おはようございます、自宅の書斎から杉本です。
本日は「モンスター!モンスター!TRPG」に関するお知らせです。
「ファンが作品を出すときは、どうしたらいいの?」についてです。
◆ロイヤリティの難しさ。
「モンスター!モンスター!TRPG」の個人制作(ファンメイド)作品に関して、かつてケン・セント・アンドレに打診したことがあります。
日本人が作品を出すとき、『モンスター!モンスター!TRPG』の世界観などを使用するには、どうしたらいいのかと。
ケンはそのとき、売上の何%かを毎月、振り込むことが条件であると答えました。
私はそれを聞いたとき、「現実的じゃないなあ」と思いました。
海外送金だけでも経験のない人には敷居が高いのに、毎月キチンと振り込むとなると、制作に二の足を踏む人が多いだろうことが、目に見えています。
◆クロンプトーン!!
そこで私は一計を案じました。
ケンの相棒であるスティーブ・クロンプトンが11月28日に来日した際、港まで迎えに行く約束をしたのです。
皆と合流するまでの数駅で、クロンプトンに問題点を話しました。
「OKヨハネ、それだったらファンメイド作品に関してはルールを変えよう!」
それから1ヶ月が経ち、クロンプトンと私で話をした後に、クロンプトンとケンが話し合って、最終的な調整がなされました。
◆5倍!
最終的な決定事項は次のとおりです。
日本語でファンメイド作品を出す際は、FT書房が窓口となります。
支払うロイヤリティは、作品価格の5倍です。
たとえば、1冊1000円の本を出す場合、5倍の5,000円をお支払いください。
無料PDFを配布する場合には無料ですが、忘れずにFT書房にお知らせください。
振込手数料はあなた持ちとなりますこと、ご了承くださいませ。
◆差額は?
このロイヤリティ額は、紙の本でもPDFでも変わりません。
紙の書籍とPDFの両方で出す場合、2回支払う必要はありません。
紙の本とPDFの両方を出す際に、価格が異なる場合には、高いほうの価格を基準に、その5倍を一度だけお支払いください。
いちど世に出した作品の価格が後に(高いほうに)変更になる場合、差額の5倍をお支払いください。
価格が低くなる場合、差額の払い戻しを行うことはありませんので、あらかじめご了承ください。
◆増刷は? 英語版は?
増刷に際しては、再度お支払いいただく必要はありません。
英語版を出す際には、別のルールが存在します。
英語版を出す際には、ケン・セント・アンドレかスティーブ・クロンプトンに直接ご連絡ください。
売上の4%を支払うか、彼らに任せる(売上に応じたロイヤリティを「受け取る」立場になります)かのどちらかを選ぶことになります(FT書房はこのとき、間には立ちません)。
詳しくは、ケンまたはクロンプトンに直接、ご質問ください。
◆ご連絡はFT書房まで!
ご不明な点や、作品を出す際の振込先などにつきましては、私杉本のところまでご連絡ください。
sugimotojohn☆hotmail.com が連絡先メールアドレスです(☆を@に変えて送ってください)。
それではまた!
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2025年12月29日月曜日
2025年12月28日日曜日
Re:ローグライクハーフ・都市サプリメント【ポロメイア小国家連合】&新職業【悪魔召喚師】 FT新聞 No.4722
おはようございます。
FT新聞編集長の水波です。
1月第1日曜日は、火呂居美智さんによるローグライクハーフd33シナリオ『失楽園奇譚』が配信予定です。
本日はそれに伴いまして、舞台となるポロメイア小国家連合にまつわる「都市サプリメント」と【悪魔召喚師】を再配信いたします!
◆ポロメイア小国家連合
大陸南東部にある地域で、南西部と比べると乾燥しており、他地域から独立した独自の文化が栄えています。
ポロメイアの人々は貧しいながらも工夫と地道な努力で生き延びる、驚異的な辛抱強さを持つ民です。
この地はまた、丸々獣の原産地として知られています。
↓ 都市サプリメント:ポロメイア小国家連合
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_SUP_Polomeia.txt
◆【悪魔召喚師】
異界の【悪魔】たちを従者として従わせる【悪魔召喚術】の使い手のことを、【悪魔召喚師】と呼びます。
【悪魔】の本体はこの世界にはありません(アランツァに重なる精神世界「エヴァシュネ」に存在します)。
「召喚悪魔」として同行できる【悪魔】は常に1体のみです。
↓ 新職業【悪魔召喚師】
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_NewClass_DemonSummoner.txt
↓「アランツァ:ラドリド大陸地図」by 中山将平
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/MAPofARANCIA.png
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1月第1日曜日は、火呂居美智さんによるローグライクハーフd33シナリオ『失楽園奇譚』が配信予定です。
本日はそれに伴いまして、舞台となるポロメイア小国家連合にまつわる「都市サプリメント」と【悪魔召喚師】を再配信いたします!
◆ポロメイア小国家連合
大陸南東部にある地域で、南西部と比べると乾燥しており、他地域から独立した独自の文化が栄えています。
ポロメイアの人々は貧しいながらも工夫と地道な努力で生き延びる、驚異的な辛抱強さを持つ民です。
この地はまた、丸々獣の原産地として知られています。
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◆【悪魔召喚師】
異界の【悪魔】たちを従者として従わせる【悪魔召喚術】の使い手のことを、【悪魔召喚師】と呼びます。
【悪魔】の本体はこの世界にはありません(アランツァに重なる精神世界「エヴァシュネ」に存在します)。
「召喚悪魔」として同行できる【悪魔】は常に1体のみです。
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2025年12月27日土曜日
FT新聞1ウィーク! 第672号 FT新聞 No.4721
From:水波流
随分昔からずっとiPhoneに入れ続けているアプリがあります。
各地の森や山の環境音をライブ中継してくれる、"forest notes" というものです。
電車内など、本を読む時に周りの音が気になる時なんかはこれを聞いています。
自然の中にいるような静謐な気分になり、良いですよ。
From:葉山海月
割り箸を使いまわす。
折ってゴミ箱に入れようとして、箸の端に力を入れる。
「真ん中持って折れば手が汚れないのに」
このはしわたるべからず、か。(違げーよ)
From:明日槇悠
今週は『クリスマスに捧げるドイツ綺譚集』(遠山明子訳、創元推理文庫)よりホフマン「クルミ割り人形とネズミの王さま」を読んでいました。
初出時は「子供の理解力を考慮していない」、「裕福な家庭のことしか想定していない」と批判が殺到したそうですが、今読んでもその点は至極尤もだと思います。
しかし人の見てないところでドンパチしだす人形のモチーフは後に、トイ・ストーリー、スモール・ソルジャーズ、スマブラ、(なんだか21世紀直前に集中していますね)等々のエンタメにつながり、実に長い時と多くの手を経て子供たちが喜ぶプレゼントを渡すことになったのでした。知る由もないところで誰かのサンタになることもあるのでしょう。
From:中山将平
僕ら、12月30日「コミックマーケット107」にサークル参加します。
ブース配置は【東ソ01ab】です。
発売の新刊は2冊で、それ以外に11月ゲームマーケットで発売した作品が1冊あります。発売新刊の通販予約も開始していますので、ぜひチェックしていただけましたら。
・「ズィムララのモンスターラリー モンスター編」モンスター!モンスター!TRPGサプリメント
https://ftbooks.booth.pm/items/7733432
・「クトゥウルウの聖なる邪神殿」ローグライクハーフサプリメント
https://ftbooks.booth.pm/items/7726592
・「ヒーローズオブダークネス」ローグライクハーフサプリメント(ゲムマにて発売)
https://ftbooks.booth.pm/items/7572242
さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
紹介文の執筆者は、以下の通りです。
(葉)=葉山海月
(天)=天狗ろむ
(明)=明日槇悠
(く)=くろやなぎ
(水)=水波流
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■12/21(日)~12/26(金)の記事一覧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2025年12月21日(日)かなでひびき FT新聞 No.4715
読者参加企画『みんなのリドルストーリー』第11回(解答編)
・かなでひびき氏による企画。かなで氏が集めた奇妙で結末がない物語の断片。この前半部に、読者の皆様がオチに当たるストーリーを考えるという企画です。
今回のお話は、「たぐいまれな美貌を持ったエルフ。エルフ・ザ・ピンチ!
おにゃのこに囲まれながら税関を通過しようとすると、いいかがりに近いバカ高い通行税を請求されてしまう!
突っぱねようとしても、『それなら女の子たちを置いてけ』
この欲の皮が突っ張った税関に。はたしてピンチは!?」
今回は、知識をフル活用したものから、ちょっとアダルティな答えまで!?
解答者さんの知恵の数々、お楽しみください!
(葉)
2025年12月22日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4716
☆告知と雑記☆
・発売から数日で完売となり、その後ずっと絶版のままだった、吉里川べおさんが書かれた、世界で2番目に古いTRPG「トンネルズ&トロールズ」のコラム集『悪魔よそれをとれ』の電子書籍版が突如として爆誕☆
この経緯については、電子書籍も充実させたいと思っている杉本氏の、経験に基づく深い訳がありました……詳細は記事にて。
『〈四猫亭〉の幽霊』の電子書籍版も登場! 自治都市トーンの宿〈四猫亭〉の存亡をかけたシティアドベンチャーを、書籍版でも電子書籍版でも、お楽しみください!
(天)
2025年12月23日(火)明日槇悠 FT新聞 No.4717
『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(4)
・TPRG初心者4名が友人宅で気軽に遊んだ、GM不要のナラティブ・スタイルRPG『モンセギュール1244』のリプレイ、第4回をお届けしました。
持久戦のなか、精神的指導者同士の権力争いに翻弄されるカタリ派信者たち。とりわけ深刻な影響を受けたのがベルトランとセシル、両方との関わりが深い領主一家でした。
フィリッパの登場によって露わとなるのは、昼ドラさながらのドロドロな縮図! 領主レーモンは内的な問題から目をそらすようにアミエル少年に剣の指導をするのでした。
えげつない展開にロールプレイしている当人たちすら困惑を覚えていますが、『モンセギュール1244』の魅力が詰まった局面と言えることでしょう。
(明)
2025年12月24日(水)ぜろ FT新聞 No.4718
第2回【ハンテッドガーデンハート〜盗賊剣士外伝〜】ゲームブックリプレイ
・プレイヤーとキャラクター双方の視点を織り交ぜながら展開される、ぜろ氏のリプレイ第472回です。
大自然の罠にはまって、初回はあえなく失敗に終わったニナの逃避行。今回は、自然だけでなく人の作った罠も登場しますが、それに対するプレイヤーぜろ氏からのツッコミや豆知識も見どころのひとつです。
ちなみに、私(くろやなぎ)も自治体のLINEアカウントから「イノシシ捕獲のお知らせ」がしばしば届く土地に住んでおり、とても興味深く読ませていただきました。(記事の配信後に、ぜろ氏からさらなる追加エピソードも伺いましたので、詳しくはひとことアンケートのコーナーにて!)
(く)
2025年12月25日(木) 岡和田晃 FT新聞 No.4719
「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 Vol.34
・岡和田晃氏による、スペキュレイティブ・フィクション専門のネットマガジン「SF Prologue Wave」とのコラボ企画記事です。
今回も前回に引き続き、ゲームブックの不朽の名作『展覧会の絵』で名高い平田真夫(森山安雄)先生の作品。
夜の園内を照らす電気の明かりの下で、道化師が風船を配っている。
しかし、不思議なのが、その風船が減っていかない……。
この奇妙な「ささくれ」が、主人公を、そしてと読者の皆さんを「不思議な世界」に誘います。
前回、ご紹介した「吟遊詩人」が『展覧会の絵』のスピンオフだったとしたら、今回ご紹介する「道化師」は『水の中、光の底』との連続性を感じさせる物語となっています。
ファンの方はもちろん、幻想的な世界をさまよってみたい方。
このクリスマスプレゼントFT新聞 No.4719をどうぞ!
(葉)
2025年12月26日(金)休刊日 FT新聞 No.4720
休刊日のお知らせ
・毎週金曜日は、読者から投稿された記事がここに入れるように、空けてある曜日です。
あなたの記事を、お待ちしております!
(葉)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の読者様の声のご紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。
紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。
↓↓
(忍者福島さん)
踊る剣、クロくんのように気のいいヤツもいれば、問答無用で襲ってくるヤツもいるのかー。
違う作者の作品ですが、シグナスくんはいいパートナーに恵まれたなと思いました。
クワニャウマだと腐れ縁のパートナーが多い気がするのはなぜだろう(笑)
(お返事:齊藤飛鳥)
今回も感想を下さり、嬉しいです。ありがとうございますm(_ _)m
踊る剣のクロさんは、シグナスくんのよき保護者みたいで、いいパートナーですよね^^
シグナスくんはいい子ですが、クワニャウマは問題児なので、腐れ縁パートナーになるのでしょう(笑)
(くろやなぎさん)
ぜろさん、いつも楽しいリプレイ記事をありがとうございます。物語性重視の『ゴルジュ』も大好きでしたが、いつものぜろさんスタイルに戻った『ハンテッド・ガーデンハート』も気軽に読めてほっとします!
ところで今回、プレイヤー視点での「くくり罠」解説がとても面白く、自分でも少し調べてみたのですが、お話に出てきた「甲種狩猟免許」は、どうやら現在は名称や区分が変わって「網猟免許」や「わな猟免許」になっているようです。編集部内で先読みさせていただいたときに気付けず、申し訳ありませんでした…!
(お返事:ぜろ)
おお。現在の狩猟免許はそのようになっているのですね。私が猟友会の方々と仲良しさんで、猪鍋会にお呼ばれしていたのは20年くらい前のことだったので、自身の記憶に頼って最新情報にアップデートしていませんでした。当時は乙種(銃)、甲種(わな)、丙種(空気銃)の3区分になっていたんです。罠はゲームブック作品にはよく登場するので、こうした自分の経験は話題を広げるのに非常に役立っています。
それにしても、これがミステリ作品であれば、狩猟免許を古い呼び方をした失言をきっかけに嘘がばれて、「犯人はお前だ」されてしまいそうなシチュエーションですね。
ご指摘ありがとうございます。そしてそれでも楽しんでいただきありがとうございます。
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電車内など、本を読む時に周りの音が気になる時なんかはこれを聞いています。
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From:葉山海月
割り箸を使いまわす。
折ってゴミ箱に入れようとして、箸の端に力を入れる。
「真ん中持って折れば手が汚れないのに」
このはしわたるべからず、か。(違げーよ)
From:明日槇悠
今週は『クリスマスに捧げるドイツ綺譚集』(遠山明子訳、創元推理文庫)よりホフマン「クルミ割り人形とネズミの王さま」を読んでいました。
初出時は「子供の理解力を考慮していない」、「裕福な家庭のことしか想定していない」と批判が殺到したそうですが、今読んでもその点は至極尤もだと思います。
しかし人の見てないところでドンパチしだす人形のモチーフは後に、トイ・ストーリー、スモール・ソルジャーズ、スマブラ、(なんだか21世紀直前に集中していますね)等々のエンタメにつながり、実に長い時と多くの手を経て子供たちが喜ぶプレゼントを渡すことになったのでした。知る由もないところで誰かのサンタになることもあるのでしょう。
From:中山将平
僕ら、12月30日「コミックマーケット107」にサークル参加します。
ブース配置は【東ソ01ab】です。
発売の新刊は2冊で、それ以外に11月ゲームマーケットで発売した作品が1冊あります。発売新刊の通販予約も開始していますので、ぜひチェックしていただけましたら。
・「ズィムララのモンスターラリー モンスター編」モンスター!モンスター!TRPGサプリメント
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さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
紹介文の執筆者は、以下の通りです。
(葉)=葉山海月
(天)=天狗ろむ
(明)=明日槇悠
(く)=くろやなぎ
(水)=水波流
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2025年12月21日(日)かなでひびき FT新聞 No.4715
読者参加企画『みんなのリドルストーリー』第11回(解答編)
・かなでひびき氏による企画。かなで氏が集めた奇妙で結末がない物語の断片。この前半部に、読者の皆様がオチに当たるストーリーを考えるという企画です。
今回のお話は、「たぐいまれな美貌を持ったエルフ。エルフ・ザ・ピンチ!
おにゃのこに囲まれながら税関を通過しようとすると、いいかがりに近いバカ高い通行税を請求されてしまう!
突っぱねようとしても、『それなら女の子たちを置いてけ』
この欲の皮が突っ張った税関に。はたしてピンチは!?」
今回は、知識をフル活用したものから、ちょっとアダルティな答えまで!?
解答者さんの知恵の数々、お楽しみください!
(葉)
2025年12月22日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4716
☆告知と雑記☆
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この経緯については、電子書籍も充実させたいと思っている杉本氏の、経験に基づく深い訳がありました……詳細は記事にて。
『〈四猫亭〉の幽霊』の電子書籍版も登場! 自治都市トーンの宿〈四猫亭〉の存亡をかけたシティアドベンチャーを、書籍版でも電子書籍版でも、お楽しみください!
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『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(4)
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持久戦のなか、精神的指導者同士の権力争いに翻弄されるカタリ派信者たち。とりわけ深刻な影響を受けたのがベルトランとセシル、両方との関わりが深い領主一家でした。
フィリッパの登場によって露わとなるのは、昼ドラさながらのドロドロな縮図! 領主レーモンは内的な問題から目をそらすようにアミエル少年に剣の指導をするのでした。
えげつない展開にロールプレイしている当人たちすら困惑を覚えていますが、『モンセギュール1244』の魅力が詰まった局面と言えることでしょう。
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2025年12月24日(水)ぜろ FT新聞 No.4718
第2回【ハンテッドガーデンハート〜盗賊剣士外伝〜】ゲームブックリプレイ
・プレイヤーとキャラクター双方の視点を織り交ぜながら展開される、ぜろ氏のリプレイ第472回です。
大自然の罠にはまって、初回はあえなく失敗に終わったニナの逃避行。今回は、自然だけでなく人の作った罠も登場しますが、それに対するプレイヤーぜろ氏からのツッコミや豆知識も見どころのひとつです。
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2025年12月25日(木) 岡和田晃 FT新聞 No.4719
「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 Vol.34
・岡和田晃氏による、スペキュレイティブ・フィクション専門のネットマガジン「SF Prologue Wave」とのコラボ企画記事です。
今回も前回に引き続き、ゲームブックの不朽の名作『展覧会の絵』で名高い平田真夫(森山安雄)先生の作品。
夜の園内を照らす電気の明かりの下で、道化師が風船を配っている。
しかし、不思議なのが、その風船が減っていかない……。
この奇妙な「ささくれ」が、主人公を、そしてと読者の皆さんを「不思議な世界」に誘います。
前回、ご紹介した「吟遊詩人」が『展覧会の絵』のスピンオフだったとしたら、今回ご紹介する「道化師」は『水の中、光の底』との連続性を感じさせる物語となっています。
ファンの方はもちろん、幻想的な世界をさまよってみたい方。
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2025年12月26日(金)休刊日 FT新聞 No.4720
休刊日のお知らせ
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すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。
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(忍者福島さん)
踊る剣、クロくんのように気のいいヤツもいれば、問答無用で襲ってくるヤツもいるのかー。
違う作者の作品ですが、シグナスくんはいいパートナーに恵まれたなと思いました。
クワニャウマだと腐れ縁のパートナーが多い気がするのはなぜだろう(笑)
(お返事:齊藤飛鳥)
今回も感想を下さり、嬉しいです。ありがとうございますm(_ _)m
踊る剣のクロさんは、シグナスくんのよき保護者みたいで、いいパートナーですよね^^
シグナスくんはいい子ですが、クワニャウマは問題児なので、腐れ縁パートナーになるのでしょう(笑)
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ぜろさん、いつも楽しいリプレイ記事をありがとうございます。物語性重視の『ゴルジュ』も大好きでしたが、いつものぜろさんスタイルに戻った『ハンテッド・ガーデンハート』も気軽に読めてほっとします!
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(お返事:ぜろ)
おお。現在の狩猟免許はそのようになっているのですね。私が猟友会の方々と仲良しさんで、猪鍋会にお呼ばれしていたのは20年くらい前のことだったので、自身の記憶に頼って最新情報にアップデートしていませんでした。当時は乙種(銃)、甲種(わな)、丙種(空気銃)の3区分になっていたんです。罠はゲームブック作品にはよく登場するので、こうした自分の経験は話題を広げるのに非常に役立っています。
それにしても、これがミステリ作品であれば、狩猟免許を古い呼び方をした失言をきっかけに嘘がばれて、「犯人はお前だ」されてしまいそうなシチュエーションですね。
ご指摘ありがとうございます。そしてそれでも楽しんでいただきありがとうございます。
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2025年12月26日金曜日
休刊日のお知らせ FT新聞 No.4720
おはようございます。
本日は、タイトルのとおり休刊日です。
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2025年12月25日木曜日
「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 Vol.34 FT新聞 No.4719
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「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 Vol.34
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
●はじめに(岡和田晃)
ゲームブックの不朽の名作『展覧会の絵』で名高い平田真夫(森山安雄)氏は、自他ともに認める熱心なSFファンで、リリカルなヴィジョンもSF的な裏付けてがあってのこそ——氏のもう一つの代表作たる『水の中、光の底』は、そのことをよく伝えてくれます。
前回、ご紹介した「吟遊詩人」が『展覧会の絵』のスピンオフだったとしたら、今回ご紹介する「道化師」は『水の中、光の底』との連続性を感じさせる物語となっています。
ご参考までに、「Webミステリーズ!」(現:「Web東京創元社マガジン」)に掲載された「平田真夫/森山安雄の挑戦——ゲームブック『展覧会の絵』から小説『水の中、光の底』へ」(平田真夫/森山安雄×岡和田晃)をお読みいただければ、いっそう興趣が増すと思います。
https://www.webmysteries.jp/archives/12245589.html
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
オリジナル小説「道化師」
平田真夫
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
——希ガス
周期表上の十八族に当たる、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンの六つの元素。最外殻の電子が丁度八つで安定しており、化合物を作り難い気体である。その為、不活性ガスとも言う。ただし、キセノンがフッ素や酸素などと結晶性の固体になる例もある。古くは存在量が少ないと思われていた為「希ガス」と呼ばれたが、実際には空気中で三番目に多いのはアルゴンであり、それ程「希」ではない。
夜の園内を照らす電気の明かりの下で、道化師が風船を配っている。この遊園地のあちこちで目にする赤と黄色の縦縞模様の制服、ただ、他の従業員のそれとは異なり、だぶだぶのズボンまでが同じ柄だ。帽子も被らない頭頂部の髪は綺麗に剃られており、どうみても鬘ではない。それが、道行く子供達を相手に、色取り取りの風船を手渡しては、一人一人の頭を撫でているのである。
跨っていた馬の背中を突いて合図を送り、足を止めさせる。しばしそのまま佇んで、その仕事振りを眺めることとする。
ヘリウムを詰められて宙に浮かぶ風船は、まだ彼の左手に何十本も残っており、幾ら子供の手に握らせてもいっかな無くなる気配が無い。というより、少しでも減っているようにすら見えなかった。まるで、配るそばから新しく増えていくみたいである。
どうなってるのかしら。
誰かが横に隠れて、新しい風船を膨らませながら渡しているのかとも思ったが、そのような人影は幾ら目を凝らしても見えなかった。そもそも仮にそうだとして、左手だけで受け取るのは難しかろう。そんなことをしたら、手を開いた瞬間に全部が空に逃げてしまう。
しかし、どんなに注意深く観察してみても、風船の数は少しも変わらない。一本、又一本、子供の手に風船が渡され、辺りに色取り取りの球が漂いながら散って行く。あれでは、いずれ敷地全体に溢れ返ってしまうのではなかろうか。成程、この遊園地ではどんなことでも起こり得るのだ、と改めて思わせられる。
そうして見ているうち、自分も風船が欲しくなった。余所見している馬の首を叩いて、道化師を指差す。馬は、解った、という風に、そちらに向かった。途中、何人かの子供達と擦れ違い、彼ら彼女らの影法師が、頭上に丸い球を漂わせながら走って行く様を目にする。
みんな、あれを持ったまま、回転木馬や珈琲茶碗に乗るのか。多分、その時は親に預けたりするのだろう。では、独りしか居ない自分はどうしよう。
と、その時、道化師から一本を受け取った女の子が、何の弾みか手を放してしまった。十歳にも満たなさそうな少女は、飛んで行く黄色い球を見上げ、しばし呆然とする。そして、顔を元に戻してから、肩を振るわせてしゃくり上げ始めた。周囲に満ちる客達のざわめきや音楽で声は聞こえないが、恐らく簡単には収まるまい。
↓続きは以下のPDFファイルでお読みください。
https://prologuewave.club/wp-content/uploads/2013/05/doukesi_hiratamasao.pdf
初出:「SF Prologue Wave」
https://prologuewave.club/archives/3241
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「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 Vol.34
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●はじめに(岡和田晃)
ゲームブックの不朽の名作『展覧会の絵』で名高い平田真夫(森山安雄)氏は、自他ともに認める熱心なSFファンで、リリカルなヴィジョンもSF的な裏付けてがあってのこそ——氏のもう一つの代表作たる『水の中、光の底』は、そのことをよく伝えてくれます。
前回、ご紹介した「吟遊詩人」が『展覧会の絵』のスピンオフだったとしたら、今回ご紹介する「道化師」は『水の中、光の底』との連続性を感じさせる物語となっています。
ご参考までに、「Webミステリーズ!」(現:「Web東京創元社マガジン」)に掲載された「平田真夫/森山安雄の挑戦——ゲームブック『展覧会の絵』から小説『水の中、光の底』へ」(平田真夫/森山安雄×岡和田晃)をお読みいただければ、いっそう興趣が増すと思います。
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平田真夫
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——希ガス
周期表上の十八族に当たる、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンの六つの元素。最外殻の電子が丁度八つで安定しており、化合物を作り難い気体である。その為、不活性ガスとも言う。ただし、キセノンがフッ素や酸素などと結晶性の固体になる例もある。古くは存在量が少ないと思われていた為「希ガス」と呼ばれたが、実際には空気中で三番目に多いのはアルゴンであり、それ程「希」ではない。
夜の園内を照らす電気の明かりの下で、道化師が風船を配っている。この遊園地のあちこちで目にする赤と黄色の縦縞模様の制服、ただ、他の従業員のそれとは異なり、だぶだぶのズボンまでが同じ柄だ。帽子も被らない頭頂部の髪は綺麗に剃られており、どうみても鬘ではない。それが、道行く子供達を相手に、色取り取りの風船を手渡しては、一人一人の頭を撫でているのである。
跨っていた馬の背中を突いて合図を送り、足を止めさせる。しばしそのまま佇んで、その仕事振りを眺めることとする。
ヘリウムを詰められて宙に浮かぶ風船は、まだ彼の左手に何十本も残っており、幾ら子供の手に握らせてもいっかな無くなる気配が無い。というより、少しでも減っているようにすら見えなかった。まるで、配るそばから新しく増えていくみたいである。
どうなってるのかしら。
誰かが横に隠れて、新しい風船を膨らませながら渡しているのかとも思ったが、そのような人影は幾ら目を凝らしても見えなかった。そもそも仮にそうだとして、左手だけで受け取るのは難しかろう。そんなことをしたら、手を開いた瞬間に全部が空に逃げてしまう。
しかし、どんなに注意深く観察してみても、風船の数は少しも変わらない。一本、又一本、子供の手に風船が渡され、辺りに色取り取りの球が漂いながら散って行く。あれでは、いずれ敷地全体に溢れ返ってしまうのではなかろうか。成程、この遊園地ではどんなことでも起こり得るのだ、と改めて思わせられる。
そうして見ているうち、自分も風船が欲しくなった。余所見している馬の首を叩いて、道化師を指差す。馬は、解った、という風に、そちらに向かった。途中、何人かの子供達と擦れ違い、彼ら彼女らの影法師が、頭上に丸い球を漂わせながら走って行く様を目にする。
みんな、あれを持ったまま、回転木馬や珈琲茶碗に乗るのか。多分、その時は親に預けたりするのだろう。では、独りしか居ない自分はどうしよう。
と、その時、道化師から一本を受け取った女の子が、何の弾みか手を放してしまった。十歳にも満たなさそうな少女は、飛んで行く黄色い球を見上げ、しばし呆然とする。そして、顔を元に戻してから、肩を振るわせてしゃくり上げ始めた。周囲に満ちる客達のざわめきや音楽で声は聞こえないが、恐らく簡単には収まるまい。
↓続きは以下のPDFファイルでお読みください。
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初出:「SF Prologue Wave」
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2025年12月24日水曜日
第2回【ハンテッドガーデンハート〜盗賊剣士外伝〜】ゲームブックリプレイ FT新聞 No.4718
第2回【ハンテッドガーデンハート〜盗賊剣士外伝〜】ゲームブックリプレイ
※ここから先はゲームブック【ハンテッドガーデンハート〜盗賊剣士外伝〜】の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。
ぜろです。
ニナ・ガーデンハートの雪深い森の中での逃避行。
その一点に絞ったゲームブック。それがこの「ハンテッドガーデンハート」です。
スタミナと敵との距離を測りながら、最終的に逃げ切るのが目的です。
しかし、相手は手練れのハンター、ダムリス。
その追跡術と、痕跡が残りやすい雪の地では、思うようにいきません。
最初の挑戦者は、雪による自然が作り出したトラップにはまり失敗に終わりました。
2回目の挑戦となる今回は、はたして逃げ切れるのでしょうか。
【ニナ スタミナ:5 距離:2】
●アタック02-1 ニナと毛皮商人
最初の挑戦は、あえなく失敗に終わった。
再挑戦の時間だ。
主人公ニナは、末妹ミナのような時を操る魔法使いではないので、設定を追加することもなくシンプルに「やり直し」ということでプレイする。
私ニナが、雪の森を歩いている場面からだ。
背後には、追っ手ダムリスが、視認できる位置をつかず離れずついてきている。
ダムリスは、優秀なハンターで、弓の名手でもある。
弓矢で狙われるリスクを考えると、隙を見せないよう、神経をすり減らし続けなければならない。
けれども、今回射てくることはないだろうと踏んでいる。
なぜなら、ヤツらは私を無傷で手に入れたいからだ。
私の身体が目当てなのだから。
ヤツらの組織はやばい。
かつて私がいっときヤツらの手に落ちていた時のことだ。
ヤツらは、私のセミヌードの写し絵を栞にして、全国各地のイベントで頒布してしまっていたのだ。
これだけで、ヤツらの組織がどれほど危険なのか、わかっていただけたと思う。
(註:FT書房はゲームブック「盗賊剣士」を発売した頃、ニナのセミヌード栞を各種イベントで頒布していました。今もあるのかな?)
いけない。現実と妄想の区別がつかなくなってきている。神経を使いすぎて、疲れてきたのかな。
・もう少し距離を取る
・状況を受け入れる
ここの答えはもう決まっている。
今、スタミナを余分に消費してまで無理に距離を取る必要はない。
むしろヤツは、そうやって私が消耗するのを待っている。だからああやってわざわざ見える位置からプレッシャーをかけ続けている。
私はそのまま、つかず離れずの距離のまま歩き続ける。
【ニナ スタミナ:5→3 距離:2→1】
やがて、メーラの実が3個なっている木を発見。
私は1個かじり、もう1個を半分にし、ポケットに突っ込む。
【ニナ スタミナ:3→4 距離:1】
やがて、野生のポルルポルルを発見した。
私の持つメーラの実に反応したため、餌付けついでに乗りこなす。
ポルルポルルは、最初こそ戸惑ったが、おとなしく私の合図に従ってくれた。
もともと人懐こい生物だけど、もしかしたらかつて人を乗せたことがあるのかもしれない。
私はこのポルルポルルを、ポリアンナと名づけた。
このまま森を抜けられたら良かったのだけれど、ポリアンナにはそんな体力は残っていなかったみたい。
少しの距離でへばってしまった。そのまま徒歩で並んで進むこともできそうにない。
せっかく名づけて愛着を持ったのに、別れの時は思いのほか早かった。
【ニナ スタミナ:4 距離:1→3】
やがて日が沈む。
そんなとき進行方向に、焚火の明かりが見えた。
人影は3人。中年の商人に、その護衛が2人といったところか。
・焚火の方に行く
・焚火を避ける
悩ましいシチュエーションだ。
焚火の商人たちとダムリスが連携を取っている可能性は少ないだろうと思う。
私は発見されるやいなや、逃走に転じた。だからそういった時間は与えていないはずだ。
しかし、それは別としてあの商人が、ヤツらの組織と繋がっている可能性は否定できない。
私は決めた。商人と接触しよう。
商人を避け、このまま夜通し歩き続けるくらいなら、賭けてみる価値はある。
私の接近に気づいた商人は、両手を大きく広げて歓迎のポーズをした。
「エルフのお嬢さん、こんばんは。一人旅ですかな? それともこの森にお住まいで?」
敵意がないことを示してくる。
たしかに、向こうは護衛を2人連れているのだから、立場的には上だ。
先にこちらの警戒心を解いてくるあたり、商売上手なのだろうと思う。
商人は、毛皮を取り扱っているという話をし、こんな森の中で出会ったのだから、お客でなくても歓迎だ、と言う。
・事情を話してみる
・事情は黙って泊めてもらう
・やはり夜通し歩く
いくら商人の信頼性が高かろうと、ここで事情を話すは、ないな。
事情を話すということは、商人側に選択肢を与えるということだ。
私は、出会ったばかりの商人に、自分の運命を委ねようなどという趣味はない。
私は、ただ旅人であることを告げ、一緒に野営したいと申し出る。商人は快諾してくれた。
なけなしの所持金を払うことにする。商人は断ってきたが、それでも強引に握らせた。
ダムリスは襲ってはこなかった。
商人の護衛たちがいるためだ。
おかげで私は、しっかり休息を取ることができた。
あくる朝。私のスタミナは1回復していた。距離は固定で、2にリセットされている。
【ニナ スタミナ:4→5 距離:3→2】
完全にスタート時のステイタスに戻った形だ。
商人とは進む方向が違う。
私は商人と別れを告げ、歩き出す。
商人の姿が見えなくなった頃合を見計らって、ダムリスがまた、その姿を見せた。
そうしてまた、視認されながらの、徒歩の追いかけっこが、始まる。
●アタック02-2 ニナとイタチ先生
森の端の崖側に、スキー板が落ちているのを見つけたが、無視した。
崖付近は、雪はあるけれど地面はないという危険性があるから、近寄らない方が良い。
ちなみにプレイヤーの方の私は、スキー場で道の端を歩いていた友人が、ずっぽりと雪に隠れた側溝にはまりこむのを目の当たりにしたことがある。
雪地の端はそれほどに危険なのだ。
この日もそのまま、つかず離れずの追いかけっこは続く。
徐々に空腹になってきた。
とはいえ、食料はない。
あの商人に、宿泊代を握らせるついでに、少しの食料でも分けてもらっておけばよかった。
過ぎたことを嘆いても仕方がない。
私は、昨日のように木の実がなっていないかといった期待をしながら、雪を踏みしめ歩く。
やがて、前方に動くものを見つける。小動物。イタチだ。
イタチを捕獲すれば、食料になる……か?
いやいや、さばく時間も、調理する時間もないぞ?
さすがに生肉にかじりつくこともできないし。
・イタチを追いかける
・まずは動きを観察する
・先を急ぐ
私は捕まえることにはこだわっていない。
ただ追うだけでは逃げられるだろうし、動きを観察してみよう。
どうやらイタチは、私ではない何かに追われているようだった。
せわしなく走り、川に飛び込んで反対側に渡ると数歩歩き……なんと、その数歩を、同じ足跡を踏んで戻った。
そして川に入り、泳いで消えて行った。
私は思った。これは……使える!
雪の中に行きの足跡しかない殺人事件のトリックのように、同じ足跡を踏んで戻る技術。
これを覚えておけば、ほんのわずかな距離でも行き先を偽装できる可能性がある。
きっとどこかで使えるチャンスはあるはずだ。
具体的には「雪に足跡が残る」という記述に出会った際に、特に指示がなくとも、直前のパラグラフに戻れるようになるという。
もとのパラグラフには戻るが、先に歩いて行ったと見せかける足跡が残った場面に変化しているという仕掛けだ。
これは新しいアイディアだ。
こうした短編作品には、何かひとつ目を引く仕掛けを用意するものだが、これがまさにそうだと確信できる。
この「バックトラック」を活用することが勝利の鍵となるに違いない。
そんなことを考えながら歩いていたら、うっかり仕掛け罠にかかってしまった。
イノシシなんかを捕獲する時に用いる「くくり罠」だ。
見れば、木々に動物が身体をこすりつけたような痕跡があった。
どうやらこのあたり、イノシシが生息しているようだ。それで猟師が、捕獲用のくくり罠を設置していたのだろう。
イノシシは本来、温暖なところを好む動物だ。このような雪の地にいるのは珍しい。冬眠する生態ではないから。
実際、プレイヤーの居住地、静岡はイノシシによる畑の被害が多いが、岩手に住んでいた頃、あちらにはイノシシは出ないと聞いたことがある。
それにしても迷惑なのはくくり罠だ。人には罠があることを知らせるために看板等で注意喚起をしておいてくれないと。甲種狩猟免許をはく奪されてしまうよ。
それに告知しておいてくれた方が、こうやって罠を無駄にしてしまうことが減るから、実は設置者にとってもお得なはずなのだ。
くくり罠は、獣の通り道を調べ、そこに足を置くであろう場所に想定して設置する、非常にデリケートで手間のかかる罠だから。
それでも、くくり罠はトラバサミよりはやさしい。人力なら比較的たやすく外すことができる。
とはいえ、罠を外すのに時間を要した。スタミナは減らなかったが、ダムリスは距離を詰めてきている。
【ニナ スタミナ:5 距離:2→1】
やがて、丸木小屋のある小さな広場に出た。
●アタック02-3 ニナと黒ずくめの男
ダムリスとの距離は1しかない。
かなり接近されてしまった。
あの丸木小屋を前にして、考えられる取り得る行動は2つ。
入るか、無視するかだ。
入る場合、何を目的とするか。
武器になるものを探すのが一番か。
今の距離だとダムリスは、私が小屋から出た時点で待ちかまえているか、なんらかの罠を仕かけてくる可能性は高いだろう。
いや待て。煙突から煙が出ている。
誰かが住んでいるのか。
だとしたらダムリスは慎重になるだろうな。焚火の商人に近づかなかったのと同じことだ。
住人が私にとってどういう態度に出るのかは賭けだけど、私にとって選択肢はないも同じだ。
このままではジリ貧なのだから、とにかく行ってみるしかない。
小屋に近づくと、異様な雰囲気に気がついた。
扉が半開きになっている。この寒い中で? 明らかに不自然だ。
扉の影からそっと中をのぞく。
2人の男がもつれあっている。
あ、ええと、いやらしい意味ではない。
青年が、黒ずくめの男に背後から首を締め上げられているのだ。
青年と目が合った。
助けを乞うような視線だ。
青年の足もとには、矢が数本と、弓が落ちている。あれがあれば、ダムリスに対抗する武器になるだろう。
・青年を助ける
・武器を持って去る
・先を急ぐ
今の状況を整理しよう。
青年が、黒ずくめの男に襲われている。これは間違いない。
となると、この小屋に住んでいたのは青年の方か。
青年が何をやらかしたのかはわからないが、あんなに怪しげな暗殺者を差し向けられるだけのことをしたということか。
ああ、考えてみたら私も完全に立場は同じだ。
となると、この小屋が青年の家なのかも怪しい。私と同じく一時避難として利用したのかもしれない。
なんにせよ、助けるほかないな。
だいたい、今助けを求めているのは若者の方だけだ。暗殺者に手を貸しても何の見返りもないどころか、目撃者として消されかねない。
若者の素性やいきさつによっては、危険ななにかに首を突っ込んでしまう可能性はあるけれど、売れる恩は売っておかないと。
私は若者に合図を送る。
若者は、暴れ出した。
「おとなしくしろ。今さら暴れても無駄だ」
もちろん若者の動きは、丸木小屋に進入した私の動きを察知されないためだ。
私はすかさず小屋に突入し、手近にあった薪を拾い上げると、暗殺者を殴りつけた。
頭部を狙ったつもりだったが、もみあう2人に正確な一撃を食らわせるのは難しく、肩への打撃となった。
「仲間がいたとはな!」
違うけど、誤解させておけ。
2対1になったにもかかわらず、暗殺者はひるむことなく私に向けて短刀を繰り出す。
相当な自信があるのか、失敗が許されないのか。
薪で防御するが、あっさりと払われる。
こいつ、かなり戦闘慣れしている。
・スタミナが3以上
・スタミナが2以下
今の私のスタミナは、5だ。これなら、いけそうだ。
戦いは長期戦になった。とはいえ、技量は向こうが上だ。
私はやがて、床に転ばされた。暗殺者は私に馬乗りになり、短刀を振り下ろしてくる。
私はその腕をつかみ、全力で止める。しかし力の差は歴然としており、短刀の刃先がじりじりと喉元に迫ってくる。
もうダメだと思った時、暗殺者は「うっ」とうめいた。短刀にかかる力がゆるむ。
その隙に抜け出そうとしたが、その前に暗殺者の身体が私に覆いかぶさるように倒れてきた。
その向こうに立っているのは青年だ。
暗殺者は息絶えている。首筋の後ろに、矢が突き刺さっていた。青年が、矢を直接ねじり込んだのだ。
助けに入って、助けられた。
けれど、実質は私が青年を助けたということで良いのだろう。
私が助けに入らなければ、青年は命を落としていたに違いないのだから。
次回、青年の助力を得て、ダムリスに反撃か
【ニナ スタミナ:5 距離:1】
■登場人物
ニナ・ガーデンハート ガーデンハート姉妹の長姉。ネグラレーナの盗賊ギルドに所属している。
ダムリス 非合法な組織の追っ手。ニナを狙っている。
ポリアンナ 森でニナが餌付けしたポルルポルル。空腹。
イタチ先生 ニナに雪上の足跡トラップを伝授してくれる。
青年 小屋にいた青年。暗殺者に襲われていた。
暗殺者 名探偵コナンの犯人にしか見えない黒ずくめ。
■作品情報
作品名:ハンテッドガーデンハート
著者:杉本=ヨハネ
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※ここから先はゲームブック【ハンテッドガーデンハート〜盗賊剣士外伝〜】の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。
ぜろです。
ニナ・ガーデンハートの雪深い森の中での逃避行。
その一点に絞ったゲームブック。それがこの「ハンテッドガーデンハート」です。
スタミナと敵との距離を測りながら、最終的に逃げ切るのが目的です。
しかし、相手は手練れのハンター、ダムリス。
その追跡術と、痕跡が残りやすい雪の地では、思うようにいきません。
最初の挑戦者は、雪による自然が作り出したトラップにはまり失敗に終わりました。
2回目の挑戦となる今回は、はたして逃げ切れるのでしょうか。
【ニナ スタミナ:5 距離:2】
●アタック02-1 ニナと毛皮商人
最初の挑戦は、あえなく失敗に終わった。
再挑戦の時間だ。
主人公ニナは、末妹ミナのような時を操る魔法使いではないので、設定を追加することもなくシンプルに「やり直し」ということでプレイする。
私ニナが、雪の森を歩いている場面からだ。
背後には、追っ手ダムリスが、視認できる位置をつかず離れずついてきている。
ダムリスは、優秀なハンターで、弓の名手でもある。
弓矢で狙われるリスクを考えると、隙を見せないよう、神経をすり減らし続けなければならない。
けれども、今回射てくることはないだろうと踏んでいる。
なぜなら、ヤツらは私を無傷で手に入れたいからだ。
私の身体が目当てなのだから。
ヤツらの組織はやばい。
かつて私がいっときヤツらの手に落ちていた時のことだ。
ヤツらは、私のセミヌードの写し絵を栞にして、全国各地のイベントで頒布してしまっていたのだ。
これだけで、ヤツらの組織がどれほど危険なのか、わかっていただけたと思う。
(註:FT書房はゲームブック「盗賊剣士」を発売した頃、ニナのセミヌード栞を各種イベントで頒布していました。今もあるのかな?)
いけない。現実と妄想の区別がつかなくなってきている。神経を使いすぎて、疲れてきたのかな。
・もう少し距離を取る
・状況を受け入れる
ここの答えはもう決まっている。
今、スタミナを余分に消費してまで無理に距離を取る必要はない。
むしろヤツは、そうやって私が消耗するのを待っている。だからああやってわざわざ見える位置からプレッシャーをかけ続けている。
私はそのまま、つかず離れずの距離のまま歩き続ける。
【ニナ スタミナ:5→3 距離:2→1】
やがて、メーラの実が3個なっている木を発見。
私は1個かじり、もう1個を半分にし、ポケットに突っ込む。
【ニナ スタミナ:3→4 距離:1】
やがて、野生のポルルポルルを発見した。
私の持つメーラの実に反応したため、餌付けついでに乗りこなす。
ポルルポルルは、最初こそ戸惑ったが、おとなしく私の合図に従ってくれた。
もともと人懐こい生物だけど、もしかしたらかつて人を乗せたことがあるのかもしれない。
私はこのポルルポルルを、ポリアンナと名づけた。
このまま森を抜けられたら良かったのだけれど、ポリアンナにはそんな体力は残っていなかったみたい。
少しの距離でへばってしまった。そのまま徒歩で並んで進むこともできそうにない。
せっかく名づけて愛着を持ったのに、別れの時は思いのほか早かった。
【ニナ スタミナ:4 距離:1→3】
やがて日が沈む。
そんなとき進行方向に、焚火の明かりが見えた。
人影は3人。中年の商人に、その護衛が2人といったところか。
・焚火の方に行く
・焚火を避ける
悩ましいシチュエーションだ。
焚火の商人たちとダムリスが連携を取っている可能性は少ないだろうと思う。
私は発見されるやいなや、逃走に転じた。だからそういった時間は与えていないはずだ。
しかし、それは別としてあの商人が、ヤツらの組織と繋がっている可能性は否定できない。
私は決めた。商人と接触しよう。
商人を避け、このまま夜通し歩き続けるくらいなら、賭けてみる価値はある。
私の接近に気づいた商人は、両手を大きく広げて歓迎のポーズをした。
「エルフのお嬢さん、こんばんは。一人旅ですかな? それともこの森にお住まいで?」
敵意がないことを示してくる。
たしかに、向こうは護衛を2人連れているのだから、立場的には上だ。
先にこちらの警戒心を解いてくるあたり、商売上手なのだろうと思う。
商人は、毛皮を取り扱っているという話をし、こんな森の中で出会ったのだから、お客でなくても歓迎だ、と言う。
・事情を話してみる
・事情は黙って泊めてもらう
・やはり夜通し歩く
いくら商人の信頼性が高かろうと、ここで事情を話すは、ないな。
事情を話すということは、商人側に選択肢を与えるということだ。
私は、出会ったばかりの商人に、自分の運命を委ねようなどという趣味はない。
私は、ただ旅人であることを告げ、一緒に野営したいと申し出る。商人は快諾してくれた。
なけなしの所持金を払うことにする。商人は断ってきたが、それでも強引に握らせた。
ダムリスは襲ってはこなかった。
商人の護衛たちがいるためだ。
おかげで私は、しっかり休息を取ることができた。
あくる朝。私のスタミナは1回復していた。距離は固定で、2にリセットされている。
【ニナ スタミナ:4→5 距離:3→2】
完全にスタート時のステイタスに戻った形だ。
商人とは進む方向が違う。
私は商人と別れを告げ、歩き出す。
商人の姿が見えなくなった頃合を見計らって、ダムリスがまた、その姿を見せた。
そうしてまた、視認されながらの、徒歩の追いかけっこが、始まる。
●アタック02-2 ニナとイタチ先生
森の端の崖側に、スキー板が落ちているのを見つけたが、無視した。
崖付近は、雪はあるけれど地面はないという危険性があるから、近寄らない方が良い。
ちなみにプレイヤーの方の私は、スキー場で道の端を歩いていた友人が、ずっぽりと雪に隠れた側溝にはまりこむのを目の当たりにしたことがある。
雪地の端はそれほどに危険なのだ。
この日もそのまま、つかず離れずの追いかけっこは続く。
徐々に空腹になってきた。
とはいえ、食料はない。
あの商人に、宿泊代を握らせるついでに、少しの食料でも分けてもらっておけばよかった。
過ぎたことを嘆いても仕方がない。
私は、昨日のように木の実がなっていないかといった期待をしながら、雪を踏みしめ歩く。
やがて、前方に動くものを見つける。小動物。イタチだ。
イタチを捕獲すれば、食料になる……か?
いやいや、さばく時間も、調理する時間もないぞ?
さすがに生肉にかじりつくこともできないし。
・イタチを追いかける
・まずは動きを観察する
・先を急ぐ
私は捕まえることにはこだわっていない。
ただ追うだけでは逃げられるだろうし、動きを観察してみよう。
どうやらイタチは、私ではない何かに追われているようだった。
せわしなく走り、川に飛び込んで反対側に渡ると数歩歩き……なんと、その数歩を、同じ足跡を踏んで戻った。
そして川に入り、泳いで消えて行った。
私は思った。これは……使える!
雪の中に行きの足跡しかない殺人事件のトリックのように、同じ足跡を踏んで戻る技術。
これを覚えておけば、ほんのわずかな距離でも行き先を偽装できる可能性がある。
きっとどこかで使えるチャンスはあるはずだ。
具体的には「雪に足跡が残る」という記述に出会った際に、特に指示がなくとも、直前のパラグラフに戻れるようになるという。
もとのパラグラフには戻るが、先に歩いて行ったと見せかける足跡が残った場面に変化しているという仕掛けだ。
これは新しいアイディアだ。
こうした短編作品には、何かひとつ目を引く仕掛けを用意するものだが、これがまさにそうだと確信できる。
この「バックトラック」を活用することが勝利の鍵となるに違いない。
そんなことを考えながら歩いていたら、うっかり仕掛け罠にかかってしまった。
イノシシなんかを捕獲する時に用いる「くくり罠」だ。
見れば、木々に動物が身体をこすりつけたような痕跡があった。
どうやらこのあたり、イノシシが生息しているようだ。それで猟師が、捕獲用のくくり罠を設置していたのだろう。
イノシシは本来、温暖なところを好む動物だ。このような雪の地にいるのは珍しい。冬眠する生態ではないから。
実際、プレイヤーの居住地、静岡はイノシシによる畑の被害が多いが、岩手に住んでいた頃、あちらにはイノシシは出ないと聞いたことがある。
それにしても迷惑なのはくくり罠だ。人には罠があることを知らせるために看板等で注意喚起をしておいてくれないと。甲種狩猟免許をはく奪されてしまうよ。
それに告知しておいてくれた方が、こうやって罠を無駄にしてしまうことが減るから、実は設置者にとってもお得なはずなのだ。
くくり罠は、獣の通り道を調べ、そこに足を置くであろう場所に想定して設置する、非常にデリケートで手間のかかる罠だから。
それでも、くくり罠はトラバサミよりはやさしい。人力なら比較的たやすく外すことができる。
とはいえ、罠を外すのに時間を要した。スタミナは減らなかったが、ダムリスは距離を詰めてきている。
【ニナ スタミナ:5 距離:2→1】
やがて、丸木小屋のある小さな広場に出た。
●アタック02-3 ニナと黒ずくめの男
ダムリスとの距離は1しかない。
かなり接近されてしまった。
あの丸木小屋を前にして、考えられる取り得る行動は2つ。
入るか、無視するかだ。
入る場合、何を目的とするか。
武器になるものを探すのが一番か。
今の距離だとダムリスは、私が小屋から出た時点で待ちかまえているか、なんらかの罠を仕かけてくる可能性は高いだろう。
いや待て。煙突から煙が出ている。
誰かが住んでいるのか。
だとしたらダムリスは慎重になるだろうな。焚火の商人に近づかなかったのと同じことだ。
住人が私にとってどういう態度に出るのかは賭けだけど、私にとって選択肢はないも同じだ。
このままではジリ貧なのだから、とにかく行ってみるしかない。
小屋に近づくと、異様な雰囲気に気がついた。
扉が半開きになっている。この寒い中で? 明らかに不自然だ。
扉の影からそっと中をのぞく。
2人の男がもつれあっている。
あ、ええと、いやらしい意味ではない。
青年が、黒ずくめの男に背後から首を締め上げられているのだ。
青年と目が合った。
助けを乞うような視線だ。
青年の足もとには、矢が数本と、弓が落ちている。あれがあれば、ダムリスに対抗する武器になるだろう。
・青年を助ける
・武器を持って去る
・先を急ぐ
今の状況を整理しよう。
青年が、黒ずくめの男に襲われている。これは間違いない。
となると、この小屋に住んでいたのは青年の方か。
青年が何をやらかしたのかはわからないが、あんなに怪しげな暗殺者を差し向けられるだけのことをしたということか。
ああ、考えてみたら私も完全に立場は同じだ。
となると、この小屋が青年の家なのかも怪しい。私と同じく一時避難として利用したのかもしれない。
なんにせよ、助けるほかないな。
だいたい、今助けを求めているのは若者の方だけだ。暗殺者に手を貸しても何の見返りもないどころか、目撃者として消されかねない。
若者の素性やいきさつによっては、危険ななにかに首を突っ込んでしまう可能性はあるけれど、売れる恩は売っておかないと。
私は若者に合図を送る。
若者は、暴れ出した。
「おとなしくしろ。今さら暴れても無駄だ」
もちろん若者の動きは、丸木小屋に進入した私の動きを察知されないためだ。
私はすかさず小屋に突入し、手近にあった薪を拾い上げると、暗殺者を殴りつけた。
頭部を狙ったつもりだったが、もみあう2人に正確な一撃を食らわせるのは難しく、肩への打撃となった。
「仲間がいたとはな!」
違うけど、誤解させておけ。
2対1になったにもかかわらず、暗殺者はひるむことなく私に向けて短刀を繰り出す。
相当な自信があるのか、失敗が許されないのか。
薪で防御するが、あっさりと払われる。
こいつ、かなり戦闘慣れしている。
・スタミナが3以上
・スタミナが2以下
今の私のスタミナは、5だ。これなら、いけそうだ。
戦いは長期戦になった。とはいえ、技量は向こうが上だ。
私はやがて、床に転ばされた。暗殺者は私に馬乗りになり、短刀を振り下ろしてくる。
私はその腕をつかみ、全力で止める。しかし力の差は歴然としており、短刀の刃先がじりじりと喉元に迫ってくる。
もうダメだと思った時、暗殺者は「うっ」とうめいた。短刀にかかる力がゆるむ。
その隙に抜け出そうとしたが、その前に暗殺者の身体が私に覆いかぶさるように倒れてきた。
その向こうに立っているのは青年だ。
暗殺者は息絶えている。首筋の後ろに、矢が突き刺さっていた。青年が、矢を直接ねじり込んだのだ。
助けに入って、助けられた。
けれど、実質は私が青年を助けたということで良いのだろう。
私が助けに入らなければ、青年は命を落としていたに違いないのだから。
次回、青年の助力を得て、ダムリスに反撃か
【ニナ スタミナ:5 距離:1】
■登場人物
ニナ・ガーデンハート ガーデンハート姉妹の長姉。ネグラレーナの盗賊ギルドに所属している。
ダムリス 非合法な組織の追っ手。ニナを狙っている。
ポリアンナ 森でニナが餌付けしたポルルポルル。空腹。
イタチ先生 ニナに雪上の足跡トラップを伝授してくれる。
青年 小屋にいた青年。暗殺者に襲われていた。
暗殺者 名探偵コナンの犯人にしか見えない黒ずくめ。
■作品情報
作品名:ハンテッドガーデンハート
著者:杉本=ヨハネ
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2025年12月23日火曜日
『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(4) FT新聞 No.4717
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『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(4)
(明日槇 悠)
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世にも稀な歴史をモチーフとしたGMいらずのナラティヴ・スタイルRPG、『モンセギュール1244』リプレイの第4回をお届けします。
本作は信仰等に関する繊細なテーマを扱っています。ロールプレイ上、現代の倫理観を欠いた表現をするところが多々ございます。
そうした表現にご不快を覚える方、それを予測された方は、その段階で当記事の閲覧を中止されますようお願いいたします。
◯これまでの『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編は……
1208年、十字軍は異端カタリ派を匿ったベジエの街を攻撃。無差別的な殺戮が行われ、ベジエは陥落した。
繰り返される迫害を逃れたカタリ派の人々はフランス南部、ピレネー山脈の山頂部にコミュニティの拠点《モンセギュール砦》を築いた。
1243年5月、十字軍はモンセギュール包囲戦を開始。砦で暮らす人々は事態をまだ楽観視していた……。
信者たちの精神的指導者であるベルトランは、領主レーモンの次女、エスクラルモンドが心酔しているもう一人の精神的指導者、セシルを怪しみ、レーモンの妻コルバに調査を依頼。
一方のセシルはコルバの追究を躱し、赤色の多く混じった布を織りながら、人間のよしなしごとに囚われているようではベルトランもまだまだだと達観していた。
完徳者同士の策謀と意地とがモンセギュール砦に交差する……。
◯プレイヤー紹介
Kei 構成作家。本文中のA。
木野誠太郎 小説家・ゲームシナリオライター。本文中のB。
明日槇悠 FT新聞編集部員。本文中のC。
小山 フォーエバーヤング。本文中のD。
プレイヤーは、キャラクター一覧の中から、少なくとも主要キャラクター1人、支援キャラクター1人を担当します。
キャラクターにはそれぞれ「3つの質問」が用意されており、この質問を元に、プレイヤーは担当キャラの肉付けをおこない、
プレイ終了までに少なくとも担当する主要キャラの質問にはすべて答えを出さなくてはなりません。
キャラクターの一覧や関係性については、ニューゲームズオーダー公式サイト内の「登場キャラクター」表を参照すると分かりやすいかと思われます。
(https://www.newgamesorder.jp/games/montsegur1244)
●本編
■Act2.過酷なる冬(後編)
——当初予期していたよりも状況は悲惨である。十字軍は冬を越す覚悟を決めた。戦局は決め手を欠いたまま、1244年1月まで続く。
C「てことで、シーンを移って、Act.2の二回目。新カード、この中から一つを選んでもらってという……」
D「あ、俺ですか? うーん……じゃあこれで。【雪の積もった山の斜面を照らし出す月光】。じゃあコルバを動かしていいですか。3の質問……【あなたが一番後悔していることは何か?】」
Dコルバ「私はなんであの時……セシル様と一緒になれなかったんだろう。私たちは実は愛しあっていたというのに。でも今は……セシル様は……私の娘、エスクラルモンドと、なにやら懇ろ。許せない。娘を殺してやる」
D「ということを思っています。この怨みを燃やしているという状況ですね」
C「エスクラルモンドはそうとは知らず……」
D「知らないですね」
A「手番が俺に移るのか。【息詰まるような煙で涙が出てしまう】」
Aベルトラン「いやぁ〜、巡礼料理なんて作るもんじゃないね、ガニエル君(一同笑)。けほっ、けほっ。やはり、召使い……誰かに作ってもらうことに慣れてるんでね。私、ペルフェッチだから。あー……ところでガニエル君、今日はわざわざ、私自ら料理を作って、君に話したいことがあったんだよ」
Cガルニエ「なんでしょうか」
Aベルトラン「どうやら聞いた話によると、セシルはフィリッパのことをよく思っていないようだね」
Cガルニエ「どうやら、そのようですね……。私はよく知りませんが……」
Aベルトラン「つまり、君のお気に入りの……エスクラ……んあー……エスちゃん、エスちゃんが……(一同笑)。もう名前がややこしいんだよ、君たち! 君のお気に入りのエスちゃんのためにも……そうだね、フィリッパ姉さんと自分は仲良くないということをアピールしなきゃいけない」
Cガルニエ「ああ、確かにそうですね」
Aベルトラン「つまり、フィリッパがセシルにもっと嫌われるようにすればいい。そこでエスクラルモンドに、フィリッパが……アミエルに性的ないたずらをしたという……噂があるっていうのを言ってもらえんかね(笑)」
Cガルニエ「そ、それは……私の口からは、ど、どうにも言いづらいもの……」
Aベルトラン「そうだな! それはやめよう。フィリッパが教皇軍と内通しているとエスクラルモンドに言ってもらえんかね。これならまだ言いやすいだろう?」
Cガルニエ「な、なるほど……」
Aベルトラン「フィリッパが、『ガルニエとか付き合うのダッサー、あんなキモいやつ!』ってエスクラルモンドに言ってたって、私聞いた! フフッ、うん。君がエスクラルモンドと仲良くなれないのはフィリッパのせいもでかい。フィリッパさえいなくなればエスクラルモンドと仲良くなれる確率は高いよ、ガルニエ君」
Cガルニエ「確かに」
Aベルトラン「じゃあガルニエ君、エスクラルモンドにそう言ってくれるね」
Cガルニエ「分かりました。し、しかしエスクラルモンドが私の言うことを信じてくれるかどうかは少し、自信のないところです」
Aベルトラン「ガルニエ君! ……信じさせるんだよ……。ガルニエ君ならできるよ。君、未来の指揮官だろう?」
Cガルニエ「わ、分かりました……!」
A「え? ちなみにエスクラルモンドって誰担当でしたっけ」
C「はい」
A「で、ガルニエは?(一同笑) 大きな問題が出た! おっけおっけおっけおっけ。ガルニエは明日の朝エスクラルモンドに会うと言って、そのまま帰路についた。そして」
Aベルトラン「コルバ君! コルバ君! きみ、娘と会話する? よく」
Dコルバ「最近は……あまり」
Aベルトラン「あー。え、君の娘のエスちゃんから、フィリッパの話、聞いた?(笑)」
Dコルバ「いや、特には」
Aベルトラン「ガッ……えええ……(笑)。ガルニエぇ……。あ〜、そう。ああ〜。あ〜……いや〜、なんか……でも、あるらしいよ。セシルは、君の娘のフィリッパが、教皇軍と内通してるんじゃないかって疑ってるらしいよ」
Dコルバ「あっ、そうなんですか!」
Aベルトラン「これは大変なことだよ? 君の娘が疑われてて、もう一人の君の娘がおかしくされてるんだよ。君、セシル嫌いだよな!?」
Dコルバ「え。う、う〜ん……」
Aベルトラン「な!」
Dコルバ「いや、ん〜……。すみません、ちょっとお腹が痛いので……(一同笑)お手洗いに……」
Aベルトラン「ああ。申し訳ないけど、うんこしたら、またセシルのとこへ行ってもらえんかね」
Dコルバ「はぁ……」
A「コルバは、うんこから帰ってきた後、セシルのところへ行きました」
Dコルバ「訪ねました。コルバでございます」
B「セシルは今、いないわよ。お母さん」
D「お」
B「セシルの部屋から出てきたのは、フィリッパでした」
A「えええ!? 想定外(笑)」
Dコルバ「あら。な、なんであなたが、セシル様の館に?」
Bフィリッパ「妹に言われたの。セシルが会いたがってるって」
Dコルバ「あ、あらそう」
Bフィリッパ「だから久々に来てやったら、あのババア、つまんねえ眠たい話しやがって。私はすごく、疲れたわ」
Dコルバ「なんてこと言うの!(バシッ)セシル様に、なんてそんな失礼なことを。あなた、悔い改めなさい」
Bフィリッパ「失礼なのはどっちの方かしら」
Dコルバ「うるさいわよ!」
Bフィリッパ「ペルフェッチャになったセシルさんとお母さんがとても仲良くしていたのは、知っているわ」
Dコルバ「……だから何だって言うのよ……」
Bフィリッパ「あなたは家族じゃなくて、セシルさんのことばかり。そんなだから、うちが今、滅茶苦茶になっているんじゃない。口を開けば、セシル、セシル……(一同笑)」
Dコルバ「そんなものは私の勝手でしょ? 何しようと私の勝手でしょ! もう子育ては終わったわ!」
Bフィリッパ「あんたのせいで……私のお腹の中にいる、子供の父親は誰か分かる?」
Dコルバ「知らないわ、そんなの……」
Bフィリッパ「レーモンよ」
D「ええええ?(笑) ヤッバ……近親相姦じゃん」
A「それ、あれじゃん! 俺がやろうと思ってやらなかったやつじゃん(笑)」
Dコルバ「ああ、そう。よかったじゃない。子供ができて……」
Bフィリッパ「何が面白いんだか。でも、これでロジェの気持ちを、私に向かせられるなら……」
Dコルバ「まあ、いいわ。セシル様がいないなら、帰るわ」
D「帰りました」
A「ベルトランは寝る前に言いました」
Aベルトラン「いや〜、でも……私いらんことして、レーモン君に申し訳ないなぁ。レーモン君の家庭……私、滅茶苦茶にしちゃったかもしれんなぁ。申し訳ないなぁ〜!(一同笑)あ〜、よし! じゃあベルトランは酒のんで寝よう!」
A「ベルトランは寝た」
B「ちなみに、この父親の件は質問に書いてて」
A「そうだよね」
B「【あなたのお腹のなかにいる子どもの父親は誰か?】そんな重い質問が……」
A「てか、探偵役の意図してないところで異様なドロドロが始まってるけど。これ、マジ……カタリ派に聞かれたら殺されること言ってるでしょ」
C「姦淫だらけ……」
A「だって……怪しげなババアと権力欲にまみれたジジイと近親相姦の一家と娼婦だろ? 暫定変態だろ(笑)」
D「ガルニエ発狂しちゃいますね。エスちゃんが死んだら。今んとこ、コルバは殺す気満々ですから。実の娘を。もう、セシルにしか興味ないから」
A「っていうか、レーモン一家は厄ネタ過ぎるやろ。領主だぞ、コイツ! 言っとくけど、この城塞コイツにかかってるぞ!(一同笑)」
D「終わりだべ……」
A「てか、この一家がけっこう信仰と砦の集合みたいなところあるから」
D「アミエルの動きに注目してますね。剣の腕を磨いている真面目な少年です」
A「武器作ってるからね。でも噂によると性的いたずらをされているらしいぞ」
B「これってレーモンからですよね。【鉄錆のような血の味】。レーモンは、自分の持っている刀を久々に研ぎながら、その味を思い出していました」
A「あ、そうだ。これ一個疑問があったんだけどさ、ベルナールさ、異端審問で死刑になったって書いてあるじゃん。これ、生きてんだよね?」
C「猶予期間じゃないですか?」
D「執行されてない」
A「OK、OK。出せるわ、じゃあ」
B「レーモンは、モンセギュールをカタリ派の根城としたことを後悔していました。カタリ派のペルフェッチ、ペルフェッチャを訪れてから、彼の生活は大きく変わり、妻のコルバがセシルに傾倒し、家庭は崩壊し、そしてレーモンはフィリッパに頼まれて、ロジェを誘惑するために子供を作ってほしいと言われ、それに応じることになってしまったのです。彼等が来たことによって、その信徒はモンセギュールに訪れ、そして城塞自体は発展したのですが、それに伴う大きな代償は、彼の人生に大きく影を落としていました。レーモンはかつて、城塞の外で狩りをしていて、そのときに滑落し、左足を怪我し、それからは表に出ていなかったのですが、十字軍が辺りを包囲する状況が半年間続いている中、ついに自分の持っていた、ほとんどお飾りだった刀を持ち出し、そして再び自衛のために体を鍛えはじめました。それは彼の家庭が崩壊している中で唯一の救いとなっていました。彼が日課の素振りをしていると、そこに木で作った刀を持ったアミエルが訪れました。……ちょっと誰かアミエルをやってもらっていいですか」
A「これ変わっていいんだっけ」
C「まあまあ。実質いいことには。仕方ない場合は」
A「あ、はい。じゃあやる? アミエル。好きでしょ、アミエル」
D「やります」
Bレーモン「おお、アミエル君じゃないか。おじちゃんが剣を教えてやろうか?」
Dアミエル「ほんとぉ!? ありがとう!」
Bレーモン「ええでー」
B「レーモンは、家庭環境のヤバさから目を逸らすために、近所にいる子供に剣を教えることで自尊心を満たしています。そこに訪れたのがベルナールでした」
Cベルナール「あー……アルセンドはいないのか、ここには……」
Bレーモン「アルセンドは見てないね」
Cベルナール「ここにいるのはアミエルと、領主のレーモン様か」
Bレーモン「うん。アミエルはかなり筋がいいね。私が見てきた中でも、かなり腕が立つ少年だ。大人になった時のことが、楽しみだよ」
Cベルナール「ああ……私は死刑になるというのに(一同笑)。これがこの城塞の未来になるといいのだが」
Bレーモン「とはいえ十字軍が去れば、君の身柄もしばらくは安泰だろう。大変な立場だとは思うが、頑張りたまえ。……ところで、あのロジェという男はどうかね」
Cベルナール「はあ……。ロジェは、妻のフィリッパと寝ている様子がありません(一同笑)。私はアルセンドと寝ているから知っているのです!」
Bレーモン「フィリッパとは私の娘のことで合っているね?」
Cベルナール「そうです。あなたの娘のフィリッパを娶っていながら、あの指揮官は情婦にうつつを抜かしております」
Bレーモン「しかし彼の思いも子供がいれば変わるだろう。フィリッパは、彼の子を妊娠しているのだ」
Cベルナール「ほう……そうだったのですか。いつの間に。そんな様子はなかったというのに」
Bレーモン「彼等も仲のいい男女、何があるか分からないからね」
Cベルナール「確かにそうですな」
Bレーモン「彼に指揮を任していれば、十字軍の攻勢は留まるところを知らない」
Cベルナール「はあ……あの楽観的な男に務まるのかというのは、部下の私の口から言うのもどうかと思うのですが……その考えを改めます」
Bレーモン「彼は色情狂ではあるが、やる時はやる男だと信じている。君も周囲から彼のことを支えてやってほしい」
Cベルナール「分かりました。もうすぐ火刑に処される身ですが、それまで頑張っていきたいと思います」
Bレーモン「もし彼に信用ならないところがあれば、私の元に来て、報告をお願いするよ」
Cベルナール「分かりましたっ……」
B「レーモンはベルトランのスパイ内通者の嫌疑を聞くために、ロジェの周辺に半年間、色々当たっているが、しかし彼の決定的な証拠は出てきていない。そのことに対しても少しフラストレーションを溜めているようだった。というところで、私の手番はこんなものですが」
◯Act3.運命の決戦(前篇) に続く……
●登場人物/3つの質問
フィリッパ……コルバと領主レーモンの娘。エスクラルモンドの姉。父のいとこのピエール・ロジェと結婚している。
1. あなたのお腹のなかにいる子どもの父親は誰か?
2. どうしてあなたは、母のコルバと口を利かないのか?
3. あなたがいちばん恐れていることは何か?
ベルナール・ド・サン・マルタン……ピエール・ロジェに仕える騎士の一人。留守の間に異端審問で、死刑を宣告された成人男性。
1. どうして他の誰もあなたの馬に乗れないのか?
2. なぜ、異端審問はあなたがいない間に行われたのか?
3. あなたがアルセンドと寝るとき、誰のことを頭に思い浮かべるのか?
■作品情報
・Montsegur 1244(モンセギュール1244)
Frederik J. Jensen (フレデリック・J・イェンセン) 著 / 岡和田 晃 訳
モダン・ナラティブRPG
3〜6人用〔ゲームマスター不要〕/ ゲーム時間3〜5時間 / 15歳以上向
・ボックス版 税込3300円 ※電子書籍版同梱
https://booth.pm/ja/items/4828050
・電子書籍版 税込1100円
https://newgamesorder.booth.pm/items/4902669
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『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(4)
(明日槇 悠)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
世にも稀な歴史をモチーフとしたGMいらずのナラティヴ・スタイルRPG、『モンセギュール1244』リプレイの第4回をお届けします。
本作は信仰等に関する繊細なテーマを扱っています。ロールプレイ上、現代の倫理観を欠いた表現をするところが多々ございます。
そうした表現にご不快を覚える方、それを予測された方は、その段階で当記事の閲覧を中止されますようお願いいたします。
◯これまでの『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編は……
1208年、十字軍は異端カタリ派を匿ったベジエの街を攻撃。無差別的な殺戮が行われ、ベジエは陥落した。
繰り返される迫害を逃れたカタリ派の人々はフランス南部、ピレネー山脈の山頂部にコミュニティの拠点《モンセギュール砦》を築いた。
1243年5月、十字軍はモンセギュール包囲戦を開始。砦で暮らす人々は事態をまだ楽観視していた……。
信者たちの精神的指導者であるベルトランは、領主レーモンの次女、エスクラルモンドが心酔しているもう一人の精神的指導者、セシルを怪しみ、レーモンの妻コルバに調査を依頼。
一方のセシルはコルバの追究を躱し、赤色の多く混じった布を織りながら、人間のよしなしごとに囚われているようではベルトランもまだまだだと達観していた。
完徳者同士の策謀と意地とがモンセギュール砦に交差する……。
◯プレイヤー紹介
Kei 構成作家。本文中のA。
木野誠太郎 小説家・ゲームシナリオライター。本文中のB。
明日槇悠 FT新聞編集部員。本文中のC。
小山 フォーエバーヤング。本文中のD。
プレイヤーは、キャラクター一覧の中から、少なくとも主要キャラクター1人、支援キャラクター1人を担当します。
キャラクターにはそれぞれ「3つの質問」が用意されており、この質問を元に、プレイヤーは担当キャラの肉付けをおこない、
プレイ終了までに少なくとも担当する主要キャラの質問にはすべて答えを出さなくてはなりません。
キャラクターの一覧や関係性については、ニューゲームズオーダー公式サイト内の「登場キャラクター」表を参照すると分かりやすいかと思われます。
(https://www.newgamesorder.jp/games/montsegur1244)
●本編
■Act2.過酷なる冬(後編)
——当初予期していたよりも状況は悲惨である。十字軍は冬を越す覚悟を決めた。戦局は決め手を欠いたまま、1244年1月まで続く。
C「てことで、シーンを移って、Act.2の二回目。新カード、この中から一つを選んでもらってという……」
D「あ、俺ですか? うーん……じゃあこれで。【雪の積もった山の斜面を照らし出す月光】。じゃあコルバを動かしていいですか。3の質問……【あなたが一番後悔していることは何か?】」
Dコルバ「私はなんであの時……セシル様と一緒になれなかったんだろう。私たちは実は愛しあっていたというのに。でも今は……セシル様は……私の娘、エスクラルモンドと、なにやら懇ろ。許せない。娘を殺してやる」
D「ということを思っています。この怨みを燃やしているという状況ですね」
C「エスクラルモンドはそうとは知らず……」
D「知らないですね」
A「手番が俺に移るのか。【息詰まるような煙で涙が出てしまう】」
Aベルトラン「いやぁ〜、巡礼料理なんて作るもんじゃないね、ガニエル君(一同笑)。けほっ、けほっ。やはり、召使い……誰かに作ってもらうことに慣れてるんでね。私、ペルフェッチだから。あー……ところでガニエル君、今日はわざわざ、私自ら料理を作って、君に話したいことがあったんだよ」
Cガルニエ「なんでしょうか」
Aベルトラン「どうやら聞いた話によると、セシルはフィリッパのことをよく思っていないようだね」
Cガルニエ「どうやら、そのようですね……。私はよく知りませんが……」
Aベルトラン「つまり、君のお気に入りの……エスクラ……んあー……エスちゃん、エスちゃんが……(一同笑)。もう名前がややこしいんだよ、君たち! 君のお気に入りのエスちゃんのためにも……そうだね、フィリッパ姉さんと自分は仲良くないということをアピールしなきゃいけない」
Cガルニエ「ああ、確かにそうですね」
Aベルトラン「つまり、フィリッパがセシルにもっと嫌われるようにすればいい。そこでエスクラルモンドに、フィリッパが……アミエルに性的ないたずらをしたという……噂があるっていうのを言ってもらえんかね(笑)」
Cガルニエ「そ、それは……私の口からは、ど、どうにも言いづらいもの……」
Aベルトラン「そうだな! それはやめよう。フィリッパが教皇軍と内通しているとエスクラルモンドに言ってもらえんかね。これならまだ言いやすいだろう?」
Cガルニエ「な、なるほど……」
Aベルトラン「フィリッパが、『ガルニエとか付き合うのダッサー、あんなキモいやつ!』ってエスクラルモンドに言ってたって、私聞いた! フフッ、うん。君がエスクラルモンドと仲良くなれないのはフィリッパのせいもでかい。フィリッパさえいなくなればエスクラルモンドと仲良くなれる確率は高いよ、ガルニエ君」
Cガルニエ「確かに」
Aベルトラン「じゃあガルニエ君、エスクラルモンドにそう言ってくれるね」
Cガルニエ「分かりました。し、しかしエスクラルモンドが私の言うことを信じてくれるかどうかは少し、自信のないところです」
Aベルトラン「ガルニエ君! ……信じさせるんだよ……。ガルニエ君ならできるよ。君、未来の指揮官だろう?」
Cガルニエ「わ、分かりました……!」
A「え? ちなみにエスクラルモンドって誰担当でしたっけ」
C「はい」
A「で、ガルニエは?(一同笑) 大きな問題が出た! おっけおっけおっけおっけ。ガルニエは明日の朝エスクラルモンドに会うと言って、そのまま帰路についた。そして」
Aベルトラン「コルバ君! コルバ君! きみ、娘と会話する? よく」
Dコルバ「最近は……あまり」
Aベルトラン「あー。え、君の娘のエスちゃんから、フィリッパの話、聞いた?(笑)」
Dコルバ「いや、特には」
Aベルトラン「ガッ……えええ……(笑)。ガルニエぇ……。あ〜、そう。ああ〜。あ〜……いや〜、なんか……でも、あるらしいよ。セシルは、君の娘のフィリッパが、教皇軍と内通してるんじゃないかって疑ってるらしいよ」
Dコルバ「あっ、そうなんですか!」
Aベルトラン「これは大変なことだよ? 君の娘が疑われてて、もう一人の君の娘がおかしくされてるんだよ。君、セシル嫌いだよな!?」
Dコルバ「え。う、う〜ん……」
Aベルトラン「な!」
Dコルバ「いや、ん〜……。すみません、ちょっとお腹が痛いので……(一同笑)お手洗いに……」
Aベルトラン「ああ。申し訳ないけど、うんこしたら、またセシルのとこへ行ってもらえんかね」
Dコルバ「はぁ……」
A「コルバは、うんこから帰ってきた後、セシルのところへ行きました」
Dコルバ「訪ねました。コルバでございます」
B「セシルは今、いないわよ。お母さん」
D「お」
B「セシルの部屋から出てきたのは、フィリッパでした」
A「えええ!? 想定外(笑)」
Dコルバ「あら。な、なんであなたが、セシル様の館に?」
Bフィリッパ「妹に言われたの。セシルが会いたがってるって」
Dコルバ「あ、あらそう」
Bフィリッパ「だから久々に来てやったら、あのババア、つまんねえ眠たい話しやがって。私はすごく、疲れたわ」
Dコルバ「なんてこと言うの!(バシッ)セシル様に、なんてそんな失礼なことを。あなた、悔い改めなさい」
Bフィリッパ「失礼なのはどっちの方かしら」
Dコルバ「うるさいわよ!」
Bフィリッパ「ペルフェッチャになったセシルさんとお母さんがとても仲良くしていたのは、知っているわ」
Dコルバ「……だから何だって言うのよ……」
Bフィリッパ「あなたは家族じゃなくて、セシルさんのことばかり。そんなだから、うちが今、滅茶苦茶になっているんじゃない。口を開けば、セシル、セシル……(一同笑)」
Dコルバ「そんなものは私の勝手でしょ? 何しようと私の勝手でしょ! もう子育ては終わったわ!」
Bフィリッパ「あんたのせいで……私のお腹の中にいる、子供の父親は誰か分かる?」
Dコルバ「知らないわ、そんなの……」
Bフィリッパ「レーモンよ」
D「ええええ?(笑) ヤッバ……近親相姦じゃん」
A「それ、あれじゃん! 俺がやろうと思ってやらなかったやつじゃん(笑)」
Dコルバ「ああ、そう。よかったじゃない。子供ができて……」
Bフィリッパ「何が面白いんだか。でも、これでロジェの気持ちを、私に向かせられるなら……」
Dコルバ「まあ、いいわ。セシル様がいないなら、帰るわ」
D「帰りました」
A「ベルトランは寝る前に言いました」
Aベルトラン「いや〜、でも……私いらんことして、レーモン君に申し訳ないなぁ。レーモン君の家庭……私、滅茶苦茶にしちゃったかもしれんなぁ。申し訳ないなぁ〜!(一同笑)あ〜、よし! じゃあベルトランは酒のんで寝よう!」
A「ベルトランは寝た」
B「ちなみに、この父親の件は質問に書いてて」
A「そうだよね」
B「【あなたのお腹のなかにいる子どもの父親は誰か?】そんな重い質問が……」
A「てか、探偵役の意図してないところで異様なドロドロが始まってるけど。これ、マジ……カタリ派に聞かれたら殺されること言ってるでしょ」
C「姦淫だらけ……」
A「だって……怪しげなババアと権力欲にまみれたジジイと近親相姦の一家と娼婦だろ? 暫定変態だろ(笑)」
D「ガルニエ発狂しちゃいますね。エスちゃんが死んだら。今んとこ、コルバは殺す気満々ですから。実の娘を。もう、セシルにしか興味ないから」
A「っていうか、レーモン一家は厄ネタ過ぎるやろ。領主だぞ、コイツ! 言っとくけど、この城塞コイツにかかってるぞ!(一同笑)」
D「終わりだべ……」
A「てか、この一家がけっこう信仰と砦の集合みたいなところあるから」
D「アミエルの動きに注目してますね。剣の腕を磨いている真面目な少年です」
A「武器作ってるからね。でも噂によると性的いたずらをされているらしいぞ」
B「これってレーモンからですよね。【鉄錆のような血の味】。レーモンは、自分の持っている刀を久々に研ぎながら、その味を思い出していました」
A「あ、そうだ。これ一個疑問があったんだけどさ、ベルナールさ、異端審問で死刑になったって書いてあるじゃん。これ、生きてんだよね?」
C「猶予期間じゃないですか?」
D「執行されてない」
A「OK、OK。出せるわ、じゃあ」
B「レーモンは、モンセギュールをカタリ派の根城としたことを後悔していました。カタリ派のペルフェッチ、ペルフェッチャを訪れてから、彼の生活は大きく変わり、妻のコルバがセシルに傾倒し、家庭は崩壊し、そしてレーモンはフィリッパに頼まれて、ロジェを誘惑するために子供を作ってほしいと言われ、それに応じることになってしまったのです。彼等が来たことによって、その信徒はモンセギュールに訪れ、そして城塞自体は発展したのですが、それに伴う大きな代償は、彼の人生に大きく影を落としていました。レーモンはかつて、城塞の外で狩りをしていて、そのときに滑落し、左足を怪我し、それからは表に出ていなかったのですが、十字軍が辺りを包囲する状況が半年間続いている中、ついに自分の持っていた、ほとんどお飾りだった刀を持ち出し、そして再び自衛のために体を鍛えはじめました。それは彼の家庭が崩壊している中で唯一の救いとなっていました。彼が日課の素振りをしていると、そこに木で作った刀を持ったアミエルが訪れました。……ちょっと誰かアミエルをやってもらっていいですか」
A「これ変わっていいんだっけ」
C「まあまあ。実質いいことには。仕方ない場合は」
A「あ、はい。じゃあやる? アミエル。好きでしょ、アミエル」
D「やります」
Bレーモン「おお、アミエル君じゃないか。おじちゃんが剣を教えてやろうか?」
Dアミエル「ほんとぉ!? ありがとう!」
Bレーモン「ええでー」
B「レーモンは、家庭環境のヤバさから目を逸らすために、近所にいる子供に剣を教えることで自尊心を満たしています。そこに訪れたのがベルナールでした」
Cベルナール「あー……アルセンドはいないのか、ここには……」
Bレーモン「アルセンドは見てないね」
Cベルナール「ここにいるのはアミエルと、領主のレーモン様か」
Bレーモン「うん。アミエルはかなり筋がいいね。私が見てきた中でも、かなり腕が立つ少年だ。大人になった時のことが、楽しみだよ」
Cベルナール「ああ……私は死刑になるというのに(一同笑)。これがこの城塞の未来になるといいのだが」
Bレーモン「とはいえ十字軍が去れば、君の身柄もしばらくは安泰だろう。大変な立場だとは思うが、頑張りたまえ。……ところで、あのロジェという男はどうかね」
Cベルナール「はあ……。ロジェは、妻のフィリッパと寝ている様子がありません(一同笑)。私はアルセンドと寝ているから知っているのです!」
Bレーモン「フィリッパとは私の娘のことで合っているね?」
Cベルナール「そうです。あなたの娘のフィリッパを娶っていながら、あの指揮官は情婦にうつつを抜かしております」
Bレーモン「しかし彼の思いも子供がいれば変わるだろう。フィリッパは、彼の子を妊娠しているのだ」
Cベルナール「ほう……そうだったのですか。いつの間に。そんな様子はなかったというのに」
Bレーモン「彼等も仲のいい男女、何があるか分からないからね」
Cベルナール「確かにそうですな」
Bレーモン「彼に指揮を任していれば、十字軍の攻勢は留まるところを知らない」
Cベルナール「はあ……あの楽観的な男に務まるのかというのは、部下の私の口から言うのもどうかと思うのですが……その考えを改めます」
Bレーモン「彼は色情狂ではあるが、やる時はやる男だと信じている。君も周囲から彼のことを支えてやってほしい」
Cベルナール「分かりました。もうすぐ火刑に処される身ですが、それまで頑張っていきたいと思います」
Bレーモン「もし彼に信用ならないところがあれば、私の元に来て、報告をお願いするよ」
Cベルナール「分かりましたっ……」
B「レーモンはベルトランのスパイ内通者の嫌疑を聞くために、ロジェの周辺に半年間、色々当たっているが、しかし彼の決定的な証拠は出てきていない。そのことに対しても少しフラストレーションを溜めているようだった。というところで、私の手番はこんなものですが」
◯Act3.運命の決戦(前篇) に続く……
●登場人物/3つの質問
フィリッパ……コルバと領主レーモンの娘。エスクラルモンドの姉。父のいとこのピエール・ロジェと結婚している。
1. あなたのお腹のなかにいる子どもの父親は誰か?
2. どうしてあなたは、母のコルバと口を利かないのか?
3. あなたがいちばん恐れていることは何か?
ベルナール・ド・サン・マルタン……ピエール・ロジェに仕える騎士の一人。留守の間に異端審問で、死刑を宣告された成人男性。
1. どうして他の誰もあなたの馬に乗れないのか?
2. なぜ、異端審問はあなたがいない間に行われたのか?
3. あなたがアルセンドと寝るとき、誰のことを頭に思い浮かべるのか?
■作品情報
・Montsegur 1244(モンセギュール1244)
Frederik J. Jensen (フレデリック・J・イェンセン) 著 / 岡和田 晃 訳
モダン・ナラティブRPG
3〜6人用〔ゲームマスター不要〕/ ゲーム時間3〜5時間 / 15歳以上向
・ボックス版 税込3300円 ※電子書籍版同梱
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・電子書籍版 税込1100円
https://newgamesorder.booth.pm/items/4902669
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