【器用ロール】1回に自動的に成功する(6の目が出たものとして扱う)。効果を発揮するタイミングは、自分で選ぶことができる。 ・ギザギザ魚 ギザギザのヒレを持つ長い身体の魚。 効果:その肉は美味で、食料1食分になる。 ・巨木鳥の卵 巨大樹に生息する非常に大きな鳥の、非常に大きな卵。1個で装備品欄を2個占める。 効果:1個で1食分の食料として扱う。【生命点】を1点、副能力値を1点回復する。 ・恐竜 マイナーすぎて「クリーチャー事典」にも載っていないクリーチャー。マドレーン諸島でその姿が見られる。 ・グリンティズ・ナイフ 翼人グリンティが死後、そのあばら骨をベースに造らせたナイフ。 効果:【悪魔】に対する【攻撃ロール】に+1の修正を得る。 ・ケッタクルの毛皮 〈ケッタクル〉は森林性の獣。モモンガやムササビのように飛ぶがより大きく、体長は70センチほどある。 効果:ケッタクルの毛皮は鎧の一種である。着用する場合【生命点】を原点ごと1点増やす。また、【器用ロール】に+1の修正を得る。さらに、【氷】による敵の攻撃や魔法に対する【判定ロール】を行う際、+1の修正を得る。 ・氷虫(青光虫) 蛍に似ているが、体温を吸い取る。 効果:この装備品を消費するなら、即座に【生命点】を1点失う。冒険が終わるまで、主人公の周辺を飛ぶ明かりとなる。 ・極彩鳥 南国に生息する鳥。非常に敏感で、【器用ロール】に成功しないかぎり逃げられてしまう(目標値:4)。 効果:この鳥の歌声に耳を傾けて休息することができた場合、すべての【副能力値】を1点ずつ回復させることができる。 ・龍鱗の盾 龍の鱗を加工して造った貴重な盾。魔法の装備品。 効果:【生命点】の最大値を2点増やす。【炎】による攻撃や魔法に対する【判定ロール】に+1の修正を与える。ただし、鱗の持ち主が氷龍である場合には【炎】が【氷】になる。 ・死者ヘビのスープ ゲテモノ料理。独特の臭気でまずい。 効果:食料1食分として扱う。ただし、回復につながるほどの効果はない。 ・殺人リスの心臓 殺人リスの心臓はコリコリとした食感があり、串焼きで食べるとうまい。 効果:食料1食分として扱う。冒険が終わるまで【筋力ロール】に+1の修正を得る。 ・砂漠鳥 砂漠鳥は砂漠にのみ生息する、取るに足らない強さのクリーチャー。弱っているクリーチャーに群がってエサにする。 効果:【鳥類】のタグをもつ弱いクリーチャー(レベル2)。攻撃特性は【斬撃】。1d6体に、主人公のパーティが生命点に受けているダメージ合計と同じ数を出現数に加える。反応は常に【敵対的】。 ・サンゴの剣 サンゴの剣は水中で扱いやすいように設計された水中剣。棒状の刀身に無数の小さな穴が空き、抵抗を減らす。敵の身体に密着させてから引くことで、その身を削り取る。 効果:【斬撃】の攻撃特性をもつ片手武器。【水場】で敵と戦う際、水中にいることによるペナルティが発生しない。 ・ジェイズ・ソード カブトムシの角にも似た黒光りの刀身。したたる蟻酸、持ちやすく加工した柄。ジャック・ジャンパーと呼ばれる大アリの口部分を加工して造られた剣。 効果:これは片手武器であり、【斬撃】の攻撃回数をもつ。【攻撃ロール】に+1の修正を与える。一度でも使用した場合、冒険終了時にこの剣を装備品欄から消すこと。 ・シルバートゥース・クリーチャーの牙 ノードを浴びて牙(歯)が銀色になった〈牙うさぎ〉やネズミなどの牙。 効果:シルバーの〈牙うさぎ〉は〈強いクリーチャー〉(レベル5、生命点2)で、第1ラウンドの終わりに【逃走】する。この牙には金貨6枚の価値がある。 ・スライムゼラチン スライムゼラチンはスライムの体液を採取したもの。美肌効果がある。 効果:【幸運ロール】1回に自動的に成功する(6の目が出たものとして扱う)。効果を発揮するタイミングは、自分で選ぶことができる。冒険が終わると効果を失う。 ・チャマスクの肛門 チャマスクはかつてチャマイ周辺に生息していた強いクリーチャー。熱を帯びた糞尿によって攻撃を行うクリーチャーだが、絶滅したと言われている(レベル5、生命点7、攻撃数1の【悪臭】による全体攻撃)。その肛門はチャームとして働き、装備品欄をひとつ占める代わりに主人公に力を与える。 効果:糞尿による、あるいは嗅覚を通じて与える効果(悪臭など)を無視する。 ・タカゾラツバメ タカゾラツバメは非常に高いところに巣をつける【鳥類】で、攻撃性は皆無。その巣は珍味として知られる。 効果:その巣は金貨11枚で取引される。食べることもできて、食料1個分として扱う。ただし、【生命点】の回復は1点。 ・ダトツ ヘビのように長い身体を持つ魚。先端が尖っていて、勢いよく海中から飛び出して対象に突き刺さる。 効果:2d6体(下限は6体)のダトツが出現して、第0ラウンドに突き刺さる。レベル3。反応表は「1から3は【逃走】、4から6は【敵対的】。攻撃特性は【斬撃】。【水中】のタグを持つ。このクリーチャーは第0ラウンドの終わりに死亡する。3体で食料1食分になる。 ・ダル麻薬:金貨20枚 ダル麻薬はダル甲虫と呼ばれる昆虫の腸を使って作る薬物。カラメールを原産とする。 効果:【毒】と【麻痺】の状態異常から完全に回復することができる(【石化】と【死亡】の状態を回復させることはできない)。≪依存効果≫として、無気力になるため、肉体を使う行動に支障が出る。これを使用した次の〈できごと〉が終わるまで、【筋力ロール】【器用ロール】【防御ロール】に-1の修正を受ける。≪依存効果≫として無気力になるため、肉体を使う行動に支障が出る。これを使用した次の〈できごと〉が終わるまで、【筋力ロール】【器用ロール】【防御ロール】に-1の修正を受ける。 ・鉄雄山羊の山賊焼き 見た目はおいしそうだが、とても硬く満足感がない。 効果:食料1食分として扱う。ただし、回復につながるほどの効果はない。 ・鳥の似姿 これをかぶり、太鼓を使って一定のリズムで祈祷を捧げると、一時的に鳥になることができる。鷹の鳥姿や雀の鳥姿などがある。祈祷には、〈鳥人〉が知る特定の踊りが必要。 効果:少しの間、大空を舞うことができる。 ・沼地亀 かえる沼をはじめとする、沼地で見かける亀。泥くさいが、かえる人には人気。 効果:かえる人との遭遇時、その反応表に【友好的】または【歓待】がある場合、その反応を選ぶことができる。その後、この装備品を欄から消すこと。 ・人皮の人形 【善の種族】の遺体をベースに作る人形。生前に、その人物がこの装備品を作ることを希望(あるいは合意)した場合にのみ、力を発揮する。 効果:この人形は一度だけ使うことができる。使うと、一度だけ【判定ロール】を振り直すことができる。 ・完全な結氷石 結氷石とは、かえる沼に降る雪の一種。完全な結氷石とは、氷龍が吐く最期の息で、雪の結晶をカタチをした宝石の一種。常に少しひんやりとしており、融けることがない。 効果:完全な結氷石には金貨10枚の価値がある。 ・ぷりぷりザリガニのソテー 厳密に管理された養殖ザリガニは、聖フランチェスコ市では高級料理とされている。ぷりぷりザリガニは最高級の食材で、口のなかではじけてうまい。リンゴ酒とよく合う。 効果:食料1個分として扱う。ただし、【生命点】を3点回復する。ぷりぷりザリガニ自体は金貨10枚と交換可能。食べるにせよ金貨にするにせよ、手に入れた冒険中に消費しなければ腐ってしまう(腐ると食べられなくなり、金貨との交換もできなくなる)。 ・骨馬 【呪術師】によって製作されたクリーチャー。 効果:骨馬は【騎乗生物】である(技量点0、生命点1、戦う従者)。最大の特徴は倒されても【生命点】を1点消費するか、冒険の合間に復活させることができる点にある。 ・マングースの肉 あっさりとした淡白な味わいの肉。くさみを正しく抜けば、それほど臭くはない。 効果:食料1個分として扱う。 ・ミツクビオニヒドラの肉料理 ミツクビオニヒドラは再生能力を持つ強力なクリーチャー(レベル6、生命点3の首を3本もつ)。【炎】によるダメージを与えないかぎり、それぞれの首が毎ラウンドの終わりに1点の【生命点】を回復する。 効果:生命点が0になるなどして冒険に敗北した場合、その主人公を失わない。生命点を原点の半分に設定して冒険を再開してもいい(端数切上)(副能力値は敗北時のまま)。あるいは、その作品から立ち去ってもいい。 ・ヤミフクロウの瞳 ヤミフクロウはフクロウの一種で、持ち主に幸運を授ける。 効果:これを消費すると、【幸運ロール】の際に6の出目が出たことにできる。ただし、クリティカルとしては扱わない。 ・ラクダ革の鎧 砂漠の遊牧民が製作した魔法の装備品。ラクダの皮を加工して造ったもので、暑さにも寒さにも強い。 効果:【生命点】の最大値を2点増やす。移動時に受ける「暑さ」や「寒さ」によるダメージと効果を無視する。【炎】や【氷】による攻撃に対して効果があるわけではない。 ・ワシの爪の御守り 幸運をもたらす魔法の装備品。 効果:これを消費すると、次の【幸運ロール】に+1の修正を得る。 ◆まとめ。 今回はアランツァに存在する動物由来のもろもろをまとました。 ここ数回の記事がとても濃かったので、次回の記事は少し短めです……動物由来でも植物由来でもないものについて、記述してまいります☆ それではまた! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 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2026年7月5日日曜日
『刻の悪魔のピラミッド』ローグライクハーフd66シナリオ FT新聞 No.4911
こんにちは、火呂居美智です。 ローグライクハーフd66シナリオ「刻の悪魔のピラミッド」をお届けいたします。 これまで4作(「蛇禍の悪魔」「幽霊屋敷の果実酒」「失楽園奇譚」「生霊姫狂騒曲」)を配信させていただきましたが、それらと少しずつ繋がりを持つシナリオとなりました。また、主人公によって依頼者が異なるマルチプロローグとなっています。 楽しんでいただければ幸いです。 *** 蛇禍の悪魔を打ち破ったポロメイア小国家連合であったが、新たな悪魔の影が忍び寄っていた。 砂漠に突如として現れた巨大なピラミッド。そこを占拠したのは〈刻の悪魔〉クロノヴァルスの復活を目論むクロノシア教徒たちだった。 ポロメイア王エドガー=ガゼルハイデン、アルマシウダ皇帝アルマは、それぞれ選りすぐりの冒険者を集め、ピラミッドに送り出す。それぞれの思惑が、ピラミッドの迷宮で交錯する。 ローグライクハーフd66シナリオ『刻の悪魔のピラミッド』 https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_ThePyramid_of_ChronoDemon.txt *** 〈編集部より〉 舞台となる都市サプリメント「ポロメイア小国家連合」、新職業「悪魔召喚師」も再配信致します。どうぞお楽しみください! ↓ 都市サプリメント:ポロメイア小国家連合 https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_SUP_Polomeia.txt ↓ 新職業【悪魔召喚師】 https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_NewClass_DemonSummoner.txt ↓「アランツァ:ラドリド大陸地図」by 中山将平 https://ftbooks.xyz/ftnews/article/MAPofARANCIA.png ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年7月4日土曜日
FT新聞1ウィーク! 第699号 FT新聞 No.4910
From:水波流 一念発起して、社会思想社のウォーロック誌を買い集め始めています。(実は当時は小中学生でほとんど買えなかった) 門倉直人氏や朱鷺田祐介氏などベテランデザイナーの方々が若き日に書かれた創作コラムなど、時を経ても有用な記事を読めるのが大変参考になります。 1986年〜92年の雑誌ですし、全63冊まではまだまだ遠い道のりですが……(懐具合も!) From:葉山海月 いつも使っているDVDプレイヤーから、明日返却のDVDが抜けなくなった恐怖ときたら! From:天狗ろむ 下半期突入! そしてあつーいです! 皆様どうぞ、水分補給など忘れず、体調にはお気をつけて……! そういう私がちょくちょく熱中症気味になっているのですが、今年は何とか倒れないよう気を付けたいものです。 さて、7月のおススメ公式シナリオは……少々迷ったのですが、「海の日」があるので『エメラルド海の探索』! 青い海と空、そして人魚の表紙が眩しい本作は、船での航海しながらの冒険が楽しめますので夏本番のこれからにピッタリですよ! From:中山将平 僕ら、7月4日(土)と5日(日)に京都国際漫画ミュージアムで開催の「トレジャーズオブファンタジア」に出店します! 配置は【32】です。 また、7月5日(日)には札幌市民交流プラザ3Fで開催の「北海道ボドゲ博8.0+」にも出店します! 配置は【B-9】です。 どちらのイベントでも、ゲームブックや1人用TRPGローグライクハーフ関連作品を扱います。 実は僕自身は、7月4日(土)と5日(日)に個人サークル「ギルド黄金の蛙」で2つのイベントに出展しています。 京都国際漫画ミュージアムで開催の「トレジャーズオブファンタジア」配置【33】。(FT書房のお隣です) 大阪南港ATCホールで開催の「レプタイルズフィーバー」配置【G-25】。 どちらのイベントでも、カエル人の本やステッカー等のグッズを扱います。 お近くの方は、ぜひ遊びにお越しいただけましたら。 さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。 紹介文の執筆者は、以下の通りです。 (明)=明日槇悠 (く)=くろやなぎ (天)=天狗ろむ (葉)=葉山海月 (水)=水波流 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■6/28(日)~7/3(金)の記事一覧 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2026年6月28日(日)明日槇悠 FT新聞 No.4904 Ψ『ゲームブック数え唄』 日曜ゲームブック ・この配信記事を受け取ったあなたの脳内にきこえてくる ♪ゲームブクゲーブックブックゲー という奇怪な唄。 それはゲームブックあるあるを数え唄にして唄う【往年のゲームブックプレイヤーの亡霊】の仕業だった! あなたが日常生活を送るごとに数えあげてくる歌詞に応えて、出口なきパラグラフをさまよう亡霊を解き放ってあげることはできるだろうか? 「どんな」言葉を「どこ」に覚えるかが攻略のカギ! 長いセンテンスほど【体力点】に回すことをオススメします。 幻のパラグラフ#13にはかなでひびき氏もゲスト出演。この唄でぜひ十まで数えあげてください! (明) 2026年6月29日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4905 アランツァへのいざない 植物由来の装備品など ・FT書房が展開するファンタジー世界「アランツァ」について深掘りする本連載、今回のお話は「植物由来の装備品など」について。 中山将平氏のまとめられた「過去のゲームブックに登場したデータ」をベースにして、「30分で遊ぶ1人用TRPG ローグライクハーフ」に合わせた効果を記述したものです。 多種多様な植物由来のアイテム。食べて回復したり、罠として仕掛けたり、ベッドにしたり、換金したり、酔ったり、なんでもござれ。 やはり摂取する用途のものが圧倒的多数ですが、それでもそれぞれ効果が個性的であるところに、植物を利用するのは敵味方、種族問わずだということに改めて気付かされます。 (明) 2026年6月30日(火)くろやなぎ FT新聞 No.4906 ゲームブックにおける死と物語 第7回:『単眼の巨獣』における「本能」と選択 ・編集部員くろやなぎが不定期でお届けしているゲームブック考察記事。今回からは、FT書房刊行のゲームブックとしては最新作にあたる『単眼の巨獣』を取り上げさせていただきます。 『単眼の巨獣』の著者ロア・スペイダー氏は、ちょうどFT新聞にて東洋夏氏によるリプレイが連載中の『怨霊列車は夜笛を鳴らす』など、多くのゲームブック/ローグライクハーフ作品の著者でもあります。アランツァ世界に「列車」を登場させて違和感なくシナリオに仕立て上げるロア・スペイダー氏の奇抜な発想や構想力は、『単眼の巨獣』にも遺憾なく発揮されており、この作品内では「混沌」と呼ばれるモンスターを主人公として、骨太で印象的な物語が展開されていきます。 その物語に対する私なりの解釈の一端を、今回は「本能」と「選択」をキーワードとして提示します。他の読者(プレイヤー)の皆さんは、あのプロローグをどのように読んだでしょうか。 (く) 2026年7月1日(水)ぜろ FT新聞 No.4907 第3回【蜂竜の森】ローグライクハーフリプレイ ・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第498回。荷物持ちの少年タイガと、妖狐フォルネ、魔猫ニャルラの一人と二匹が、スズメバチとドラゴンの両方の特性を兼ね備えた狂暴な「蜂竜」の巣でのみ取れる「王蜜」を求めて、冒険を続けます。 第1回にあったカッコいい戦闘シーンは、今回の中間イベントなのでした。騎士のような人型に「変形」した巨大なスズメバチ、対する大型カブトムシも「チェーンジ! ヘラクレスナイト」! これにはニャルラでなくても「かぁ〜っこいい!!」となってしまいますね! タイガを守るヘラクレスナイトの代わりに、蜂の騎士と戦うことになったニャルラとフォルネ。さてさて、強敵ですが勝てるでしょうか…! 結末は記事にて! (天) 2026年7月2日(木)東洋夏 FT新聞 No.4908 ローグライクハーフ『怨霊列車は夜笛を鳴らす』リプレイvol.5 ・X(旧Twitter)にて意欲的にリプレイ執筆中であり、生き生きとしたキャラクターたちが魅力的な、東洋夏氏による「怨霊列車は夜笛を鳴らす」のリプレイ第5回目をお届けしました。 前作の『写身の殺人者』リプレイと同様に、主人公の一人は従騎士の少年・シグナス。そして二人目の主人公は、剣型ゴーレム「おどる剣」クロ。 人をさらう怪物〈怨霊列車〉なる、夜空を走る面妖な列車に乗り込んだ二人は、同行者として陽気なコビット兵士のヨンと、いかめしいドワーフの兵士アルゴットを加え、先頭車両を目指していましたが、前回、女騎士の魔術によってアルゴットが炎に包まれてしまいました……。 アルゴットの最期の行動の気高さを知り、シグナスは彼に誓って強くなることを決意します。 〈怨霊列車〉は容赦なく、次なる車両でも戦闘! なかなか苦戦を強いられますが、どうにもクロの様子もおかしく……? プレイヤーである東洋氏も定めていないという、彼の過去がどんどん気になるところです! (天) 2026年7月3日(金)休刊日 FT新聞 No.4909 休刊日のお知らせ ・毎週金曜日は、読者から投稿された記事がここに入れるように、空けてある曜日です。 あなたの記事を、お待ちしております! (葉) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■今週の読者様の声のご紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。 紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。 すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。 ↓↓ (ジャラル アフサラールさん) ゲゲゲの鬼太郎を思わせる内容でしたね。ちなみにゲゲゲの鬼太郎のゲームブックは吉岡平氏の『ゲームブック ゲゲゲの鬼太郎』が5000円で売っていたなあ…。内容は西洋妖怪との「妖怪大戦争」の話でした。『ゲームブック数え唄』もボスキャラで「西洋妖怪TRPG」が出るかと期待してしまいましたwww (お返事:明日槇悠) ご一読くださりありがとうございます! ♪ゲッゲッゲゲゲのゲ でおなじみ、鬼太郎の強さをたたえる歌ですね。 うーむ、やはり古本高価(たか)すぎる……(個人的にこの2番の歌詞がいちばんお気に入りです)。インスパイア元の山田賢治氏『クトゥルフ深話』もぜろ氏の言葉を借りれば「スーパー邪神大戦」なので、そうしたこともありえたのかもしれません。ラスボスで皆さんのゲームブックの蔵書と大戦争になるとか……いや、そんなことは今後とも起こりませんよう。 (緒方直人さん) Ψ『ゲームブック数え唄』 日曜ゲームブック、面白かったです。ブクブクゲー♪という響きが良くつい歌ってしまいますね。体力点には寿限無の一文を書いてなんとかクリアすることができました。またの次作を期待しております。 (お返事:明日槇悠) プレイして歌っていただきありがとうございます! 寿限無や般若心経の類を体力点に回すのは頭脳プレイですね。そう言っていただけると嬉しく、二作目へのモチベーションにつながります。オーソドックスでいくかまたこの方向性になるかわかりませんが、思いつき次第また書かせていただきますね。 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ■FT書房作品の通販はこちらから☆ FT書房 - BOOTH https://ftbooks.booth.pm ■FT書房YouTubeチャンネルはこちら! https://www.youtube.com/channel/UCrZg-eTeypwqfjwQ4RNIvJQ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■FT新聞が届かない日があった場合 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ FT新聞は休刊日でも「本日は休刊日です」というメールが必ず届きます。 未着の場合は、まず迷惑メールフォルダを一度、ご確認下さい。 もし迷惑メールにも全く届いていない場合は、それは残念ながらお使いのメールとの相性問題などで未着になっている可能性があります。 このところ各社のメールセキュリティ強化のためか未着のケースが複雑化しております。 未着の場合は、下記ページをご参考頂き、個々のアドレスの受信許可設定をお試しください。 https://ftnews-archive.blogspot.com/p/filtering.html *10回未着が続いた場合、そのメールアドレスはシステムより自動的に登録解除されます。再度登録する事は可能ですので、未着が続いた場合は、お手数ですがご自身で再登録下さい。 また【バックナンバー保管庫】は公開期間が2週間ありますので、その間にご自身でテキストを保存されたり、自分で自分にコピーしてメールを送られたりする等、ご活用お願いいたします。 ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年7月3日金曜日
休刊日のお知らせ FT新聞 No.4909
おはようございます。 本日は、タイトルのとおり休刊日です。 毎週金曜日は、読者から投稿された記事がここに入れるように、空けてある曜日です。 あなたの記事を、お待ちしております! FT新聞編集部一同 ■FT新聞へのご投稿はコチラ! こんな記事はどうかな?というご相談からでもぜひご連絡ください。 ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ■FT書房作品の通販はこちらから☆ FT書房 - BOOTH https://ftbooks.booth.pm ■FT書房YouTubeチャンネルはこちら! https://www.youtube.com/channel/UCrZg-eTeypwqfjwQ4RNIvJQ ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年7月2日木曜日
ローグライクハーフ『怨霊列車は夜笛を鳴らす』リプレイvol.5 FT新聞 No.4908
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ローグライクハーフ『怨霊列車は夜笛を鳴らす』リプレイ vol.5 (東洋 夏) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ FT新聞をお読みの皆様、こんにちは! 本日の担当は東洋 夏(とうよう なつ)。 ローグライクハーフ『怨霊列車は夜笛を鳴らす』のリプレイ小説をお届けいたします。 夜を駆け、人をさらう謎の怪物〈怨霊列車〉。その調査を依頼されたのは、十二歳の見習い聖騎士シグナスと、その相棒〈おどる剣〉のクロ。未だ乗客の帰還者ゼロという危険な〈怨霊列車〉の正体を暴き、無事に脱出することができるのでしょうか。 前回vol.4では、謎めいた女騎士グロリアとの出会いをお届けしました。 「列車の調査に来たのか」というシグナスの問いかけに激しく苦悩し、アンデッドの兵士たちをけしかけて襲い掛かってきたグロリア。彼女の火球攻撃によってドワーフのアルゴットが落命。早くも冒険の仲間を喪う事態となってしまいました。 それでも後退は許されません。 涙を払って先へ進む彼らを、今回待ち受けるものは……。 なお、リプレイの性質上シナリオの根幹に触れます。 ネタバレとなりますので、避けたい方はそっと閉じていただけましたら幸いです。 前口上はこれでおしまい。 さあ、冒険の始まりです! ◇ 〈シグナス(レベル8、聖騎士)〉 ・技量点:0 ・生命点:8 ・筋力点:4 ・従者点:9 ・技能:【高潔な魂】【全力攻撃】【癒しの光】 ・持ち物:見習いの片手剣(片手武器、斬撃)、丸盾、板金鎧(防御ロールに+1)、金貨11枚、スノーレパードアイ(金貨30枚相当の宝石)、騎士グロリアの指輪(金貨12枚の価値)、ランタン、食料2食分 〈クロ(レベル11、おどる剣、炎属性)〉 ・技量点:1 ・生命点:7 ・器用点:5 ・従者点:7 ・技能:【装備化】【凶器乱舞】【精密攻撃】【鋼の意志】 ・持ち物:なし ◇ [5号車]32:騎士ゾンビ 「ヨンさん、あの……」 友人を亡くしたコビットは、流石に気を落としているように見えた。 「お悔やみなんて言わないでおくれよ。あの頑固者が化けて出ちまう。寝てる間に三つ編みにされたら最悪じゃん?」 「……はい」 「それよりも、中々やるじゃんシグ。バッサバッサと斬ってさ。そっちの剣も強かったし」 「当たり前だ。俺は騎士だからな」 〈おどる剣〉のクロは、優しい声音で言った。ヨンを気遣っているのだとシグナスは察する。アルゴットの骸は無かった。彼の存在を示すのは、床に残った激しく焦げた痕跡だけ。シグナスは直視できなかった。 「アルゴットは……格好良かったよ」 ヨンの言葉が、開け放してきた扉から吹き込んだ夜風に舞う。思わず振り向いたシグナスは、床に点々とついた焼け跡が、後方の扉へと続いているのを知った。 (足跡だ。アルゴットさんの……!) 「シグに見せたくなかったんだ、自分が、こんがり焼けたところをさ。最後まで頑固なヤツ! 全然おもろじゃないよ。おもろじゃないっ」 (あんな炎に巻かれながら、歩いたんだ。それから空に身を投げた。……痛みや苦しみ、恐れじゃなくて、出会ったばかりの僕の事を最期に考えてくれたんだ。なんて誇り高い心なんだろう。僕もそうなりたい。誓います、アルゴットさん。強くなります) シグナスは決意を込めて、ぎゅっと拳を握りしめた。 そして任務は再開される。 連結部を渡る時、シグナスは唐突に喪われたアルゴットの事を、やはり思い出した。空飛ぶ列車から吹き払われないように、先に渡ってシグナスの手を取ってくれた優しいドワーフの事を。 (仇を討ちます。絶対に) シグナスは慎重に連結部を飛び越えた。 「ヨンさん、僕とクロが先に行きます」 次の車両には、大いに警戒が必要である。女騎士グロリアが次の策を講じて待ち構えているかもしれない。何故、彼女がこちらを害そうとするのか。きっと〈怨霊列車〉の味方だからだろうとシグナスは考えている。もしかしたら、この列車にはサン・サレンの重大な秘密が隠されているのだろうか。そうでも無ければ専属の騎士を置く意味は薄い。しかし、だったらサン・サレンの領主その人が、〈怨霊列車〉の正体を知らないことなど、あるのだろうか? (何だかちぐはぐだ) そう思いつつ、シグナスは息を整えて内側の扉を開く。やはりと言うべきか、人の影があった。 (※ここで登場するのは騎士ゾンビ! フレーバーテキストには何も書かれていませんが、タイミング的にグロリアとの関係を勘ぐってしまいますね。出現数3、レベル3。反応表を見ますと、出目1〜4だと「手がかり」がいただけるそう。ローグライクハーフにおいて「手がかり」は攻略難易度ががらりと変わる超重要アイテムの場合が多いですから、ここは獲得しておきたいところです。確率も高いですからきっと大丈……ばない出目6! 敵対的も敵対的。んんん、他国の騎士なのがいけないのか、それともやはりグロリアの采配か。いずれにせよ、戦闘です!) 錆と汚れだらけの武器を持ち、型の古い鎧を着た亡者の騎士たち。鎧にはサン・サレンの紋章がついている。領主直属の騎士なのだろう。三人、いや三体の騎士は落ちかけた首の先から、虚ろな眼窩に光を宿して、シグナスを値踏みした。 「通してください。サー・グロリアに用事があります」 かた、かたかたかた、と亡者の騎士たちが骨を鳴らし、各々の頭に手を添えた。 「サー……?」 シグナスが言いかけたところで、騎士たちは白骨化した己の頭を己の手で引きちぎり、こちらに投げつける。 「うわ、うわあああ!」 シグナスとヨンは揃って悲鳴を上げて逃げ回る。 (※ということで0ラウンド、敵対的なので相手が先に動きます。ゾンビになった騎士たちは自分の頭をぶん投げて攻撃を敢行。あの、サン・サレンの皆様って急にアグレッシブになる国民性なんですか!? それはそうと、難易度が記載されていないので目標値をクリーチャーのレベルと設定して、判定していきます。シグナスとヨンは成功、クロは大失敗。クロ先輩、やはり何か変ですね) 顔の前で骸骨がぱかりと口を開け、シグナスは無我夢中でそれを叩き落とした。ヨンは小柄な体を床に放り出し、骸骨がすかを食って墜落したところを蹴飛ばして黙らせている。シグナスは一安心した。 ところが、ばり、と妙な音が聞こえる。そちらを向くと、一番身軽で戦闘慣れしているはずの〈おどる剣〉のクロが、骸骨に咥えられているではないか。歯を立てられた刀身が、みしみしと軋んでいる。 (※0ラウンド、こちらの攻撃。クロが【凶器乱舞】を選んで成功。) シグナスは飛びかかって頭蓋骨に剣を突き入れた。 「すまん」 脱出したクロは宙を舞い、今まさに襲いかからんと剣を振り下ろしてきた首なしの騎士に体当たりすると、これを粉砕する。 (クロが変だ) その一撃が力任せの乱暴なものに感じられ、シグナスは不安に思った。 「シグ、危ない!」 ヨンの声に我に返る。いつの間にか、錆び付いた剣がシグナスの眼前に迫っていた。 (※1ラウンド。防御はシグナスとクロに割り振りますが、ここでシグナスくんが大失敗。ダメージを受けてしまいます。続く攻撃はレベル3相手に全員失敗するという体たらく。どうしたどうした!) 「くっ……!」 シグナスは咄嗟に弾こうとしたが、腐っても騎士。先程のグロリアの兵士たちより遥かに重く速い剣は、かえってシグナスの防御を弾き飛ばす。切っ先に肩口を突かれ、激しい衝撃でシグナスは床にひっくり返った。強かに体を打ち付けたが、何とか剣は握りしめている。転がり起きて反撃を試みた。が、軽く流される。ヨンが背後から攻撃を仕掛けるも結果は同じ。これではまるで、稽古を付けられているようだ。 (情けない) もう一体とクロが斬り結んでいる。こちらも芳しくない。骸骨に刀身を噛まれた損傷が影響しているのか、それとも──。 (クロ、やっぱり何か思い出してるんじゃない?) 「シグ、狙われてる!」 (※2ラウンド。防御はシグナスとヨンに割り振ります。一転してシグナスくんが大成功を収めます。戦いの中で成長していくなんて主人公っぽいんじゃないでしょうか。ヨンさんも出目5で立派な数値です。そして攻撃はシグナスくん大失敗するものの、クロが成功、ヨンさんが何と大成功で勝利となりました。ヨンさん、いざとなったら強いじゃないですか。おもろ!) 振り下ろされる首なしの騎士の剣を、シグナスは今度は読んで、がっしりと受け止めた。 「負けない、負けるか、この……っ」 全身の力をかけて、騎士の剣と押し合う。その意を汲んだヨンが素早く騎士の脛に一撃を加えた。骨が砕ける乾いた音と共に騎士は横転。それ以上は動けなくなった。 「ありがとうございます、ヨンさん!」 「へへ、おいらもやる時はやるんよ」 同じ頃、クロももう一体の騎士を片付けている。しかしシグナスが見たところ、〈おどる剣〉にはどこか覇気に欠ける気がした。ぼんやりと、自分が仕留めた騎士の骸の上に浮かんでいる。 「ねえクロ、隠し事は無しだよ。何か思い出したんでしょ。違う?」 シグナスが声をかけると、〈おどる剣〉は言葉を探すように空中で回転し、 「その通りだシグナス。俺は何か引っかかっている。もう少しで思い出せそうなんだ」 「記憶喪失かい」 ヨンが口を挟む。 「俺は人間で、騎士だったんだ。それ以外が分からん」 シグナスが孤児院に預けられたとき、その傍らにクロが添えられていたという。最初は誰も〈おどる剣〉などではなく、守り刀の類なのだと思っていた。その剣が、シグナスが物心つくと同時に喋り出したのだから、孤児院は蜂の巣をつついたような大騒ぎになったと聞いている。ただその〈おどる剣〉は何の命令も自覚していなかった。ゴーレムなのだから、何かしらの役に立たせるために創られた存在のはずなのに。 クロはどこか自分に言い聞かせるように呟いた。俺は騎士なんだ、そのはずなんだ、と。 ◇ 今回のリプレイは、ここまでです。 アルゴットさんとの別れを経て、シグナス&ヨンが良いコンビになりつつあるような気がします。ノーブレーキになったヨンさんが今後どの程度脱線するのか、それをシグナスくんは止められるのか、すべては出目のみが知るところです。スリリングおもろですね! 一方、クロ先輩の出目は乱高下し、どうにも冴えません。何があるのだろうと意味を求めるところも、またリプレイを書く楽しみだと思っています。クロが何者で、過去に何があったのかは、まだプレイヤーも決めていません。すべてはシナリオと出目を睨めっこしながら読み解いていこうと考えています。この先で、クロの動揺の理由が明らかになる展開が拾えたら楽しいですね。 それでは、次の車両でお目にかかりましょう。 良きローグライクハーフを! ◇ (登場人物) ・シグナス…ロング・ナリクの聖騎士見習い。12歳。泣かないように踏ん張っている。 ・クロ…シグナスの相棒の〈おどる剣〉。何かの記憶を思い出しつつある? ・ヨン…身長1メートルほどの陽気な種族「コビット」の兵士。面白さがすべて。 ・アルゴット…土を掘り、金属を加工する技術に優れた種族「ドワーフ」の兵士。グロリアの火球により落命。 ・グロリア…サン・サレンの女騎士。アンデッドの部下を引き連れ、様子がおかしい。 ■作品情報 作品名:『怨霊列車は夜笛を鳴らす』 著者:ロア・スペイダー イラスト:海底キメラ 監修:杉本=ヨハネ 発行所・発行元:FT書房 購入はこちら https://booth.pm/ja/items/6820046 『雪剣の頂 勇者の轍』ローグライクハーフd33シナリオ集に収録 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。