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2026年2月3日火曜日

『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(6) FT新聞 No.4759

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『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(6)

 (明日槇 悠)
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世にも稀な歴史をモチーフとしたGMいらずのナラティヴ・スタイルRPG、『モンセギュール1244』リプレイの第6回をお届けします。
本作は信仰等に関する繊細なテーマを扱っています。ロールプレイ上、現代の倫理観を欠いた表現をするところが多々ございます。
そうした表現にご不快を覚える方、それを予測された方は、その段階で当記事の閲覧を中止されますようお願いいたします。


◯これまでの『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編は……


1208年、十字軍は異端カタリ派を匿ったベジエの街を攻撃。無差別的な殺戮が行われ、ベジエは陥落した。
繰り返される迫害を逃れたカタリ派の人々はフランス南部、ピレネー山脈の山頂部にコミュニティの拠点《モンセギュール砦》を築いた。
1243年5月、十字軍はモンセギュール包囲戦を開始。当初は楽観していたカタリ派の人々だが、戦局はじりじりと悪化の一途をたどる。
不安にかられた娼婦アルセンドは甥のアミエルに秘密の過去を明かす。完徳者ベルトランが当時15歳の彼女に悪さをしたというのだ。
そのベルトランは砦内で権謀術数に奔走していた。不信を募らせる少年アミエルは隠し持つ小刀を夜な夜な磨き、切れ味を鋭くさせていったが……。


◯プレイヤー紹介


Kei 構成作家。本文中のA。
木野誠太郎 小説家・ゲームシナリオライター。本文中のB。
明日槇悠 FT新聞編集部員。本文中のC。
小山 フォーエバーヤング。本文中のD。

プレイヤーは、キャラクター一覧の中から、少なくとも主要キャラクター1人、支援キャラクター1人を担当します。
キャラクターにはそれぞれ「3つの質問」が用意されており、この質問を元に、プレイヤーは担当キャラの肉付けをおこない、
プレイ終了までに少なくとも担当する主要キャラの質問にはすべて答えを出さなくてはなりません。
キャラクターの一覧や関係性については、ニューゲームズオーダー公式サイト内の「登場キャラクター」表を参照すると分かりやすいかと思われます。
https://www.newgamesorder.jp/games/montsegur1244


●本編


 ■Act3.運命の決戦 1244年1月
 あらゆる希望がひとつ、またひとつと潰えていく。東塔が敵の手に落ちたのを皮切りに、アルビジョワ十字軍の部隊は、徐々にモンセギュール城塞の征服エリアを拡大していった。死と破壊の包囲網のさなか、城塞で暮らす人々は脱出という一縷の望みに賭けるようになった。

A「そしてベルトランは、レーモンの館に向かった」

Aベルトラン「コルバ君!」

Dコルバ「はッ」

Aベルトラン「知ってるかい? 君の娘のエスクラ……エス君に……ロジェが手を出そうとしている。しかもそれを指示したのは、セシルらしい。君、セシルが憎くはないか? 君の娘をいいように使っているのは、すべてセシルだぞ。君はセシルが憎くはないか?」

Dコルバ「はあ……。私は、エスクラルモンドなどどうでもよいのです。セシル様のことしか見ておりません。そもそも、エスクラルモンドは、私が望んで産んだ子供ではありません。産まされた子供なのです」

Aベルトラン「………………えっ(一同笑) ………………えっ(一同笑) ………………えっ! どういうこと?」

A「ベルトランはコルバのセシル絡みのやつとか全部知らなかったから、急に一気に来て、え! ってなってる」
D「純粋に(笑)」
A「セシル好きとか、娘嫌いとか全部知らずに密偵として使ってたら、急にそんなん言われて、ベルトランからしたら………………えっ! ぜんぶ何? っていう(笑)」
D「いやちょっと、余裕がなくて喋っちゃった(笑)。自棄になってるんすよ」

Aベルトラン「ああ。町も崩壊しそうだし。……えっ、じゃあ、エス……は誰の子なん。の、望まれて産んだ子じゃなきゃ、何だそれは」

Dコルバ「いやだから、普通にレーモンと作った子供なんですが、しかし……私はそもそも子供、欲しくなかったので」

Aベルトラン「でもフィリッパは!?(笑)」

Dコルバ「フィリッパもいらないです」

Aベルトラン「両方いらないの?(笑) ……教義的には素晴らしい……! でも……セシルのことは好きなの?」

Dコルバ「はい」

Aベルトラン「じゃあNG……!(一同笑)」

D「そもそもだから、こいつはレズなので。結婚もしたくなかったんですよ、ほんとは」

Aベルトラン「レズなのはいいんだけど、セシルなのはNGなんだよなァ。じゃあコルバ君には今後そういう対応をする」

Dコルバ「はッ」

Aベルトラン「もう君のことは、同じカタリ派だとは思わない。君のことは、背教者だと思う。これからは……」

Dコルバ「はッ」

Aベルトラン「いいよ。じゃ、帰る」

Dコルバ「えっ」

Aベルトラン「私、帰る。疲れたから帰るわ。何だこれ、アバズレが! あー。……レーモン君! レーモン君! レーモン君!」

Bレーモン「あっ。私も会いたかったところです。ベルトランさん」

Aベルトラン「……先に君が話していいよ(笑)。先に話を聞こう! 君に言いたいことがありすぎて、ちょっと整理ができない(笑)。先に話を聞こう!」

Bレーモン「今回の作戦の失敗の責任を取って、ロジェを処刑しようと思うのですが、どうお考えでしょうか」

Aベルトラン「うん。処刑はしたほうがいいね! それは賛成だよ。まあ、君が処刑しなくても明日には死んでるかもしれないけどね」

Bレーモン「彼は内通者として、十字軍と通じていた。そして今回の失態……そして、完徳者《ペルフェッチ/ペルフェッチャ》は殺生をすることができませんが、私たちはすることが可能です」

Aベルトラン「うん」

Bレーモン「代わりに、私に救慰礼《コンソラメンテ》を授けてはくださいませんでしょうか」

Aベルトラン「ん?」

Bレーモン「背教者をすべて私の責任のもとで処刑することを命ずることができます」

Aベルトラン「うん、そうしよう! うん……君を完徳者《ペルフェッチ》にしよう」

Bレーモン「ありがとうございます」

Aベルトラン「ロジェを処刑した暁には、うん! 分かった。その調子で頑張りたまえ」

Bレーモン「元はといえば、ロジェが作戦を失敗せずにすべてを遂行していればこんなことにはならなかった。しかしもう我慢の限界です。彼のせいで、ここに住むすべての人たちは不幸に苛まれ、食糧も今ではもう饐えた臭いのするものしか残っていません。この責任を私は領主として問わなくてはならず、そうするためには彼を処刑するしかないのです」

Aベルトラン「そうしよう! すべて君の言う通りだ。それで行こう。君に賛同する」

Bレーモン「ありがとうございます」

Aベルトラン「すまない、ちょっと僕、この後アミエル君に会わなきゃいけなくて……」

Bレーモン「アミエルにですか?」

Aベルトラン「アミエル君に教義を教えているんで、いま私は。この後、少しアミエル君に会いに行く」

Bレーモン「そうなのですね。では、私はここで失礼します」

Aベルトラン「アミエル君、アミエルくーん!」

Bアミエル「どうしたの、おっちゃん。……ベルトランさん、どうしたんですか」

Aベルトラン「アミエル君……噂に聞いたところによると、君……(声色を変え)めっちゃ武器作ってるらしいやん」

C「バレてんのか(笑)」

Bアミエル「そうなんですよ。最近、色々と仕掛けを考えるのにも興味がありまして、最近は野生の鳥がエサをめがけて飛んできたのを捕まえて、そういったものを殺すような罠を作っています」

Aベルトラン「君ィー……知ってるかい?」

Bアミエル「何がでしょうか」

Aベルトラン「アルセンドが、……君を養ってくれてるアルセンドが、なぜロジェと結婚できないのか」

Bアミエル「教えてください!」

Aベルトラン「レーモンがベルナールに命じているからだよ」

Bアミエル「そうなんですか?」

Aベルトラン「つまり、レーモンさえいなくなったら、アルセンドはロジェと結婚できるんだ。君ィー、戦場で兵士が死んでも、誰のせいか分からないよ? っていうのは、私が前線を回って気付いたことなんだけど、明日ぁー……レーモン、私と一緒に前線の兵士を鼓舞するために戦場に一緒に行こうと思ってるんだけど、私はお昼ごろに腹痛に見舞われて、レーモンから離れる。君、よかったら一緒にどうだ?」

Bアミエル「分かりました」

Aベルトラン「ありがとう。アミエル君、これを覚えておくといい。
 "妻帯者は完徳者《ペルフェッチ》にいらない"」

A「はいっ、そして一夜明けました。……てかもう、ベルトラン人間関係かきまわしすぎて、ベルトランがいま何してるか俺ですらあんま把握してない(笑)」


B「シーンカード【何か古めかしく邪悪な感触】。レーモンは城塞の地下にある、かつて大昔に使われた処刑器具を眺めていました。これを使えば大衆の溜飲は下がるであろう。そう思ってロジェの殺害計画を立てていました。この城内では完徳者《ペルフェッチ/ペルフェッチャ》を除いた賛同者が二名以上いればその者を処刑することができるというルールになっています。実際はもう少し多いけれども、そこは簡略化しています。そしてロジェに恨みを持つ人は、普通にいるでしょう。このルールの穴は、彼の血縁者であってもそれを指示できるということです。フィリッパはロジェを愛しているが、しかし恨んでいる。そして、コルバ、エスクラルモンド、彼女等もロジェの存在を邪魔だと思っている(一同笑)」
C「なんなら、ベルナールも(笑)」
B「ベルナールも、彼の失敗のツケを払わされている。この状況で彼を弾劾裁判にかければ、彼を確実に処刑することができる。そう考えています」
A「急に僕たちの全◯連的な血が騒いでいる(一同笑)」
B「翌日には十字軍との戦いに向けて士気を高める会がベルトランによって予定されています。そこで彼は弾劾裁判を実施しようと考えています。そして新たなる指揮官をベルナールに移譲するという手引きをするために、彼はベルナールを呼び出しました」

Cベルナール「何でしょうか、レーモン様」

Bレーモン「百年ぶりの弾劾裁判を始めようと思う」

Cベルナール「なんと。百年ぶりの」

Bレーモン「古来からの書によると、このモンセギュールでは弾劾裁判を行う法律が定められている」

Cベルナール「そうだったのですね……」

Bレーモン「それによると領民の複数名がその処刑に賛同した際に、処刑を行うことができる。そしてこの刑具を使って処刑することができる」

Cベルナール「なるほど……吊るすのは指揮官の顔をしたあの男ですね」

Bレーモン「彼の監督がこの状態を招いたのは君も知っていることだ。ぜひその際には協力してほしい。その際には、君を次の指揮官に任命しようとおもう」

Cベルナール「私も異端審問で死刑を宣告されている身ですが、あのロジェさえいなくなれば……。分かりました。主に賛同いたします」

Aベルトラン「レーモン君! レーモン君! ベルトランだけど、どうしたんだい君、こんなところで! 聞いたよ、君の家族から君がここにいるって! レーモン君、突然だが、いま戦況が膠着していて非常に状況が悪い。兵士を鼓舞するために私と一緒に前線を回ってくれんかね」

Bレーモン「畏まりました」

Aベルトラン「おお! それではお昼から行こうか」

Bレーモン「お昼からですね。ずいぶんと急だなあ。いえ、でもベルトラン様のことだ。なにかお考えがあってのことでしょう」

Aベルトラン「今が正念場だからね。じゃ! 私は帰って、ご飯を食う(笑)。朝ごはんを食べる」

B「レーモンはベルトランの言いつけに従い、弾劾裁判も少し早めることにしました。ベルトランのことを彼は信頼しています。そして彼の言動にはなにかの思惑があると信じています。すべては背教者であるロジェを処刑するため(一同笑)。兵糧が尽き、窮地に陥ったレーモンにはもはや冷静な感覚は残されていませんでした」


◯Act3.運命の決戦(後篇) に続く……


●登場人物/3つの質問

アミエル……孤児の少年。ファイユの弟。おばのアルセンドと一緒に、モンセギュールに住んでいる。
 1. 父親について、どんなところがいちばん恋しいか?
 2. あなたが木で作ったのは、いかなる種類の武器か?
 3. あなたは大人になったら、何になりたいか?

ピエール・ロジェ・ド・ミルポワ……レーモンのいとこの中年男性。モンセギュールの防衛指揮官。フィリッパと結婚している。十字軍により、すべての財産を失った。
 1. 人々はどうしてあなたに従うのか?
 2. 戦争で最初の犠牲者となったあなたの父が、今際の際に言い残したことは何だったか?
 3. 何があなたを戦争へと駆り立てるのか?


■作品情報

・Montsegur 1244(モンセギュール1244)
 Frederik J. Jensen (フレデリック・J・イェンセン) 著 / 岡和田 晃 訳

モダン・ナラティブRPG
3〜6人用〔ゲームマスター不要〕/ ゲーム時間3〜5時間 / 15歳以上向

・ボックス版 税込3300円 ※電子書籍版同梱
 https://booth.pm/ja/items/4828050
・電子書籍版 税込1100円
 https://newgamesorder.booth.pm/items/4902669

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