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2019年9月8日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.7 No.2419

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T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.7

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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

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事件の結末

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■事件A:8人出撃
魔術師イーゼルヴァンより新たな依頼である。
やぁ諸君。また頼みがあるのだがね。大断崖付近に生息するグリフォンの巣より、卵を奪取してきてほしいのだよ。
私の研究材料として必要なのは1つきり。もし複数入手できた場合は、珍味として好事家に高値で売れるゆえ、レックス砦に出入りする交易商が引き取ってくれるであろう。ただし全て取り尽くすことだけはないようにな。
わかっていると思うが、グリフォンと真正面からやりあっても勝ち目はない。狩りに出た隙を狙うなど、十分に注意するのだぞ。
脅威予測)中
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 <大断崖>にほど近い、森の木陰。遠くで鳥の鳴き声のする静かな木立に隠れ、物々しい装備の一行が腰を下ろして潜んでいた。数人が車座で話し合いをする中、腰を下ろして書物に読み耽る者、武器の手入れをする者、周囲を警戒する者と、総勢で8人ばかり。魔術師イーゼルヴァンの依頼を受け、大断崖に巣食うグリフォンの卵を奪取するべく、最後の休息を行っているところである。
 と、車座で話し合っていた男たちから笑い声が上がった。
「名付けてカッコウ作戦!どうだね」
 そう自信ありげに言い放ったのは、東洋風の戦士デュラルである。
「おぉ!そりゃナイスネーミングだ!もちろん俺も手伝わせて貰うぜ!」
 赤毛の大男バラクが豪快に笑いながら、足元の作り物の卵を手に取った。
「黙っていたけど、卵とあの子のハートは得意分野なんだ。狙った獲物は必ず盗る、それがこのボク、ポル・ポタリア」
 軽妙な口調で笑いながら軽薄そうな男ポルがもう一つの卵を手に取った。
 "カッコウ作戦"それはグリフォンの卵の偽物を作り、巣で本物の卵とすり替えるという作戦であった。

「どうだ? コイツは中々の出来じゃねぇか?」
「そんなにうまくいくもんかねぇ。ま、別にいいけどさ」
 自慢気に卵を見せて回るバラクを尻目に、赤毛の少女エミリアが冷ややかな視線で口を挟んだ。
「ま、あとはボクらにお任せ。仕掛けを御覧じろってね」
 無論、作戦を考えた彼らも、いくら外見を似せたところで、親鳥であるグリフォンを騙すことなどできない事はわかっている。問題は時間稼ぎができるかどうかなのだ。首尾よく卵を手に入れたとして、巣から逃げきるまでに、少しでも親鳥を混乱させることができれば、チャンスが増えるというもの。そのために手間をかけてこのような小細工を試みているわけである。
 木立の中を折しも郭公郭公と鳥の声が木霊していた。

 青年アンドレアがパタンと読んでいた書物を閉じた。
「おおよそは理解できた」
「なにがだい?」
 カエル人サマが興味深げに手元を覗き込んだ。
「赤の魔術師の著作『高山に生息する魔獣の生態』……学院から借りてきたんだ。これによるとだ」
 グリフォンは最強の獣である獅子と、最強の鳥である鷲の力を合わせ持った魔獣である。獅子の体を持ちながらも、鳥のように卵を産み、雛を育てる。繁殖の時期はつがいで生活するが、交代で遠くまで狩猟に出かけ雄雌が同時に巣に居ることは少ない。赤の魔術師曰く「狩猟に出た親鳥は牛や山羊、羊など大型動物を捕らえて巣に持ち帰り餌として子に与える」のだとか。また特筆すべきは馬についてであり……
「ボクは知ってるよ。グリフォンくんの好物は、こ、れ。そう馬肉さ」
 いつの間にか近づいて来たポルが、革袋を目の前でぶらぶらと振った。
「手分けして陽動に専念せねばならんの。間違ってもあんな怪物と戦うなんてのはゾッとせんわい」
 武器の手入れをしていたドワーフの戦士クリフがあごひげを捻りながら呟いた。
「皆さん、命あっての物種ですよ!」
 黒髪長髪の剣士スパイデイが後を続けた。

「どうやら狙いは一緒のようだな」
 不意に木陰から一行に声がかけられた。
「誰だ!」
「おっと、大声を出さないでくれたまえよ。まだ奴に見つかりたくはないからな」
 苦笑しながら姿を現したのは、長身痩躯の年齢不詳の男性だった。
「誰だお前は」
 バラクが足元の斧を拾い上げ、再び鋭い口調で問いかけた。
「なんだって? この俺を知らないってのか」
「知らないよお前なんか」
 エミリアが油断なく投げナイフを構えつつ、吐き捨てるように口にした。
「いいか、俺様こそはこの界隈じゃあちったぁ名の知れた賞金稼ぎ。泣く子も黙る盗賊イェスタフさまとは俺のことだ!」
 大げさな身振り手振りで名乗りを上げ終わると、男は静まり返った一行を見回した。
「おいおい、そう静まり返らないでくれよ。恥ずかしくなるじゃないか」
「……本当の盗賊は無闇に名を売ったりはしない」
 エミリアが興味を失ったようにナイフを懐に戻した。
「で、お前さんの目的は何だ」
 拍子抜けしたように斧を降ろすと、バラクが問いかけた。
「だから言ったろ。狙いは一緒と。……卵さ、卵」
「それがどうしたと言うんじゃ。儂らは8人もおるんじゃ。これ以上、人手はいらんぞ」
「そうだ。お前の出る幕などない」
 クリフとサマが口を揃えて罵った。盗賊イェスタフは軽く首を振ると口を開いた。
「いいか、お前らはグリフォンの事をちっともわかっちゃいない。今から話すことを聞けば、俺様がいてよかったと思うはずさ」
 イェスタフ曰く、グリフォンは家畜を捕食するが、最も好み、最も憎むのは馬である。特に牝馬を見つけた時、グリフォンは雌であれば怒り狂って虐殺し、雄であれば襲いかかり子を孕ませる。その結果、鷲の頭に馬の身体を持つ魔獣「ヒッポグリフ」が誕生する。それ故、昔から馬に乗ってグリフォンの縄張りを通るものは、いざとなれば馬を捨てて逃げるべしと言われている。
「そこで、俺様が用意したのがアレだ」
 イェスタフが指差した先には、栗毛の牝馬が草を食んでいた。
「ところが残念ながら、俺様は1人。牝馬で親鳥の気を引くところまでは良いが、どうやって巣に忍び込もうか悩んでいたところよ」
「……そこで俺達の出番ってわけか」
 アンドレアが静かに口にした。
「そこの兄ちゃんは少しは話がわかるじゃないか」
「嗚呼、何たることだ。これでは拙者らの分前はどれだけになることやら……」
 デュラルが大げさにため息を付いて天を仰いだ。


「いいか、そーっとじゃ、そーっと降ろさんかい」
 崖の上を見上げながら、中腹からクリフが声をかけた。遥か崖の上には登攀用の鉤爪とロープ、ピックなどを駆使して巣に到達したアンドレアたちの姿があった。
 相談の末、一行は三手に別れて作戦を遂行していた。囮チーム(バラク、ポル、スパイデイ)が牝馬とともに派手に動き回る。その隙に強行チーム(アンドレア、エミリア、デュラル)が巣に上り、卵にロープを掛けて1つずつ下ろしていく。回収チーム(クリフ、サマ、イェスタフ)はそれを受け取り、万が一の場合はバラバラに逃走するという手はずである。
「これで3つ、と」
 イェスタフが嬉しそうな顔でロープから卵を外し、布切れを緩衝材代わりに詰めた袋にそっとしまい込んだ。
 サマが上空を見上げると、巣から乗り出したデュラルが指を2本掲げていた。あと2つ、という意味だろう。巣に1つは残すと決めていたので、そうすると卵は全部で6つあったという事か。
「このまま帰ってこなけりゃ良いんだがなぁ」
 サマの不安をよそに、遠くから甲高い呼子の音が鳴り響いた。もしものときの囮チームからの合図であった。
「おおい、見つかっちまったようじゃぞ。予定変更、いまのを下ろしたら撤退じゃ」
 クリフが上空に声をかけた。ロープを持つアンドレアを残し、エミリア、デュラルが先行して降下をはじめた。

「よこせ。アタシがひとつ持つ」
 怪訝そうな顔で見返すサマにエミリアは不機嫌そうな顔で説明する。
「全部まとめて持ってたら、取り返しに来られた時にひとたまりもないだろ。イーゼルヴァンの爺さんに渡す卵は1つあれば十分。余分は囮に使う」
 手に入れた卵は4つ。1つはイェスタフの取り分、あと3つが一行の分である。それぞれエミリア、クリフ、サマが袋を抱えた。
「モタモタしてる暇はないぞ。来おった!」
 クリフが上空を指差して叫んだ。

《クエエエエエエ!》

 魔獣グリフォンは絹を裂くような甲高い声で叫びをあげた。まともに聞いた者は、心臓を掴まれたかのように萎縮し、足がすくんで動かなくなった。前線のスパイデイがガタガタと震えながら呟いた。
「ちくしょう、まずいですよ。これは」

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【戦闘】
囮チーム/回収チーム:バラクMR50防5、ポルMR30防5、スパイデイMR30、クリフMR35防5、サマMR20防5、イェスタフMR20防5
敵:グリフォンMR350

 *グリフォン、特殊能力/急降下(牝馬死亡)
1ラウンド:PC【193】 VS 敵【301】 /PC側に108ダメージ!(バラク37、ポル17、スパイデイ12、クリフ22、サマ7、イェスタフ7)

「イーゼルヴァンの名において……く、くそっ、ダメだ。呪文で狙うには遠すぎるし早すぎる!」
 サマが集中を欠いた上ずった声で叫んだ。
「おい!デカブツ!! こっちだぜ!」
 バラクが偽物の卵を頭上に掲げ、大声で全員の逃走経路と逆方向に走り出した。
 グリフォンは鷲の前足を大きく開いてバラクに襲いかかると、その身体を掴んで急上昇した。

 *グリフォン、特殊能力/わしづかみ(バラク)
 *デュラル、《凶眼》の呪文石を使用。

狙撃:デュラル【108】/敵側に108ダメージ!(グリフォン242)

 放たれたデュラルの弓が急上昇しかけていたグリフォンの右前足を貫通した。魔獣はたまらず悲鳴を上げるとバラクを離してきりもみしながら降下した。上空から落下したバラクは激しく地面に叩きつけられると血反吐を吐いて転がった。

 *バラク、落下ダメージ20(バラク22)

 地上で態勢を立て直した魔獣が憎々しげに一行に向き直った時、辺り一面に煙が立ち込めていた。
「さぁ逃げろ逃げろ! 長くは持たないよ!」
 ポルが懐から取り出した煙玉に次々と点火すると、グリフォンとの間に広範囲に煙幕を張った。
「こっちだ! 木立に逃げ込めば上空から襲われることはない!」
 デュラルが事前に調べてあった逃亡ルートに一行を誘導する。バラクも血反吐を拭おうともせず早口で呪文を唱えつつ、もつれる足を引きずってそちらに走った。

 *バラク、《いだてん》詠唱。

 ポルが続いて投げつけた臭い玉が炸裂し、辺りに猛烈な臭気が広がった。
「これで目でも鼻でも追えないさ。後はそれぞれの強運に期待しちゃおう。グッド・ラックってね!」
「じゃあな、諸君。達者でやれや!」
 イェスタフが卵の袋を小脇に抱えながら木立に転がり込むと、野生のヒースの茂みに姿を消した。
「全員、バラバラに逃げろ!」
「皆さん、砦で会えたら一杯おごりますよ!」

 *PC側、逃走。
 *アンドレア、ポル《いだてん》詠唱。
 *バラク、アンドレア、ポル、逃走成功。

【個別戦闘】
PC:デュラルMR40防5、エミリアMR30防5、スパイデイMR12、クリフMR22防5、サマMR7防5
敵:グリフォンMR242

 木立を逃走する一行の背後から、超低空で羽ばたく魔獣が間近まで迫っていた。最後方を走っていたデュラルは小さく舌打ちすると、遠くに小さくなっていくバラクたち3人とすぐ前を卵の入った袋を抱えてドタバタと走る4人に目をやり、諦め顔で懐に手を入れた。
「こんなもの使いたくはなかったんだがな……!」

 *デュラル、熊神石使用。ワーベア化→MR+30
 *スパイデイ、奇跡的な回復薬を使用。
 *サマ、竜の牙使用。MR30スパルトイ召喚。
1ラウンド:PC【197】 VS 敵【261】 /PC側に64ダメージ!(デュラル64、エミリア24、スパイデイ11、クリフ16、サマ2、スパルトイA20)

 *グリフォン、特殊能力/わしづかみ

 甲高い叫び声とともに一陣の烈風と化したグリフォンが卵の袋を抱えた3人のうち、カエル人サマに迫る。
「卵を捨てろ! 死にたいのか!」
 エミリアがサマを突き飛ばした。すんでのところで横切ったグリフォンの鉤爪が身代わりに隣の竜牙兵を粉々に粉砕した。
 ぎらつく視線の魔獣が正面に立ちはだかった。エミリアはサマが抱えていた卵の袋をもぎ取ると、行けとばかりにぐいと押し出す。身軽になったカエル人は慌てて駆け出した。
 エミリアは魔獣と目を合わせながら、袋から卵を取り出すとそっと足元に置いた。魔獣の視線が足元に向いた瞬間、エミリアはサマと逆方向に駆け出した。グリフォンは、逡巡すると喉を慣らし追跡の姿勢を取ろうとした。その時、エミリアの放った呪文が、置き去りの卵のすぐ近くで炸裂した。

 *エミリア、《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用。

「そら! いいのかい! アンタの大事な卵がわれっちまうよ!」
 もちろんこれは賭けでありエミリアに次の手などない。しかしグリフォンは卵をかばうように仁王立ちで立ちどまった。それを見届けると、エミリアは薄く笑い木立の奥へ姿を消した。
 そのときには既に、灰色熊と化したデュラルもまた、背にスパイデイとクリフを乗せて走り去っていた。
 無人の木立には魔獣の遠吠えだけが響き渡っていた。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
アンドレア
ポル・ポタリア →煙玉*3、臭い玉*1、馬肉を使用。
デュラル・アフサラール →《凶眼》の呪文石*1を使用。グリフォンの巣で《そこにあり》の呪文石を使用。過去の犠牲者の遺物を発見。宝石3種(金貨60枚相当)を入手。
エミリア →《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用。
スパイデイ →奇跡的な回復薬*1を使用。
クリフ →奇跡的な回復薬*1を使用。グリフォンの巣付近で《そこにあり》の呪文石を使用。過去の犠牲者の遺物を発見。宝石の首飾り(金貨50枚相当)を入手。
サマ →竜の牙を失う。

→最終的に卵を2つ入手し、帰還した。魔術師イーゼルヴァンが君たちを出迎える。
「さすが諸君、良い腕だ。期待通りではないか。うむ、うむ。約束通り、1つは金貨300枚で買い取ろう」

→バラクは仲間を説得し、入手した卵の1つを商人ではなくメメコレオウスに売りつけに向かう。
「アンタもこういうものを欲しがるんじゃないかと思ってな」
《間抜けのイーゼルヴァンめが何の研究をしておるのかわかったわ。あやつめ、我が師が得意とするホムンクルスを作ろうとしておるな》
 そう言うとメメコレオウスは愉快そうに笑い声を上げた。
《よかろう。面白い話も聞かせてもらった。特に我に必要なものでもあるまいが、引き取ってやろう》

■メメコレオウスの報酬として、全員、下記から好きなものを1つ選択して下さい。
・炎の石(足元に叩きつけることで炸裂し爆炎を撒き散らす。全体に4D6+15の魔法ダメージ)
・身代わりの依代(1ターンに受けたダメージを全て身代わりとして受け止め、砕け散る)
・《メメコレオウスの黒き毒針》の呪文石(魔法ダメージ30点+毎ターン魔法ダメージ10点)
・金貨40枚


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■事件B:7人出撃
ガガック兵長が司令室に君たちを呼び出した。
正面から攻撃を仕掛ける本隊の裏で、少人数で領主の館へ潜入する別働隊を編成したい。
どうやら貴様らにはこういう任務のほうが向いているようだ。
首領が単身であれば暗殺を試みよ。ただし成功の可能性が低ければ無理はせず、撹乱に徹せば良い。
首領が前線に出て不在であれば、その隙に証拠品や重要なものがないか探索せよ。
脅威予測)大・ただし戦闘ではなく調査報告を優先せよ
報酬)中
 *もし敢えて本隊に志願したい場合はそれも可能。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
 カーサ村を眼下に見下ろす丘に、カザン帝国レックス砦の軍勢が集結していた。その数は約50人。大将である兵長ガガックは馬上から、村とその境界である粗末な木製の柵の前に居並ぶ軍勢に視線をやっていた。不気味な風体でゆらゆらと歩みを続ける屍人の軍勢。その動きは緩慢ではあったが、腹を貫かれようが腕をもがれようが決してその歩みを止めないという、斥候ニンツとカーモネーギーからの報告は一行に落ち着きの無さを与えていた。勝てるのか? 果たして……。
「兵長!」
 馬上のガガック兵長の足元に、東洋風の少女シャオリンが素早く駆け寄ってきた。
「シャオリンか。どうした」
「アタシが奴らの注意を引きつける! その隙に」
「ほう、言うではないか。……よし、では撹乱は任せた。大いに暴れてこい」
 ガガックはニヤリと笑うと鷹揚に頷いた。
「はいよ! 魔術師のアニキ、打って打って打ちまくっておくれヨ!」
「承知」
 傍らに控えていた雇い人の魔術師ヴェルナーがフードの奥で小さく頷くと、そのまま口早に詠唱を行い、眼下の屍人の群れに向かって《これでもくらえ!》を打ち込んだ。
「開戦だ! サザーランド!10騎を率いて右翼へ迎え! シェーンベルグ、マクニールは左翼を迎え撃て! ヴォーゼル卿は魔術の援護を! 残りは俺様に続けい!」
 馬上で先陣を切るガガック兵長が棘付きの大金槌を振りかざし、怒声を上げながら最前線に飛び込んで行った。
「みんな……生き残って帰って来てヨ……」


「向こうはそろそろ始まった頃かな……」
「ああ、こっちも急いでかたを付けよう」
 先行する盗賊カーモネーギーと大剣を背負った男ソーグが廊下の角で目配せをした。
 2階建ての領主の館は静まり返っていた。裏手のゴミ捨て口から鉤付きロープで潜入を行い、居住区を探索する。目当ての領主代理はいるのか、いないのか……。緊張感のある沈黙に一行は額の汗を拭いつつ周囲に視線を這わせていた。
「1階は私室はなさそうだ。使用人の部屋と台所や食堂、そんなところに用は無い。隠されているものもなさそうだしな」
 廊下の先を窺ってきた盗賊ニンツの手の中で粉々になった《そこにあり》の呪文石がこぼれ落ちていた。その言葉に寡黙な戦士ヘルトは無言で頷くと、廊下の反対の端に見える階段をそっと指差した。
「……とすると、屍人使いエリファスとやらは、2階か」
 そこまで沈黙を守っていた"片耳の"マロウズが、そっと呟いた。
「来るなら来いってんだ。前と違ってこっちも準備はしてある」
「まぁ万端と言えるかはわかんないけどさ……」
 ニンツの言葉に重ねてカーモネーギーが茶化すような様子で囁き返した。前回の遭遇戦を切り抜けたマロウズ以外の面々は揃って神妙な面持ちで口をつぐんだ。
「こんな敵地で考えてても仕方ねえ。さっさと進もうぜえ」
 戦士へーざぶろーが棍棒を片手に一歩先に足を踏みだした。

「……気にかかることがあるんだ」
 警戒しつつ階段を上がりながら、ソーグが誰に言うともなしに呟いた。
「カザン帝国史によると、マリオナルシスは過去の大戦時、本隊とは別の暗殺部隊の手によって息の根を止められているとある。そう、今回の我々が命じられた作戦と同じだ。今回の我々の作戦、過去の歴史と同じようにはいかないと思う。あちらも、暗殺部隊の侵入を予期していて、それ相当な罠をしいていることは間違いない」
 一行を沈黙が支配する。自分の言葉がもたらした結果に気づいたソーグはやや口調を変えて会話を結んだ。
「ま、考えすぎても仕方がないがな。兵長の命令通り、情報収集と撹乱に徹するのが正しいと思う」

 沈黙を守ったまま、階段を登りきり2階の廊下に対峙した一行の耳に、館の外から鬨の声が聞こえてきた。
「急ぐぞ。時間がない」
「わかった」
 マロウズとカーモネーギーは懐から呪文石を取り出すと、左右に別れてそれぞれ眼前の廊下に視線を合わせた。
「《そこにあり》」
 それぞれの視線の先に、紫色の発光が複数生じ、隠された物体の在り処を示した。
「何を嗅ぎ回っている?」
 不意に背後から抑揚のない冷たい声が投げかけられた。いつの間にか、廊下に漆黒のローブを身に纏った男が姿を現していた。
「……エリファス」
「ほう。光栄ですね。我が名を覚えておいでとは」
 冷笑を湛えつつ、油断なく一行に目をやる屍人使いを前に、全員が素早く臨戦態勢を取った。
「つくづく大義がわからぬ愚か者ですね、貴方がたは」
 エリファスは悠々と一行に近づくと、大仰な身振りとともに語りかけた。
「そもそも貴方がたは、何のために戦っているのです。金ですか? それとも祖国のためとでも申されますか?」
 芝居ががった調子で肩を竦めたエリファスに、ソーグが吐き捨てるように言い放った。
「いいかエリファス、俺は俺の心に従うためだけにここにいる。あんなガキを甦らせて俺たちの前に向かわせるお前らには反吐が出るってだけの話だ」
「感情!許せない! ははは。これぞ生者たる愚か者の論理ですな。結構、結構。一度死ねばそんな考えも変わりましょう」
 エリファスは一言魔法語を唱えると、瞬時に現れた杖を右手に握った。
「常闇の国より死せる同胞、我が求めに応じ馳せ参じよ……《やつらの骨》!」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:マロウズMR40防5、ヘルトMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、カーモネーギーMR30防10、へーざぶろーMR20
敵:屍人使いエリファスMR100防5、骸骨兵MR50*3

1ラウンド:PC【196】 VS 敵【220】 /PC側に24ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、ニンツ40、ソーグ35、カーモネーギー30、へーざぶろー16)
 *ソーグ、カーモネーギー《いだてん》詠唱
 *マロウズ、ヘルト《死の刃》詠唱。
2ラウンド:PC【328】 VS 敵【212】 /敵側に116ダメージ!(エリファス76、骸骨兵A21、B21、C21)

「原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」
 *エリファス《炎の嵐》詠唱
 *ヘルト《ないことに》詠唱。エリファスの《炎の嵐》を無効化
「ちっ……貴様、性懲りもなく」
「やらせんと言ったはずだ」

3ラウンド:PC【257】 VS 敵【168】 /敵側に89ダメージ!(エリファス58、骸骨兵A0、B0、C0)

「天と地と人の名において、我が怨敵の急所を見通す禍々しき眼を我に与えよ……《凶眼》……!」
 *エリファス《凶眼》詠唱
 *カーモネーギー《ないことに》詠唱。エリファスの《凶眼》を無効化
「ええい、忌々しい……!」
「ざまあみやがれ」
 屍人使いエリファスは苦虫を噛み潰したように吐き捨てると懐から一掴みの宝石を取り出し、床に叩きつけた。俄に立ち上った黒煙の中から黒い獣が這い出してきた。

増援:ブラックハウンドMR40*3

 *エリファス《これでもくらえ!》詠唱。マロウズに20魔法ダメージ!
4ラウンド:PC【234】 VS 敵【197】 /敵側に37ダメージ!(エリファス53、ブラックハウンドA31、B31、C31)
 *エリファス《これでもくらえ!》詠唱。ソーグに20魔法ダメージ!
5ラウンド:PC【189】 VS 敵【171】 /敵側に18ダメージ!(エリファス53、ブラックハウンドA26、B26、C27)

 ジリジリと戦況が傾き始めたその時、館の扉が破られる轟音とともに、大声が館に木霊した。
「アニキたち!無事!?」

6ラウンド:PC【184】 VS 敵【168】 /敵側に16ダメージ!(エリファス53、ブラックハウンドA22、B22、C23)

 階段を駆け上がる軍靴の騒音とともに、廊下に姿を現したのは、シャオリンと完全武装の西方エルフの一団であった。隊長ギルサリオンは、状況を即座に見て取ると配下のエルフに指示を出した。
「首領を逃すな!」

増援:シャオリンMR30防5、隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5

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「そこまで。エリファス。撤退よ」
 膠着した戦況の中、真紅のローブを身に纏った女が突如背後から姿を現した。
「必要なものは全てマリオナルシス卿に転送済み。後はアンタが引くだけ」
「うるさい!エルファニ。まだだ」
 エリファスは額から流れる鮮血を拭いながら、その女に向かってヒステリックな怒鳴り声を上げた。
「アンタの遊びに付き合ってる時間はないのよ……《あなたをどこかへ》」
「くっ……」
 女の左手の指輪から発せられた閃光が、エリファスの全身を包み込んだ。一瞬の後、光が収まると屍人使いエリファスの姿はその場から掻き消えていた。
 女はその様子を一瞥すると、真紅のローブを翻した。ソーグが一歩前に踏みだして叫ぶ。
「待て!逃がすかよ」
「聞こえなかった? 遊びは終わり。アタシはあの馬鹿ほど優しくはないよ」
 軽く左手を振ると、間髪を容れず女は魔法語を詠唱した。
「天を統べる御使いたる竜の息吹、煉獄より木霊する呪詛の声、現し世と隠り世の狭間より放たれよ……《地獄の爆発》!」

 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ニンツ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化

「へえ……やるもんだ」
 女は赤い舌を出して微笑んだ。
「お楽しみはこの次に取っておこうねぇ。アタシが殺すまで死ぬんじゃないよ……《わたしをどこかへ》」
 そう言い残すと女は光りに包まれ、先ほどのエリファスと同様、掻き消えていなくなった。

「また会ったな。エルダーリーフよ」
 奇妙に静まり返った館内をよそに、隊長ギルサリオンが声をかけてきた。
「……俺はそんな名ではない。マロウズ……ただの片耳のマロウズだ」
「氏族の名を捨てた男か……まぁ良い。ではマロウズ。この件、まだ終わらぬぞ」
「……ああ」
「シャンキナルの森を汚すものを我らは決して許さぬ。だが帝国人よ、貴様らとてこの状況は本意ではあるまい」
 ギルサリオンはマロウズの背後の一行を見据えて言葉を続けた。
「我らの放った斥候によるとこの村と同様の奴らの拠点がまだ他にもあるようだ。屍人使いマリオナルシスの軍勢、追わねばなるまい。追い駆け、追い詰め、仕留める。それが西方の猟犬たる我らが役目。……我らは更に南下する。帝国人にも引続きの協力を要請したい」
 全員が思い思いの表情で頷いた。ギルサリオンはそれを見届けると踵を返し、配下のエルフとともに階段を降りていった。
「……つながりってやつは、そう簡単には消えない、か」
 マロウズが一人そう呟いた。
 館の外では勝鬨の声が轟いていた。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
"片耳の"マロウズ →《そこにあり》《開け》の呪文石を使用。館の2階で、《L3これでもくらえ!》の呪文石を発見・入手した。
ヘルト →《開け》の呪文石を使用。館の2階で、《厄払い》の呪文石を発見・入手した。
盗賊のニンツ →《そこにあり》の呪文石を使用。館の2階の私室で、エリファスの呪文書を発見。呪文:《これでもくらえ!》を習得した。
ソーグ →《開け》の呪文石を使用。館の2階で、《凶眼》の呪文石を発見・入手した。
カーモネーギー →《そこにあり》の呪文石を使用。→館の2階の私室で、エリファスの呪文書を発見。呪文:《そこにあり》を習得した。
へーざぶろー →館の2階の私室で、エリファスの呪文書を発見。呪文:《死の刃》を習得した。
シャオリン →雇い人の魔術師ヴェルナーと共に本隊で大戦果を上げる。ガガック兵長よりカザン帝国勲章(魔法防御+5)と報奨金として金貨50枚を入手。

→君たちは屍人の軍勢を蹴散らしたガガック兵長の本隊とともにレックス砦に凱旋する。しかし首領を取り逃がし、なおかつ更なる屍人使いらしき女の報告を受け、兵長の表情は渋い。祝勝会もそこそこに、兵長は司令室に籠もった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件C:4人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
無敵の万太郎とヴェルサリウス27世たちの活躍により、2階の怪物めいた騎士は撃破。
いよいよ3階の調査となる。各自、準備を怠らぬよう。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「……旦那、どうしやす?」
 雇い人の盗賊エバンズが、横に直立するカエル人の戦士ヴェルサリウス27世に上目遣いで問いかけた。
 横に居並ぶ一行もカエル人同様に呆然と立ち尽くしていた。
 古代帝国の塔の3階。怪物めいた騎士との激戦を果たした2階の広間を越え、階段を上がりきったところで広がる光景に、誰もが声を出せずにいた。
 塔の広間と思えぬ光景。それは見通しのきかぬ密林であった。虫や小動物のものらしき物音。遠くに微かに聞こえる水のせせらぎ。その全てがここが森の奥地であるかのような様相を呈していた。

「どこか別の場所に来ちまったって事か?」
「いや……あれを見ろ」
 怪訝な顔で問うドワーフ戦士ヤスヒロンに答え、ヴェルサリウスが木々の遥か上を指さした。
「本当にここが外で、昼間であれば太陽があの位置にあるはず」
 ヴェルサリウスの指す方角には灰色の空全体が淡く発光するばかりで太陽も雲も存在しなかった。
「理由はわからぬが、少なくとも外ではない」
「なあに、ごちゃごちゃ考えることはない。わからねば調べる。敵が出れば戦う。それだけの事じゃろ」
 老兵メックリンガーの明朗な回答に、東洋風の戦士・無敵の万太郎が苦笑する。
「わかりやすくていいな爺さん。まぁでも一理ある。石造りの回廊だろうが、野山だろうが、俺たちのやる事は同じだ」
「となれば、まずはどこを目指すかじゃ。どうするんじゃい、隊長」
 メックリンガー老が万太郎の背中を叩いて笑みを浮かべた。万太郎がそれに答えようとした刹那。
「シッ、旦那方……なにか来る!」
 盗賊エバンスが警告を発した。一行が周囲に意識をやった時、上空から鳥にしては遥かに大きな羽音が聞こえてきた。
「くそっ……こんなデカいやつがまさか」
「散開!迎え撃つ」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防5、ハンタードールMR35、メックリンガー老MR20防5、ヤスヒロンMR30、盗賊エバンズMR40
敵:翼竜 MR60*3

先制射撃:ハンタードール【30】/敵側に30ダメージ!(翼竜A30,B60、C60)
1ラウンド:PC【160】 VS 敵【150】 /敵側に10ダメージ!(翼竜A26,B57、C57)
2ラウンド:PC【151】 VS 敵【158】 /PC側に7ダメージ!(万太郎35、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール34、メックリンガー老20、ヤスヒロンMR29、盗賊エバンズ39)
3ラウンド:PC【170】 VS 敵【131】 /敵側に39ダメージ!(翼竜A13,B44、C44)

増援:翼竜 MR60*2

4ラウンド:PC【167】 VS 敵【224】 /PC側に57ダメージ!(万太郎30、ヴェルサリウス27世15、ハンタードール25、メックリンガー老15、ヤスヒロンMR20、盗賊エバンズ30)
 *ヴェルサリウス27世、《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。翼竜D、昏睡。
 *盗賊エバンズ、《死の刃》詠唱。
5ラウンド:PC【187】 VS 敵【178】 /敵側に9ダメージ!(翼竜A12,B42、C42、D58(昏睡)、E58)
 *メックリンガー老、《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全体に20魔法ダメージ!
6ラウンド:PC【162】 VS 敵【111】 /敵側に51ダメージ!(翼竜A0,B9、C9、D26(昏睡)、E25)
7ラウンド:PC【150】 VS 敵【98】 /敵側に52ダメージ!(翼竜A0,B0、C0、D13(昏睡)、E12)
8ラウンド:PC【145】 VS 敵【23】 /敵全滅

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「危機一髪じゃったのぉ。勇者メックリンガーの無双槍がなければお主ら五体満足ではおらんところじゃぞ」
 メックリンガー老の大口をやや上の空に聞き流しつつ、万太郎が倒したばかりの翼竜の死骸に近づき、懐から小刀を取り出した。
「獲物でも捌こうというのか、万太郎」
 ヴェルサリウスが怪訝な様子で近寄った。
「……生き物を相手にしているようには思えなかった。切った手応えがまるで木偶人形のようで……」
 突き立てた刃が硬いものに当たる音がした。傷口からは血が吹き出すことも無く、代わりに虚ろな空洞が口を開けていた。
「紛い物だ……精巧に作られてはいるがな」
「まさか、そんな」
「こ、こんなもの、ドワーフの儂らでさえ見たことも聞いたこともないぞ」
 ヤスヒロンの疑念の言葉を受けつつ、なおも死骸を探る万太郎の手が、ふと止まった。体毛をかき分けた表皮に、刻印のように刻まれた文字が見て取れた。
「……古代文字か」
 ヴェルサリウスが呟いた。
「……《ベルナルドゥス》」
「なに?だがお主、上位エルフ語はわからぬと以前……」
「ああ、わからん。だが、この文字だけは知っている。調べたんだ」
 二人のやり取りに、残る一行も側に近づき耳を傾けた。
「……1階の壁画が気になってね。魔術師戦争時代の古代王国……学院で古い書物を調べてみた。まぁ時間がなくて途中までなんだけどな」
 万太郎の話は続く。
「『虎の王様』という物語を聞いたことがあるか?。いやもちろん、俺のいたソナン・イエじゃそんな話は聞いたことはないが、この辺り……太古の街道〈グレート・ロード〉の辺りではよく語り継がれている昔話なんだそうだ。……むかしむかし、この辺り一帯を治めたつよいつよい虎の王様には5人の家来が従っていたんだとさ。『虎の王様の家来たち、壱の騎士は力自慢、弐の騎士は……」
 その時、万太郎の話を遮り、突如、耳をつんざく大きな唸り声が辺りに轟いた。ズシン、ズシンという地響きがあとに続く。
「ちっ、万太郎、話はあとだ!」
 ヴェルサリウスが後に控えるハンタードールと盗賊エバンスに素早く指示を出した。
 再び木霊する唸り声。密林を掻き分けて何かがやってくる。
「ええい、ワシに任せとかんかい!」

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【戦闘】
PC:万太郎MR30防5、ヴェルサリウス27世MR15防5、ハンタードールMR25、メックリンガー老MR15防5、ヤスヒロンMR20、盗賊エバンズMR30
敵:暴竜 MR180

先制射撃:ハンタードール【33】/敵側に33ダメージ!(暴竜147)
1ラウンド:PC【149】 VS 敵【139】 /敵側に10ダメージ!(暴竜137)
2ラウンド:PC【169】 VS 敵【117】 /敵側に52ダメージ!(暴竜85)
3ラウンド:PC【143】 VS 敵【107】 /敵側に36ダメージ!(暴竜49)

増援:暴竜B MR150

4ラウンド:PC【160】 VS 敵【224】 /PC側に64ダメージ!(万太郎24、ヴェルサリウス27世9、ハンタードール14、メックリンガー老9、ヤスヒロンMR10、盗賊エバンズ20)

 *盗賊エバンズ、《死の刃》詠唱。
 *メックリンガー老、《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用。暴竜Aに40魔法ダメージ!
 *ヤスヒロン、《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全体に20魔法ダメージ!

4ラウンド:PC【147】 VS 敵【124】 /敵側に23ダメージ!(暴竜A0、B107)
5ラウンド:PC【106】 VS 敵【112】 /PC側に6ダメージ!(万太郎24、ヴェルサリウス27世9、ハンタードール13、メックリンガー老9、ヤスヒロンMR9、盗賊エバンズ19)
6ラウンド:PC【125】 VS 敵【111】 /敵側に14ダメージ!(暴竜A0、B93)
7ラウンド:PC【126】 VS 敵【111】 /敵側に15ダメージ!(暴竜A0、B78)
8ラウンド:PC【123】 VS 敵【100】 /敵側に23ダメージ!(暴竜A0、B55)

増援:暴竜C MR100

9ラウンド:PC【120】 VS 敵【171】 /PC側に51ダメージ!(万太郎20、ヴェルサリウス27世4、ハンタードール4、メックリンガー老5、ヤスヒロンMR1、盗賊エバンズ11)

 *ヴェルサリウス27世、《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。暴竜Bに60魔法ダメージ!
10ラウンド:PC【102】 VS 敵【90】 /敵側に12ダメージ!(暴竜A0、B0、C88)
11ラウンド:PC【101】 VS 敵【85】 /敵側に16ダメージ!(暴竜A0、B0、C72)
12ラウンド:PC【90】 VS 敵【57】 /敵側に33ダメージ!(暴竜A0、B0、C39)
13ラウンド:PC【110】 VS 敵【54】 /敵全滅

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「……間違いない。これもだ」
 全員が荒い息をつく中、万太郎は手早く暴竜の死骸をあらためると、得心して頷いた。
「……弐の騎士は、人形遣い」
「なに?」
「虎の王様の家来さ。人形遣い、弐の騎士ベルナルドゥス」
 沈黙が辺りを支配した。
「一旦引く。次の目標は……あそこだ」
 ヴェルサリウスの指差した方角、遥か遠くに螺旋を描いた大樹が天に向かってそびえていた。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎
ヴェルサリウス27世 →《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。戦闘後の探索で盗賊エバンズが隠された財宝を発見。古代帝国の首飾り(防御+5/魔法ダメージにも防御+5)、宝石(金貨30枚相当)を入手。
メックリンガー老 →《L2これでもくらえ!》《炎の嵐》の呪文石を使用。ふと見つけた木々から美味しそうな果実を入手。勝手に取ったのが見つかると怒られそうなのでこっそり3つほど隠し持っておく。
ヤスヒロン →《炎の嵐》の呪文石を使用。メックリンガー老からこっそり果実を分けてもらう。

 *ボンバの実→謎の果実。効力は食べてみるまでわからない……。

→重症を負った者も多く、戦力を整えるため報告を兼ねて一時撤退。君たちのもたらした信じられない報告に、ガガック兵長はカザン本国へ文献調査の急報を入れることとなる。

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☆ランキング

1位:
デュラル・アフサラール/MR40防5
 +金貨50枚、宝石3種(金貨60枚)、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨110枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、熊神石)

2位:
ヴェルサリウス27世/MR20防5
 +金貨60枚、宝石(金貨30枚)、古代帝国の首飾り(防御+5/魔法ダメージにも防御+5)→(所持品:金貨90枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

3位:
クリフ/MR35防5
 +金貨30枚、宝石の首飾り(金貨50枚)、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨115枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

4位:
シャオリン/MR30防5
 +金貨100枚、カザン帝国勲章(魔法防御+5)→(所持品:金貨115枚。高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《死の刃》)

5位:
"片耳の"マロウズ/MR40防5 
 +金貨50枚、《L3これでもくらえ!》の呪文石→(所持品:金貨70枚。黒き短剣、高品質な武器【鞭(ウィップ)】、高品質な防具【レザージャケット】、《L3これでもくらえ!》の呪文石、呪文:《死の刃》)

ヘルト/MR40防5
 +金貨50枚、《厄払い》の呪文石→(所持品:金貨75枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《そこにあり》の呪文石、《厄払い》の呪文石、呪文:《死の刃》、《ないことに》)

ソーグ/MR35防5
 +金貨50枚、《凶眼》の呪文石→(所持品:金貨50枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《凶眼》の呪文石、呪文:《いだてん》)

8位:
盗賊のニンツ/MR40防5
 +金貨50枚、呪文:《これでもくらえ!》を習得→(所持品:金貨70枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、奇跡的な回復薬×2、呪文:《これでもくらえ!》、《ないことに》)

カーモネーギー/MR30防10
 +金貨50枚、呪文:《そこにあり》を習得→(所持品:金貨50枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、呪文:《そこにあり》、《ないことに》、《いだてん》)

へーざぶろー/MR20
 +金貨50枚、呪文:《死の刃》を習得→(所持品:金貨115枚、呪文:《死の刃》)

11位:
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5 
 +金貨40枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨80枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬、呪文:《いだてん》)

アンドレア/MR45防5
 +金貨40枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨125枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、モンゴーのしるし、熊神石、呪文:《いだてん》)

ポル・ポタリア/MR30防5
 +金貨40枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨80枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》、《いだてん》)

エミリア/MR30防5
 +金貨40枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨80枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石*2、奇跡的な回復薬*2、竜の牙、熊神石の破片)

15位:
スパイデイ/MR30
 +金貨30枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨40枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、そこにありの呪文石*1、熊神石の破片)

サマ/MR20防5
 +金貨30枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨135枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《ないことに》の呪文石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)

17位:
メックリンガー老/MR20防5
 +金貨60枚、ボンバの実*3→(所持品:金貨60枚。いにしえの胸当て、ボンバの実*3)

18位:
ヤスヒロン/MR30
 +金貨60枚、ボンバの実→(所持品:金貨60枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

19位:
無敵の万太郎/MR35防5
 +金貨60枚→(所持品:金貨75枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、《凶眼》の呪文石、《炎の嵐》の呪文石、ミラードール(未覚醒/覚醒させる場合は行動計画に記載を))

■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練:金貨50枚(いだてん、凶眼、炎の嵐は金貨80枚)/ザルダック商店で扱っている呪文石から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
カーサ村の戦勝祝いとして、レックス砦にカザン市から慰問団が派遣されてきた。
と言ってもタダの見世物じゃあない。悪名高きカザンの闘技場でレロトラー陛下の覚えもめでたき、グランツ剣闘士団のお出ましだ。
一体一の格闘から大型獣との集団戦までなんでもござれの強者揃い。
それが今回はなんと親善試合として砦の面々とお手合わせ願いたいときたもんだ。
……ここだけの話、あまり良い噂は聞かんヤツらだ。無理にとは言わん。適当にお茶を濁したって構わんぞ。
(下記より選択して下さい)
 ・グランツ剣闘士団員との親善試合に志願
 ・大型獣との集団戦に志願
 ・観客として応援/賭けに参加
脅威予測)低
報酬)中


B:
ガガック兵長に呼び出され司令室に向かった君たちを見知った人物が出迎えた。
西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンは、一同を見回すとおもむろに伝書を読み上げた。
「シャンキナルの長老、太陽の長アノーリオンの名において伝える。屍人の軍勢絶つべし。為し得る限り殲滅し、以って之が痕跡を残さざる如く努めよ。帝国の良識に期待する」
ギルサリオンはそこでガガック兵長に軽く頷くと、君たちに向き直った。
「私と共に斥候として南進する者は、志願頂きたい」
(下記より選択して下さい)
 ・西方エルフの遺跡を中心に調査提案
 ・人間の集落を中心に調査提案
 ・その他の提案
脅威予測)大・ただし敵の拠点調査を優先せよ
報酬)中


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
帰還した無敵の万太郎たちの報告によると、3階は魔獣の住処たる密林と化しているとの由。
全てと戦っていては身体が持たん。次の階層への手かがりを得ることを最優先とするように。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な場合にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:9/22(日)24時まで

 *ep.8配信予定:10/27(日)

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
■今日の新聞に対するご感想はコチラ!
ぜひ、お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m

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