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2026年3月4日水曜日

第8回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4788

第8回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ

※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。


ぜろです。
ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」への挑戦。妖狐と魔猫、二匹のお供を連れたタイガが巨大樹に挑む冒険です。
オウカンワシにさらわれた商家の娘コンスタンサを救出した後、巨大樹の異変を探るべく、タイガたちはみたび巨大樹を登ります。
因縁の相手、鈍器猿との最後の対決や、高々度で怪物の狩猟を生業とする女性レンジュとの出会いを経て、タイガたちの冒険はいよいよ佳境へとさしかかります。
今回、異変の正体はつかめるでしょうか。


【フォルネ(妖狐) レベル12 技量点:2 生命点:5 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。
2草避けのお守り

【ニャルラ(魔猫) レベル12 技量点:1 生命点:10 器用点:6/8 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。

【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料2+豊かな果実2個
金貨44
1ロープ
2落下防止の護符
3希少な薬草(金貨24枚)


●アタック03-4 フォルネと落下防止の護符

【中間イベントB そそり立つ壁】

レンジュさんの案内で進む。
少しずつもやがかかってきて、視界が悪くなってきた。

「ここより上に行くためには、この壁を登らなければならない」

レンジュさんが立ち止まる。
木の幹の壁だ。見上げても、もやが濃くて、数メートル先までしか見通せない。

「普通なら晴れるまで待つところだけれど、ここはいつもこうだ。先へ行くなら覚悟を決めるしかないね」

レンジュさんは、さらにつけ加えて言った。

「私もここから上は行ったことがない。私の生業は、ここまででこと足りたからね」

これまで何度も壁登りはしてきた。
だから慣れてるって言いたいところだけど、そのたびにニャルラが余裕ぶって先行し、滑り落ちてたんだよね。
そんなニャルラはさすがに学習したらしく、真っ先に登りはじめることはしなかった。

「もやがかかっているのがいやらしいですね」
「湿ってて、すべりやすいの〜」

フォルネは後で登る僕のために、ロープを身体に巻きつけて登り始める。
ニャルラもその後を追った。すぐにどちらの姿も、もやに隠れて見えなくなった。

その間に、レンジュさんは手慣れた感じに、準備を進めている。
命綱を装着し、鉤爪のついたロープを用意する。

「実をいうとここの壁は、一般的な石の崖に比べて難易度は低いんだ。なにしろ壁の材質が木だからね」

レンジュさんは金属製のペグを壁に打ちつける。それは簡単に壁に吸い込まれるように刺さった。

「こうやって足場を作り、ロープを張って行くのさ」

レンジュさんは器用な手さばきで、みるみる壁を登っていった。
こちらもすぐにもやに隠れて見えなくなった。

僕はひとり残され、少し心細くなった。
と、そこに。

「ぷぎゃああああぁ!!」

悲鳴を上げながら、ニャルラが転げ落ちてきた。
僕の前まで転がってきて、ぺたん、ぷしゅう、とダウン状態。

注意していったけれど、やっぱり前と同じようになってしまった。

「ニャルラ、大丈夫?」
「あ〜ん。もっかい!」

ニャルラはすぐに駆けるように登っていく。
すると次に、フォルネが滑るように落ちてきて、さっきのニャルラと同じあたりまで転がった。

「すみません。中盤に難所が」

フォルネは僕に説明し、再び登ろうとする。僕はフォルネを呼び止めた。

「フォルネ、これを使って」
「え、これは」

それは前回の冒険で手に入れた、落下防止の護符だ。

「いえ、でもそれはタイガさまが使うようにと」
「いいんだよ。フォルネが手に入れたものなんだから、フォルネが使って」
「けれど……」
「何もなければそれでいいんだから。そうしたら、次に僕が使うよ」
「……わかりました」

僕はフォルネの首に護符を巻きつける。
フォルネは慎重に登りはじめ……姿が見えなくなってしばらくして、また転がり落ちてきた。
フォルネにしては珍しく、だいぶ苦戦している。

「すみません。せっかく護符をいただいたのに……」

落下防止の護符は、一度だけ落下によるダメージを肩代わりしてくれるというものだ。
今の落下でフォルネはダメージを受けないかわりに、護符はその役目を終えた。

「気にしないで。おかげでフォルネが怪我しなかったんだから。その方が僕はうれしい」

それを聞いたフォルネは全身をぎゅうっと縮こまらせるようにしてふるふるしている。
え、え、これはどういう感情? なにかに極まってるみたいな?

そのとき、ニャルラの声が上から降ってきた。

「お〜い。早くのぼっといでよ〜。すっごいながめよっ」

よかった。ニャルラは無事に上に着いたみたいだ。

「フォルネ、これを使ってみてはどうかな」

レンジュさんが残したペグだ。これなら足場になりそう。

「たしかに、これならかなり楽に行けそうです」

フォルネは軽やかな身のこなしで、みたび壁登りに挑戦する。
僕はまた、ひとり残されたけれど、今度はそれほど待たないうちに上からロープと声が降ってきた。

「タイガさま、お待たせしました」

僕はロープを使い、レンジュさんの残した足場も利用しつつ、どうにか壁を上がりきった。
そこには、これまで見たことのない光景が広がっていた。

「ね? ね? すごいでしょ?」

ニャルラは、なぜか自分のことのように自慢げだ。
もやを抜けて見下ろす景色は一面に、雲の野原が広がっていたのだ。

「これは見事な雲海だ。ここまで素晴らしい風景は、滅多にお目にかかれないな」

レンジュさんも感動している。僕もその光景から目を離せなかった。
僕たちの前に謎の一団が現れたのは、その時だった。


[プレイログ]
そそり立つ壁 目標値6の登はん ロープを消費し、-1して目標値は5
1回目
ニャルラ サイコロの出目2+技量点1=3 失敗 生命点10→9
フォルネ サイコロの出目2+技量点2=4 失敗 生命点5→4
2回目(サイコロの出目に1点ボーナス)
ニャルラ サイコロの出目4+技量点1+ボーナス1=6 成功
フォルネ サイコロの出目1 ファンブルで失敗 落下防止の護符消費でノーダメージ
3回目(サイコロの出目に2点ボーナス)
フォルネ サイコロの出目2+技量点2+ボーナス2=6 成功



●アタック03-5 ニャルラとエルフの調査団

【24 エルフの若者】

「うかつだった。騒ぎすぎたな。崖の上にも人が来ていることを警戒してしかるべきだった」

レンジュさんがそんなことを言っている間にも、その一団はこちらに近づいてきた。
人数は六人。いずれも長期滞在できるようなしっかりした装備をしている。
こんな高度まで来ているのだから、それはそうか。

「やあ、驚かせてしまったかな。ごめんごめん。声が聞こえたから様子を見に来たんだ」

代表と思われる一人が、ある程度の距離を保ったままで、安心感を与えるような口調で話しかけてきた。
僕たちの警戒心を解こうとしているみたいだ。距離を保ったまま話しかけているところも意識しているのだろう。

「油断は禁物だ。けれど、必要以上に警戒することもない」

レンジュさんが僕たちにささやく。
よほどのならず者や野盗でなければ、大抵の冒険者は互いに干渉しない。
とはいえ、親切を装って接近してくるやからもいるから、警戒は解いてはいけない。

「我々はエルフの調査団。私はリーダーのルルフという。この巨大樹の調査に訪れている」

向こうが先に名乗って来た。レンジュさんに話しかけている。
このメンバーなら、レンジュさんが僕たちを引率してきたように見えるからだろう。
レンジュさんも正直に「さっき知り合ったばかり」などと言うことはせず、そのまま否定せずに話を合わせている。

「ずいぶんとはしゃいだ声だと思ったけれど、まさか子どもたちだとは思わなかったよ」

はしゃいでいたのは僕じゃないけれどね。
大はしゃぎしていた当人、いや当猫は、「巨大樹を調査に来たエルフ」という言葉に記憶が刺激されたようだ。

「そういえば、ちょっと下でもこの樹を調査してるって人に会ったよね、たいが。なんだっけ。……えっと、ダークエルフのドトール」

ニャルラの無邪気に不用意な発言で、エルフたちはどよめいた。

「やはり、ダークエルフもこの樹を調査に来ているのか」
「こうしてはいられないな」
「我々も、早く成果を持ち帰らなければ」

エルフたちの雰囲気は、さっきまでの友好的な態度を忘れたかのように深刻めいていた。
どうやらエルフたちは、調査を継続するか、ここで一旦引き返すかの話し合いをしていたみたいだった。
それにはこの先の「まずい状況」が関係しているらしい。
「なんとかしたいが、どうにもできない」「出直すしかない」といった言葉が聞き取れた。
そしてニャルラの言葉によって「すみやかに帰る」の方に話がまとまったようだ。

「貴重な情報をありがとう。我々はこれから下樹する。お礼にこの先にある水場の場所を教えよう」
「情報はギブアンドテイクだからね」

結局、僕たちはそのままエルフの調査団と別れた。
エルフたちは崖を降りる準備をしているので、僕たちの方が先に離れる形だ。

エルフたちと十分に距離が取れたところで、レンジュさんが話しかけてきた。

「関わり合いにならなくて正解だ。エルフと闇エルフの争いほど不毛なものはないからな」

エルフと闇エルフの間の不仲は、どちらに原因があるとか、誰が何をどうしたとかいう話でなく、もっと根深い種族間の抗争なのだそうだ。
ひとりひとりのエルフとの個別なつきあいなら仲良くもなれるが、争いの渦中に巻き込まれるのは避けた方が良いという。

僕は、エルフの調査団がこの先で何を見たのかが気になっていた。
「まずい状況」というのはおそらく、僕たちが危惧している、この樹の枯死の危険だろうと思う。
それは、いったい、どんな形で訪れているのだろう。


[プレイログ]
・エルフの若者 出現数6人 レベル4
・反応表 サイコロの出目2 →友好的
・従者として雇えるが、従者枠がいっぱいのため雇えず


【33 高嶺の花】

エルフたちの案内のとおりの場所に水場を見つけたので、少し休憩。
樹上商人のところで買った果実をフォルネ、ニャルラと分けあった。

フォルネは少し高いところに花を見つけ、摘みに行こうとしたようだが、失敗してしょんぼりしていた。
ダメージを負うような落ち方ではなかったのは良かったと思う。

僕は気落ちしているフォルネをねぎらいながらブラッシング。もちろんニャルラにもね。
しばし休憩の後、僕たちは出発した。


[プレイログ]
豊かな果実2個消費で、フォルネ、ニャルラの生命点は満タンに(フォルネ5/5 ニャルラ10/10)
高嶺の花の取得判定は、サイコロの出目1(ファンブル)で失敗 タイガにあげられずフォルネ残念。


●アタック03-6 レンジュとヤドリバナ

巨大樹の様相が急激に変わってきたのは、休憩を終えてすぐだった。
樹が、かさかさに乾燥している。
これまでは他の植物が樹から生えていたのに、それも見られなくなった。
フォルネが取ろうとした花が、たぶん最後の植生だ。

そのとき、羽ばたきがきこえ、乾いた大枝にひらりと舞い降りたもの。
それはオウカンワシだった。僕たちをじっと見つめている。
ということは、目的地が近いということか。

僕たちは歩を進める。
乾いた樹は、もろい。注意が必要だ。
高所のため、風もだいぶ強まっている。

見上げると、これまでずっと見えていた太い幹が見えなくなっている。
かわりに、細い枝が複雑に絡み合って、巨大な傘のように空を覆っていた。

「不気味、ですね」
「この樹のてっぺんがあんなになってるなんて〜」

僕たちはそこを目指す。
レンジュさんはだいぶ気おくれしているみたいだけれど、僕たちを止めるでもなくついてきてくれている。
逆にこちらが、「止めないんですか、僕たちを」などと尋ねてしまった。
そうしたら、「止められたいのかい?」などと聞き返されたので、慌てて否定する。

「……あれは得体が知れないが、獰猛な魔獣でも危険な生物でもないからね。まずはこの目で確かめ、知ること。怪物狩猟もそれが基本なのさ」

すでに周辺は乾燥というより、枯れているといった方が良い様相だ。
僕たちは、幹周りをぐるりとまわりながら、ついに頂上部までたどり着いた。

傘のようになった枝のかたまりの中に通れるところを見つけ、くぐり抜ける。
そして僕たちは「中」に入った。

下から見たときには傘みたいと思っていたけれど、それが球体のようになっていたことを、そこで僕たちは知った。
僕たちがいるのは球体の内部の空間だ。といっても全てが覆い尽くされているわけではない。

球体のてっぺんに、毒々しい巨大な花が咲いていた。そこから何本もの太いツタが、全方位に向けて伸びているのだ。
まさか、あれが巨大樹の花?

「よく見てください。あれは別の植物ですよ」

フォルネの指摘どおり、その巨大な花から延びる無数のツタが、巨大樹の枝を締め上げるように巻きついていた。
それでこの球体が形づくられているのだ。

「なるほど。だいたいわかった」

レンジュさんが言った。

「あれはこの巨樹に根を張る寄生植物だ。枝に絡みついたツタから、すごい勢いで巨樹の養分を吸い上げている。さしずめ『ヤドリバナ』とでもいったところか」

それは、巨大樹が枯死しかけているという原因そのものを言い当てていた。

「妙なのは、寄生植物は、通常はその宿主の樹木と共生関係にある点だ。あんな風に、枝葉が枯れゆくまで養分を吸い尽くしたりはしない」

僕にはひとつ、思い当たることがあった。
この巨大樹を調査していた闇エルフの妖術師、ドトールさんが言っていたんだ。
この巨大樹の成長には、太古の魔術が関係しているのではないか、と。

「つまり、この巨大樹から養分を吸ったことで『ヤドリバナ』もまた太古の魔術の力を受け活性化し、貪欲な吸収と成長をしている、ということか。あり得るな」

レンジュさんが僕の考えを肯定する。

「たいが、あったまい〜」

僕じゃないよ。これは生物や植物の生態に詳しいレンジュさんがいたから導き出せたことだ。
僕は、レンジュさんがついてきてくれて本当によかったと思った。

「それなら事態は簡単ですね。あの『ヤドリバナ』を排除すれば、この樹はきっと元の活力を取り戻すでしょう」
「キバやツメより斧やノコギリがほしい〜」

たしかに、ここはフォルネやニャルラに戦ってもらうのではなくて、僕がツタを切断していく作業になりそうだ。
レンジュさんは、戦いのときに手伝ってくれる契約だったけど、かわりにこの作業を手伝ってくれるかな。

「まだだ。考えてもみろ。オウカンワシは君たちに『依頼』してきたのだろう? オウカンワシなら空中からあの花をつつき落とせば良いだけなのに、それができなかった。あるはずなんだ。その『理由』が」

レンジュさんの警告の意味は、すぐにわかった。
それまで巨大樹の枝を締め上げていた太いツタがうごめき、その拘束を解いた。そして、まるで大蛇が鎌首をもたげるような態勢を取ったのだ。
それは明らかに、こちらに照準を定めている動きだった。

さらに、ここで風向きが変わり、空洞の内部に風がうずまくと、花から漂う異様な臭気が鼻をついた。

「吸うな。毒気をはらんでいるぞ」

レンジュさんがすかさず指摘する。僕はあわてて鼻と口を手で覆った。

「ここは、私たちの出番のようですね」
「たたかうなら、アタイたちのでばんね。やっつけちゃうよっ」

フォルネとニャルラの前に、六本のツタ状の茎がうごめいていた。

【ヤドリバナの茎 レベル4 生命点6 攻撃回数3】


次回、最終決戦!


【フォルネ(妖狐) レベル12 技量点:2 生命点:5 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。
2草避けのお守り

【ニャルラ(魔猫) レベル12 技量点:1 生命点:10 器用点:6/8 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。

【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料2
金貨44
1ロープ →消費
2希少な薬草(金貨24枚)


■登場人物
タイガ 主人公の人間の少年。もうすぐ11歳。フォルネとニャルラの二匹を連れて旅をしている。
フォルネ 銀毛で3本尻尾の妖狐。タイガに心酔している。
ニャルラ 星空色の毛並みの良い魔猫。気まぐれ。
コンスタンサ コーネリアス商会の令嬢。オウカンワシにさらわれた。愛称はコニー。
ヴァンダービルド コーネリアス商会の当主。目の前で娘をさらわれ、救援隊を編成。
ロイ 巨大樹のふもとで出会った冒険者のおじさん。
ドトール 闇エルフの妖術師。闇エルフの繁栄のため、巨大樹を調査している。
レンジュ 高々度で狩りを続ける怪物狩猟者の女性。一時同行することに。
オウカンワシ 身体中に装飾品を身につけた巨大鳥。巨大樹の中腹に生息。


■作品情報
作品名:巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
著者:丹野佑
監修:紫隠ねこ、杉本=ヨハネ
発行所・発行元:FT書房
ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編
https://booth.pm/ja/items/4671946
巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
https://ftbooks.booth.pm/items/5361362


本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg


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2026年3月3日火曜日

ゲームブックにおける死と物語 第5回:『ミラー・ドール』におけるドールの「本質」 FT新聞 No.4787

おはようございます。編集部員のくろやなぎです。
本日は、『ゲームブックにおける死と物語』の第5回として、『ミラー・ドール』(著:杉本=ヨハネ、2008年、FT書房)に関する考察をお届けします。

『ミラー・ドール』は、全400パラグラフの長編ゲームブックで、さらに『混沌の迷宮』『殉教者の試練』と続いていく【ドール三部作】の1作目にあたります。
タイトルにある「ドール」は、ローグライクハーフのシナリオにも「魔法の宝物」兼「戦う従者」として登場することがありますが、このゲームブックでは、ゲームシステム上の仲間であると同時に、物語的にもきわめて重要な役割を担っています。
以下の記事では、このドールたちの「本質」に関する作品中での問いを手がかりとして、私なりの視点から、『ミラー・ドール』の物語を読み解いていきたいと思います。

今回の記事は、物語の核心や結末をまず提示した上で、それらを踏まえて、いくつかの具体的な場面を参照しながら考察を進めるという構成になっていますので、作品を未読の方はご注意ください。

なお、『ミラー・ドール』の書籍版は絶版となっていますが、電子書籍(PDF)版がBOOTHにて販売されています。
販売ページへは、下記のリンクからどうぞ。
https://booth.pm/ja/items/361735

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ゲームブックにおける死と物語
第5回:『ミラー・ドール』におけるドールの「本質」

 (くろやなぎ)
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■ドールの「本質」と3つの選択肢

『ミラー・ドール』は、主人公が「ドール」と一緒に旅をし、そして、旅の終わりにそのドールを死なせる物語です。
これは、物語の意外な結末、というわけではなく、物語の序盤ではっきりと予告されることであり、むしろ物語の前提だと言えるかもしれません。

主人公である「君」は、多くの国々で知られた、有名な冒険者です。
君は、「樹島」(いつきじま)という島を旅して、「白の魔法使い」と呼ばれる魔法使いに会い、ポロメイアという小さな国に関する、ある重要な情報を聞き出さなければなりません。それが、君がポロメイアの王から託された使命です。
そして、君が白の魔法使いに会うためには、「ドール」を白の魔法使いの近くまで連れていき、その「魂」を犠牲として捧げる必要があるのです。

もう少し詳しく説明しましょう。
白の魔法使いは、島の中央にある「千年樹」という、周囲を1周するだけで1時間かかり、上は天まで届こうかという、桁外れに巨大な樹の中に住んでいます。その千年樹の中には「魂吸いの間」と呼ばれる部屋があり、誰かがその部屋に入ると、「魂吸い」という悪魔が出てきて、魂を吸い尽くされてしまうといいます。そして、白の魔法使いに会うためには、必ずその部屋を通らなければなりません。
このことを君に教えてくれるのは、物語の序盤で出会う、白の魔法使いの「執事」だという老人です。ではどうすればいいのか、と尋ねる君に対して、その老人は「ドールを先に放り込んで、先に魂吸いの食欲を満たしてから部屋に入れば安全なのだ」と答えます。

老人は、ドールを「ミラードール」とも呼んでいます。この「ミラー」、すなわち鏡という名前が何を意味しているのか、老人は何も教えてはくれません。ただ、老人によれば、ミラードールは白の魔法使いの作品であり、君の「血肉を分け与える」ことで動き出すのだということです。
島の中には、なぜかドールがしばしば落ちていて、それを拾って売りさばくことを目当てに、島の外から商人がやってくるほどです。実際、君は旅の中で、「バードドール」や「シーフドール」など、さまざまな形態や特技をもつドールたちを見つけることができます。そして君は、それらのドールのいずれかひとつと一緒に、やがて(旅が順調であれば)「魂吸いの間」の手前までたどり着くことになるでしょう。

しかし、君がドールに「魂吸いの間」へ入るよう伝えると、ドールは旅の中で初めて、君からの命令を拒否し、君に対してこう問いかけます。
「いったい、何があるのですか。教えてください」
その問いの理由として、同じパラグラフには、「ドールと君の魂の一部はつながっている。そのためか何かを察知したらしく」と書かれています。また、別のパラグラフには「ここで生まれたはずのドールだ。事情を知っていてもおかしくはない」とも書かれています。
ドールは、人に対して従順につくられていますが、同時に自由意思をもつ存在でもあります。また、君より優れた戦闘能力をもっている場合もあります。
執事の老人は「ドールを先に放り込んで」などと簡単に言いましたが、君のドールは心理的にも能力的にも、死が待つ部屋に黙って「放り込まれて」くれるような相手ではなかったのです。

結局、君とドールの運命は、ドールの問いかけに対する君の答えと、それまでに君たちが積み重ねてきた関係性に左右されます。
そして、この分岐でバッドエンドにならなければ、ドールは死を恐れながらも、その使命をまっとうするため、自ら「魂吸いの間」に入ることを選びます。続いて「魂吸いの間」に入った君は、「満腹」になって笑う「魂吸い」の姿と、足元に転がる「ドールの亡き骸」を見ることになります。

こうしてついに会うことができた白の魔法使いは、君が王から託された親書を読み上げても、俗世のことは自分には関係ないとせせら笑います。ただし、君が「ドールの亡き骸」を魔法使いに渡したときだけは、態度を変え、君との交渉に応じる姿勢を見せます。
白の魔法使いは、君のドールについて、「出来損ないのドールだったが、なぜか他のドールとは違っていた」「作品の中では傑作の部類だった」と語り、「私の研究に一役買ったのは間違いない」と認めます。そして、「ドールの本質」に関する質問に君が答えられれば、自分も君の質問に答えてやる、と言います。

白の魔法使いの「ドールとは、なんだ?」というシンプルな質問に対する選択肢は、
「生命の根源的な姿」
「植物」
「子ども」
の3つ。
そして正解のヒントは、「魂吸いの間」に入る直前、君のドールが遺した言葉の中にありました。
君のドールは、ドールという存在は「素材」のせいで従順に創られているのだ、と言ったのです。

君が「植物」と答えると、白の魔法使いはそれを肯定し、以下のように語ります。
「頑丈な体、従順で辛抱強い心。千年樹の生きた力を受け継いでいるからこそ、ドールはドールたりうる。生きた植物なのだ。」
そして白の魔法使いは、約束通り、君の求める情報を話した上で、その場で君を殺そうと襲い掛かってきます。
ここで白の魔法使いを倒すことができれば、君は王の依頼を達成したこととなり、王のもとへ帰還し、『ミラー・ドール』の物語は幕を閉じます。

この最終局面における、君と白の魔法使いとの問答は、ある種の伏線回収であり、さらには新たな伏線にもなっています(白の魔法使いの答えを聞いて、君は目の前にいる敵の正体と、敵を倒すための手段に気付くかもしれません)。
これはゲームとしても物語としても、実に印象的で見事な構成なのですが、少し気になるのは、他の2つの選択肢、すなわち「生命の根源的な姿」と「子ども」という答えです。

これらの選択肢は、あくまで「作者から読者に」提示されたものであって、「白の魔法使いから君に」対して、わざわざ提示されたものではないでしょう。実際の問答では、白の魔法使いからは問いだけが示され、選択肢は、君の心の中だけに存在していたはずです。
そして、読者が「生命の根源的な姿」や「子ども」という選択肢を選びうるということは、物語の中でも、主人公である「君」の心の中には、それらの答えを思いつく理由が何かあるはず…と考えてみるのはどうでしょうか。

これらの選択肢が、作者からメタ的に提示された選択肢であるとともに、物語上の「君」にとっても何らかの意味をもつ選択肢だとしたら、『ミラー・ドール』の物語は、どのように読み直すことができるでしょうか。
このとき、旅の中でのどのような経験が、君の心にそのような選択肢を与えたのでしょうか。

たしかに「正解」は「植物」なのだとしても、私はむしろ、この「三つ組の選択肢」自体が、ドールについて君が到達しうる「答え」のひとつなのではないかと考えています。
それがどういうことなのか、以下で詳しく述べさせてください。

■ドールたちの魂/体/心

白の魔法使いの「執事」の老人が言うように、ドールは「白の魔法使いの作品」です。
また、白の魔法使いが君との問答をすることにしたのは、君のドールが「研究」に「一役買った」からでした。
では、ドールは、白の魔法使いのどのような「研究」の中で生み出されたものなのでしょうか。白の魔法使いは、いったい何に関心を寄せているのでしょうか。

白の魔法使いは、ポロメイア王からの親書を読み上げた君に対して、かつて自身がポロメイア王国に関与していた理由について、「俗世で王と呼ばれるほどの者が、どういう魂を持っているのか、私が知りたっかたのはそれだけだ」と語ります。
どうやら白の魔法使いの「研究」のテーマのひとつは、「魂」に関することのようです。

では、『ミラー・ドール』の作品世界における「魂」とは、どのようなものなのでしょうか。
そして白の魔法使いは、「王と呼ばれるほどの者」の魂について、「知りたかった」ことを知ることができたのでしょうか。

その答えの鍵となるのが、つい最近になって樹島に現れたという「虎龍」(こりゅう)です、

虎龍について、島で君が出会う(かもしれない)人物のひとりは、「虎と龍をかけ合わせてつくった生き物に、人間の魂を入れて創った、白の魔法使いの傑作」だと言います。また、別の人物は、虎龍を「虎と龍の体に、王者の魂」と表現します。
実のところ、虎龍に「入れられた」人間の魂とは、先日崩御したポロメイアの先王バルデスの魂に他なりません。
白の魔法使いは、王の魂に興味をもって王に近付き、散財家だった王の経済を助けながら、機会を得て王の魂を手に入れました(王が死んで魂を手に入れたのか、それとも魂を手に入れることで王が死んだのかは、定かではありません)。そして白の魔法使いは、王の魂を、白の魔法使い自身の言葉でいうと「虎龍に突っ込んだ」のです。

その過程で、白の魔法使いが何を「知った」のかはわかりませんが、ここから私たちにわかることがあります。
『ミラー・ドール』の作品世界における「魂」は、どうやら人間の体から取り出したり、他の体に「突っ込ん」だりすることが可能な、何らかの実体をもつもののようなのです。だからこそ、「魂吸い」という悪魔も、文字通り魂を「吸う」などということができるのでしょう。

さて、先王バルデスは集めた宝を遺して死にましたが、その行方を知るのは、王に近付きその財産管理人となった、白の魔法使いただひとりでした。
しかし、王が死んでまもなく、白の魔法使いは、宝の所在については何も告げずに、生まれ故郷だという樹島へ戻っていってしまいます。
樹島は、ポロメイアの多くの人々にとっては、「原初の自然と神秘を今も残し、不用意に向かう者をことごとく滅ぼす」という未知の島で、簡単に使者を送れるような場所ではありません。そこで、若くして先王バルデスの後を継ぎ、即位したばかりの新王エドガーは、熟練の冒険者である君に親書を託し、先王の宝の所在を白の魔法使いから聞き出すよう依頼しました。

つまりこの物語は、元をたどれば、白の魔法使いの「王の魂」への関心をきっかけとして始まったものなのです。

そんな白の魔法使いの「作品」の中には、まさに「魂」そのものの名を持つ者がいます。
それは、君が旅の途中で出会う(かもしれない)、「アルマドール」と名乗る男です(アルマ[alma]は、スペイン語などで「魂」を意味します)。

森の中を歩いていた君は、小屋と池のある小さな空き地で、優雅に本を読んでくつろぐ「貴族の服を着た男」(アルマドール)と出会います。その男は友好的な態度で、君を紅茶と茶菓子でもてなそうとしてきます。
君が誘いに応じるなら、出された紅茶を飲みながら、男に何かひとつ質問することができます。このとき、君の旅するこの樹島について尋ねると、彼は島の中央にある千年樹を話題にして、「この島にある人形は、すべて千年樹から創られている」と語ります(このやりとりは、白の魔法使いの質問に対する「正解」の伏線にもなっています)。
そしておもむろに、「ミラードールとは違うが、私の体も人形なのだ」と君に明かします。

「ミラードール」すなわち君のドールと、この「アルマドール」とは、同じ「ドール」でも何かが違うようです。それが一体どのような「違い」なのか、はっきりとしたことはわかりませんが、たしかに彼は、君のドールのように主人に付き従っているようには見えません。ひとりで行動し、自分の意思で君と話しているように感じられます。
それでも、同じドールとして、共通の「素材」で創られていることは間違いないようです。この島にある人形(ドール)は、「すべて」千年樹から創られている、というのですから。

ただ、このことについて、君にゆっくりと思索を巡らす時間はありません。そのときすでに、紅茶に仕込まれた毒が君の体に回っており、彼は笑みを浮かべたまま「私は人形だから平気だが……肉を持つ身に毒はつらかろう」と言い、君に襲い掛かってくるのです。

しかし、なぜ彼は、わざわざ毒を用意してまで、君を殺そうとしてくるのでしょうか。

その理由は、君が紅茶に呼ばれて話題を選ぶときに、この島についてではなく、男の素性について尋ねていればわかります。
このときは、彼は服の裾をまくって木でできた素肌を見せ、このように語ります。
「人形だよ、この体は。白の魔法使いに創られたのだ。この魂も、体も」
そして、紅茶の毒が回った君の様子を見ながら、「だから、人間の体が欲しいんだ」と言って襲い掛かってくるのです。

では、なぜ彼は、「人間の体」が欲しいのでしょうか。
それは裏を返せば、ドールとしての体、つまり白の魔法使いによって千年樹から創られた「植物」の体には、人間の体と比べたときに、何か不満や不都合があるということになります。
「植物」でできたドールについて、白の魔法使いは「頑丈な体、従順で辛抱強い心」と語ります。君のドールもまた、ドールは「素材」のせいで従順なのだと言います。
それなら、ドールの「従順な心」が、その「植物」の体に由来するのだとしたら、もし「植物」ではない体を手に入れれば、ドールの「心」にも何か影響があるのでしょうか。
魂を、ある体から別の体へ移せることについて、私たちはすでに「虎龍」という実例を知っています。もちろんそう簡単なことではないでしょうが、「アルマ」(魂)という名前をもつほどの「作品」であるアルマドールには、自らのドールの魂を人間の体に移せるような、そんな力があっても不思議ではないかもしれません。

最初のアルマドールの誘いに対して、君が紅茶を飲んだり、あるいは自分から戦いを挑んだりすれば、君とアルマドールは戦い、どちらかが死ぬか、君が逃げ出すことになります。
しかし、君がいったん立ち去りかけ、それをアルマドールが再度呼び止める、というやりとりを経た場合、こんどは君は、紅茶を飲まずに対話だけをすることが可能になります。そしてこのときだけ、君とアルマドールは、戦わずに会話を終え、そのまま別れることができるようになります。これは、アルマドールの立場から見た場合、毒の効果によるアドバンテージが得られないので、戦いを自重するということなのかもしれません。
そしてアルマドールは、この特殊な分岐の中でだけ、戦いになるときよりもひとこと多く、胸の内を君に伝えてくれるのです。

君が紅茶を飲む(戦いになる)とき、彼の台詞はこうでした。
「人形だよ、この体は。白の魔法使いに創られたのだ。この魂も、体も」
そして、君が紅茶を飲まない(戦いにならない)と、彼の台詞はこう変わります。
「人形だよ、この体は。白の魔法使いに創られたのだ。この魂も、体も。もしかしたら、心も」

アルマドールの体は、白の魔法使いが千年樹から創ったものであり、魂もまた、白の魔法使いの「研究」の成果のひとつであるはずです。
しかし、その「心」の由来については、彼は「もしかしたら」と、なぜかこのときだけ曖昧な物言いをするのです。

また、君が紅茶を飲まずに、話題として白の魔法使いを選んだときは、アルマドールは、白の魔法使いが「多くの命を生み出し」、「魂すら創ることができる」存在だと話した上で、このように付け加えます。
「だが、創られた人形は新しい生命。意思を持って動く。親のために生きるのではない。自分のために生きるのだ」

ドールたちにとっての「親」とは、その体や魂を創った白の魔法使いであり、あるいは、その「素材」となった千年樹だとも言えるでしょう。
白の魔法使いは、「植物」としての頑丈さと従順さを兼ね備えた、千年樹の生きた力こそが、ドールの「本質」なのだと君に語ります。しかし、その魔法使いや千年樹の「子ども」であるアルマドールは、創られたドールは意思を持つ独自の存在であり、「親」ではなく自分のために生きるのだと言います。
君が紅茶を飲めば、アルマドールは君の「体」を求めて襲い掛かります。そして、君が紅茶を飲まなければ、アルマドールは、「心」や「意思」に関する君との対話を望みます(彼はその後、「楽しく話ができたことに礼を言う」ので、台詞として書かれている以上のある程度の会話が、彼と君のあいだには成立したのでしょう)。
いずれにしても、彼は自分の「魂」については満足しているのかもしれませんが、「体」や「心」については何か思うところがあって、君との命のやりとりや言葉のやりとりを通じて、何かを変えたがっているようにも感じられます。

このようなアルマドールと君のドールは、同じドールでも、かなり異なる特性や志向性をもっているかもしれません。
しかしそれでも、君のドールもまた、その内面について、アルマドールと似たことを口にすることがあるのです。

君のドールは、旅の途中、ずっと君を「私の主」や「わが主」と呼び、君に対して敬語で穏やかに話しかけます。しかし、「魂吸いの間」の直前で、ついに君の思惑を悟ったとき、ドールは君を「あんた」や「おまえ」と呼び、敬語を捨てて、場合によっては怒りや憎しみを露わにします。
そして、それでも君のために「魂吸いの間」へ進むことを決意すると、君のドールは、まるで「主」ではなく親しい友人に話し掛けるかのような口調で、ドールの「自由意思」について語ります。
「なぁ、ドールってもともと従順に創られてるんだ。素材のせいなんだけど……人に仕える目的で創られてるっていうのが大きい。それでも、ムチャな要求は拒否できるんだよ。自由意思を持っているんだ」

その後の白の魔法使いとの問答で、ドールの「本質」について、もし君が「子ども」だと答えたならば、白の魔法使いは君を蔑みながらこのように言います。
「ふん……それはおまえの主観だろ? 私は真理を求める魔法使いだ。個人的な感傷など、知らん」
君の「主観」や「感傷」のように、ドールたちの「心」もまた、白の魔法使いにとっては取るに足らない「主観」や「感傷」であり、魂のような「真理」に属するものとは比べ物にならない、くだらないものなのでしょう。

しかしドールたちは、「親」である白の魔法使いや千年樹から、従順な下僕としての特性を与えられながらも、自分自身の意思や心をもって、「親」とは別の主体として生きています(たとえ君のドールのように、それらの「心」が、表に出てくる機会が限られているとしても)。
この意味で、ドールたちは従順なだけの「植物」ではなく、「親」の影響を強く受けながらも親から離れ、変わりうる未来をもつ「子ども」でもあると言えるかもしれません。
それが、白の魔法使いが想定する「正解」ではなくても、君の「心」や「主観」の中では、そう思うことも許されるのではないでしょうか。

■虎龍の生とドールの死

さて、『ミラー・ドール』の物語の発端である、ポロメイアの先王バルデスの魂は、その後どうなったのでしょうか。
その魂が「虎龍」の中に「突っ込まれた」ことは、先ほど述べた通りです。

千年樹のふもとに居座る虎龍は、アルマドールとは異なり、君が必ず戦わなければいけない相手です。
また、虎龍の振る舞いは、見た目通りの怪物のようで、君と意思疎通ができそうには思われません。
ふつうに戦った場合、君か虎龍のいずれかが敗れて死ぬことになります。そして、もし君が勝者であれば、君は虎龍のウロコを盾として入手し、いよいよ白の魔法使いの住む千年樹を登っていくことになります。

しかし、君があらかじめ、虎龍に関する「虎と龍の体に、王者の魂」というフレーズを耳にしていた場合のみ、君はふとしたきっかけで、虎龍の「魂」の正体に思い当たることができます。
そして、君が旅の途中で手に入れた王冠を取り出すと、虎龍はそれを奪い、君に背を向けて木陰へ逃げ出し、しかも体を小さく丸めて震わせます。これに続く地の文では、以下のような描写がなされます。
「君の心に突然、憐憫の情が沸いてくる。王者の頃の心を未だ持っているに違いないのだ。」

君には、虎龍の中にあるはずの、王の「魂」そのものが見えるわけではありません。
代わりに君は、王冠を抱えて震える虎龍の体を見て、そこに王の「心」を見て取ります。
その「心」は、おそらく白の魔法使いにとっては何の意味もないものでしょう。しかし、君や君のドールにとっては、おそらくその「心」こそが重要なのです。
君が虎龍にとどめを刺さず、そのまま立ち去ることを選んだ場合、君のドールは、君を見て少し微笑みます。そして、このささやかなエピソードは、その後の「魂吸いの間」の手前での出来事において、ドールの決断に少しだけ影響を与えることになります。

『ミラー・ドール』のゲームとしてのルールでは、ドールには「献身点」というステータスが設定されています。これはドールが「どれだけ献身してきたか」を示す数値だと説明されており、ほとんどの場合、ドールに何かをさせたり、ドールが何かをしたり、ドールと何らかのやりとりをしたり、とにかく「ドールが君に」または「君がドールに」何かをしたり命じたりすることで上下します。
しかし、『ミラー・ドール』全体を通じてただ1箇所、この「虎龍にとどめを刺さず、立ち去る」場面においてのみ、君と「ドール以外の他者」との関わりに対して、読者は「ドールの献身点を1点減らす」ように指示されます。

この「献身点」は、「魂吸いの間」の直前での判定の基準となり、その値が低いほど、ドールが自ら部屋に入る決断をする確率が高まります。
つまり、君が虎龍を生かすことで、ドールの心は、自ら(君のために)死を選ぶ方向に傾くのです。

ある登場人物は、虎龍について「哀れな生き物」だと言い、「望まぬ体に入ったとて、生を喜べるじゃろうか」と語ります。
虎龍、あるいはバルデス王の心が、虎龍としての生を「喜んでいる」わけではなさそうなのは明らかです。そして、もし君がとどめを刺さなかった場合、虎龍はその奇妙な体と魂と心を抱えながら、このまま樹島で生きていくことになるでしょう。
そのため、君が王に対して憐憫の情を抱いたからこそ、虎龍に対して「とどめを刺す」という選択をすることも、十分に考えられるところです。
しかし、たとえ白の魔法使いによって歪められた生命であっても、君がそれを否定して殺すのではなく、生かすという選択をするのを見て、君のドールの心は動きます。

あるいは君のドールは、そしてひょっとすると君自身も、白の魔法使いの「作品」として創られた者同士である虎龍とドールとを、心の中でどこか重ね合わせて見ているのかもしれません。

旅を終えた最後のパラグラフでは、白の魔法使いについて「命の尊厳をもてあそぶ者」という表現が出てきます。これは地の文として書かれていますが、おそらく君の心の中の声でもあるのでしょう。
白の魔法使いは「自信たっぷりの、皮肉めいた笑み」を浮かべながら、君に「ドールの本質」についての問題を出しますが、君のために死んだドールの「亡き骸」を前にして、君はそれをどんな気持ちで聞いたのでしょうか。

たとえ、「従順」を含意する「植物」という答えが、白の魔法使いが想定する「正解」なのだと思い至っても、それを肯定することは、結局のところ「ドールは白の魔法使いに従順に創られ、そしてその通りに、君の命令に従って死んだ」ということになりはしないでしょうか。
そしてそれは、ドールの自由意思から生まれた葛藤や決意をなかったことにして、ドールの命や「魂」だけではなく、その「心」や死の意味をも奪ってしまうことにはならないでしょうか。
地の文において、君はドールの亡き骸を「投げてよこした」と書かれていますが、そこには君の怒りが込められているようにも見えます。

あるいは君は、白の魔法使いの問いに対して、このように答えたくなるかもしれません。
「ドールはひとつの生命だ。たとえおまえが創ったものだとしても、おまえの都合通りに動くのではなく、ひとつの生命として生きて死ぬ存在だ。それが生命の根源的な姿だ」と。(※念のため書き添えると、これは作品からの引用ではなく、「生命の根源的な姿」という選択肢を補うために私が考えた台詞です)
もちろん、実際にそんなことを言えば、白の魔法使いは「つまらん」と一蹴して、交渉は失敗に終わるでしょう。君の使命は失敗に終わり、ひいては君のドールの死も無駄になってしまいます。
だから君は、「正解」を口にして、白の魔法使いから然るべき情報を聞き出し、それから白の魔法使いを倒して、ポロメイアに帰還するでしょう。

それでも、その「正解」以外の選択肢(作者から示された2つの誤答肢だけでなく、その他のさまざまな可能性)もまた、それまでの旅の軌跡に応じて、きっと君(あるいは読者)の心に浮かぶのではないかと思います。
それらの選択肢のバリエーションや、選択肢に込められた意味の深さが、君の旅、あるいはこのゲームブック作品の、豊かさのひとつの証になるかもしれません。

■おわりに

白の魔法使いによる、ドールの本質に関する「三択問題」は、物語をゲームブックという形式に落とし込むときの、ある種の「不自然さ」を伴っています。というのは、その場面をもっと細かく(リアルに)考えてみると、白の魔法使いが「答えは生命の根源的な姿か、植物か、それとも子どもか、さあどれだ?」のような聞き方をするわけはないからです。
今回の記事は、そんな選択肢の構成に、あえて物語上の意味を(過剰に)読み込もうとすることを通じて、主人公である「君」や読者である私にとっての、ミラードール、アルマドール、そして虎龍といったキャラクターたちの生や死の意味を考え直すという試みでした。

また、記事の中で取り上げた、アルマドールとの対話や虎龍との戦い、そして君のドールの最後の決断については、「選択肢による分岐」「フラグや所持品による分岐」「ステータスと判定による分岐」という、ゲームブックにおけるそれぞれの分岐形式の意義がよく表れている場面だと言えます。
『ミラー・ドール』の物語は、ドールたちの生と死をめぐるテーマ設定自体に加えて、その物語がゲームブックとして表現されることで、より印象深く魅力的な、読者の心に響くものとなっているように思います。

【書誌情報】
杉本=ヨハネ『ミラー・ドール』(FT書房、2008年)※PDF版は第3版をデータ化したもので、奥付の発行年は2021年となっている


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2026年3月2日月曜日

お詫びとお知らせ。 FT新聞 No.4786

おはようございます、自宅の書斎から杉本です☆
今ある自分の限界を打ち破る方法を、よく考えます。
大体いつも「毎日ちゃんと生きること」みたいな結論に至ります。


◆お詫びとお知らせ。
3月の配信シナリオとして予定されておりました「ガルアーダの塔」第二回配信について、お知らせです。
昨日配信するはずだったシナリオが来週日曜日になったと、昨日お知らせをいたしました。
こちら、再度リスケジュールが入りまして、第二回の配信が来月の第一日曜日(4月7日)となりましたことを、お詫びとともに申し上げます。

理由はいくつかあるのですが、そのひとつは私が【騎乗生物】に乗って行うレースを、作品のど真ん中にぶち込んだことです。
【競走】と【戦闘】というふたつの要素を含んだ、チャリオットレースです。
これのテストプレイやルールの整備など、主に私が準備段階で時間がかかってしまいました……お待たせしてすみません。


◆火呂居先生のご登場です!
それでは、3月の「ローグライクハーフ」シナリオは?
はい、火呂居美智先生による新作が登場します!!
火呂居先生の作品は以前から、編集部と監修の紫隠ねこさんによるチェック等を、進めております。
間に合うようであれば来週日曜日に配信予定ですが、もう少しかかってしまうかもしれません。

お待たせしております……詳細をまたご連絡いたします。
楽しみにお待ちいただけましたらさいわいです!!
それではまた。


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2026年3月1日日曜日

アランツァクリーチャー事典 Vol.26 FT新聞 No.4785

おはようございます。
FT新聞編集長の水波流です。

第1日曜日は、ローグライクハーフのシナリオ配信日!
本日お送りするのは、杉本=ヨハネによるローグライクハーフ版『ガルアーダの塔』第2回。
……なのですが、申し訳ありません。
バランス調整や内容のブラッシュアップのために、もう1週間だけお時間を頂戴できればと思います。
来週日曜日に、31階からの冒険をお送りさせて頂きます。

そこで本日は、毎月第2日曜日にお送りしておりました、アランツァクリーチャー事典を繰り上げて配信いたします。
2年に渡って配信してきましたが、今回でいよいよ最終回となります!

書籍版『アランツァクリーチャー事典』の刊行準備をしながらの連載開始でしたが、無事皆さんのお手元に届けることができた今や、お役目を終えたとも言えるでしょう。
(とは言え、まだまだシナリオが増える度に新クリーチャーも増えていくのですが)

最終回を飾るのは『巨大生物』!
ローグライクハーフの通常ルールを越えた存在で、特別に「ダメージ」と「防御点」が設定されている強敵揃い。
どうぞお楽しみ下さいませ。

アランツァクリーチャー事典『巨大生物』
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/AranciaMonsterEncyclopedia_vol.26.txt

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2026年2月28日土曜日

FT新聞1ウィーク! 第681号 FT新聞 No.4784

From:水波流
Hontoで「読書1年分相当のポイントプレゼント!」が、13,234円ということで読書家の間の衝撃が走っておりました。
これは総務省2022年家計調査「1世帯当たりの書籍・雑誌等・電子書籍への年間支出額」の数字だそうです。
私などは平気でこれくらい1ヶ月で買ってしまいます。
しかしその一方で、私は酒をほとんど呑まないので、一般的な人の飲み会1〜2回分と思えば、個人の趣味嗜好の選択範疇なのかなと思ったりしました。
こうして考えると読書って結構安上がりの趣味ですよね?(何かを正当化した)

From:葉山海月
某AIの広告。
「AIが最適な言葉遣いに書き直します」って、ますます星新一の世界ですやん!

From:中山将平
これまで稀にしか経過を話してきませんでしたが、FT書房のホームページへの訪問者数が、ここ数年以前の5〜10倍程度と爆増しています。
いつも僕たちの作るコンテンツをお楽しみいただき、ありがとうございます。
それとは別件ですが、FT書房とギルド黄金の蛙のBooth通販の方も、それぞれぜひご覧いただけましたら。
FT書房Booth↓
https://ftbooks.booth.pm/items
ギルド黄金の蛙Booth↓
https://guildauricfrog.booth.pm/


さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
紹介文の執筆者は、以下の通りです。
(く)=くろやなぎ
(明)=明日槇悠
(天)=天狗ろむ
(葉)=葉山海月
(水)=水波流

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■2/22(日)~2/27(金)の記事一覧
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2026年2月22日(日)けいねむ FT新聞 No.4778

『荒野の山賊団』モンスター!モンスター!TRPG用チュートリアル・アドベンチャー
・モンスター!モンスター!TRPGファンのけいねむ氏による、戦闘ルール習熟のためのチュートリアル・アドベンチャーをお届けしました。
このシナリオは、まだ戦闘に不慣れなプレイヤーでも、ルールを参照しながら実際に戦闘を行うことで、その理解を深めることができるよう制作されたものです。また、格上のモンスターとの遭遇の機会も用意されており、非力なキャラクターの生存戦略、すなわち「数の優位」「逃げる」「交渉する」「助けを求める」「スタント」を体験できる構成にもなっています。
シナリオの中心となる遭遇表をもとに、皆さんの想像力を最大限に活用して、この無法な荒野での冒険を楽しんでください!
(く)


2026年2月23日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4779

新しい挑戦のために☆
・前回、数年ぶりとなる「オレニアックス生物学」の記事を書いたのには、理由がありまして。
第2日曜日配信「アランツァクリーチャー事典」の終わりを目前に控え、新連載にあたって杉本氏は、アランツァについて、誰かを主人公とした文章を書きたいと思いました。
ゲームブックを別とすれば、あまり小説を書いたことがない杉本氏。原稿を落とすリスクも予測されますが、「じゃあ、やめておこう」という話にはなりませんでした。
アランツァという世界を表現するためにゲームブックやTRPGが存在する、というスタンスを続けて感じたのは……小説を通じてしか語れない物語も、また存在するという事実です。
うまくいくのか? 分かりません。誰にも。だからこそ、挑戦してみようと思います。応援してください。それではまた!
(明)


2026年2月24日(火)明日槇悠 FT新聞 No.4780

『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(7)
・TPRG初心者4名が友人宅で気軽に遊んだ、GM不要のナラティブ・スタイルRPG『モンセギュール1244』のリプレイ、第7回をお届けしました。
崩壊していく砦の中、なるべくして【頬を伝う塩辛い涙】とともに救慰礼《コンソラメンテ》を授かるエスクラルモンド。
そして今回の山場は、領主レーモンの暗殺を少年アミエルに教唆する完徳者ベルトランが戦場の洞窟にて身を潜める、三人の心理的攻防戦です。
あるキャラをどうしても殺したいプレイヤーと、助けたいプレイヤー、そして面白い展開にしようという全体の意志が組み合わさってどうなるかをご覧ください。
GMがいないゲームシステムの妙が発揮された、本リプレイ最大のクライマックスといっても差し支えないでしょう。
(明)


2026年2月25日(水)ぜろ FT新聞 No.4781

第7回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ
・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第480回。「荷物持ち」の少年タイガが〈妖狐〉や〈魔猫〉と一緒に旅をする、ポケモン風ローグライクハーフリプレイの第7回です。
当初の目的である、令嬢コンスタンサの救出を果たしたタイガたちですが、巨大樹に枯死をもたらしつつある元凶を突き止めるため、さらに上を目指すことにしました。
そんなタイガたちの前に、またしても姿を現したのは〈鈍器猿〉。見慣れた樽をこんどは鎧にして、自由になった両手でフォルネとニャルラに襲い掛かります。
(一方的な)恨みを糧に戦い続ける〈最後の鈍器猿〉の最期の勇姿(?)、とくとご覧あれ!
(く)


2026年2月26日(木)中山将平 FT新聞 No.4782

中山将平の個人サークル「ギルド黄金の蛙」出張所 第1回
・個人活動として「ギルド黄金の蛙」という新サークルを始動させた中山氏による、新シリーズの記事の登場です!
初回である今回は、中山氏の自作コンテンツである「カエルの勇者ケロナイツ」シリーズの作品等を扱う「ギルド黄金の蛙」の今後の展開予定のお話。現在は、「創作・RPG・ファンタジー汎用異種族設定集 カエル人の全て(魔法と儀式編)」の続巻を制作中との事ですが、その次はいったい……?
上述の「カエル人の全て(魔法と儀式編)」はフルカラーでカエル人種族の魅力がグワっと詰まっていて、カエルは勿論のこと、ファンタジーや設定集などがお好きな方には特におススメです。BOOTHの通販でも販売中ですので、記事内記載のURLより、ぜひお求めください!
(天)


2026年2月27日(金)恵那ケミカル FT新聞 No.4783

M!M!『荒野の山賊団』ソロアドプレイレポート 
・ここは生き物に容赦のないワイルドランドの荒野。
危険極まりない土地にもかかわらず、ひっきりなしに命を持つ種族が往来している。
そして、ここに新たな探訪者が!
コブラ頭の女性種族、「ウアジー」の戦士、マハ・ラハブその人である。
自分の力をさらに磨くため、そして食い物と路銀と仕事にありつくため、あるいは運よく財宝を手にするため、ここワイルドランドの土を踏んだのだった……。
先日、2/22、FT新聞 No.4778に掲載された、モンスター!モンスター!TRPG用チュートリアル・アドベンチャー『荒野の山賊団』(作・けいねむ氏)。
そのテストプレイにも参加された、恵那ケミカル氏のホットなソロプレイレポートです。
M!M!TRPGをプレイする前にチュートリアル的に楽しむ作品として用意された『荒野の山賊団』!
世界観や環境をより深く理解・認識して遊ぶことができます。
プレイガイダンス、お供として是非!
(葉)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の読者様の声のご紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。
紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。

↓↓

(忍者福島さん)
鈍器猿もついに鉄骨…ではなくて闘技場から落下していきましたか。
次はカートに乗るのかゴルフをするのかはたまたテニスなのか?
次回作でJrが登場するかもしれませんね。

(お返事:ぜろ)
鈍器猿回に皆勤コメントありがとうございます。
実はですね、鈍器猿とそれぞれの冒険で「逃走」ではなく「退治」していると……。
2回目の冒険では鈍器猿の弟が、3回目の冒険では鈍器猿の孫が登場するんです!
ジュニアはスキップされてしまった模様。
ちなみに私はファミコンの、殺虫剤をプシュプシュかけるやつ(ナンバリングは3)が好きです。
女の子を背中に乗せて走り回るニンテンドーswitch2のやつはこのあいだ買いました。懐古趣味に浸りながらも、いつまでも最先端を追いかけてしまうものですから。


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2026年2月27日金曜日

M!M!『荒野の山賊団』ソロアドプレイレポート FT新聞 No.4783

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M!M!『荒野の山賊団』ソロアドプレイレポート

 (恵那ケミカル)
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このレポートは、先日、FT新聞にも掲載された、モンスター!モンスター!TRPG用チュートリアル・アドベンチャー『荒野の山賊団』(作・けいねむ)を、テストプレイに参加させて頂いた、恵那ケミカル的解釈によるプレイレポートとして記録したものです。

このシナリオは、M!M!TRPGをプレイする前にチュートリアル的に楽しむ作品で、事前にプレイすることで世界観や環境をより深く理解・認識して遊ぶことができます。

今回、僕は作り立ての2Lvのコブラ頭の女性種族、「ウアジー」の戦士で挑戦しました。
仲間はなく、一人荒野やってきたウアジー。
名前は〈マハ・ラハブ〉。地球でいうところのシュメール文明の系統種のようです。

ウアジーの戦士 マハ・ラハブ
Lv2 
・体力度:19(+7)
・耐久度:18
・器用度:20(+8)
・速度:12
・幸運度:20(+8)
・知性度:6
・魔力度:11
・魅力度:7

個人修正:+23

●特技:毒牙 2d6+4 
特殊毒…悪意ダメージ2個以上で発動。噛みついた相手に2d6+4 ×2倍のヒットを算出する。

●厚い鱗皮:防御点2×Lv

装備:
・ボーンシミター 4d6
・ブラジオン 3d6
・ツェロナシールド 防御点3

*生まれつき体力と生命力、幸運と器用さに恵まれた生粋の狩人。少々考えるのが苦手で、言葉も舌足らずであるが、直感的な行動はたいていサバイバルに結びついている。

*******************


ここは生き物に容赦のないワイルドランドの荒野。
それにもかかわらず、ひっきりなしに命を持つ種族が往来している。
キャラバンであったり、山賊であったり、旅人であったり、密命を帯びている者であったりする。

街道の少ないこのあたりの地域では、必然的に街から街への道程を短縮できる荒野や危険な森などが使われることになる。

ラハブもまた、広大なズィムララを旅する放浪者ではあるが、まだ年若い個体で、知識も経験も浅い。
彼女はそんな自分の力をさらに磨くため、そして食い物と路銀と仕事にありつくため、あるいは運よく財宝を手にするため、ここワイルドランドの土を踏んだのだった。

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●一回目の冒険/探索

→目標:遭遇表を5回生き延びる。
→フィールド:高台

T&Tも、M!M!も、ソロアドベンチャーは常にプレイヤーがGMとなります。
本文に特に記載や取り決めが無ければ、プレイヤーが自由に細かい所を設定できます。

とはいえ、僕の場合ですが、チートや出目が常にプレイヤーに有利であったり、結果をすべて良い方に変えるのはゲームとして楽しく成り立ちません。
まずは、ここで想像してみました。

高台から見下ろせば、どんな獲物が通りかかるのかと、逃げ道をある程度予測できる。

ここでは「逃走」を選んだ場合に、SRを1Lvダウンできることにしました。
それこそ目標に沿った、良い解釈だと決めました。

(注:本来はフィールドは毎回1d6して決めるのですが、よく本文を理解しておらず、恵那ケミカルの解釈で各冒険での固定となっております!)


遭遇表。

一回目:ウルク。奇襲成功であっさり倒す。
二回目:ドウォン。逃走成功。
三回目:ジャングルトロール。逃走成功。
四回目:ムーンエルフ。逃走成功。
五回目:地球より、銃器で武装したレンジャー。逃走成功。

一回目の目的を果たしましたが、実入りはほとんどありませんでした。

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●二回目の冒険/探索

→目標:護衛を引き受けて仲間を作る。
→フィールド:廃墟。

今回、ラハブの目的には「交渉」が必要ですが、彼女は魅力度が7しか無く心もとありません。
そのため、廃墟を探索して魅力度を+5できる、お守りを見つけたことにしました。


「さ…るくてぃ。サルクティってなんだ?」
ラハブは厚く埃の積もったその一室で、共通語で"サルクティ"と手書きされた色褪せた緑色のお守りを見つけます。

これで常に基本ルールにある「交渉」の際、+5となり有利になります。それでも合計12しかないので、なかなかシビアなSR(セービングロール)ですが…。

(注1:1レベルのSRでも目標値が20必要です。)
(注2:これは本家の「サルクティの魔除け」を模倣して作られた、古の量産型の護符です。今回は魅力度が+5できるものに限りました。)


遭遇表。

一回目:人間の屑。交渉失敗で奇襲を受けるも返り討ちに。怪我を負った敵は降伏し、ラハブは無理やり護衛してやる!と押し付けます。

二回目:ズィム。奇襲に成功しますが、総ヒットでもほとんどダメージを与えられません。ラハブと人間の屑は逃走を図り、+1LvSRして成功、人間の屑は捕まり八つ裂きにされ死亡します。
(人間の屑はMR25のため、修正が必要になる能力値…体力度、器用度、速度、幸運度を算出するため、MR÷4としました。端数切り上げで7です。)

三回目:ジャングルトロール。逃走成功。
四回目:ムーンエルフ。逃走成功。なかなか交渉ができません。

五回目:人間の屑。交渉成功。魅力度SRでゾロ目に恵まれました。人間の屑(MR25)が仲間になります。

六回目:ジャングルトロール。ラハブは逃走成功。人間の屑は逃走に失敗し、捕食され死亡。

まだまだトライできますが、ラハブはクエストを降りました。今回の冒険は失敗です。特にペナルティはありませんが、お守りは効果を失います。

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●三回目の冒険/探索

→目標:300GPを稼ぐ。
→フィールド:廃墟。

フィールドは再び廃墟です。今回も交渉が必須と考え、再びお守りを探すことにしました。そして無条件で、サルクティのお守り(魅力度+5)を入手します。

そして今回は"ソロアド屋"恵那ケミカルの本領発揮とばかりに、能動的なソロを行いました!

一回目:ズィム。二回目の冒険で遭遇した奴です。逃走に成功しました。

二回目:ジャングルトロール。またか!

この時ピンときました。このズィムとジャングルトロールは、フィールドは同じなので「二回目の冒険(廃墟)で遭遇した個体と同個体」だろうと。
そうであるなら、二人に同士討ちさせて弱った方を奇襲しようと、このウアジーなら考えそうだと。

三回目:一回目の遭遇したズィムを奇襲して成功。ダメージは与えず逃走し、成功。
同じく二回目で遭遇したジャングルトロールを奇襲成功。さらに逃走してズィムと鉢合わせをさせました。
(1LvSR「奇襲」と「逃走」をズィムとJトロール、それぞれ二回行いました。)
二人が戦い始めたとし、一旦ここを離れます。

四回目:人間の屑。同士討ちさせているモンスターたちを奇襲し、一緒に漁夫の利を得ようと交渉するも失敗。敵の奇襲にあうが、返り討ちにする。(人間の屑はカモです!)

五回目:ドウォン。交渉成功!一時的な仲間になります。ジャングルトロールを倒せば、名声にハクが付くうえ、その肉体素材は高値で売れます。

六回目:ムーンエルフ。なんと二連続でゾロ目が出て、彼も仲間になります。

七回目:具体的な殲滅プランを決めます。
ラハブは穴を掘り、そこに逆棘をしつらえたうえで廃墟に散乱するぼろ布や腐った藁などを撒いておき、トロールが落ちたらドウォンの炎で燃やす方法を提案します。
(ドウォンは炎の球を自由に作り出せます。)

「で、どうやってここに落とすんだ?」
「餌も撒こう。人間の屑を食っていたから、何人か放り込んでおけばいい。」
「なるほどな。だが俺は、直接は戦わんぞ?」
「いやいや、あんたの協力がなけりゃあ勝てんわい!」
「乱戦にもっていって、みんなで取り囲んで死角から攻撃すれば大丈夫だ!」

ラハブがドウォンとムーンエルフとこんな会話をしている様子を想像しながら、
結局は燃やして弱ったトロールに全員で総力戦を仕掛けることになりました。

この罠の制作と準備に、半日を消費します。そろそろ持参の食料が尽きます…(二日分)

八回目:幸運にも、人間の屑が出現します。パーティの人数分数が増えることとして、三名が現れます。ラハブたちの奇襲で全員が死亡。その後、落とし穴まで引っ張っていきます。これで罠の準備ができました。

九回目:ジャングルトロールを三度奇襲するラハブ。奇襲成功、逃走成功でトロールを怒らせて自分を追いかけてこさせます。
(器用度と幸運度の高さに救われています
!)

そして落とし穴に誘導し、落ちて炎上させるまでを自動成功としました。与えるダメージは1d3で決めます。

1-2は-10%、3-4は-20%、5-6は-30%の火傷です。さらに回復能力も最初の1戦闘ターンは無効としました。
出目は3、敵のMR-20%。上々です!
(ジャングルトロールのMR200→160に低下。)

「それ!いけえ!!」
「うおおおおお!わしは認められるぞぉ!」
「お前の心臓を頂く!!」

全員がそれぞれの思いを胸に、総力戦開始です。悪意ダメージの出目にも恵まれ、ドウォンの炎、ムーンエルフの魔法、そして地味に効果のあるウアジーの毒牙がジャングルトロールのMRを削ります。

しかし2戦闘ターンからトロールのMRは毎ターン+40回復します。しかし初撃のダメージが大きく、5戦闘ターンでこのフィールドの王者・ジャングルトロールはついに倒れます。

三人はカチドキを上げ、全身で喜びます。

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●エンディング

結局、300gpを稼ぐという目的は果たせませんでしたが、図らずもラハブは二回目の冒険での目的を達成しました。

そして即席ではあるものの…彼女は金貨やクリスタル以上に価値のあるものを得たのです。そう、共に旅をする仲間です!

全員が指定の経験点を得、ドウォンはトロールの牙と骨を、ムーンエルフはトロールハートを入手します。そして全員でその肉を食べてみますが…硬くて臭くてとても食べられたものではなく、廃墟に放置して周辺のモンスターへの無償の食料としました。

これからどんな物語が始まるのだろう。
ソロアドは期待を込めて終了となります。
M!M!はこのように、自分の想像力を自由に盛り込みながら遊ぶこともできます。
新しいクラシックなTRPG。そして偉大なるケンの新たなる世界。皆さんのソロアドライフの一つに、ぜひお勧めです!

*けいねむ様、素晴らしいミニ・ソロアドベンチャーをありがとうございました!


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

■書誌情報
モンスター!モンスター!TRPG用チュートリアル・アドベンチャー
『荒野の山賊団』
著:けいねむ(Discordサーバー「トロール洞」主催)
FT新聞配信 2026年2月22日


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2026年2月26日木曜日

中山将平の個人サークル「ギルド黄金の蛙」出張所 第1回 FT新聞 No.4782

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中山将平の個人サークル「ギルド黄金の蛙」出張所 第1回
「展開の予定」
(中山将平)
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 おはようございます。
 最近記事を書いてなかったので、もう誰も僕のことは覚えていないに違いないと考えているイラストレーターの中山将平です。
 知られていないということは、期待もされていないということ。
 表現したいことを気軽に書けて、嬉しい環境だと考えています。

◆ 「ギルド黄金の蛙」が始動しました
 さて実は僕、今年から自分の個人活動として「ギルド黄金の蛙」という新サークルを始動させました。
 自作コンテンツである「カエルの勇者ケロナイツ」シリーズの作品等を扱い、各種即売会に参加するサークルです。

 このサークルから新刊として「創作・RPG・ファンタジー汎用異種族設定集 カエル人の全て(魔法と儀式編)」という本も刊行しました。
 A4サイズ本文24ページ、フルカラーの中綴じ冊子で、カエル人という種族について考えたことを詰めこんだ作品となっています。
 この本は、既にBOOTH通販でも入手していただくことが可能です。
 ご興味の方は、下のURLより詳細をご覧いただけましたら。
 https://booth.pm/ja/items/7885738
 
 この活動はあくまで僕個人としてのもので、FT書房の活動とは別です。
 しかし、FT書房の代表である杉本=ヨハネ氏と話していたら、「むしろFT新聞でも個人活動の記事を!」とおススメをいただきました。
 そこで、今日からこの記事を書いてみることにした次第です。
 おそらく、シリーズものにすると思います。 

◆ 「創作・RPG・ファンタジー汎用異種族設定集 カエル人の全て」の続巻について
 さて、第1回となる今回、何を書きたいかですが、それはかなり早い時点で決めていました。
 「今後の予定」です。
 「カエル人とは何か」や「個人サークルの活動理念」、「作品や世界観の魅力」等ではなく、「今後の予定」なのです。
 というのも、この活動を僕が「続けるのかどうか」がまず気になられる方が多いポイントなのではないかと思いまして。

 結論から言いますと、今後も個人活動は続けます。
 といいますか、以前から個人でも小規模な活動として即売会に参加していたりはしたのですが、より意欲的になった今の状況を続ける予定です。
 一年間に30日以上即売会に出展するつもりですし、新刊も続々と作っていくかと。

 今、「創作・RPG・ファンタジー汎用異種族設定集 カエル人の全て」の続巻を作成しています。
 当初「身体と生態編」というタイトルで考えていましたが、今は「衣食住編」という題が良いのではないかと考えているところでした。
 およそ各ページの内容が定まり、編集しながら絵を描き足しています。
 より深く練ったアイデアをお届けできたらと、ワクワクしています


◆ 「汎用異種族設定集」の2冊の後の展開
 本題は、実はここからです。
 「汎用異種族設定集」の2冊目を夏のコミケ頃に刊行できたら、次に何を作るのか。
 もしかしたら、読者の方の中に、僕がこのコンテンツのTRPGを作って友人と遊んでいることをご存知の方がいらっしゃるやもしれません。
 その方は、きっと「ケロナイツTRPG」が出るのではないかと思われていることでしょう。
 僕もそうしようと思っていたんです。
 しかし、考えに考えた結果、それは次にあるべき作品ではないという結論に至りました。

 僕は今後、ケロナイツTRPGを本の形にまとめ、リリースすると思います。
 しかし、このカエル人のシリーズにおいて、それより早く刊行したい内容がある。
 今日は、そのことに気づいたので、「ケロナイツTRPG」より先にそれを作りますということをお知らせしたい記事でした。

 それが何かにつきましては、いま分かってしまっては面白くないと思いますので、伏せておこうと思います。
 ぜひご想像いただけましたら。

 それでは、今日はそろそろこのあたりで。
 よきファンタジー・ライフを。


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