2019年12月8日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.9 No.2510

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T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.9

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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

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事件の結末

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■事件A:5人出撃
レックス砦あてに、黒壇のメメコレオウスより言伝てがあった。
《諸君らに良い儲け話をくれてやろう。シャンキナルの森に生息するトゲボクという木の葉が研究で必要となった。木の葉1枚を金貨1枚で買い取ろうではないか。最低でも50枚ほど集めて来てほしい。それにトゲボクの根元には常に銀毛イタチも居るはず。我には無用だが、その毛皮は諸君らには良い追加報酬となるであろう》
トゲボクに関してはこのあたりに住むものは小さい頃から言い聞かされて育っている。すなわち、トゲボクには近づいてはならない!
無闇に近づくものは振動と熱を感知され、鋭い麻痺性の毒を持つ針状の葉を浴びることになるであろう。
脅威予測)低
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「コイツがあればトゲボクの野郎が攻撃すればするほどこっちの儲けになるって寸法さ。名付けて戸板作戦!ってな」
 赤毛の大男バラクが、木立の影で腰を下ろした一行の前で熱弁を振るっていた。
 戸板作戦。それは『体を何かで完全に隠して相手の葉をそれで受け止める』というもの。バラクは、自分が隠れられる位の戸板を数枚とそれを一枚に重ねるための釘と木槌、それに被せられる布を数枚、また戸板を腕で持つための盾用の革紐を準備していた。基本的にはその厚重ねした戸板に泥を塗った布を複数貼り付け、斜めに傾けて更に厚みをまして受け止めるつもりであった。
「なーに、この依頼に期限はねぇ、のんびりじっくり行こうぜ」
 バラクの言葉にドワーフ戦士クリフと戦士へーざぶろー、剣士スパイデイの三人が鷹揚に頷く。その横で軽薄そうな男ポル・ポタリアは余裕の笑みを浮かべながら上着の手入れをしていた。
「……ははは、だから諸君は甘いというのだ」
 不意に一行に声が投げかけられた。
「誰だ」
「天知る地知る我知る人知る……狩人のイェスタフとは俺様のことだ!」
 木立の影から大げさな身振り手振りで名乗りながら登場した痩せた男は、口上を終えると一行をじっと見つめた。
「なんだこいつは。知り合いか?」
 へーざぶろーが4人を見やると、全員が薄笑いを浮かべながら首を横に振った。
「おいおい、それはいくらなんでもひどいじゃないか、諸君」


 自称名狩人のイェスタフ曰く。トゲボクの葉は射出される前のものでなくては価値がない。なぜなら1度射出されると麻痺毒の成分が滲み出してしまうからだ。それではそこらの葉と全く変わらない。そんなものは黒壇のメメコレオウスは買い取らないだろう。
「だが戸板を使うというアイデアそのものは良いぞ。いい目の付け所じゃないか、ええ?」
 尊大な口調で物申すイェスタフを前にバラクは先を促した。こいつはこうして調子に乗らせておくくらいが丁度いいのだ。イェスタフは続けた。
「つまりだ、赤毛の旦那の作戦通り、1方向から接近して、そこを禿げ山にしちまうのさ。で、残った3方向から注意を引いているうちに、禿げ山になった方向から飛びついて、若芽をすべてむしっちまおうってのはどうだ」
「それなら儂の竜の牙が役に立つじゃろ。スパルトイには麻痺毒は効かんしの」
 クリフが竜の牙を放り投げ、竜牙兵スパルトイを呼び出した。と、ポルがニヤニヤ笑いを浮かべたまま上着を広げ、朗々と言葉を紡いだ。
「さぁさぁ、お立合い、ボクのジャケットを御覧じろ。取り出しましたこの伝統のジャケット、なんと飛来物除けが付与されてござる。パッと投げますれば、トゲボクが、ハラリハラリと落ちるってぇ寸法よ。……ってのも、どうだい?」
「最高じゃねえか。こりゃもう、うまくいく想像しかできねえな、諸君」
 イェスタフが高笑いをする横で、物静かな様子でスパイデイが木立の先のトゲボクを見つめていた。
(留守を守る子供たちに少しは楽をさせてやりたい……ここで一攫千金といきたいのですが……。)


「よう。聞いてるぜ、赤髪の勇者バラクの勲」
 戸板の影に潜みながら、イェスタフが傍らのバラクに語りかけた。
「かのカザンの金獅子と互角以上に戦い、膝を付かせたそうじゃねえか。すげえ奴だったんだな、お前さん」
「どこで聞いたか知らんが、ずいぶんと尾ひれがついてるようだな」
 バラクは肩をすくめて不承知の体を表した。
「いいや、俺は所用があってタリーマークにいたが、詩人どもが街角で新たな英雄の誕生と歌い上げていたぜ。なんでもこれからカサールを抜けてカザン市に向かうと言っていたな。こいつはカール・ブロンゾ大公の耳にだって入るかもしれんぜ?」
(北の大都市タリーマークに、〈ゲームの街〉カサールか。奴ら、うまくやってくれているようだな。これならカザンの首都に広まるのも時間の問題か……。)
 思案げな顔で首を捻るバラクの横で、イェスタフは高らかに笑い、背中をどんと叩いてきた。
「いやあ痛快痛快。今回もよろしく頼むぜ、勇者バラクさんよ」


 予定通り戸板の影に隠れてジリジリと進むバラクとイェスタフ、スパイデイに対し、クリフ、ポル、へーざぶろーは3方向に分かれて距離を取って待機していた。
「さあて……銀毛イタチのやつめはおるかの……」
 竜牙兵の陰に身を潜めたクリフが普段なく辺りに目を配った。
 銀毛イタチは体長50センチから80センチほどの小型の哺乳類で、しなやかで細長い胴体に短い四肢と、鼻先が尖った顔には丸く小さな耳を持つ。根元は黒いが先にいくほどキラキラと輝く見事な銀色の体毛が特徴であり、その毛皮は滅多に市場に出回ることはなく、それで作られたコートやマントは高値で取引されている。もともと個体数がそれほど多くない上に、普段は薄暗い森林の奥や洞穴の中に住んでおり、泥だらけで汚らしく、他のイタチやクロテンといった同種の動物たちと見分けがつきにくいためだ。
 銀毛イタチとトゲボクの関係は、クマノミとイソギンチャクの関係に非常によく似ている。すなわち、銀毛イタチはトゲボクを中心として生活することで外敵から身を守り、トゲボクはこのイタチを「飼う」ことで、イタチに釣られてやってくる獲物にありつく機会が得られる。また、その場で死傷した獲物の身体から湧き出る肉蛆をイタチに食べてもらえるので、それらの害虫が葉につくことを防げるというわけだ。
 銀毛イタチがなぜトゲボクに近づいても平気なのか、本当の理由はまだ解明されていない。一部の学者には小柄で軽いため近づいても振動が少ないことと、体表がいつも泥に覆われているため体温が若干低いからではないかと考えられている。
 視界をチラリとなにかがかすめ、クリフはにんまりとほくそ笑んだ。
「おるぞおるぞ、お宝じゃい」


 ギリギリまでトゲボクに近づいた戸板チームは、3方向に目配せした。ここから先は一瞬の勝負だ。
「いくぜ! 3、2……1。ゴー!」
 戸板が勢いよく前に進むと同時に、トゲボクがガサガサと音を立てて身じろぎし、熱と振動を感知し鋭い葉を大量に射出した。
「さぁ、どんどんと射ってきやがれや」
 戸板の支えをイェスタフに交代したバラクは、次の一手のために素早く魔法語を詠唱した。
「ようし、第二段階だ!」
 正面の戸板への葉の射出が弱まったタイミングで、3方向から各自は周囲に火のついた松明をバラ撒き、地面をドンドンと足踏みしはじめた。熱感知と振動感知の両面を撹乱しようという作戦である。
「竜牙兵、前に!」
「さてお立合い、目を見開いて御覧じろ。ソレッ!」
 トゲボクは周囲の反応に戸惑い気味に、散漫な様子で多方向に葉を射出し始めた。当然、既に葉をほぼ射ち尽くしている正面にはほとんど射出されない。
「もらったぁ!」
 《いだてん》で加速したバラクが素早く距離を詰め、トゲボクに飛び移った。そしてまるで鶏の羽根をむしるかのように、バッサバッサと手早く若芽をむしり取り、袋詰めしていく。
「ありゃまるで鶏肉屋の舞台裏だな……いいぞバラク!」
 へーざぶろーが声援を送った。バラクは片目をつぶってそれに答えると、周囲に言葉を返した。
「もうすぐ終いだ! お土産を確保しろよ!」
「イヤッッホォォォオオォオウ〜〜〜〜〜!」
 奇声を上げたポルが《いだてん》で加速し、頭を出した銀毛イタチをトゲボクの足元をすり抜けながらかっさらった。


「ナハハハ。どうですこのお手並み! もっと褒めていいんですよ。ナーッハッハッハ」
 ポルは両脇に銀毛イタチを一匹づつ抱えながら、高笑いしていた。
「巣穴にはもう少しいそうじゃがなぁ」
 クリフは名残惜しそうに背後のトゲボクを振り返った。
「いや、必要なときに必要なだけ。狩り尽くすのはよしましょうよ」
 スパイデイは巣穴から覗く小さな頭に、ふと家族を連想しつつ、言葉を返した。
「ああ、さすがにもう疲れた。これで十分だろ!」
 バラクが身体に突き刺さった小さな棘を払いながら声をかけた。その横でへーざぶろーも同意の体で頷いている。
「さぁ凱旋だ! 諸君、大儲けの記念に峡谷の山猫亭で一杯やるとするかね」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
クリフ
スパイデイ
へーざぶろー
ポル・ポタリア

→《なんと。よくやったな。これが約束の金貨だ》
トゲボクの木の葉は数えると414枚あった。つまり金貨414枚相当。イェスタフを入れて6名で均等に割れば金貨69枚相当。
そこへバラクが金貨の代わりの品をもらうことは可能かとメメコレオウスに尋ねた。メメコレオウスは少し思案して提示した。
《よかろう。各自取り分の代わりに、好きなものを選ぶが良い》

■メメコレオウスの報酬として、全員、下記から好きなものを1つ選択して下さい。
・金貨で受け取る:金貨69枚
・《教え》:《メメコレオウスの黒き礫》(敵5体に魔法ダメージを6点ずつ与える/1事件に1回使用可能)
・《教え》:《メメコレオウスの黒き毒針》(敵1体に毎ターン魔法ダメージ10点/1事件に1回使用可能)
・《炎の壁》の呪文石(幅6m・高さ4mの炎の壁を召喚。通り抜ける者は20魔法ダメージ)
・《魔神の盾》の呪文石(15ターンのあいだ防御点3倍/1回限り)
・《L3メメコレオウスの黒き毒針》の呪文石(魔法ダメージ30点+毎ターン魔法ダメージ10点)
・スパイダー・ベノム1瓶(3回分・1回3ターン有効)(麻痺毒。毒が入った相手は5ターンのあいだ攻撃力が1/2)
・魔封じの首飾り(魔法防御+5)
・身代わりの依代(1ターンに受けたダメージを全て身代わりとして受け止め、砕け散る)

→銀毛イタチはレックス砦のザルダック商店が1匹金貨60枚で買い取ってくれた。


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■事件B:10人出撃
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎える。
「調査報告を総合すると、奴らの狙いはおそらくここだ」
「シャンキナルの森の、聖地の中の聖地。いにしえの偉大なるエルフ王ベリエンベールの墳墓」
司令室に集まった者たちの間にざわめきが漏れる。
「聖なる鳥セマルグルの眠りを妨げてはならぬ」
ギルサリオンは毅然とした表情で口にすると、ガガック兵長に向き直った。
「ガガック殿、共同戦線を願いたい。私は都に戻り手勢を率いて墳墓を包囲する。レックス砦の精鋭で突入部隊を編成して頂き、呼応して制圧したい」
「いいだろう」
ガガック兵長は鷹揚に頷くと、君たちに向き直った。
「志願するものは一歩、前に出よ!」
脅威予測)中
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 シャンキナルの森の奥深く。普段は狩人とて敬遠して足を踏み入れない、静謐な遺跡。西方エルフが崇める英雄、いにしえのエルフ王ベリエンベールの墳墓である。森の木立を影に、物音を殺して潜む一団の姿がそこにあった。鋭い目つきで遺跡を眺める隊長格のエルフの横に、斥候を終えた偵察兵のニンツと盗賊カーモネーギーが控えていた。
「遺跡の内部はいま話したとおり。概ねアンタが言っていたのと変わりはないようだ」
 ニンツの報告に、隊長ギルサリオンは鷹揚に頷く。
「術士のダンナは?」
「アルヴェルディアは他の遺跡の浄化に向かわせた。……アンドレアだったか。奴の提案にも一理あると思ったのでな」
(今回重要なのは奴らを倒すことではなく、奴らの目的を完遂させないこと。そうだろう)
 いつも穏やかそうな笑みを絶やさないアンドレアが、めずらしく正面からギルサリオンに提言した言葉が思い出された。
「定命の者にしては尊大な物言いではあるが、聞く価値はある」
「森の守り……ねえ」
「そう、森の守りを高めておくに越したことはないからな」
 半信半疑の様子のニンツの言葉を、"片耳の"マロウズが引き継いだ。
「で、そのアンドレアは」
「一緒じゃなかったのか、ニンツ」
 マロウズが怪訝そうな顔で問いかけた。傍らのカーモネーギーも不安そうな顔で首を振った。
「いやかなりデカい遺跡だったからな。手分けして捜索してたんだ。てっきり先に帰ってるのかと思ったんだが」
「そうか……」  
「おおい、いつまで待機しとるんじゃ。日が暮れちまうぞい」
 老兵メックリンガーがせわしない様子で声を上げた。その隣で道具の手入れを行っていた赤毛の盗賊エミリアも不機嫌そうな顔で同意の様子を表した。確かに、このままここに大人数で潜み続けているわけにもいかない。
 めずらしく落ち着かなさげに大剣の素振りをしていたソーグも手を止め、カエル人サマ、寡黙な戦士ヘルト、東洋風の戦士デュラルも近づいてきた。全員が緊張感のある表情でギルサリオンとマロウズを見つめた。手勢のほとんどを術士とともに遺跡の浄化に向かわせたギルサリオンは、お前が決めろとばかりにマロウズを見やった。マロウズは全員を見回し、一拍おいて宣言した。
「突入する」
(……アンドレア、無事だといいが)


「途中の分岐をすべて調べられたわけじゃないけど、いくつかは目印を付けておいたよ」
 魔力によるものか薄く発光する石壁を指し示しながら、カーモネーギーが後衛を振り返って小声で伝えた。既に何度か分岐路を通り抜けて来ている。
「玄室やそこに繋がる通路が無数に張り巡らされている。控えの間、近衛の間、王妃の間を抜けて、最も奥が王の間だ」
 隊長ギルサリオンが冷ややかな口調を崩さず答えた。
「くれぐれも慎重にな。どんな罠が仕掛けられているかわからん……」
 マロウズが目先の分岐路を見つめながら、珍しく不安げな声でつぶやいた。
「大丈夫。とりあえず、そこにはなにもない」
 エミリアの手から粉々になった《そこにあり》の呪文石がこぼれ落ちた。


 分岐路を何度も右へ左へ折れて進む。無言の圧力の中、足音だけが響き渡る。
「やれやれ……一体どんな仕掛けでいつから光ってやがるんだか」
 ニンツは不気味に発光する壁に手を這わせながら誰に言うともなしに呟いた。
「千年の昔より今に至り、そしてこれからも、とこしえにな」
「……そうかよ。じゃあ俺やお前の爺さんの爺さんが生まれるよりも前からってこったな」
 ギルサリオンがしばしの沈黙のあと、重い口を開いた。
「丁度良い機会だ。貴様ら帝国人にお伽噺をしてやろう」
 そうして指し示された玄室の壁一面に、古代の壁画が描かれていた。

……
数千年の昔、この地に現れた邪悪なる不死者が暴虐の限りを尽くした。不死身のコシチェイと渾名された老人はその名の通り、切られても毒を飲んでも寿命でさえも死ななかった。シャンキナルの森を治めるエルフの長老たちでさえ、コシチェイの前には為す術もなかった。そうして長い時が流れた。
時のエルフ王、偉大なる英雄ベリエンベールがついに立ち上がった。ベリエンベール王は西方エルフの従者とともに、大冒険の末についにコシチェイの秘密を突き止めた。彼の者の不死の秘密、それは魂と身体を分ける秘術にあったのだ。隠されたコシチェイの魂は、針の先端にあり、その針は卵の中に、その卵はアヒルの中に、そのアヒルはウサギの中に、そのウサギは鉄の箱の中に、その鉄の箱は緑の樫の樹の根元に埋められ、それは大洋に浮かぶ孤島に隠されていた。ベリエンベール王は苦難の末、それを見つけ、盗み出した。
しかしいかな偉大なるベリエンベール王でも、神の如き力を持つ不死者の魂を完全に消し去ることは叶わなかった。そこでベリエンベール王はその魂をシャンキナルの森の守り神、聖なる鳥セマルグルに捧げ、セマルグルはその魂を7つに分けて森に封印し、自らも眠りについた。
……

「長い歴史の間に、コシチェイの封印は何度も解かれたが、その度に我ら西方エルフの手によって封印が成された」
 隊長ギルサリオンの声が玄室に響き渡った。
「それがどうしたってんだ。そんなお伽噺はここいらのもんなら誰だって知ってらあ」
 ニンツが食って掛かった。
「まだわからぬか。貴様ら人間がマリオナルシスと呼ぶあの屍人使い……あれこそがコシチェイよ」
「なんだと」
「100年前のオーバーキル城での戦にて、我ら西方エルフはカザンの女帝レロトラーと手を組み、彼奴を再度封印することに成功した。ふん、さすがの死の女神もあの不死人には手を焼いたと見える」
 ギルサリオンの話は終わり、沈黙が辺りを支配した。
「やれやれ、そこまでご存知とはね。西方エルフを侮りすぎたか」
 抑揚のない冷たい声とともに、闇から黒衣に身を包んだ男が一人姿を現した。
「エリファス……!」
「正直、邪魔なんですよね、皆さん方は」
 屍人使いエリファスは右手に握った杖を軽く振りながら魔法語を詠唱した。
「常闇の国より死せる同胞、我が求めに応じ馳せ参じよ……《やつらの骨》!」
 玄室の石棺の蓋が重い音とともに開き、中から古めかしい装束を身に纏った骸骨が起き上がった。
「おのれ……古代の祖霊を愚弄するか、貴様」
「ははは。偉大な英雄も罪人も、死ねばただの屍。二度目の生をマリオナルシス卿の民として働いてもらいますよ」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:マロウズMR45防5、ヘルトMR40防5、デュラルMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、エミリアMR30防5、カーモネーギーMR30防10、メックリンガー老MR30防5、サマMR20防5、魔術師ヴェルナーMR25
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、隊員MR30*6
敵:屍人使いエリファスMR100防5、古代エルフ骸骨兵MR60*6

「一人かよエリファス。子守りの姐さんはどうした」
「そちらこそ、えらく大軍でお出ましじゃあないですか」
 黒衣の屍人使いと実体化した骸骨兵を挟んで、ジリジリと間合いを計りながら、ニンツは小声で傍らのギルサリオンに声をかけた。
「右の通路から先に行け。 俺たちは後から追っかける」
「なんだと」
「こんなところで全員が足止めされるわけには行かねえだろが。お前なら正しい道順もわかってんだろ、隊長」
「しかし貴様」
「行けよっ!」
 ニンツはギルサリオンを押しのけ、前線に飛び出した。ギルサリオンはその背中を見つめ、手早く配下に指示を出した。西方エルフの一団が迅速に離脱する。
 通路に姿を消した西方エルフの一団にちらりと目をやりながら、屍人使いエリファスは魔法語を詠唱した。
「原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」
 *エリファス《炎の嵐》詠唱。
 *ニンツ《ないことに》詠唱。エリファスの《炎の嵐》を無効化。
「もうその手は飽きたぜ! エリファス!」
「お返しダ」
 *サマ《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全員に20魔法ダメージ!
 *魔術師ヴェルナー《凶眼》詠唱。ヘルトの攻撃力*3。

1ラウンド:PC【381】 VS 敵【353】 /敵側に28ダメージ!(エリファス80、古代エルフ骸骨兵A36、B36、C36、D36、E36、F36)

「このあともう一戦……そっちが本命だ。どこまで手の内を温存できるか……」
「魔術師さんよ、援護頼んだぜ」
「ワシが第4次オーバーキル城攻防戦の勇者メックリンガーであーる!」

 *エリファス《凶眼》詠唱。
 *エミリア《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《凶眼》を無効化。
 *魔術師ヴェルナー《L2これでもくらえ!》詠唱。古代エルフ骸骨兵Fに40魔法ダメージ! 骸骨兵F、粉砕。

2ラウンド:PC【313】 VS 敵【288】 /敵側に25ダメージ!(エリファス80、古代エルフ骸骨兵A31、B32、C32、D32、E32、F0)

 *エリファス《L2これでもくらえ!》詠唱
 *カーモネーギー《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《L2これでもくらえ!》を無効化

3ラウンド:PC【306】 VS 敵【283】 /敵側に23ダメージ!(エリファス80、古代エルフ骸骨兵A27、B28、C28、D28、E28、F0)

「ここだ。ここで決めるっ」
 *ソーグ《いだてん》詠唱。
 *ソーグ《凶眼》の呪文石を使用。攻撃力*3。
「ええい、そうやすやすと……!」
 *エリファス《のろま》詠唱。
 *ヘルト《ないことに》詠唱。エリファスの《のろま》を無効化。

4ラウンド:PC【474】 VS 敵【281】 /敵側に193ダメージ!(エリファス52、古代エルフ骸骨兵A0、B0、C0、D0、E0、F0)

 ソーグは鬼神の如き素早さで骸骨兵を薙ぎ払い、その勢いのまま大剣を大上段に構えて振り下ろした。渾身の一撃をまともに食らって、エリファスは血しぶきを撒き散らしながら大きくよろめいた。
「ちっ、ここまでか。だが時間は十分稼いだ」
 エリファスは苦虫を噛み潰したように吐き捨てると懐から一掴みの宝石を取り出し、床に叩きつけた。俄に立ち上った黒煙の中から黒い獣が這い出してきた。煙に紛れ、エリファスは素早く後退する。

増援:ブラックハウンドMR40*3
 *エリファス撤退。

5ラウンド:PC【315】 VS 敵【111】 /敵側に204ダメージ!(敵全滅)

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「休んでる暇はない。追うぞ」
「わかっとるわい! 年寄りをそう急かすでないわ」
 息を整える暇もなく、一行はエリファスの後を追う。石畳に残された血の跡を辿り、いくつかの通路と玄室を通り抜けると、やがてこれまで通り抜けてきたよりも遥かに大きく遥かに装飾にあふれる玄室が広がっていた。目の前によろめきながら辿り着いたであろうエリファスの姿が見えた。
「遅かったねえ。この森で新たな血が大量に流されたおかげで、封印も随分簡単に解くことができたよ」
「エルファニ!」
「みっともないねえエリファス。そんなんだから何百年経ってもマリオナルシスさまに叱られるのさ、アンタは」
 真紅のローブを身に纏った女、屍人使いエルファニと屍人兵の軍勢が玄室に散開していた。荒い息をついたエリファスが味方に合流し、壁にもたれかかった。対する西方エルフの一団は全身傷だらけになって膝をついていた。
「不覚……彼奴の魔力を少しは消耗させる事はできたが……このざまよ」
 全身を焼け焦げと凍傷に覆い尽くされた隊長ギルサリオンが、血反吐を吐きながら一行を見やった。その配下のエルフたちの半数は既に息をしていなかった。マロウズはちらりとその有様を見やると目を伏せた。
「……もういい。あとは任せろ」
「はっ、カッコいいじゃないのさ。惚れるねえ。さぁ、おいでよお!」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:マロウズMR45防5、ヘルトMR40防5、デュラルMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、エミリアMR30防5、カーモネーギーMR30防10、メックリンガー老MR30防5、サマMR20防5、魔術師ヴェルナーMR25
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR30/60防5、隊員MR15/30*3
敵:屍人使いエルファニMR120防5魔防10、屍人使いエリファスMR52/100防5、屍人兵MR80*8

「総力戦じゃな」
「爺さん、無理すんなよ」
「ふん、若造が。笑わせるわい」

 *マロウズ、ヘルト、ギルサリオン《死の刃》詠唱。攻撃力*2。
 *カーモネーギー《いだてん》詠唱。2回行動。
 *ニンツ、異界獣の黒曜石使用。MR40ブラックハウンド召喚。
 *エミリア、竜の牙使用。MR30スパルトイ召喚。
 *魔術師ヴェルナー《凶眼》詠唱。ニンツの攻撃力*3。
「天を統べる御使いたる竜の息吹、煉獄より木霊する呪詛の声、現し世と隠り世の狭間より放たれよ……《地獄の爆発》!」
「原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *屍人使いエリファス《炎の嵐》詠唱。
 *ソーグ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
 *メックリンガー《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《炎の嵐》を無効化。
「せいぜい無駄な魔術を使っていろ」
「こんなもの昔の戦では当たり前じゃい」

1ラウンド:PC【567+147】 VS 敵【744】 /PC側に30ダメージ!(マロウズ45、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エミリア30、カーモネーギー30、メックリンガー老30、サマ20、魔術師ヴェルナー23、隊長ギルサリオン30、隊員A13、B13、C13)

「くっそ……これでも互角かよ」
「怯むな。まだ手はあるよ」
 怖気づいた様子のカーモネーギーを横目に、エミリアが懐から何かを掴みだした。横に並ぶカエル人サマも小さく頷き懐に手を入れた。カーモネーギーがはっとしてそれに呼応する。
 *サマ《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全員に20魔法ダメージ!
 *カーモネーギー《炎の壁》の呪文石を使用。出現した炎の壁により屍人兵を前衛と後衛で分断。
 *エミリア、炎の石を使用。敵前衛に合計31魔法ダメージ!
「へえ、面白いことするじゃないのさ」
「エルファニ、油断するな」
「構うこたない、前進!」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *屍人使いエリファス《L2これでもくらえ!》詠唱
 *魔術師ヴェルナー《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
 *ニンツ《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《L2これでもくらえ!》を無効化

2ラウンド:PC【402+104】 VS 敵【408】 /敵側に98ダメージ!(エリファニ108、エリファス25、屍人兵A49、B49、C49、D49/【分断】E60、F60、G60、H60)

 後衛の屍人兵が炎の壁をものともせずに行軍する。業火に身体を焼かれ、さながら地獄の亡者の様相である、
「残念ねえ。こんなチンケな炎じゃこいつらは止まらないよ」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *エミリア《ないことに》の呪文石を使用。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「イーゼルヴァンの名において命ずる《眠れ》!」
「ふん、小賢しい」
 *サマ《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。
 *エリファス《ないことに》詠唱。サマの《イーゼルヴァンの黒き夢》を無効化。
「そのような低級な魔術が通用するとでも……」
「馬鹿メ」
「なに?」
 *ニンツ《これでもくらえ!》詠唱。エリファスに20魔法ダメージ!
「ぎゃああああ」

3ラウンド:PC【408+95】 VS 敵【592】 /PC側に89ダメージ!(マロウズ44、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ34、エミリア29、カーモネーギー30、メックリンガー老29、サマ19、魔術師ヴェルナー18、ブラックハウンド35、スパルトイ25、隊長ギルサリオン30、隊員A8、B8、C8)

「エリファス、この間抜け! しょうがない、ここは引きな」
「ああ……すまない」
 よろめきながら後方へ下がろうとするエリファスと入れ代わりに、後衛の屍人兵が1体、エルファニに近づいた。
「なんだい、アンタ」
「届け物だ。ゴント村の男から預かった『復讐』……受け取ってもらうぞ」
 黒の剣が一閃され、石畳に屍人使いの左手が転がった。炎に焼け焦げたぼろ布をめくり変装を解いたアンドレアが鋭い目でエルファニを睨みつけた。
 エルファニはたまらず悲鳴を上げ、失った左手を抑えながら悶え苦しんだ。それを好機と見たデュラルが懐に手を入れた。
「……変身!」
 *デュラル、熊神石を使用。ワーベア化→MR+30
 *デュラル《凶眼》詠唱。攻撃力*3。

4ラウンド:PC【532+96+90】 VS 敵【579】 /敵側に188ダメージ!(エリファニ93、エリファス5、屍人兵A28、B28、C28、D28、E19、F19、G19、H19)

 瞬時に大熊と化したデュラルが激しく突進した。エルファニは魔法語を口の端に上らせたが、左手を失った状態では詠唱も叶わず、デュラルの体当たりと噛みつきを首元に受けて血を吐きながら絶叫した。
「離せえええ! 離すんだよお」
 エルファニは肩口に噛み付いた大熊デュラルを振りほどこうと、鮮血にまみれながらもがき苦しんだ。
「エ、エルファニ」
 背後に気を取られたエリファスの隙をヘルトは逃さなかった。素早く突き出した右手から、炎の嵐が巻き起こり、エリファスの全身に業火が襲いかかった。
「グワァー」
 天井まで届こうかという炎がエリファスの身体を焼き尽くす。ヘルトは粉々になった呪文石の欠片を投げ捨てながら呟いた。
「……切り札を見せるなら、更に奥の手を持て、とな」
 ごろりと消し炭になった身体が転がった。
「マ、マリオナルシスさまぁ〜〜〜〜」
 エルファニは普段の余裕をかなぐり捨てて絶叫した。
「エルファニ……せいぜい地の底でゆっくり眠ってくれや」
 ニンツが短剣を握り直し、首を跳ねるためにゆっくりと近づいた。と、その時。
 中空に闇の渦が巻き、辺り一帯を底冷えする冷気が包んだ。
 一行は金縛りにあったように動けなかった。そして渦からずるりと漆黒の腕が這い出し、屍人使いエルファニの身体を鷲掴みにした。ぐったりとしたエルファニは焦点の定まらぬ目で石畳に転がるエリファスの死体を見ながら小さく呟いた。
「可愛そうなエリファス。もう一度マリオナルシス卿に作り直してもらわないとねえ……」
 刹那。漆黒の腕はそのままエルファニを闇の渦に引きずり込んだ。


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
"片耳の"マロウズ →戦闘後の探索で《そこにあり》を詠唱。屍人使いエリファスの遺品を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。
ヘルト →《炎の嵐》の呪文石を使用。戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。屍人使いエリファスの遺品を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。
デュラル・アフサラール →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。屍人使いエリファスの遺品を発見。屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)を入手した。
偵察兵のニンツ →異界獣の黒曜石、《ないことに》の呪文石を使用。
ソーグ →《凶眼》の呪文石を使用。
エミリア →《そこにあり》の呪文石を2つ、《ないことに》の呪文石を2つ、炎の石を使用。戦闘後の探索で、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)を入手した。
カーモネーギー →《炎の壁》の呪文石を使用。戦闘後の探索で《そこにあり》を詠唱。屍人使いエリファスの遺品を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。
メックリンガー老 →《ないことに》の呪文石を使用。
サマ →《炎の嵐》の呪文石を2つ使用。
アンドレア →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。古代の宝冠(金貨40枚相当)

→沈黙があたりを支配していた。屍人使いエルファニの左手は所在なげに蠢いていたが、やがて力尽き動きを止めた。アンドレアがそれを踏みつけると粉々に崩れ去った。
「この遺跡を再度封印する。浄化のためにシャンキナルの都から術士たちを呼び寄せねばならん」
手負いの隊長ギルサリオンがそう宣言した。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件C:4人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
3階の魔獣の住処たる密林にて、天空に向かってそびえる古代樹の調査が途中となっている。
次の階層への手かがりを得ることを最優先とせよ。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「うわぁー。これが噂の古代樹ってやつネ!」
「こら、勝手に先に行くな」
「塔の中に空もあるなんて、すごいネ〜」
 屋内にあるとは思えぬ密林と、その中央にそびえる古代の巨木。一行はもう何度目かの探索となる、巨木の幹の周囲を螺旋を描いて登る、いわば樹の道を言葉少なげに進んでいた。先頭を進む東洋風の少女シャオリンと若きドワーフ戦士ヤスヒロンを眺めながら、無敵の万太郎は横に並んで歩いている雇い人、魔術師カンダックに話しかけた。
「魔術師殿。確約もない報酬の申し出を飲んでもらってすまないな」
「構わんよ。もし何も手に入らねば、貴公のその古代の宝物を頂けるのだからね」
 魔術師カンダックは悪戯めいた目つきで含み笑いを返した。視線の先には万太郎の右手にはめられた古めかしい指輪が光っていた。
「……ま、そうならないように、何か見つけますよ」
 苦笑と不安がないまぜになったような表情で万太郎が小さく答えた。
「万太郎隊長! 魔術師殿!」
 ヤスヒロンが鋭い口調で二人を呼んだ。一行の前には、古代樹の幹に精密に彫り込まれた彫刻壁画が広がっていた。魔術師カンダックは一瞥すると一歩前に進み出た。
「ああ……上位エルフ語だね。任せ給え」
「また魔術師戦争時代の代物か?」
 後ろから万太郎に並んだカエル人の戦士ヴェルサリウス27世が、問いかけた。
「で、あろうね」
 魔術師カンダックは彫刻壁画に忙しく目を走らせながら、背後の二人に答えた。しばしの沈黙の時間。こうなると残された面々は手持ち無沙汰となり、思い思いに腰を下ろすと荷物を広げて野営の準備を始めた。万太郎とヴェルサリウスは軽く相談し、それぞれのドールを偵察に向かわせた。


「どうやら弐の騎士とやらは、かの《狂える魔法使い》ルーポの直弟子にあたるようだね」
 しばらく時が過ぎたあと、不意に魔術師が言葉を発した。一行はその周囲に集まって耳をそばだてた。魔術師カンダックが指し示した壁画の部分には、大量の人形に魔術で命を吹き込む弐の騎士と、それに導きを与えるかのような宮廷魔術師の姿が描かれていた。

……
太古。カザン帝国が建国される約4万6千年の昔のこと。
この地、太古の街道〈グレート・ロード〉の付近一帯に君臨し《虎の王》と称された覇王ガイウス。
元来、上位エルフ語で《矢》を表す言葉《Tigris》は、転じて矢のように速く俊敏に動く獣=虎の語源となった。
その国は人々から虎の王の治める帝国《ティグリア》と呼ばれていた。
覇王ガイウスは麾下にそれぞれ特異な力を持つ近衛騎士を5人従え、近隣諸国を併合し帝国の領土を拡大した。
その覇王の権勢を右腕として支えたのが《狂える魔法使い》とあだ名され諸国から忌み嫌われていた宮廷魔術師ルーポであった。
ルーポは禁忌とされた邪悪な古代魔術を駆使し、従わぬ近隣諸国に毒と呪いを蔓延させ、煉獄から召喚した悪鬼の軍勢で国土を蹂躙した。
そのような事は露と知らない帝国の民は、戦の度に凱旋する覇王ガイウスと5人の近衛騎士、そして宮廷魔術師ルーポを讃え《七英雄》と称した。
……

「……と、まぁこんなところか。無論、壁画には七英雄を讃える内容しか記されてはいまいがね」
「魔術師殿は、いったいどこでそのような知識を?」
「呪われた古代帝国の覇王の逸話は、私も調べていたことがあってね。コースト市のスラムグリオン魔法学校の大図書館の歴史書を紐解けば、幾多の研究者の記述が散見している」
 魔術師カンダックは肩をすくめながら、フードの奥で薄く笑みを浮かべた。
「センセ! それで?」
「ああ、人形遣いとされる、弐の騎士ベルナルドゥスとやらの力はどうやら《狂える魔法使い》ルーポ直伝の技のようだ」
「その技を破る方法かなんかは書いてないんですかい」
「さて、そこまでは……ね」
 誰ともなしに一行は上空を見上げた。沈黙の帳が降りていた一行の傍に、先行して偵察に向かっていたバードドールが緩やかに滑空して舞い降りた。
《あるじ、この先にまた古き祠があるようです》


 下層で見たエルフの木像を祀った祠と同様、古代樹の幹をくり抜いた空間に、ドワーフの姿を象った木像が5体並んでいた。山の妖精族ドワーフは思い思いの道具を手に、静かに立ち尽くしている。一行は厳かな空気を感じ、口をつぐんでいた。と、そこに甲高い声が響き渡った。
「クカカカカ。ようやくこの階層までやってきたか。遅かったなぁ」
 一陣の風とともに塵芥が吹き付けてきた。ヤスヒロンは身体にまとわりつく粉塵を吸い込み、たまらず咳き込んだ。嘲弄するかのような笑い声とともに風は吹き抜け、一行の背後の上空で、塵が尖った耳に長い尻尾を持つ妖魔の姿に像を結んだ。
「間抜けどもめに、弐の騎士さまの手を煩わすまでもないわな。おれが相手をしてやるよ」
 塵悪魔がヒュウと口笛を吹き鳴らすと、祠に整然と並んでいたドワーフの木像が緩やかに動き出した……。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR25防5、バードドールMR30、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR35、シャオリンMR45防5魔防5、ヤスヒロンMR30防5、魔術師カンダックMR25
敵:ドワーフ木像MR60防3*5

 *先制射撃:ハンタードール【29】/ドワーフ木像Eに29ダメージ!(ドワーフ木像A60、B60、C60、D60、E34)
 *魔術師カンダック《L2これでもくらえ!》詠唱。ドワーフ木像Eに40魔法ダメージ! ドワーフ木像E、粉砕。

1ラウンド:PC【204】 VS 敵【219】 /PC側に15ダメージ!(万太郎25、バードドール28、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール33、シャオリン45、ヤスヒロン30、魔術師カンダック23)

2ラウンド:PC【209】 VS 敵【215】 /PC側に6ダメージ!(万太郎25、バードドール27、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール32、シャオリン45、ヤスヒロン30、魔術師カンダック22)

 *魔術師カンダック《凶眼》詠唱。万太郎の攻撃力*3。
 *ヤスヒロン、古代帝国の杖を使用。《炎の嵐》発動! 敵全員に20魔法ダメージ!

3ラウンド:PC【235】 VS 敵【170】 /敵側に65ダメージ!(ドワーフ木像A26、B27、C27、D27、E0)

「クケケケ。ちっとは腕を上げたみたいじゃねえか。いいぜいいぜ。もっとこぉい!!」
 塵悪魔の叫び声とともに、上空からもはや聞き慣れた大きな羽音が聞こえてきた。

増援:翼竜 MR60*2

4ラウンド:PC【191】 VS 敵【266】 /PC側に75ダメージ!(万太郎19、バードドール16、ヴェルサリウス27世19、ハンタードール22、シャオリン39、ヤスヒロン24、魔術師カンダック12)

「まずいヨ……このままじゃ……」
「……いいや、こんなところで終わらせない」
 万太郎は小さく呟くと懐に手を入れた。それを目にしたシャオリンとヴェルサリウスが呼応する。

 *万太郎《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全員に20魔法ダメージ!
 *シャオリン《死の刃》詠唱。攻撃力*2
 *ヴェルサリウス27世《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。翼竜B、昏睡。

5ラウンド:PC【211】 VS 敵【168】 /敵側に43ダメージ!(ドワーフ木像A1、B3、C3、D3、E0、翼竜A33、B33(昏睡))

 *万太郎、古代帝国の指輪を使用。《凶眼》発動! 攻撃力*3

6ラウンド:PC【216】 VS 敵【146】 /敵側に70ダメージ!(ドワーフ木像A0、B0、C0、D0、E0、翼竜A22、B22(昏睡))

7ラウンド:PC【169】 VS 敵【41】 /敵全滅

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「ウヒャヒャ。こいつはなんとまぁ。ようし、こうなりゃ全軍集合だ。どんどんいくぜぇ」
 一行は満身創痍の状態で塵悪魔の軽口を耳にしていた。その時、天にさっと暗雲が立ち込めた。
《誰の命のつもりだ》
 重い冷ややかな声が辺りに響き渡った。ふざけ半分の態度を取っていた塵悪魔の様子が一瞬で凍りつく。
《下がれ。塵悪魔ふぜいが偉大なる陛下の軍勢をなんと心得るか》
「ヴェ、ヴェルナルドゥスさま!」
《招かれざる客人よ。更に上の階層で待っておるぞ》
 厳かな声が響き渡るとともに、突風が吹き上げ、塵悪魔を遥か上空に吹き飛ばした。
 甲高い悲鳴が消え失せたあと、あたりをまた沈黙が支配した。
「ちくしょう……また出直しだ」
 膝をついたまま、万太郎がそうつぶやいた。


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎 →《炎の嵐》の呪文石を使用。
ヴェルサリウス27世 →戦闘後の探索で古代帝国の宝珠を使用。《そこにあり》発動。隠された財宝を発見。《L3これでもくらえ!》の呪文石*2を入手。
シャオリン →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。炎のガントレットを入手。
ヤスヒロン →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。《魔神の盾》の呪文石*2を入手。

→帰還前にドワーフ像の祠を探索。祠の奥、古代樹のウロから隠された財宝が見つかる。


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☆ランキング

1位:
エミリア/MR30防5
+金貨50枚、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)
→(所持品:金貨55枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《開け》の呪文石*3、《そこにあり》の呪文石*1、《ないことに》の呪文石*4、奇跡的な回復薬*2、竜の牙、熊神石の破片、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能))

デュラル・アフサラール/MR40防5
+金貨50枚、屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)
→(所持品:金貨100枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、《ないことに》の呪文石、熊神石、身代わりの依代、屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)、呪文:《凶眼》)

3位:
ヴェルサリウス27世/MR20防10魔防5
+金貨20枚、《L3これでもくらえ!》の呪文石*2
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、古代帝国の宝珠(《開け》《そこにあり》《ないことに》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《開け》の呪文石、《L3これでもくらえ!》の呪文石*2、奇跡的な回復薬、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

ヤスヒロン/MR30防5
+金貨20枚、《魔神の盾》の呪文石*2
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】、高品質な防具【首、腕など急所を部分的に鉄板で覆った鎖帷子】、古代帝国の杖(《L3これでもくらえ!》《炎の嵐》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石*2、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

5位:
ヘルト/MR40防5
+金貨40枚、異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)
→(所持品:金貨55枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《厄払い》の呪文石、異界獣の黒曜石、呪文:《死の刃》《ないことに》)

カーモネーギー/MR30防10
+金貨40枚、異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)
→(所持品:金貨90枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬、異界獣の黒曜石、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)

7位:
アンドレア/MR55防5
+金貨50枚、古代の宝冠(金貨40枚相当)
→(所持品:金貨95枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、モンゴーのしるし、熊神石、炎の石、呪文:《これでもくらえ!》《いだてん》)

8位:
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨45枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬、身代わりの依り代、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)

クリフ/MR45防5
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨65枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、炎の石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

スパイデイ/MR30防5
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨75枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、高品質な防具 【鋼の鎧、楯セット】そこにありの呪文石*1、奇跡的な回復薬、熊神石の破片、身代わりの依代)

へーざぶろー/MR20
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨35枚、呪文:《死の刃》《そこにあり》《炎の嵐》)

ポル・ポタリア/MR30防5
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨155枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》《いだてん》)

13位:
"片耳の"マロウズ/MR45防5
+金貨30枚、異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)
→(所持品:金貨40枚。黒き短剣、高品質な武器+2【チェーン・ソード】、高品質な防具【レザージャケット】、奇跡的な回復薬、異界獣の黒曜石、呪文:《死の刃》《そこにあり》)

シャオリン/MR45防5魔防5
+金貨10枚、炎のガントレット(《炎の嵐》《炎の壁》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
→(所持品:金貨70枚。高品質な武器+2【ヒョウ】、高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、奇跡的な回復薬*2、炎のガントレット(《炎の嵐》《炎の壁》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、呪文:《死の刃》《ないことに》)

15位:
サマ/MR20防5
+金貨60枚
→(所持品:金貨135枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)

16位:
偵察兵のニンツ/MR40防5
+金貨50枚
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、奇跡的な回復薬×2、《ないことに》の呪文石、呪文:《これでもくらえ!》《ないことに》)

ソーグ/MR35防5
+金貨50枚
→(所持品:金貨60枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《ないことに》の呪文石、呪文:《ないことに》《いだてん》)

メックリンガー老/MR30防5
+金貨50枚
→(所持品:金貨55枚。高品質な武器【槍】、いにしえの胸当て、奇跡的な回復薬*2、ボンバの実*2)

無敵の万太郎/MR25防5
+金貨50枚(魔術師カンダックへの支払いに充てる *後払い60枚)
→(所持品:金貨20枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、古代帝国の指輪(《凶眼》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《凶眼》の呪文石、バードドール(MR30、飛行可能))

■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《耐えよ》の呪文石 金貨40枚 5ターンのあいだ防御点2倍/1回限り
・《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石 金貨40枚 2ターンのあいだ1名に魔法防御15点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(戦士L3) 金貨100枚 MR80防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練1:金貨50枚/(これでもくらえ、死の刃、開け、そこにあり、ないことに)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)
・魔術訓練2:金貨80枚/(いだてん、凶眼、炎の嵐、耐えよ、わたしを守ってあなたを守って)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
〈大断崖〉山間のフョードル村から救援の要請があった。
どうやら山あいにはるか昔からある旧い神殿が地すべりにやられたらしい。
普段は訪れるものも少ない場所だが、収穫祭までには復旧しておきたいそうだ。
ただしばらく放置していた隙に何者かが住み着いている恐れがある。
状況の調査と、もし怪物や野党の類がいれば排除してもらえないだろうか。
脅威予測)中
報酬)中


B:
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎える。
「諸君、先日の墳墓の決戦での助力に感謝する」
ギルサリオンが一礼する。ガガック兵長が言葉を続けた。
「しかしだ、屍人使いの一人を仕留めたとはいえ、奴らの目論見がどこまで達せられたのか不明だ」
「このところ森で目立った動きはない。残りの手勢も乏しくなったのか、さもなくば何か企んで息を潜めているのか……」
西方エルフ森林警備隊は、シャンキナルの都から呼び寄せた術士たちとともに、奴らに穢された遺跡の浄化と巡回を行うとのことだ。
手すきのものは協力して調査にあたるようにとガガック兵長から指示があった。
脅威予測)低
報酬)低


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
3階の魔獣の住処たる密林にて、天空に向かってそびえる古代樹の調査が途中となっている。
帰還した探索隊の報告によれば、弐の騎士との対決は間近だと思われる。
一層の注意をして望むように。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な際にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:12/22(日)24時まで

 *ep.10配信予定:1/26(日)


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2019年10月27日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.8 No.2468

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T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.8

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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

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事件の結末

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■事件A:8人出撃
カーサ村の戦勝祝いとして、レックス砦にカザン市から慰問団が派遣されてきた。
と言ってもタダの見世物じゃあない。悪名高きカザンの闘技場でレロトラー陛下の覚えもめでたき、グランツ剣闘士団のお出ましだ。
一対一の格闘から大型獣との集団戦までなんでもござれの強者揃い。
それが今回はなんと親善試合として砦の面々とお手合わせ願いたいときたもんだ。
……ここだけの話、あまり良い噂は聞かんヤツらだ。無理にとは言わん。適当にお茶を濁したって構わんぞ。
(下記より選択して下さい)
 ・グランツ剣闘士団員との親善試合に志願
 ・大型獣との集団戦に志願
 ・観客として応援/賭けに参加
脅威予測)低
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 その日のレックス砦は軽い興奮状態に包み込まれていた。
 カーサ村での屍人の軍勢との戦勝祝いとして催された宴。その最高潮として、カザン市から慰問のために派遣されてきたグランツ剣闘士団による見世物が始まろうとしていた。
 グランツ剣闘士団は、カザンの金獅子と称される団長グランツを筆頭に、それぞれの団員がかの悪名高きカザンの闘技場でレロトラー陛下の覚えもめでたいと噂される強者揃い。果たしてどんな出し物が見れるのか。その期待から、普段はガガック兵長による厳しい訓練が行われる訓練場の柵を囲んで、びっしりと群衆が詰めかけていた。
 大声で賭けの参加者を募る声が響く中、皆、周りの知人と期待の声を口の端に上らせている。
「ワクワクするのぉ」
 老兵メックリンガーが周囲に劣らず高揚した様子で、傍らの軽薄そうな男に語りかけた。
「ボクはギャンブルには自信あるんだよねえ。おジイちゃんも損したくないなら、ボクと同じのに賭けたほうがいいよ〜」
 ポル・ポタリアはヘラヘラと笑いつつも、意外に鋭い目で柵の中を眺めていた。
「馬でも犬でもボートでも、強さの基本は下半身。足腰強そうな子に賭けちゃうよ〜。ま、下半身なら僕も自信あるけどね!」
 最前列の天幕の下に設えられた貴賓席に、砦の長たるガガック兵長と剣闘士団長グランツが並んで座っている。
 柵の中では道化による前座の芸が終わり、大型獣との集団戦の準備が整えられていた。


「まさか志願したのが儂ら二人だけとはのう」
「いいじゃねえか。その分報酬も山分けって事でよ」
 ドワーフ戦士クリフと戦士へーざぶろーがそれぞれ武器を手に、柵の内側で待機していた。
「さあて、何が出てくるのやら……」
 へーざぶろーが不敵に薄笑いを浮かべながら、対面に設置された檻に目をやった。金属製の檻には布がかけられ中が見えなくされていたが、時折中から鉄柵に身体をぶつける鈍い音が聞こえていた。
「手柄より命が大事じゃ。弱点を集中的に狙うぞい」
 へーざぶろーとは対象的に落ち着かなげなクリフがそう口にした。
「そんなもんがあるといいがね……ほら、はじまるぜ!」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:クリフMR45防5、へーざぶろーMR20
敵:サーベルタイガーMR80

「ええい、弱点、弱点……はどこじゃい」
「こんなもんは先手必勝だ! 長引けばこっちが不利になるばかりだぞ!」

 *へーざぶろー、《死の刃》詠唱。
1ラウンド:PC【80】 VS 敵【71】 /敵側に9ダメージ!(サーベルタイガー71)

「どうだぁ!」
「だめじゃ、勢いが止まらん……!」
 檻から放たれた猛虎は、獲物めがけて飛びかかってきた。

2ラウンド:PC【66】 VS 敵【63】 /敵側に3ダメージ!(サーベルタイガー68)
3ラウンド:PC【58】 VS 敵【62】 /PC側に4ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー18)
4ラウンド:PC【65】 VS 敵【62】 /敵側に3ダメージ!(サーベルタイガー65)
5ラウンド:PC【61】 VS 敵【67】 /PC側に6ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー15)

「畜生、ジリ貧になるぞこりゃ……」
 へーざぶろーは軽症を負いつつ、敵の出方を窺っていた。
(……くそ、俺も鎧を着込んでおくべきだったか?)
「そこじゃ! ガツーンといかんかい!」
「ああ、もう、そんなんじゃボクのお金が!」
 観客席からメックリンガーとポルの声援とも言えぬ声援が飛んだ。

6ラウンド:PC【58】 VS 敵【59】 /PC側に1ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー15)
7ラウンド:PC【53】 VS 敵【61】 /PC側に8ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー11)
8ラウンド:PC【55】 VS 敵【61】 /PC側に6ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー8)
9ラウンド:PC【54】 VS 敵【64】 /PC側に10ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー3)

 すれ違いざまに爪と牙で襲いかかってくる猛虎に対し、クリフはぶつぶつと呟きながらなにかを狙っていた。
 重装備のクリフに引替え、へーざぶろーはその都度身体のどこかに傷を負い、衣服を血に染め動きも鈍くなっていた。傍目からも次の突撃をかわすのは困難に見えた。
 猛虎は獲物を手にかける期待からか遠吠えを上げ、更に勢いづいてへーざぶろーに飛びかかった。
「どけぃ!」
 クリフが叫びながら、へーざぶろーに体当たりした。そのまま身代わりに猛虎の突撃を受け止めると、胴体に奇妙にねじれたグレムリンの左腕を回し、口早に魔法語を詠唱した。
「イーゼルヴァンの名において命ずる《朽ちよ》!」

 *クリフ《イーゼルヴァンの黒き手》詠唱。サーベルタイガーに10魔法ダメージ!クリフ10回復。
10ラウンド:PC【56】 VS 敵【61】 /PC側に5ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー1)

「そこまで!勝負あり!」
 団長グランツが片手を上げて示唆した。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 わっと歓声が上がった。
 嬉しそうに酒をあおる者、地団駄を踏んで悪態をつく者。ニヤニヤ笑いを浮かべた胴元の元に掛け金の分配を求める者が殺到していた。
 狩猟用ボーラを手に天幕から飛び出した副団長ワインバーグが、手慣れた様子で猛虎を捕縛する。
 グランツの隣席に座っていたガガック兵長は、渋面を隠せなかった。


「まぁ、生きとるだけでめっけもんだて……」
 クリフは目を回して倒れ込んでいるへーざぶろーに手を差し伸べ、肩を貸しながら試合場から退場した。
「さぁさぁ気を取り直してっと」
「次はいよいよ親善試合じゃな!」
「我らが砦の代表くんたちは、どんなもんかなぁ〜?」
 いつの間にか最前列に陣取っていた観戦組のメックリンガーとポルの2人は酒や肴を広げながら楽しそうに柵の中に目をやった。


「ガガック閣下!」
 赤毛の盗賊エミリアが珍しく丁寧な口調で天幕に向けて呼びかけた。
「親善試合ですが、普段の任務のようにチームで戦わせてもらえないでしょうか」
「1対1ではなくか?」
「はい、我々ごときでは個人個人の力は剣闘士団の皆様には到底及ばぬでしょうし、観客を退屈させぬためにも、ぜひ」
 思わぬ提案を受け逡巡するガガックに、隣席のグランツ団長が鷹揚な表情で頷いた。
「ガガック閣下……閣下ご推薦のレックス砦の精鋭は3名、その娘の要望どおり我が方も3名でお相手しよう」
「むう……」
「アーノルド、イアン、ヴェロニカ! 出ろ」
 ガガックの返事を待たずグランツが指示を出すと、天幕から3つの人影が進み出た。
 筋骨隆々たる巨躯の男性、アーノルド。狡猾そうな顔つきの短身痩躯の老人、イアン。猫のような身のこなしの妖艶な美女、ヴェロニカ。
 三人は余裕の笑みを浮かべながら、相対するレックス砦の代表選手を見やった。


「よ、よろしくお願いしますっ」
 緊張の面持ちでアーノルドに近づいたエミリアは恐る恐るといった様子で手を差し出した。
「わ、私たち、魔術師もいないような駆け出し揃いですけど、全力で頑張りますねっ」
 そう言うと、エミリアはアーノルドの手を両手で握って強く上下に振った。
「ああ、安心しなよ嬢ちゃん。俺たちにも魔法使いはいない。この試合、魔法は無しだ」
「わぁ……! あのグランツ剣闘士団と握手しちゃった! もうこれだけで果報者ですっっ!」
 エミリアは一方的にまくしたてると、照れ笑いを浮かべつつ身を翻し仲間の下へと足早に立ち去った。
「……なんだありゃ?」


 観客席ではメックリンガーが普段と違うエミリアの様子に首をひねっていた。
「あやつ、柄にもない調子でなにを考えておるんじゃ?」
「悪いものでも食べたんだったりしてね〜。あっ、そこの君、今晩どう? ボクのギャンブルの極意知りたくなーい? え、時間無い? あそう、じゃあ明日はどう〜?」


「まずは想定通り」
 エミリアが背にした相手方をちらりと眺めながら、いつもの口調でそう呟いた。
「これでこっちをド素人と舐めてくれりゃいいんだけどね」
 背後に控える東洋風の少女シャオリン、黒髪長髪の剣士スパイデイの二人は落ち着かない表情で歴戦の剣闘士たちをチラチラと眺めていた。
「つ……強そうですねえ。さすが噂のグランツ剣闘士団」
「当たり前だろ。弱そうな剣闘士なんてのは墓の中にしかいないよ」
「エミリア姐さん、スパイデイ兄さん、頑張ろうヨ! アタシも必殺のソナンイエ体術を見せちゃうからネ!」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:エミリアMR30防5、シャオリンMR45防5魔防5、スパイデイMR30防5
敵:アーノルドMR50防5、イアンMR30防5、ヴェロニカMR40防5

1ラウンド:PC【100】 VS 敵【120】 /PC側に20ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)

「おとうさーん。がんばってー!」
 不意にスパイデイの耳に娘の声が届いた。目の前の剣戟をやり過ごしつつ、慌てて目を走らせると、柵の最前列に10歳の娘がしがみついていた。横には8歳になる息子も真剣な顔つきでこちらを眺めている。
 スパイデイは深呼吸をした。
「妻に会うその日まで、私はもっと強くなって見せる。子供たち、お留守番頼みますよ!」

2ラウンド:PC【93】 VS 敵【106】 /PC側に13ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)
3ラウンド:PC【98】 VS 敵【107】 /PC側に9ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)
4ラウンド:PC【98】 VS 敵【115】 /PC側に17ダメージ!(エミリア28、シャオリン42、スパイデイ28)

「ええい、見ちゃおれんわ! やはりワシも参戦すべきじゃったか」
「ケ・セラ・セラ〜。なるようになるさ〜」
 やや酒が回った様子の観戦組の二人は無責任な意見を口にしながら、おつまみ片手に酒を煽っていた。メックリンガー老はふと腰の革袋から果実を取り出し、無造作にかぶりついた。
「ふんがっふっふ」

5ラウンド:PC【90】 VS 敵【111】 /PC側に21ダメージ!(エミリア26、シャオリン40、スパイデイ26)
6ラウンド:PC【87】 VS 敵【118】 /PC側に31ダメージ!(エミリア21、シャオリン34、スパイデイ21)

「なんじゃこの実、頭がスッキリするのう〜」
「さ〜てと、このまま負けちゃったら、だれか可愛い子に慰めてもらうとしますか。あ、ねえねえ今晩どう?」
 もはや戦況すら横目の観客席の2人組はさておき、膠着状態というにはやや分が悪い状況に、シャオリンは焦りを隠せなかった。チラリと両横の二人に目を走らせる。目が合ったエミリアは小さく頷いた。
「……スパイデイ! いくよ」
 エミリアとスパイデイは目配せすると、懐に手を入れなにかを掴みだした。

 *エミリア、スパイデイ、熊神石の破片使用。ワーベア化→MR+25

 突如、大熊と化していく二人を前に、アーノルドは畏怖を感じつつ叫んだ。
「聞いてねえぞ、何だコイツらは!」
「ふん。最初に全力で頑張るって言っただろ」

7ラウンド:PC【129】 VS 敵【107】 /敵側に22ダメージ!(アーノルド47、イアン28、ヴェロニカ38)
8ラウンド:PC【117】 VS 敵【109】 /敵側に8ダメージ!(アーノルド47、イアン28、ヴェロニカ38)
9ラウンド:PC【134】 VS 敵【102】 /敵側に32ダメージ!(アーノルド41、イアン23、ヴェロニカ32)
10ラウンド:PC【121】 VS 敵【100】 /敵側に21ダメージ!(アーノルド39、イアン21、ヴェロニカ30)

「そこまで!時間切れだ」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 双方の損耗具合を見比べた結果、レックス砦に軍配が上がった。
 しかしエミリアとスパイデイが使った奇妙な獣化の技に、掛けの参加者からは釈然としない、なんとも言えない空気が漂っていた。
 そんな雰囲気を敢えて無視し、エミリアは先陣を切って堂々と退場していった。
「みんな応援ありがとうネ!」
 シャオリンが愛想を振りまく中、スパイデイは子供たちの元に駆け寄っていった。


「ええい、負けた負けた。団長、申し訳ねえ」
 アーノルドが大仰な様子で天幕のグランツ団長に向けて手を合わせて平謝りした。 
「……表立って殺すわけにもいかんからの」
「ま、こんなとこでしょ。本来の目的はもう終わってるんだし」
 イアンとヴェロニカは意味ありげに目配せしつつ、あっさりとした様子で天幕に引き上げた。


「やれやれ……どうやらこれで終わるわけにはいかなくなったようだ」
 言葉とは裏腹に嬉しそうな様子で、団長グランツは軽く腰を浮かし、ガガックに話しかけた。
「ガガック閣下、もう一勝負を所望したい」
「いや、しかし、予定では……」
「出るのは、私だ。……なに、その方が観衆も納得しましょう」
 ガガック兵長はぎょっとした顔で傍らの男を見やった。カザンの金獅子とあだ名される、グランツ団長自ら、だと?。
 グランツはガガックの返事を待たず、マントを脱ぎ捨てると試合場に身を踊らせた。その堂々たる姿に観客がわっと歓声を上げた。
「我が名はグランツ剣闘士団団長、ゲルドルフ・フォン・グランツヴェーレン! この宴、最高の栄誉をかけてこの私に挑む者はおらぬか!」
「おもしれえ!」
 大声とともに柵を飛び越え、赤毛の大男が姿を現した。
「俺は《冬の嶺の赤き炎》バラク=ヘルムハート! 父の名はグレム! 祖父の名はドラグ! 我らが一族の名にかけて、グランツ剣闘士団団長よ! いざ尋常に勝負!」
 観客がバラクの登場に更に大きな歓声を上げた。
 カザンの金獅子と冬の嶺の赤き炎、果たしてどんな勝負になるのか。大騒ぎの中、胴元は大慌てで掛け率を決め、掛け金を回収に駆け回っていた。


「俺はこの砦の傭兵じゃ一番の古株で、1対1の戦闘なら一番強いかもしれねぇぜ。それに俺と団長さんとの戦いとなると、派手にならぁな。客も喜ぶんじゃねぇかな?」
 軽く準備運動をしながら、バラクが話しかけた。対するグランツは身に纏っていた重厚な金属鎧の留め具を外し無造作に足元に投げ捨てながら、いかにも楽しげに答えた。
「なかなか自信があるようだな。そういう態度は嫌いではないぞ。どこまで通用するか、せいぜいやってみせるがよい」
「折角のグランツ剣闘士団長さまとの戦いだ、目一杯戦わせて貰いてぇ。魔法も毒も無しで頼めるか?」
「ああ。魔法無し、道具無し、殺しも無しだ。それでよいな」
「いいよな!? 兵長!」
 ガガックは憮然とした顔で、好きにしろと呟いた。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:バラク=ヘルムハートMR50防5 
敵:団長グランツMR100→60防5

「はじめ!」
 副団長ワインバーグが立会人として合図を出した。
 その声を聞くや、団長グランツは右手を後ろ手に回すと、腰の長剣はそのままに、左手一本で小剣を構えた。
「どういうつもりだ」
「せっかくの勝負、一瞬で終わらせてはつまらぬ」
「……俺を馬鹿にするのか!」
「お前こそ俺を馬鹿にしているのか。カザンの金獅子の称号……伊達ではないぞ」
 射抜かれるような目線と低い声に含まれる圧力に、バラクは一瞬たじろぎかけた。先ほどまで薄笑いを浮かべていたのと同じ人物とは思えぬ鋭い目つき。始まる前から気圧されるわけには行かない。赤毛の戦士は不安を振り払うように気合の声を上げた。

1ラウンド:バラク【42】 VS グランツ【54】 /バラクに12ダメージ!(バラク43 VS グランツ60)

「どうした。大口を叩いておいてそのざまか」
「くそっ、まだまだ戦は始まったばかりよ!」

2ラウンド:バラク【43】 VS グランツ【58】 /バラクに15ダメージ!(バラク33 VS グランツ60)

「これでも、くらいな!!」
 グランツの攻撃が当たるかに見えた刹那、バラクは身につけていた真赤なマントを外して投げつけ、視界を遮った。
 そのまま一歩前に出たバラクは、マントの上から左手の大斧を大振りに薙ぎ払いつつ、右手の長剣で素早く三度突きを入れた。

奇襲:バラク【42】 /グランツに42ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

「どうしたよ剣闘士の旦那! こりゃ『お上品』な戦いじゃ無えだろうが!」
「はは、良いぞ……! こうでなくてはな」
 血に染まったマントを引き剥がし、傷だらけの身体を晒しながら、カザンの金獅子グランツは不敵に笑った。

3ラウンド:バラク【41】 VS グランツ【38】 /グランツに3ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

 右に左に激しく揺さぶるバラクの剣戟を、グランツは小剣一本で見事に受け流し続けていた。防戦一方のグランツに焦れたバラクは斧と剣を打ち合わせて挑発する。
「おいおい! それじゃ俺もお客さんも楽しめねえぜ! かかってこいよ!」
「やれやれ……これではどちらが挑戦者かわからぬな」

4ラウンド:バラク【36】 VS グランツ【41】 /バラクに5ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

 鍔迫り合いの中、顔と顔が近づいた刹那、グランツが小声で語りかけた。
「……お前ら、誰に恨みを買った?」
「なに?」
「さるやんごとなきお方がな、お前らの事が気に入らぬそうだ」
 グランツはぐいと力を入れて、バラクを突き放した。

5ラウンド:バラク【38】 VS グランツ【34】 /グランツに4ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

「俺たちは金さえ貰えば何でもする……いや、しなければならんのだ。所詮貴族に逆らっては剣闘士はやって行けぬ」
「あんたほどの名声があってもか」
 剣戟を繰り返しながら、歓声に紛れた会話は続く。
「名声など虚しいだけよ。いかに積み上げようとも、1度負ければ地に落ち、明日の食い物にもありつけぬ身」
「じゃあやめちまえばいい」
「それこそ愚かな物言い。我らはカザン帝国に飼われる罪人。闘技場の外に自由など持たされぬ」
 グランツは自重するように苦笑を浮かべると、目線を柵の外に向けた。
 視線の先には先程の親善試合を終えて柵の外に出た三人と、大型獣との戦いを終えた二人の姿があった。


「あいたたた」
 嬉しそうに息子を抱き上げていたスパイデイが不意に苦痛の声をあげた。
「どうした?」
「いや、なんかひどく関節が痛むんですよ」
「兄さんも? 実はアタシもさっきから調子が……」
 シャオリンが両の膝頭を抑えながら、不安げな顔で呟いた。隣でエミリアが無言で嘔吐を始めた。
「おい、へーざぶろー。しっかりせんか。傷はもう塞がっとろうが」
「めまいが取れねえんだ……くそ……」
 クリフに看病を受けながら、横たわったへーざぶろーが青白い顔でうめき声を上げていた。

6ラウンド:バラク【40】 VS グランツ【35】 /グランツに5ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

「依頼は果たさねばならん。だが、戦いの中の失態とあれば、仕方あるまい?」
「何を言っている」
「貴様らには十分楽しませてもらった。くだらぬ貴族共のために殺すには惜しい」
 そう言い放つとグランツは右手を腰にやると、そっと革紐を弛めた。そしてそのまま小剣の一撃を放つと、後方に飛び退った。
 勢いで緩んだ腰袋が地面に落ちる。バラクはそれをちらりと眺めると不敵に笑った。
「一つ忘れてるぜ」
「なに?」
「俺が勝つ可能性がまだあるだろうが!」
「ふん、面白い」
 バラクは勢いをつけて大上段に構えた大斧を振りかぶりながら飛びかかった。

7ラウンド:バラク【41】 VS グランツ【39】 /グランツに2ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

「オラオラ! どうした! その程度じゃ俺は止まらねぇぜ!」
「確かに、言うだけの事はあるようだ……お前のような男に、手加減は無礼だな」
 グランツは後ろ手にしていた右手で、腰の長剣を抜き放つと前面で交差させた。
「仕切り直しだ。こい!」

*グランツMR23/60 → 63/100

8ラウンド:バラク【40】 VS グランツ【65】 /バラクに25ダメージ!(バラク13 VS グランツ63)

「強え……! 強えなあんた。流石はグランツ剣闘士団だ! 楽しいぜ! どうだ? 俺はあんたを楽しませれてるかい?」
 グランツはバラクを見返しながら嬉しそうに笑みを浮かべた。
「バラク! 根性みせんかい!」
「ボクの今晩の飲み代、稼がせてよね〜!」
 すっかり酔いの回った観客席の二人が声援を送った。
 バラクはそちらに向かって指を突き上げると、首を回し、更に別の方角に向かって右手の斧を掲げ観客にアピールした。
「……俺は剣闘士ってのに憧れててな。強い男ってだけじゃねぇ『格好いい』男じゃねーと、いけねぇんだろ?」
「ふん、面白い奴め」
 グランツは小剣を収め、長剣を両手で握りなおすとバラクの目をじっと見つめた。
「最後の一撃、受け止めきれよ」

9ラウンド:バラク【26】 VS グランツ【72】 /バラクに46ダメージ!(バラク0 VS グランツ63)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「くっはー! やっぱりつえーなグランツ剣闘士団長さまは! 降参だぜ!」
 大の字に転がった後しばらくして、ようやく片膝をついて持ち直したバラクは、両手を上げて降参の意を表した。
「勝負あり」
 副団長ワインバーグが裁定の声を上げた。


「レックス砦の英雄諸君に、盛大な拍手を!」
 グランツ団長は観客に向けて、大仰な様子でやや芝居がかった礼をした。観客より歓声が飛び交う。それを受け、剣闘士団員たちも全員天幕から歩み出し、団長の横に並び歓声に答えていた。
 バラクは痛む身体を擦りながら、何気ない様子で足元の革袋を拾い上げると、歓声を背にして試合場を後にした。
「しかし、カザンの貴族さまか……いったいなんだってんだか……」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
クリフ
へーざぶろー
エミリア →熊神石の破片の亀裂が増した。次に使えば砕け散りそうだ。
シャオリン
スパイデイ →熊神石の破片の亀裂が増した。次に使えば砕け散りそうだ。
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
ポル・ポタリア →大型獣との集団戦の賭けに負け(-10)、親善試合3対3の賭けに勝ち(+30)、団長戦の賭けに負け(-5)(通算+金貨15)
メックリンガー老 →大型獣との集団戦の賭けに負け(-10)、親善試合3対3の賭けに勝ち(+30)、団長戦の賭けに負け(-5)(通算+金貨15)、ボンバの実を1つ食べた。頭がスッキリと冴え、回復力が高まるのを感じた。薬と併用すると効果がありそうだ。

→団長との特別試合を終えたバラクが、謎の丸薬を試合に出場した面々に配った。半信半疑で口にした面々であったが、不思議と試合後の身体的不調は徐々に収まりを見せた。不調の正体にエミリアは毒を盛られた可能性を主張したが、丸薬の入手元を尋ねられたバラクの「どうでもいいだろそんなこたぁ」という言葉によって有耶無耶にされる。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件B:8人出撃
ガガック兵長に呼び出され司令室に向かった君たちを見知った人物が出迎えた。
西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンは、一同を見回すとおもむろに伝書を読み上げた。
「シャンキナルの長老、太陽の長アノーリオンの名において伝える。屍人の軍勢絶つべし。為し得る限り殲滅し、以って之が痕跡を残さざる如く努めよ。帝国の良識に期待する」
ギルサリオンはそこでガガック兵長に軽く頷くと、君たちに向き直った。
「私と共に斥候として南進する者は、志願頂きたい」
(下記より選択して下さい)
 ・西方エルフの遺跡を中心に調査提案
 ・人間の集落を中心に調査提案
 ・その他の提案
脅威予測)大・ただし敵の拠点調査を優先せよ
報酬)中

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「やっぱりあんたの予想通りだったな」
「ああ……外れてくれた方がよかったんだが」
 古めかしい大きな屋敷を前に、先行した盗賊カーモネーギーより人の気配はないとの報告を受け、アンドレアはいつも浮かべている穏やかそうな笑みに若干の陰りを見せた。
 カーサ村の近隣の村をしらみつぶしに聞き込む事多数。ゴント村の外れ、元貴族の屋敷に、1年ほど前から変わった魔術師が住み着いているという情報を手にした。その魔術師は昼間はまるで姿を見せず、村人とも一切交流しようとしないため、最初は友好的な態度であった村人たちも次第に気味が悪くなり、もはや屋敷に近づこうともせず、やれ悪臭がするだの、異常な量の食物を運び込んでいただの、ひそひそ声で根も葉もない噂話に興じていた。
「……カーサ村はおそらくは何かの実験場で、実験に一区切りついたから破棄されたのだろう。とすれば、あそこだけとは思えん。屍人使いどもの実験場はまだ他にもあると考えたのだが」
 アンドレアは険しい表情のまま、同行するカエル人サマに目をやった。
「……いやなニオイがする」
 サマは無表情なままでポツリと呟いた。二人は屋敷の方を振り仰いだ。
「ニンゲン、隠れても無駄ダ」
 サマの声が辺りに響くや否や、門扉の陰から痩せた人影が姿を現した。
「だ、誰だっ!」
「おおっと、そんなに大声を出さないでくれたまえよ」
 カーモネーギーの誰何の声に年齢不詳のその男は肩を竦めた。
「天知る地知る我知る人知る……密偵イェスタフとは俺のことだ!」
 大げさな身振り手振りで名乗りを上げ終わると、男は沈黙を続ける三人を見つめて苦笑した。
「おいおい、そう静まり返られると、こっちが恥ずかしくなるじゃないか」


 自称密偵のイェスタフの手引で、一行は屋敷の地下に隠された研究施設に向かった。薄暗い研究室では、雑多な走り書きや得体のしれない液体の入った瓶などが散乱していた。
「……エリファスの館に残されていたものと似ているな」
 カーモネーギーは品物に目を走らせながらそう呟いた。どちらにせよ、決定的なものは全て持ち去られている。
「悪臭とやらの正体は、こいつか……?」
「まだ奥がある」
 イェスタフが大きな扉を指し示した。アンドレアが怪訝な顔で問いかけた。
「なぜ自分で調べなかった」
「なに、その……ちょいと複雑な仕掛けの錠前でな」
「どけ、ワタシに任せろ」
 サマが懐から呪文石を取り出し、扉に掲げた。
「《開け》」
 扉は暖かな光に包まれ、小さく錠前の開く金属音がやけに大きく響いた。
「行くゾ」


 むっとする臭気が鼻を突いた。もともとは地下牢であったのだろうその部屋は、壁から金属製の手枷が伸び、五つの手枷のうち三つに屍体が繋がれたままになっていた。
「なにを試していやがったはわからんが……」
「反吐が出るぜ。せめて後始末くらい……」
 むせ返るような屍臭に顔をしかめながら、カーモネーギーとアンドレアが言葉をかわした。
 その時、一つの手枷の鎖がガチャリと音を立てた。
「……殺シてクれ……」
 右手が繋がれたまま、左手は腐り落ち、顔面の半分に蛆がたかった屍体が、目だけでギロリとこちらを睨んだ。


「そノ魔術師が提示しタ金貨は見たこともなイほどだっタ。その日かラ、俺たち家族ハここに連れてこラれ、毎日違ウ薬を飲まされタ……」
 男の話は続く。四人は沈痛な表情でその話に聞き入っていた。
「……妻も息子も、死んダ。俺ハ……俺だケがこんナ身体で生き残っテしまっタ」
 呪われた不死の男は淡々と語り続けた。
「あル日、若イ魔術師が言っタ『この森は古き守りが強すぎる。先にそちらをなんとかせねば』……それかラ、誰もここヲ訪れル事はなクなっタ」
 語り終えた男の片目から一筋の涙が溢れる。
「痛みでも死なヌ。飢エでも死なヌ。家族を失イ、こんな身体デ生き続けたくはナい……」
 男は深い哀しみをその目に湛えた。四人は嘆息した。
 長い沈黙の時間が流れた。
「わかった」
 アンドレアはそう一言つぶやくと黒き剣を一閃した。湿った石畳の床にごとりと男の首が転がる。
「無念だったろう。だが、後は任せろ……」
 アンドレアは怒りに燃える目で剣を鞘に収めた。
「次にこの剣で手にかけるのは、奴らだ」


 一方その頃、西方エルフ森林警備隊とともに森を進んだレックス砦の偵察隊は、エルフの聖地たる古代の神像を前にしていた。鳥と動物の要素の入り交じった異形の身体を持つ古代の神像。七つの頭を持つ聖なる鳥。七頭神セマルグルの名で呼ばれるその神像は、過去何度か彼らが目にしたものと同じように、全身を赤黒い血によって穢されていた。
「ダメだ……ここもか」
 血塗られた神像を横目に、"片耳の"マロウズが傍らの寡黙な戦士ヘルトに話しかけた。
「これでここいらの神像のうち、未確認のものは2つだけだ」
「それとて無事かどうかわかったものではない」
 偵察兵のニンツの言葉に、大剣を背負った男ソーグが慎重な様子で口にした。
「旦那……この先の林道はしばらく誰も通った形跡はありやせん。どうしやす?」
 先行して別方向を偵察してきた盗賊エバンスが雇い主であるニンツに報告した。


「貴様ら帝国人は気にも留めておらんだろうがな。守ってくださっているのだ。古き神はな」
 西方エルフの隊長ギルサリオンが神像を見つめながら、厳しい表情で呟いた。
「ケッ、まさか不死身のコシチェイを解き放つなんて言うつもりじゃねえだろうな」
 ニンツが肩を竦めながら小さく口にした。
「なんだそれは」
「お伽噺さ。この辺りの村じゃ子供の頃から必ず聞かされて育つんだ」
 興味深げに問いかけた東洋風の戦士デュラルに、ニンツは吐き捨てるように言い放った。
「歴史はお伽噺などではない」
「なに……?」
「正しき歴史を紡ぐこともできぬ貴様ら人の子には到底わからぬことよ」
「てめえなにが言いたい」
 ニンツがギルサリオンに食ってかかろうとしたその時、盗賊エバンスが鋭い警告の声を発した。
「旦那がた! なんか来ますぜ」
「くそっ、話はあとだ!」


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【戦闘】
PC:マロウズMR40防5、ヘルトMR40防5、デュラルMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、盗賊エバンスMR40
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5
敵:屍人兵MR80*6、アンデッドハウンドMR60*3

「屍人兵か……ということはやはり」
「アルヴェルディア、調伏せよ!」
「御意」
「エバンス、俺に《死の刃》を!」

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵A調伏
 *盗賊エバンス《死の刃》詠唱。ニンツの攻撃力*2。
1ラウンド:PC【449】 VS 敵【510】 /味方側に61ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス36、ギルサリオン60、アルヴェルディア31、隊員A25、B25、C25、D26、E26)
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵B調伏
2ラウンド:PC【418】 VS 敵【463】 /味方側に45ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス33、ギルサリオン60、アルヴェルディア28、隊員A22、B22、C22、D23、E23)
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵C調伏
3ラウンド:PC【407】 VS 敵【391】 /敵側に16ダメージ!(屍人兵A0、B0、C0、D77、E77、F77、アンデッドハウンドA57、B58、C58)


「あぁら、気が合うわね、アンタたち。それともアタシの事が好きになって追いかけて来てくれたのかしら」
 木立の闇から姿を現した真紅のローブを身に纏った女を目にし、ソーグは激しい視線で睨みつけた。
「魔女め……」
「ふふふ。ティーパーティを始めるには人手不足じゃない?」
 屍人使いエルファニは煌めく指輪をはめた左手を軽く一閃すると魔法語を詠唱した。
「常闇の国より死せる同胞、我が求めに応じ馳せ参じよ……《やつらの骨》!」

 *増援:屍人使いエルファニMR120防5魔防10、骸骨兵MR50*5

「あはは、踊れ踊れ。束の間の灯火!」
「……構うな! 目の前の屍人兵を片付けよ!」

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵D調伏
 *ソーグ《いだてん》詠唱
 *マロウズ、ヘルト、ギルサリオン《死の刃》詠唱。
3ラウンド:PC【556】 VS 敵【601】 /味方側に45ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス30、ギルサリオン60、アルヴェルディア25、隊員A19、B19、C19、D20、E20)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵E調伏
「天を統べる御使いたる竜の息吹、煉獄より木霊する呪詛の声、現し世と隠り世の狭間より放たれよ……《地獄の爆発》!」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ソーグ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「その手は通じんぞ、魔女め」
「さぁいつまで続くかしらねぇ」

4ラウンド:PC【445】 VS 敵【515】 /味方側に70ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス25、ギルサリオン59、アルヴェルディア20、隊員A14、B14、C14、D15、E15)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵F調伏(屍人兵全滅)
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ヘルト《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「うふふふ。あと何人使えるのかしら?」
「くっ……」

5ラウンド:PC【416】 VS 敵【457】 /味方側に41ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス22、ギルサリオン59、アルヴェルディア17、隊員A11、B11、C11、D12、E12)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドA調伏
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ニンツ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「そろそろ終わりかなぁ……残念ねえ?」
「畜生っ!」

6ラウンド:PC【368】 VS 敵【402】 /味方側に34ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス19、ギルサリオン59、アルヴェルディア14、隊員A9、B9、C9、D10、E10)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドB調伏
「さ。楽しかったけど、遊びはおしまい。古き神とやらには去って頂かないとねえ」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ヘルト《ないことに》の呪文石を使用。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「……最後の手段は隠し持っておくものだ」
 ヘルトの手から粉々になった呪文石の破片がこぼれ落ちた。女は真赤な舌をちろりと出して冷たく微笑んだ。
「ああら、素敵ね。貴方、愛してあげたくなったわ」

7ラウンド:PC【372】 VS 敵【383】 /味方側に11ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス19、ギルサリオン59、アルヴェルディア14、隊員A8、B8、C8、D9、E9)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドC調伏
「それじゃあ終わりにしましょうか……天を統べる御使いたる……」
「それはこっちの台詞だ」
 *デュラル、熊神石を使用。ワーベア化→MR+30
 *デュラル《凶眼》詠唱。攻撃力*3。

 瞬時に大熊と化したデュラルが前衛の骸骨兵を蹴散らし、屍人使いに突進した。エルファニは慌てて魔法語を詠唱しかけたが、それに呼応したマロウズが懐から呪文石を掴み出し、強大な閃光が彼女を襲い激しい衝撃が全身を包み込んだ。詠唱は間に合わず、大きく振りかぶった熊爪の一撃をまともに受け、エルファニはくぐもったうめき声とともに激しく吐血した。

 *マロウズ《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。屍人使いエルファニに60魔法ダメージ!

8ラウンド:PC【519】 VS 敵【312】 /敵側に207ダメージ!(屍人使いエルファニMR38防5魔防10、骸骨兵A15、B15、C15、D15、E15)

「ああもう、癪だねえ。癪に障るよ、まったく……!」
 エルファニはぶつぶつと悪態をつきながら、閃光とともに左手を一振りした。
「今度会ったときはたっぷり愛してあげるからねえ……《わたしをどこかへ》」
 屍人使いエルファニが掻き消える刹那に浮かべた邪悪な笑みに、ニンツは背筋にゾッとするものを感じた。

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「な……なんとかなったか」
 ソーグが力なくその場に膝をついた。
 残った骸骨兵を殲滅し、静けさを取り戻した森に、傷ついた者たちの荒い息だけが木霊していた。
「待てよ……」
 何かを考え込んでいたマロウズは小さくつぶやくとそのまま地面に木の枝で地図を描きはじめた。
「隊長!」
 呼ばれたギルサリオンが地面を覗き込んだ。
「……なるほど」
「穢された遺跡をすべて繋げば、ほぼ環状に並ぶ。その中央には……」
「ああ。そこがこの森で最も魔力の高まる場所……いにしえのエルフ王ベリエンベールの墳墓か」
 マロウズとギルサリオンは小さく頷きあった。森の木立を抜けてそよ風が通り過ぎてゆく。
「森の守りは保たれねばならない。そうだろう?」
「ふん、氏族の名を捨てた男に言われるまでもない」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
アンドレア →研究室で無銘の呪文書を発見。呪文:《これでもくらえ!》を習得した。
カーモネーギー →研究室で《そこにあり》を詠唱。《炎の壁》の呪文石を発見・入手した。(幅6m・高さ4mの炎の壁を召喚。通り抜ける者は20魔法ダメージ)
サマ →研究室で《そこにあり》の呪文石を使用。《魔神の盾》の呪文石を発見・入手した。(15ターンのあいだ防御点3倍)

"片耳の"マロウズ →《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。
ソーグ
デュラル・アフサラール
ヘルト →《ないことに》の呪文石を使用。
偵察兵のニンツ →戦闘後の探索で、盗賊エバンズが屍人使いエルファニが落としていった品物を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。

→一行は一時、レックス砦に帰還する。砦は宴のあとの高揚感に包まれていたが、君たちが傷を癒やし、装備を整えた後、司令室へ報告に出頭する頃にはその熱も落ち着いていた。そして数日後、ガガック兵長が再度君たちを呼び集めた。


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■事件C:3人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
帰還した無敵の万太郎たちの報告によると、3階は魔獣の住処たる密林と化しているとの由。
全てと戦っていては身体が持たん。次の階層への手かがりを得ることを最優先とするように。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 天空に向かってそびえ立つ古代樹。いや、真にこれは樹なのだろうか……それどころか、周囲のもの全てが真に生物であるかどうかすら定かではない緑の中を、一行は張り詰めた様子で進んでいた。時折、枝が鳴るガサリという音に神経をかき乱されつつ、何事も起こらぬ結果に安堵の吐息を漏らしつつ、無言の隊列は進んだ。


「少し休まんか。万太郎」
「……そうだな」
 沈黙を破り、カエル人の戦士ヴェルサリウス27世が、先行する東洋風の戦士、無敵の万太郎に声をかけた。
 立ち止まった万太郎たちを目にし、深いため息と共にその場に腰を下ろした若きドワーフ戦士ヤスヒロンの背後で、雇い人の女戦士オードリーと魔術師カンダックの二人も額の汗を拭いながら背の荷物を下ろしていた。
「周囲を警戒しろ。何かあればすぐに声をかけるようにな」
「はい、我があるじ」
 ヴェルサリウスは配下のハンタードールに手際よく指示を出すと、一行の元に歩を向けた。
「で、どう思う」
(……私を評価してくれるのはありがたいのだがね。あいにく手に余る調べ物だよ)
 砦の参謀でもある魔術師ヴォーゼル卿は、万太郎の持ち帰った人形の破片を調べ、結果、匙を投げた。
「言い難いんだが、ヴォーゼル卿は戦の采配や権謀術数に特化したお方だ。今の俺たちには古代帝国の知識に長けた識者の知恵が必要だ」
「お主が雇った魔術師……カンダックか。あの御仁は頼りになりそうなのか」
「まだわからぬ」
「それともあれか。バラクたちがよく出入りしてるという得体の知れん魔術師……確か漆黒の手のイーゼルヴァンとか言ったか。彼の者の助力を仰ぐか」
「あるいは、そうかもな」
「なんにせよ、手がかりが少なすぎる。この階層の調査を進めねばならぬ」
 そう口にすると、ヴェルサリウスは天長方向に向けて長く螺旋を描く大樹を改めて見上げた。連なる枝葉は先が見通せぬほど途方もなく長い。
「万太郎隊長、進みますかい?」
 ヤスヒロンが何気なく声をかけた。
「隊長はよせ。柄でも無いよ」
「すんません、つい」
「ま、とにかく、出発しようか」
 その言葉に雇い人たちが手早く荷物をまとめて背に負った。道行きはまだ、長い。


「なんだコイツは……」
「儂らドワーフの手による細工でもここまで精密なものはなかなかないぞ」
 大樹の幹が広くくり抜かれ、簡素ではあるが祠のように整えられていた。そこには武装したエルフの姿を象った木像が5体、整然と並んでいた。確かに実物と見紛う程に精巧に作られているが、信仰の対象と言うにはあまりにも無骨な存在である。
「魔術師殿!」
 万太郎が今回の調査のために雇い入れた魔術師カンダックに声をかけた。魔術師は杖を構えつつ、小さく魔法語を詠唱した。
「む……」
 詠唱に合わせ、木像が淡く紫色の光を発し始めた。一行が武器を構え警戒する。
 木像がゆっくりと動き出した……。


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【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR35、ヤスヒロンMR30防5、女戦士オードリーMR60防5、魔術師カンダックMR25
敵:エルフ木像MR48*5

 *先制射撃:ハンタードール【31】/エルフ木像Eに31ダメージ!(エルフ木像A48、B48、C48、D48、E17)
1ラウンド:PC【187】 VS 敵【194】 /PC側に7ダメージ!(万太郎35、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール34、ヤスヒロン30、女戦士オードリー60、魔術師カンダック24)

 *魔術師カンダック《L2これでもくらえ!》詠唱。エルフ木像Eに40魔法ダメージ! エルフ木像E、粉砕。
2ラウンド:PC【204】 VS 敵【174】 /敵側に30ダメージ!(エルフ木像A40、B40、C41、D41、E0)

 *魔術師カンダック《凶眼》詠唱。万太郎の攻撃力増加。
3ラウンド:PC【239】 VS 敵【155】 /敵側に84ダメージ!(エルフ木像A19、B19、C20、D20、E0)
4ラウンド:PC【182】 VS 敵【113】 /敵側に69ダメージ!(エルフ木像A1、B2、C3、D3、E0)
5ラウンド:PC【178】 VS 敵【72】 /敵側に106ダメージ!(敵全滅)

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「また弐の騎士の作品かい?」
「おそらくは……あぁ、やはりそうだ。刻印がある」
 万太郎は粉砕された木像の左足部分を裏返すと、足裏に当たる箇所に古代文字の刻印を確かめた。
「驚嘆すべき技だな。これだけの数の人形に自我を与えるとは」
 魔術師カンダックが木像の残骸を覗き込みながら口にした。
「これはミラードールと同じようなものか。その……つまり、伝説の白の魔法使いの御業と」
 歴史上最古の大魔術師と称される、白の魔法使いニン=ドゥルジエル=ニン。ミラードールをはじめ、数々の魔法の遺物を創造した伝説上の存在だ。
《いいえ、違います》
 不意に背後から言葉が投げかけられた。振り返るとハンタードールが直立していた。
 この忠実なドールが自ら発言するというのは珍しい。ヴェルサリウスは怪訝そうな顔で先を促した。
《ワタシと彼らの決定的な違いは魂の在処です》
「どういう事だ」
《太古、この地を悪鬼の軍勢が侵した時、ワタシはこの地を訪れた白の魔法使いさまに作られました。そして同じ頃、彼らも悪鬼を率いる騎士たちの一人によってこの姿を与えられたのです》
「弐の騎士、ヴェルナルドゥス……」
《しかし彼らが魂を持つことはありませんでした。今までも、そしてこれからも。魂を持たぬ哀れな木偶人形、それが彼らです。それに引替えワタシは幸せです。ヴェルサリウスさま、貴方がワタシに魂を与えてくださいましたゆえ》
 ハンタードールは語り終えると、主人であるヴェルサリウス27世にうやうやしく礼をした。
 ドールに向かって重ねて問いかけようとしたその刹那、鋭い口調で女戦士オードリーが警告の声を上げた。
「静かに!……何か聞こえる」
 全員が耳をすますと、上空から聞き覚えのある大きな羽音が聞こえてきた。
「まずいぞ。この羽音は」
「くそっ、またアイツらか」
 ヤスヒロンが不安な表情で武器を握り直した。全員は素早く戦闘態勢を取り直した。
「守りの薄いやつは下がれ! アタシに任せな!」
「ヴェルサリウスはドールとともに飛び道具で狙え。魔術師殿は魔法の援護を!」
「承知」


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【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR34、ヤスヒロンMR30防5、女戦士オードリーMR60防5、魔術師カンダックMR24
敵:翼竜 MR60*5

 *先制射撃:ハンタードール【25】/翼竜Eに25ダメージ!(翼竜A60、B60、C60、D60、E35)
 *魔術師カンダック《L2これでもくらえ!》詠唱。翼竜Dに40魔法ダメージ! 翼竜E、撃墜。
1ラウンド:PC【189】 VS 敵【208】 /PC側に19ダメージ!(万太郎35、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール34、ヤスヒロン30、女戦士オードリー60、魔術師カンダック24)

 前線に立つ万太郎と女戦士オードリーは上空から急降下しては鋭い鉤爪で襲いかかってくる翼竜に防戦一方であった。仲間の弓と魔術の連携攻撃でようやく1体は追い落としたものの、残りの4体の波状攻撃に翻弄されていた。と、その時、先頭の攻撃を槍で突き返した万太郎を真横から次の1体が襲った。

 *翼竜B、特殊能力/わしづかみ(万太郎)

 遥か上空に連れ去られる万太郎。慌ててヴェルサリウスとハンタードールが弓で狙撃した。チャンスは一度きり。上昇されてしまえば、例え敵を仕留めたとしても落下した万太郎はひとたまりもない。

狙撃:ヴェルサリウス、ハンタードール【49】/翼竜Bに49ダメージ!(翼竜A60、B11、C60、D60、E0)

「くそっ……!ダメか」

2ラウンド:PC【111】 VS 敵【165】 /PC側に54ダメージ!(ヴェルサリウス27世19、ハンタードール23、ヤスヒロン24、女戦士オードリー44、魔術師カンダック24)

(くそおおおお。こんなところで、死ぬのか……。ソナン・イエにも帰れず? 俺は……俺はまだ……)
 万太郎の脳裏を様々な考えが走馬灯のように次々によぎった。と、不意に頭の中に直接、男とも女ともつかぬ奇妙な声が響いた。
《捧げるか?》

 *魔術師カンダック《凶眼》詠唱。女戦士オードリーの攻撃力*3。
3ラウンド:PC【231】 VS 敵【162】 /敵側に69ダメージ!(翼竜A37、B11(離脱)、C37、D37、E0)
4ラウンド:PC【149】 VS 敵【135】 /敵側に14ダメージ!(翼竜A32、B11(離脱)、C32、D33、E0)

《捧げるか?》
 万太郎は翼竜の鉤爪に胴体を掴まれながら、遥か下界を見下ろした。仲間の姿が小さく見えた。表情までは計り知れぬ遠い距離。せいぜい不安な顔で見上げているのだろう。
 奇妙な声が重ねて問うた。
《捧げるか?》

5ラウンド:PC【140】 VS 敵【117】 /敵側に23ダメージ!(翼竜A24、B11(離脱)、C24、D26、E0)
6ラウンド:PC【149】 VS 敵【114】 /敵側に35ダメージ!(翼竜A12、B11(離脱)、C12、D15、E0)

「捧げる!!」
 3度めの問いに万太郎は叫び返した。刹那、背負い袋に結わえ付けていた木人形が閃光を放ち、万太郎ごと金色の光に包まれた。

6ラウンド:PC【142】 VS 敵【90】 /敵側に52ダメージ!(敵全滅)

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 光の玉はそのまま緩やかに滑空し、エルフ像の祠の近くに降り立った。翼竜を片付けた一行は慌てて駆け寄った。
 倒れ伏している万太郎の傍に鳥人の似姿の木人形がひざまずいていた。絶たれた意識を取り戻した万太郎が視点の定まらぬ目で不思議そうに問いかける。
「お前は……」
《バードドールでございます。お見知り置きを》


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎 →MR10を捧げ、バードドール(MR30、飛行可能)に魂を与えた。
ヴェルサリウス27世 →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。
ヤスヒロン →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。

→エルフ像の祠をあらためて探索。祠の奥、古代樹のウロから隠された財宝が見つかる。魔術師カンダックは次々と取り出される魔力を帯びた品に目を走らせると、フードの奥で申し訳なさそうに顔を曇らせた。
「私ごときではまるでお役にたてそうにありませんな」
「あんたでも無理か……となると砦でしっかり調べ直す必要があるな」
 万太郎は一時撤退を宣言する。

■入手した財宝
・古代王国の杖(《L3これでもくらえ!》《炎の嵐》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
・古代王国の指輪(《凶眼》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
・古代王国の宝珠(《開け》《そこにあり》《ないことに》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
全員、上記から好きなものを1つ選択して下さい。
ただし希望が重なった場合は、先に宣言した人が優先され、その時点で希望者のいないものを入手します。
金貨が欲しい場合は、売却すれば1つにつき金貨60枚を得ることができます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ランキング

1位:
偵察兵のニンツ/MR40防5
 +金貨50枚、異界獣の黒曜石 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、奇跡的な回復薬×2、異界獣の黒曜石、呪文:《これでもくらえ!》《ないことに》)

2位:
ヴェルサリウス27世/MR20防10魔防5
 +金貨30枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

ヤスヒロン/MR30防5
 +金貨30枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】、高品質な防具【首、腕など急所を部分的に鉄板で覆った鎖帷子】、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

4位:
カーモネーギー/MR30防10
 +金貨20枚、《炎の壁》の呪文石 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《炎の壁》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)

サマ/MR20防5
 +金貨20枚、《魔神の盾》の呪文石 →(所持品:金貨75枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《炎の嵐》の呪文石*2、《魔神の盾》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)

6位:
アンドレア/MR55防5
 +金貨20枚、呪文:《これでもくらえ!》を習得 →(所持品:金貨25枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、《ないことに》の呪文石、モンゴーのしるし、熊神石、炎の石、呪文:《これでもくらえ!》《いだてん》)

無敵の万太郎/MR25防5
 +金貨15枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、《凶眼》の呪文石、《炎の嵐》の呪文石、バードドール(MR30、飛行可能))

8位:
エミリア/MR30防5
 +金貨55枚 →(所持品:金貨75枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石*5、奇跡的な回復薬*2、竜の牙、熊神石の破片、炎の石)

シャオリン/MR45防5魔防5
 +金貨55枚 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器+2【ヒョウ】、高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《死の刃》《ないことに》)

スパイデイ/MR30防5
 +金貨55枚 →(所持品:金貨55枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、高品質な防具 【鋼の鎧、楯セット】そこにありの呪文石*1、奇跡的な回復薬、熊神石の破片、身代わりの依代)

《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5 
 +金貨55枚 →(所持品:金貨85枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬、身代わりの依り代、呪文:《ないことに》《いだてん》)

12位:
"片耳の"マロウズ/MR40防5 
 +金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。黒き短剣、高品質な武器【鞭(ウィップ)】、高品質な防具【レザージャケット】、呪文:《死の刃》《そこにあり》)

ソーグ/MR35防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨50枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《凶眼》の呪文石、呪文:《ないことに》《いだてん》)

デュラル・アフサラール/MR40防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、《そこにあり》の呪文石、熊神石、身代わりの依代、呪文:《凶眼》)

ヘルト/MR40防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨95枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《厄払い》の呪文石、呪文:《死の刃》《ないことに》)

16位:
クリフ/MR45防5
 +金貨30枚 →(所持品:金貨45枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、炎の石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

へーざぶろー/MR20
 +金貨30枚 →(所持品:金貨145枚、呪文:《死の刃》)

18位:
ポル・ポタリア/MR30防5
 +金貨15枚 →(所持品:金貨135枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》《いだてん》)

メックリンガー老/MR20防5
 +金貨15枚 →(所持品:金貨75枚。いにしえの胸当て、ボンバの実*2)

■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《耐えよ》の呪文石 金貨40枚 5ターンのあいだ防御点2倍/1回限り
・《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石 金貨40枚 2ターンのあいだ1名に魔法防御15点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練:金貨50枚(いだてん、凶眼、炎の嵐、耐えよ、わたしを守っては金貨80枚)/ザルダック商店で扱っている呪文石から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
レックス砦あてに、黒壇のメメコレオウスより言伝てがあった。
《諸君らに良い儲け話をくれてやろう。シャンキナルの森に生息するトゲボクという木の葉が研究で必要となった。木の葉1枚を金貨1枚で買い取ろうではないか。最低でも50枚ほど集めて来てほしい。それにトゲボクの根元には常に銀毛イタチも居るはず。我には無用だが、その毛皮は諸君らには良い追加報酬となるであろう》
トゲボクに関してはこのあたりに住むものは小さい頃から言い聞かされて育っている。すなわち、トゲボクには近づいてはならない!
無闇に近づくものは振動と熱を感知され、鋭い麻痺性の毒を持つ針状の葉を浴びることになるであろう。
脅威予測)低
報酬)中


B:
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎える。
「調査報告を総合すると、奴らの狙いはおそらくここだ」
「シャンキナルの森の、聖地の中の聖地。いにしえの偉大なるエルフ王ベリエンベールの墳墓」
司令室に集まった者たちの間にざわめきが漏れる。
「聖なる鳥セマルグルの眠りを妨げてはならぬ」
ギルサリオンは毅然とした表情で口にすると、ガガック兵長に向き直った。
「ガガック殿、共同戦線を願いたい。私は都に戻り手勢を率いて墳墓を包囲する。レックス砦の精鋭で突入部隊を編成して頂き、呼応して制圧したい」
「いいだろう」
ガガック兵長は鷹揚に頷くと、君たちに向き直った。
「志願するものは一歩、前に出よ!」
脅威予測)中
報酬)中


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
3階の魔獣の住処たる密林にて、天空に向かってそびえる古代樹の調査が途中となっている。
次の階層への手かがりを得ることを最優先とせよ。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な場合にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:11/10(日)24時まで

 *ep.9配信予定:12/8(日)


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
■今日の新聞に対するご感想はコチラ!
ぜひ、お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m

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【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。
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2019年9月8日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.7 No.2419

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.7

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

事件の結末

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件A:8人出撃
魔術師イーゼルヴァンより新たな依頼である。
やぁ諸君。また頼みがあるのだがね。大断崖付近に生息するグリフォンの巣より、卵を奪取してきてほしいのだよ。
私の研究材料として必要なのは1つきり。もし複数入手できた場合は、珍味として好事家に高値で売れるゆえ、レックス砦に出入りする交易商が引き取ってくれるであろう。ただし全て取り尽くすことだけはないようにな。
わかっていると思うが、グリフォンと真正面からやりあっても勝ち目はない。狩りに出た隙を狙うなど、十分に注意するのだぞ。
脅威予測)中
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 <大断崖>にほど近い、森の木陰。遠くで鳥の鳴き声のする静かな木立に隠れ、物々しい装備の一行が腰を下ろして潜んでいた。数人が車座で話し合いをする中、腰を下ろして書物に読み耽る者、武器の手入れをする者、周囲を警戒する者と、総勢で8人ばかり。魔術師イーゼルヴァンの依頼を受け、大断崖に巣食うグリフォンの卵を奪取するべく、最後の休息を行っているところである。
 と、車座で話し合っていた男たちから笑い声が上がった。
「名付けてカッコウ作戦!どうだね」
 そう自信ありげに言い放ったのは、東洋風の戦士デュラルである。
「おぉ!そりゃナイスネーミングだ!もちろん俺も手伝わせて貰うぜ!」
 赤毛の大男バラクが豪快に笑いながら、足元の作り物の卵を手に取った。
「黙っていたけど、卵とあの子のハートは得意分野なんだ。狙った獲物は必ず盗る、それがこのボク、ポル・ポタリア」
 軽妙な口調で笑いながら軽薄そうな男ポルがもう一つの卵を手に取った。
 "カッコウ作戦"それはグリフォンの卵の偽物を作り、巣で本物の卵とすり替えるという作戦であった。

「どうだ? コイツは中々の出来じゃねぇか?」
「そんなにうまくいくもんかねぇ。ま、別にいいけどさ」
 自慢気に卵を見せて回るバラクを尻目に、赤毛の少女エミリアが冷ややかな視線で口を挟んだ。
「ま、あとはボクらにお任せ。仕掛けを御覧じろってね」
 無論、作戦を考えた彼らも、いくら外見を似せたところで、親鳥であるグリフォンを騙すことなどできない事はわかっている。問題は時間稼ぎができるかどうかなのだ。首尾よく卵を手に入れたとして、巣から逃げきるまでに、少しでも親鳥を混乱させることができれば、チャンスが増えるというもの。そのために手間をかけてこのような小細工を試みているわけである。
 木立の中を折しも郭公郭公と鳥の声が木霊していた。

 青年アンドレアがパタンと読んでいた書物を閉じた。
「おおよそは理解できた」
「なにがだい?」
 カエル人サマが興味深げに手元を覗き込んだ。
「赤の魔術師の著作『高山に生息する魔獣の生態』……学院から借りてきたんだ。これによるとだ」
 グリフォンは最強の獣である獅子と、最強の鳥である鷲の力を合わせ持った魔獣である。獅子の体を持ちながらも、鳥のように卵を産み、雛を育てる。繁殖の時期はつがいで生活するが、交代で遠くまで狩猟に出かけ雄雌が同時に巣に居ることは少ない。赤の魔術師曰く「狩猟に出た親鳥は牛や山羊、羊など大型動物を捕らえて巣に持ち帰り餌として子に与える」のだとか。また特筆すべきは馬についてであり……
「ボクは知ってるよ。グリフォンくんの好物は、こ、れ。そう馬肉さ」
 いつの間にか近づいて来たポルが、革袋を目の前でぶらぶらと振った。
「手分けして陽動に専念せねばならんの。間違ってもあんな怪物と戦うなんてのはゾッとせんわい」
 武器の手入れをしていたドワーフの戦士クリフがあごひげを捻りながら呟いた。
「皆さん、命あっての物種ですよ!」
 黒髪長髪の剣士スパイデイが後を続けた。

「どうやら狙いは一緒のようだな」
 不意に木陰から一行に声がかけられた。
「誰だ!」
「おっと、大声を出さないでくれたまえよ。まだ奴に見つかりたくはないからな」
 苦笑しながら姿を現したのは、長身痩躯の年齢不詳の男性だった。
「誰だお前は」
 バラクが足元の斧を拾い上げ、再び鋭い口調で問いかけた。
「なんだって? この俺を知らないってのか」
「知らないよお前なんか」
 エミリアが油断なく投げナイフを構えつつ、吐き捨てるように口にした。
「いいか、俺様こそはこの界隈じゃあちったぁ名の知れた賞金稼ぎ。泣く子も黙る盗賊イェスタフさまとは俺のことだ!」
 大げさな身振り手振りで名乗りを上げ終わると、男は静まり返った一行を見回した。
「おいおい、そう静まり返らないでくれよ。恥ずかしくなるじゃないか」
「……本当の盗賊は無闇に名を売ったりはしない」
 エミリアが興味を失ったようにナイフを懐に戻した。
「で、お前さんの目的は何だ」
 拍子抜けしたように斧を降ろすと、バラクが問いかけた。
「だから言ったろ。狙いは一緒と。……卵さ、卵」
「それがどうしたと言うんじゃ。儂らは8人もおるんじゃ。これ以上、人手はいらんぞ」
「そうだ。お前の出る幕などない」
 クリフとサマが口を揃えて罵った。盗賊イェスタフは軽く首を振ると口を開いた。
「いいか、お前らはグリフォンの事をちっともわかっちゃいない。今から話すことを聞けば、俺様がいてよかったと思うはずさ」
 イェスタフ曰く、グリフォンは家畜を捕食するが、最も好み、最も憎むのは馬である。特に牝馬を見つけた時、グリフォンは雌であれば怒り狂って虐殺し、雄であれば襲いかかり子を孕ませる。その結果、鷲の頭に馬の身体を持つ魔獣「ヒッポグリフ」が誕生する。それ故、昔から馬に乗ってグリフォンの縄張りを通るものは、いざとなれば馬を捨てて逃げるべしと言われている。
「そこで、俺様が用意したのがアレだ」
 イェスタフが指差した先には、栗毛の牝馬が草を食んでいた。
「ところが残念ながら、俺様は1人。牝馬で親鳥の気を引くところまでは良いが、どうやって巣に忍び込もうか悩んでいたところよ」
「……そこで俺達の出番ってわけか」
 アンドレアが静かに口にした。
「そこの兄ちゃんは少しは話がわかるじゃないか」
「嗚呼、何たることだ。これでは拙者らの分前はどれだけになることやら……」
 デュラルが大げさにため息を付いて天を仰いだ。


「いいか、そーっとじゃ、そーっと降ろさんかい」
 崖の上を見上げながら、中腹からクリフが声をかけた。遥か崖の上には登攀用の鉤爪とロープ、ピックなどを駆使して巣に到達したアンドレアたちの姿があった。
 相談の末、一行は三手に別れて作戦を遂行していた。囮チーム(バラク、ポル、スパイデイ)が牝馬とともに派手に動き回る。その隙に強行チーム(アンドレア、エミリア、デュラル)が巣に上り、卵にロープを掛けて1つずつ下ろしていく。回収チーム(クリフ、サマ、イェスタフ)はそれを受け取り、万が一の場合はバラバラに逃走するという手はずである。
「これで3つ、と」
 イェスタフが嬉しそうな顔でロープから卵を外し、布切れを緩衝材代わりに詰めた袋にそっとしまい込んだ。
 サマが上空を見上げると、巣から乗り出したデュラルが指を2本掲げていた。あと2つ、という意味だろう。巣に1つは残すと決めていたので、そうすると卵は全部で6つあったという事か。
「このまま帰ってこなけりゃ良いんだがなぁ」
 サマの不安をよそに、遠くから甲高い呼子の音が鳴り響いた。もしものときの囮チームからの合図であった。
「おおい、見つかっちまったようじゃぞ。予定変更、いまのを下ろしたら撤退じゃ」
 クリフが上空に声をかけた。ロープを持つアンドレアを残し、エミリア、デュラルが先行して降下をはじめた。

「よこせ。アタシがひとつ持つ」
 怪訝そうな顔で見返すサマにエミリアは不機嫌そうな顔で説明する。
「全部まとめて持ってたら、取り返しに来られた時にひとたまりもないだろ。イーゼルヴァンの爺さんに渡す卵は1つあれば十分。余分は囮に使う」
 手に入れた卵は4つ。1つはイェスタフの取り分、あと3つが一行の分である。それぞれエミリア、クリフ、サマが袋を抱えた。
「モタモタしてる暇はないぞ。来おった!」
 クリフが上空を指差して叫んだ。

《クエエエエエエ!》

 魔獣グリフォンは絹を裂くような甲高い声で叫びをあげた。まともに聞いた者は、心臓を掴まれたかのように萎縮し、足がすくんで動かなくなった。前線のスパイデイがガタガタと震えながら呟いた。
「ちくしょう、まずいですよ。これは」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
囮チーム/回収チーム:バラクMR50防5、ポルMR30防5、スパイデイMR30、クリフMR35防5、サマMR20防5、イェスタフMR20防5
敵:グリフォンMR350

 *グリフォン、特殊能力/急降下(牝馬死亡)
1ラウンド:PC【193】 VS 敵【301】 /PC側に108ダメージ!(バラク37、ポル17、スパイデイ12、クリフ22、サマ7、イェスタフ7)

「イーゼルヴァンの名において……く、くそっ、ダメだ。呪文で狙うには遠すぎるし早すぎる!」
 サマが集中を欠いた上ずった声で叫んだ。
「おい!デカブツ!! こっちだぜ!」
 バラクが偽物の卵を頭上に掲げ、大声で全員の逃走経路と逆方向に走り出した。
 グリフォンは鷲の前足を大きく開いてバラクに襲いかかると、その身体を掴んで急上昇した。

 *グリフォン、特殊能力/わしづかみ(バラク)
 *デュラル、《凶眼》の呪文石を使用。

狙撃:デュラル【108】/敵側に108ダメージ!(グリフォン242)

 放たれたデュラルの弓が急上昇しかけていたグリフォンの右前足を貫通した。魔獣はたまらず悲鳴を上げるとバラクを離してきりもみしながら降下した。上空から落下したバラクは激しく地面に叩きつけられると血反吐を吐いて転がった。

 *バラク、落下ダメージ20(バラク22)

 地上で態勢を立て直した魔獣が憎々しげに一行に向き直った時、辺り一面に煙が立ち込めていた。
「さぁ逃げろ逃げろ! 長くは持たないよ!」
 ポルが懐から取り出した煙玉に次々と点火すると、グリフォンとの間に広範囲に煙幕を張った。
「こっちだ! 木立に逃げ込めば上空から襲われることはない!」
 デュラルが事前に調べてあった逃亡ルートに一行を誘導する。バラクも血反吐を拭おうともせず早口で呪文を唱えつつ、もつれる足を引きずってそちらに走った。

 *バラク、《いだてん》詠唱。

 ポルが続いて投げつけた臭い玉が炸裂し、辺りに猛烈な臭気が広がった。
「これで目でも鼻でも追えないさ。後はそれぞれの強運に期待しちゃおう。グッド・ラックってね!」
「じゃあな、諸君。達者でやれや!」
 イェスタフが卵の袋を小脇に抱えながら木立に転がり込むと、野生のヒースの茂みに姿を消した。
「全員、バラバラに逃げろ!」
「皆さん、砦で会えたら一杯おごりますよ!」

 *PC側、逃走。
 *アンドレア、ポル《いだてん》詠唱。
 *バラク、アンドレア、ポル、逃走成功。

【個別戦闘】
PC:デュラルMR40防5、エミリアMR30防5、スパイデイMR12、クリフMR22防5、サマMR7防5
敵:グリフォンMR242

 木立を逃走する一行の背後から、超低空で羽ばたく魔獣が間近まで迫っていた。最後方を走っていたデュラルは小さく舌打ちすると、遠くに小さくなっていくバラクたち3人とすぐ前を卵の入った袋を抱えてドタバタと走る4人に目をやり、諦め顔で懐に手を入れた。
「こんなもの使いたくはなかったんだがな……!」

 *デュラル、熊神石使用。ワーベア化→MR+30
 *スパイデイ、奇跡的な回復薬を使用。
 *サマ、竜の牙使用。MR30スパルトイ召喚。
1ラウンド:PC【197】 VS 敵【261】 /PC側に64ダメージ!(デュラル64、エミリア24、スパイデイ11、クリフ16、サマ2、スパルトイA20)

 *グリフォン、特殊能力/わしづかみ

 甲高い叫び声とともに一陣の烈風と化したグリフォンが卵の袋を抱えた3人のうち、カエル人サマに迫る。
「卵を捨てろ! 死にたいのか!」
 エミリアがサマを突き飛ばした。すんでのところで横切ったグリフォンの鉤爪が身代わりに隣の竜牙兵を粉々に粉砕した。
 ぎらつく視線の魔獣が正面に立ちはだかった。エミリアはサマが抱えていた卵の袋をもぎ取ると、行けとばかりにぐいと押し出す。身軽になったカエル人は慌てて駆け出した。
 エミリアは魔獣と目を合わせながら、袋から卵を取り出すとそっと足元に置いた。魔獣の視線が足元に向いた瞬間、エミリアはサマと逆方向に駆け出した。グリフォンは、逡巡すると喉を慣らし追跡の姿勢を取ろうとした。その時、エミリアの放った呪文が、置き去りの卵のすぐ近くで炸裂した。

 *エミリア、《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用。

「そら! いいのかい! アンタの大事な卵がわれっちまうよ!」
 もちろんこれは賭けでありエミリアに次の手などない。しかしグリフォンは卵をかばうように仁王立ちで立ちどまった。それを見届けると、エミリアは薄く笑い木立の奥へ姿を消した。
 そのときには既に、灰色熊と化したデュラルもまた、背にスパイデイとクリフを乗せて走り去っていた。
 無人の木立には魔獣の遠吠えだけが響き渡っていた。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
アンドレア
ポル・ポタリア →煙玉*3、臭い玉*1、馬肉を使用。
デュラル・アフサラール →《凶眼》の呪文石*1を使用。グリフォンの巣で《そこにあり》の呪文石を使用。過去の犠牲者の遺物を発見。宝石3種(金貨60枚相当)を入手。
エミリア →《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用。
スパイデイ →奇跡的な回復薬*1を使用。
クリフ →奇跡的な回復薬*1を使用。グリフォンの巣付近で《そこにあり》の呪文石を使用。過去の犠牲者の遺物を発見。宝石の首飾り(金貨50枚相当)を入手。
サマ →竜の牙を失う。

→最終的に卵を2つ入手し、帰還した。魔術師イーゼルヴァンが君たちを出迎える。
「さすが諸君、良い腕だ。期待通りではないか。うむ、うむ。約束通り、1つは金貨300枚で買い取ろう」

→バラクは仲間を説得し、入手した卵の1つを商人ではなくメメコレオウスに売りつけに向かう。
「アンタもこういうものを欲しがるんじゃないかと思ってな」
《間抜けのイーゼルヴァンめが何の研究をしておるのかわかったわ。あやつめ、我が師が得意とするホムンクルスを作ろうとしておるな》
 そう言うとメメコレオウスは愉快そうに笑い声を上げた。
《よかろう。面白い話も聞かせてもらった。特に我に必要なものでもあるまいが、引き取ってやろう》

■メメコレオウスの報酬として、全員、下記から好きなものを1つ選択して下さい。
・炎の石(足元に叩きつけることで炸裂し爆炎を撒き散らす。全体に4D6+15の魔法ダメージ)
・身代わりの依代(1ターンに受けたダメージを全て身代わりとして受け止め、砕け散る)
・《メメコレオウスの黒き毒針》の呪文石(魔法ダメージ30点+毎ターン魔法ダメージ10点)
・金貨40枚


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件B:7人出撃
ガガック兵長が司令室に君たちを呼び出した。
正面から攻撃を仕掛ける本隊の裏で、少人数で領主の館へ潜入する別働隊を編成したい。
どうやら貴様らにはこういう任務のほうが向いているようだ。
首領が単身であれば暗殺を試みよ。ただし成功の可能性が低ければ無理はせず、撹乱に徹せば良い。
首領が前線に出て不在であれば、その隙に証拠品や重要なものがないか探索せよ。
脅威予測)大・ただし戦闘ではなく調査報告を優先せよ
報酬)中
 *もし敢えて本隊に志願したい場合はそれも可能。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
 カーサ村を眼下に見下ろす丘に、カザン帝国レックス砦の軍勢が集結していた。その数は約50人。大将である兵長ガガックは馬上から、村とその境界である粗末な木製の柵の前に居並ぶ軍勢に視線をやっていた。不気味な風体でゆらゆらと歩みを続ける屍人の軍勢。その動きは緩慢ではあったが、腹を貫かれようが腕をもがれようが決してその歩みを止めないという、斥候ニンツとカーモネーギーからの報告は一行に落ち着きの無さを与えていた。勝てるのか? 果たして……。
「兵長!」
 馬上のガガック兵長の足元に、東洋風の少女シャオリンが素早く駆け寄ってきた。
「シャオリンか。どうした」
「アタシが奴らの注意を引きつける! その隙に」
「ほう、言うではないか。……よし、では撹乱は任せた。大いに暴れてこい」
 ガガックはニヤリと笑うと鷹揚に頷いた。
「はいよ! 魔術師のアニキ、打って打って打ちまくっておくれヨ!」
「承知」
 傍らに控えていた雇い人の魔術師ヴェルナーがフードの奥で小さく頷くと、そのまま口早に詠唱を行い、眼下の屍人の群れに向かって《これでもくらえ!》を打ち込んだ。
「開戦だ! サザーランド!10騎を率いて右翼へ迎え! シェーンベルグ、マクニールは左翼を迎え撃て! ヴォーゼル卿は魔術の援護を! 残りは俺様に続けい!」
 馬上で先陣を切るガガック兵長が棘付きの大金槌を振りかざし、怒声を上げながら最前線に飛び込んで行った。
「みんな……生き残って帰って来てヨ……」


「向こうはそろそろ始まった頃かな……」
「ああ、こっちも急いでかたを付けよう」
 先行する盗賊カーモネーギーと大剣を背負った男ソーグが廊下の角で目配せをした。
 2階建ての領主の館は静まり返っていた。裏手のゴミ捨て口から鉤付きロープで潜入を行い、居住区を探索する。目当ての領主代理はいるのか、いないのか……。緊張感のある沈黙に一行は額の汗を拭いつつ周囲に視線を這わせていた。
「1階は私室はなさそうだ。使用人の部屋と台所や食堂、そんなところに用は無い。隠されているものもなさそうだしな」
 廊下の先を窺ってきた盗賊ニンツの手の中で粉々になった《そこにあり》の呪文石がこぼれ落ちていた。その言葉に寡黙な戦士ヘルトは無言で頷くと、廊下の反対の端に見える階段をそっと指差した。
「……とすると、屍人使いエリファスとやらは、2階か」
 そこまで沈黙を守っていた"片耳の"マロウズが、そっと呟いた。
「来るなら来いってんだ。前と違ってこっちも準備はしてある」
「まぁ万端と言えるかはわかんないけどさ……」
 ニンツの言葉に重ねてカーモネーギーが茶化すような様子で囁き返した。前回の遭遇戦を切り抜けたマロウズ以外の面々は揃って神妙な面持ちで口をつぐんだ。
「こんな敵地で考えてても仕方ねえ。さっさと進もうぜえ」
 戦士へーざぶろーが棍棒を片手に一歩先に足を踏みだした。

「……気にかかることがあるんだ」
 警戒しつつ階段を上がりながら、ソーグが誰に言うともなしに呟いた。
「カザン帝国史によると、マリオナルシスは過去の大戦時、本隊とは別の暗殺部隊の手によって息の根を止められているとある。そう、今回の我々が命じられた作戦と同じだ。今回の我々の作戦、過去の歴史と同じようにはいかないと思う。あちらも、暗殺部隊の侵入を予期していて、それ相当な罠をしいていることは間違いない」
 一行を沈黙が支配する。自分の言葉がもたらした結果に気づいたソーグはやや口調を変えて会話を結んだ。
「ま、考えすぎても仕方がないがな。兵長の命令通り、情報収集と撹乱に徹するのが正しいと思う」

 沈黙を守ったまま、階段を登りきり2階の廊下に対峙した一行の耳に、館の外から鬨の声が聞こえてきた。
「急ぐぞ。時間がない」
「わかった」
 マロウズとカーモネーギーは懐から呪文石を取り出すと、左右に別れてそれぞれ眼前の廊下に視線を合わせた。
「《そこにあり》」
 それぞれの視線の先に、紫色の発光が複数生じ、隠された物体の在り処を示した。
「何を嗅ぎ回っている?」
 不意に背後から抑揚のない冷たい声が投げかけられた。いつの間にか、廊下に漆黒のローブを身に纏った男が姿を現していた。
「……エリファス」
「ほう。光栄ですね。我が名を覚えておいでとは」
 冷笑を湛えつつ、油断なく一行に目をやる屍人使いを前に、全員が素早く臨戦態勢を取った。
「つくづく大義がわからぬ愚か者ですね、貴方がたは」
 エリファスは悠々と一行に近づくと、大仰な身振りとともに語りかけた。
「そもそも貴方がたは、何のために戦っているのです。金ですか? それとも祖国のためとでも申されますか?」
 芝居ががった調子で肩を竦めたエリファスに、ソーグが吐き捨てるように言い放った。
「いいかエリファス、俺は俺の心に従うためだけにここにいる。あんなガキを甦らせて俺たちの前に向かわせるお前らには反吐が出るってだけの話だ」
「感情!許せない! ははは。これぞ生者たる愚か者の論理ですな。結構、結構。一度死ねばそんな考えも変わりましょう」
 エリファスは一言魔法語を唱えると、瞬時に現れた杖を右手に握った。
「常闇の国より死せる同胞、我が求めに応じ馳せ参じよ……《やつらの骨》!」

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【戦闘】
PC:マロウズMR40防5、ヘルトMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、カーモネーギーMR30防10、へーざぶろーMR20
敵:屍人使いエリファスMR100防5、骸骨兵MR50*3

1ラウンド:PC【196】 VS 敵【220】 /PC側に24ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、ニンツ40、ソーグ35、カーモネーギー30、へーざぶろー16)
 *ソーグ、カーモネーギー《いだてん》詠唱
 *マロウズ、ヘルト《死の刃》詠唱。
2ラウンド:PC【328】 VS 敵【212】 /敵側に116ダメージ!(エリファス76、骸骨兵A21、B21、C21)

「原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」
 *エリファス《炎の嵐》詠唱
 *ヘルト《ないことに》詠唱。エリファスの《炎の嵐》を無効化
「ちっ……貴様、性懲りもなく」
「やらせんと言ったはずだ」

3ラウンド:PC【257】 VS 敵【168】 /敵側に89ダメージ!(エリファス58、骸骨兵A0、B0、C0)

「天と地と人の名において、我が怨敵の急所を見通す禍々しき眼を我に与えよ……《凶眼》……!」
 *エリファス《凶眼》詠唱
 *カーモネーギー《ないことに》詠唱。エリファスの《凶眼》を無効化
「ええい、忌々しい……!」
「ざまあみやがれ」
 屍人使いエリファスは苦虫を噛み潰したように吐き捨てると懐から一掴みの宝石を取り出し、床に叩きつけた。俄に立ち上った黒煙の中から黒い獣が這い出してきた。

増援:ブラックハウンドMR40*3

 *エリファス《これでもくらえ!》詠唱。マロウズに20魔法ダメージ!
4ラウンド:PC【234】 VS 敵【197】 /敵側に37ダメージ!(エリファス53、ブラックハウンドA31、B31、C31)
 *エリファス《これでもくらえ!》詠唱。ソーグに20魔法ダメージ!
5ラウンド:PC【189】 VS 敵【171】 /敵側に18ダメージ!(エリファス53、ブラックハウンドA26、B26、C27)

 ジリジリと戦況が傾き始めたその時、館の扉が破られる轟音とともに、大声が館に木霊した。
「アニキたち!無事!?」

6ラウンド:PC【184】 VS 敵【168】 /敵側に16ダメージ!(エリファス53、ブラックハウンドA22、B22、C23)

 階段を駆け上がる軍靴の騒音とともに、廊下に姿を現したのは、シャオリンと完全武装の西方エルフの一団であった。隊長ギルサリオンは、状況を即座に見て取ると配下のエルフに指示を出した。
「首領を逃すな!」

増援:シャオリンMR30防5、隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5

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「そこまで。エリファス。撤退よ」
 膠着した戦況の中、真紅のローブを身に纏った女が突如背後から姿を現した。
「必要なものは全てマリオナルシス卿に転送済み。後はアンタが引くだけ」
「うるさい!エルファニ。まだだ」
 エリファスは額から流れる鮮血を拭いながら、その女に向かってヒステリックな怒鳴り声を上げた。
「アンタの遊びに付き合ってる時間はないのよ……《あなたをどこかへ》」
「くっ……」
 女の左手の指輪から発せられた閃光が、エリファスの全身を包み込んだ。一瞬の後、光が収まると屍人使いエリファスの姿はその場から掻き消えていた。
 女はその様子を一瞥すると、真紅のローブを翻した。ソーグが一歩前に踏みだして叫ぶ。
「待て!逃がすかよ」
「聞こえなかった? 遊びは終わり。アタシはあの馬鹿ほど優しくはないよ」
 軽く左手を振ると、間髪を容れず女は魔法語を詠唱した。
「天を統べる御使いたる竜の息吹、煉獄より木霊する呪詛の声、現し世と隠り世の狭間より放たれよ……《地獄の爆発》!」

 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ニンツ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化

「へえ……やるもんだ」
 女は赤い舌を出して微笑んだ。
「お楽しみはこの次に取っておこうねぇ。アタシが殺すまで死ぬんじゃないよ……《わたしをどこかへ》」
 そう言い残すと女は光りに包まれ、先ほどのエリファスと同様、掻き消えていなくなった。

「また会ったな。エルダーリーフよ」
 奇妙に静まり返った館内をよそに、隊長ギルサリオンが声をかけてきた。
「……俺はそんな名ではない。マロウズ……ただの片耳のマロウズだ」
「氏族の名を捨てた男か……まぁ良い。ではマロウズ。この件、まだ終わらぬぞ」
「……ああ」
「シャンキナルの森を汚すものを我らは決して許さぬ。だが帝国人よ、貴様らとてこの状況は本意ではあるまい」
 ギルサリオンはマロウズの背後の一行を見据えて言葉を続けた。
「我らの放った斥候によるとこの村と同様の奴らの拠点がまだ他にもあるようだ。屍人使いマリオナルシスの軍勢、追わねばなるまい。追い駆け、追い詰め、仕留める。それが西方の猟犬たる我らが役目。……我らは更に南下する。帝国人にも引続きの協力を要請したい」
 全員が思い思いの表情で頷いた。ギルサリオンはそれを見届けると踵を返し、配下のエルフとともに階段を降りていった。
「……つながりってやつは、そう簡単には消えない、か」
 マロウズが一人そう呟いた。
 館の外では勝鬨の声が轟いていた。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
"片耳の"マロウズ →《そこにあり》《開け》の呪文石を使用。館の2階で、《L3これでもくらえ!》の呪文石を発見・入手した。
ヘルト →《開け》の呪文石を使用。館の2階で、《厄払い》の呪文石を発見・入手した。
盗賊のニンツ →《そこにあり》の呪文石を使用。館の2階の私室で、エリファスの呪文書を発見。呪文:《これでもくらえ!》を習得した。
ソーグ →《開け》の呪文石を使用。館の2階で、《凶眼》の呪文石を発見・入手した。
カーモネーギー →《そこにあり》の呪文石を使用。→館の2階の私室で、エリファスの呪文書を発見。呪文:《そこにあり》を習得した。
へーざぶろー →館の2階の私室で、エリファスの呪文書を発見。呪文:《死の刃》を習得した。
シャオリン →雇い人の魔術師ヴェルナーと共に本隊で大戦果を上げる。ガガック兵長よりカザン帝国勲章(魔法防御+5)と報奨金として金貨50枚を入手。

→君たちは屍人の軍勢を蹴散らしたガガック兵長の本隊とともにレックス砦に凱旋する。しかし首領を取り逃がし、なおかつ更なる屍人使いらしき女の報告を受け、兵長の表情は渋い。祝勝会もそこそこに、兵長は司令室に籠もった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件C:4人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
無敵の万太郎とヴェルサリウス27世たちの活躍により、2階の怪物めいた騎士は撃破。
いよいよ3階の調査となる。各自、準備を怠らぬよう。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「……旦那、どうしやす?」
 雇い人の盗賊エバンズが、横に直立するカエル人の戦士ヴェルサリウス27世に上目遣いで問いかけた。
 横に居並ぶ一行もカエル人同様に呆然と立ち尽くしていた。
 古代帝国の塔の3階。怪物めいた騎士との激戦を果たした2階の広間を越え、階段を上がりきったところで広がる光景に、誰もが声を出せずにいた。
 塔の広間と思えぬ光景。それは見通しのきかぬ密林であった。虫や小動物のものらしき物音。遠くに微かに聞こえる水のせせらぎ。その全てがここが森の奥地であるかのような様相を呈していた。

「どこか別の場所に来ちまったって事か?」
「いや……あれを見ろ」
 怪訝な顔で問うドワーフ戦士ヤスヒロンに答え、ヴェルサリウスが木々の遥か上を指さした。
「本当にここが外で、昼間であれば太陽があの位置にあるはず」
 ヴェルサリウスの指す方角には灰色の空全体が淡く発光するばかりで太陽も雲も存在しなかった。
「理由はわからぬが、少なくとも外ではない」
「なあに、ごちゃごちゃ考えることはない。わからねば調べる。敵が出れば戦う。それだけの事じゃろ」
 老兵メックリンガーの明朗な回答に、東洋風の戦士・無敵の万太郎が苦笑する。
「わかりやすくていいな爺さん。まぁでも一理ある。石造りの回廊だろうが、野山だろうが、俺たちのやる事は同じだ」
「となれば、まずはどこを目指すかじゃ。どうするんじゃい、隊長」
 メックリンガー老が万太郎の背中を叩いて笑みを浮かべた。万太郎がそれに答えようとした刹那。
「シッ、旦那方……なにか来る!」
 盗賊エバンスが警告を発した。一行が周囲に意識をやった時、上空から鳥にしては遥かに大きな羽音が聞こえてきた。
「くそっ……こんなデカいやつがまさか」
「散開!迎え撃つ」

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【戦闘】
PC:万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防5、ハンタードールMR35、メックリンガー老MR20防5、ヤスヒロンMR30、盗賊エバンズMR40
敵:翼竜 MR60*3

先制射撃:ハンタードール【30】/敵側に30ダメージ!(翼竜A30,B60、C60)
1ラウンド:PC【160】 VS 敵【150】 /敵側に10ダメージ!(翼竜A26,B57、C57)
2ラウンド:PC【151】 VS 敵【158】 /PC側に7ダメージ!(万太郎35、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール34、メックリンガー老20、ヤスヒロンMR29、盗賊エバンズ39)
3ラウンド:PC【170】 VS 敵【131】 /敵側に39ダメージ!(翼竜A13,B44、C44)

増援:翼竜 MR60*2

4ラウンド:PC【167】 VS 敵【224】 /PC側に57ダメージ!(万太郎30、ヴェルサリウス27世15、ハンタードール25、メックリンガー老15、ヤスヒロンMR20、盗賊エバンズ30)
 *ヴェルサリウス27世、《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。翼竜D、昏睡。
 *盗賊エバンズ、《死の刃》詠唱。
5ラウンド:PC【187】 VS 敵【178】 /敵側に9ダメージ!(翼竜A12,B42、C42、D58(昏睡)、E58)
 *メックリンガー老、《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全体に20魔法ダメージ!
6ラウンド:PC【162】 VS 敵【111】 /敵側に51ダメージ!(翼竜A0,B9、C9、D26(昏睡)、E25)
7ラウンド:PC【150】 VS 敵【98】 /敵側に52ダメージ!(翼竜A0,B0、C0、D13(昏睡)、E12)
8ラウンド:PC【145】 VS 敵【23】 /敵全滅

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「危機一髪じゃったのぉ。勇者メックリンガーの無双槍がなければお主ら五体満足ではおらんところじゃぞ」
 メックリンガー老の大口をやや上の空に聞き流しつつ、万太郎が倒したばかりの翼竜の死骸に近づき、懐から小刀を取り出した。
「獲物でも捌こうというのか、万太郎」
 ヴェルサリウスが怪訝な様子で近寄った。
「……生き物を相手にしているようには思えなかった。切った手応えがまるで木偶人形のようで……」
 突き立てた刃が硬いものに当たる音がした。傷口からは血が吹き出すことも無く、代わりに虚ろな空洞が口を開けていた。
「紛い物だ……精巧に作られてはいるがな」
「まさか、そんな」
「こ、こんなもの、ドワーフの儂らでさえ見たことも聞いたこともないぞ」
 ヤスヒロンの疑念の言葉を受けつつ、なおも死骸を探る万太郎の手が、ふと止まった。体毛をかき分けた表皮に、刻印のように刻まれた文字が見て取れた。
「……古代文字か」
 ヴェルサリウスが呟いた。
「……《ベルナルドゥス》」
「なに?だがお主、上位エルフ語はわからぬと以前……」
「ああ、わからん。だが、この文字だけは知っている。調べたんだ」
 二人のやり取りに、残る一行も側に近づき耳を傾けた。
「……1階の壁画が気になってね。魔術師戦争時代の古代王国……学院で古い書物を調べてみた。まぁ時間がなくて途中までなんだけどな」
 万太郎の話は続く。
「『虎の王様』という物語を聞いたことがあるか?。いやもちろん、俺のいたソナン・イエじゃそんな話は聞いたことはないが、この辺り……太古の街道〈グレート・ロード〉の辺りではよく語り継がれている昔話なんだそうだ。……むかしむかし、この辺り一帯を治めたつよいつよい虎の王様には5人の家来が従っていたんだとさ。『虎の王様の家来たち、壱の騎士は力自慢、弐の騎士は……」
 その時、万太郎の話を遮り、突如、耳をつんざく大きな唸り声が辺りに轟いた。ズシン、ズシンという地響きがあとに続く。
「ちっ、万太郎、話はあとだ!」
 ヴェルサリウスが後に控えるハンタードールと盗賊エバンスに素早く指示を出した。
 再び木霊する唸り声。密林を掻き分けて何かがやってくる。
「ええい、ワシに任せとかんかい!」

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【戦闘】
PC:万太郎MR30防5、ヴェルサリウス27世MR15防5、ハンタードールMR25、メックリンガー老MR15防5、ヤスヒロンMR20、盗賊エバンズMR30
敵:暴竜 MR180

先制射撃:ハンタードール【33】/敵側に33ダメージ!(暴竜147)
1ラウンド:PC【149】 VS 敵【139】 /敵側に10ダメージ!(暴竜137)
2ラウンド:PC【169】 VS 敵【117】 /敵側に52ダメージ!(暴竜85)
3ラウンド:PC【143】 VS 敵【107】 /敵側に36ダメージ!(暴竜49)

増援:暴竜B MR150

4ラウンド:PC【160】 VS 敵【224】 /PC側に64ダメージ!(万太郎24、ヴェルサリウス27世9、ハンタードール14、メックリンガー老9、ヤスヒロンMR10、盗賊エバンズ20)

 *盗賊エバンズ、《死の刃》詠唱。
 *メックリンガー老、《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用。暴竜Aに40魔法ダメージ!
 *ヤスヒロン、《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全体に20魔法ダメージ!

4ラウンド:PC【147】 VS 敵【124】 /敵側に23ダメージ!(暴竜A0、B107)
5ラウンド:PC【106】 VS 敵【112】 /PC側に6ダメージ!(万太郎24、ヴェルサリウス27世9、ハンタードール13、メックリンガー老9、ヤスヒロンMR9、盗賊エバンズ19)
6ラウンド:PC【125】 VS 敵【111】 /敵側に14ダメージ!(暴竜A0、B93)
7ラウンド:PC【126】 VS 敵【111】 /敵側に15ダメージ!(暴竜A0、B78)
8ラウンド:PC【123】 VS 敵【100】 /敵側に23ダメージ!(暴竜A0、B55)

増援:暴竜C MR100

9ラウンド:PC【120】 VS 敵【171】 /PC側に51ダメージ!(万太郎20、ヴェルサリウス27世4、ハンタードール4、メックリンガー老5、ヤスヒロンMR1、盗賊エバンズ11)

 *ヴェルサリウス27世、《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。暴竜Bに60魔法ダメージ!
10ラウンド:PC【102】 VS 敵【90】 /敵側に12ダメージ!(暴竜A0、B0、C88)
11ラウンド:PC【101】 VS 敵【85】 /敵側に16ダメージ!(暴竜A0、B0、C72)
12ラウンド:PC【90】 VS 敵【57】 /敵側に33ダメージ!(暴竜A0、B0、C39)
13ラウンド:PC【110】 VS 敵【54】 /敵全滅

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「……間違いない。これもだ」
 全員が荒い息をつく中、万太郎は手早く暴竜の死骸をあらためると、得心して頷いた。
「……弐の騎士は、人形遣い」
「なに?」
「虎の王様の家来さ。人形遣い、弐の騎士ベルナルドゥス」
 沈黙が辺りを支配した。
「一旦引く。次の目標は……あそこだ」
 ヴェルサリウスの指差した方角、遥か遠くに螺旋を描いた大樹が天に向かってそびえていた。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎
ヴェルサリウス27世 →《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。戦闘後の探索で盗賊エバンズが隠された財宝を発見。古代帝国の首飾り(防御+5/魔法ダメージにも防御+5)、宝石(金貨30枚相当)を入手。
メックリンガー老 →《L2これでもくらえ!》《炎の嵐》の呪文石を使用。ふと見つけた木々から美味しそうな果実を入手。勝手に取ったのが見つかると怒られそうなのでこっそり3つほど隠し持っておく。
ヤスヒロン →《炎の嵐》の呪文石を使用。メックリンガー老からこっそり果実を分けてもらう。

 *ボンバの実→謎の果実。効力は食べてみるまでわからない……。

→重症を負った者も多く、戦力を整えるため報告を兼ねて一時撤退。君たちのもたらした信じられない報告に、ガガック兵長はカザン本国へ文献調査の急報を入れることとなる。

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☆ランキング

1位:
デュラル・アフサラール/MR40防5
 +金貨50枚、宝石3種(金貨60枚)、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨110枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、熊神石)

2位:
ヴェルサリウス27世/MR20防5
 +金貨60枚、宝石(金貨30枚)、古代帝国の首飾り(防御+5/魔法ダメージにも防御+5)→(所持品:金貨90枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

3位:
クリフ/MR35防5
 +金貨30枚、宝石の首飾り(金貨50枚)、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨115枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

4位:
シャオリン/MR30防5
 +金貨100枚、カザン帝国勲章(魔法防御+5)→(所持品:金貨115枚。高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《死の刃》)

5位:
"片耳の"マロウズ/MR40防5 
 +金貨50枚、《L3これでもくらえ!》の呪文石→(所持品:金貨70枚。黒き短剣、高品質な武器【鞭(ウィップ)】、高品質な防具【レザージャケット】、《L3これでもくらえ!》の呪文石、呪文:《死の刃》)

ヘルト/MR40防5
 +金貨50枚、《厄払い》の呪文石→(所持品:金貨75枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《そこにあり》の呪文石、《厄払い》の呪文石、呪文:《死の刃》、《ないことに》)

ソーグ/MR35防5
 +金貨50枚、《凶眼》の呪文石→(所持品:金貨50枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《凶眼》の呪文石、呪文:《いだてん》)

8位:
盗賊のニンツ/MR40防5
 +金貨50枚、呪文:《これでもくらえ!》を習得→(所持品:金貨70枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、奇跡的な回復薬×2、呪文:《これでもくらえ!》、《ないことに》)

カーモネーギー/MR30防10
 +金貨50枚、呪文:《そこにあり》を習得→(所持品:金貨50枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、呪文:《そこにあり》、《ないことに》、《いだてん》)

へーざぶろー/MR20
 +金貨50枚、呪文:《死の刃》を習得→(所持品:金貨115枚、呪文:《死の刃》)

11位:
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5 
 +金貨40枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨80枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬、呪文:《いだてん》)

アンドレア/MR45防5
 +金貨40枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨125枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、モンゴーのしるし、熊神石、呪文:《いだてん》)

ポル・ポタリア/MR30防5
 +金貨40枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨80枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》、《いだてん》)

エミリア/MR30防5
 +金貨40枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨80枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石*2、奇跡的な回復薬*2、竜の牙、熊神石の破片)

15位:
スパイデイ/MR30
 +金貨30枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨40枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、そこにありの呪文石*1、熊神石の破片)

サマ/MR20防5
 +金貨30枚、メメコレオウスの報酬→(所持品:金貨135枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《ないことに》の呪文石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)

17位:
メックリンガー老/MR20防5
 +金貨60枚、ボンバの実*3→(所持品:金貨60枚。いにしえの胸当て、ボンバの実*3)

18位:
ヤスヒロン/MR30
 +金貨60枚、ボンバの実→(所持品:金貨60枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

19位:
無敵の万太郎/MR35防5
 +金貨60枚→(所持品:金貨75枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、《凶眼》の呪文石、《炎の嵐》の呪文石、ミラードール(未覚醒/覚醒させる場合は行動計画に記載を))

■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練:金貨50枚(いだてん、凶眼、炎の嵐は金貨80枚)/ザルダック商店で扱っている呪文石から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
カーサ村の戦勝祝いとして、レックス砦にカザン市から慰問団が派遣されてきた。
と言ってもタダの見世物じゃあない。悪名高きカザンの闘技場でレロトラー陛下の覚えもめでたき、グランツ剣闘士団のお出ましだ。
一体一の格闘から大型獣との集団戦までなんでもござれの強者揃い。
それが今回はなんと親善試合として砦の面々とお手合わせ願いたいときたもんだ。
……ここだけの話、あまり良い噂は聞かんヤツらだ。無理にとは言わん。適当にお茶を濁したって構わんぞ。
(下記より選択して下さい)
 ・グランツ剣闘士団員との親善試合に志願
 ・大型獣との集団戦に志願
 ・観客として応援/賭けに参加
脅威予測)低
報酬)中


B:
ガガック兵長に呼び出され司令室に向かった君たちを見知った人物が出迎えた。
西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンは、一同を見回すとおもむろに伝書を読み上げた。
「シャンキナルの長老、太陽の長アノーリオンの名において伝える。屍人の軍勢絶つべし。為し得る限り殲滅し、以って之が痕跡を残さざる如く努めよ。帝国の良識に期待する」
ギルサリオンはそこでガガック兵長に軽く頷くと、君たちに向き直った。
「私と共に斥候として南進する者は、志願頂きたい」
(下記より選択して下さい)
 ・西方エルフの遺跡を中心に調査提案
 ・人間の集落を中心に調査提案
 ・その他の提案
脅威予測)大・ただし敵の拠点調査を優先せよ
報酬)中


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
帰還した無敵の万太郎たちの報告によると、3階は魔獣の住処たる密林と化しているとの由。
全てと戦っていては身体が持たん。次の階層への手かがりを得ることを最優先とするように。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な場合にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:9/22(日)24時まで

 *ep.8配信予定:10/27(日)

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
■今日の新聞に対するご感想はコチラ!
ぜひ、お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m

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【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。
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2019年7月7日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.6 No.2368

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.6

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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

事件の結末

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■事件A:9人出撃
黒壇のメメコレオウスより新たな依頼である。
黒のモンゴーの元研究室の近くにある〈偉大なる熊神の教団〉の支部を壊滅させてほしいとの事。
メメコレオウスの言によれば、悪名高きベア・カルトの地下墳墓などとは及びもつかぬほどの小規模な拠点だそうだ。
支部にいる教団員は20名ほど、うち半数は既にバラクたちが血祭りに上げている。
場合によっては追い払うだけでも構わないが、あの連中はカザン帝国にも公然と反旗を翻す不逞の輩だ。この際、徹底的に痛い目に遭わせてやるのも良いだろう。
脅威予測)中
報酬)中・ep5から継続して事件解決した者は報酬増

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「いい話があります」
 穏やかな笑顔を浮かべて話を切り出した青年アンドレアを前に、揃いのローブを身に纏った中年の男達が困惑した表情で顔を見合わせていた。
「もちろんあなた方、"偉大なる"熊神教団の名は聞いたことはあります。当局より手配が回っていることもね。しかし僕たちは賞金稼ぎは専門外だから詳しくないし興味もないんですよ。そんなことよりも……」
 アンドレアはそこで一呼吸おくと、教団員たちの表情をさぐるように改めて話しだした。
「さっきも言ったとおり、僕たちはこの"モンゴーのしるし"を持っている。これがあれば、あなた方が手間取っている遺跡の封印は問題にならないでしょう。ただその先にどんな危険があるのかが不安なんですよ。なにせこちらは仲間とはぐれて3人きりときてる」
 そこでアンドレアはチラリと後ろに目をやった。大男バラクと軽薄そうな男ポルが苦笑しながら肩を竦めつつ、話を引き継いだ。
「あんたらは知らねぇかもしれねぇが、俺たちの掴んでる情報だとあそこには強力な守護者がいるって話だ。何でもキメラだとかマンティコアだからしい。お互い手は幾ら合っても足りねぇだろうし、俺達を雇っておいた方がいいと思うがな」
「ううむ……」
「協力してくれれば、遺跡の宝は山分けでいいって言ってんだ。あんたらに取っても、損な取引じゃないはずだがね」
「こちらは遺跡の知識を、キミたちは自慢の腕を、そして財宝を! ウィンウィンウィーンってやつだよ。え、1回多い?細かいねキミも」
「…………」
 話が途切れたところで、ローブの男たちは顔を見合わせ、ひそひそ声で相談をはじめた。アンドレアはそれを眺めつつ一歩下がった。バラクは頭の後ろで腕を組み、ブラブラと部屋を歩きつつも、油断のない目つきで部屋の間取りや装飾品に目を走らせていた。と、それを見咎めるかのように、教団員の一人が目を合わせてくる。
「いやー、熊神教団の神殿を見るのは初めてでな。もっとそこらじゅうに熊の像が並んでたりするもんかと思ってたぜ」
 ニヤニヤ笑いながら答えたバラクに、教団員は苛立たしげな様子で舌打ちをした。
「……いいだろう」
 しばらくの間があり、フードを目深にかぶったリーダー格の男が低い声で口を開いた。部屋中の視線が男に集中する。
「確かに貴様らの言うように、我々だけでも貴様らだけでも、黒のモンゴーの遺跡を探索するのは困難だ。それは認めよう」
 そういうと男は傍らの男性に向き直り、てきぱきと指示を出した。
「ブラザー・スール、連中を率いてモンゴーの遺跡へ向かってくれ」
「承知しました、ブラザー・アントン」
「無理はするな。この手勢で攻略ができそうになければ一度引け。私はその間に、"熊の中の熊"へ報告と、増援を依頼しておく」
「御意。熊に幸あれ」
「子熊らに父なる熊神の加護を」


「本当にうまくいくんですかねえ」
 藪の中にしゃがみ込んだ姿勢のまま、黒髪長髪の剣士スパイデイが不安そうな顔で傍らのドワーフ戦士クリフに声をかけた。
「まぁ待つしかないじゃろな。で、待ってもダメならその時は強襲するしかなかろう」
「その時は……って」
「うるさい。静かにしろ」
 少し離れた位置から、冷めた目で赤毛の少女エミリアが叱責した。それを受けてクリフが肩を竦める。
「待つのは夕刻まで。それを過ぎれば失敗したものとして強襲策に切り替える」
 後方から全員を見回しながら"片耳の"マロウズが口にした囁きに、横に控えるカエル人サマが小さく頷いた。その時、前方を伺っていた東洋風の戦士デュラルが目配せした。
「……その必要は無さそうだぞ」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:マロウズMR40防5、デュラルMR40、エミリアMR20防5、クリフMR20防5、サマMR20、スパイデイMR20
敵:ベアカルト教団員MR30*6 聖堂騎士スールMR80防5

*トラップ発動。落とし穴:教団員2名無力化

奇襲:PC【150】/敵側に150ダメージ!(教団員A9(落とし穴)、B9(落とし穴)、C9、D9、E9、F9、聖堂騎士スール61)

「くっ……やはり罠か。ここは私が食い止める。逃げよ」
「しかし、ブラザー・スール!」
「行け!熊に幸あれ」
「……悪いな、逃がすわけには行かねえんだ」
 逃げ腰になった教団員の背後から、バラクたちが武器を抜いた。

 *聖堂騎士スール:ワーベア化→MR+100回復10
 *教団員CDEF、逃走

【個別戦闘1】
バラクMR50防5 VS 教団員C9/30
 1ラウンド:PC【46】 VS 敵【23】 /敵側に23ダメージ!(教団員C、死亡)

【個別戦闘2】
アンドレアMR45防5 VS 教団員D9/30
 1ラウンド:PC【41】 VS 敵【21】 /敵側に20ダメージ!(教団員D、死亡)

【個別戦闘3】
ポル30防5 VS 教団員E9/30
 1ラウンド:PC【32】 VS 敵【22】 /敵側に20ダメージ!(教団員E、死亡)

【個別戦闘4】
デュラルMR40 VS 教団員F9/30
 1ラウンド:PC【38】 VS 敵【19】 /敵側に19ダメージ!(教団員F、死亡)

【メイン戦闘】
PC:マロウズMR40防5、エミリアMR20防5、クリフMR20防5、サマMR20、スパイデイMR20
敵:聖堂騎士スールMR161/180防5回復10

1ラウンド:PC【128】 VS 敵【143】 /PC側に15ダメージ!(マロウズ40、エミリア20、クリフ20、サマ17、スパイデイ17)
2ラウンド:PC【127】 VS 敵【163】 /PC側に36ダメージ!(マロウズ37、エミリア18、クリフ18、サマ10、スパイデイ10)
 *サマ、スパイデイ、奇跡的な回復薬を使用。
 *聖堂騎士スール、戦闘放棄。教団員A、Bを救出。
3ラウンド:PC【123】 VS 敵【0】 /敵側に123ダメージ!(聖堂騎士スール62)
 *PC合流:バラクMR50防5、アンドレアMR45防5、ポルMR30防5、デュラルMR40
 *聖堂騎士スール、教団員A、B逃走

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「くそっ……まさかあんな化け物だとは」
「前の連中と違ってあの妙な石を使った様子もなかった……」
 マロウズとアンドレアが額の汗を拭いながら、背に教団員を乗せた巨大な熊が走り去った森の奥を見やった。
「アジトに残っているのは4人てとこだ。隠れてる奴がいなけりゃの話だけどな」
 冷静さを取り戻したバラクが淡々と事実を述べる。その言葉を聞き、デュラルとクリフが顔を見合わせた。
「4人か……こちらは9人。何もなければ余裕ではあるが……」
「油断は禁物じゃぞ。なにせ奴らはカルト教団、まだ奥の手を隠しておるやもしれん」


「突入後は右、右、左だよ。間違えないでおくれ」
 先導しているポルがアジトの入口を指さしながら小声で後方の仲間に伝達した。
「奴らに準備の時間を与えるな。行くぞ!」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:バラクMR50防5、アンドレアMR45防5、ポルMR30防5、マロウズMR37/40防5、デュラルMR40、エミリアMR18/20防5、クリフMR18/20防5、サマMR20、スパイデイMR20
敵:ベアカルト上級教団員MR50*3、聖堂騎士アントンMR80防5

「その厄介な石を使わせるな!」
 バラクとアンドレアが上級教団員が取り出した石を手元から叩き落とした。

 *上級教団員A、B:ワーベア化→失敗
 *上級教団員C:ワーベア化→MR+50回復5
 *聖堂騎士アントン:ワーベア化→MR+100回復10

1ラウンド:PC【264】 VS 敵【325】 /PC側に61ダメージ!(バラク48、アンドレア43、ポル28、マロウズ35、デュラル33、エミリア16、クリフ16、サマ14、スパイデイ14)
 *クリフ、サマ、エミリア、竜の牙使用。MR30スパルトイ*3召喚。
2ラウンド:PC【353】 VS 敵【338】 /敵側に15ダメージ!(上級教団員A47、B46、C96、聖堂騎士アントン180)

「怯むな!大熊を放て!」
 聖堂騎士アントンの指示に、上級教団員が壁に駆け寄りレバーを引くと部屋の奥の壁がスライドし、大熊が2匹駆け込んできた。
「囲まれると不利だ!こちらも二手に分かれるぞ」
 エミリアの咄嗟の判断に、背を預けたバラクが大声で言い放った。
「うっしゃ!熊の親玉め。おめえの相手は俺だぜ!」

【戦闘A】
PC:エミリア16防5、クリフ16防5、サマ14、スパイデイMR14、スパルトイA30、B30、C30
敵:上級教団員A47、B46、大熊A80、B80

 *サマ《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。大熊B、昏睡。
1ラウンド:PC【151】 VS 敵【143】 /敵側に8ダメージ!(上級教団員A45、B44、大熊A78、B78(昏睡))
2ラウンド:PC【169】 VS 敵【160】 /敵側に9ダメージ!(上級教団員A42、B42、大熊A76、B76(昏睡))
3ラウンド:PC【162】 VS 敵【152】 /敵側に10ダメージ!(上級教団員A40、B40、大熊A73、B73(昏睡))
 *クリフ《イーゼルヴァンの黒き手》詠唱。上級教団員Aに10魔法ダメージ!クリフ10回復。
4ラウンド:PC【151】 VS 敵【143】 /敵側に8ダメージ!(上級教団員A28、B38、大熊A71、B71(昏睡))
5ラウンド:PC【166】 VS 敵【136】 /敵側に30ダメージ!(上級教団員A21、B31、大熊A63、B63(昏睡))
6ラウンド:PC【167】 VS 敵【135】 /敵側に32ダメージ!(上級教団員A13、B23、大熊A55、B55(昏睡))
7ラウンド:PC【155】 VS 敵【115】 /敵側に40ダメージ!(上級教団員A3、B13、大熊A45、B45(昏睡))
8ラウンド:PC【148】 VS 敵【107】 /敵側に41ダメージ!(上級教団員A0、B3、大熊A35、B35(昏睡))
9ラウンド:PC【157】 VS 敵【70】 /敵側に87ダメージ!(敵全滅)


【戦闘B】
PC:バラクMR49防5、アンドレアMR45防5、ポルMR28防5、マロウズMR37防5、デュラルMR33
敵:上級教団員C100回復5、聖堂騎士アントンMR180防5回復10

 *アンドレア、ポル《いだてん》詠唱。
 *デュラル《死の刃》の呪文石を使用。
1ラウンド:PC【285】 VS 敵【239】 /敵側に46ダメージ!(上級教団員C77、聖堂騎士アントン162)
 *ポル《メメコレオウスの黒き礫》詠唱*2。上級教団員C、聖堂騎士アントンに6魔法ダメージ*2!
2ラウンド:PC【258】 VS 敵【221】 /敵側に37ダメージ!(上級教団員C54、聖堂騎士アントン146)
3ラウンド:PC【256】 VS 敵【212】 /敵側に44ダメージ!(上級教団員C37、聖堂騎士アントン139)
4ラウンド:PC【196】 VS 敵【194】 /敵側に2ダメージ!(上級教団員C41、聖堂騎士アントン149)
5ラウンド:PC【192】 VS 敵【214】 /PC側に22ダメージ!(バラク50、アンドレア45、ポル28、マロウズ40、デュラル29)
6ラウンド:PC【188】 VS 敵【205】 /PC側に17ダメージ!(バラク50、アンドレア45、ポル28、マロウズ40、デュラル26)
7ラウンド:PC【183】 VS 敵【216】 /PC側に33ダメージ!(バラク48、アンドレア43、ポル27、マロウズ38、デュラル20)
 *デュラル、奇跡的な回復薬を使用。
8ラウンド:PC【185】 VS 敵【221】 /PC側に36ダメージ!(バラク45、アンドレア41、ポル25、マロウズ36、デュラル13)
9ラウンド:PC【176】 VS 敵【227】 /PC側に51ダメージ!(バラク39、アンドレア36、ポル20、マロウズ31、デュラル3)
 *デュラル、奇跡的な回復薬を使用。

 
【合流戦闘】
PCA:バラクMR39防5、アンドレアMR36防5、ポルMR20防5、マロウズMR31防5、デュラルMR13
PCB:エミリア16防5、クリフ16防5、サマ14、スパイデイMR14、スパルトイA30、B30、C30
敵:上級教団員C71回復5、聖堂騎士アントンMR180防5回復10

1ラウンド:PC【175+149=324】 VS 敵【245】 /敵側に79ダメージ!(上級教団員C32、聖堂騎士アントン145)
2ラウンド:PC【168+154=322】 VS 敵【210】 /敵側に112ダメージ!(上級教団員C0、聖堂騎士アントン104)
3ラウンド:PC【154+158=312】 VS 敵【129】 /敵側に183ダメージ!(敵全滅)


「神よ!偉大なる熊神よ!我が血を持って、異教徒どもに裁きの鉄槌を!」
 致命傷を負った身体を抱えた聖堂騎士アントンは、部屋に安置されていた巨大な黄金熊の神像に近づくと、血塗られた手をその神像に差し出した。その手が彫像に触れると、彼の姿は溶け去るように消え、彫像が光を帯びて動きだした。彫像はその巨体から鉤爪を振り下ろし部屋の壁を粉砕した。
 もうもうと舞った土煙が収まり、部屋に静けさが戻ったとき、壁に空いた大穴だけを残し、黄金熊の彫像は姿を消していた。

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☆戦果
冬の嶺の炎=バラク=ヘルムハート →戦闘後の探索で《開け》《そこにあり》の呪文石を使用。隠された宝物を発見。宝石(金貨40枚相当)を入手。
アンドレア →熊神石を入手。
ポル・ポタリア
"片耳の"マロウズ
デュラル・アフサラール →《死の刃》の呪文石、奇跡的な回復薬*2を使用。熊神石を入手。戦闘後の探索で《開け》《そこにあり》の呪文石を使用。隠された宝物を発見。灰色熊の毛皮(防御+5)、金貨20枚を入手。
エミリア →戦闘後の探索で《開け》《そこにあり》の呪文石を使用。隠された宝物を発見。ベアクロー(武器、MR+10)、金貨20枚を入手。
クリフ
サマ →使用済み:奇跡的な回復薬*1。戦闘後の探索で《開け》《そこにあり》の呪文石を使用。隠された宝物を発見。宝石(金貨40枚相当)を入手。
スパイデイ →使用済み:奇跡的な回復薬*1

 *熊神石→上級教団員から叩き落とした謎の石。使用するとワーベア化MR+30。前回入手したものと違い、亀裂は入っていない。

→モンゴーの研究室へ戻った一行へ、メメコレオウスが報酬としてそれぞれ金貨30枚を進呈する。
〈諸君、よくやってくれた。逃げた聖堂騎士とやらが気にはなるが……。まぁ何かあればまた諸君らに働いてもらうとしよう。イーゼルヴァンの間抜けにもせいぜいよろしく伝えてくれたまえ〉

→魔術師イーゼルヴァンが君たちを出迎える。
「遅かったではないか。なに、あ、兄者が……!? そ、そうか。それは大変であったろうな。
これだけでも持ち帰ってくれた事は感謝する。(まさか兄者があそこにいるとは……これは面倒なことになったぞ)
ああ、今回の報酬はそれぞれ金貨20枚だ」


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■事件B:6人出撃
ガガック兵長の話は続く。
シャンキナルの森の南端・商業都市コーストとの国境に近い集落から、ここ1ヶ月あまり音信が途絶えている。
何度か砦から伝令を出したが、先日ようやく帰還した1人はうわ言のような言葉を残して息絶えた。
「屍人の軍勢がやってきた」と言い残して死んだ伝令が握り締めていたのは、ボロボロになった軍旗の切れ端。そこに記された紋章が今回の事件でヘルトが持ち帰ったものと一致したのだ。
伝説の屍人使いマリオナルシス……この件、必要あらば西方エルフとも協力し、真相を確かめてくるのだ。
脅威予測)大・ただし戦闘ではなく調査報告を優先せよ
報酬)中

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「情報通りだ。カーサ村はこの先」
「……遠目から見た限りじゃ、静まり返っているがね」
 斥候に出ていた二人組の盗賊・ニンツとカーモネーギーが口数少なく報告した。
「そうか……ここまでは妙なところもなかったわけだが」
「……静かすぎるというのは良い事ばかりとは言えん」
 大剣を背負った盗賊風の男ソーグの言葉に、寡黙な戦士ヘルトがぽつりと口にする。
「確かに」
 ソーグは思案げな顔で黙り込んだ。一行の沈黙を破ったのは東洋風の少女シャオリンである。
「行ってみるしかないヨ!」
「ああ、早く行こうぜぇ。俺はなんでもいいから暴れたいんだよ」
 戦士へーざぶろーがニヤニヤ笑いを浮かべながら物騒な物言いをした。


 カーサ村……森での狩猟や小さな畑などを営む家族たちが住まう、小さな村である。シャンキナルの森の南端・商業都市コーストとの国境に近いとはいえ、街道からも外れているため戦火に晒される事とてないような、いわば寒村である。そう、これまでは。
「この時間なら子供らが遊んでいてもおかしくないはずだけどな……」
「……静かすぎる……か」
 足音を忍ばせつつ顔を曇らせるニンツに、慎重に周囲を伺いつつソーグが言葉を重ねた。
「あれは!」
 角を曲がった先の家屋を目にしたカーモネーギーが不意に鋭い声を出した。通りから少し外れた農家らしき家屋は真黒く焼け焦げ、まるでほんの数日前に焼け落ちたかのような外観を漂わせていた。一行は警戒を緩めないままジリジリと近寄っていく。すると瓦礫にまみれた家の中から、小さな人影が走り出してきた。
 一行は緊張に身を固くしたが、よく見るとそれは痩せてはいるが元気そうな村の少年であった。
「うわあ、びっくりしたヨ! それにしても無事で良かった」
「お兄ちゃんたち、騎士さま? すごーい、ボクはじめて見たよ!」
「坊主、お父さんやお母さんはどこだい?」
 物珍しそうに一向に笑顔を向ける少年に、ニンツが優しく声をかけた。
「どうして? ボクのパパとママに用があるの? 家にいると思うよ。呼んでこようか」
 小走りで黒焦げ崩れ落ちた戸口へ戻る少年を尻目に、一行は奇妙な感覚を禁じ得なかった。
「パパー!ママー!お姉ちゃん。騎士さまだよ。助けに来てくださったんだよ」
 戸口から呼びかける少年の声にのそりと人影が姿を表した。
「これはこれは……ようこそいらっしゃいましたな」
 表情のない顔、そしてくぐもった声で語りかける中年の農夫を前に、一行は言葉を返すことができずに立ち尽くしていた。
「本来ならばお招きしておもてなしさせて頂きたいところなのですが、このあばら屋めが……」
 刹那。農夫の言葉をかき消すような轟音で、低い鐘の音が辺りに鳴り響いた。農夫とその息子は村外れの丘に建つ鐘楼と領主のものらしき館に目を向け、鐘の音に耳を澄ませていた。やがて始まったときと同じような唐突さで鐘の音は止み、辺りをまた静寂が支配した。
 農夫は悲しげに首を振ると、ゆっくりと口を開いた。
「お時間です。残念ながら……」
「ご飯の時間だねえ」
 農夫とその息子の目が真赤い光を帯び、開いた口元から発達しすぎた犬歯が顔をのぞかせた。
「ママー。お姉ちゃん。はやくおいでよ。ご飯だよ」


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【戦闘】
PC:ヘルトMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、カーモネーギーMR30防10、シャオリンMR30防5、へーざぶろーMR20
敵:屍人(父)MR60、屍人(息子)MR30、屍人(母)MR50、屍人(娘)MR40

1ラウンド:PC【188】 VS 敵【183】 /敵側に5ダメージ!(屍人(父)58、屍人(息子)29、屍人(母)49、屍人(娘)39)
2ラウンド:PC【180】 VS 敵【171】 /敵側に9ダメージ!(屍人(父)55、屍人(息子)27、屍人(母)47、屍人(娘)37)
3ラウンド:PC【196】 VS 敵【170】 /敵側に26ダメージ!(屍人(父)48、屍人(息子)21、屍人(母)40、屍人(娘)31)
4ラウンド:PC【167】 VS 敵【146】 /敵側に21ダメージ!(屍人(父)42、屍人(息子)16、屍人(母)35、屍人(娘)26)
5ラウンド:PC【181】 VS 敵【136】 /敵側に45ダメージ!(屍人(父)33、屍人(息子)7、屍人(母)26、屍人(娘)17)

 *増援:屍人兵MR80*3

 交戦のさなか、村の大通りから軍旗を掲げた武装兵が姿を表し、一行の背後からゆっくりと迫ってきた。その歩みは戦場に向かう戦士のものとは思えぬほどに緩慢で、だからこそ言いしれない恐怖を見る者に感じさせた。
「この軍旗……やはりマリオナルシスの軍勢か、一体どこから湧いてきやがった」
 兵が持つ軍旗の紋章は、ヘルトが手にするボロボロの布切れと一致した。
「クワァー。オニイチャンタチ……ゴハン……」
「くそっ、これじゃ挟み撃ちだ」
 毒づいたニンツを尻目にソーグが全員に声をかける。
「正規兵が来る前に強行突破して、一度森へ引く。それでいいな」
「了解だヨ!」

6ラウンド:PC【177】 VS 敵【121】 /敵側に56ダメージ!(屍人(父)19、屍人(息子)0、屍人(母)12、屍人(娘)3)
 *PC側逃走

 *増援:屍人兵MR80*2

「くそっ、こっちもか」
「やむを得ん……分の悪い賭けだが、空いている通りへ向かう」
「大丈夫なのかよお……」
 ソーグの判断にカーモネーギーが不安げな顔で頷いた。

 *増援:屍人兵MR80*2、アンデッドハウンドMR60

「最悪じゃないかよお」
「いったい何人いやがるんだ……」
「……アニキ、俺たちは偵察が任務だ。逃げ延びて砦に報告を……」
 ニンツとカーモネーギーが目配せをする。別々の方向に逃げれば、どちらかは1人は助かるかもしれない。
「駄目だ」
 ヘルトが鋭い声で制止した。
「軍勢の全容が掴めていない今、単独行動で切り抜けれるとは思えん」
「だったらどうするんだ」
「……」
 ジリジリと迫る屍人の軍勢がゆっくりと一行を包囲していく。
「帝国人、苦戦しているようだな」

 *増援:西方エルフ森林警備隊/隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵A調伏

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「エルフの旦那さん方、感謝するヨ!」
「気を抜くな。奴らめどれだけ控えておるかわからぬ」
 崩れた包囲網の一角から西方エルフの一団が進み出て、一行と合流した。隊長ギルサリオンが油断なく、周囲に目を走らせる。と、そのとき。
「困りますねえ。我が民たちに危害を加えてもらっては」
 物陰から不意に冷たい声が投げかけられた。
「誰だ」
 漆黒のローブを身に纏った年齢不詳の男性が家屋の陰から姿を表した。片手を上げて兵たちを制すると悠々と話しかけてくる。
「西方エルフとカザン帝国人が仲良くご一緒とは、これは珍しいこともあるものだ。失敬、私はこの村の領主代行をマリオナルシス閣下より賜るエリファスと申す者」
 男性はわざとらしい調子で深く腰を曲げて礼をする。それを受けてソーグが古文書を読み上げるかのように言葉を紡いだ。
「マリオナルシス……第3代オーバーキル城城主。伝説の屍人使いと評される。カザン帝国に反旗を翻し長きに渡り抵抗するが、カザン歴1101年・オーバーキル城攻防戦にてカザン帝国〈死の軍団〉に敗北し、死去」
「ほう」
「これがカザン帝国史に記されている内容だ」
「ほほう。そうでしたか……これはまた、なんと申しましょうか。無様に歴史に記されているものですねえ。いやあ我が師のこととは言えお恥ずかしい」
 エリファスは小さくくぐもった笑い声をあげると、一行に向き直った。
「失敬。確かに敗北したのは事実です。しかし死んではおりませんな。生きておられまする。そう、100年余りね」
「邪なる術を使うか、邪教徒め」
 ギルサリオンが吐き捨てるように言葉を突きつけた。
「ほう……そこなエルフは、まるでわれわれ屍人使いが生者の肉体と魂を冒涜しているとでも言いたいようですね」
「当然だ。世界を定めるは円環の理。産まれ、生き、そして死ぬ。それが生者の営み」
「では敢えて問いましょう。彼ら屍人は何故、あなた方を襲うか。彼らはね、生者が憎いんです。あなた方の発する生命の煌めきが苦痛なんですよ。屍人帰りとはこの世に無念を残した者に肉体を与え魂を救う術。おお、マリオナルシス卿の偉大なる御業!」
 芝居がかった調子でエリファスは言葉を続けた。
「長きに渡り戦争を続け、数々の生命を奪ってきたのは誰であろう、あなた方カザン帝国だ。これまで幾多数多の英霊がこの地に倒れた。我々はね、彼らを開放するために立ち上がったんですよ。そう、マリオナルシス卿の元に馳せ参じた、大いなる屍人の軍隊、いやいずれ屍人の王国と呼ばれることになるでしょう。そこでは未来永劫、戦もなく、人々はみな幸福に永遠に暮らすであろう。おお、偉大なるマリオナルシス卿。我が師の崇高なる使命に栄光あれ!」
「狂信者め」
「やれやれ、どうやらあなた方には何を話しても無駄なようですね。よろしい。死して後、我らの仲間となって頂くとしましょう。マリオナルシスが門下、屍人使いエリファス、参る!」

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【戦闘】
PC:ヘルトMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、カーモネーギーMR30防10、シャオリンMR30防5、へーざぶろーMR20
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5
敵:屍人使いエリファスMR100防5、屍人兵MR80*6、アンデッドハウンドMR60

「アルヴェルディア、調伏に専念せよ。帝国人よ。また力を貸してもらうぞ」
「ああ、任せとけ」
「ここが踏ん張りどころアル!」

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵B調伏
 *カーモネーギー《いだてん》詠唱
 *ヘルト、シャオリン、ギルサリオン《死の刃》詠唱。
 *ソーグ《死の刃》の呪文石を使用
1ラウンド:PC+エルフ【308+256=564】 VS 敵【514】 /敵側に50ダメージ!(エリファス98、屍人兵B0、C73、D73、E73、F73、G73、アンデッドハウンド52)
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵C調伏
2ラウンド:PC+エルフ【216+200=416】 VS 敵【440】 /PC側に24ダメージ!(ヘルト40、ニンツ40、ソーグ35、カーモネーギー30、シャオリン30、へーざぶろー18、隊長60、術士35(詠唱)、隊員A28、B28、C28、D28、E28)

「天と地と人の名において、我が怨敵の急所を見通す禍々しき眼を我に与えよ……《凶眼》……!」
「く……なんて術を使いやがる」

 *エリファス《凶眼》詠唱。ダメージ3倍。
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵D調伏
3ラウンド:PC+エルフ【214+192=406】 VS 敵【523】 /PC側に117ダメージ!(ヘルト31、ニンツ31、ソーグ26、カーモネーギー30、シャオリン21、へーざぶろー9、隊長56、術士26(詠唱)、隊員A19、B19、C19、D19、E19)

「おやおや。もう抵抗はおしまいですか? 一思いにやってほしそうですねぇ。良いですよ。お任せを。……原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」

 *エリファス《炎の嵐》詠唱
 *ヘルト《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《炎の嵐》を無効化

「なにっ……き、貴様」
「そう簡単にやらせはせんよ」

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵E調伏
4ラウンド:PC+エルフ【171+168=339】 VS 敵【267】 /敵側に72ダメージ!(エリファス85、屍人兵B0、C0、D0、E0、F55、G55、アンデッドハウンド34)

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「どうやら私はあなた方を侮りすぎていたようだ」
 端正な顔を返り血に染めつつエリファスが独りごちた。
「ここは痛み分けとしましょう。次にお会いするときは油断はいたしませんよ……《翼》!」
 身体から放出された魔力が純白の翼を具現化し、その羽ばたきとともにエリファスは村外れの丘へと飛び去った。
 残敵を掃討した一行は一息つくと、周囲を見回した。隊長ギルサリオンは毅然とした表情で村外れの丘に建つ領主の館を見つめていた。
「帝国人よ。砦の長に伝えよ。我ら西方エルフは一軍を率いてここへ戻る。……共闘を依頼したい」
「伝えよう」
 一行を代表してヘルトが答えた。双方は視線を交わし頷きあうと、互いに足早に森へと姿を消した。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
ヘルト →《ないことに》の呪文石を使用
盗賊のニンツ
ソーグ →《死の刃》の呪文石を使用
カーモネーギー
シャオリン
へーざぶろー

→砦に戻った君たちの報告を受け、ガガック兵長は長い時間思案する。やがて背後に控える参謀・魔術師ウォーゼル卿を振り仰いだ。
「全軍に指示を」
「はっ」
「我がカザン帝国の領土を侵略する叛徒を制圧する」

→続きは、次回ep.7の事件Bの概要へ……。


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■事件C:4人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
無敵の万太郎たちの報告では、現在到達している2階は怪物めいた騎士が守る広間以外は概ね探索済みとの事。
各自、慎重を期しつつ調査を継続せよ。赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「なるほど……確かにお主の予想したとおりだったな、万太郎」
「ああ」
 カエル人の戦士ヴェルサリウス27世が感心した様子で、東洋風の戦士・無敵の万太郎に小声で語りかけた。
 通路の影から先を覗き込んでいた二人はやがて数歩下がり、後方で控える二人……老兵メックリンガーと女戦士イールギットの元に帰還した。
「予定通りでいく。あの不死身の化け物の右腹には、以前の探索で俺たちの仲間だった魔術師インディが放った《これでもくらえ!》の傷跡が確かに残っている。つまり奴は魔法攻撃に関しては回復の手段を持っていないと見える」
「そこでワシのコレクションの出番というわけじゃな?」
 作戦を伝える万太郎に、メックリンガー老が懐から掴み出した呪文石を手に嬉しそうに笑った。
「遠方から使える限りの魔術で奇襲する。まぁ俺は接近戦しか手がないからな。先陣を切らせてもらう。イールギットも頼む」
「ああ、任せておけ」
「爺さんとヴェルサリウスが魔術を使い切っても奴が倒れなかったときは、仕方ない。撤退だ」
「なーに、不死身の怪物がなんじゃい。この炎の石と呪文石で、目にモノみせてくれようぞ」
「ま、頼りにしてるぜ、爺さん」

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【戦闘】
PC:万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防5、ハンタードールMR35、メックリンガー老MR20、イールギットMR20
敵:壱の騎士アンブロシウス MR185/200防10

 *ヴェルサリウス27世、炎の石を使用。壱の騎士アンブロシウスに28魔法ダメージ!
 *メックリンガー老、炎の石を使用。壱の騎士アンブロシウスに32魔法ダメージ!

先制射撃:ハンタードール【24】/敵側に24ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス111)
 *メックリンガー老、《これでもくらえ!》の呪文石を使用。壱の騎士アンブロシウスに20魔法ダメージ!
1ラウンド:PC【126】 VS 敵【125】 /敵側に1ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス91)
 *メックリンガー老、《これでもくらえ!》の呪文石を使用。壱の騎士アンブロシウスに20魔法ダメージ!
2ラウンド:PC【126】 VS 敵【110】 /敵側に16ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス65)
3ラウンド:PC【129】 VS 敵【98】 /敵側に31ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス44)
4ラウンド:PC【119】 VS 敵【100】 /敵側に19ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス35)
5ラウンド:PC【128】 VS 敵【90】 /敵側に38ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス7)
5ラウンド:PC【129】 VS 敵【89】 /敵側に40ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス0)

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「不覚……」
 傷だらけになった甲冑姿が軋みを上げながら片膝をついた。
「陛下、お許し下され。壱の騎士アンブロシウス、力及びませんでした……」
 虚ろな声で遥か頭上を仰ぎ謝罪の言葉を重ねる怪物騎士の不気味さに、近づくことがはばかられた一行は遠巻きに立ち尽くしていた。
「口惜しや……。この次は、こうはゆかぬぞ」
 その言葉とともに甲冑から淡い光球が飛び出し、はるか頭上へと登っていった。そして残された甲冑が金属音を立ててゆっくりと崩れ落ちていく。
「……こいつ……この次と言ったのか……?」
 額の汗を拭いながら、万太郎が呟いた。一行は沈黙とともに、騎士が守っていた玉座の背後に口を開ける階段の闇へ目を凝らした。
〈……滅ぼされし王国のうらみ、忘れたわけではあるまいな……〉
 微かに誰かの声が聞こえた気がした。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎 →《凶眼》の呪文石を入手。
ヴェルサリウス27世 →炎の石を使用。戦闘後の探索で《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石を使用。《L3これでもくらえ!》の呪文石(魔法ダメージ60点/1回限り)を入手。
メックリンガー老 →《これでもくらえ!》の呪文石*2、炎の石を使用。いにしえの胸当て(防御+5)を入手。
イールギット →いにしえの短剣(MR+10)を入手。

→壱の騎士アンブロシウスの残骸より古めかしい装飾品を発見・入手した。(金貨200枚相当)
騎士の守っていた広間でヴェルサリウス27世が隠し部屋を発見。全員で捜索し財宝を入手した。いにしえの短剣、いにしえの胸当て、《L3これでもくらえ!》の呪文石、《凶眼》の呪文石
→上階に向かうには消耗品不足と判断し、報告を兼ねて撤退。


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☆ランキング

1位:
デュラル・アフサラール/MR40防5
 +金貨70枚、熊神石、灰色熊の毛皮(防御+5) →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、熊神石)

2位:
エミリア/MR30防5
 +金貨70枚、ベアクロー(武器、MR+10) →(所持品:金貨70枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石*2、奇跡的な回復薬、竜の牙、熊神石の破片)

ヴェルサリウス27世/MR20防5
 +金貨60枚、《L3これでもくらえ!》の呪文石 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、《L3これでもくらえ!》の呪文石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

4位:
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5 
 +金貨90枚 →(所持品:金貨120枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬)

サマ/MR20
 +金貨90枚 →(所持品:金貨135枚。《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬、竜の牙、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)

メックリンガー老/MR20防5
 +金貨60枚、いにしえの胸当て(防御+5) →(所持品:金貨60枚。いにしえの胸当て)

7位:
アンドレア/MR45防5
 +金貨50枚、熊神石 →(所持品:金貨85枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、モンゴーのしるし、熊神石、呪文:《いだてん》)

無敵の万太郎/MR35防5
 +金貨40枚、《凶眼》の呪文石 →(所持品:金貨55枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、《凶眼》の呪文石、ミラードール(未覚醒/覚醒させる場合は行動計画に記載を))

イールギット/MR30
 +金貨40枚、いにしえの短剣(MR+10) →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)

10位:
ヘルト/MR40防5
 +金貨65枚 →(所持品:金貨75枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、呪文:《死の刃》)

11位:
ポル・ポタリア/MR30防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》、《いだてん》)

"片耳の"マロウズ/MR40防5 
 +金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。黒き短剣、高品質な武器【鞭(ウィップ)】、高品質な防具【レザージャケット】、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石)

クリフ/MR20防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨105枚。高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

スパイデイ/MR20
 +金貨50枚 →(所持品:金貨60枚、熊神石の破片)

ソーグ/MR35防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨80枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬)

カーモネーギー/MR30防10
 +金貨50枚 →(所持品:金貨50枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《そこにあり》の呪文石、呪文:《いだてん》)

シャオリン/MR30防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨75枚。高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《死の刃》)

18位:
盗賊のニンツ/MR40防5
 +金貨40枚 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬×2)

へーざぶろー/MR20
 +金貨40枚 →(所持品:金貨65枚)

■砦にて待機(今回投稿無し)
ヤスヒロン/MR30 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

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☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練:金貨50枚(いだてん、凶眼、炎の嵐は金貨80枚)/ザルダック商店で扱っている呪文石から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

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【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

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【未解決事件】
A:
魔術師イーゼルヴァンより新たな依頼である。
やぁ諸君。また頼みがあるのだがね。大断崖付近に生息するグリフォンの巣より、卵を奪取してきてほしいのだよ。
私の研究材料として必要なのは1つきり。もし複数入手できた場合は、珍味として好事家に高値で売れるゆえ、レックス砦に出入りする交易商が引き取ってくれるであろう。ただし全て取り尽くすことだけはないようにな。
わかっていると思うが、グリフォンと真正面からやりあっても勝ち目はない。狩りに出た隙を狙うなど、十分に注意するのだぞ。
脅威予測)中
報酬)中

B:
ガガック兵長が司令室に君たちを呼び出した。
正面から攻撃を仕掛ける本隊の裏で、少人数で領主の館へ潜入する別働隊を編成したい。
どうやら貴様らにはこういう任務のほうが向いているようだ。
首領が単身であれば暗殺を試みよ。ただし成功の可能性が低ければ無理はせず、撹乱に徹せば良い。
首領が前線に出て不在であれば、その隙に証拠品や重要なものがないか探索せよ。
脅威予測)大・ただし戦闘ではなく調査報告を優先せよ
報酬)中
 *もし敢えて本隊に志願したい場合はそれも可能。

C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
無敵の万太郎とヴェルサリウス27世たちの活躍により、2階の怪物めいた騎士は撃破。
いよいよ3階の調査となる。各自、準備を怠らぬよう。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

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【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

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【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な場合にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:7/21(日)24時まで

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