━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ローグライクハーフ『怨霊列車は夜笛を鳴らす』リプレイ vol.11 (東洋 夏) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ FT新聞をお読みの皆様、こんにちは! 本日の担当は東洋 夏(とうよう なつ)。 ローグライクハーフ『怨霊列車は夜笛を鳴らす』のリプレイ小説をお届けいたします。 冒険の舞台は、夜を駆け、人をさらうという謎の〈怨霊列車〉。調査を依頼された十二歳の見習い聖騎士シグナスと、その相棒〈おどる剣〉のクロが主役です。 前回vol.10では〈怨霊列車〉の主ダゲン・ラ・バーゲズとの対決の模様をお届けいたしました。躯を操るバーゲズが繰り出した魔術王の腕と傭兵兄弟の腕を退けたシグナスとクロ。しかし再生力を持つバーゲズは余裕の気配を崩さず、次はアラネアの躯と融合してふたりを追い詰めようとします。 その〈怨霊列車〉の外ではバーゲズの不死性を消し去るため、シグナスの主人ノックスが必殺の一矢を放ちますが……。さて、最終決戦の結末をお楽しみください。 なお、リプレイの性質上シナリオの根幹に触れます。 ネタバレとなりますので、避けたい方はそっと閉じていただけましたら幸いです。 前口上はこれでおしまい。 さあ〈怨霊列車〉の冒険、ラストフライトに参りましょう! ◇ 〈シグナス(レベル8、聖騎士)〉 ・技量点:0 ・生命点:7 ・筋力点:0 ・従者点:9 ・技能:【高潔な魂】【全力攻撃】【癒しの光】 ・持ち物:見習いの片手剣(片手武器、斬撃)、丸盾、板金鎧(防御ロールに+1)、金貨14枚、スノーレパードアイ(金貨30枚相当の宝石)、騎士グロリアの指輪(金貨12枚の価値)、ランタン、食料1食分 〈クロ(レベル11、おどる剣、炎属性)〉 ・技量点:1 ・生命点:5 ・器用点:1 ・従者点:7 ・技能:【装備化】【凶器乱舞】【精密攻撃】【鋼の意志】 ・持ち物:なし ◇ [先頭車両]最終イベント (承前) バーゲズの八本の手が蠢動する。その爪先から落ちた水滴が傭兵兄弟の剣に落ちると、じゅっと泡立って刃が溶けた。クロに当たったら……。シグナスはぞっとした。 「さて、第二幕だ。題名は〈蹂躙〉とつける」 シグナスとクロは迎え撃つ構え。八本の手はカチカチと音を立てて、開きゆく花弁の如く襲撃の陣を整える。 その時、何か凄まじい質量を持ったものが、下方から列車に激突した。衝撃で、どすんと先頭車両が跳ね上がった。壁の向こうで連鎖的な爆発音が轟き、玉座の主は憤怒の形相で振り返って走り出す。 「ええい、機関手は何をやっている!」 主は自身の玉座をアラネアの手で引きちぎる。その奥には、煙突から出ていた煙と同じ蛍光緑の炎が渦巻いていた。 「機関——」 再爆発が起こる。緑の炎が玉座の主に引火した。アラネアの手が次々に燃え落ち、玉座の主は絶叫しながら狂ったように胴体の飛び火を叩き消そうとするが、まったく効果がない。 「このダゲン・ラ・バーゲズの命の火が! おお、我が命が漏れていく! この高貴なる劇場が燃えてしまう! 馬鹿な馬鹿な馬鹿な! 誰も知り得ぬはずだ、我が糧の在処など! まさか裏切ったか、羨望故に。そうだろう……写身の!」 玉座の主は壁から躯を引き出し、乗り替えようと試みるも、その前にすべて緑の炎に飲み込まれていく。バーゲズの体はどんどん縮み、シグナスより小さくなって、鼠ほどになって、それでも止まらず豆のようになって、最終的には何も無くなってしまった。 その間に〈怨霊列車〉自体がもう分解し始めている。躯の壁に炎が燃え移って結合が緩み、軋む。斜めに傾き始めた客車は、その重さのかかったところから外に向けてたわみ始めている。 「あ、ヨンさんが!」 コビットの遺体が、客車の隅に開いた穴に吸い寄せられるように、傾いた床の上を転がっていく。シグナスが駆け寄ろうとしたところを、クロが制止した。 「諦めろ」 「でも」 「手遅れだ。シグナス、落ちる前に脱出するぞ!」 「嫌だ!」 ヨンの小さな体は、重力に引かれてぼろぼろと地面に向かってこぼれていく躯の壁の、その隙間から滑り落ちようとしている。 「ヨンさん──」 「いい加減にしろ! 早く! お前は生きなきゃならないんだ!」 クロが体を張って、閉まりかけた扉のつっかえ棒になっていた。シグナスは呆然とした悲しみに心の半分を握られながらも、体だけ動かしてクロの下を潜り抜ける。連結部はまだ無事だ。後ろの客車の方が動揺は少なそうである。しかしそれも時間の問題だった。客車がまっすぐ並んでいない。軌道が歪みつつある。〈怨霊列車〉を飛ばす力が破壊されたなら、後は落ちるしかない。 徐々に高度は下がってきているようだが、まだ雪原は遠い。振り返ればスウォードヘイル山脈の山肌がすぐ近くに見えた。雪原に落ちるより、コントロールを失った〈怨霊列車〉が激突する未来の方が近いだろう。 そこでシグナスは躊躇した。 (もし僕が向こうに渡った重さで連結が解けて、すぐに落ちちゃったらどうしよう。シスターやトーヴァさんがまだいる……) がくん、と右足が落ちる。 「うわあああっ」 悩んでいる間に、今まで踏んでいたデッキ部分にも、分解が及んで来ていた。踏み抜いた右足を抜こうとすると、今度は左足が怪しい。 「俺を掴め、シグナス!」 クロの柄を握りしめた。しかし〈おどる剣〉の中でも小柄なクロの浮力だけで人間を引き上げるのは困難を極める。ばたつかせた右足が、ついにデッキの床になっていた躯を蹴り落としてしまった。シグナスの体が宙に放り出される。 「あ……」 クロは上昇しようとする。だが足りない。出力が絶対的に足りない。落ちる。 「駄目……」 下降に転じたシグナスのすぐそばで、力強い羽ばたきが聞こえた。一瞬のうちに首根っこを掴まれ、予想外の方向へ振り回されて、最後は鞍の上に尻が着地する。 「ふぇっ!?」 シグナスが現実に追いつく前に、体は急速に斜めに傾いた。ずり落ちそうになったところを、大きめの舌打ちと共に抱き寄せられる。シグナスは慌ててクロを鞘に戻すと、体を捩って振り向いた。 「サー」 「黙れ!」 転回するグリフォンの真横を〈怨霊列車〉が雷鳴の如き轟音を立てて通過する。主人ノックスはシグナスを救うため、機関部を失った〈怨霊列車〉が描き始めた破滅的な螺旋軌道の只中に突っ込んで来たのだ。 龍の頭蓋の真裏からバーゲズの客車を繋ぐ細長い部分に大穴が開き、そこから蛍光緑の炎が噴き出している。あれが、あの穴を開けたものが、バーゲズの不死性を撃ち破ったのだ。 しかし何が? シグナスは、そこではっと思い出して、風に負けないように声を張り上げる。 「サー・ノックス! まだ生存者がいます! 最後尾に兵士一名、それと後ろから三番目にシスターが! あそこ!」 横倒しになって飛んでいる最後尾の車両の窓から、トーヴァが懸命に這い出そうとしていた。アルゴットとヨンと共に調査に訪れたサン・サレンの兵士だ。 「手綱」 「は、はい!」 シグナスはグリフォンの手綱を預かり、最後尾車両をめがけて飛ぶように指示する。途端、がくんと体が跳ねた。グリフォンが嫌がっている。翼が乱暴に車体の破片を叩いて、ますます飛行姿勢が乱れた。主人ノックスから手綱を渡されて数秒で台無し。 「言うこと聞いて!」 シグナスが懸命に手綱を引くが、グリフォンは収まらない。猛々しい苛立ちのまま空中を跳ね回る。拒否、拒否、拒否。小山のような車輪がすぐ目の前を擦るように通過し、客車同士が激突し始めた衝撃で落ちて来た金属片がシグナスの鼻先をかすめた。時間がない。 「お前の体が曲がっているからだ」 主人の冷静な声に、シグナスは恥ずかしさのあまり消えてしまいたくなった。基本中の基本すら、パニックで忘れてしまっている。なんと青い従騎士だろう。少し剣の腕が上がって誇らしかったのが、まっさらに吹き飛んでしまう。 苛立って鳴くグリフォンの背中で、シグナスは深呼吸して背筋を伸ばした。主人ノックスと一体化するくらい、真っ直ぐに、ぴったりと角度を寄せて。するとグリフォンは嘘のように鎮まった。 「行きます!」 グリフォンは矢のように最後尾車両を目掛けて飛んで行く。ぐんぐんと客車がシグナスの視界のなかで大きくなり、トーヴァが呆気に取られた顔でこちらを見ているのが分かった。背後で主人ノックスがハーネスを外す音が聞こえ、意を察したシグナスは体を低くする。 数秒後、グリフォンが少し沈んで、鐙に立ち上がった主人ノックスがトーヴァを抱き留めたのが分かった。シグナスはほっとする間もなくグリフォンを穏やかな上昇に転じさせ、主人ノックスがトーヴァを背後に座らせるまでの安定飛行を守る。 「脱出する」 「まだシスターが」 手綱を渡しながら、シグナスは言った。それはほとんど無理な祈りだと分かりつつ、そして無責任な言葉だと知りつつ言った。グリフォンの背にこれ以上の人間を乗せて、毎秒崩壊しつつある〈怨霊列車〉の破片の間を飛ばせるのは、どだい無理な注文である。 (それを主人に求めることで僕は責任逃れを……) シグナスが罪悪感に突き刺されたその時、 「わたくしのことはお構いなく〜♪ 逞しい殿方に助けていただくプランも考えましたが、きちんとお布施を頂戴しましたので、今回は自力脱出プランにいたしました」 振り仰げば、そのシスターが見たこともない四つ足の怪物の背に優雅に腰掛けて宙に浮かんでいる。つぎはぎの怪物の毛皮は、椅子の上で寝ていた子供達の服の色を連想させた。 「さて、親切心から忠告しておきましょう。貴方たち、厄介なものに目をつけられておりましてよ。七人会と紳士淑女は名乗っておられるようでして、明かす前に六人に減ってしまった訳では御座いますけれど。きっと神への信仰が足りなかったのでしょうね。それではご機嫌よう、〈猟犬〉様に、取り替え子たち♪」 「待ってください、取り替え子ってなんですか!?」 動揺するシグナスに向かって優雅に手を振るシスターの姿がブレたと思った瞬間、グリフォンは最高速度で急降下に入って〈怨霊列車〉の渦を突き抜けて行く。サー・ノックスの手綱捌きは本人の気性と同じく容赦がない。シグナスとトーヴァの悲鳴を背後に吹き流しながら、グリフォンは縦横無尽に空を縫う。 急降下開始のコンマ何秒後のことであったろうか。 先頭車両がスウォードヘイルの山肌に激突し、蛍光緑の怪炎をこれが最期と高く撒き散らしながら爆発大破した。炎は次々と後続の車両に燃え移り、連結部が壊れた箇所からぼろぼろと墜落していく。車両が落下する衝撃で雪原には次々と巨大な雪の壁が立ち上がった。 三人を乗せたグリフォンは、雪壁による死の迷路を突破すべく、極低空を滑るように弧を描いて飛行する。一度でも判断を誤れば雪に飲まれて一巻の終わりだ。 最後の墜落の振動が鎮まった頃、固唾を飲んで事態を見守っていたサン・サレンの兵士たちの前に、雪煙を突き破ってグリフォンが現れた。大歓声が三人と一振りと一頭を迎える。 駆け寄ってきた兵士たちによって、グリフォンの背からまずトーヴァが下ろされた。次いで、シグナスを小脇に抱えたノックスがひらりと鞍を跨いで着地する。雪の地面を踏み締めるなりノックスはシグナスを離したので、情けなくもすっかり腰が抜けていたシグナスは、そのまますとんと雪原に座り込むこととなった。 トーヴァが命の恩人サー・ノックス・オ・リエンスの顔を見てあんぐりと口を開け、その一秒後に真っ赤な顔になる。流石にシグナスにも、トーヴァがどう思ったかは分かった。 主人ノックスは乙女心を無視して、へたりこんだシグナスを見下ろす。慌てて立ち上がろうとジタバタするシグナスの頭に、ぽんと置かれた主人の大きな手のひらの感触。 「うひゃっ!?」 「……良く戻った」 緊張の糸がぷつりと切れる。シグナスは誰はばかることなく、大きな声を上げて泣き出した。 ◇ 聖堂には、出棺と共に鳴らされた鐘の余韻がまだ残っているようだった。アルゴットとヨンの棺は空のまま、ただ「死」という記号になって、これから冷たい土の下で眠るのである。埋葬の儀式にシグナスは招待されなかった。余所者であり、ふたりはシグナスのために──本当は怨霊列車の主がすべて悪いのだと誰もが知ってはいたけれど──命を散らせたのだから、悪感情を抱く者がいないとも限らない。そして聖騎士だと分かれば、蘇らせてくれと泣きつかれるかもしれなかった。確かに聖騎士には、善なる高潔な魂を呼び戻す秘技がある。ただし今回のように魂が戻ってくる体が喪われてしまえば、シグナスの技量では如何ともしがたい。ということで主人ノックスに不許可だと言われたのだ。主人ノックスは葬儀の代金を全額出して、後はだんまりを決め込んでいる。トーヴァは残念そうだった。会いたかったのだろう。 シグナスは他に誰もいない信徒席に座って、ぼんやりとドーム型の天井を見上げている。長い冬の雪に耐える頑丈なドルツ石造りの聖堂には様々な神の絵や像が集って、敬虔な民にそれぞれの形で祝福を与えていた。ナリクでは唯一の神として崇められるセルウェー神は、ここでは大勢のうちのひとりでしかない。シグナスには、それが心細かった。世界はどうやら、自分が知っているよりもずっと広いらしい。 「ねえ、クロ」 「どうした」 「今回はさ、色んな人に会ったね」 「寂しいのか」 「……うん」 〈おどる剣〉は無言のまま空中で一回転する。何と言うべきか悩んでいるようだ。 トーヴァ、アルゴット、ヨン。帰ってこられたのはたった一人。 女騎士グロリアは、何とシグナスの主人に自身の剣と、シグナスへの伝言を託して去ったという。主人ノックスの曰く、「国は違えど騎士として恥ずかしい背中を見せてしまった。恨んでほしい。許さないでくれ」と。その言葉を今はどう捉えて良いのか分からない。けれど大人になれば、きっと理解できるのだろう。シグナスはそう思うことにした。 まだいる。空飛ぶ謎のシスターに、車掌さん。 それからダゲン・ラ・バーゲズ。 列車に囚われた躯(むくろ)たち。彼らの魂が相応しい場所に導かれたことを祈り……。 シグナスは何かの気配を感じて、周りを見渡した。 「どうした、シグナス?」 「ねえ、誰かに見られてない? あっ!」 祭壇に飾られた大鏡に目が吸い寄せられる。その中で、写るはずもないシグナスが、こちらを指さしてニヤニヤ笑っているではないか。鮮烈に記憶が蘇る。 「写身の……!」 クロが剣の身を唸らせ、鏡に向かって猛禽のように襲いかかったその時、偽シグナスは急に心の底から驚いたような顔をして逃げ腰になった。次の瞬間、鏡に写ったのはクロ──ではない! シグナスは信徒席から立ち上がった。 (あの人、スプリンガルを踊ってた人だ!) 〈怨霊列車〉で亡霊の輪の中で踊っていた青年騎士そっくりの人物が、クロに代わって写りこんでいる。鏡の中で青年騎士が剣を突き入れると、偽シグナスは憎々しげな顔をしてひょいと避け、そのまま鏡面からいなくなった。 (もしかしてクロなの……?) 鏡面に激突する寸前で急停止したクロが、とんぼ返りしてシグナスの手元まで戻ってくる。 「ええい、忌々しい。一刻も早くお前の主人に報告せねばならん。どうしたシグナス」 「ねえ、クロが人間だった時の顔、わかっちゃったかも!」 「何だと! お前、絵心はあるか? いやそれよりもだな、その……」 「?」 「さ、さ、さぞかし二枚目だったんだろうなあと思ってだな」 「それは高望みなんじゃない」 「何だとおーーー!」 ぶんぶんと怒れる蜂のように聖堂内を飛び回るクロを見て、シグナスは久々に腹の底から笑ったのであった。まあその陽気も、笑い声を聞きつけて飛んできた司祭にこってりとお説教されるまでの命ではあったけれど……。 [完] ◆ これにて『怨霊列車は夜笛を鳴らす』リプレイは完結です。 語りたいことは多々あれど何だか不粋な蛇足になってしまうような気もしますので、余韻だけを残して作者はお別れを申し上げることといたします。 長の列車旅にお付き合いいただき、誠にありがとうございました! 読者の皆様、FT書房の皆様に心より御礼申し上げます。 それでは、良きローグライクハーフを! ◇ (登場人物) ・シグナス…ロング・ナリクの聖騎士見習い。12歳。 ・クロ…シグナスの相棒の〈おどる剣〉で、元人間だと主張。 ・ノックス・オ・リエンス…ロング・ナリクの聖騎士。シグナスの師匠。〈猟犬〉の異名を持ち、主命を受けて暗殺などの仕事もこなしているともっぱらの噂。 ・ヨン…身長1メートルほどの陽気な種族「コビット」の兵士。面白さがすべて。グロリアとの最後の対決にて落命。 ・アルゴット…土を掘り、金属を加工する技術に優れた種族「ドワーフ」の兵士。グロリアの火球により落命。 ・トーヴァ…ヨンとアルゴットと共に〈怨霊列車〉の調査に来ていた「人間」の兵士。 ・グロリア…サン・サレンの誇り高い女騎士。躯になってもバーゲズに操られ、最後には爆発させられた。魂となってノックスの元を訪れバーゲズの情報を提供する。 ・ダゲン・ラ・バーゲズ…〈怨霊列車〉の主。役者と称して躯(むくろ)を蒐集する、最悪の手合い。 ・シスター…〈怨霊列車〉に乗っていた謎のシスター。最後まで謎であった。 ・〈写身の殺人者〉…前回の冒険でシグナスにより倒されたと思われていたが……!? ◇ (付記) なお、9回目の記事に名前が登場しました「ハボリーム」、そして10回目の記事でノックスが引いている砂クジラの弓は、天狗ろむ様による『賞金首を狙え—隠密任務編—』(https://talto.cc/projects/mjMKe3Lgaz58zl4sg5LdE)に登場するものです。ノックスで挑んだ際に獲得したアイテムや関係性を引き継ぎたいと思い、作品をまたいで登場いただきました。暗殺がテーマというかなり刺激的で独創的なシナリオですので、皆様も是非チャレンジを! ※『賞金首を狙え—隠密任務編—』リプレイ:https://x.com/summer_east/status/2003597509038678525?s=20) ■作品情報 作品名:『怨霊列車は夜笛を鳴らす』 著者:ロア・スペイダー イラスト:海底キメラ 監修:杉本=ヨハネ 発行所・発行元:FT書房 購入はこちら https://booth.pm/ja/items/6820046 『雪剣の頂 勇者の轍』ローグライクハーフd33シナリオ集に収録 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
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2026年9月24日木曜日
2026年9月23日水曜日
第1回【獣の弟子】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4991
第1回【獣の弟子】ローグライクハーフリプレイ ※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「あなたに弟子がやってきた」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。 ●思い出す、あの日 そのとき、オレは弟のタイガと一緒に森で探検ごっこをして遊んでいた。 タイガはオレの四歳年下の弟だ。あのとき、あいつは七歳くらいだったと思う。 オレはいい感じの木の枝を剣に見立てて、タイガを引っ張って森の奥へと遊びに出かけた。 森といっても、子どもの遊び場だ。村のすぐそばの、森の入口付近で奥に行った気になっていただけだ。 オレは剣士、タイガは魔法使いの役だ。 「大丈夫。どんな敵が来てもオレが守ってやるからな。タイガは安心して魔法を放て」 オレはそんな風に得意になりながら、タイガを引っ張っていった。 その生き物の気配には、オレとタイガ、同時に気づいた。 それほどに、まがまがしい気配を放っていたからだ。 茂みからこっそり覗くと、それは巨大なヤギの姿をした魔獣だった。 頭頂から生える二本の長い漆黒の角は、まるで悪魔のよう。 タイガが震えている。オレも怖い。けど、オレがしっかりしなきゃ。 オレは大ヤギの魔獣を鋭く観察した。森の奥からのっそりとやってきたそれは、森の出口を目指しているように見えた。 その先にあるのは、村だ。 「まずいな。あれ、村の方に向かってないか」 魔獣が森のこんなところまで出てくることは、まずない。 少なくともオレは見たことがない。 だから村の大人たちも、オレたちが森の入口で遊ぶことを問題にしていなかった。 けれど魔獣はここにいる。このままでは、村が襲われてしまう。 どうしよう。どうしたらいい? 「早く、村のみんなに知らせないと」 オレにはそれしか考えつかなかった。 とにかく早く、動きの遅いヤギの魔獣より先回りして、魔獣の襲来を村に知らせる。 けれど、タイガは完全に足がすくんでしまっていた。 「ハルト……。僕、動けない」 タイガは、兄のオレのことを名前で呼ぶ。 最初からその呼び方で慣れてしまったからだ。 「オレも一緒に行くから、がんばれ」 「できない」 タイガは、その場から一歩も動けそうになかった。 「じゃあ、オレが村に知らせに行ってくるから、ここで待ってろ」 「できない」 「大人の力が必要だ。きっと迎えに来るから」 「できない、できない、できない」 自分でも無茶な要求をしていることはわかっていた。 タイガをここに残して村に行ったら、タイガが魔獣の餌食になるかもしれない。 だったらもう、オレに取れる手段はひとつしかなかった。 「……わかった。じゃあオレがあいつを、森の奥へ引きつける」 「……え?」 ここに魔獣がいなくなれば、タイガは安全だ。 村の方向に行ったら、村が襲われる。 だったらオレが、森の奥へ魔獣を誘導するしかない。 「アイツがいなくなれば、村までは安全だ。そうしたら、動けるだろ。タイガが村まで行って、大人に知らせるんだ」 「え? え?」 タイガが間違ってもオレの後を追わないように、村に伝えるという仕事を与えた。 行けなくてもいい。動けなくてもいい。とにかく、無事でいてくれれば。 「頼んだぞ、タイガ」 オレは、まだ混乱しているタイガを置いて、茂みから飛び出した。 まだ手に持っていた木の枝の剣で、辺りの幹をばしばしと叩く。 大ヤギの魔獣は、のっそりとこちらを向いた。 感情が読み取れない無機質な視線が、オレを貫いた。 オレは精一杯の虚勢を張って、木の枝の剣を構えた。 「こっちだ! クソデカヤギ野郎」 大ヤギの魔獣がオレに注意を向けたのを確信すると、オレはそのまま森の奥へ向けて駆け出した。 後ろを振り返ると、魔獣は間違いなく、オレを追ってきていた。 よし。それでいい。そのままオレを追ってこい。そうしたら、タイガは助かる。 オレは走った。全力で。 息が切れても、まだ走り続けた。 大ヤギの魔獣はどこまでも追ってくる。 どうやってやり過ごすかなんて、考えてなかった。考えられなかった。 けどおかしい。 動物の足の速さって、こんなもんじゃないはずだ。 子どものオレに追いつけないなんてこと、あるのか? もしかしてオレ、完全にもてあそばれている? 疲れてきて少し速度が落ちる。それでも追いつかれることなく、一定の距離を保って追って来る魔獣。 やっぱりそうだ。オレはいつでも狩れる獲物なんだ。 オレは絶望的な気持ちで、それでも走り続けた。 そしてとうとう、崖に追いつめられた。 もう、後がない。 大ヤギの魔獣はゆったりとした動きで、オレとの距離を詰めてくる。 崖から落ちて、助かるとは思えなかった。 それなら……。 オレは呼吸を整え、魔獣の脇をすり抜けようとダッシュした。 しかし、無駄だった。 「ぐうっ!」 左腕に鋭い痛みが走る。見ると、オレの左腕を、大ヤギの漆黒の角が貫いていた。 大ヤギの魔獣が首を振ると、オレはそのまま体ごと持ち上げられた。 ぶうんっ。 大ヤギはオレを振り回し、腕から角が抜けてオレは飛ばされた。 助かるとは思えない崖下へと。 オレにとってまだしも幸いだったのは、角が引き抜かれるときの激痛のため、空中で意識を失ったことだったかもしれない。 ■ローグライクハーフとは ——想像の、旅に出よう。 ローグライクハーフのリプレイへようこそ! 「ローグライクハーフ」は、TRPGのように遊ぶこともでき、ゲームブックのように遊ぶこともできるという両者の中間のような位置づけのルールです。 1人でもプレイできますし、3人まででTRPGのように遊ぶこともできます。 その内容はランダムダンジョン。サイコロを振ってイベントを決め、起きた出来事に対処します。 同じイベントに行き当たらないような工夫がされているのもポイント高いですね。 簡単に遊ぶには、とても良くできたシステムなのです。 そしてリプレイは、そんなローグライクハーフのシナリオを実際にプレイした様子を物語風に記述したもの。 自分がプレイした様子を、想像力のおもむくまま、冒険小説として仕立てています。 さらに、実際にどんなプレイをしたのかの[プレイログ]もついています。 プレイ風景を知りたい方、自分のプレイとの違いを楽しみたい方、純粋に物語を楽しみたい方、いろんな楽しみ方ができる、それがリプレイの魅力です。 ●作品紹介 ぜろです。 今回挑むのは、ローグライクハーフ「あなたに弟子がやってきた」になります。 本編タイトルが違うって? はい。良いところに気づかれましたね。 このリプレイは、弟子視点で描かれています。 そのため、タイトルと内容に不一致が生じてしまい、リプレイタイトルを変更させていただきました。 内容は間違いなく「あなたに弟子がやってきた」のシナリオになります。 d33シナリオで、作者は東洋夏さん。FT新聞では、シグナスくんとクロのリプレイでおなじみですね。 私と同じくローグライクハーフのリプレイを多数執筆している方です。 本作品の元となるシナリオ集は、以下で冊子版とダウンロード版を入手できます。 ローグライクハーフ個人製作シナリオ集『主人公は一日にして成らず』 https://booth.pm/ja/items/8063646 ※本作品が収録されています。 ネット閲覧可 ローグライクハーフd33シナリオ『あなたに弟子がやってきた』 https://talto.cc/projects/FoEKXdyD2KdpaLHU1_siE そして主人公は、「エメラルド海の探索」の主人公ハルト。 本リプレイは、「エメラルド海の探索」の続編にして過去編という位置づけになります。 また、導入を読んでお気づきの方もいるように、「巨大樹の迷宮」から始まる主人公タイガのシリーズとの、明確なリンクが張られた構成になっています。 「あなたに弟子がやってきた」のリプレイとして単体で楽しむことはできますが、繋がりのある作品を読んでいれば、なおのこと楽しめるのは間違いありません。 「巨大樹の迷宮」「蜂竜の森」「エメラルド海の探索」、そして本作「あなたに弟子がやってきた」ですね。 さあ、それではここから、新たな冒険をお届けしましょう。 さて、私はうっかりさんなので、基本的なところで根本的な勘違いをしたまま、あるいは堂々と間違った解釈をして突き進んでしまうことがあるかもしれません。 だから、私のプレイにとらわれず、みなさんはみなさんのローグライクハーフライフを送ってください。 リプレイの文中では、「プレイヤー視点」と「キャラクター視点」をあまり区別せず、わざと混在させて書くのがいつものスタイルです。 あるときにはキャラクターの心情になりながら、あるときにはメタ視点から眺めつつ進めていきます。 また、本リプレイではランダムダンジョンのルールにのっとり、サイコロを振ってイベントを決めながら冒険を進めていきます。 イベント番号と簡単な内容については、本編の後に補足されている[プレイログ]をご覧ください。 彼らの織りなす冒険を、ぜひ楽しんでください。 ●01 魔獣と巨漢 ぼんやりと目を開く。 視界が安定しない。薄暗い。 目の前に、誰か、いる。 徐々に目が慣れてきた。 目の前に、獣の顔があった。 炎のように真っ赤な直毛で毛の長い、犬のような馬のような顔。 影がゆらめいて、本当に燃えているようだ。 「ギャウ」 魔獣!? オレははっとして動こうとし、全身に激痛が走った。 「ぐ……ああ……!」 たまらず悲鳴を上げる。 「なんだ。生きてたのか」 オレの悲鳴に反応してか、でかい声が降ってきた。 それは目の前の魔獣が喋ったのかと驚いたが、違う。 全身の痛みに耐えながら、首だけをどうにか動かす。 どうやらここは、洞窟の中みたいだ。 ぼんやりと照らされているのは、焚火の火が揺らめいているからだ。 焚火のゆらめきが、目の前の魔獣の炎の赤毛をゆらめかせていた。 「目を覚まさないまま死んじまうかと思ったぜ」 焚火のそばに、がっしりした巨漢が見えた。 ゆらめく炎に照らされたその顔と体は傷だらけだ。 よくわからないけど、このガラの悪そうなおじさんがオレを助けてくれたってことなのか? じゃあ、目の前のこの魔獣は、この男が飼ってるのか? 喋ろうと思ったが、口から出るのはうめき声だけだった。 「ああ、そいつは火吹き獣。顔は怖ェが取って食ったりはしねェから安心しな」 どう見ても男の顔の方がはるかに怖い。 そんなことを思いながら、オレの意識はまた闇に呑まれた。 ●02 大ヤギと呪い それから、意識のある時間がだんだん延びていった。 全身の痛みはあるが、それでも少しずつ体も動かせるようになってきた。 喋れるようにもなってきたので、巨漢の男にお礼を言った。 「オレのこと、助けてくれたんでしょ。ありがと」 「たまたま見つけちまったからな。目の前で人に死なれるのにガマンならなかっただけだ」 男の口調はいつも雑で乱暴で、しかも声がデカかった。 そんな日々を過ごすうちに、少しずつ今置かれている状況がわかってきた。 男の名前はヴァルグ。全身傷だらけの巨漢だ。 二本の剣を携えているから、剣士かなにか、武器を持って戦う人なのは間違いない。 ここは浅い洞穴で、ヴァルグが根城に使っているみたい。 ヴァルグはいつも、何かの用事で出て行っては、日暮れに戻ってくる。 食べ物は、野草とか、狩ったウサギとかを持ち帰ってくる。 たまに、帰ってこない日があって不安になった。 ヴァルグが不在の間、火吹き獣が留守番をしている。 一度狼が近寄ってきたとき、追い払ってくれた。たぶん、オレのために置いてってくれてる。 ヴァルグはオレの事情を聞いてこなかった。 だからオレは何も話してない。 逆に自分のことも何も話してこなかった。 何日か経って、体を起こせるようになった。 そのことに、ヴァルグは驚いていた。 ヴァルグ曰く、とても元の状態に戻るとは思えなかったとのこと。 オレ、よっぽどひどい状態で倒れてたみたいだ。 そしてその頃になってオレは、左腕にある明確な違和感を自覚した。 左腕が熱い。 ヴァルグは、オレの全身に薬草汁を塗りたくり、雑に布を巻いていたが、左腕だけはやけに念入りに巻いてあった。 「オレの左腕、どうなっちまったんだ?」 「あー……」 ヴァルグが珍しく、言いよどんでる。 オレは左腕の包帯を解く。 「な……なんだよこれ!」 これが、オレの左腕……なのか?! 左腕は、パンパンに膨れ上がっていた。 それだけじゃない。得体の知れない黒い体毛のようなものに、覆われていたんだ。 「俺がテメエを拾った時は、左腕が一番ヒドかった。だが、みるみる傷がふさがり、こうなった」 ヴァルグの説明は、簡単すぎた。 「大ヤギの魔獣の真っ黒な角に、刺されたんだ。そのまま崖下に放り投げられたんだ……と思う」 オレは経緯を伝えることにした。 ふむう、とヴァルグは思案する。やがて言った。 「そいつァ、たぶん『呪い』だな」 「『呪い』?」 「ああ。だが、テメエが会ったっていう大ヤギの魔獣にゃそんな力はねェ。大ヤギの角に呪いをかけた変人がいるんだな。その呪いが刺されたことでテメエにうつった」 「……そう、なのか」 「どんな『呪い』なのかは、さっぱりわからねェがな」 そう言ってヴァルグはガハハと笑った。 「ま、死ぬような呪いじゃなかったんだからいいじゃねェか」 いいのか? オレには、よくわからなかった。 ●03 弟子志願 体が動かせるようになると、驚くほどに回復は早かった。 ヴァルグは、オレが動けるようになったら、手近な町や村に連れてくつもりでいたみたいだ。 オレは「帰るとこなんてない」と嘘をついた。 この呪われた腕のまま、村に帰ろうとは、どうしても思えなかった。 「だったら、テメエ一人で生きてくんだな」 ヴァルグはそう突き放した。 けど、空いてる時間で、オレに生きるための術を叩きこんでくれた。 生活のこと、獲物の捕り方。解体のやり方。武器の扱い方。 ヴァルグの言葉は感覚的でよくわからなかったけど、見よう見まねでやった。 武器を手にした時の勢いは凄まじく、気合も迫力も半端なかった。 ヴァルグは、獣のようにどう猛に剣を振るった。 そうして気づいた。 最初は左腕をかばって動かしていたのが、何も支障なく動かせること。 むしろ力がみなぎっている。 ためしに大岩を動かそうと力をこめると、簡単に動かせた。かなりの怪力だ。 「その怪力を生かすなら、剣よりもこっちだな」 ヴァルグは作業用のハンマーをよこした。 それをオレは、軽々と使いこなした。 ヴァルグと打ち合ううちに、わけのわからない衝動がオレを動かそうとしてきた。 戦いたい。暴れたい。 闘争本能がかきたてられる。 ヴァルグはオレの上達と、戦いになると人が変わる様に驚いていた。 オレは、湧き上がる衝動のことを正直に伝えた。 「『呪い』の影響だろうさ」 「なんとかできないの?」 「僧侶や解呪師ンとこに行って解呪してもらう、だな」 だが、とヴァルグは言葉を切った。 「テメエの呪いは厄介そうだ。その手の奴ァ、術者を探して解いてもらわねェと。この場合、大ヤギの魔獣に呪いをかけたアホンダラだな」 「そうなのか」 そんなの、雲をつかむような話だ。解けないって言われてるのと同じじゃないか。 オレの回復に合わせるように、ヴァルグがここでやっていた仕事もそろそろ終わるらしい。 別れのときが、近づいていた。 オレは、ヴァルグに頼み込んだ。一緒に行きたいって。 「弟子なんてまっぴらゴメンだ」 ヴァルグの返事はそっけなかった。 けど、オレはあきらめなかった。 「冒険者になりたい」みたいな漠然とした夢では、ヴァルグは決して受け入れない。 オレは、呪いを解くための旅がしたいと伝えた。 見つかるかわからない術者を探す、あてのない旅だ。 そのために、もっと力をつけたい。 これはヴァルグに師事する理由づけではなく、本心でもあった。 「師匠」 「うるせえ。俺を師匠なんて、ぜってェ呼ばせねェ」 オレがぎこちなく師匠呼びをすると、ヴァルグは全否定した。 そして提案してきた。 ヴァルグはいわゆる、冒険者とか傭兵とかをなりわいとしている。 今、この周辺の遺跡群の調査依頼を受けているという。 八つの遺跡があるため、調査は長期にわたっていた。 残りはひとつ。その遺跡に、オレを同行させるというのだ。 それは、オレに現実の厳しさを教えて、あきらめさせようとしているに違いなかった。 だったら話は簡単だ。 この調査を絶対に成功させて、ヴァルグにオレを認めさせればいいんだからな! [プレイログ] 「あなたに弟子がやってきた」では、ここで弟子のステイタスを決めます。 弟子のスタート時のレベルは6。副能力値はまだ決定していません。 そのため、副能力値を使った技能は使えませんが、その代わり「弟子スキル」をひとつだけ持って行くことができます。 こうしてルールに沿って作成された弟子、ハルトの能力値は、以下のようになりました。 【ハルト レベル6 技量点:1 生命点:5 副能力値:2 従者点:8】 弟子スキル:【心優しき勇者の素質】 ・自分以外のキャラクターが【防御ロール】に失敗した際、その生命点へのダメージを身代わりとして自分に受けます。このスキルの発動は任意です。 また、ヴァルグは2回のd66シナリオをクリアしているため、レベルは16になります。 【ヴァルグ レベル16 技量点:2 生命点:9 筋力点:4 従者点:8】 【従者:火吹き獣(技量点:1)】炎耐性。特定のクリーチャーに2点ダメージ。0ラウンド攻撃に引き続き1ラウンド攻撃が可能。 装備や持ち物、所持金等のデータは省略します。 なお、「あなたに弟子がやってきた」は本来、師匠の立場から弟子入り志願者に試験を課すのが本来の流れです。 そのため、本作品には「弟子プロフィール表」がついています。 これを使えば、サイコロを振って弟子の特徴を決めることができるのです。 その中身は、「弟子になりたい理由」「性格」「特徴的な持ち物」「種族」になります。 ハルトの場合最初から設定がある程度固まっていたため利用しませんでした。 フリーなプレイの場合、この「弟子プロフィール表」を利用したら、きっと思いもよらない弟子が現れて面白いことになると思いますよ。 ちなみにためしにサイコロを振ってみたところ 「あなたに憧れ」「負けず嫌いな」「書状(紹介状)を持ってきた」「ドワーフ」 になりました。ストーリーが根幹から変わってしまいますね。 なお、ヴァルグがここに長期滞在する理由づけとして、「遺跡調査」を「遺跡群の調査」に設定変更しております。 では、次回から遺跡探索の冒険に入りましょう。 ■登場人物 ヴァルグ 冒険者。依頼を受けて遺跡調査に来たところ、偶然瀕死のハルトを発見した。 ハルト 大ヤギの魔獣の黒角にやられ、崖下に転落したところをヴァルグに助けられた。左腕に厄介な呪いを受けている。 タイガ ハルトの弟。大ヤギの魔獣の出現の恐怖で動けなくなった。 ■作品情報 作品名:ローグライクハーフd33シナリオ『あなたに弟子がやってきた』 著者:東洋夏 イラスト:骨盤 編集:緋色朱音 発行者:東洋夏 ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編 https://booth.pm/ja/items/4671946 冊子版 ローグライクハーフ個人製作シナリオ集『主人公は一日にして成らず』 https://booth.pm/ja/items/8063646 ※本作品が収録されています。 ネット閲覧可 ローグライクハーフd33シナリオ『あなたに弟子がやってきた』 https://talto.cc/projects/FoEKXdyD2KdpaLHU1_siE 本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。 https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年9月22日火曜日
これはゲームブックなのですか!? vol.139 FT新聞 No.4990
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 『これはゲームブックなのですか!?』vol.139 かなでひびき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 近所に24時間体制の本屋ができたんだけど、夜間は店サイド無人。 つまり全自動で機械がやってくるはるんですって。 ということは、ちょっとはサイバーでパンクな風景が見られるのかしら? どんどん近代化機械化が進む世の中、アナログなネタをお一つ! 『これはゲームブックなのですか!?』と謳っているのに、ちっとも「ゲームブック」の話をしない!ってんでお嘆きのアナタ! というか、かなで自身お嘆きなので、今回はゲームブックのお話をしてみようと思うの。 しかも、ど直球な原点。 『ドラゴンの洞窟』(J・H・ブレナン著 大久保寛訳)よ! それ相応にセピア色な本書は、まるで羊皮紙のような貫禄を持つわ! どれどれ、見てみると……。 発行は昭和六十年! まさに、ゲームブックブームが、産声を上げるその黎明期のお宝じゃあーりませんか!? 表紙帯にデカデカと踊る「ロール・プレインゲームの王様」プレイングの(グ)が抜けているとこに、時代を感じますぅ! 「読みだしたら止まらない本格の味!」 さらに「見てはいけないマップ付!」豪華仕様! 迷わずゲットして、読んでみましたら…… 話は、大魔術師のマーリンが、読者であるあなたに「電話」しているところから始まる。 で、マーリンは「いま現場にいる周りの人からは、ついにイッちゃったか!?」と思われている。 というのは、彼は電話機ではなく、法螺貝に向けて話しかけているから! マーリン自身の弁明によると「この時代は電話機が発明されてなかったから」 どうです!? この冒頭! このユーモアのセンスに、一発で引きずられました! 彼自身の弁によると「この本自体が魔法であり、あなたはこっちの時代へ飛んでこられる」とのことなんだけど。 この冒頭の文が、センスいいユーモアで彩られているので、まさに魔法にかかったように、この世界へ飛び込めたわ! で、この本でのあなた自身の役割。 そして、ここへ至るまでの経緯が話される。 八月はドラゴンの繁殖の季節。で、そこで暴れまわるドラゴンに、皆は悩まされているけど、今年はサイアク! 「地獄から生まれた」ともあだ名される最強最悪のドラゴン。「真鍮のドラゴン」からこの地を守るために、いえ、このままだと、奴に対して決定的な対処を立てられなかったおかげで賃金カットされそうなマーリンのために、あなたは旅立つ……。 で、戦闘システムは基本のキ、「サイコロを二つ用意して、それを転がして出た数をもとに、生命力や攻撃力、防御力を決める」というものなんだけど、かなりシンプルにまとめられている。 今時のゲームブックだと「あなたの生命値は……」と、ここだけなんか取り扱い説明書みたいなテイストでしらけるんだけど、この本はそういうことがないわ。 始終、物語と同じテイストで、マーリン先生がユーモアたっぷりに懇切丁寧教えてくれる。 この気の使いように、ものすごくかなで共感いたしました! 本書の最後にも、冒険記録用紙とともに戦闘のやり方まとめが載っている。 さらに、「開けるな!」と言っているページにも、大雑把にエンディングまでの道しるべ=パラグラフが載っている。この親切丁寧さ! それもそうでしょ。 当時は「ゲームブック」そのものが「海のものとも山のものともつかない」。さらには「本のすごろく」とまで評する方もおられた時代。 途中で投げ出さないために、例えば直接マップからバラグラフへ飛ぶ仕掛けがしてあったり、暗号があったり、本当に親切丁寧にできているよ! この辺、「RPGという概念が浅い日本人に、どうやったらその楽しさが伝わるか?」試行錯誤して出来た『ドラゴンクエスト』を彷彿させますぅ! そのかわり、罠が満載! この手のゲームの定番「その場所をよく調べて」みたら何もないのはいいほう。即死トラップが待っているってことも多く思える。 森であったウサギさえ牙を向いて襲ってくる! さらには「眠りで休息を取る」ための「夢時間」というパラグラフがあるのに、そこで体力を削られまくるってどういう仕様(涙) だけど、この辺は「初見殺し」ランダムなポイントが少ないので、一回かかったら二回目は回避できる。 何回もトライする意欲を促そうとしているんでしょうね。 まさに「死んで覚えろ」的な厳しさがコンティニューなしで最後まで突っ走った初期のファミコンゲーム感が出ていて、かなでキュンキュン! で、長さもちょうど良く、例えば休憩時間、電車などの移動時間を使ってこつこつとやっていけば、誰にでもエンディングを迎えられるはず。 あなたに親しげに話しかけるような、センス溢れたユーモアのある文に惹かれていると、最後まで読み通せるはず! ジョークやギャグは、はやりものの一過性であることも少なくないと思うけど、この文に流れるギャグは「今読んでも面白い!」、時をこえた色あせない名文! 意地悪なトラップやパラグラフジャンプもない。 本当に、この「読書体験」は「黄金」! 悪く言うと「泥臭い」 だけど、本当に読者のそばに作者、あるいはゲームマスターがいる感覚におちいらせてくれるこの文体は、もっともゲームブックが輝いていた時代だからこそだと思うの! ゲームブック好きな方にも、面白い本を探しているあなたにも、まさに教科書な一冊! 見逃せば後悔することウケアイ! ∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴ 『ドラゴンの洞窟』 著:J・H・ブレナン 訳:大久保寛 出版社:二見書房 1985/8/20 文庫 690円(絶版) 新訳版 『ドラゴンの洞窟』 著:ハービー・ブレナン 翻訳:日向禅 翻訳監修:フーゴ・ハル 出版社:創土社 2006/4/1 単行本(ソフトカバー) 1,320円(絶版) ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年9月21日月曜日
アランツァへのいざない 移動集落もっさもさの話 FT新聞 No.4989
おはようございます、自宅の書斎から杉本です。 ローグライクハーフ版『ガルアーダの塔』の刊行を目指して、やっております。 つい先日、FT新聞で「オレニアックス生物学」の過去記事が再配信されました。 対象となったクリーチャーは「もっさもさ」です。 本日の記事は「アランツァワールドガイド」として、〈もっさもさ〉をご紹介いたします☆ ◆〈もっさもさ〉とは? その大きさは全長1km、体重は不明。年齢は推定800歳。長い4本の脚を持ち、1日に20時間睡眠する。全身はほぼ鉱物でできていて、顔には口めいた亀裂が走っている。食事はしない。冬場を除いて全身に緑の草花が生えていて、鳥や昆虫などが住みついている。 ──「アランツァクリーチャー事典」より抜粋 もっさもさはゴーレムの一種です。全長1kmというとんでもない大きさがあり、毎日移動します。世界で1体しか存在しないクリーチャー、いわゆる「ユニーク・クリーチャー」です(※この場合の「ユニーク」は「唯一の」という意味)。 「オレニアックス生物学」や「アランツァワールドガイド」の記事を見れば、〈もっさもさ〉がどのようなクリーチャーであるかは分かります。興味があれば、下記URLを参照してください。 https://x.gd/RaX9E しかし、この情報を見ても「もっさもさ」がアランツァという世界でどういう存在なのかは見えてきません。今回の記事は、そこにスポットを当てるものです☆ ◆古森について。 もっさもさの話をする前に、アランツァの地図に載っていない地名をひとつ、ご紹介します。大陸中央南部には桜森と呼ばれる森があるのですが、この森の北西部にかえる沼という沼地があります。この沼地の西側にはアリクララ湖という大きな湖があるのですが、この湖と沼の間に、それほど大きくない森があります。それが「古森(ふるもり)」です。 古森は小さな森です。沼地と湖に挟まれていることからも明らかなとおり、ここいら一帯はいわゆる低湿地帯です。苔や藪の多い場所で、泥炭を多く含む地形です。この古森が、〈もっさもさ〉が拠点とする土地です。 ◆誰が、なんのために? 〈もっさもさ〉はもともと、古森の東側にあるアリクララ湖が平地だった時代に造られたものでした。この湖にはもともと魔法都市ジョルクと呼ばれる、アランツァで最も魔法が盛んな都市が存在しました。ある時期にこのジョルクが浮遊して天空都市ジョルクとなり、その際にできた穴に水が流れ込んでアリクララ湖となります。 魔法都市ジョルクは最終的に「都市ごと浮かぶ」という選択を選びますが、その計画の前に立案されたのが「移動都市ジョルク」でした。都市民が暮らすことのできる大きさのゴーレムを移動都市として建造して、そこに避難するというものです。 計画は壮大でしたが、実現困難なものでした。「移動都市ジョルク」の立案者である博士は王の承認を得て、本来必要な大きさの10の1以下のゴーレムを造りました。博士は都市民すべてが入居できる巨大なゴーレムよりも、コンパクトな1kmサイズのものを必要な数だけ造ることを提案したかったのです。この最初のひとつ目のゴーレムが後の〈もっさもさ〉です。この計画は最終的に王の気に入られることはなく、複数のゴーレムが造られることはありませんでした。 ◆新たな住居、新たな人生。 さて、話は古森に戻ります。この森は昔からぬかるんだ地面にあって、ここに住む人々は貧しい暮らしを営んできました。この土地の住人は自分たちをモッサ・モッサと呼んでいました。彼らは赤錆川を利用して、近隣の都市である「からくり都市チャマイ」や「水上都市聖フランチェスコ市」と交易をしていました。しかし、この時期になると、チャマイの近隣にあるトカゲ人たちの街シァアレが大きな発展を遂げて、モッサ・モッサの民を誘拐するようになります。 ジョルクの王は自都市の人々の安全と発展のために、用途のなくなったゴーレムを利用できないかと考えます。その内部に彼らが住むという案はモッサ・モッサの長と民に受け入れられ、ゴーレムは〈もっさもさ〉と呼ばれるようになります。 ◆イスト博士の話。 それから200年ほどが経過しました。ジョルクが天空都市となった今も〈もっさもさ〉は地上を歩き、交易を行っています。かつてとは異なり陸路が中心で、聖フランチェスコと商業都市ナゴールを行き来して取引を行なっています。 さて、〈もっさもさ〉を熱心に研究しているイスト博士という人物の名前が、「オレニアックス生物学」や「アランツァクリーチャー事典」に登場しました。この人物はかつて、魔法都市ジョルクで「移動都市ジョルク」を発案した博士の子孫なのです。「アランツァクリーチャー事典」の執筆者であるカメル・グラント教授とも親交があり、今はからくり都市チャマイの大学に所属しています。 ◆移動迷宮〈もっさもさ〉。 実はモッサ・モッサは、〈もっさもさ〉の体内のごく一部のみを、居住空間として利用しているに過ぎません。〈もっさもさ〉は何層にも分かれていますが、彼らが住んでいるのは第1層のみです。それも、すべての空間を占めているわけではありません。 残りの空間は、200年の間に他の生物が住むようになってしまいました。植物がまずはびこり、次に鳥類や昆虫類が、そして四つ足の動物やモンスターたちが入り込みました。今やこの未知の空間は迷宮も同然です。また、今のモッサ・モッサたちは、〈もっさもさ〉の体内にある機能をすべて把握できていません。彼らは生活に必要なこと以外をあまりしようとせず、〈もっさもさ〉によく使う道を歩いてもらい、都市間を往復するばかりです。 ◆モッサ・モッサとその長。 現在のモッサ・モッサの長はフーマ・モッサ。不健康な生活から顔色が悪く、「だりぃ」が口ぐせの、色白で痩身な女性です。肉体改造の性癖を持ち合わせていて、耳、唇、舌、それからあまり言えないところに穴を開けて、そこにエメラルドやサファイアといった色つきの宝石のピアスを着けるのが好きな人物です。舌がふたつに割れていて、考えごとをしているときにふたつの舌先が絡み合うように動きます。髪の色はもともと白色ですが、ドレッドヘア状に結わえた髪を束ごとに異なる色で染めており、全体としては虹色をしています。 モッサ・モッサは種族としては人間です。先天的に色素が薄く、瞳の色が青色というよりは水色に近いのが特徴です。髪は銀色あるいは白色。肌の色は例外なく抜けるような白色です。そして、魔法都市ジョルクの民たちと同じく、優れた魔法使いとしての資質を持っています。その資質は【魔術師】というよりは【僧侶】に近く、自然神ヴェルディアを信仰しています。 現在のモッサ・モッサ族が、どのぐらいの規模なのかは分かっていません。 今回はこのあたりで。 それではまた! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年9月20日日曜日
ローグライクハーフシナリオソムリエ その8『踊る二枚貝』 FT新聞 No.4988
◇◆◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ローグライクハーフのシナリオソムリエ(自称)の本日のおススメシナリオ その8『踊る二枚貝』 天狗ろむ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇◆ おはようございます! 「1人用TRPGローグライクハーフ」の楽しさに魅せられ、ローグライクハーフのシナリオソムリエ(※)を目指す編集部員、天狗(あまく)ろむです。 (※ワイン専門の給仕人ソムリエのように、皆様のローグライクハーフのシナリオ選びの際の手助けが出来る人になりたいな、くらいの意味です) さてこちらは、特に「個人制作シナリオの周知」を目的としたローグライクハーフのシナリオの紹介記事です。 ローグライクハーフのシナリオは、d66ですと同じ主人公で基本は3回まで遊べるようにデザインされているものが多いです。この時点で既に、キャンペーン(同じ主人公で連続、継続的に遊ぶことを前提としたもの)のように遊ぶことができ、個人的にはとても楽しいです。同じ作者さん、同じ舞台のお話をキャンペーンとして遊ぶのも良いですね。公式シナリオですと……水波流氏のフーウェイ舞台作品群(『九つの樹の道』『常闇の伴侶』『名付けられるべきではないもの』『汝、獣となれ人となれ』)、ロア・スペイダー氏によるサン・サレン4部作(『雪剣の頂 勇者の轍』『写身の殺人者』『怨霊列車は夜笛を鳴らす』『吹雪の慟哭 氷獄の囚人』)、火呂居美智氏によるポロメイア舞台作品群(『蛇禍の悪魔』『失楽園奇譚』『生霊姫狂騒曲』『刻の悪魔のピラミッド』)などが特に繋がりを持たせやすく、キャンペーンとして遊ぶのには適しているかなと思います。これらのシナリオはキャンペーンとして作られている訳ではなく個々で完結しますから、主人公を変えてそれぞれ挑んでも大丈夫です。お好みの遊び方で遊んでみてください! おっと、公式シナリオでもソムリエを目指す天狗ろむの悪い癖、少し前置きが長くなってしまいました。 今回のシナリオ紹介記事の第8弾は、むしろ「キャンペーンシナリオ」として作られた作品群の1つになります。天狗ろむの主催した企画内企画、というややこしい位置づけですが、それは後ほど所感の方で説明させていただきましょう。 こちらはtsukiさんより頂きました。ありがとうございます! まずはご本人から紹介して頂きましょう! ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自己紹介: FT新聞読者の皆様、初めまして。tsuki(月)と申します。ふだんはひっそりとRLHを楽しませていただいている者です。 この場をお借りして、FT書房様へ心より深く御礼申し上げます! 今回紹介する作品タイトル『踊る二枚貝』 ジャンル:ファンタジー 形式:シナリオ(d33) 世界観:共通世界(アランツァ) 難易度:Normal プレイ時間:10〜15分 適正レベル:初級 対象年齢:10歳〜 シナリオの公開場所: https://privatter.me/page/6a28bd7d49fa0 シナリオのあらすじ: 異郷都市キョウの古物商店主、藤煤より依頼を受けた君は、自治都市トーンへと向かう。————トラップまみれの廃館で、命懸けの宝探しが今、始まる! このシナリオを作ったきっかけ、コンセプト: 洋館探索シナリオを作ってみたかったのです。 こんな人におススメ!: ※完全にギャグに振り切ったシナリオです。愉快な物語が好きな方へおすすめ! シナリオを作っていて楽しかった点、難しかった点: ギャグシナリオはノリノリで書かせていただきました。一方、難易度調整はいつものことながら頭を悩ませています。 作者から一言: キャンペーンシナリオということで、ぜひ他の皆様のシナリオもあわせてお楽しみいただけたらと思います! ◇◆◇◆◇ ご紹介ありがとうございました! こちらの作品は、天狗ろむが主催する非公式イベントとして開催した、ローグライクハーフアンソロジー企画「ビブリオメイズ」内企画「みんなでキャンペーンシナリオ作ろうぜ!」の参加作となっています。 「ビブリオメイズ」自体も、ローグライクハーフのファンメイドd33シナリオを集めたアンソロジー書籍を作ろうぜ! という企画なんですが、その中で更に、「キャンペーンシナリオ」を連作作品として作ろう、という企画になっています。何ともまぁ企画まみれです。 今回は「キャンペーンシナリオ」とするにあたり、全体の流れやモチーフなどは主催(天狗ろむ)が考えたものをベースにしつつ企画参加者の皆様で知恵を出し合い、作品自体はそれぞれ自由に作っていただく方針としました。 キャンペーンシナリオとしてのタイトルは「盗まれた五つの至宝」。タイトル通り、盗賊団に盗まれてしまった「五つの至宝」を依頼人の元に取り返すため、盗賊たちの後を追ってラドリド大陸東部の都市を巡るキャンペーンとなっています。 そんな大筋のキャンペーンの、第2話にあたるのが、今回のtsukiさん作『踊る二枚貝』です。 あらすじといたしましては……舞台は自治都市トーンの郊外。至宝の一つ「飛翔騎士(スカイナイト)の護り貝」を奪った「赤目盗賊団」の団員・ゴブリンのゴヤが逃げ込んだのは廃墟となった洋館です。そこは既に、機械じかけを得意とするゴヤによって、トラップまみれの危険な館に変わっておりました。 しかも、ゴヤ曰く「ゴヤお得意の機械じかけがそれはも〜う捗りに捗って、しまいには宝の隠し場所を忘れちまったゴブ。むしろ探してほしいゴブ」とのこと。彼を倒しておしまい、という訳にはいかないようです。 思わずくすっとしてしまいつつ、「至宝」を探すために貴方は館へと足を踏み入れることになります。 tsukiさんが仰るにはギャグシナリオとのことで、確かにゴヤの立ち振る舞いはチャーミングなのですが……道中のトラップまみれの〈できごと〉たちは、ギャグとは言えないくらいの殺傷能力を秘めています。決してご油断なきように! 基本的にシンプルイズベストといったシナリオの雰囲気の中、道中の「手がかり」のゲット方法に工夫があります。上手く見つけられれば、最後に有利になれるのですが……もし見つけられなかった場合、かなり苦戦することになるかもしれません。天狗ろむのプレイ中には、主人公の一人が危うく倒れるところでした。回復を怠ったのもあったりするのですが……とにかく、ゴヤの可愛さに騙されてはなりません!(※天狗ろむはゴブリンが可愛い生き物だと思っています) トラップって色々あるんだなぁと思わされる作品です。d66でいうところの、40番台の〈できごと〉が目白押し……! 【察知】したとしてもまたトラップ! なんて場合も多々ありそうですので、気を引き締めて進みましょう。 他のキャンペーンシナリオも、作者さんの個性の光る、様々な工夫の凝らされたd33シナリオが待ち受けておりますので、気になる方はこちらから見てみてくださいね。 https://x.gd/mZDm8 推奨順番はありますが、天狗ろむ作の最終話(第5話)以外は自由な順番で遊んでいただいて構いません。キャンペーンとして全5話をクリアしていただくと特典もあったりするので、是非全話クリアを目指してみてください! プレイしてみた感想は、FT新聞の感想フォームからでも、作者さん自身に直接でも、どうぞお気軽にお寄せください! それでは、今回はここまで。次回のシナリオ紹介記事にてお会いしましょう。 貴方に良き冒険のあらんことを! 天狗ろむでした! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年9月19日土曜日
FT新聞1ウィーク! 第710号 FT新聞 No.4987
From:水波流 ずっと積読だった『ヘンダーズ・ルインの領主』を読了。 TRPG小説のアンソロジーで、収録はルーンクエスト(水野良)、トラベラー(山本弘)、トンネルズ&トロールズ(清松みゆき)、クトゥルフの呼び声(山本弘)、アドバンスト・ファイティング・ファンタジー(下村家惠子)、ウィザードリィRPG(高井信)、GURPSルナル(友野詳)という綺羅星のごとき作品と作家陣。 これだけ出版元を横断してのアンソロジーというのも、いまでは見ることができないだろうなぁ。 From:葉山海月 けものへん・おう。 私の友達のホラー作家志望の方のペンネームです。 さて、このペンネームの由来というか意味を知って「負けたな」と思いました。(笑) なぜでしょう? From:中山将平 僕ら明日9月20日(日)以下の2つのイベントに出展します。 ・「ゲームレジェンド42」!! 開催地:埼玉県川口市キュポ・ラ本館4階フレンディア 配置:【05b】 ・「さっぽろ卓ゲっと2026」!! 開催地:TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通 配置:【C16】 ぜひ遊びにお越しいただけましたら。 また僕自身は個人サークル「ギルド黄金の蛙」で 今日9月19日(土)大阪のATCホールにて「大阪アート&手作りバザール52」に参加しています。 配置は【T-30】です。 さらに、9月22日(火・祝)マイドーム大阪にて「そうさくマーケット4」に参加します。 こちらの配置は【か15a】です。 このサークルにもぜひ是非お立ち寄りを。 さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。 紹介文の執筆者は、以下の通りです。 (明)=明日槇悠 (天)=天狗ろむ (く)=くろやなぎ (葉)=葉山海月 (水)=水波流 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■9/13(日)~9/18(金)の記事一覧 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2026年9月13日(日)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4981 Re:オレニアックス生物学 Vol.7 『もっさもさ』 ・過去の人気記事の再配信として、聖オレニアックス剣術学校のカメル・グラント教授による、アランツァ世界のクリーチャーたちに関する「生物学」の講義をお届けしました。 今回の講義のテーマは「もっさもさ」。世界に1匹しかいないという謎の生物です。ちなみに、ローグライクハーフのデータとしては【ゴーレム】【巨大生物】のタグをもち、生命点はなんと「40」! 詳細なデータが気になる方は、ぜひローグライクハーフwikiまたは『アランツァクリーチャー事典』もご覧ください。 また、講義の中での生徒たちの会話にもご注目。近刊予定の『ガルアーダの塔』(ローグライクハーフ版)で、この個性豊かな生徒たちが【仲間】としてどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみに待ちましょう! (く) 2026年9月14日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4982 ・「ガルアーダの塔」の書籍版のお話です! ビジュアル面と遊びやすさでアナログゲームはデジタルゲームに押されがちですが、だからこそ「体験」で勝負したいという杉本氏。 今回の【新職業】では、主人公が手に入れる装備品や、遭遇した〈できごと〉によって、なれる【職業】の選択肢が変化します。 【仲間】システムにおいても、今回は単なる「能力値や判定時へのボーナス」ではなく、「幼少期からの時間をともに過ごしてきた、特別な存在」なのです。 また、イラストレーターであるカワラベ氏による描き下ろしイラストをふんだんにご用意いたしました! すべては冒険が読者のものであり、「ローグライクハーフ」をドラマと冒険のランダマイザーとして提供するために。 あなただけの冒険を、体験してみませんか? (明) 2026年9月15日(火)かなでひびき FT新聞 No.4983 これはゲームブックなのですか!? vol.138 ・バーチャル図書館委員長かなでひびき氏がゲームブックに関係ありそうでなさそうな周辺のよもやま話をしていきます。 今回紹介する作品は、『実験小説 ぬ』(著:浅暮三文/光文社文庫) 例えば、自動車標識によって、江戸の判じ絵のように奇想天外な発想で紡がれる物語、『帽子の男』を始めとした、奇妙な美しさで彩られるお話がいっぱい! ゲームブック好きには、分岐がある物語、『カヴス・カヴス』『お薬師様』はいかがでしょうか? 奇想の遊園地とも呼べる作品が目白押し! 機会がございましたら、ぜひ! (葉) 2026年9月16日(水)ぜろ FT新聞 No.4984 第8回【エメラルド海の探索】ローグライクハーフリプレイ ・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第510回。 今回の主人公は筋骨隆々な傭兵・ヴァルグ。そして、彼を師匠と呼び、赤い毛並みを持つ大型犬を連れ、「獣の腕」を宿す少年・ハルトの冒険の最終回! 二人は「クラーケンぶっ殺し号」に乗って、今回の冒険の最終目的であるクラーケン討伐のため、船の仲間と共に激闘を繰り広げます! 巨大なクラーケンを相手に、怯む事なく戦いを挑む彼らの勇姿を見逃す事なかれ! ヴァルグの過去にも触れる話も出てきますので、どうぞ最後までしっかりお楽しみくださいね。 (天) 2026年9月17日(木)岡和田晃 FT新聞 No.4985 D&D第4版リプレイ〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜 第7回 ・本作は、かつてD&D日本語版公式サイトに掲載されていた、エベロン世界が舞台の『ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版』リプレイ「竜の予言に選ばれし者たち」の続編。そのリプレイ7回目をお届けします。 すべての疑惑を解くために、エラドリンたちの砦に行くことに。 驚くほどのスピードで“冬の砦”ティラー・シラエンに到着しましたが、待っていたものはエラドリンの精鋭監視隊! それに投降する一行。 やがて、彼らの前に姿を現した長老は言います。 「ネディアの妹、サラに穢れが見られるようになった」 穢れの拡大感染を恐れる長老は、その原因を狂気の次元界ゾリアッドの者が有する穢れだと判断し、パーティにそれを問いただすのですが!? 一行に突きつけられるクエストとは? サラの穢れを落とす方法は!? 運命が絡みつき、回転するお話! どうぞご一読を! (葉) 2026年9月18日(金)ぜろ FT新聞 No.4986 感想回【エメラルド海の探索】ローグライクハーフリプレイ ・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第511回は、16日に無事完結した【エメラルド海の探索】の感想回をお届けします。 今回のリプレイは船の上での戦いの描写に苦戦したとの事ですが、「でもそのぶん、いいものをお届けできたのではないか」と確信しておられる様子です。工夫した点などを知った上で、作品を改めて読み直すと色んな発見がありそうですね。リプレイを書いてみたい方の、書き方の参考になるかもしれません! 今作の感想や、次回作への期待など、ぜろさん宛のお便りもお待ちしております! (天) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■今週の読者様の声のご紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。 紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。 すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。 ↓↓ (ジャラル アフサラールさん) 浅暮三文さんは『石の中の蜘蛛』で日本推理作家協会賞を受賞したり、短編が中学校向け国語の教科書に採用されたりという異才作家で海外にも作品が翻訳されていますが、今回紹介された作品の翻訳は困難でしょうね(笑)。 (お返事:かなでひびき) おたよりありがとうございます。 「翻訳が難しい」ということで、かなでは、ジェイムズ・ジョイス先生の『フィネガンズ・ウェイク』を思い出しましたよ! だけど、びっくりです! 教科書に掲載されていたとは! センセイに効いてみねば! 今回も面白い情報ありがとうございました。 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ■FT書房作品の通販はこちらから☆ FT書房 - BOOTH https://ftbooks.booth.pm ■FT書房YouTubeチャンネルはこちら! https://www.youtube.com/channel/UCrZg-eTeypwqfjwQ4RNIvJQ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■FT新聞が届かない日があった場合 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ FT新聞は休刊日でも「本日は休刊日です」というメールが必ず届きます。 未着の場合は、まず迷惑メールフォルダを一度、ご確認下さい。 もし迷惑メールにも全く届いていない場合は、それは残念ながらお使いのメールとの相性問題などで未着になっている可能性があります。 このところ各社のメールセキュリティ強化のためか未着のケースが複雑化しております。 未着の場合は、下記ページをご参考頂き、個々のアドレスの受信許可設定をお試しください。 https://ftnews-archive.blogspot.com/p/filtering.html *10回未着が続いた場合、そのメールアドレスはシステムより自動的に登録解除されます。再度登録する事は可能ですので、未着が続いた場合は、お手数ですがご自身で再登録下さい。 また【バックナンバー保管庫】は公開期間が2週間ありますので、その間にご自身でテキストを保存されたり、自分で自分にコピーしてメールを送られたりする等、ご活用お願いいたします。 ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年9月18日金曜日
感想回【エメラルド海の探索】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4986
【エメラルド海の探索】ローグライクハーフリプレイ蛇足な感想 ※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「エメラルド海の探索」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。 や。完結までこぎつけました! 今回のリプレイは苦戦しました。でもそのぶん、いいものをお届けできたのではないかと確信しております。 ○作品について とにかく、海の伝説の魔物クラーケン退治に正面から取り組む骨太のストーリー。ガチガチの王道です。 奇をてらうことなく、真正面から挑みます。 巨大なクリーチャーの脅威がよく表現されていて、本当に素晴らしい。 3回の冒険の理由にも説得力がありました。 また、成田芋虫さんによるイラストも素晴らしいですね。 表紙のトロピカルさも素晴らしいですし、本文中のイラスト群もたまらないです。 ○主人公のこと 今回の主人公は、ヴァルグとハルトですね。 でも、語り手は、ハルトと、従者枠のひとり、ポールです。 これを入れ替える構造にすることで、主人公視点と、主人公や船を外側から見る視点で、物語が立体的に描き出せるのではないかというこころみです。 はたして、狙ったとおりの効果は出ているでしょうか。 ヴァルグからの視点の話は、意図的に外しています。 ○リプレイのこと リプレイの書き方って書く人の数だけあって、書く人が同じでもアプローチの仕方は違ったりするわけです。 私はこれまで、海洋冒険もののリプレイを2作品書いています。 ひとつは「マドレーンの海域」。まさにこの「エメラルド海の探索」と同じビストフ周辺を舞台とした作品でした。 もうひとつは「大真珠の探索」。こちらは、作中の描写にある風景の美しさに心を奪われました。 で、アプローチの仕方に話は戻ります。 「マドレーンの海域」は、ゲームブックリプレイらしさを前面に出して、ゲーム的な処理や本文中の描写をメインに組み立てました。 「大真珠の探索」も同様ですが、こちらは本文でも描写に力を入れていたため、本文に沿って書いていくだけでいい感じに仕上がっていきました。 今回「エメラルド海の探索」は、「巨大樹の迷宮」「蜂竜の森」に繋がる物語です。 そのため、ゲーム的な側面よりも、物語に力を入れています。 となると、これまでのようにゲーム的な語りで誤魔化すことが難しく、最小限ではありますが、海洋冒険の知識を仕入れる必要が出てきました。 海でクリーチャーと出会った際にはどういうシチュエーションで対決まで持っていくのか。 船の甲板ってけっこう海から高いところにあるので、敵をどうやって甲板まで上げるのか、甲板に上がらない敵とはどう対峙するのか。 ルール上は全部普通に戦えてしまうのを、表現上はどのような動きをしている形をとるのか。 海戦の場合、船はどのような動きをするのか。 もちろん、単にリアルを追及するだけでは面白くありませんので、それをぶち破る超人的な活躍の表現はどうしたらいいのか。 巨大なクラーケンと戦う時に、ルール上は脚に1点ダメージで落ちますが、その1点をいかにして与えるのかの工夫として、火薬樽への火の玉発射を考えたりとか。 ない知恵を絞って、原作にはない描写や展開をひねり出していきました。 その甲斐もあって、最後のクラーケン戦などは、かなりの迫力バトルが描けたのではないかと自画自賛しております。 あれ、実際のプレイログ見ていただくとわかるのですが、完封、圧勝なんですよね。 船全体が一丸となって戦っているように描きたくて、プレイログだけでは表現できないところも多く入れております。 たとえば3回目の冒険の中間イベントに登場したノームの三銃士などは、従者にはできなかったのですが、あの場面で乗船させないというのも考えにくかったので、従者ではないが、乗組員にする、という扱いにしました。 そうしたらやはり活躍の場は与えたくなってしまい、生命点のやりとりがない範囲で描写させていただきました。 クラーケンの脚は切り離されない限りダメージは入りませんが、それ以外の手段で1点に達しないダメージを積み重ねることは重要な役割です。 そういったお助けキャラの最たるものは、東洋 夏さんのリプレイから拝借させていただいた白奴ですね。 このコビットのおじさんは、東洋 夏さんの描いたリプレイ「エメラルド海の探索」に登場するキャラクターです。 しかも2人目の主人公キャラクターなんですよ。だからちゃんと技量点もあれば生命点もあるのです。 人様のキャラクターなので、イメージどおりに描けたか不安はありますが、だいぶ好き勝手やらせていただきました。 腰痛で戦力外通告ってことにしてプレイヤーキャラクターとして動かない理由づけをしてみましたが、そんなのおかまいなしに暴れ回ってくれましたね。 途中でこのキャラ、主役食ってしまうんじゃ? と不安になったものです。 なお、同じ「エメラルド海の探索」のクラーケン退治の冒険なので、東洋 夏さんのリプレイとはパラレル展開ということになりますね。 でもエピソードは違えど白奴は、東洋 夏さんバージョンの「エメラルド海の探索」のもう一人の主人公ソール君とはちゃんと知り合っているようなので、話は広がりそうです。 ちなみに東洋 夏さんバージョンの「エメラルド海の探索」と、イベントのかぶりはけっこう多くあります。 読み比べてみると違いがわかって面白いかも。 かぶったイベントについては、特に向こうの描写に近づかないようにとかを意識することなく、自然に書いたらちゃんと別展開になっていてよかったです。 ハルトの物語はご覧のとおり、タイガたちの物語とは別のもう一本の主軸として展開していくことになります。 今後この二人がどのような軌跡をたどるのか、展開を楽しみにお待ちいただけたらと思います。 完全に蛇足な感想になりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございます。 次のリプレイにも、ご期待ください。 ■作品情報 作品名:ローグライクハーフd66シナリオ「エメラルド海の探索」 著者:杉本=ヨハネ 監修:紫隠ねこ 発行所・発行元:FT書房 ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編 https://booth.pm/ja/items/4671946 ローグライクハーフd66シナリオ「エメラルド海の探索」 https://ftbooks.booth.pm/items/4941872 本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。 https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。