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2020年11月22日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.14 No.2860

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T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.14

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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回は総勢21名のご参加を頂いております。

いよいよ次回ep.15は最終回となります。
ただ、そのあとに後日談のようなエピローグ回を作ろうと思っています。
最終回を経て、それぞれのキャラクターがその後どうしたいかをお送り頂いて、簡単にまとめます。

第二部についてもご質問頂いておりますが、今はまだ具体的には考えておりません。
新しい人も参加しやすいように、キャラを仕切り直して、古代帝国の塔の探索を複数パーティで行うようなゲームシステムにできないかなぁと構想だけはしております。

それでは引続き、どうぞよろしくお願いいたします。

さて本文ですが、毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

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事件の結末

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■事件A:1名出撃
自由行動。
これまで手がけてきた事件や出会った人物などで、もし君が気になっている事があるならば、行動を起こしても良い。
何をしたいのか、具体的に申告するように。
脅威予測)?
報酬)?

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 冬が来ようとしていた。
 レックス砦の戦士たちは例年になく早く、そして異常なまでに厳しい冷え込みに悩まされる日々が続いていた。カザン帝国の領土としては最南端にあたるこの地にあってもかくの如き厳しさである。〈大断崖〉を越えたタリーマークやフロストゲートなどの北部地域では、そして首都カザン市ではいったいどうなっているのか……。
 〈死の女神〉レロトラー陛下の身に何かが起こったのかもしれない。そのような噂を口にする者もいた。砦のそこかしこでは、ひそひそと噂話が囁かれていた。
 事態を重くみたガガック兵長は当面の間、レックス砦を閉鎖し、一軍を率いてカザン市へ帰投する方針を検討していた。少なくともあとひと月程の間には決断せねばなるまい。
 来月にはサトゥルナリア……カザン謝肉祭と呼ばれる時期が近づいていた。


 砦の訓練場では戦士たちが汗を流していた。武装の手入れをする者や木人形相手に打ち掛かる者、二人一組で模擬戦に勤しむ者、それぞれの様子を見守りながら、ガガック兵長は気難しい表情で腕を組み、場内に佇んでいた。
「兵長。稽古をつけて頂きたい」
 背後からかけられた聞き覚えのある声に、ガガックはゆっくりと振り向いた。
「ほう。お前もか」
 大剣を背にした盗賊、ソーグの姿がそこにあった。
「どうした、思いつめた顔をして」
 浮かない表情のソーグにガガックが問いかけた。
「……魔法ってのは便利なもんだ。もちろん俺も使わせてもらってる。……けどな。人の頭ン中まで入ってこようという厚かましいのは、我慢がならんのさ」
「なにかあったようだな」
「ああ、力がほしい。今よりもっとだ」
 唇を噛んで拳に力を入れるソーグに、ガガックは珍しく温和な顔で語りかけた。
「稽古はつけてやるさ。だがな、そんな拘りは生きるためにはいらんのだぞ」
「どういう事だ」
「お前はここでは切れ者を気取っているのかもしれんが、俺に言わせればボンバの実の背比べにすぎんよ。力だけに拘っていると足元が見えずに命を落とすぞ」
「言っていることはわかる……つもりだ」
「お前ら人間はな、貧弱なんだ。俺のようなウルクや、ましてやオーガーとは違う。それどころか力だけではドワーフやホブにだって敵わんだろう。研ぎ澄ませ。熱くなるな。感情を静めろ。氷のように冷静になれ」
「そのつもりだったんだがな」
 ガガック兵長はフンと笑った。
「お前なんぞのは見かけだけだ。情で動いてばかり、だからそんなデカいだけの剣を使ったりしている。盗賊のくせにな」
「………その通りだ」
 ソーグは大剣を背から下ろし、鞘の留め金を外した。
「これは友人が残していった物なんだ。初めは取り回しに不自由したよ。だが、もう慣れてしまった」
 ソーグは剣を構え、遥か先に古代帝国の塔がそびえる方角を見つめた。
「さぁて、せめて死なんために稽古はつけてやる。さっさと支度をしろ。でなけりゃ、あいつらに先を越されちまうぞ」
「あいつら……?」
 ガガックが指し示す先には、泥と汗にまみれたヤスヒロンとへーざぶろーの姿があった。何のつもりか、ヤスヒロンは目隠しをして、へーざぶろーの攻撃をかわし続けている。
 ガガック兵長は訓練場に向けてがなり声をあげた。
「ヤスヒロン! さっきも言ったろ。空気の流れを詠み、敵を感じろ! 相手の攻撃を皮一枚で避け、交差するように踏み込んで力の限り叩き潰せ!!」
 相手を務めるへーざぶろーは叩き潰されては叶わんとばかりに、両手の棍棒でヤスヒロンの強打を器用に払い除け続けた。
 やがて息の上がったヤスヒロンが膝をつく。
「こんなので本当に幻術対策になるのかねぇ。見なけりゃいいってもんでもねぇだろ」
 近寄ったへーざぶろーが呆れたように言葉をかけた。
「わからん。だが、少なくとも俺は……妹の姿を見てしまったら、それが幻だろうとも心奪われるだろう。だから……」
「へっ、まぁ心意気だけは買うよ」
 へーざぶろーはそう口にしながら、懐から薬瓶を取り出してヤスヒロンに握らせた。
「こないだは助かったぜ。妹さん、見つかるといいな」
 その傍らでは木人形を前にしたエミリアが、うろ覚えの魔法語をつっかえながら何度も詠唱していた。時折、突き出した両手から炎らしきものが吹き出すが、なかなか安定しないようだ。
「……げ、原祖たる太陽のしゃ、灼熱? ……を用いて、我が敵を打ち倒す……打ち倒す……なんだっけ。あ、ほむら。焔よ来たれ」
 ガガック兵長は訓練所の戦士たちを暖かい目で眺めると、遠く北の空を見上げながら、小さく呟いた。
「寒い時代が来るのかもしれん……」


 帝国首都カザン市。
 汚らしい灰色の氷の層が街路を覆い、道行く人々は都市部とは思えぬほど上着を厚く着込み、まるで冬籠り支度をした熊のような格好で足早に通りを行き交っていた。カザン謝肉祭を翌月に控え、普段であれば色とりどりの飾り付けが街を彩っている時期である。
 厳しい冬を送り、豊かな実りをもたらす季節を迎えるための7日間の祭り。祭りの期間は門は開放され、怪物や妖精の扮装をした人々が街路を練り歩く。一年で一番昼の短い日を境に、太陽の復活を願い、自然に潜んでいる神秘的なものたちとともに街を祝福するという、古来よりカザン市に伝わる伝統的な祭りであった。
 しかし今のカザン市には、祭りの高揚感は微塵も感じられなかった。ルールフ大陸で最大とされる大市場でさえ、その活気を失っていた。
 その大市場の場末にある1軒の酒場。閑散とした店内の奥に、目付きの鋭い男たちが入口を固める宴会用の広間が口を開いていた。中にはぎっしりと人が詰めかけ、普段であれば踊り子が芸を見せる舞台上に縁台が置かれ、一人の女性が声を高らかに演説を行っている。
「何度でも言いましょう。私たちは死の女神の下僕じゃない! 自由を持った種族です! なのになぜ私たちはこうも迫害を受けねばならないのでしょうか! 奴らに私たちの生きる権利を奪う資格がどこにあると言うのでしょうか!」
 重ねられた強い言葉に、聴衆からも、そうだ、そうだと声が上がった。
 彼女の胸元には〈偉大なる熊神の教団〉ことベアカルトの上級教団員の身分を表す聖印が飾られている。聖印は不思議な冷たい光を放ち、彼女の纏う白い法衣を照らしている。
「ただひたすら奪い続けるだけの奴らに、大いなる熊神の鉄槌を下す日が来たのです!」
 大きな怒号が広間を支配した。皆、握りしめた手を振り上げて、大声で歓声をあげている。中には涙を流している者さえいた。
「私たちは力を行使する!」
 演説を終え、段を降りる女性の背に歓声が投げかけられ続けた。広間は熱気溢れる空気に包まれていた。「熊に幸あれ」「子熊らに父なる熊神の加護を」と祝福の言葉が交わされる。
 壁際から静かにそれを見つめていたフードを深く被った男が、不意に女性に駆け寄ろうと足を進めた。
 しかしそれを傍らのもう一人の男が肩を掴んで静止した。男はそのまま力づくで彼をその場から離れさせ、足早に酒場を出ると街路の雑踏に紛れて気配を消す。
「何をやっていやがる」
 盗賊イェスタフはフードの奥から厳しい口調で叱責する。
「気持ちはわかるが、慎重になれ」
「……エレイン、いったいなぜ……」
 剣士スパイデイは俯いて足元だけを見つめながら、行方知れずだった妻の名前を小さく口にした。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
スパイデイ
→盗賊イェスタフの協力のもと、ようやく見つけた妻の消息はこのようなものでした。
あなたの目から見て、彼女は正気とは思えません。きっと洗脳されたか、なにかに操られているのでしょう。
イェスタフの調査でカザン市内の熊神教団本部の場所も判明しています。
本部へ潜入を試みる事もできますが、情報が少なく大きな危険が伴います。
なおイェスタフは別命を受け熊神教団の調査を行っており、希望すれば引続き任務に影響のない範囲で協力はしてくれます。

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■事件B:10名出撃
西方エルフの多大な犠牲を払い、聖遺物《鏡》《玉》《杖》が揃った。
折しも〈竜塚〉の術士アルヴェルディアより、竜の鳴動が激しくなっているとの報告が入っている。
これ以上は如何に西方エルフ最高峰の術士隊カルドゥニアといえども、押さえ切れそうにない。
急ぎ向かわねばなるまい。
なおギルサリオン隊長は意識不明の重体との事。指揮は君たちに任される。
脅威予測)大
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

(……嫌な空気だ)
 戦士ヘルトはいつものように寡黙な様子を保ちつつ、禍々しい雰囲気を纏う丘を見上げていた。
「状況を教えてくれ」
 エルフの青年マロウズは術士アルヴェルディアに問いかけた。
 疲れ切った顔の老エルフは、ユランタウ修道院の周囲を見回しながら、砦の一団がここを離れてからの事を掻い摘んで説明した。
 術士隊はあれからずっと竜塚を包囲しつつ浄化の儀式を続けているが、竜の胎動は日に日に激しさを増している。昼夜を問わず、交代で儀式にあたっているが、さすがのカルドゥニアの中にも疲労で倒れるものが出始めている。もはやこれ以上は抑えきれそうにないところまできていた。
「聖遺物は揃いましたか」
「ああ」
 盗賊ニンツが背負い袋から《鏡》《玉》《杖》の三種を取り出した。アルヴェルディアはほうと感嘆の吐息をつくと、伸ばしかけた手を途中で止めてうやうやしく頭を垂れた。
「見事です。……では、再封印の儀式に移りましょう。支度は整っております」

 竜塚を四方から囲むように術士隊カルドゥニアは陣を張り、それぞれ祭壇を設け、交代で祈りを捧げていた。
 アルヴェルディアはその祭壇を指しながら、儀式の説明を続けた。聖遺物を抱えたニンツの後ろから、カーモネーギーとヘルトが深刻な表情で歩を続けていた。
「エルダーリーフ氏族のマロウズどのであれば、祓の言霊はご存知のはず」
「……ああ」
 そう答えたものの、マロウズも不安を隠せない様子である。
「《杖》を持ち、主座について頂きたい。詠唱はカルドゥニアに同調させます」
 ニンツが頷き、《杖》をマロウズに手渡した。
「あと2つの聖遺物の力も借りねばなりませぬ」
「アンタもどっちか受け持ってくれるんだろ」
 ニンツが《鏡》と《玉》を持ち直しながらアルヴェルディアに尋ねた。
「いいえ、聖遺物を手にする資格があるのは試練に打ち勝ったものだけ。私ではお役には立ちませぬよ」
 ニンツはふうとため息をついた。
「隊長がいりゃあな」

 結局、《鏡》はニンツ、《玉》はカーモネーギーが引き受ける事となった。ヘルトは「俺はこの剣でお前らを守るのが役目だ」と言って引かなかった。
 準備はできた。しかし万端とは言い難い。全員が経験した事も無い大掛かりな儀式である。
「いくらヘルトでも、1人じゃあ……」
 カーモネーギーが不安そうな言葉を口にした。
「誰が1人じゃと?」
 不意に背後から快活そうな声がかけられた。
 全員が振り返ると、そこにはメックリンガー老を筆頭にレックス砦の面々が立ち並んでいた。
「昔から竜と戦うには槍と相場が決まっておってな……ここはワシの出番じゃろ」
 老兵は自慢の槍を振り回し大見得を切った。その背中には、先日ダルゴンの大図書館で譲り受けてきた特別製の魔法の杖が背負われている。
 ポル・ポタリアがニコニコしながらその杖に話しかけていた。
「ねえ、ダーヴィドくんはドラゴンを見たことがあるのかなぁ? 『ドラゴン退治の英雄』って二つ名は魅力的だよねぇ。そして英雄には美姫が付き物! こりゃ、エルフちゃんたちがほっとかないね。こんな事も有ろうかと、ボクぁ竜退治の武器も用意してきたんだよ」
 そう言いながら、なまくらな二振りの剣を出鱈目に振り回した。
「こっちが「ドラゴンツレイヤー」で、こっちは「ドラゴンスゲイヤー」さ! どうだい、こりゃもう、楽勝、楽勝!」
 その様子を冷たい視線で眺めつつ、赤毛の少女エミリアが不機嫌そうに髪をいじりながら、周囲を警戒していた。傍らではデュラルが弓の調子を確かめており、ドワーフの戦士クリフも無言で荷物を下ろし、戦いの準備を始めている。
 そして一行の最後尾に、老魔術師のような風貌をした見慣れぬ初老の男が付き従っていた。見事な禿頭に黒くて長い顎髭を蓄えたバルベルという名の戦士は、ガガック兵長が決戦前に本国に呼びかけ集まった者の1人であった。
「はるか彼方の地、剣竜亭から参りました。皆様、以後、お見知りおきを」
 
 心強い援軍を得て、大いに士気の上がった一行は、各祭壇に別れて配置についた。
 正面の祭壇には《杖》を持つマロウズ、護衛にエミリア。
 右翼の祭壇には《鏡》を持つニンツ、護衛にクリフ。
 左翼の祭壇には《玉》を持つカーモネーギー、護衛にメックリンガー。
 背後の祭壇には術士アルヴェルディアと、遊軍としてヘルトを先頭にデュラル、ポル、バルベルが控えていた。
 術士隊カルドゥニアは4つの祭壇それぞれに別れ、詠唱を続けている。

「よし、はじめよう」
 マロウズは呟くと、太古の竜に捧げる言霊を詠唱しはじめた。背後でカルドゥニアが声を合わせて追いかける。
 その場の全ての者のクレムが、マロウズの言霊に集中していた。

………………
次元の狭間に坐し坐して
天と地に御働きを現し給う
竜王よ
………………

 マロウズは詠唱の途中で、杖を何度か左右に振る。杖には古代エルフ語の文字が刻まれていた。
 その文字《ナハシュ》とは古代エルフ語で「蛇」「魔術を使う」「輝くもの」という3つの意味を持つ言葉。
 古のエルフ王ベリエンベールは、黒竜との長い戦いの終わりにこの杖を手にし、力を失い逃げ惑う黒竜を封じ込めたとされる。

………………
大宇宙根元の
御祖の御使いにして
一切を産み一切を育て
萬物を御支配あらせ給う
竜王よ
………………

 長い時が過ぎた。太陽が中天を通り、西の空に沈もうとしていた。日暮れが近づき、祭壇に篝火が灯される。
 詠唱を続けるマロウズの額に、玉のような汗が浮かんでいた。
 不意に丘の上から風が吹き下ろしてきた。まるで魔獣の咆哮のように響きをあげて、風が祭壇の供物を吹き荒らす。
 マロウズは右手の杖を強く振り払い、詠唱の声により一層の力を込めた。

………………
一二三四五六七八九十の
十種の御寶を
己が姿と変じ給いて
自在自由に天界地界人界を治め給う
竜王よ
………………

「困りますなぁ。こんな事をされては」
 いつの間にか祭壇の前に片眼鏡をかけ、顎に薄い山羊鬚を蓄えた男が佇んでいた。
「ようやく悪夢が再来しようと言うのに、小賢しい真似を……しかもご丁寧に聖遺物まで揃えるとは頭が下がる」
 屍人使いエレファバは口元に皮肉な笑みを絶やさぬまま、両手を広げて歩を進めた。
「ま、しかし、それもここまでにして頂く。所詮、限り有る生命しか持たぬ諸君らには、我らの邪魔だてなぞ出来ぬのだよ」
 エレファバの言葉に併せ、彼の背後からぬらりと黒い影どもが姿を現した。屍人兵である。
「術士を殺せ」
 エレファバが片手を振って指示を出すと、屍人兵たちが緩やかに前進する。
「くっ……」
 マロウズの詠唱が一時中断する。そこへ鋭い口調でエミリアが口を挟んだ。
「駄目だ。お前は儀式を続けろ」
 そして懐から呼子を取り出し、強く三度吹き鳴らした。すぐさま三方から同様の返答がなされた。
「ここはアタシらに任せな」

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【戦闘A】
マロウズMR45防5魔防10(儀式中)
エミリアMR30防5 VS 屍人兵MR30*3

「……出し惜しみしてる場合じゃない、か」
 *エミリア、異界獣の黒曜石*2使用。MR40ブラックハウンド*2召喚。

1ラウンド:PC【109】 VS 敵【95】 /敵側に14ダメージ!(屍人兵A25、B25、C26)
2ラウンド:PC【105】 VS 敵【81】 /敵側に24ダメージ!(屍人兵A17、B17、C18)
3ラウンド:PC【105】 VS 敵【83】 /敵側に22ダメージ!(屍人兵A10、B10、C10)
4ラウンド:PC【104】 VS 敵【49】 /敵側に55ダメージ!(屍人兵全滅)

 →エミリア、戦闘Bへ加勢に


【戦闘B】
ニンツMR40防5(儀式中)
クリフMR55防5魔防5++ VS 屍人兵MR30*3

「ええい、数が多い!」
 *クリフ、竜の牙使用。MR30スパルトイ召喚。

1ラウンド:PC【84】 VS 敵【87】 /PC側に3ダメージ!(クリフ55、スパルトイA30)
2ラウンド:PC【84】 VS 敵【93】 /PC側に9ダメージ!(クリフ51、スパルトイA30)
3ラウンド:PC【77】 VS 敵【76】 /敵側に1ダメージ!(屍人兵D29、E30、F30)
4ラウンド:PC【85】 VS 敵【91】 /PC側に6ダメージ!(クリフ50、スパルトイA30)
5ラウンド:PC【78】 VS 敵【79】 /PC側に1ダメージ!(クリフ50、スパルトイA30)

 →エミリア合流。(エミリア30、ブラックハウンドA40、B40)
「待たせたな、ドワーフ」

6ラウンド:PC【177】 VS 敵【80】 /敵側に97ダメージ!(屍人兵全滅)

 →クリフ、エミリア、戦闘Dへ加勢に


【戦闘C】
PC:ヘルトMR55防5、デュラル・アフサラールMR40防5+、ポル・ポタリアMR30防5魔防10、バルベルMR20
敵:骸骨兵MR30*3

「さっさと片付けて加勢に向かわねば」

1ラウンド:PC【134】 VS 敵【89】 /敵側に45ダメージ!(屍人兵J15、K15、L15)
2ラウンド:PC【138】 VS 敵【62】 /敵側に76ダメージ!(屍人兵全滅)

 →ヘルトたち、戦闘Dへ加勢に


【戦闘D】
カーモネーギーMR35防10(儀式中)
メックリンガー老MR30防5 VS 屍人兵MR30*3

「こりゃダーヴィド! お前も仕事をせんか!」
 *メックリンガー、特別製の魔法の杖《愚かなダーヴィド》を使用。《魔神の剣》発動! 5ターンの間、ダメージ3倍

1ラウンド:PC【79】 VS 敵【85】 /PC側に6ダメージ!(メックリンガー29)
2ラウンド:PC【77】 VS 敵【89】 /PC側に12ダメージ!(メックリンガー22)
3ラウンド:PC【66】 VS 敵【86】 /PC側に20ダメージ!(メックリンガー7)

 →ヘルトたち合流。(ヘルト55、デュラル40、ポル30、バルベル20)
「も、もっと早く来んか!(……冷や汗かいたわい)」

4ラウンド:PC【185】 VS 敵【91】 /敵側に94ダメージ!(屍人兵全滅)

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「形勢逆転だぜ」
「ちっ、俗人どもめが……」
 屍人使いエレファバは焦げ茶のローブを翻し、丘の上に向かって叫んだ。
「エルファニ! 捧げよ!」
 《翼》の魔術によって丘の上空に浮かぶ真紅のローブの姿が視界に入った。屍人使いエルファニである。
「はい、兄者」
 魔女は恍惚とした表情を浮かべ、微笑みながら己の胸を短剣で串刺しにし、滴る血を大地に捧げた。
「ははは。悪夢の再来だ」
 エレファバは心底楽しそうに笑みを浮かべた。
 儀式の詠唱を掻き消すように竜の鳴き声が辺りに轟いた。丘からねっとりとした湿度をまとった、生臭い風が吹き下ろしはじめる。
「う……何だこの臭いは」
「腐ってやがるのか」
 エレファバは顔をしかめると小さく舌打ちした。
「……儀式のせいか。虫けらの分際で足掻きおって」
 そのまま左手でワンドを振るうと《翼》の魔力で上空へ飛び立つ。
「さぁ目覚めるがよい、ユランタウの黒竜よ。憎き西方エルフどもを根絶やしにする時間だ」
 おぉぉぉぉん。低い唸り声が辺りの木々をビリビリと揺さぶった。
 丘の上で巨大な影が身悶えし、大地から身体を起こそうとしていた。吐き気をもよおす臭気が辺り一帯に立ち込めている。
 術士隊も完全に気圧された様子で、マロウズたちの詠唱の声は止まっていた。
「何をやっとるんじゃあ! しっかりせい。竜の相手は任せておかんかい」
 メックリンガーがあげた叱咤の声に、我に返ったマロウズは言霊を唱えなおし始める。
 ヘルトとデュラルがうなずくと、臨戦態勢のまま全員は丘の上に向かった。

「ヒュ〜。素晴らしい眺めだね……緊張でワキに汗をかいちゃうよ、もう」
 足を震えさせながら、ポルが黒竜の巨体を見上げた。邪悪な竜がゆっくりとその首をもたげるところだった。
 黒竜の咆哮に呼応するように、ヘドロと化した足元の大地の中から、泥混じりの骸骨どもが何体も起き上がりはじめた。
「古戦場だけあって、素材には事欠かぬからね」
 上空のエレファバが含み笑いをしながら呟いた。骸骨は古代ベリベンエール王と共に戦った西方エルフ親衛隊のものらしかった。
「……何があっても食い止めねばな」
「ああ、マロウズたちに近づけさせるわけにはいかん」
「聞こえるか、マロウズ、ニンツ、カーモネーギー! ここは俺たちに任せろ。詠唱を続けるんだ。いいな!」

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【戦闘】
PC:ヘルトMR55防5、クリフMR50/55防5魔防5、デュラル・アフサラールMR40防5、エミリアMR30防5、メックリンガー老MR7/30防5、ポル・ポタリアMR30防5魔防10、バルベルMR20、ブラックハウンドA40、B40、スパルトイ30
(マロウズ、ニンツ、カーモネーギー儀式中)
敵:ユランタウの黒竜MR1000(胎動)、西方エルフ骸骨兵MR45*10

「黒竜はまだ本調子じゃなさそうだな……そこがつけ入る隙か」
 デュラルが間合いを計りながらつぶやいた。
 巨大な竜は微睡むように緩やかに胎動を繰り返していたが、骸骨兵は不気味に一行ににじり寄ってきていた。
「まずはあの目障りなのを片付けるぞ」

 *メックリンガー老、ボンバの実+奇跡的な回復薬を使用。20回復。
 *エミリア、竜の牙使用。MR30スパルトイ召喚。

1ラウンド:PC【369】 VS 敵【382】 /PC側に13ダメージ!(ヘルト55、クリフ50、デュラル40、エミリア30、メックリンガー27、ポル30、バルベル20、ブラックハウンドA40、B40、スパルトイA30、B30)

「ぐうぅ……」
 詠唱を続けるカーモネーギーは身体中の精気が搾り取られていくような感覚を味わい続けていた。今にも倒れ込みたくなるような疲労。
(兄貴は……大丈夫なのか?)

「あのデカブツに時間を与えるわけにはいかん」
「承知!」
 ヘルトとデュラルは視線を交わし、印を結び魔法語を詠唱した。
「原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……」
「「《炎の嵐》!」」

 *ヘルト、デュラル《炎の嵐》詠唱。骸骨兵全体に20魔法ダメージ!*2

2ラウンド:PC【365】 VS 敵【205】 /敵側に160ダメージ!(骸骨兵全滅)

 竜が蠢いた。

「散開しろ! 正面が食い止めているうちに死角から仕掛けるんだ!」
「わかった」
「任せんかい」
 気圧されまいと覇気を孕んだヘルトの指示に、エミリアとメックリンガーが素早く左右に別れた。クリフ、ポルがその後に続く。
「こんなモンじゃ、足止めにはならないかなっ……と」
 ポルは即席のボーラを振り回し、黒竜の足元に次々と投げつけた。
「まぁ後悔したくないから、できることは何でもやっとかないとね」
 正面は召喚獣たちとヘルト、デュラル、バルベルの3人が陣取る。
「バルベル、これを使え。少しは役に立つだろう」
 両手に七星剣とマクアウィトルを構えたヘルトが、愛用していたシュヴァイツァー・サーベルを腰から外して差し出した。
「これは業物……感謝いたす」

 *ユランタウの黒竜MR300/1000(鼓動)

3ラウンド:PC【371】 VS 敵【487】 /PC側に116ダメージ!(ヘルト49、クリフ44、デュラル34、エミリア24、メックリンガー21、ポル24、バルベル20、ブラックハウンドA30、B30、スパルトイA20、B20)

 ニンツは全身を襲う疲労に気を失いそうになりながらも耐え続けていた。歪む視界に黒竜に果敢に立ち向かう仲間の姿が映る。
(頼む……みんな)
 一行は軽く身じろぎしただけの巨大な手足に何度も弾き飛ばされ、肩で息をつきながら体勢を立て直していた。
「後のことを考えてる場合じゃないな……」

 *デュラル、ポル《いだてん》詠唱。2回行動。
 *エミリア、屍人使いエルファニの指輪を使用。《L3これでもくらえ!》発動!
 *ユランタウの黒竜、特殊能力/クレム吸収。《L3これでもくらえ!》無効化

「なんだと!?」
 愕然とするエミリアに上空から嘲弄の声が投げかけられた。
「ははは。クレムを与えてくれるとはな」
 黒竜の身体に吸い込まれたクレムが吸収され、より一層身体の再生が促進される。

 *ユランタウの黒竜MR400/1000(鳴動)

4ラウンド:PC【407】 VS 敵【555】 /PC側に148ダメージ!(ヘルト40、クリフ35、デュラル25、エミリア15、メックリンガー13、ポル15、バルベル7、ブラックハウンドA17、B17、スパルトイA7、B7)

「か、勝てるわけがない……」
「いくらなんでも無茶だったんだ」

(くそ……俺もみんなのところへ行けさえすれば……)
(頑張ってくれ、頑張ってくれ……)
 ニンツとカーモネーギーは駆け出したくなる気持ちを抑えつつ、戦場を見守りながら詠唱を続けていた。
 しかし、黒竜の力が強まるにつれ、びりびりとした場の圧力は高まり続け、口を開くのすら憚られるような威圧感が辺りを支配していた。
 マロウズは額の汗も拭わず、懸命に言霊を唱え続けていた。仲間のために少しでも儀式を進めなければ。焦る気持ちと裏腹に詠唱が何度かつっかえる。
 その背にそっと手が添えられる。振り向く余裕もないマロウズはその温かい感触に、ふと幼少の頃に過ごした森の集落を感じていた。

「ダーヴィド! ダーヴィド! なんとかせんか!」
 メックリンガーが騒ぎながら魔法の杖を無茶苦茶に振り回した。

 *メックリンガー、特別製の魔法の杖《愚かなダーヴィド》を使用。《見えざる壁》発動!

 *ユランタウの黒竜MR500/1000(震動)

5ラウンド:PC【335】 VS 敵【596】 /PC側に261ダメージ!(見えざる壁によりダメージ無効化)

「ほう……時間稼ぎのつもりか。だが黒竜はもうすぐ飛び立つぞ」

 黒竜がその翼を大きく広げた。
 周囲に物凄い風圧が荒れ狂い、前線に立つものは飛ばされぬようにお互いに支え合うのがやっとの様子だった。

(くそ……俺ごときの魔力じゃあ……)
(あ、兄貴……)
 憔悴しきったニンツとカーモネーギーは、クレムを使い果たしがくりと膝をついた。
 力を失った手から鏡と玉が大地に転がる。

「諦めるな!」
 デュラルが辺りに響き渡る鋭い声をあげた。
「いまこそ秘められし我が魔眼の力を開放する時が来たようだな」
 デュラルはわざとらしく大見得を切って構えると、クリフにだけわかるように小さく目配せをした。はっとしたクリフは慌てて後を追うように詠唱を始める。
「古の大魔術師ダルゴンの名において命ずる《我に平伏せ》!」

 *デュラル《ダルゴンの暗き眼差し》詠唱。ユランタウの黒竜MR1000→500
 *クリフ《ダルゴンの暗き眼差し》詠唱。ユランタウの黒竜MR500→250

 黒竜は悲鳴を上げ、まるで不可視の鎖で縛られているように、地響を立てて地に墜ちた。
 どろどろに溶けたその身体からはうっすらと煙が立ち上り、辺りに一層嫌な匂いが立ち込めた。
「ば、馬鹿な……こやつら、古代の禁呪を操るというのか」

 *ユランタウの黒竜MR250/1000(激動)

6ラウンド:PC【331】 VS 敵【454】 /PC側に123ダメージ!(見えざる壁によりダメージ無効化)

 黒竜は粘りつくような体液を大地に滴らせながら身悶えを続けていたが、やがて再び飛び立たんとゆっくりと羽ばたきを始めた。
「これでも駄目だってのか……」
 片膝をついたままのニンツはその様子を目にし、悔しげに呟いた。
「大丈夫だ。彼奴の魂は地霊に繋がれている。飛び立てやせんよ」
 ニンツの足元に転がっている《鏡》を何者かが拾い上げた。
 その者は頭や顔をはじめ全身に白い包帯を何重にも厚く巻き、羽のもげた蜻蛉のように痛ましい姿を晒していた。
「隊長!」
「待たせたな」
 包帯だらけの隊長ギルサリオンは薄く笑うと《鏡》を高々と掲げた。
「マロウズ、杖をかざせ! 悪夢を封じ込めるぞ」
 隊長の後ろにはカーモネーギーが《玉》を手に、おずおずと付き従っていた。
 立ち上がったニンツはニヤリと笑うと、カーモネーギーの手から《玉》をもぎ取り、隊長の手に押し付けた。
「やっぱ辛気臭い儀式なんぞは俺の性には合わねえ。アンタに任せる」
 そしてニンツは笑顔でカーモネーギーに手を差し伸べた。
「いくぞ、カーモネーギー。俺たちらしく戦おうぜ」
 そうして戦場に駆け出していく二人の姿を、隊長は頼もしく眺めていた。

……………
諸々の禍事・罪・穢
愚かなる心の数々を
戒め給いて
祓え清め守り幸へ
………………

 ギルサリオンの叱咤の声を耳にしたマロウズは、残された力を振り絞りながら意識を集中した。
 そして背に添えられた柔らかな手の温もりを感じながら、朗々とした声で詠唱を続けた。

 *ニンツ、神像を模した人形を使用。MR40守護獣召喚。
 *カーモネーギー《いだてん》詠唱。2回行動。
 *ヘルト《死の刃》詠唱。攻撃力*2。
 *クリフ、デュラル、エミリア、ポル、奇跡的な回復薬を使用。10回復。

7ラウンド:PC【490】 VS 敵【469】 /敵側に21ダメージ!(ユランタウの黒竜MR229/1000)

 ニンツは懐から取り出した人形を囮に、自身は側面に回り込んだ。そして素早い身のこなしで黒竜の背に飛び移ると叩きつけるように呪文石を握りこんだ手を振り上げた。
「直接ねじ込んでやらあ!」

 *ニンツ、《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用。黒竜に40魔法ダメージ!(ユランタウの黒竜MR189/1000)

「カーモネーギー! お前も一発食らわせてやれっ!」
 いだてんで加速したカーモネーギーが逆側に回り込み、メダリオンを天に掲げ、流星を招来する。

 *カーモネーギー、星のメダリオンを使用。黒竜に30魔法ダメージ!(ユランタウの黒竜MR159/1000)

 黒竜はたまらず咆哮をあげた。

 *デュラル、ポル《凶眼》詠唱。攻撃力*3

8ラウンド:PC【566】 VS 敵【432】 /敵側に134ダメージ!(ユランタウの黒竜MR25/1000)
9ラウンド:PC【423】 VS 敵【361】 /敵側に62ダメージ!(ユランタウの黒竜撃破)

戦闘終了:ヘルトMR40/55防5、クリフMR45/55防5魔防5、デュラルMR35/40防5、エミリアMR25/30防5、メックリンガー老MR13/30防5、ポルMR25/30防5魔防10、バルベルMR7/20、ニンツMR40防5、カーモネーギーMR35防10、ブラックハウンドA17/40(消滅)、B17/40(消滅)、スパルトイA7/30(送還)、B7/30(送還)、守護獣40(送還)

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 黒竜は地響きを立てて、大地に崩れ落ちる。
 ギルサリオンが右手の《鏡》を掲げ、上位エルフ語を高らかに唱えた。

エーイェ・アシェル・エーイェ
《私は有って有る者》

 そして間髪入れず、左手の《玉》を天に捧げる。

イ・オツ・ミスマル
《神の印が私を守護する》

 黒竜の全身を天上から真一文字に光の柱が貫く。
 マロウズの手にした《杖》から葉が芽吹き、輝きを増していた。
 一振りごとに豊穣な生命の力が辺りに振りまかれる。

ナハシュ・ナハシュ・ナハシュ
《魔術にて・輝く・蛇》

ドゥラコーン
《竜よ》

バリァハ
《去れ》

 眩い閃光。
 その場の誰もが目を開けていられぬ程の強大な光が放たれた。
 刹那。
 そして静寂。
 
 次に彼らが目を開けたとき、
 黒竜の姿はどこにも存在しなかった。


「ええい、不甲斐ない蜥蜴めが。マリオナルシス卿の尖兵となる栄誉に浴したものを」
 一行の姿を遠目に苦々しげに吐き捨てると、屍人使いエレファバはワンドを一振りし、姿を消した。
 誰も一言も言葉を発せず、ただ優しい風が吹き降ろす丘を眺めるともなく佇んでいた。
 やがて遠くから1羽の鷹が舞い降りた。
「マロウズ。ガガック兵長から伝令だ。斥候が屍者の帝国の本拠地を割り出せたと報告があったらしい」
 ヘルトが座り込んでいたマロウズに近づいて話しかけた。
「……いよいよ最終戦か」
 マロウズは腰をあげようとして、ふとまだ背に添えられたままであったエルフの女性の手を見つめた。イアヴァスリルは以前と変わらぬ虚ろな目で遠くを見据えていた。マロウズはため息をつきながらそっと両の手で握り返すと、身体を起こして立ち上がった。
「私も同行する」
 苦しそうな息遣いでギルサリオンが言葉を重ねた。
「そもそもこの戦は我ら西方エルフのもの」
「いいや。屍人使いどもとの因縁は、お前ら西方エルフだけじゃなく、俺たちのもんでもあるんだ」
 近づいてきたニンツがギルサリオンの肩に労わるように手を置いた。
「行こう」


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☆戦果
"片耳の"マロウズ
偵察兵のニンツ →《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用した。
カーモネーギー
エミリア →異界獣の黒曜石*2、奇跡的な回復薬を使用した。
クリフ →奇跡的な回復薬を使用した。
デュラル・アフサラール →奇跡的な回復薬を使用した。
バルベル
ヘルト
ポル・ポタリア →奇跡的な回復薬を使用した。
メックリンガー老 →奇跡的な回復薬、ボンバの実を使用した。


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■事件C:10名出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
第四階層の石造りの迷宮の探索も半ばが過ぎた。幻術に注意をして探索に望むように。
もし具体的に調査したい部屋などがあれば申告せよ。
(下記より方針を選択して下さい)
・新しいエリアへ進むことを重視
・未探索の扉や通路を埋めていくことを重視
・各部屋の中を丁寧に調査することを重視
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

■現在の攻略状況(MAP)
https://ftbooks.xyz/ftnews/KhazanEmpire/4F_MAP3.png

攻略済み
【#6】町の幻影
【#1】レッドドラゴンの幻影
【#9】酒場の幻影
【#13】バラクたちの幻影
【#11】何もない小部屋
【#10】トゲの大穴の幻影
【#8】賭博場の幻影

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【進路】
第四階層到着→北2→西4→南2→東2→南2
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「隊を分ける!?」
「そうだ。こんな人数で探索できる場所じゃない」
 分岐路の前で、万太郎の言葉にヤスヒロンが驚いた声を上げる。確かに12人とドール2体は人数が多すぎる。この通路では横に並べるのは3人がいいところだ。
「俺とヴェルサリウス、へーざぶろーはカンダック師とともに、この分岐を奥へ向かう」
 ヤスヒロンは万太郎が指し示した分岐の奥でレッドドラゴンの幻影と戦ったことを思い返し、背筋が震えた。もっと手強い相手が待ち構えているかもしれない。
「ほなウチはこっちやな。カエルの旦那さんについてくで」
 雇い人のホビット女盗賊クリスティが飄々とした調子でヴェルサリウスの後ろに従った。2体のドールも静かに控えている。
「盗賊の技はどちらにも必要だ。ソーグは別働隊に入って欲しい」
「任せな」
 ソーグが分岐路の逆側に歩を進めた。
「ヤスヒロン、お前はアンドレアとシャオリンとともに、新人たちを率いて、前回の地点から探索を再開してくれ」
「お、俺がですか」
「そうだ。俺やヴェルサリウスを除けばお前が一番この階層に詳しい」
「頼むぜ、副長」
 ソーグがヤスヒロンの胸をどんと叩いた。
「手に負えないものや調査の必要のあるものを見つけた場合は合流する事とする。無理はするな。いいな?」

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【万太郎隊・隊列】
前衛:万太郎、へーざぶろー、女盗賊クリスティ
中衛:魔術師カンダック
後衛:ヴェルサリウス、ハンタードール、バードドール

【進路】
西4→扉(#1)

Room #1:
・東西3ブロック*南北4ブロック
・扉(北・南・東・西)
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「西へ向かう」
 以前レッドドラゴンの幻影と死闘を繰り広げた部屋をぐるりと眺めたあと、万太郎が宣言した。
「大丈夫や。ここにはなんもないで」
 西の扉を手早く調査したクリスティが扉を開けたあと、振り向いてそう伝えた。
「右は少し先で曲がってる。左は……扉が見えとるわ」
 万太郎は少し悩むと左の扉へ向かうことに決めた。

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・扉(西)
 調査(女盗賊クリスティ)→罠も鍵もかかっていない

【進路】
扉(西)→南4→扉(#7)

・扉
 調査(女盗賊クリスティ)→罠発見!(毒矢)→罠解除(女盗賊クリスティ)→解除成功!
 鍵開け(女盗賊クリスティ)→鍵開け成功!
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 扉を開いた瞬間、塔の中だというのに急に強い風が吹きつけてきた。一行は上着の前をかき合わせつつ、不安な顔で室内に踏み込んだ。
 足元でざりっと土を踏む感触。
 違和感を覚え顔を上げると、考えもつかぬほど広大な荒野が眼前に広がっていた。三方どちらも先が見通せない。塔の中のたかが一部屋にしては異様な広さである。
 万太郎は背筋にぞくりとするものを感じた。何かわからぬがここは危険だ。
「……ここは後に回そう」
「ふむ。蛮勇を振るうことは賢者の証ではないからな」
 ヴェルサリウスが傍らで皮肉そうな調子で呟いた。しかしその額に汗が滲んでいるのを万太郎は見逃さなかった。
「これまで経験したことのないほどのクレムを感じるよ。これだから探索は面白い……」
 魔術師カンダックも不敵な笑みを浮かべながらつぶやいた。
 一行は慎重に引き返し、廊下へ戻った。誰となく安堵のため息が漏れる。
 通路を逆側へ歩を進めつつ、万太郎は背後をちらりと振り返った。
(……また戻ってくることになるだろうな)

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【ヤスヒロン隊・隊列】
前衛:ヤスヒロン、ソーグ、アンドレア
中衛:ケン、シャオリン
後衛:ガーランド、ジェニファー

【進路】
東2→南18→西4→北2→西7→扉(#10)

Room #10:
・東西4ブロック*南北4ブロック
・扉(北・南*2・東*2)
・トゲだらけの大穴

【進路】
扉(北)→西1→北2→東2→北2→西2→扉(#8)

Room #8:
・東西2ブロック*南北4ブロック
・扉(北・南・東・西)
・獣の剥製、角笛、風景画、古ぼけた棚
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「どうするんです、副長」
「……」
「副長」
「えっ。ああ……俺か」
 新人の1人、痩せ型で長身の男ガーランドが怪訝そうな顔つきでこちらを見ている。慣れない副長という呼び名にまったく反応できなかった。そう言えば万太郎さんも隊長と呼ぶなとよく言っていたな……。ヤスヒロンはそんな事を考えながら、三方の扉を矯めつ眇めつ眺めていた。
「どれがいいかナァ〜?」
「センパイ、どうするアルか」
 もうひとりの新人、赤毛の気の強そうな女ジェニファーがどこかシャオリンと似た口調で問いかけた。
「ヤスヒロン、お前が決めろ」
 ソーグがどこか一歩引いたような口調で声をかけた。前回に訪れたときに見た、彼の友人の幻影の事がヤスヒロンの頭によぎったが、彼は普段のように平静を保った様子に見えた。
「……正面にしましょう」
「よし」

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・扉(西)
 調査(ソーグ)→罠はかかっていない
 鍵開け(ソーグ)→鍵開け成功!

【進路】
西4→扉
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 通路は少し先で行き止まりになっており、左手に扉が見えた。
 ソーグは一行を片手で制し、素早く扉に近づいた。
 【#3】という金属のプレートが埋め込まれている。

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・扉(西)
 調査(ソーグ)→罠も鍵もかかっていない。しかし奇妙な機械仕掛けが取り付けられている。
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「なにかある。だが何なのかがわからん。物理的な危険はなさそうなんだがな」
 ソーグは口惜しそうに言い放った。
「悩んでいても仕方ないでしょう」
 アンドレアはそう言うと無造作に扉を押し開けた。何も起こる様子はない。
 やや広めの室内には、左右の壁に肖像画がいくつも並んでおり、正面に扉が見えた。
 全員が室内に踏み込むと背後で扉がバタンと大きな音を立てて閉まり、壁と同化して消え失せた。こちら側には取っ手や隙間がまるでなく、再び開けることはできそうにない。
「くっ、そういう仕掛けか」
 一行は諦めて、室内に目を向けた。幸い、もうひとつの扉は眼前に見えている。

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Room #3:
・東西5ブロック*南北3ブロック
・扉(南)
・肖像画、本棚、ワードローブ
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「なんだこれは……」
 アンドレアが不審そうな顔で肖像画に近づいた。
「えええっ、これアタシたちじゃないのサ」
 シャオリンが驚いた声を上げる。
 左右に並ぶ七つの肖像画には、一向それぞれの姿が克明に描かれていた。
「気味がわりぃな……」
「ええ」
 ガーランドとジェニファーが顔を見合わせる。
 その時、不意に壁にかけられた肖像の視線がぐるりとこちらに向けられた。
 一行がはっと息を呑む。肖像が絵の枠から足を踏み出し、ゆっくりと室内に這い出てくる。
「ええい異形め。成敗してくれる!」
 ケンが新調したトンファーを両手に構えた。

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【戦闘】
PC:アンドレアMR80防5、ヤスヒロンMR55防10、ソーグMR55防5、シャオリンMR45防5魔防5、ナカダンジョウ・ケンMR30、ガーランドMR20、ジェニファーMR20
敵:肖像画の自分たち(アンドレアMR80防5、ヤスヒロンMR55防10、ソーグMR55防5、シャオリンMR45防5魔防5、ナカダンジョウ・ケンMR30、ガーランドMR20、ジェニファーMR20)

1ラウンド:PC【291】 VS 敵【276】 /敵側に15ダメージ!(偽アンドレア80、偽ヤスヒロン55、偽ソーグ55、偽シャオリン45、偽ケン30、偽ガーランド20、偽ジェニファー20)
2ラウンド:PC【285】 VS 敵【287】 /PC側に2ダメージ!(アンドレア80、ヤスヒロン55、ソーグ55、シャオリン45、ケン30、ガーランド20、ジェニファー20)
3ラウンド:PC【281】 VS 敵【270】 /敵側に11ダメージ!(偽アンドレア80、偽ヤスヒロン55、偽ソーグ55、偽シャオリン45、偽ケン30、偽ガーランド20、偽ジェニファー20)

 実力が伯仲した相手だけに戦線は膠着していた。
「ええ、くそ、正々堂々と戦え!」
 ケンが組み合いながら、自分そっくりの顔に向かって唾を飛ばしながら叫んでいた。相手は顔色を変えず、淡々と攻撃を仕掛けてきている。
「気持ち悪いヨ〜」
 シャオリンが目の前の自分と切り結びながら弱音を吐いた。
「喋らないだけまだマシってやつか……」
 ソーグが目の前の大剣をかわしながら呟いた。
(喋らない……いや、喋れない……のか?……だとしたら)
 アンドレアが相手を押し返し、距離を取ると檄を飛ばした。
「全員、呪文を使え!」

 *アンドレア、ファイアブランドを使用。《炎の嵐》発動! 敵全員に20魔法ダメージ!(偽ガーランド、偽ジェニファー消滅)
 *ソーグ《いだてん》詠唱。2回行動。
 *シャオリン《死の刃》詠唱。攻撃力*2。

 思ったとおり、敵は対応して呪文を唱えようと試みたが、その口は虚しく開け閉めを繰り返すだけで、声が紡がれることは決してなかった。

4ラウンド:PC【381】 VS 敵【194】 /敵側に187ダメージ!(偽アンドレア27、偽ヤスヒロン7、偽ソーグ3、偽シャオリン0、偽ケン0)
5ラウンド:PC【327】 VS 敵【88】 /敵側に239ダメージ!(敵全滅)

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「幻影遣いの能力は大したものですが、あいにく幻にはまるで興味がわきませんね」
 アンドレアが中身が抜けて真っ白になった肖像画を見やりながら不愉快そうに口にした。
「……先へ進もう。少しでも」
 ソーグが南の扉を開けて待っている。ヤスヒロンはためらいつつ歩を進めた。

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【進路】
扉(南)→T字路→西2→南6→東6→北2→扉
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 一行は無言で長い通路を進む。突き当りの角をぐるりと曲って回り込む。また長い通路。おそらく広めの部屋の周囲を歩いているのだろうと憶測がついた。やがて再び角を曲がると左手に扉が見えた。通路は少し先で行き止まっている。
 ソーグはヤスヒロンをちらりと見ると、小さく頷いて扉に向かった。

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・扉(西)
 調査(ソーグ)→失敗
 鍵開け(ソーグ)→鍵開け成功!
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 何もないと見誤り、解錠したあと引き戸を開けると、奥から棘付きの鉄球がぶんと唸りをあげて襲ってきた。咄嗟にかわしきれずソーグは肩口を強打される。
 慌てて駆け寄ろうとしたヤスヒロンの耳に、恐怖に怯え助けを求める女の悲鳴が聞こえた。
 一瞬の迷いのあと、シャオリンとアンドレアが走り出した。
「ついてこい、新人ども」
 ケンが先輩風を吹かせて後列の二人に声をかけた。
「俺に構うな、お前も行け」
 ソーグは苦痛に顔をしかめながら、ヤスヒロンの肩をぐいと押した。

 これまでよりもやや広い部屋の中は、大量の檻が立ち並んでいた。ほとんどの檻は中が空で、汚らしい藁や濁った水桶などが転がっていた。
 部屋の中央の大きめの檻にはみすぼらしい布切れを巻きつけた女達が閉じ込められており、その周囲を奇怪な猛獣が取り囲んでいた。
「魔獣か……」
 アンドレアは足を緩めると、剣を抜いて身構えた。
「な、なにあれ」
 水牛のような2体の四足獣を指差し、シャオリンが不気味そうに呟いた。重そうな頭を地面に垂らし、異様な風体を晒している。金属の檻にその巨体をガンガンぶつけ、辺りに甲高い音を響かせていた。
「書物で読んだことがある。上位エルフ語で【うつむくもの】【伺いみるもの】を意味する言葉をもつ魔獣……カトプレパス。その視線を受けたものは惨たらしい死をとげる、と伝承でうたわれているが……」
 アンドレアの言葉に、シャオリンがごくりと喉を鳴らした。
「あっちは俺でもわかる。コカトリスだろ」
 ヤスヒロンがむっつりと不機嫌そうな声で、視界の先の3体の雄鶏めいた怪物を指差した。鶏の頭部に蛇の尾を持つ奇怪な魔獣で、視線と吐息に猛毒を持つと言われている。
 ケンたちがぶるりと身体を震わす。
 檻に閉じ込められた女達は頭を抱えて悲鳴を上げている。非力な腕で鉄格子を揺さぶるものもいたが、魔獣たちの気勢を削ぐどころか、目前の獲物を手にする歓喜を増すばかりである。
 アンドレアは新人たちにちらりと目をやりながら小さく、やるしかないかと呟いた。
「いいか、相手の前面に立つな。素早く移動しながら死角から狙うんだ!」

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【戦闘】
PC:アンドレアMR80防5、ヤスヒロンMR55防10、ソーグMR45/55防5、シャオリンMR45防5魔防5、ナカダンジョウ・ケンMR30、ガーランドMR20、ジェニファーMR20
敵:カトプレパスMR80*2、コカトリスMR60*3

 *アンドレア《ダルゴンの暗き残像》詠唱。2体の分身が現れた。
 *棒手裏剣:ソーグ【41】/コカトリスAに41ダメージ!(コカトリスA19)

1ラウンド:PC【278】 VS 敵【300】 /PC側に22ダメージ!(アンドレア80、ヤスヒロン55、ソーグ45、シャオリン45、ケン27、ガーランド17、ジェニファー17)

 *カトプレパスA、特殊能力/魔眼(シャオリン/防御無視10ダメージ。シャオリン35)
 *カトプレパスB、特殊能力/魔眼(ソーグ/防御無視10ダメージ。ソーグ35)
 *コカトリスA、特殊能力/毒の吐息(アンドレア/残像消滅)
 *コカトリスB、特殊能力/毒の吐息(ヤスヒロン/5ターンのあいだ毎ターン防御無視3ダメージ)
 *コカトリスC、特殊能力/毒の吐息(ケン/5ターンのあいだ毎ターン防御無視3ダメージ)

「くっ……」
 ヤスヒロンは兜の隙間から思い切り吸い込んだ毒にやられ、目眩と吐き気で頭を兜の外から殴られ続けているように思えた。
「新人たちを前に出すな。まともに喰らえばひとたまりもないぞ」
 ソーグは一足遅れて戦線に到達し、大剣を構えて巨体の怪物の前に陣取った。
「この壁の後ろにいるのヨ!」

 *シャオリン、炎のガントレットを使用。《炎の壁》発動! 出現した炎の壁によりコカトリスとケンたちの間に距離ができた。
 *ヤスヒロン、古代帝国の杖を使用。《炎の嵐》発動! コカトリスたちに20魔法ダメージ!(コカトリスA死亡)
 *アンドレア《いだてん》詠唱。2回行動。
 *ソーグ《凶眼》詠唱。攻撃力*3

2ラウンド:PC【390】 VS 敵【238】 /敵側に152ダメージ!(カトプレパスA42、B42、コカトリスA0、B22、C22)

 2体になったコカトリスが女性たちの檻に向かって、甲高い奇声をあげて突進する。
「まずい!」
 ヤスヒロンとシャオリンが後を追う。
 すると不意に檻の扉がキイと音を立て、内側からゆっくりと開いた。怪訝そうに見守る中で、女達がするすると這い出てくる。
 女性の顔と胸に、蛇の下半身。半人半蛇の異形の姿が、鋭い爪を振り上げて二人に襲いかかってきた。

 *増援:ラミアMR80*3

3ラウンド:PC【325】 VS 敵【414】 /PC側に89ダメージ!(アンドレア80、ヤスヒロン46、ソーグ27、シャオリン27、ケン9、ガーランド5、ジェニファー5)

 *コカトリスB、特殊能力/毒の吐息(アンドレア/5ターンのあいだ毎ターン防御無視3ダメージ)
 *コカトリスC、特殊能力/毒の吐息(シャオリン/5ターンのあいだ毎ターン防御無視3ダメージ)

「ケン、大丈夫か。無理はするな」
「副長、すいません……」
「原祖たる太陽の灼熱を用いて、アタシたちの敵を打ち倒す焔よ来てヨ……《炎の嵐》!」

 *ヤスヒロン、回復の指輪を使用。ケン10回復。
 *シャオリン《炎の嵐》詠唱。ラミア、コカトリスに20魔法ダメージ!
 *アンドレア《これでもくらえ!》詠唱。コカトリスBに20魔法ダメージ!(コカトリスB死亡)
 *ソーグ、奇跡的な回復薬を使用。10回復。

4ラウンド:PC【295】 VS 敵【319】 /PC側に24ダメージ!(アンドレア77、ヤスヒロン46、ソーグ37、シャオリン24、ケン16、ガーランド5、ジェニファー5)

 *カトプレパスA、特殊能力/魔眼(アンドレア/防御無視10ダメージ。アンドレア67)
 *カトプレパスB、特殊能力/魔眼(ソーグ/防御無視10ダメージ。ソーグ27)

 全員が満身創痍となって戦い続けていた。身体を毒に侵され、足元がふらつく。相手も無傷ではないが状況はやや不利なままであった。
 そこへヤスヒロンが甲高い音で口笛を吹き鳴らした。すぐさま傍らに小さなコウモリの羽が生えた1匹の小鬼が躍り出る。ヤスヒロンは無言でラミアたちを指差すと、小さく「蹴散らせ」と指示を出した。

 *ヤスヒロン《小鬼の口笛》詠唱。MR50の翼あるインプを召喚。
 *シャオリン《大まぬけ》の呪文石を使用。ラミアAを3ターンの間、混乱させ行動不可

5ラウンド:PC【271】 VS 敵【245】 /敵側に26ダメージ!(カトプレパスA37、B37、コカトリスA0、B0、C0、ラミアA56(混乱)、B56、C56)
6ラウンド:PC【264】 VS 敵【218】 /敵側に46ダメージ!(カトプレパスA28、B28、コカトリスA0、B0、C0、ラミアA46(混乱)、B47、C47)
7ラウンド:PC【271】 VS 敵【214】 /敵側に57ダメージ!(カトプレパスA16、B16、コカトリスA0、B0、C0、ラミアA35(混乱)、B36、C36)

 *カトプレパスA、特殊能力/魔眼(アンドレア/防御無視10ダメージ。アンドレア51)
 *カトプレパスB、特殊能力/魔眼(ヤスヒロン/防御無視10ダメージ。ヤスヒロン27)
 *ヤスヒロン、奇跡的な回復薬を使用。10回復。
 *シャオリン、奇跡的な回復薬を使用。10回復。

「おいジェニファー、生きてるか」
 小振りのナイフを構えたガーランドが背中越しに赤毛の女戦士に声をかけた。
「うるさいぞ。お前こそ無駄口を叩いてる余裕があるようには見えんがな」
「ま、それだけ喋れりゃ上等だ」
 二人は目配せをするとまた眼前の敵に飛びかかった。

8ラウンド:PC【265】 VS 敵【234】 /敵側に31ダメージ!(カトプレパスA10、B10、コカトリスA0、B0、C0、ラミアA29、B29、C30)
9ラウンド:PC【258】 VS 敵【215】 /敵側に43ダメージ!(カトプレパスA2、B2、コカトリスA0、B0、C0、ラミアA20、B20、C21)
10ラウンド:PC【255】 VS 敵【193】 /敵側に62ダメージ!(カトプレパスA0、B0、コカトリスA0、B0、C0、ラミアA7、B8、C8)
11ラウンド:PC【239】 VS 敵【106】 /敵側に133ダメージ!(敵全滅)

戦闘終了:アンドレアMR59/80防5、ヤスヒロンMR37/55防10、ソーグMR27/55防5、シャオリンMR22/45防5魔防5、ナカダンジョウ・ケンMR13/30、ガーランドMR5/20、ジェニファーMR5/20、インプMR50(送還)
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 激しい戦いのあと、ぜいぜいと肩で息をする声だけが響いていた。
 ふと目をやると、先程まで戦っていたはずの魔獣たちの死骸が消え失せていた。それどころか一行の身体に飛び散った返り血すらもいつの間にか見えなくなっている。負傷と疲労だけが全身に重くのしかかっていた。
「魔獣と呼び、幻獣と呼ぶ……か。参の騎士め……」
 アンドレアは小さく呟いた。
 一行は休息を取った後に部屋を調べ、幾ばくかの財宝と北の壁に仕掛けを発見した。
 棚をスライドさせると通路へ繋がる出口が開く。通路の真正面には数刻前に後にした【#3】のプレートが埋め込まれていた。
「やれやれ、一周回って、ここか……」
 ヤスヒロンは傷だらけの重い身体をひきずって未探索の通路を東へ歩き出した。

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【万太郎隊・隊列】
前衛:万太郎、へーざぶろー、女盗賊クリスティ
中衛:魔術師カンダック
後衛:ヴェルサリウス、ハンタードール、バードドール

【進路】
扉(#7)→北6→西1→扉
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「扉だ」
「まいどおおきに」
 ヴェルサリウスの鷹揚な指示に、クリスティがニヤニヤ笑いを浮かべながら従った。
 手早く周辺を探ったあと、ドアノブを調べようと手を伸ばす。
「わっ、な、なんや」
 叫び声に一行が慌てて駆け寄ると、ドアノブが人の手の形に変化し、クリスティの右手を掴んで強く握りしめていた。
 クリスティは身悶えして振りほどこうと試みた。しかし異様なほど強い力に抵抗され、手はまったく離れようとしない。
「クハハハハハハ」
 見ると、扉の中央に下卑た表情の悪魔の顔が浮かび、厭らしい声で笑いを上げた。
 クリスティは顔を真赤にしてますます力を入れて身体をよじる。万太郎とへーざぶろーが両横から手を貸そうと近づく。
 すると不意に、扉が内側に開き、一行はたまらず中に転げ込んだ。
 残りの面々も慌てて後を追って部屋に踏み込むと、扉は音を立てて勢いよく閉じた。
 薄暗く狭い部屋だった。一行はカビ臭い空気を感じながら、慎重に辺りに視線を這わせた。と、そこに甲高い声が響き渡った。
「クカカカカ。どうだ、参の騎士さま自慢の迷宮は。楽しんでるか?」
 一陣の風とともに塵芥が吹き付け、一行の身体を舐めるようにまとわりついた。やがて塵は眼前で、尖った耳に長い尻尾を持つ妖魔の姿に像を結んだ。
「間抜けどもが、また雁首揃えてやってきやがって」
 塵悪魔がヒュウと口笛を吹き鳴らすと、壁の奥で重い音を立てて歯車が軋みだした。
「ぺしゃんこだ! ギャハハ」
 上を見ると天井がゆっくりと降りてきていた。

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Room #12:
・東西3ブロック*南北2ブロック
・扉(西・南)
・吊り天井作動

・扉(西)
 調査(クリスティ)→罠発見!(強酸)→罠解除(クリスティ)→解除成功!
 鍵開け(クリスティ)→鍵開け成功!
 飛び出す→クリスティ、ヴェルサリウス、ハンタードール

・扉(南)
 調査(万太郎)→失敗
 罠発動!(毒ガス)→万太郎、へーざぶろー(5毒ダメージ)
 鍵開け(へーざぶろー)→鍵開け失敗
 蹴破る(へーざぶろー)→成功
 飛び出す→へーざぶろー、万太郎、カンダック、バードドール
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 すんでのところで、部屋から飛び出した万太郎とへーざぶろーの後ろで、地響きを立てて天井が床に激突した。後に滑り込んだ魔術師カンダックも冷や汗を拭いながら立ち上がった。
「アイツらは大丈夫かね」
 向こうの扉から脱出したヴェルサリウスたちを気づかって、へーざぶろーが小さく呟いた。
「急ごう。早く合流しないと」
 万太郎が目の前で折れ曲がっている通路を指差した。
 西に曲がった通路はすぐ先でまた北に曲がっていた。
《あるじ、なにか来るようです》
 万太郎の背後に近づいたバードドールが耳打ちする。確かに角の向こうから、物音が聞こえる。
 万太郎はへーざぶろーと小さく頷き合うと、武器を構えて一気に飛び出した。
「まったまった、ウチやウチ!」
 両手を掲げて叫び声を上げたのは、女盗賊クリスティであった。
「おどかすな。怪物かと思ったぜ」
 へーざぶろーがトゲ棍棒をおろして悪態をつく。
「なんだ、すぐに繋がっていたのかね」
 ヴェルサリウスとカンダックが視線をかわす。そのまま真横にちらりと目を移した。
「はいはい、扉やろ。わかってるがな。仕事が多いで、もう」

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・扉(西)
 調査(クリスティ)→罠発見!(メイジブラスター)→罠解除(クリスティ)→解除失敗!
 ヴェルサリウス27世、古代帝国の宝珠を使用。《ないことに》発動。→罠無効化。
 鍵開け(クリスティ)→鍵開け成功!
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「何だここは……」
「確か、こんな部屋が他にもあったな」
 中くらいの広さの部屋には以前【#13】の部屋で見かけたような、猛獣用の檻がいくつも設置されていた。殆どの檻は開け放たれていたが、いくつか布がかけられたものも奥に見えた。
「ドクトル・クリストフォルスさまの研究室へようこそ。クカカカカ」
 小馬鹿にしたような調子で塵悪魔の声が響き渡った。
 一行は油断なく武器を構えて周囲の様子を探る。塵悪魔の姿はどうやら奥の檻の近くに漂っているようだった。
「さぁさぁ世紀の見世物のはじまりだ。いでよ、魔神テュポーンと半人半蛇エキドナの娘。闇に生まれし異形の獣。クリストフォルスさまの長年の研究成果、とくと味わいな!」
 大げさな身振りで布を取り払われた大型の檻から、何者かがのそりと這い出てきた。
 獅子と山羊と毒蛇の頭を持つ巨大な魔獣。
「あれは……かつて古代帝国ティグリアで神聖視された季節を象徴する聖獣か……?」
 魔術師カンダックが冷ややかな口調で口にした。
「古い書物によれば獅子が春、山羊が夏、蛇が冬を表し、古来より季節の到来を祝い人々が祈りを捧げたらしいが……。あのような忌まわしい姿に術を施すとはね。参の騎士とやら、神をも恐れぬ所業だな……」
「能書きはいい、弱点はないのか、弱点は」
「さて、ね」
 へーざぶろーの反論を涼しい調子でいなすと、カンダックは魔法語の詠唱をはじめた。
「やるぞ、気を抜くな」

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【戦闘】
PC:へーざぶろーMR55/60防5、無敵の万太郎MR30/35防5、ヴェルサリウス27世MR30防10魔防5、女盗賊クリスティMR40、魔術師カンダックMR35、バードドールMR30、ハンタードールMR35
敵:キマイラ(獅子頭)MR120(山羊頭)MR120(蛇頭)MR120

「古き盟約に従い、我汝の名を呼ぶ者なり。異界の門ここに開かれし。汝、疾く来たれ!《ギーヴル》!」
 *万太郎、黒豹の彫像を使用。《ギーヴル》MR40ブラックハウンド召喚。
 *魔術師カンダック《耐えよ》詠唱。万太郎の防御*2。
 *先制射撃:ハンタードール【36】/獅子頭に36ダメージ!(獅子頭84)

1ラウンド:PC【277】 VS 敵【305】 /PC側に28ダメージ!(へーざぶろー55、万太郎30、ヴェルサリウス30、クリスティ37、カンダック32、バードドール27、ハンタードール32、ギーヴル37)

 *キマイラ 特殊能力/再生 各5回復
 *蛇頭 特殊能力/毒のブレス。PC側全員に防御無視10ダメージ(へーざぶろー45、万太郎20、ヴェルサリウス20、クリスティ27、カンダック22、バードドール17、ハンタードール22、ギーヴル27)

「ぐわっ」
 まともに毒液を浴びたへーざぶろーがたまらず膝をつく。
「下がりたまえ。炎で応戦する」
 魔術師カンダックが魔法語を唱えながら杖を振りかざした。

 *魔術師カンダック《炎の嵐》詠唱。敵全てに20魔法ダメージ!
 *万太郎、古代帝国の指輪を使用。《凶眼》発動! 攻撃力*3
 *へーざぶろー、女盗賊クリスティ《死の刃》詠唱。攻撃力*2。

2ラウンド:PC【354】 VS 敵【273】 /敵側に81ダメージ!(獅子頭42、山羊頭73、蛇頭73)

 *キマイラ 特殊能力/再生 各5回復
 *山羊頭 特殊能力/角の突進。PC側前衛(へーざぶろー、万太郎、ギーヴル)に10物理ダメージ。(へーざぶろー40、万太郎20、ギーヴル17)

3ラウンド:PC【232】 VS 敵【232】 /両者拮抗

 *キマイラ 特殊能力/再生 各5回復
 *獅子頭 特殊能力/噛みつき。へーざぶろーに15物理ダメージ。(へーざぶろー30)

「長期戦になったらこっちが不利か……」
 万太郎は恐るべき速さで傷を癒やす魔獣の姿を見つけながら、額の汗を拭った。
「カンダック師、後のことは考えなくて構いません。出来うる限りの魔術の援護を!」
 振り返る余裕はなかったが、背後からの詠唱の声がそれに答えた。

 *魔術師カンダック《いだてん》詠唱。万太郎、2回行動。

4ラウンド:PC【260】 VS 敵【233】 /敵側に27ダメージ!(獅子頭43、山羊頭74、蛇頭74)

 *キマイラ 特殊能力/再生 各5回復
 *蛇頭 特殊能力/毒のブレス。PC側全員に防御無視10ダメージ
 *ヴェルサリウス、?たて使用。毒のブレスを反射。
 (へーざぶろー20、万太郎10、ヴェルサリウス20(ダメージ無効)、クリスティ17、カンダック12、バードドール7、ハンタードール12、ギーヴル7)

「ほう……こんなものまで跳ね返せるとはな」
 ヴェルサリウスはたまらず突き出した紋章の盾が思わぬ効果を上げたことに一人悦に入った笑みを浮かべた。
 その一瞬の隙をついて、へーざぶろーが一歩下がって魔法語を詠唱する。

 *へーざぶろー《炎の嵐》詠唱。敵全てに20魔法ダメージ!
 *魔術師カンダック《凶眼》詠唱。万太郎、攻撃力*3

5ラウンド:PC【265】 VS 敵【219】 /敵側に46ダメージ!(獅子頭12、山羊頭44、蛇頭44)

 *キマイラ 特殊能力/再生 各5回復
 *山羊頭 特殊能力/角の突進。PC側前衛(へーざぶろー、万太郎、ギーヴル)に10物理ダメージ。(へーざぶろー15、万太郎10、ギーヴル0→消滅)

 山羊頭の突進を受け黒豹は角で串刺しにされた。魔獣は歓喜の叫びをあげる。黒豹は苦しげに吠えるとそのまま溶け去るように虚空に姿を消した。万太郎の手の中で彫像が粉々に砕け散る。
 「だが、無駄ではない」
 動きの止まった山羊頭に、魔術師カンダックは最大級の魔力の塊をぶつけた。

 *魔術師カンダック《L3これでもくらえ!》詠唱。山羊頭に60魔法ダメージ!(山羊頭0)
 *へーざぶろー《メメコレオウスの黒き礫》詠唱。獅子頭、蛇頭に6魔法ダメージ!(獅子頭11、蛇頭43)

6ラウンド:PC【173】 VS 敵【117】 /敵側に56ダメージ!(敵全滅)

戦闘終了:へーざぶろーMR15/60防5、無敵の万太郎MR10/35防5、ヴェルサリウス27世MR20/30防10魔防5、女盗賊クリスティMR17/40、魔術師カンダックMR12/35、バードドールMR7/30、ハンタードールMR12/35
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 激戦が終わり、部屋はしんと静まり返っていた。いつの間にか塵悪魔も姿を消していた。
 強靭な肉体を持つ魔獣キマイラも、床に倒れ伏し血溜まりに沈んでいた。この階層にしては珍しくその死骸は消える事はなかった。
 一行は身体を休める暇もなく、武器を支えに立ち上がった。
 部屋の隅に宝箱が見えたからである。

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Room #4:
・東西5ブロック*南北3ブロック
・扉(北・南・東)
・猛獣用の檻、大型の檻、机、椅子、棚

・宝箱
 調査(クリスティ)→罠発見!(警報)→罠解除(クリスティ)→解除成功!
 鍵開け(クリスティ)→鍵開け成功!
 金貨88枚、銀貨1200枚、銅貨800枚(合計金貨216枚相当)を発見。

・扉(北)
 調査(クリスティ)→罠発見!(ガス爆弾)→罠解除(クリスティ)→解除成功!
 鍵開け(クリスティ)→鍵はかかっていないが歪んで開かない。
 蹴破る(へーざぶろー)→開かない
 蹴破る(へーざぶろー&万太郎)→成功
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 部屋を出てすぐ通路は分岐していた。
「また左右か……」
「構造的に見て、右はおそらく【#12】の入口に繋がっているだろう」
 万太郎の問いに、ヴェルサリウスが冷静な調子で答えた。へーざぶろーがいち早く左手に足を向ける。

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【進路】
扉(北)→西5→仕掛け!(可動壁)
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 通路の角を曲がった途端、猛烈な勢いで可動壁が天井から滑り降り、背後の通路を塞いだ。
「やれやれ、後戻りもさせてくれないってわけか」
 へーざぶろーは疲れの見え始めた表情で呟いた。目の前には、長い真っ直ぐな通路が続いている。
 ヤスヒロンたちはうまくやっているだろうか。こちらより楽な探索になってくれていれば良いが。
 へーざぶろーはそんな物思いにふけりながら歩き続けていた。と、不意に目眩いがし、直線を見つめていたはずの視界が歪んだ。
「あ、アカン! 足元っ」
 クリスティの鋭い声が耳に届いたときには、ちょうど右足が細いワイヤーを引っ掛けた瞬間だった。嫌な感触が足に伝わり、左右の壁から勢いよくガスが噴出する。
「わ、悪ぃ」
 へーざぶろーはバツの悪い顔で天を仰いだ。
 閃光。長い通路が業火に包まれる。

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【進路】
 南5→罠発動!(ガス→着火)→全員(5炎ダメージ)
 南3→東1→扉

・扉
 調査(女盗賊クリスティ)→罠発見!(電撃)→罠解除(女盗賊クリスティ)→解除失敗!
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「ちっ、またこのタイプか。堪忍やで」
 クリスティが悔しそうな顔で引き下がる。万太郎は傍らの魔術師に問いかけた。
「カンダック師、お願いできますか」
「ま、たまには役に立たんとね」
 カンダックは魔法の杖を高く掲げ、矢継ぎ早に二つの魔法を唱えた。

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・扉
 《ないことに》(魔術師カンダック)→罠無効化!
 《開け》(魔術師カンダック)→鍵開け成功!

Room #5:
・東西2ブロック*南北3ブロック
・扉(北・南・東・西)
・金銀財宝(金貨1000枚相当)
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 【#5】と記された部屋に踏み込んだ一行は、狭い部屋にうず高く積まれている金銀財宝を発見し目の色を変えた。
「はっはー、こりゃたまらんな!」
「やったでぇ、お宝や!」
 へーざぶろーとクリスティが嬉しそうに背負い袋を下ろして、貨幣や宝石を詰め込む。
 万太郎は自分も加わろうとしゃがみこんだが、ふとヴェルサリウスとカンダックが顔をしかめているのに気がついて手を止めた。
「奇妙だと思わんか、ヴェルサリウス君」
「ですな」
 その言葉にぴんときた万太郎が懐から掴みだした呪文石を握りしめると、まばゆい光がその手から放たれた。狭い部屋を光がさっと舐め回す。
「な、なんじゃこりゃあ」
 へーざぶろーが手の中の腐った鼠の死骸を慌てて投げ捨てた。背負い袋に詰め込んだはずの財宝は汚物の塊と化していた。
 ヴェルサリウスは小さくため息をついた。やれやれ。参の騎士、一筋縄ではいかん相手だ。
 その時、低く重い音ともに部屋と床が地響を立てて揺れた。危険を覚えるほど酷い揺れではなく、しばらくすると収まった。しかしその時には一行は平衡感覚が狂ったようで、正面がどちらかよくわからなくなっていた。
 この部屋はもともと四方に扉があったのだが、果たして入ってきた扉が本当に背中側で正しいのか確証が持てなくなっていた。
 一行は不安げな表情で顔を見合わせるが、誰にも正解はわからず、やむなく正面の扉を開けることで合意した。

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【進路】
 扉(#3)→東4→北2→西3→扉(#4)
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「待て。【#4】ということは……これは先程の部屋だ」
 ヴェルサリウスが扉を調べようとしたクリスティを制して口にした。魔獣キマイラと死闘を繰り広げた部屋の南の扉だという事か。
「あの部屋に行っても他に道はない。戻るぞ」
 一行の誰もが疲労困憊しており、身体を引きずるように踵を返し、また通路を進む。
 このまま探索を続けることは困難に思えた。

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【進路】
 扉(#4)→東3→南2→西4→扉(#5)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 また【#5】の部屋に戻った。一歩足を踏み込むと、先程と同じように部屋と床が緩やかに揺れる。今度は一行も気がついた。床が回転しているのだ。これではその都度、どこに向けられているかわかったものではない。
「考えるだけ無駄だ。出たとこ勝負で行こうぜ」
 へーざぶろーがやけくその様子でぶっきらぼうに呟いた。
 やがて揺れが収まり、再度正面の扉を開けるが、果たしてそこには見覚えのない直線の通路が続いていた。

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【進路】
 扉(#3)→東3→南2→T字路
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 左右のT字路に突き当たった。左の先には【#8】と刻まれた金属プレートが埋め込まれている。
 と、目の前でその扉が開き、中から集団が現れた。
「ま、万太郎隊長!」
 こちらと同様、満身創痍となったその集団は、ヤスヒロン隊であった。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
→予期せぬ合流を果たした一行は、お互いの負傷度合いを判断し、帰還を決める。
情報を交換した結果、第四階層の地図上で殆どの箇所を埋められている事がわかる。
残る未探索箇所は【#7】……あの広大な荒野の風景が広がる部屋のみであった。

☆戦果
万太郎 →黒豹の彫像を失った。《そこにあり》の呪文石を使用した。
ヴェルサリウス
へーざぶろー →奇跡的な回復薬を購入し、ヤスヒロンに渡した。
ヤスヒロン →へーざぶろーから奇跡的な回復薬を貰った。奇跡的な回復薬を使用した。
ソーグ →奇跡的な回復薬を使用した。
アンドレア
シャオリン →《大まぬけ》の呪文石、奇跡的な回復薬を使用した。
ケン
ガーランド
ジェニファー

■現在の攻略状況(MAP)
https://ftbooks.xyz/ftnews/KhazanEmpire/4F_MAP4.png

攻略済み
【#6】町の幻影
【#1】レッドドラゴンの幻影
【#9】酒場の幻影
【#13】バラクたちの幻影
【#11】何もない小部屋
【#10】トゲの大穴の幻影
【#8】賭博場の幻影
【#3】肖像画の間
【#2】魔獣たちの幻影
【#12】吊り天井の小部屋
【#4】クリストフォルスの研究室
【#5】回転床の小部屋

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☆ランキング
1位:
エミリア/MR30防5
 +金貨80枚
→(所持品:金貨105枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《開け》の呪文石*2、《そこにあり》の呪文石*4、《ないことに》の呪文石*7、奇跡的な回復薬、竜の牙、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)、呪文:《炎の嵐》)

メックリンガー老/MR30防5
 +金貨80枚
→(所持品:金貨90枚。高品質な武器【槍】、いにしえの胸当て、《L2これでもくらえ!》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、特別製の魔法の杖《愚かなダーヴィド》(一通りの魔法を習得しているが、気が向いたときにしか発動しない)、呪文:《ないことに》)

無敵の万太郎/MR35防5
 +金貨80枚
→(所持品:金貨100枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、古代帝国の指輪(《凶眼》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、《そこにあり》の呪文石*3、《大まぬけ》の呪文石、《小鬼の口笛》の呪文石、奇跡的な回復薬、バードドール(MR30、飛行可能))
雇い人(魔術師カンダックL3) 金貨100枚 MR35・《L3これでもくらえ!》《ないことに》《いだてん》《凶眼》《炎の嵐》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》/1事件限り

ヴェルサリウス27世/MR30防10魔防5+
 +金貨80枚
→(所持品:金貨105枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、?たて=紋章の盾(魔法を跳ね返す/1事件に1回使用可能)、古代帝国の首飾り、古代帝国の宝珠(《開け》《そこにあり》《ないことに》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、《小鬼の口笛》の呪文石、幸福の黄色い耳栓、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))
・雇い人(女盗賊クリスティL2)MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り

へーざぶろー/MR60防5+
 +金貨80枚
→(所持品:金貨90枚、高品質な武器+2【トゲこん棒】&【トゲこん棒】、高品質な防具【レザーアーマー】、呪文:《死の刃》《そこにあり》《炎の嵐》《メメコレオウスの黒き礫》)

6位:
クリフ/MR55防5魔防5++
 +金貨70枚
→(所持品:金貨105枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、魔封じの首飾り(魔防+5)、《開け》の呪文石、竜の牙、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》《ダルゴンの暗き眼差し》)

デュラル・アフサラール/MR40防5+
 +金貨70枚
→(所持品:金貨70枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石*2、《ないことに》の呪文石、屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)、呪文:《ないことに》《いだてん》《凶眼》《炎の嵐》《ダルゴンの暗き眼差し》)

8位:
"片耳の"マロウズ/MR45防5魔防10
 +金貨60枚
→(所持品:金貨145枚。黒き短剣、エルブンダガーMR+10(使用すると銀狼化MR+20/1事件に1回使用可能)、クリス・アカラベス(MR+10/魔法防御+10)、高品質な武器+2【チェーン・ソード】、高品質な防具【レザージャケット】、《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《死の刃》《そこにあり》《いだてん》)

偵察兵のニンツ/MR40防5
 +金貨60枚
→(所持品:金貨85枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、神像を模した人形(MR40守護獣召喚/1事件に1回使用可能)、呪文:《これでもくらえ!》《そこにあり》《ないことに》《炎の嵐》)

カーモネーギー/MR35防10
 +金貨60枚
→(所持品:金貨135枚。高品質な武器+2【魔弓・イチイバル】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《開け》の呪文石、《死の刃》の呪文石、神の如き回復薬、星のメダリオン(流星招来・敵単体に魔法ダメージ30/1事件に1回使用可能)、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》《わたしを守って、あなたを守って》)

ヘルト/MR55防5
 +金貨60枚
→(所持品:金貨100枚。高品質な武器+2【マクアウィトル】&七星剣(MR+20)、(予備)高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】、高品質な武器【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《厄払い》の呪文石、呪文:《死の刃》《そこにあり》《ないことに》《炎の嵐》)

ポル・ポタリア/MR30防5魔防10
 +金貨60枚
→(所持品:金貨70枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、魔除けのメダリオン(魔法防御+10)、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石*2、奇跡的な回復薬*2、神の如き回復薬、スパイダー・ベノム1瓶、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》《凶眼》《メメコレオウスの黒き礫》)
・即席のボーラ複数:金貨5
・なまくらな武器「ドラゴンツレイヤー」&「ドラゴンスゲイヤー」:金貨5

13位:
バルベル/MR20
 +金貨50枚
(所持品:金貨50枚)

アンドレア/MR80防5+++
 +金貨50枚
→(所持品:金貨70枚。黒き剣、ファイアブランドMR+15(《炎の嵐》を発動/1事件に1回使用可能)、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、《開け》の呪文石*2、《そこにあり》の呪文石*2、《ないことに》の呪文石、モンゴーのしるし、写本(宝飾および工芸品について)、《ダルゴンの暗き眼差し》の巻物(1回限り使用可能)、油の瓶、呪文:《これでもくらえ!》《いだてん》《ダルゴンの暗き残像》)

ヤスヒロン/MR55防10+
 +金貨50枚
→(所持品:金貨55枚。高品質な武器+2【鍛冶師の弟子考案、自作の:飛び出せ!くん【モーニングスター】壱号くん+2】、高品質な武器防具【バイキングスパイクシールド】、高品質な武器【ヘヴィーメイス】、高品質な防具【首、腕など急所を部分的に鉄板で覆った鎖帷子】、古代帝国の杖(《L3これでもくらえ!》《炎の嵐》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、回復の指輪(ダメージ10点回復/1事件に1回使用可能)、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石*2、奇跡的な回復薬*3、ボンバの実、呪文:《小鬼の口笛》)

ソーグ/MR55防5++
 +金貨50枚
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、《開け》の呪文石*2、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石、棒手裏剣(狙撃)、呪文:《ないことに》《いだてん》《凶眼》)

シャオリン/MR45防5魔防5
 +金貨50枚
→(所持品:金貨215枚。高品質な武器+2【ヒョウ】、高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《粉みじん》の呪文石、奇跡的な回復薬、炎のガントレット(《炎の嵐》《炎の壁》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、木製自作ドール「睡蓮」、呪文:《死の刃》《ないことに》《炎の嵐》)

18位:
スパイデイ/MR40防5+
 +金貨30枚
→(所持品:金貨35枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、高品質な防具 【鋼の鎧、楯セット】、《そこにあり》の呪文石、《凶眼》の呪文石、奇跡的な回復薬、スパイダーベノム1瓶、呪文:《いだてん》《ダルゴンの暗き雷鳴》)

ナカダンジョウ・ケン/MR30
 +金貨30枚
→(所持品:金貨35枚。高品質な武器【鋼の先鋭トンファー・抜塞(バッサイ)】、奇跡的な回復薬)

ガーランド/MR20
 +金貨30枚
(所持品:金貨30枚)

ジェニファー/MR20
 +金貨30枚
(所持品:金貨30枚)

■砦にて待機(今回投稿無し)
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5
→(所持品:金貨110枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬*1、身代わりの依り代、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》《メメコレオウスの黒き礫》)

サマ/MR20防5
 +選択した財宝(《魔神の剣》の呪文石*2 5ターンの間、ダメージ3倍/1回限り)
→(所持品:金貨40枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《これでもくらえ!》《そこにあり》《耐えよ》《イーゼルヴァンの黒き夢》)

ゲディス/MR20 →(所持品:金貨35枚)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

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☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・神の如き回復薬 金貨25枚 ダメージ30点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《耐えよ》の呪文石 金貨40枚 5ターンのあいだ防御点2倍/1回限り
・《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石 金貨40枚 2ターンのあいだ1名に魔法防御15点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(戦士L3) 金貨100枚 MR85防10/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(盗賊L3) 金貨100枚 MR55防2・《死の刃》《開け》《そこにあり》《いだてん》《耐えよ》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り
・雇い人(魔術師L3) 金貨100枚 MR35・《L3これでもくらえ!》《ないことに》《いだてん》《凶眼》《炎の嵐》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練1:金貨50枚/(これでもくらえ、死の刃、開け、そこにあり、ないことに)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)
・魔術訓練2:金貨80枚/(いだてん、凶眼、炎の嵐、耐えよ、わたしを守ってあなたを守って)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
自由行動。
これまで手がけてきた事件や出会った人物などで、もし君が気になっている事があるならば、行動を起こしても良い。
何をしたいのか、具体的に申告するように。
脅威予測)?
報酬)?


B:
諸君、竜塚での働き、見事であった。
既に聞き及んでいるだろうが、屍者の帝国の本拠地が割り出せた。
これが屍人使いどもとの最後の戦になろう。
ギルサリオン隊長もシャンキナルの都へ伝令を出したようだが、西方エルフの増援が間に合うかはわからん。
最悪は我々だけの手で片を付ける必要がある。
それとこの戦を最後に、我がレックス砦の部隊はカザン市に帰還することが決まった。
活躍目覚ましい者については、必ずやレロトラー陛下に報告する事を約束しよう。
諸君の奮闘に期待する!
脅威予測)大
報酬)大


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
第四階層の石造りの迷宮の探索もいよいよ最後の部屋を残すのみである。
無敵の万太郎隊の報告にもある通り、荒野の幻影の先に何があるのかは不明である。
細心の注意を払い、探索に望むように。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

■現在の攻略状況(MAP)
https://ftbooks.xyz/ftnews/KhazanEmpire/4F_MAP4.png


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【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/TQMDL32

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な際にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:12/6(日)24時まで

 *ep.15配信予定:1月中旬〜下旬


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ぜひ、お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m

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