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2024年4月30日火曜日

蜂竜の森のあとがき FT新聞 No.4115

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蜂竜の森のあとがき

 ロア・スペイダー
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 おはようございます。ロア・スペイダーです。
 4月7日に発表されたd33シナリオ『蜂竜の森〜竜の蜜は秘密のお味〜』。皆様はプレイされたでしょうか? 楽しめたというコメントもいただきうれしい限りです。今回は舞台裏の小話というかあとがきというものを書いていきたいと思います。

 まずは、この話というのはカラメールを舞台としたd33シナリオを書くということで始まりました。最初、『モンスターを料理して冒険』というコンセプトで作ろうとしてました。カラメールは周辺のモンスターを狩猟してその素材を加工・販売するのが主体の冒険ですから!
 ですが……ある程度作ろうとしてこの方向は無くなりました。理由としてはルールがややこしくなりすぎる。d33シナリオでやるボリュームじゃないなどなど……。結論として、一度白紙に戻ることになりました。
 ただ、モンスターの素材を求める。それが食べれておいしいというのは悪くない……。なので、それを冒険の目的とするのは悪くないと思い、再度思考しました。

 そこで思いついたのが蜂蜜でした。森の奥になる神秘の果実。クリーチャーを倒して肉を取る。といったアイデアが出ましたが蜂蜜なら、ボスや中ボスとしてその蜂蜜を作る蜂を出せます。頭の中でイメージが広がりました。これを求める冒険を作ろうと!
 そうしてできたのが『蜂竜』です。スズメバチ+竜の混合生物。ドラゴンの戦闘力に蜂の軍隊組織体系が合わさったクリーチャーです。イメージ的にもかっこいい。ただ、クリーチャーはそれが誕生した理由が自然なものでなければなりません。ただ強いだけならすぐできますが、その誕生理由が「強いから」とか「そういう生き物として生まれたから」では白けてしまいます。
 ですが、カラメールはちょうどいい理由があります。それは『百竜の森』が近くにあること。この『百竜の森』は大勢の摩訶不思議な存在が誕生しやすい土壌なのです。『百竜の森』にいるカオスドラゴン。カオスドラゴンは色んな生物を取り込み、その特性を合わさった生物が生み出します。尚且つ、100年ごとに百竜の森を覆っている繭が無くなって、そういう生物があふれ出します。創作者にとってなんとありがたい地域なんでしょう。

 というわけで作成した『蜂竜』。ボスである女王。中ボスとして蜂+騎士みたいな特殊兵。そして蜂らしく働きバチや戦闘個体。戦闘用のクリーチャーがほぼ決まったため、逆に他の〈できごと〉を決める方が苦労した印象です。
 しかし、それも『百竜の森』で登場したクリーチャーを再利用することで問題が解決しました。『竜人』や『ヘラクレスナイト』……。あれ、十年前にデザインしたんですよね……。発表当時も好評でしたが、今でも違和感なく活躍できてうれしいです。
 そうやって作り上げた『蜂竜の森』ですが、試しにテストプレイして問題発生がしました。

「やっべ……最終イベントのボスが強すぎる……」

 最終イベントのボスである蜂竜の女王。これは女王蜂らしく、繁殖のために肥大化したお腹のせいで動けないほどの巨大なクリーチャーとして設計しました。そう、〈巨大なクリーチャー〉なのです。ローグライクハーフでは〈巨大なクリーチャー〉に対しては特別なルールがあります。今回ネックになったのは『受ける生命点へのダメージを1点減少する』。
 巨大な敵の頑強さを表現するためのルールですが、これにより主人公や従者の攻撃は蜂竜の女王の生命点をほとんど減らせません。〈巨大なクリーチャー〉が出る〈エメラルド海の探索〉という船で大海を航海するシナリオでは、船に搭載された兵器を使うことで従者も攻撃できるようになりました。しかし、今回の決戦場所は敵の巣の中。そんな兵器がごろごろ転がっているのはとても不自然。
 これでは大半の従者が戦闘中おろおろするしかありません。その間に、女王の生命点と攻撃力の前に削り取られてしまいます。一応生命点を半分まで削ったらスリップダメージが入る設計にましたが、そもそも半分まで削ることも難しい。特殊な武器を出して相手に与えるダメージをあげるにしても、それを使って結局戦うのは主人公だけ。それでは、ローグラークハーフの従者を連れて戦うという持ち味が薄れてしまいます。どうすれば……。

 そうして生まれたのが「丸太」です。丸太は人類が生み出した最初の対巨大生物兵器。調達簡単。一人では無理でも大勢いれば持てる。質量=威力でダメージが通る説得力あり。……ということで、悩んでいた問題を全部解決できました。ちなみに「丸太」の武器としてのデータは以下の通り。

 「丸太」:両手持ち武器(【打撃】の攻撃特性)
 「丸太」は特殊な武器で、複数のキャラクターが共同で使用する。攻撃回数は1回。キャラクター1人につき【攻撃ロール】に+1の修正を与える。敵の生命点に(1点ではなく)2点のダメージを与える。

 実際にプレイしてみても、「巨大な敵に対して普段はあまり戦闘に関与できないキャラもひとつになって戦っている」感がでていいシステムだったと思います。何より、これでシナリオに〈巨大なクリーチャー〉を出しやすくなったこと。
 〈巨大なクリーチャー〉はインパクトがあって出してみたいと思うのですが、その特性から対処しにくく、冒険に絡ませにくかった。でも、「丸太」という比較的手に入れやすい対処アイテムの登場により、出せる機会はずっと増えます。クリーチャーが増えれば世界も広がる。これから、多種多様なシナリオが生まれることを祈っています!


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2024年4月29日月曜日

【聖騎士】の登場!! FT新聞 No.4114

おはようございます、自宅の書斎から杉本です☆
本日の記事は【新職業】として、神聖都市ロング・ナリクにふさわしい【聖騎士】の登場です!!


◆聖騎士!
【聖騎士】は【アンデッド】や【悪魔】に強く、魔法から味方を守る力に長けていて、生命点を回復する力も持ち合わせています。
副能力値は筋力点。
基本ルールで【筋力点】を選んだ場合ほど万能ではありませんが、魔法を使う敵や【アンデッド】などに対抗する力があるデザインです。
それでは、いってみましょう!

ローグライクハーフ 新職業【聖騎士】
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