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2024年11月20日水曜日

第1回【白い小屋、赤い絶望】ゲームブックリプレイ FT新聞 No.4319

第1回【白い小屋、赤い絶望(クトゥルー短編集2 暗黒詩篇)】ゲームブックリプレイ


※ここから先はゲームブック【白い小屋、赤い絶望(クトゥルー短編集2 暗黒詩篇)】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。


●作品紹介

****

狂気とは何か、目に、耳に肌に心に。
日常ならざるそれは観察され思索され絵に文字に綴られてきた。
感覚の外に人の外にあり、人の手で語られるもの。
深淵のふちを散策する、クトゥルーゲームブック短編集 第2弾

——「クトゥルー短編集2 暗黒詩篇」裏表紙より

****


永遠のクトゥルフ初心者ぜろです。
今回はFT書房のゲームブック「クトゥルー短編集2 暗黒詩篇」の中から、丹野佑著「白い小屋、赤い絶望」に挑戦します。
「クトゥルー短編集」はそのタイトルのとおり、クトゥルフ神話を題材にしたゲームブックの短編をまとめたもの。「暗黒詩篇」はその2巻になります。
この短編集には本作「白い小屋、赤い絶望」を含め、6本の短編が収録されています。

・ヨグ=ソトースの飛沫
・白い小屋、赤い絶望
・忌まわしきグラファリアンの蛹
・クトゥルフ深話
・いあいあキャバクラ
・最期の日に彼女は

「クトゥルー」「クトゥルフ」の表記のゆれは、気にしないでください。どっちも意味は同じです。そういうものです。
私はなんとなく「クトゥルフ」表記がしっくりくるので、そちらを使うことが多いですが、作中の呼び方に合わせて臨機応変に表記は変わります。

さて、FT書房の短編集では、本の冒頭に作品紹介の四コマ漫画がついておりまして、そこで各作品の簡単なあらすじが紹介されているのが常です。
この作品にも、中山将平氏による四コマ漫画がついています。
まずはこの四コマ漫画の文章を拾って、作品の雰囲気をつかみましょう。


****

吹雪の中、たどりついた一軒の山小屋。
だがそこは、壁一面に赤い文字が書かれた異様な空間。
直前まで誰かがいた痕跡があるが、無人。
ここで何が起こったのか、確かめなければ。
そう、たとえどれだけ恐ろしい真実が隠されていようとも……

****

雪で閉ざされた山小屋。
グループで入ればクローズドサークルもののミステリになっているところです。
「ある閉ざされた雪の山荘で」なんてタイトルがしっくりきそう。いやそれ作品ちがう。

雪の山荘ものは、集団で閉じ込められた中で殺人事件が起きるというものです。
でもここに1人で迷い込むとなると、途端にホラーに。
雨の中、森の中にひっそりとたたずむ洋館に一夜の宿を求めるパターンの方が近いイメージですね。
そしてこの作品はクトゥルフもの。なにも起きないはずはなく……。

とにかく、主人公はひとりなのです。たったのひとり。
どんな脅威も蹴散らせるだけの力を持ってるわけでもない、ちっぽけな人間風情なのです。
いったい何があったのか、その謎を解き明かし、そしてなんとか生還したいものですね。

パラグラフ数は37。はっきりと短編です。
しかし、パラグラフ数を確認しに行った私は、うっかり見てしまいました。
パラグラフ37のラストに「END5」と書いてあるのを。
どうやらマルチエンディングを採用していて、しかも最低5つはエンディングがある作品のようです。

37あるパラグラフのうち、最低5つをエンディングに割いている……。
残りのパラグラフ数の少なさを考えると、いったいいかなる分岐が待ち受けているというのでしょうか。

そして、ルールの説明など何もなく、いきなり物語がスタートするようになっています。
ならば、四の五の言うのはなしにして、私も早速チャレンジャーモードに移行して、プレイを開始しましょう!

主人公の名前を決めます。
私はゲームブックに挑戦するときには、名前だけつけています。
特に詳細な背景や設定を考えるわけでもありませんし、リプレイ上は主人公の一人称なので、名前が登場することも滅多にありません。
単に、気分の問題です。

舞台は、吹雪の山小屋か。
どこの国だろう。
わからないから、たまには日本人にしよう。
主人公の名前はサクタロウ。丸井サクタロウです。
丸井は……まる。つまりぜろですね。サクタロウは、私がそんなあだ名をつけられていたことがあったなぁと思い出したので。

リプレイの文中は、「プレイヤー視点」と「キャラクター視点」をあまり区別せず、わざと混在させて書くのがいつものスタイルです。
あるときにはキャラクターの心情になりながら、あるときにはメタ視点から眺めつつ進めていきます。


●アタック01-1 どこへも行けない物語

俺はサクタロウ。丸井サクタロウだ。
俺は今、危機に瀕していた。
登り始めたときは、これ以上ないってくらいの登山日和だったのだ。
それが昼を過ぎた頃から、空はにわかにかき曇り、雪がちらつき始めた。
あまつさえ、それが吹雪にまで発展してしまったのだ。(「あまつさえ」を使って短文を作りなさい。配点5点)

記憶を頼りに進み、山小屋までたどり着けたのは、奇跡と言っても良いだろう。

こじんまりとした山小屋だ。
戸に鍵はかかっていない。

入れる!

中の空気はあたたかい。誰か先客がいるのか。

しかしそこには、誰もいなかった。
いや、誰もいなかっただけならまだいい。
むしろそこには、異様な光景が広がっていたのだ。

まず、壁一面に赤い文字が描かれている。
それは俺が知るどの文字とも異なっていたが、俺は受ける印象から、文字だと認識した。
意味はまったくわからないが、不吉な何かが書かれているに違いない。
少なくともこの状況で、愛の告白やハッピーバースデイが書いてあると思う能天気さは持ち合わせていない。
だいたいこの作品のタイトルが「白い小屋、赤い絶望」なのだ。白い小屋の中に赤い文字で書かれたものは「絶望」以外にありえないだろう。

そして床だ。
床にも赤い塗料と思しきもので、複雑な図形が描き出されている。
まるで魔法か呪術の儀式でも行われた後のようだ。
まさかここから誰かが異世界に召喚でもされたのか。

さらに臭い。
生臭い。小屋じゅうが生臭い。

普段テレビなどで事件・事故などのニュースを流しているが、それらでは伝えきれない情報。
それが臭いだ。
俺は東北の震災のとき、支援のために3か月めに岩手の地へ降り立った。
その時に感じた魚の腐ったような生臭さは、俺にリアルとはどういうことかを教えてくれた。
あの情景や質感を感じさせる表現を、俺はまだ獲得できないでいる。伝えることの難しさを感じる。
とにかく言いたいのは、五感の中でも特に臭いを伴った情報が、もっとも強い実感と質感をもって俺を恐怖させるということだ。

そして、こんな状況にも関わらず、暖炉には火がくべられている。
さっきまで、誰かがいたということだ。

「そして誰もいなくなった」後にこの場にやってきた感。
1人また1人と殺されてゆくクローズドサークルの連続殺人事件が終わった現場についた感。
事件が完全に終わっているのなら、まだいい。どこかに生き残りがいたとしたら、どうか。
俺はまず、その人物が犯人ではないかと疑うところからはじめないと、命ヤバイのではないか。

これどうしよう。
この小屋の中で過ごすことが、吹雪荒れ狂う山中で過ごすよりも安全って言っちゃっていいのだろうか。
俺としては、ここで少しの時間暖を取り、身体を温めた後に外に出て、カマクラでも作った方がマシにすら思える。
まあ、こんな吹雪を想像もしていなかった俺の貧弱装備じゃ、それもかなわないけれど。

ところで、暖炉の薪は残り少ない。
ここで過ごすなら、まずは薪の補充が優先かもしれない。
しかる後に、ここで何が起きたのか、それともこれからまだ何か起きようとしているのか、確かめなければ。

こうして物語は始まった。

そしてパラグラフ1へと進む。
そこには、こうあった。

「いまは『午後9時』だ。
 今後、文章の中で『1時間が経過した』と書かれていたら、『現在の時間』に1時間を足すこと。
 『現在の時間』が『午後12時』に達したら(つまり、現在から3時間が経過したら)、24へ進め。」

これがパラグラフ1の全文だ。

おわかりいただけただろうか。

つまり、薪はあと3時間で燃え尽きるのだろう。
そうだ。でも違う違うそうじゃない。
俺が言いたいのはそういうことじゃない。

このパラグラフ1には、「3時間が経過したら24へ進め」という指示しか書かれていない。
今、どこに進んで何を調査すればいいとか、そういう記述が一切ないのだ!

この指示に従うのなら、俺はただ、3時間が経過するのを待つしかない。
そして24に進む。
薪が燃え尽きた。空気が冷えて来た。
吹雪は止まない。寒さに体力も気力も奪われ、俺は意識を失っていく。

『END2 遭難』

俺は死んだ。


●アタック02-1 小屋の中

はいはーい。もといもとい。仕切り直すよー。
さすがにこの結末はあんまりなんで、このまま俺は丸井サクタロウでいくよー。

パラグラフ1で、次に進むべき場所が示されないという致命的バグに遭遇してしまったので、ついやってしまった。
でも実は迷うことはないのだ。
なぜなら、すぐ隣のパラグラフ2が、どうやら1の次に進むべき場所になっているようなのだ。だから何気に隣が目に入ると、「どうやらここらしいな」と気づけるってわけ。
単純に「2へ進む」の記述を書き忘れただけのようだ。
まあ、パラグラフ1の次に2に進むのが当たり前ではないゲームブックなので、致命的なミスといえば致命的なミスなのだが。
読者のフォローの範囲内でなんとかなるレベルで良かった。

そんなわけで、吹雪で遭難しかかり山小屋に一時避難した俺は、小屋の中の、不気味な儀式でもやったかのような惨状にギョッとする。
そこから行動開始だ。

壁の文字と床の図形、そして臭いについて説明したが、実はそれだけではない。
さっきから、誰かに見られているような視線を感じる。これはこの情景がもたらす被害妄想なのか。それとも実際に誰かにどこかから見られているのか。
暖炉の火が燃えるパチパチいう音に混じって、クスクス笑いが聞こえたような気がした。

さて、どんなに怖がっても動かなければはじまらない。
とにかく薪の補充が最優先課題だ。

調べられる場所はないか、あたりを見回す。

部屋には簡素な棚がある。

部屋の隅には、登山用のリュックサックが5人分。
1か所にまとめて置いてあるところをみると、どうやら消えた先客は5人連れだったようだ。

入口そばには小さな物置があるようだ。
薪なら、こういう場所に置いてあるものかなと思う。

あとは、便所と思われる戸がひとつ。
便所はこの小屋の中で、唯一視線が通らない場所だ。
人がいないか最初に確認することは、安全の確保にもつながるかもしれない。

とか言っていたら、上げ板も発見。
床下収納か、地下への階段か。

そんなところだ。
さて、どこから確認したものか。

・暖炉
・棚
・荷物(時間経過)
・物置(時間経過)
・便所
・上げ板

俺は、薪があるとしたら物置がいちばん可能性が高いと思っている。
しかしそこは、時間経過をともなうようだ。
それなら、時間が経過しない簡単なところから調査を進めた方が良いかもしれない。
地の文は薪の確保が最優先と、やたらとしつこく勧めてくるが、何があったのか、漠然とでもつかんでおけば、薪を探す際にも危険な行為をしなくても済むかもしれないからな。

俺はまず、この小屋に設置されている棚を確認した。
そこには、日用品が雑然と並べられている。
電源の入っていないラジオがある。何枚か写真が収められた帳面がある。

俺はラジオを手に取った。
電源を入れてみる。入る。しかし吹雪に阻まれているのか、音は拾えない。
残念ながら、ニュースから情報を把握することはできそうにない。
ラジオは使えそうにないので、俺は乾電池だけ失敬しておくことにした。
電池は残っているみたいだから、どこかで使えないとも限らない。

写真の挟まった帳面は、この山小屋の記録みたいなものだった。
ごくごく普通の写真だ。ここを訪れた登山者や夜景など。
記念に残してあるのだろう。
この得体のしれない儀式につながるようなものはまったくなかった。

棚はこんなところかな。
次は、と。

俺は、残された登山客のリュックに目をつけた。
もしかしたら、何かヒントになるものが入っているかもしれない。

次回、リュックの中からこんにちは。

【現在の時間:午後9時】

■登場人物
丸井サクタロウ 主人公。登山中に吹雪に見舞われ、山小屋に避難する。しかしその山小屋は異様な状況だった。


■作品情報
作品名:ゲームブック クトゥルー短編集2 暗黒詩篇 「白い小屋、赤い絶望」
著者:丹野 佑
発行所・発行元:FT書房
購入はこちら
https://booth.pm/ja/items/2484141


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2024年11月19日火曜日

Re:ヒーローVSヒーロー(前)@ファンタジー映画村 FT新聞 No.4318

FT新聞編集長の水波流です。
過去の人気記事を再配信するReシリーズ。
丹野佑氏による『20代からのゲームブック』番外編:ファンタジー映画村。
元は丹野氏が20代のとき、約3年に渡って書き綴られた名コラムの再録です。
(2014年2月5日 FT新聞No.391〜2016年11月23日 FT新聞No.1412)

☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆
(編註:この記事は、過去の人気記事を再配信するReシリーズです。文中のコメントは全て当時のものとなっております)

 おはようございます。丹野です。
 大型連休が明けて天候も湿っぽくなってきましたね。落ち込むには最適の時期です。
 気温や気圧と、気分の上下には相関関係があるようで、気圧が下がった日や曇りの日にはセンシティブな気分になることが多いようです(個人差はあります)。
 いまは天気予報アプリなどで簡単にその日の気圧も調べることができますから、どうにも気分が落ち込む日などは、「これは気圧のせい」と考えてみると、少しはラクになるかもしれません。


■スーパーヒーローは世界を変える
 はい、今週もまた映画の話です。ゴールデンウィークの前後くらいいいじゃないですか!
 非常によく似たテーマを持った内容の作品が連続で公開されたので、せっかくなので比較して語ってみたいと思います。一方は『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』(以下、『BVS』と書きます)。もう一方は、『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』(以下『CW』)です。
 長めのタイトルからわかるとおり、それぞれスーパーヒーローものの映画シリーズに当たります。『BVS』は「DCエクステンデッドユニバース」シリーズの2作目。『CW』は「マーベルシネマティックユニバース」の13作目(!)です。

 たびたびスーパーヒーロー映画をファンタジーの一種として紹介しています。現代を舞台にしたファンタジーとして解釈が可能であるのは、ヒーローの存在する世界は決して現実の世界と「まったく同じ」ではいられない、と丹野は考えています。
 だいたいの映画作品では、ヒーローの持つパワーが世界に影響を与えていく過程を描いきます。ですが、近年は様々なキャラクターの映画をシリーズ化して公開するのが流行。そうなると、ある作品で描かれた事件が、次の作品では「過去」として描かれることになります。

 たとえば『BVS』は、『マン・オブ・スティール』の続編にあたります。同作はスーパーマンの戦いを描いていましたが、『BVS』のオープニングでは、そんなスーパーマンの戦いが一般の人々からどのように見えていたのかが非常に象徴的に示されます。
 『BVS』はまさにこの点がテーマになっており、あまりに強すぎる力が突然現れたとき、世界がどのように変わっていくのか、ということが強調されます。バットマンやレックス・ルーサーがスーパーマンの存在をどう受け止め、どんな反応をするのかが物語を進める原動力となります。


■完全に別世界になったMCU
 ひとつの映画作品でも世界は大きく変質していきますが、そんな事件がいくつも重なっていくと、我々の住むこの地球とは、似ているようでまったく違った世界になっていきます。
 『CW』は、今までの12本もの映画で語られたストーリーの結果、大きく変質してしまった世界が見どころの一つです。
 同作のストーリーはこうです。一国を滅ぼしかねない戦闘力を持つアベンジャーズが世界に与える影響を恐れ、各国はアベンジャーズを国連の監視下に置く協定を決議。協定に反対するキャプテン・アメリカと、協定を受け入れようとするアイアンマンは意見の違いから対立を深めていく……。

 まさに、ヒーローが世界を変えてしまったことに対する社会の反応がテーマと言えます。
 特筆すべきは、こうした大きな事件が作品世界のさまざまな部分に細やかな影響を与えいる点です。社会の在り方だけでなく、個人の感情や細かなメカニックに至るまで、現実とはどこか違う世界であることがたびたび感じられるようになっています。
 映画の序盤に大きな字で「現在」と表示されるのですが、我々の知っているこの現在とはまったく違う世界であることを感じずにはいられません。
 こうした、個々のキャラクターだけではない、作品世界全体が確実に変化していくような描写は、長いシリーズでなければ味わえない醍醐味といえます。近年は連続ドラマの流行により、世界が変化していく過程の描き方が洗練されてきているようです。え

 ……と、ここまで書いてすでにけっこうな分量になってしまいました。
 2本扱っているので記事も2回、ということで、内容についてはまた次回お話しします。
 それではまた。

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2024年11月18日月曜日

☆方針変更のお知らせ☆ FT新聞 No.4317

おはようございます、枚方市のスターバックスから杉本です。
現在FT書房では「ローグライクハーフ」のサプリメントとして「ヒーローズオブダークネス」を展開しているわけですが、1つ、いや2つ、方針を修正していくことに決めました。


◆出し惜しみは、なしだ。
私たちがFT新聞をはじめたとき、私は宣言しました。

「出し惜しみは、なしだ」

この宣言は、私たちFT書房がもっとも大切にしているものが「熱狂」であることと、深く関わっています。
誰かが何かに大きくハマるとき、いちばん大切なものは「気軽に入って来られること」と「気持ちよく楽しめること」さらには「仲間がいること」だと、私は考えています。
それなのに、私たちが情報を出し惜しむようなことがあったとしたら、どうでしょうか?
ゲームブックやシナリオを途中まで見せて、「続きを知りたかったら、本を買ってね」なんて、言ったとしたら?
楽しめる人と楽しめない人が出てくる……そんな状況で、心おきなく熱中することができるでしょうか?
読者の「熱狂」と製作者の「出し惜しみしないこと」は、対になっている。
それが、私の考え方です。

それなのに、私はこの「ヒーローズオブダークネス」で、配信版では8種類のクリーチャーを紹介して、残りの12種類は製品版でご紹介します、などと言ってしまった。

これは、魂の堕落です。
FT書房は、そうじゃないだろ。
「熱狂」がそこにあるのだとしたら、「買わないと遊べない」なんて、線を引くのは間違っている。
順番が、逆なんだ。
私が望むのは、「買ってくれた人だけが楽しめる」ことじゃない。
望むのはただ、「楽しんでくれた人が、気に入って買ってくれること」。

私は、私を裏切ってしまった。
でも、まだ間に合う。
そこで、私は「ヒーローズオブダークネス」に登場する【種族】は、残りの12種類についても配信していくことに、決めました!


◆協力を、求めたい。
それと同時に、「ローグライクハーフ」の、さらにはFT新聞の姿勢も、初心に返っていくことを決めました。
配信されたシナリオやサプリメントに対して広くご感想を求めていき、フィードバックによって完成度を高めていく。

だから、【種族】の使用感や好みについて、広くご意見を求めていきます。
遊びづらい点を修正、あるいは説明の補足をするなど、磨き上げていきたい。
ぜひ、力を貸してください。


◆wikiにも載せていきます☆
また、多くの人が楽しめるように、これらの展開をBOOTHの無料配布やwikiに掲載、随時更新していこうと考えています。

↓ローグライクハーフwiki
https://x.gd/WoYat

「ローグライクハーフwiki」では基本、中級、追加ルールに加えて公式シナリオ「黄昏の騎士」「雪剣の頂 勇者の轍」が遊べます。


◆タスクをどう吸収する?
「ローグライクハーフ」の活動を通じて体力オバケに成長しつつある杉本ですが、人間に与えられた時間は平等です。
「シナリオを書きながら」「サプリメントも育てて」「月曜記事も書く」という姿勢にも、限界があります。
だから、ここしばらくはこの月曜記事を使って、「ヒーローズオブダークネス」のサポートをしてまいります。
改訂された種族の変更点の説明。
新しい種族のご紹介。
このあたりをやっていこうと考えております☆


◆今週の「改訂」。
今週の「ヒーローズオブダークネス」は、【吸血鬼】が更新されました!
【眷属化】などによって生まれるクリーチャーがただの【アンデッド】から、特殊能力を持ったものへと変更されました☆
〈ゾンビ・ファイター〉〈スケルトン・ウォリアー〉〈アシッド・グール〉〈ホーント〉〈ワイルド・レイス〉が作成可能になりました。

https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_HoD_NewKindred_Vampire.txt


◆【新種族】の進行☆
続けての12種族についても、着々と進行中です。
今週はお見せできる【種族】がありませんが、「内定」したもののご紹介ならできます。

東国都市キョウから【妖狐】の登場です!
ローグライクハーフ公式シナリオ「あやかし」「秋雨の狐」に登場したこのキャラクターは人間と狐の姿を行き来することができ、【人間形態】では【魔術】を、【狐形態】では【幻術】を使います☆

  紹介された【種族】
・ゴブリン
・オーク
・吸血鬼
・おどる剣
・ジグリ・ザグリ
・ケンタウロス
・魔猫
・バルサムデビル

  「内定」した【種族】
・妖狐

  候補対象の種族
・ゴーレム
・地龍(リンドヴルム)


◆その他の改訂点。
Kaffaさんからご指摘をいただいたのですが、配信した「ヒーローズオブダークネス」の【種族】たちの能力値と成長限界は10-15レベルどまりのものです。
また、装備品や従者の購入について、読者によっては疑問が生じる部分があります。
そのあたりの足まわりを修正した原稿を再構築しておりますので、今しばらくお待ちください!
「だいたい分かるから遊んでるね」という方は、遊んでいてね!


それではまた!


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2024年11月17日日曜日

Ψ『桶狭間の合戦〜天下統一の試練〜』 FT新聞 No.4316

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シミュレーション・ウォーゲーム
『桶狭間の合戦 〜天下統一の試練〜』

 作:藤原憲大
 監修:岡和田晃
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【はじめに】(岡和田晃)

 今回お届けするのは、「FT新聞」では新機軸、日本史上、屈指の著名な戦いである「桶狭間の合戦」に題材をとったシミュレーション・ウォーゲームです。
 できるだけシンプルなルールでプレイアビリティを高めていますが、伏兵ルールで「戦場の霧」を再現しているのがポイント。
 往年の「タクテクス」誌付録ゲームのように、別途用意してあるコンポーネントを切り取ってプレイしてみてください(マップは116%に拡大してもよいかもしれません)。
 ソロプレイにも向いていますよ。ユニット数も少なく、ヘクスではなくグリッドマップを採用しているため、『ファイアーエムブレム』に代表されるコンピュータ・シミュレーションRPGの感覚でも遊べそうです。
 
 本作は岡和田晃が2024年度春学期に東海大学文芸創作学科で開講したゲームデザイン論の最優秀作です。
 ここ数年、アバロンヒル・クラシックの『スターリングラード攻防戦』『D-DAY』『ドイツアフリカ軍団』、SPIの『第一次世界大戦』やGDWの『アルマの戦い』といったシミュレーション・ウォーゲームの古典的な傑作群をプレイしており、そうした経験がデザインに反映されています。
 本作もテストプレイを重ね、監修時に気づいたポイントをデザイナーの藤原さんにフィードバックして完成度を高めて参りました。充分「遊べる」ものに仕上がったと自負しております。お試しあれ。

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

【ゲーム概要】

<桶狭間の合戦>

世は、戦国時代。
全国の大名は、天下統一を目指し勢力をのばしていた。その中でもひと際、力を持ち天下統一を目指していたのは、駿河の大名・今川義元であった。今川義元は、優れた頭脳から、領国を豊かにし軍事力も備えていた。
その今川義元は、天下統一に向け、領国の拡大を目指し、隣国・尾張への侵攻を企んでいた。
対して、尾張は、尾張の虎の異名を持つ織田信秀が大名として鎮座していた。織田信秀は、今川義元の弟にあたる今川氏豊
(うじとよ)の居城である那古野(なごや)城の攻略をするなど大名としての名も高くあった。
時は、天文20年(1551)、激動の戦国時代を生き抜いた織田信秀は病に侵され生涯を終えた。この出来事により、織田家をはじめ尾張は、乱れた。
永禄3年(1560年)、その乱雑になった尾張を、今川義元は、2万5000人の軍勢を率いて尾張略奪を目指し、運命を分ける戦いへと向かった。
この運命を分ける、合戦にプレイヤーとして参加し、合戦に勝利せよ。

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

↓【ゲーム本編】はこちら
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/Battle_of_Okehazama.pdf

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2024年11月16日土曜日

FT新聞1ウィーク! 第614号 FT新聞 No.4315

From:水波流
「ナイトランド・クォータリー Vol.37 吟遊詩人と物語の生まれるところ」
門倉直人氏によるユルセルーム世界の新作小説と聞いて購入。
『ホシホタルの夜祭り』を彷彿とさせる、まさに吟遊詩人特集にふさわしい短編でした。
統一王都、薄暗がり、逍遥舞人と懐かしい単語も。

from:葉山海月
「ヤマカイはお人よしだから、簡単にお金を貸しちゃダメ」という人が20万借りに来る。
世の中はカオスに満ちている。

From:中山将平
僕ら今日16日(土)と明日17日(日)「幕張メッセ」で開催の「ゲームマーケット2024秋」に参加しています!
ブース配置は【K22】です。
新発売の作品は「アランツァクリーチャー事典×シナリオ作成ガイド」と「四猫亭の幽霊」。
そのほかに関東のゲームマーケットでは初めて扱うことになる作品は「廃城の秘宝」と「モンスター!モンスター!TRPG 猫の女神の冒険」。
僕も現地にいますので、ぜひお立ち寄りいただけましたら。
「このイベントには行けないけど発売新刊気になるなぁ」という方は、以下のURLより【BOOTH通販予約】をお使いいただけましたら。
https://ftbooks.booth.pm/


さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。


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■11/10(日)~11/15(金)の記事一覧
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2024年11月10日(日) 杉本=ヨハネ FT新聞 No.4309

『堕落都市の迷宮』ローグライクハーフd66シナリオ 
・お待たせしました、「ローグライクハーフ」の最新d66シナリオ『堕落都市の迷宮』をお届けいたします!
これは堕落都市と呼ばれる、悪の種族が統治する街ネルドにおける地下の冒険を描いたシナリオです。
敵はFT書房から刊行された本格派ゲームブック「狂える魔女のゴルジュ」にも登場するモータス教授。
味方には獣人にして七賢者の1人である魔法使い、アーケイン・オルヒが登場します☆
シナリオは「ヒーローズオブダークネス」に対応していますが、ノーマルな遊び方でも問題ありません。
主役はモンスター! なこの一本!
どうぞゆっくりとご堪能あれ!


2024年11月11日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4310

秋と冬の話★ 
・今回は冬コミを含むこれからのFT書房のスケジュール。
そして「ヒーローズオブダークネス」のお話。
ローグライクハーフのサプリメント「ヒーローズオブダークネス」と、対応シナリオである『堕落都市の迷宮』を、無事に配信することができました!
これからしばらくは、このサプリメントの完全版を出すための調整を繰り返していきます。
「ローグライクハーフ」の基本ルール配信時と同様、たくさんのフィードバックを受けて、デザインを強化していくつもりです。
もしよければ、8種類の【種族】のプレイ体験について、ご意見をお寄せくださいm(__)m
基本ルールのときと同じく、そうした意見を取り入れてブラッシュアップしていく予定です。
詳しくは本記事を!


2024年11月12日(火) 中山将平 FT新聞 No.4311

カエル人が教えてくれたファンタジー創作 第33回 
・中山氏が創作している『カエルの勇者ケロナイツ』(ファンタジー世界に住まうカエル人たちの活躍を描いたオリジナル作品)。
その創作から、学んだことを書きつづります。
今回は「ファンタジーの中で友好的な種族を描くとき、どんなことを考えたか」という話題です。
ズバリ言っちゃいますと、「友好種族ほど悪い点が見える」
例えば。
・ドワーフの鍛冶屋が、腕は確かだが「良くも悪くも職人カタギ」で気難しい。 
・冒険者としては頼もしくもあるが、取引するたびにその特性に振り回される。
・夜行キノコ人の商人がいつ会っても「すごく久しぶりに会ったように」大げさに対応してくる。
・伝えてくる情報も、「まるでかなり昔からの伝承でもあるかのように」話す。
親密だからこそ目立つ、「相違」をどうとらえるか?
「自分ではない他者」を考えるときにも有効なヒントになるかも? な一本です。


2024年11月13日(水) ぜろ FT新聞 No.4312

第4回【忌まわしきグラファリアンの蛹】ゲームブックリプレイ 
・テンポのよい語り口で勝負する、ぜろ氏のリプレイ記事、第411回をお届けしました。
今回はFT書房のゲームブック「クトゥルー短編集2 暗黒詩篇」の中から、中山将平著「忌まわしきグラファリアンの蛹」に挑戦します。
友人3人で、打ち捨てられた地下鉄の探検に来た主人公。
不審な死体を発見したうえに閉じ込められ、さらに一緒に来ていたアダムまでが犠牲になりました。
友人ライアンがグラファリアンの信者。私たちをグラファリアンへの生贄に捧げようとしている。
そこまではわかりましたが、どううまく立ち回れば生き残れるのか、それがわからないままゲームオーバーを重ねます。
そんな中、ぜろさんはある気づきに達します。
「サブレールの情報を得る」のが鍵なのではないか!?
はたしてぜろさんの目論見は当たり、見事悪夢の迷宮を脱出できるか?
そして、意外などんでん返しが……。
いかにも「クトゥルフ」らしい結末を、どうぞご堪能あれ!


2024年11月14日(木) 丹野佑 FT新聞 No.4313

Re:リソース@20代からのゲームブック115 
・過去の人気記事を再配信するReシリーズ。
丹野佑氏による『20代からのゲームブック』
今回は第115回。テーマは『マクガフィン』
「マクガフィン」って何だ!? 見たことも聞いたこともねぇぞ!
とおっしゃられる方。それこそがマクガフィンの「本質」なのです!?
好奇心をくすぐられる方は、ぜひ本記事を!


2024年11月15日(金) 休刊日 FT新聞 No.4314

休刊日のお知らせ 
・毎週金曜日は、読者から投稿された記事がここに入れるように、空けてある曜日です。
あなたの記事を、お待ちしております!


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■今週の読者様の声のご紹介
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ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。
紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。
すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。

↓↓

(ghostwriterさん)
中世ヨーロッパの生活呪文楽しみにしていたので終わるのは寂しいです。
中世ヨーロッパの生活の様子や領主の在り方など創作やTRPGを遊ぶ上で大変参考になる内容でした。
この呪文詩を巡る物語が、本になることを願っています。

(お返事:テンプラソバ)
お言葉とても嬉しいです!ありがとうございます!
10世紀前後のイングランドという他ではそれほど見られない時代の「中世ヨーロッパ」を描くことができて私も楽しかったです!
ghostwriterさんからも、色々なご感想を頂けて嬉しかったです!改めてありがとうございました!


(ジャラル アフサラールさん)
日本のファンタジーではドワーフ=頑固で酒好きというイメージが既に確立されていますね。これは海外小説とかの影響だと思いますし、ダークエルフがナイスバディのHな種族(笑)になっているのは日本のアニメや漫画の影響が強いでしょうし、ホビット(グラスランナー)が軽薄でしょーもないことをするトラブルメーカー(笑)になっているのは日本ではTRPGの影響が強いように思えます。『カエルの勇者ケロナイツ』の「友好種族」がどういう印象になるのか?はこれからプレイする皆さんの影響次第かも知れませんね。

(お返事:中山将平)
いつもご感想をいただき、ありがとうございます。
「遊ばれたゲームでの出来事」自体が新たなイメージを形作っていくというのは興味深い流れですね。
そういうイメージがプレイグループごとに自然発生することがあれば、作る者として冥利に尽きると感じています。


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2024年11月15日金曜日

休刊日のお知らせ FT新聞 No.4314

おはようございます。
本日は、タイトルのとおり休刊日です。

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あなたの記事を、お待ちしております!

FT新聞編集部一同


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2024年11月14日木曜日

Re:マクガフィン@20代からのゲームブック115 FT新聞 No.4313

FT新聞編集長の水波流です。
本日は、Reシリーズ・丹野佑氏による『20代からのゲームブック』
元は丹野氏が20代のとき、約3年に渡って書き綴られた名コラムの再録です。
(2014年2月5日 FT新聞No.391〜2016年11月23日 FT新聞No.1412)

☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆
(編註:この記事は、過去の人気記事を再配信するReシリーズです。文中のコメントは全て当時のものとなっております)

 おはようございます。丹野です。
 今日から6月です。暦の上では、もう完全に夏といってよさそうです。
 衣替えやクールビズで毎日の服装が身軽になった、という方もいらっしゃるでしょう。
 丹野としては『デッドプール』の公開日なので、初日早々に見るつもりです。
 心機一転、気持ちをリフレッシュしていきましょう。


■ライオンを捕まえる道具(ではない)
 マクガフィンという言葉があります。
 マクガフィンが一体何なのかは横に置いておきましょう。どうでもいいじゃないですか、マクガフィンなんて!
 ……と言うのは、冗談なのですが、知らない人にとっては本当に意味不明だと思うので、ちゃんと解説しておきます。
 
 マクガフィンというのは、映画監督のヒッチコックがよく使っていた言葉で、「物語の内部では重要だが、本当は何でもいいもの」のことを指します。
 たとえば、スパイ映画においては、世界を揺るがす重要な情報が入ったマイクロチップのことを指します。
 あるいは冒険ものにおいては古代文明の残した宝物だったり、野球漫画においては甲子園の優勝だったりします。
 これらは作品の内部では登場人物にとって非常に大事なものですが、テーマを語る上ではほかのものに置き換えても話の筋が通ってしまうものです。
 マイクロチップではなくて迷子になった猫を探してもいいし、甲子園優勝ではなくカードゲームのチャンピオンになることでも、同じことを語ることができます。

 特に映画ではストーリーを引っ張るために多用される手法です。
 最近見た映画を思い出してみてください、マクガフィンが思い至りませんか?
 たとえば肉食獣を狂暴化させる原因だったり、ウィンターソルジャーの正体だったり、クレーン射撃用のショットガンだったり……。

■マクガフィンより大事な宝
 さて、マクガフィンは登場人物たちにとっては重要ですが、作者にとってはそれほど重要ではないこともあります。
 ゲームブックでも、最終的に主人公がお宝を手にするということはあります。ありますが、読者にとってより重要なのは、それを手に入れる過程での冒険だったり、悪を倒したという達成感だったりします。
 いわゆる「これまでの冒険こそが最大の宝だったのだ」というやつですが、作者の視点からすれば、手に入れたら話が終わってしまう宝物より、その過程で描かれるストーリーのほうが重要、というのは当然ですね。

 また、主人公にとっても、マクガフィンに相当するものは本当は重要なものではない場合もあります。
 作中世界においても、本当の宝が別にある、ということは少なくありません。
 「本当の宝」とは、たとえば他者からの愛だったり、故郷への帰還だったり、世界の平和だったりと、その冒険の結末で描かれる状態のことです。

 一度この構造を知ってしまうと、物語の見え方が変わってしまうたぐいの概念ですが、わかっているからこその楽しみ方もいろいろとわかると思います。
 あなたも、身近なマクガフィン(?)を探してみてください!


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