2019年7月7日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.6 No.2368

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T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.6

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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

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事件の結末

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■事件A:9人出撃
黒壇のメメコレオウスより新たな依頼である。
黒のモンゴーの元研究室の近くにある〈偉大なる熊神の教団〉の支部を壊滅させてほしいとの事。
メメコレオウスの言によれば、悪名高きベア・カルトの地下墳墓などとは及びもつかぬほどの小規模な拠点だそうだ。
支部にいる教団員は20名ほど、うち半数は既にバラクたちが血祭りに上げている。
場合によっては追い払うだけでも構わないが、あの連中はカザン帝国にも公然と反旗を翻す不逞の輩だ。この際、徹底的に痛い目に遭わせてやるのも良いだろう。
脅威予測)中
報酬)中・ep5から継続して事件解決した者は報酬増

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「いい話があります」
 穏やかな笑顔を浮かべて話を切り出した青年アンドレアを前に、揃いのローブを身に纏った中年の男達が困惑した表情で顔を見合わせていた。
「もちろんあなた方、"偉大なる"熊神教団の名は聞いたことはあります。当局より手配が回っていることもね。しかし僕たちは賞金稼ぎは専門外だから詳しくないし興味もないんですよ。そんなことよりも……」
 アンドレアはそこで一呼吸おくと、教団員たちの表情をさぐるように改めて話しだした。
「さっきも言ったとおり、僕たちはこの"モンゴーのしるし"を持っている。これがあれば、あなた方が手間取っている遺跡の封印は問題にならないでしょう。ただその先にどんな危険があるのかが不安なんですよ。なにせこちらは仲間とはぐれて3人きりときてる」
 そこでアンドレアはチラリと後ろに目をやった。大男バラクと軽薄そうな男ポルが苦笑しながら肩を竦めつつ、話を引き継いだ。
「あんたらは知らねぇかもしれねぇが、俺たちの掴んでる情報だとあそこには強力な守護者がいるって話だ。何でもキメラだとかマンティコアだからしい。お互い手は幾ら合っても足りねぇだろうし、俺達を雇っておいた方がいいと思うがな」
「ううむ……」
「協力してくれれば、遺跡の宝は山分けでいいって言ってんだ。あんたらに取っても、損な取引じゃないはずだがね」
「こちらは遺跡の知識を、キミたちは自慢の腕を、そして財宝を! ウィンウィンウィーンってやつだよ。え、1回多い?細かいねキミも」
「…………」
 話が途切れたところで、ローブの男たちは顔を見合わせ、ひそひそ声で相談をはじめた。アンドレアはそれを眺めつつ一歩下がった。バラクは頭の後ろで腕を組み、ブラブラと部屋を歩きつつも、油断のない目つきで部屋の間取りや装飾品に目を走らせていた。と、それを見咎めるかのように、教団員の一人が目を合わせてくる。
「いやー、熊神教団の神殿を見るのは初めてでな。もっとそこらじゅうに熊の像が並んでたりするもんかと思ってたぜ」
 ニヤニヤ笑いながら答えたバラクに、教団員は苛立たしげな様子で舌打ちをした。
「……いいだろう」
 しばらくの間があり、フードを目深にかぶったリーダー格の男が低い声で口を開いた。部屋中の視線が男に集中する。
「確かに貴様らの言うように、我々だけでも貴様らだけでも、黒のモンゴーの遺跡を探索するのは困難だ。それは認めよう」
 そういうと男は傍らの男性に向き直り、てきぱきと指示を出した。
「ブラザー・スール、連中を率いてモンゴーの遺跡へ向かってくれ」
「承知しました、ブラザー・アントン」
「無理はするな。この手勢で攻略ができそうになければ一度引け。私はその間に、"熊の中の熊"へ報告と、増援を依頼しておく」
「御意。熊に幸あれ」
「子熊らに父なる熊神の加護を」


「本当にうまくいくんですかねえ」
 藪の中にしゃがみ込んだ姿勢のまま、黒髪長髪の剣士スパイデイが不安そうな顔で傍らのドワーフ戦士クリフに声をかけた。
「まぁ待つしかないじゃろな。で、待ってもダメならその時は強襲するしかなかろう」
「その時は……って」
「うるさい。静かにしろ」
 少し離れた位置から、冷めた目で赤毛の少女エミリアが叱責した。それを受けてクリフが肩を竦める。
「待つのは夕刻まで。それを過ぎれば失敗したものとして強襲策に切り替える」
 後方から全員を見回しながら"片耳の"マロウズが口にした囁きに、横に控えるカエル人サマが小さく頷いた。その時、前方を伺っていた東洋風の戦士デュラルが目配せした。
「……その必要は無さそうだぞ」


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【戦闘】
PC:マロウズMR40防5、デュラルMR40、エミリアMR20防5、クリフMR20防5、サマMR20、スパイデイMR20
敵:ベアカルト教団員MR30*6 聖堂騎士スールMR80防5

*トラップ発動。落とし穴:教団員2名無力化

奇襲:PC【150】/敵側に150ダメージ!(教団員A9(落とし穴)、B9(落とし穴)、C9、D9、E9、F9、聖堂騎士スール61)

「くっ……やはり罠か。ここは私が食い止める。逃げよ」
「しかし、ブラザー・スール!」
「行け!熊に幸あれ」
「……悪いな、逃がすわけには行かねえんだ」
 逃げ腰になった教団員の背後から、バラクたちが武器を抜いた。

 *聖堂騎士スール:ワーベア化→MR+100回復10
 *教団員CDEF、逃走

【個別戦闘1】
バラクMR50防5 VS 教団員C9/30
 1ラウンド:PC【46】 VS 敵【23】 /敵側に23ダメージ!(教団員C、死亡)

【個別戦闘2】
アンドレアMR45防5 VS 教団員D9/30
 1ラウンド:PC【41】 VS 敵【21】 /敵側に20ダメージ!(教団員D、死亡)

【個別戦闘3】
ポル30防5 VS 教団員E9/30
 1ラウンド:PC【32】 VS 敵【22】 /敵側に20ダメージ!(教団員E、死亡)

【個別戦闘4】
デュラルMR40 VS 教団員F9/30
 1ラウンド:PC【38】 VS 敵【19】 /敵側に19ダメージ!(教団員F、死亡)

【メイン戦闘】
PC:マロウズMR40防5、エミリアMR20防5、クリフMR20防5、サマMR20、スパイデイMR20
敵:聖堂騎士スールMR161/180防5回復10

1ラウンド:PC【128】 VS 敵【143】 /PC側に15ダメージ!(マロウズ40、エミリア20、クリフ20、サマ17、スパイデイ17)
2ラウンド:PC【127】 VS 敵【163】 /PC側に36ダメージ!(マロウズ37、エミリア18、クリフ18、サマ10、スパイデイ10)
 *サマ、スパイデイ、奇跡的な回復薬を使用。
 *聖堂騎士スール、戦闘放棄。教団員A、Bを救出。
3ラウンド:PC【123】 VS 敵【0】 /敵側に123ダメージ!(聖堂騎士スール62)
 *PC合流:バラクMR50防5、アンドレアMR45防5、ポルMR30防5、デュラルMR40
 *聖堂騎士スール、教団員A、B逃走

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「くそっ……まさかあんな化け物だとは」
「前の連中と違ってあの妙な石を使った様子もなかった……」
 マロウズとアンドレアが額の汗を拭いながら、背に教団員を乗せた巨大な熊が走り去った森の奥を見やった。
「アジトに残っているのは4人てとこだ。隠れてる奴がいなけりゃの話だけどな」
 冷静さを取り戻したバラクが淡々と事実を述べる。その言葉を聞き、デュラルとクリフが顔を見合わせた。
「4人か……こちらは9人。何もなければ余裕ではあるが……」
「油断は禁物じゃぞ。なにせ奴らはカルト教団、まだ奥の手を隠しておるやもしれん」


「突入後は右、右、左だよ。間違えないでおくれ」
 先導しているポルがアジトの入口を指さしながら小声で後方の仲間に伝達した。
「奴らに準備の時間を与えるな。行くぞ!」

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【戦闘】
PC:バラクMR50防5、アンドレアMR45防5、ポルMR30防5、マロウズMR37/40防5、デュラルMR40、エミリアMR18/20防5、クリフMR18/20防5、サマMR20、スパイデイMR20
敵:ベアカルト上級教団員MR50*3、聖堂騎士アントンMR80防5

「その厄介な石を使わせるな!」
 バラクとアンドレアが上級教団員が取り出した石を手元から叩き落とした。

 *上級教団員A、B:ワーベア化→失敗
 *上級教団員C:ワーベア化→MR+50回復5
 *聖堂騎士アントン:ワーベア化→MR+100回復10

1ラウンド:PC【264】 VS 敵【325】 /PC側に61ダメージ!(バラク48、アンドレア43、ポル28、マロウズ35、デュラル33、エミリア16、クリフ16、サマ14、スパイデイ14)
 *クリフ、サマ、エミリア、竜の牙使用。MR30スパルトイ*3召喚。
2ラウンド:PC【353】 VS 敵【338】 /敵側に15ダメージ!(上級教団員A47、B46、C96、聖堂騎士アントン180)

「怯むな!大熊を放て!」
 聖堂騎士アントンの指示に、上級教団員が壁に駆け寄りレバーを引くと部屋の奥の壁がスライドし、大熊が2匹駆け込んできた。
「囲まれると不利だ!こちらも二手に分かれるぞ」
 エミリアの咄嗟の判断に、背を預けたバラクが大声で言い放った。
「うっしゃ!熊の親玉め。おめえの相手は俺だぜ!」

【戦闘A】
PC:エミリア16防5、クリフ16防5、サマ14、スパイデイMR14、スパルトイA30、B30、C30
敵:上級教団員A47、B46、大熊A80、B80

 *サマ《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。大熊B、昏睡。
1ラウンド:PC【151】 VS 敵【143】 /敵側に8ダメージ!(上級教団員A45、B44、大熊A78、B78(昏睡))
2ラウンド:PC【169】 VS 敵【160】 /敵側に9ダメージ!(上級教団員A42、B42、大熊A76、B76(昏睡))
3ラウンド:PC【162】 VS 敵【152】 /敵側に10ダメージ!(上級教団員A40、B40、大熊A73、B73(昏睡))
 *クリフ《イーゼルヴァンの黒き手》詠唱。上級教団員Aに10魔法ダメージ!クリフ10回復。
4ラウンド:PC【151】 VS 敵【143】 /敵側に8ダメージ!(上級教団員A28、B38、大熊A71、B71(昏睡))
5ラウンド:PC【166】 VS 敵【136】 /敵側に30ダメージ!(上級教団員A21、B31、大熊A63、B63(昏睡))
6ラウンド:PC【167】 VS 敵【135】 /敵側に32ダメージ!(上級教団員A13、B23、大熊A55、B55(昏睡))
7ラウンド:PC【155】 VS 敵【115】 /敵側に40ダメージ!(上級教団員A3、B13、大熊A45、B45(昏睡))
8ラウンド:PC【148】 VS 敵【107】 /敵側に41ダメージ!(上級教団員A0、B3、大熊A35、B35(昏睡))
9ラウンド:PC【157】 VS 敵【70】 /敵側に87ダメージ!(敵全滅)


【戦闘B】
PC:バラクMR49防5、アンドレアMR45防5、ポルMR28防5、マロウズMR37防5、デュラルMR33
敵:上級教団員C100回復5、聖堂騎士アントンMR180防5回復10

 *アンドレア、ポル《いだてん》詠唱。
 *デュラル《死の刃》の呪文石を使用。
1ラウンド:PC【285】 VS 敵【239】 /敵側に46ダメージ!(上級教団員C77、聖堂騎士アントン162)
 *ポル《メメコレオウスの黒き礫》詠唱*2。上級教団員C、聖堂騎士アントンに6魔法ダメージ*2!
2ラウンド:PC【258】 VS 敵【221】 /敵側に37ダメージ!(上級教団員C54、聖堂騎士アントン146)
3ラウンド:PC【256】 VS 敵【212】 /敵側に44ダメージ!(上級教団員C37、聖堂騎士アントン139)
4ラウンド:PC【196】 VS 敵【194】 /敵側に2ダメージ!(上級教団員C41、聖堂騎士アントン149)
5ラウンド:PC【192】 VS 敵【214】 /PC側に22ダメージ!(バラク50、アンドレア45、ポル28、マロウズ40、デュラル29)
6ラウンド:PC【188】 VS 敵【205】 /PC側に17ダメージ!(バラク50、アンドレア45、ポル28、マロウズ40、デュラル26)
7ラウンド:PC【183】 VS 敵【216】 /PC側に33ダメージ!(バラク48、アンドレア43、ポル27、マロウズ38、デュラル20)
 *デュラル、奇跡的な回復薬を使用。
8ラウンド:PC【185】 VS 敵【221】 /PC側に36ダメージ!(バラク45、アンドレア41、ポル25、マロウズ36、デュラル13)
9ラウンド:PC【176】 VS 敵【227】 /PC側に51ダメージ!(バラク39、アンドレア36、ポル20、マロウズ31、デュラル3)
 *デュラル、奇跡的な回復薬を使用。

 
【合流戦闘】
PCA:バラクMR39防5、アンドレアMR36防5、ポルMR20防5、マロウズMR31防5、デュラルMR13
PCB:エミリア16防5、クリフ16防5、サマ14、スパイデイMR14、スパルトイA30、B30、C30
敵:上級教団員C71回復5、聖堂騎士アントンMR180防5回復10

1ラウンド:PC【175+149=324】 VS 敵【245】 /敵側に79ダメージ!(上級教団員C32、聖堂騎士アントン145)
2ラウンド:PC【168+154=322】 VS 敵【210】 /敵側に112ダメージ!(上級教団員C0、聖堂騎士アントン104)
3ラウンド:PC【154+158=312】 VS 敵【129】 /敵側に183ダメージ!(敵全滅)


「神よ!偉大なる熊神よ!我が血を持って、異教徒どもに裁きの鉄槌を!」
 致命傷を負った身体を抱えた聖堂騎士アントンは、部屋に安置されていた巨大な黄金熊の神像に近づくと、血塗られた手をその神像に差し出した。その手が彫像に触れると、彼の姿は溶け去るように消え、彫像が光を帯びて動きだした。彫像はその巨体から鉤爪を振り下ろし部屋の壁を粉砕した。
 もうもうと舞った土煙が収まり、部屋に静けさが戻ったとき、壁に空いた大穴だけを残し、黄金熊の彫像は姿を消していた。

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☆戦果
冬の嶺の炎=バラク=ヘルムハート →戦闘後の探索で《開け》《そこにあり》の呪文石を使用。隠された宝物を発見。宝石(金貨40枚相当)を入手。
アンドレア →熊神石を入手。
ポル・ポタリア
"片耳の"マロウズ
デュラル・アフサラール →《死の刃》の呪文石、奇跡的な回復薬*2を使用。熊神石を入手。戦闘後の探索で《開け》《そこにあり》の呪文石を使用。隠された宝物を発見。灰色熊の毛皮(防御+5)、金貨20枚を入手。
エミリア →戦闘後の探索で《開け》《そこにあり》の呪文石を使用。隠された宝物を発見。ベアクロー(武器、MR+10)、金貨20枚を入手。
クリフ
サマ →使用済み:奇跡的な回復薬*1。戦闘後の探索で《開け》《そこにあり》の呪文石を使用。隠された宝物を発見。宝石(金貨40枚相当)を入手。
スパイデイ →使用済み:奇跡的な回復薬*1

 *熊神石→上級教団員から叩き落とした謎の石。使用するとワーベア化MR+30。前回入手したものと違い、亀裂は入っていない。

→モンゴーの研究室へ戻った一行へ、メメコレオウスが報酬としてそれぞれ金貨30枚を進呈する。
〈諸君、よくやってくれた。逃げた聖堂騎士とやらが気にはなるが……。まぁ何かあればまた諸君らに働いてもらうとしよう。イーゼルヴァンの間抜けにもせいぜいよろしく伝えてくれたまえ〉

→魔術師イーゼルヴァンが君たちを出迎える。
「遅かったではないか。なに、あ、兄者が……!? そ、そうか。それは大変であったろうな。
これだけでも持ち帰ってくれた事は感謝する。(まさか兄者があそこにいるとは……これは面倒なことになったぞ)
ああ、今回の報酬はそれぞれ金貨20枚だ」


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■事件B:6人出撃
ガガック兵長の話は続く。
シャンキナルの森の南端・商業都市コーストとの国境に近い集落から、ここ1ヶ月あまり音信が途絶えている。
何度か砦から伝令を出したが、先日ようやく帰還した1人はうわ言のような言葉を残して息絶えた。
「屍人の軍勢がやってきた」と言い残して死んだ伝令が握り締めていたのは、ボロボロになった軍旗の切れ端。そこに記された紋章が今回の事件でヘルトが持ち帰ったものと一致したのだ。
伝説の屍人使いマリオナルシス……この件、必要あらば西方エルフとも協力し、真相を確かめてくるのだ。
脅威予測)大・ただし戦闘ではなく調査報告を優先せよ
報酬)中

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「情報通りだ。カーサ村はこの先」
「……遠目から見た限りじゃ、静まり返っているがね」
 斥候に出ていた二人組の盗賊・ニンツとカーモネーギーが口数少なく報告した。
「そうか……ここまでは妙なところもなかったわけだが」
「……静かすぎるというのは良い事ばかりとは言えん」
 大剣を背負った盗賊風の男ソーグの言葉に、寡黙な戦士ヘルトがぽつりと口にする。
「確かに」
 ソーグは思案げな顔で黙り込んだ。一行の沈黙を破ったのは東洋風の少女シャオリンである。
「行ってみるしかないヨ!」
「ああ、早く行こうぜぇ。俺はなんでもいいから暴れたいんだよ」
 戦士へーざぶろーがニヤニヤ笑いを浮かべながら物騒な物言いをした。


 カーサ村……森での狩猟や小さな畑などを営む家族たちが住まう、小さな村である。シャンキナルの森の南端・商業都市コーストとの国境に近いとはいえ、街道からも外れているため戦火に晒される事とてないような、いわば寒村である。そう、これまでは。
「この時間なら子供らが遊んでいてもおかしくないはずだけどな……」
「……静かすぎる……か」
 足音を忍ばせつつ顔を曇らせるニンツに、慎重に周囲を伺いつつソーグが言葉を重ねた。
「あれは!」
 角を曲がった先の家屋を目にしたカーモネーギーが不意に鋭い声を出した。通りから少し外れた農家らしき家屋は真黒く焼け焦げ、まるでほんの数日前に焼け落ちたかのような外観を漂わせていた。一行は警戒を緩めないままジリジリと近寄っていく。すると瓦礫にまみれた家の中から、小さな人影が走り出してきた。
 一行は緊張に身を固くしたが、よく見るとそれは痩せてはいるが元気そうな村の少年であった。
「うわあ、びっくりしたヨ! それにしても無事で良かった」
「お兄ちゃんたち、騎士さま? すごーい、ボクはじめて見たよ!」
「坊主、お父さんやお母さんはどこだい?」
 物珍しそうに一向に笑顔を向ける少年に、ニンツが優しく声をかけた。
「どうして? ボクのパパとママに用があるの? 家にいると思うよ。呼んでこようか」
 小走りで黒焦げ崩れ落ちた戸口へ戻る少年を尻目に、一行は奇妙な感覚を禁じ得なかった。
「パパー!ママー!お姉ちゃん。騎士さまだよ。助けに来てくださったんだよ」
 戸口から呼びかける少年の声にのそりと人影が姿を表した。
「これはこれは……ようこそいらっしゃいましたな」
 表情のない顔、そしてくぐもった声で語りかける中年の農夫を前に、一行は言葉を返すことができずに立ち尽くしていた。
「本来ならばお招きしておもてなしさせて頂きたいところなのですが、このあばら屋めが……」
 刹那。農夫の言葉をかき消すような轟音で、低い鐘の音が辺りに鳴り響いた。農夫とその息子は村外れの丘に建つ鐘楼と領主のものらしき館に目を向け、鐘の音に耳を澄ませていた。やがて始まったときと同じような唐突さで鐘の音は止み、辺りをまた静寂が支配した。
 農夫は悲しげに首を振ると、ゆっくりと口を開いた。
「お時間です。残念ながら……」
「ご飯の時間だねえ」
 農夫とその息子の目が真赤い光を帯び、開いた口元から発達しすぎた犬歯が顔をのぞかせた。
「ママー。お姉ちゃん。はやくおいでよ。ご飯だよ」


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【戦闘】
PC:ヘルトMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、カーモネーギーMR30防10、シャオリンMR30防5、へーざぶろーMR20
敵:屍人(父)MR60、屍人(息子)MR30、屍人(母)MR50、屍人(娘)MR40

1ラウンド:PC【188】 VS 敵【183】 /敵側に5ダメージ!(屍人(父)58、屍人(息子)29、屍人(母)49、屍人(娘)39)
2ラウンド:PC【180】 VS 敵【171】 /敵側に9ダメージ!(屍人(父)55、屍人(息子)27、屍人(母)47、屍人(娘)37)
3ラウンド:PC【196】 VS 敵【170】 /敵側に26ダメージ!(屍人(父)48、屍人(息子)21、屍人(母)40、屍人(娘)31)
4ラウンド:PC【167】 VS 敵【146】 /敵側に21ダメージ!(屍人(父)42、屍人(息子)16、屍人(母)35、屍人(娘)26)
5ラウンド:PC【181】 VS 敵【136】 /敵側に45ダメージ!(屍人(父)33、屍人(息子)7、屍人(母)26、屍人(娘)17)

 *増援:屍人兵MR80*3

 交戦のさなか、村の大通りから軍旗を掲げた武装兵が姿を表し、一行の背後からゆっくりと迫ってきた。その歩みは戦場に向かう戦士のものとは思えぬほどに緩慢で、だからこそ言いしれない恐怖を見る者に感じさせた。
「この軍旗……やはりマリオナルシスの軍勢か、一体どこから湧いてきやがった」
 兵が持つ軍旗の紋章は、ヘルトが手にするボロボロの布切れと一致した。
「クワァー。オニイチャンタチ……ゴハン……」
「くそっ、これじゃ挟み撃ちだ」
 毒づいたニンツを尻目にソーグが全員に声をかける。
「正規兵が来る前に強行突破して、一度森へ引く。それでいいな」
「了解だヨ!」

6ラウンド:PC【177】 VS 敵【121】 /敵側に56ダメージ!(屍人(父)19、屍人(息子)0、屍人(母)12、屍人(娘)3)
 *PC側逃走

 *増援:屍人兵MR80*2

「くそっ、こっちもか」
「やむを得ん……分の悪い賭けだが、空いている通りへ向かう」
「大丈夫なのかよお……」
 ソーグの判断にカーモネーギーが不安げな顔で頷いた。

 *増援:屍人兵MR80*2、アンデッドハウンドMR60

「最悪じゃないかよお」
「いったい何人いやがるんだ……」
「……アニキ、俺たちは偵察が任務だ。逃げ延びて砦に報告を……」
 ニンツとカーモネーギーが目配せをする。別々の方向に逃げれば、どちらかは1人は助かるかもしれない。
「駄目だ」
 ヘルトが鋭い声で制止した。
「軍勢の全容が掴めていない今、単独行動で切り抜けれるとは思えん」
「だったらどうするんだ」
「……」
 ジリジリと迫る屍人の軍勢がゆっくりと一行を包囲していく。
「帝国人、苦戦しているようだな」

 *増援:西方エルフ森林警備隊/隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵A調伏

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「エルフの旦那さん方、感謝するヨ!」
「気を抜くな。奴らめどれだけ控えておるかわからぬ」
 崩れた包囲網の一角から西方エルフの一団が進み出て、一行と合流した。隊長ギルサリオンが油断なく、周囲に目を走らせる。と、そのとき。
「困りますねえ。我が民たちに危害を加えてもらっては」
 物陰から不意に冷たい声が投げかけられた。
「誰だ」
 漆黒のローブを身に纏った年齢不詳の男性が家屋の陰から姿を表した。片手を上げて兵たちを制すると悠々と話しかけてくる。
「西方エルフとカザン帝国人が仲良くご一緒とは、これは珍しいこともあるものだ。失敬、私はこの村の領主代行をマリオナルシス閣下より賜るエリファスと申す者」
 男性はわざとらしい調子で深く腰を曲げて礼をする。それを受けてソーグが古文書を読み上げるかのように言葉を紡いだ。
「マリオナルシス……第3代オーバーキル城城主。伝説の屍人使いと評される。カザン帝国に反旗を翻し長きに渡り抵抗するが、カザン歴1101年・オーバーキル城攻防戦にてカザン帝国〈死の軍団〉に敗北し、死去」
「ほう」
「これがカザン帝国史に記されている内容だ」
「ほほう。そうでしたか……これはまた、なんと申しましょうか。無様に歴史に記されているものですねえ。いやあ我が師のこととは言えお恥ずかしい」
 エリファスは小さくくぐもった笑い声をあげると、一行に向き直った。
「失敬。確かに敗北したのは事実です。しかし死んではおりませんな。生きておられまする。そう、100年余りね」
「邪なる術を使うか、邪教徒め」
 ギルサリオンが吐き捨てるように言葉を突きつけた。
「ほう……そこなエルフは、まるでわれわれ屍人使いが生者の肉体と魂を冒涜しているとでも言いたいようですね」
「当然だ。世界を定めるは円環の理。産まれ、生き、そして死ぬ。それが生者の営み」
「では敢えて問いましょう。彼ら屍人は何故、あなた方を襲うか。彼らはね、生者が憎いんです。あなた方の発する生命の煌めきが苦痛なんですよ。屍人帰りとはこの世に無念を残した者に肉体を与え魂を救う術。おお、マリオナルシス卿の偉大なる御業!」
 芝居がかった調子でエリファスは言葉を続けた。
「長きに渡り戦争を続け、数々の生命を奪ってきたのは誰であろう、あなた方カザン帝国だ。これまで幾多数多の英霊がこの地に倒れた。我々はね、彼らを開放するために立ち上がったんですよ。そう、マリオナルシス卿の元に馳せ参じた、大いなる屍人の軍隊、いやいずれ屍人の王国と呼ばれることになるでしょう。そこでは未来永劫、戦もなく、人々はみな幸福に永遠に暮らすであろう。おお、偉大なるマリオナルシス卿。我が師の崇高なる使命に栄光あれ!」
「狂信者め」
「やれやれ、どうやらあなた方には何を話しても無駄なようですね。よろしい。死して後、我らの仲間となって頂くとしましょう。マリオナルシスが門下、屍人使いエリファス、参る!」

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【戦闘】
PC:ヘルトMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、カーモネーギーMR30防10、シャオリンMR30防5、へーざぶろーMR20
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5
敵:屍人使いエリファスMR100防5、屍人兵MR80*6、アンデッドハウンドMR60

「アルヴェルディア、調伏に専念せよ。帝国人よ。また力を貸してもらうぞ」
「ああ、任せとけ」
「ここが踏ん張りどころアル!」

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵B調伏
 *カーモネーギー《いだてん》詠唱
 *ヘルト、シャオリン、ギルサリオン《死の刃》詠唱。
 *ソーグ《死の刃》の呪文石を使用
1ラウンド:PC+エルフ【308+256=564】 VS 敵【514】 /敵側に50ダメージ!(エリファス98、屍人兵B0、C73、D73、E73、F73、G73、アンデッドハウンド52)
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵C調伏
2ラウンド:PC+エルフ【216+200=416】 VS 敵【440】 /PC側に24ダメージ!(ヘルト40、ニンツ40、ソーグ35、カーモネーギー30、シャオリン30、へーざぶろー18、隊長60、術士35(詠唱)、隊員A28、B28、C28、D28、E28)

「天と地と人の名において、我が怨敵の急所を見通す禍々しき眼を我に与えよ……《凶眼》……!」
「く……なんて術を使いやがる」

 *エリファス《凶眼》詠唱。ダメージ3倍。
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵D調伏
3ラウンド:PC+エルフ【214+192=406】 VS 敵【523】 /PC側に117ダメージ!(ヘルト31、ニンツ31、ソーグ26、カーモネーギー30、シャオリン21、へーざぶろー9、隊長56、術士26(詠唱)、隊員A19、B19、C19、D19、E19)

「おやおや。もう抵抗はおしまいですか? 一思いにやってほしそうですねぇ。良いですよ。お任せを。……原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」

 *エリファス《炎の嵐》詠唱
 *ヘルト《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《炎の嵐》を無効化

「なにっ……き、貴様」
「そう簡単にやらせはせんよ」

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵E調伏
4ラウンド:PC+エルフ【171+168=339】 VS 敵【267】 /敵側に72ダメージ!(エリファス85、屍人兵B0、C0、D0、E0、F55、G55、アンデッドハウンド34)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「どうやら私はあなた方を侮りすぎていたようだ」
 端正な顔を返り血に染めつつエリファスが独りごちた。
「ここは痛み分けとしましょう。次にお会いするときは油断はいたしませんよ……《翼》!」
 身体から放出された魔力が純白の翼を具現化し、その羽ばたきとともにエリファスは村外れの丘へと飛び去った。
 残敵を掃討した一行は一息つくと、周囲を見回した。隊長ギルサリオンは毅然とした表情で村外れの丘に建つ領主の館を見つめていた。
「帝国人よ。砦の長に伝えよ。我ら西方エルフは一軍を率いてここへ戻る。……共闘を依頼したい」
「伝えよう」
 一行を代表してヘルトが答えた。双方は視線を交わし頷きあうと、互いに足早に森へと姿を消した。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
ヘルト →《ないことに》の呪文石を使用
盗賊のニンツ
ソーグ →《死の刃》の呪文石を使用
カーモネーギー
シャオリン
へーざぶろー

→砦に戻った君たちの報告を受け、ガガック兵長は長い時間思案する。やがて背後に控える参謀・魔術師ウォーゼル卿を振り仰いだ。
「全軍に指示を」
「はっ」
「我がカザン帝国の領土を侵略する叛徒を制圧する」

→続きは、次回ep.7の事件Bの概要へ……。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件C:4人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
無敵の万太郎たちの報告では、現在到達している2階は怪物めいた騎士が守る広間以外は概ね探索済みとの事。
各自、慎重を期しつつ調査を継続せよ。赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「なるほど……確かにお主の予想したとおりだったな、万太郎」
「ああ」
 カエル人の戦士ヴェルサリウス27世が感心した様子で、東洋風の戦士・無敵の万太郎に小声で語りかけた。
 通路の影から先を覗き込んでいた二人はやがて数歩下がり、後方で控える二人……老兵メックリンガーと女戦士イールギットの元に帰還した。
「予定通りでいく。あの不死身の化け物の右腹には、以前の探索で俺たちの仲間だった魔術師インディが放った《これでもくらえ!》の傷跡が確かに残っている。つまり奴は魔法攻撃に関しては回復の手段を持っていないと見える」
「そこでワシのコレクションの出番というわけじゃな?」
 作戦を伝える万太郎に、メックリンガー老が懐から掴み出した呪文石を手に嬉しそうに笑った。
「遠方から使える限りの魔術で奇襲する。まぁ俺は接近戦しか手がないからな。先陣を切らせてもらう。イールギットも頼む」
「ああ、任せておけ」
「爺さんとヴェルサリウスが魔術を使い切っても奴が倒れなかったときは、仕方ない。撤退だ」
「なーに、不死身の怪物がなんじゃい。この炎の石と呪文石で、目にモノみせてくれようぞ」
「ま、頼りにしてるぜ、爺さん」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防5、ハンタードールMR35、メックリンガー老MR20、イールギットMR20
敵:壱の騎士アンブロシウス MR185/200防10

 *ヴェルサリウス27世、炎の石を使用。壱の騎士アンブロシウスに28魔法ダメージ!
 *メックリンガー老、炎の石を使用。壱の騎士アンブロシウスに32魔法ダメージ!

先制射撃:ハンタードール【24】/敵側に24ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス111)
 *メックリンガー老、《これでもくらえ!》の呪文石を使用。壱の騎士アンブロシウスに20魔法ダメージ!
1ラウンド:PC【126】 VS 敵【125】 /敵側に1ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス91)
 *メックリンガー老、《これでもくらえ!》の呪文石を使用。壱の騎士アンブロシウスに20魔法ダメージ!
2ラウンド:PC【126】 VS 敵【110】 /敵側に16ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス65)
3ラウンド:PC【129】 VS 敵【98】 /敵側に31ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス44)
4ラウンド:PC【119】 VS 敵【100】 /敵側に19ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス35)
5ラウンド:PC【128】 VS 敵【90】 /敵側に38ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス7)
5ラウンド:PC【129】 VS 敵【89】 /敵側に40ダメージ!(壱の騎士アンブロシウス0)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「不覚……」
 傷だらけになった甲冑姿が軋みを上げながら片膝をついた。
「陛下、お許し下され。壱の騎士アンブロシウス、力及びませんでした……」
 虚ろな声で遥か頭上を仰ぎ謝罪の言葉を重ねる怪物騎士の不気味さに、近づくことがはばかられた一行は遠巻きに立ち尽くしていた。
「口惜しや……。この次は、こうはゆかぬぞ」
 その言葉とともに甲冑から淡い光球が飛び出し、はるか頭上へと登っていった。そして残された甲冑が金属音を立ててゆっくりと崩れ落ちていく。
「……こいつ……この次と言ったのか……?」
 額の汗を拭いながら、万太郎が呟いた。一行は沈黙とともに、騎士が守っていた玉座の背後に口を開ける階段の闇へ目を凝らした。
〈……滅ぼされし王国のうらみ、忘れたわけではあるまいな……〉
 微かに誰かの声が聞こえた気がした。

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎 →《凶眼》の呪文石を入手。
ヴェルサリウス27世 →炎の石を使用。戦闘後の探索で《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石を使用。《L3これでもくらえ!》の呪文石(魔法ダメージ60点/1回限り)を入手。
メックリンガー老 →《これでもくらえ!》の呪文石*2、炎の石を使用。いにしえの胸当て(防御+5)を入手。
イールギット →いにしえの短剣(MR+10)を入手。

→壱の騎士アンブロシウスの残骸より古めかしい装飾品を発見・入手した。(金貨200枚相当)
騎士の守っていた広間でヴェルサリウス27世が隠し部屋を発見。全員で捜索し財宝を入手した。いにしえの短剣、いにしえの胸当て、《L3これでもくらえ!》の呪文石、《凶眼》の呪文石
→上階に向かうには消耗品不足と判断し、報告を兼ねて撤退。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ランキング

1位:
デュラル・アフサラール/MR40防5
 +金貨70枚、熊神石、灰色熊の毛皮(防御+5) →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、熊神石)

2位:
エミリア/MR30防5
 +金貨70枚、ベアクロー(武器、MR+10) →(所持品:金貨70枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石*2、奇跡的な回復薬、竜の牙、熊神石の破片)

ヴェルサリウス27世/MR20防5
 +金貨60枚、《L3これでもくらえ!》の呪文石 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、《L3これでもくらえ!》の呪文石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

4位:
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5 
 +金貨90枚 →(所持品:金貨120枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬)

サマ/MR20
 +金貨90枚 →(所持品:金貨135枚。《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬、竜の牙、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)

メックリンガー老/MR20防5
 +金貨60枚、いにしえの胸当て(防御+5) →(所持品:金貨60枚。いにしえの胸当て)

7位:
アンドレア/MR45防5
 +金貨50枚、熊神石 →(所持品:金貨85枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、モンゴーのしるし、熊神石、呪文:《いだてん》)

無敵の万太郎/MR35防5
 +金貨40枚、《凶眼》の呪文石 →(所持品:金貨55枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、《凶眼》の呪文石、ミラードール(未覚醒/覚醒させる場合は行動計画に記載を))

イールギット/MR30
 +金貨40枚、いにしえの短剣(MR+10) →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)

10位:
ヘルト/MR40防5
 +金貨65枚 →(所持品:金貨75枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、呪文:《死の刃》)

11位:
ポル・ポタリア/MR30防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》、《いだてん》)

"片耳の"マロウズ/MR40防5 
 +金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。黒き短剣、高品質な武器【鞭(ウィップ)】、高品質な防具【レザージャケット】、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石)

クリフ/MR20防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨105枚。高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

スパイデイ/MR20
 +金貨50枚 →(所持品:金貨60枚、熊神石の破片)

ソーグ/MR35防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨80枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬)

カーモネーギー/MR30防10
 +金貨50枚 →(所持品:金貨50枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《そこにあり》の呪文石、呪文:《いだてん》)

シャオリン/MR30防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨75枚。高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《死の刃》)

18位:
盗賊のニンツ/MR40防5
 +金貨40枚 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬×2)

へーざぶろー/MR20
 +金貨40枚 →(所持品:金貨65枚)

■砦にて待機(今回投稿無し)
ヤスヒロン/MR30 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練:金貨50枚(いだてん、凶眼、炎の嵐は金貨80枚)/ザルダック商店で扱っている呪文石から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
魔術師イーゼルヴァンより新たな依頼である。
やぁ諸君。また頼みがあるのだがね。大断崖付近に生息するグリフォンの巣より、卵を奪取してきてほしいのだよ。
私の研究材料として必要なのは1つきり。もし複数入手できた場合は、珍味として好事家に高値で売れるゆえ、レックス砦に出入りする交易商が引き取ってくれるであろう。ただし全て取り尽くすことだけはないようにな。
わかっていると思うが、グリフォンと真正面からやりあっても勝ち目はない。狩りに出た隙を狙うなど、十分に注意するのだぞ。
脅威予測)中
報酬)中

B:
ガガック兵長が司令室に君たちを呼び出した。
正面から攻撃を仕掛ける本隊の裏で、少人数で領主の館へ潜入する別働隊を編成したい。
どうやら貴様らにはこういう任務のほうが向いているようだ。
首領が単身であれば暗殺を試みよ。ただし成功の可能性が低ければ無理はせず、撹乱に徹せば良い。
首領が前線に出て不在であれば、その隙に証拠品や重要なものがないか探索せよ。
脅威予測)大・ただし戦闘ではなく調査報告を優先せよ
報酬)中
 *もし敢えて本隊に志願したい場合はそれも可能。

C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
無敵の万太郎とヴェルサリウス27世たちの活躍により、2階の怪物めいた騎士は撃破。
いよいよ3階の調査となる。各自、準備を怠らぬよう。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な場合にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:7/21(日)24時まで

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

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