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2026年6月25日木曜日

D&D第4版リプレイ〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜 第1回 FT新聞 No.4901

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版リプレイ 竜の予言に選ばれし者たち 〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜 連載第1回 岡和田晃 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ▼はじめに 本作は、かつて日本語版公式サイトに掲載されていた、マジカルパンクな世界・エベロンを舞台とした『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版リプレイ「竜の予言に選ばれし者たち」の続編です。 以前ホビージャパンが運営していたD&D日本語版公式サイトに第1話(2010年)および第2話(2011年)が掲載された後、著者(岡和田)の不調により中断を余儀なくされていました。当時の読者や関係諸氏へは、深くお詫び申し上げます。その後、第3話「リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ」を書き上げていたのですが、時期を逸しており、ホビージャパン社への持ち込みがかないませんでした。 D&D第4版は2014年に日本語版の契約が終了し、2017年からはホビージャパン社が第5版の日本語版を展開していましたが、2022年からはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社に権利が移っています。 D&D第4版は日本語版の関連製品が月刊ペースで出るなど特にラインナップが充実していたシステムですが、今日では往々にして過小評価されているように見えなくもありません。その面白さを再認識していただく一助として、またD&D第4版のリプレイじたいは世に読めるものも限られていることから、資料的価値にも鑑み、第3話を分割掲載していきたいと思います。あたたかくお迎えいただけましたら幸いです。 ▼編集部より こちらのリプレイは、汎用的なTRPGセッションの指南書としても、非常に有益な内容です。 参加者は初心者の女子大生、留学中の海外ゲーマー、アナログゲーム研究家、ゲームデザイナー、翻訳家・イラストレーターと多様な方々で、特に初心者のプレイングを見ることは、システムに関わらずTRPGのセッションの参考になるはずです。 ぜひTRPGの入門記事としてもお役立てください。使用されている各種ルールブック日本語版はすべて絶版ですが、古書市場で入手が可能ですし、いまだファンも多いシステムです。 当時のサイトは閉鎖されていますが、第1話・第2話の掲載分はウェブアーカイブで閲覧可能です。D&D第4版や舞台の世界観そのものの解説にもなっておりますので、未読の方は以下よりご覧ください。 https://web.archive.org/web/20110520091921/http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/article/web_replay_eb/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ▼『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版リプレイ〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜 連載第1回:バジリスクの卵 【DM・プレイヤー紹介】(※プロフィールは、リプレイを収録した2011年時点のもの) DM:ダンジョンマスター (岡和田晃)今回のセッションの語り部にして、司会・進行・判定役を一手に司る役回り。シナリオも、各種サプリメントを読み込み、オリジナルな自信作を仕上げた。 ネディア:ヒューマンのレンジャー (PL中山葵)18歳の女子大生。大学に入る前は地元で弟や友人たちと文庫本で発売されている国産RPGを中心に遊んでいたが、ルールブックを眺めたり、リプレイを読んだりすることの方が多かった。D&Dは初心者。 ジュス:ティーフリングのウィザード (PLノダソル)韓国人ゲーマー。現在、日本の大学へ留学中。流暢な日本語を駆使して、RPGのセッションに参加することができる。D&Dは初心者だが、プレイングは大胆不敵。 ベック:ウォーフォージドのファイター (PL高橋志行)アナログゲーム研究家で、多数の論考を発表している。筆者が担当した『ウォーハンマーRPG』第2版リプレイに、プレイヤーとして参加してもらった。D&D第4版は初心者。 ヘルメス:ヒューマンのアーティフィサー (PLカナイセイジ)サークル「カナイ製作所」を主宰するアナログゲームデザイナー。ボードゲームやカードゲームのキレのいいデザインにより海外からも注目を集めているが、もともとアツいTRPGファンでもある。 クシュタリ:カラシュターのパラディン (PL見田航介)D&D第4版や『ウォーハンマーRPG』や各種ボードゲームなどの翻訳家として活躍するのみならず、『GAME LINK』や『Role&Roll』といったTRPG系の定期刊行物や国産RPGのイラストワークも手掛けている。 ●クエストの確認 DM(ダンジョン・マスター)岡和田(以下、DM):第1回・第2回の冒険を経て、君たちは無事、トレイルブレイザーズを救い出し、地下竜教団が執り行っていた邪悪な儀式を阻止することができました。“竜の予言書”の洞窟を異形どもから浄化し、主要クエストを達成することができたのです。 一同:やったー! DM:また、各人の副次クエスト達成状況を少し確認しましょうか。(メモを見ながら)ネディアの副次クエスト「ヘタレなランバートを奮起させる」、そしてジュスの副次クエスト「“爆裂竜”モニクを倒す」は無事、達成されました。 中山(以下、ネディア):わーい。 ノダソル(以下、ジュス):ざっとこんなもんよ! カナイ(以下、ヘルメス):しかし、俺の副次クエスト「女性たちが廃人にされた手がかりをつかむ」(第1話参照)については、まだ手がかりがないな……。 高橋(以下、ベック):トレイルブレイザーズの救出を優先したのですから、やむをえないでしょう。情報収集に時間をかけすぎたら、トレイルブレイザーズの面々を助けられなかった可能性もありました。自分は「印章指輪をテリクの街に届ける」というクエストを与えられていますが、それについては、この後で成し遂げるつもりです。  会話型RPGのシナリオは、プレイヤーの展開や創意工夫によって幾重もの広がりや分岐を見せるのが常だ。一本道のシナリオが用意されていることもあるが、プレイヤーが変われば、まったく別の冒険のように見えることも、しばしばである。 見田(以下、クシュタリ):死霊術士の情報は得たかったがな。急ぎの用がないのであれば、邪悪なものどもが、再度、ピートランドの村を襲うようなことがないよう警戒態勢を敷くのがベストだと思うぞ。それに協力しつつ、情報収集を行うというのはいかがかな。 DM:面白いので、それ採用させてもらいます。 ネディア:クエストのコンプリートは難しいものですね。 ●後宮の秘密 DM:それでは、もう少しお付き合いを……(語り部口調で)。  君たちはしばらく時間をかけ、トレイルブレイザーズたちや、開拓に出た村人、立ち寄る行商人、さらにはコボルドの戦司祭である“ゲラ”という名前のコボルドや、その子どもたちから、あれやこれやと情報を集めてきました。すると、1つの大きな事実が浮かび上がってきたのです。  まず、村の少女の一人、かつてはカルナスの首都コースで働いていた女の子。彼女がしばらく前に、身体を壊して村へ戻ってきたことがわかりました。彼女がコースで見聞きした情報をあれこれ繋ぎ合せるうちに、(ヘルメスのもとへ送られてきた)かつての美貌をうかがわせる患者たちは、カルナス国王カイウスIII世の後宮で働いていた者たちと判明したのです。コースの隣にあるアターの街にいた女性も、その大半はコースの後宮で国王の側仕えをしていた人たちでした。 ヘルメス:患者たちはその話をしていたのかな? DM:いいえ。きつく口止めをされていたのか、それとも何か魔法的な制約を課せられていたのかは不明です。ヘルメスが看た患者にしても、なんとか言葉の断片を辿っていくうちに、あたりをつけられた程度ですね。 ヘルメス:カルナスの後宮を取り仕切っているのは、どういう人物なんだろう? DM:ビューティ。ヒューマンではなく、流線型をしたフォルムを誇る妖艶なウォーフォージドですね。後宮は、彼女の管轄下にあります。また、彼女はカルナスの貴族、ハルデン・ド=オリエン卿の側近とも言われています。 ヘルメス:なかなか厄介だが、つながってきたな。 ネディア:オリエン氏族に関係しているのですね。そのハルデン卿が、どのような人物かわかりますか。わたしの父の知り合いだったりします? DM:じゃあ、ネディアは〈事情通〉でロールをして下さい。 ネディア:(ころころ)15です。 DM:はい、お察しの通り知り合いです(笑)ただハルデン卿は、ネディアの父ゾグルドとあまり仲がよくありません。政治的なライバル、と言ってしまってよいかも。ネディアの父が、事あるごとに新たな“ライトニング・レイル”の路線を切り開き、少しでも販路を広げられるようにすべきだと主張しているのに対し、ハルデン卿は保守的で、現状の路線を維持しながら利権を最大化せよと主張しています。 ベック:改革派と守旧派。まっこうから対立していますね。政敵同士かあ。 ネディア:あああ、ちょっとやっかいですね……。 ●バジリスクの卵 DM:一方、ベックは、トレイルブレイザーズが落ち着くのを待ってから、印章指輪をテリクの街まで届けに向かいました。道中、ちょこざいなオークの山賊などと出くわしたものの、君のような英雄の敵ではありません。『武勇の書』のコラムを参考に考えると、D&Dの第4版では、たとえ1レベルのファイターであっても、素養のある200人に1人出るか出ないかの逸材なのですよ。 ヘルメス:きっと相手は雑魚だったんだろうな(笑) ベック:ひどい(笑)クリーヴ/薙ぎ払いが唸りを上げたに違いありませんね。 DM:まあ、そんな感じかな(笑)ちょこざいなと撃退しつつ、テリクの街へ到着します。すると、目指す先のフィッツギボン商会は、ブラックマーケットの一角で、すぐに見つかりましたよ。  D&D第4版はパーティで戦闘することを前提としてバランスが組まれているため、分散したパーティが個々のシーンで戦闘をすると、往々にしてバランスが崩れてしまう。ただし、個人行動をしている際にまったく敵と鉢合わせしないのも不自然ではあるので、適度、演出を混ぜていくというのもひとつの方法だ。時間に余裕があるDMは、パーティ単位ではなく、戦闘における個々のPCの性能もチェックしておくとよいだろう。 ベック:ブラックマーケットですか! ずいぶん活気がある市なのだなあと思っておきます(笑) DM:商会に案内されて、印章指輪を届けると、事務方の手続きに促されます。そして待たされた挙句に、最低限の手間賃を渡されて、晴れて君はお役御免、放逐されるということになりました。無愛想、取り付くしまもありゃしません。 ベック:おやおや、主人の忌わの際に立ち会った者を前にして、ずいぶんと{邪険/じゃけん}な対応ですね。 DM:ウォーフォージドはヒューマノイドではなく「モノ」であるという思い込みが、いまだ拭えていないのかもしれません。カルナスは保守的な土地柄ですし……。あるいは、取り次いでくれたのが商会を取り仕切っているフィッツギボン氏当人ではなく代理の番頭だったからかもしれません。 DM/番頭:「君の主人が亡くなってしまわれたのは残念だが、こういう時代だ、仕方あるまい。印象指輪が残っているのが、不幸中の幸いといったところだ……」 ベック:言葉もなく、立ち尽くしています。 クシュタリ:ひょっとして、ベックが殺したと疑われてはいたりします? DM:その可能性は低そう。番頭さん曰く、あくまでウォーフォージドはモノなのだから、主人に危害を加えてはならないとプログラミングされているだろうと考えているのです。ひょっとすると、その他、主人の命令には背かない、自己防衛機構を働かせるうえでも上記2点を優先するという「ウォーフォージドの三原則」が刷り込まれていると思っているのかもしれません。 ベック:うわー。(有名なSF作家)アイザック・アシモフの「ロボット三原則」で片付けられてしまうとは(笑)  念のために言っておけば、「ウォーフォージド三原則」というのものが、オフィシャル設定に存在するわけではない。  ただウォーフォージドがいかなる動力で動き、どのようなシステムがプログラミングされているのかは、ユーザーの創造性に委ねられている部分が多いので、ルール上、特に問題が起きるようなものでなければ、自由に発想してしまっても面白いだろう。ハードディスクで動いているウォーフォージド、からくり仕掛けのウォーフォージドなど……。  演出に凝ったり、設定の隙間を自分なりに埋めていくのも、大事な楽しみ方の一つなのだ。 ベック:……いまだウォーフォージドは、まともな知的種族とみなされていないのですねぇ。 クシュタリ:まあ、気を落とすでない。 ベック:そうだ、バジリスクの卵(第1話参照)についてお聞きしないと。「ところで番頭さん、バジリスクの卵というものは、どうなったのか教えていただけませんか?」 DM/番頭:「ああ、そのことか。久しぶりの上物だっていうから、さる“高貴なお方”が、高値で買ってくださったよ」 ベック:「その“高貴なお方”のお名前は?」 DM:番頭はよほど嬉しかったのか、つい自慢げに「コースのハルデン・ド=オリエン卿というお方だ」と口を滑らせてしまうよ。 一同:つながった〜(どよめく)。 DM:いやいや、ベック以外はここにいないんですよ(笑)さすがにしゃべりすぎたと判断したのか、番頭はそれ以上教えてはくれませんね。 ベック:いったい、何に使うんでしょう? ヘルメス:儀式の触媒になると言っていたっけなあ。  ここで番頭が口を滑らせたのは、シティ・アドベンチャーであまり情報を出し惜しみしてしまうと、セッションが停滞する原因となるから。ベックが自然にロールプレイできていたので、ここは情報を与えることにした次第。  また、今回のようにパーティが分散した状態だと、再度合流するまでは、情報の共有ができないはずだ。しかし、(キャラクターではなく)プレイヤーは同じ場所で顔を合わせているわけだから、ついつい他人のシーンにツッコミを入れたくなってしまうのは人のサガだ。そこで今回DMは、セッションを円滑に進めるため、ほどほどのツッコミは容認するスタンスを取っている。マスタリングは柔軟性が大事なのだ。 ●成長、成長! DM:それ以上の手がかりは得られませんでしたが、ベックはとりあえずピートランドへ戻ってきましたよ。 ヘルメス:オレの副次クエストの手がかりは得られたと考えていいかな? DM:はい、OKです。 ヘルメス:よくやった、ベック! DM:それでは、経験点の計算に移りましょうか。  D&D第4版では、成長というのは最も楽しい瞬間の一つだ。それまでの苦労が報われ、成長し、さらにスケールの大きな冒険に乗り出すことができるようになるのだから。  『プレイヤーズ・ハンドブック』のP.27には、レベルアップの手順が記されている。レベルアップのためには、経験点が必要だ。経験点を獲得するには、主要クエストや副次クエストを達成したり、あるいは遭遇時にモンスターを撃退したり、パズルを解いたりすることで、キャラクターに成長するきっかけを与えてやることが大事だ。  今回のアドベンチャーでは、主要クエストの経験点が1250、PC(プレイヤー・キャラクター)各人の副次クエストが250。ちなみにレベル2になるために必要な経験点は1000である。  DMは各遭遇の経験点をそれぞれ割り出していく。撃退したモンスターの経験点や、うまく解除した罠や危険要因に設定された経験点を合計し、それらをパーティの人数で頭割りしていくのだ。結果、レベルが2になるまでの要件を、無事に満たしていたことがわかった(つまり、レベルアップに必要な経験点1000を超えていた)。 ネディア:やっとレベル2になれるのね!(感涙) ジュス:俺様の秘術も、さらなる冴えを見せるわけだな。 ヘルメス:レベル2になると、汎用パワーを1つ、特技を1つゲットできます。 ネディア:汎用パワーって? DM:汎用パワーとは、自分や味方を支援するためのパワーです。一見地味だけど意外に役立つパワーが、たくさん用意されていますよ。 ネディア:(ルールブックを見ながら)レベルの半分に基づく数値(攻撃基本値、防御値、イニシアチブ、技能判定、能力値判定)のすべてが1上がるんですね、嬉しい。 ジュス:ヒット・ポイントも、キャラクター・クラス毎に決められた数値に【耐久力】修正値をプラスしたぶんだけ上昇するようですね。これでウィザードでも生還できそうです(笑) DM:それでは、残りの時間で、各自相談しながらレベルアップ作業を行なってくださいね。間に合わなかったぶんは、次のセッションまでに、家でやってきてもらってもかまいませんよ〜。 一同:は〜い!  こうして2レベルにアップしたパーティ。遭遇での生還率も格段にアップした。さらに強力になって、新たな冒険に乗り出すこととなったのだ。  その後も、数回のセッションを重ね、テリクの街周辺を冒険しながら、“竜(ドラゴン)の予言”をめぐる情報を探し続ける一行。  このように、キャンペーン・ゲーム(1回きりのセッションではなく、継続するセッションのこと)では、大河ドラマのような複雑で壮大な物語が紡ぎ出されていくことになるが、5レベルになった時点から、話を再開させるとしよう。  (続く) “『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版リプレイ 竜の予言に選ばれし者たち 〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜” is unofficial Fan Content permitted under the Fan Content Policy.Not approved/endorsed by Wizards. 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2026年6月24日水曜日

第2回【蜂竜の森】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4900

第2回【蜂竜の森】ローグライクハーフリプレイ ※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「蜂竜の森」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。 ぜろです。 ローグライクハーフ「蜂竜の森」の冒険譚です。 妖狐のフォルネ、魔猫のニャルラ。二匹のお供を連れたタイガの冒険です。 今回の目当ては「蜂竜の王蜜」。 蜂竜の巣の中でなければ手に入らないそれを、コーネリアス商会の料理人クックロッド氏の依頼で引き受けたタイガたちです。 しかし蜂竜は、スズメバチとドラゴンの両方の特性を兼ね備えたという凶暴かつ巨大な魔獣。 今回の依頼はかなり手ごわそうです。 【フォルネ(妖狐) レベル13 技量点:2 生命点:5 魔術点:4 従者点:8】 【装備】(人間形態でのみ効果あり) 片手武器 木盾(生命点+1) 鎖鎧(生命点+1防御ロール+1) <スキル> 【変化】人間形態に変化する。 【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。 【西法術:氷槍】魔術ロール成功で2点ダメージ 【持ち物】 1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。 2草避けのお守り 植物によるアクシデントへの対応力を上げる。 【ニャルラ(魔猫) レベル13 技量点:1 生命点:10 器用点:8 従者点:5】 【装備】なし <スキル> 【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない 【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。 【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。 【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。 【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。 【温存経験点】1 【タイガ 従者 荷物持ち】 【持ち物】 食料2 金貨5 1 蟷螂蜂毒 3回分 追加ダメージ1 巨大樹の迷宮P56 2 ロープ ●アタック01-3 タイガと水の魔物 【13 清流の主】 蜂竜の巣が発見されたのは、この森の奥深くという。 「百竜の森」と呼ばれる巨大な繭の方向へ向かうが、そこに至るまでの中間地点くらいらしい。 「『百竜の森』へ近づくほど、見たこともない奇妙な生き物が出てくるっていいます」 「丸々獣やメガレオンも出るって聞いたの〜」 フォルネとニャルラの会話は、同じ話題なのに興味の対象が明らかに違うのがおもしろい。 微妙にかみ合わない会話をしているが、お互い別に気にもしていない。 森はいかにも、熱帯の森といった感じの植生だ。 小道は、広い川に沿って奥へと延びている。ワニでも出てきそう。 いや、この場合ワニドラゴンとか、鰐竜とかになるのかな。 そんなことを考えていたら、川のほど近くでざばあっと、巨大な魚がはねた。 その水の勢いはすさまじく、僕にしこたま水がかかった。 そして次の瞬間、足首のあたりをものすごい力でつかまれ、僕は一気に水の方へと引きずり込まれたんだ。 その瞬間、僕はたしかに見た。 さっき、巨大な魚だと思っていたものには、コウモリのような羽根が生えており、さらには水かきのついた足のようなものがついていたこと。 これは断じて魚などではない。百竜の森で生まれた、魚と竜とが合わさった個体に違いない。 「タイガさまっ!」 僕の目の前で、銀毛の狐がせつなげな表情で前脚を伸ばし水に飛び込んでくる光景が見えた。 けれど、それは僕には届かなかった。 僕はしこたま水を飲み……そしてそのまま、意識は闇の底へと沈んでいった。 *** 次に僕の意識が浮かび上がった時には、口の中に空気が強引に押し込まれてきていた。 その空気は、僕の体内の抵抗をものともせずに、肺のあたりまでに達する。 次には、胸が上から強く繰り返し圧迫される。たまらなく痛い。そして苦しい。 その時、のどもとにひっかかっていた「なにか」が外れたような感覚がして、僕は「がはっ」とせき込んだ。 それと同時に大量の水を吐き出す。ぼんやりしていた意識が一気に鮮明になった。 覚醒。目が開く。 そこには、涙ぐみながら必死の形相で僕の胸をぐいぐいと押している、髪をふり乱した和装の少年の姿があった。 「……フォル……ネ?」 「はい。……はい! タイガさま、タイガさまっ!」 「たいがおきたっ!!」 僕はようやく、自分の身になにが起きていたのか理解した。 魚の怪物に襲われ、水の中に引きずり込まれ、大量の水を飲んで意識を失っていた。 それを助けてくれたのは、フォルネとニャルラだ。 「ありがとう……助けてくれて……」 力のない声でお礼を言うと、フォルネが泣き崩れた。 「違うんです。私は……届かなかったんです。タイガさまを必ず守ると誓ったのに、目の前でみすみす……」 「アタイがギリギリ間に合ったのよ!」 ニャルラがドヤ顔でふんぞり返っている。 「それでも、ありがとうだよフォルネ。意識を失くした僕を介抱してくれたんでしょ」 「たいが、目をあけないから心配したのよ」 「ニャルラもありがとう」 フォルネは顔面をぐしゃぐしゃにしながら、声にならない声を上げている。 僕は寝たままでゆっくりと腕を伸ばすと、フォルネの頭をなでて、もう一度「ありがとう」と伝えた。 「……あの怪物は、どうなったの?」 フォルネは感情の揺れが整わない様子だったので、ニャルラに尋ねた。 「逃げられちゃった……」 ニャルラはさらっと答えた。 逃げていったのならかまわない。戦っていたら、逆に危なかったかもしれないし。 僕は、自分が寝かされているのが道から奥に入った森の中ということに気づいた。 「あれは自分は魚だと油断させておいて、近寄った者を川に引きずり込む狡猾な魔物です。川の近くは危険と判断したので、奥へ」 フォルネはようやく少し落ち着きを取り戻してきた。 「タイガさま、この森はかなり危険です。依頼をキャンセルして、戻りませんか」 フォルネが、そんなことを言い出した。今の出来事がかなりショックだったのだろう。それはわかる。 「お〜みつほしいけど、がまんするよ。たいがしんじゃったら、やだもん」 ニャルラまでそんな風に言い出した。 僕は体を起こして全身を確認する。掴まれた足首が少しじんじんするけれど、動作に問題はない。 他に身体的なダメージはない。 僕は少し考えて、言った。 「まだ冒険は始まったばかりだし、もう少しだけ行ってみよう。それで、どうしても僕たちの力に見合わないと思ったら、引き返せばいい」 「……タイガさまが、そうおっしゃるなら」 「わかった。じゃあ、出て来た敵はぜんぶアタイがやっつけちゃうね」 僕たちは少しの休憩をはさんで、旅を再開した。 [プレイログ] ・清流の主は従者を狙う。救出には【筋力ロール】または【幸運ロール】で目標値5。 ・荷物持ち(タイガ)の場合、【筋力ロール】に+2の修正。 ・フォルネは魔術点、ニャルラは器用点のキャラクターのため修正の恩恵は受けられない。技量点にて判定。 →フォルネ、サイコロの出目2+技量点2=4 失敗 ・2人判定してはいけないと書いてないので、ニャルラも判定する。 →ニャルラ、サイコロの出目5+技量点1=6 成功! ●アタック01-4 竜人の娘キャティと勇者さま 【21 竜人の村】 道は徐々に川から離れたため、僕たちは少し安心した。 けれど、森の中なら森の中で、別の危険はある。注意しなければ。 やがて、少し開けた場所に出た。 柵などの囲いが見え、高い木々の上に家らしきものが建てられているのも見えた。 どうやら、小さな集落らしい。 やがて、木の上にいたであろう人物が降りてきて、僕たちのところに来た。 たぶん、この集落の見張り番だろう。 見たところ、弓矢で武装した若者といったところだ。 けど、それだけではない。頭には、竜を思わせる角と特徴的な耳がついていた。 人間ではないのだ。竜人といったところだろうか。 「子どもがこんな危険な森に来るとは。迷子とは思えないが、何をしにこの村へ来たのだ」 さあ、なんて答えよう。 とはいえ、森の中で生活を営んでいる人たちなのだろうから、別に嘘をついたり隠しごとをしたりはしなくても、いいかな。 「僕たち依頼を受けて、蜂竜の巣を探しています」 「アタイたち、お〜みつを取りにいくのよ」 それを聞いた竜人の若者の顔が、ぱあっと明るくなった。 「なんと、あの蜂竜を!」 それだけで、この村も蜂竜に悩まされていることがわかった。 「小さな冒険者さん方。我々はあなたを歓待しよう。どうぞ村の中へ」 僕たちは、あっさりと村へと通された。 村に入ると、ひとり、またひとりと竜人たちが寄ってきて、ちょっとした集まりみたいになった。 竜人たちは僕たちに興味があるみたいだ。 「ようこそ旅のかた。蜂竜と戦う者を、わしらは歓迎する」 竜人の老人がそう語りかけてきた。村の長老って感じの人かな。 「いえ、僕たちは退治しに来たわけではなくて……」 「王蜜が目当てなのだろう? それでかまわない。蜂竜と敵対することに変わりはないのだから」 そうして長老は語り始めた。 もともとこの村は、百竜の森の中にあった。 百竜の森の中はかなり特殊で、常に新しい魔物が生み出される場所でもある。 彼ら竜人もそうした中で集落を作り、協力して生き延びてきた。 しかし、百竜の森を統べようと目論むヒュドラクイーンと、どこにも所属せずに生きてきた竜人の村は相容れることができない。 竜人たちは不本意ながら、ヒュドラクイーンとことを構えることとなってしまった。 ヒュドラクイーンの配下たちの攻撃は退け続けていたものの、争いの絶えない生活に疲弊した竜人たちは、ある年、百竜の森の繭が解ける時を狙い、百竜の森から外界の森へと拠点を移したのだという。 「しかし最近、百竜の森との境界が消える『繭なしの日』に蜂竜が外界に出てきたのだ」 聞けば蜂竜は、百竜の森の中でもかなりの危険生物として駆除対象になっていたそうだ。 強さと凶暴さと繁殖力をあわせ持つ恐ろしいクリーチャー。それが蜂竜。 「そのため村は現在、蜂竜特別警戒体制を敷いておる。蜂竜退治のために必要なものがあれば、物売りのキャティに用立ててもらうと良い」 僕はキャティさんのところを訪ねてみることにした。 小さな集落だから、目と鼻の先だ。 「タイガさま、私は少しお手伝いをしてきます。皆で村の防備を固めているところだというので」 「アタイも! アタイもいく〜」 そんなわけで、キャティさんのところへは僕だけで行くことになった。 そこには、基本的な武器や防具はだいたい取り扱っている。 竜人は人間と同じような体型をしているから、同じ装備を使うことができる。 ほかには、トカゲ型の騎乗生物なども扱っていた。 僕たちの主戦力、フォルネとニャルラはこういった装備はできないし、騎乗生物を連れて歩けるだけの余裕もない。 だから僕は、非常食の買い足しをしながら、キャティさんと少し話をしてみた。 キャティさんによれば、この村の男の多くは戦士で、今も蜂竜の討伐に出ているという。 また、男ばかりでなくキャティの姉も戦士として戦いに赴いているそうだ。 「それから、私たちには頼りになる勇者もついているんですよ!」 キャティさんは誇らしげに言った。うっとりとしたその表情は、その勇者に心奪われているように見えた。 「あ、でもナイトくんのことちゃんと説明しとかないと。あの人誤解されやすいから」 どうやらだいぶ特徴的な「勇者」らしい。 「えっとね。まず人間じゃなくて……竜人でもない。どちらかっていうとカブトムシに近いかな?」 キャティさん、意味がわかりません。 「あ、そう。そうよね。でもちゃんとカブトムシから人型に変形もできるから」 僕はますます混乱した。 どう聞いても、魔物のたぐいにしか聞こえない。 「ナイトくんは余所から来たのに、この村のことをすごく気にかけてくれているの。百竜の森にいた頃は、ヒュドラクイーンの配下に囚われた私の姉を救出してくれたこともあるのよ」 その強烈な特徴はともかく、強力な味方なのだろうということはわかった。 「それでね」 キャティがさらに何かを言おうとした時だ。 「タイガさま、大変です」 フォルネが人間の姿で、髪をふり乱して駆けてきた。きっと人の姿で村の手伝いをしていたんだろう。 僕の前で、あわてて妖狐の姿に戻ると、早口で報告した。 「近くで蜂竜の目撃が!」 「まあ大変。今、村で戦える人たちは、蜂竜討伐のために出てしまってるのよ」 「ナイトさんも?」 「そう。一緒に。もしかしたら、取りこぼした蜂竜がこちらに向かってきたのかも?」 とにかく、こうしてはいられない。 村を守る人がいないのなら、僕たちが行かないと。 「ニャルラは?」 「フォルネまって〜」 言うのとほぼ同時にニャルラが追いついてきた。 「ニャルラ、これから蜂竜との戦いになるよ。いける?」 「わお。たたかいならまかせといて〜!」 ニャルラはいきなり戦闘モードでたかぶっていた。 「そのやる気でお手伝いもできたらよかったんですけど」 「フォルネひどい〜。アタイもおてつだいしてたのに〜」 「作業してる村人をつかまえて『あれなに?それなに?』って聞きまわるのはお手伝いとは言いません」 「フォルネのいじわる〜」 「でも、ここからは大活躍してくれるんでしょう? 期待してますよ」 「うん! もっちろん」 心なしか、フォルネがニャルラの動かし方を心得てきている気がする。 「じゃキャティさん。僕たちは行くから。村長さんによろしく」 「わかったわ。タイガくんも気をつけてね」 僕たちは竜人の村を出て、蜂竜が出現したという方角に向かった。 [プレイログ] ・竜人の村でお手伝い判定。筋力ロールで目標値は4。 ・フォルネ サイコロの出目4+技量点2で成功。「手がかり」入手。 ・ニャルラ サイコロの出目2+技量点1で失敗。生命点-1。(ニャルラの生命点10→9) ●アタック01-5 ニャルラと蜂竜遭遇戦 【33 蜂竜(戦闘兵)】 僕たちは、蜂竜に初めて遭遇した。 向こうから一直線に飛んでくるそれは、見た目は巨大な蜂に見えた。 僕なんかよりもずっと大きい。人間の大人くらいのサイズはありそうだ。 蜂竜が接近してくると、より細かなディテールがわかる。 ぱっと見は蜂みたいだけど、そのがっしりした胴体は、竜の皮膚に近い。 蜂ならもっと虫っぽいと思う。どちらかというと動物的なつくりをしているみたいだ。 にもかかわらず、手足は妙に節くれだっている。そこはいやに昆虫っぽい。 あちらにとっては出会いがしらの事故のような遭遇だろうけれど、僕たちにとっては予定した流れだ。 蜂竜は、僕たちのことなど眼中にないかのように、直線的な動きで蹴散らそうとしてくる。 僕たちは戦闘態勢を取った。相手の反応を見てから動くつもりはない。 【蜂竜 レベル5 生命点4 攻撃回数1】 まずはフォルネが大きく跳躍する。 しかし空飛ぶ蜂竜の高度には一歩届かず空を切る。フォルネは危なげなく着地した。 そこへ、木を蹴って反動でさらに高く跳躍したニャルラがとびかかり、下からアッパー気味の猫パンチを繰り出した。 それは蜂竜の顎の下に見事にクリーンヒットし、大きくのけぞる。 ニャルラはそのまま空中でムーンサルトのような回転をすると、しなやかな脚を伸ばして胴体に猫キック。 ニャルラの連続攻撃を受けた蜂竜は大きくバランスを崩すと、地上へ落下する。 しかし、ニャルラの攻撃はそれで終わりではなかった。 ニャルラは空中で三回転しながら地上の蜂竜に狙いを定めると、きりもみ回転を加えてドリルのような両足蹴り。 蜂竜は羽根で地面の砂を巻き上げながら、ギリギリでかわして飛び立った。 そして、明らかに分が悪いことを悟ったのだろう。くるりと回ると、さきほど向かっていたのとは別方向に飛び去っていった。 「やだ逃げられちゃった〜」 「大丈夫だよニャルラ。竜人の村とは全然違う方向だから。これは逃げられたんじゃなくて、追い払ったっていうんだよ」 「そなの? じゃ、アタイのだいしょうりっ?」 「そうそう」 実際、息をもつかせぬ連続攻撃だった。 僕たちは、蜂竜を相手にしても十分に戦える自信を持つことができた。 「それにしても気になります。蜂竜の動きは、僕たちを狙うというよりも、やみくもに直線的に向かって来ているように見えました。そう、まるで何かから逃れるように」 「つまり、向こうに行けば、蜂竜がおそれる何かがいる。もしかしたら、竜人の戦士たちが戦っているのかも」 「行ってみましょう」 僕たちは、蜂竜が飛んできた方向に向かった。 やがて森が開け、花畑のような場所に出た。 そこで僕たちは見たんだ。 空中で対峙する、巨大な蜂とカブトムシを。 [プレイログ] 【蜂竜 レベル5 生命点4 攻撃回数1】 ・第1ラウンド フォルネの攻撃 サイコロの出目1 ファンブル ニャルラの攻撃 サイコロの出目6 クリティカル 蜂竜の生命点4→3 ニャルラの追加攻撃 サイコロの出目6 クリティカル 蜂竜の生命点3→2 ニャルラの追加攻撃 サイコロの出目2+技量点1 外れ 蜂竜は逃走 【フォルネ(妖狐) レベル13 技量点:2 生命点:5 魔術点:4 従者点:8】 【装備】(人間形態でのみ効果あり) 片手武器 木盾(生命点+1) 鎖鎧(生命点+1防御ロール+1) <スキル> 【変化】人間形態に変化する。 【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。 【西法術:氷槍】魔術ロール成功で2点ダメージ 【持ち物】 1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。 2草避けのお守り 植物によるアクシデントへの対応力を上げる。 【ニャルラ(魔猫) レベル13 技量点:1 生命点:10→9/10 器用点:8 従者点:5】 【装備】なし <スキル> 【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない 【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。 【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。 【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。 【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。 【温存経験点】1 【タイガ 従者 荷物持ち】 【持ち物】 食料2 金貨5 1 蟷螂蜂毒 3回分 追加ダメージ1 巨大樹の迷宮P56 2 ロープ 「手がかり」1 ■登場人物 タイガ 主人公の人間の少年。もうすぐ11歳。フォルネとニャルラの二匹を連れて旅をしている。 フォルネ 銀毛で3本尻尾の妖狐。タイガに心酔している。 ニャルラ 星空色の毛並みの良い魔猫。気まぐれ。 コンスタンサ コーネリアス商会の令嬢。通称コニー。オウカンワシにさらわれたところをタイガたちに救われる。 ヴァンダービルド コーネリアス商会の当主。コニーの父親。 クックロッド コーネリアス商会の料理人。蜂竜の王蜜取得に情熱を燃やす。 キャティ 竜人の村の道具屋。初出はゲームブック「百竜の森」。 ナイトくん カブトムシ形態から人間形態に変形できるキャティの「勇者さま」。 ■作品情報 作品名:蜂竜の森「ローグライクハーフ」d33シナリオ 著者:ロア・スペイダー 監修:紫隠ねこ、杉本=ヨハネ 発行所・発行元:FT書房 ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編 https://booth.pm/ja/items/4671946 巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ(「蜂竜の森」収録) https://ftbooks.booth.pm/items/5361362 本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。 https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。

2026年6月23日火曜日

Re:ゲームブックとホラー(後)@20代からのゲームブック126 FT新聞 No.4899

FT新聞編集長の水波流です。 本日は、Reシリーズ・丹野佑氏による『20代からのゲームブック』 元は丹野氏が20代のとき、約3年に渡って書き綴られた名コラムの再録です。 (2014年2月5日 FT新聞No.391〜2016年11月23日 FT新聞No.1412) (編註:文中のコメントは全て当時のものとなっております) ☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆  おはようございます。丹野です。  お盆の季節が過ぎて、いよいよ残暑の時期になってきましたね。  残暑と言いつつ、暑さという意味ではむしろここからが本番という気もします。  日差しも厳しいですし、外出の際は帽子をかぶるなど、日差し対策や水分補給をお忘れなく。  ポケモンGOを遊ぶために外を歩いているという人が丹野の知り合いにもけっこうな人数いますが、それで熱中症をおこしてしまっては元も子もありません。  真昼間から歩き回るよりも、涼しい時間帯にしたほうがいいかもしれませんね。 ■恐怖は死に近づくこと  三回にわたってお送りいたしておりますホラーについての連載、いよいよ最終回となりました。  さて今回お話しするのは、恐怖とはいったい何か、ホラーとは何か、そしてゲームブックとどのようにかかわってくるか、という総まとめをお送りいたします。  恐怖というのは、不思議な感情です。  恐怖を感じたときには、脳内で体を委縮させ、体を非活性化させる機能があります。ノルアドレナリンという物質が分泌されます。この物質は、瞳孔を開かせ、集中力を高める効果があります。  すなわち、周囲を見回して逃げ道を探し、恐怖の原因から逃げようとする働きといえます。これは、生物として自然な反応ですね。危険が迫っていることを感じるための機能といえます。  しかし、恐怖の原因に対して逃げられない状況になったとき……すなわち、その結果がはっきりと予測されると、今度はまた違った反応をおこします。  多量に生成されたノルアドレナリンは全身に鎮痛作用をもたらし、意欲を低下させます。つまり、「蛇に睨まれた蛙」のような、身がすくんだ状態になるわけですね。  極端に言えば、これは「死」の準備といえます。少しでも死の苦痛を軽減しようとする働きなわけですね。  ということは、自分から恐怖を感じることは、少しだけ死に近づくことといえます。 ■なぜホラーは成立する?  まとめると、恐怖は死に近づくことですから、ホラーというジャンルは、ちょっとだけ死ぬために読むものといえます。  ホラーの作者はちょっとだけ読者を殺しているわけです。やべえ、ちょっとだけ犯罪だ!  とはいえ、実際には命には危険があるわけではないので、ホラーはその恐怖感、不安感によって、疑似的に死を楽しむジャンルといえます。  不思議なことに、人間は自分の「死」を楽しもうとする性向を備えています。  それがなぜなのかは学術的な研究の結果を待つことにしましょう。  ホラーは必ずしも何もかもいい結果になってハッピーエンド、というわけではありませんから、「ストレスからの解放によるカタルシス」だけが目的とは考えられません。  むしろ、破滅すること、自分自身が消えてなくなってしまうことすらエンターテインメントとして楽しんでいるように思えます。  自分が死ぬことを想像したり、取り返しのつかないことが起きてしまうことをイメージしたりと、マイナスの方向に想像力を働かせることは、案外に楽しい……というのは、これを読んでいるあなたも感じるところがあるのではないでしょうか。 ■想像力がすべて  ホラーに関しては、映画よりも小説のほうが怖かった、ということはよく聞きます。  それはおもに、ホラーにおける想像力は主観的に働くものだから、ということはできるでしょう。  恐怖の感情は自分を守るために働くため、いかにその作品が自分と関係のあるものだと感じられるかが重要です。  さて、もうお分かりですね。  「自分」を起点に「想像」することに関しては、ゲームブックは非常に向いた媒体です。さらには、作者という他者が存在することもあり、自分自身のこととして受け取りやすい手法といえます。  ……というわけで、8月の前半を使って語ってきましたホラーについてのお話し、いかがでしたでしょうか。  これらのことを踏まえつつ、配信しておりますゲームブックを楽しんでもらえれば幸いです。 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。

2026年6月22日月曜日

アランツァへのいざない FT新聞 No.4898

おはようございます、自宅の書斎から杉本です☆ ワールドカップが好きだったのですが、最近は観ていません。 自分が選手として参加できないお祭りの時間は、自分がトライするボルダリングの時間に充てることに今はしています。 さて、今回の記事は「性差」についてです。 ◆女性冒険者について。 危険な職業に就くということは、この危険な世界において「種族的な全滅」を避けるために、何よりも優先されるべきことです。 そのため、アランツァにおいては、女性が冒険者になることは歓迎されます。 女性が危険な職業に就くことの妨げになる野卑な行い、強引なアプローチや下に見るような働きかけがまったくないわけではありませんが、一般的な見地としては「冒険者人口を半分にする行い」として忌避されます。 倫理的な理由よりも「1人でも多くの冒険者がいる必要性」が、アランツァ世界での女性のあり方に影響しています。 ◆性差の少ない世界観。 そもそもアランツァでは、男性と女性の肉体的な能力差が決定的に大きくはありません。体格も男女差が小さく、男性よりも背の高い女性が現実世界よりもずっと一般的で、珍しくありません。 そして、そのこと以上に決定的なのは「魔法の力」でしょう。 魔力、つまり魔術や奇跡などを行使できる力に関しては、男性のほうが優れていることはありません。 むしろ、女性のほうが優れているのではないかとする向きさえあります。 そのような背景ゆえに「冒険者としての男女差」は、取り沙汰されるほどにはなり得ません。 ◆中性について。 アランツァにおいては「中性」という性が明確に存在します。 性的な役割を担うことに忌避感を抱いた者が、ノードの濃い地域で生活を一定期間続けることでこの性へと変化します。 ノードは魔力が非常に濃いため、「その個体の根源的な欲求に従って、その姿を変える」力を持っているからです。 中性となったキャラクターは性的な特徴を持たなくなり、性的な欲求を失います。 アランツァではこのような個体を「中性」と呼びます。 これに対して妖精たちは「無性」と呼ばれます。 妖精たちは自分たちで増えることがなく、いわゆる性を持たないためそう呼ばれます。 ◆中性にも社会的役割はある。 アランツァの世界は中世ヨーロッパ的な価値観をある程度継承しているため、市民に「社会的役割」が求められるシーンがあります。 市民が求められる役割には大きくみっつあります。 そのうちのひとつは「人口を増やすこと」です。 市民はできうる限り家族をつくり、子どもというカタチで家族を増やし、養っていくことが理想とされます。 「中性」という存在はこの文脈において、外れた存在であるように映るかもしれません。 しかし、そうではありません。 アランツァでは養子が一般的な文化です。 この多産多死の世界では、親戚や友人、仲間の子を、子のないカップルや夫婦が育てることは珍しくありません。 つまり、中性であったり、同性愛者であったりする場合であっても、「養子をもらって育てる」という社会への参加方法があって、これが「立派な人物」であるかどうかの基準とされるわけです。 ◆冒険者と中性。 さて、市民が求められる残りの役割ですが……「社会に利益をもたらすこと」と「社会を損害から守ること」です。 このふたつは基本的に、職業を通じてまっとうされます……納税や仕事がそれにあたります。 冒険者という生き方は「社会を損害から守ること」という文脈において、大きく貢献していると考えられます。 それこそ、残りの役割(子どもの育成や納税など)がおざなりであっても、お釣りがくるほどに。 中性という生き方を選ぶとき、その人物は「養子をとること」を人生の選択肢に入れることになります。 しかし、自分の血がつながっていない子どもを育てることに対する抵抗感を覚える者も、そのなかにはいます。 そうした理由に後押しされて、冒険者になるキャラクターが存在する可能性もあります。 今回はこのあたりで。 それではまた!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。

2026年6月21日日曜日

ローグライクハーフシナリオソムリエ その5『巨人殺し』 FT新聞 No.4897

◇◆◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ローグライクハーフのシナリオソムリエ(自称)の本日のおススメシナリオ その5『巨人殺し』 天狗ろむ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇◆  おはようございます! 「1人用TRPGローグライクハーフ」の楽しさに魅せられ、ローグライクハーフのシナリオソムリエ(※)を目指す編集部員、天狗(あまく)ろむです。 (※ワイン専門の給仕人ソムリエのように、皆様のローグライクハーフのシナリオ選びの際の手助けが出来る人になりたいな、くらいの意味です)  さてこちらは、特に「個人制作シナリオの周知」を目的としたローグライクハーフのシナリオの紹介記事です。  ローグライクハーフのシナリオには、様々なクリーチャーが登場します。あなたにとって一番手強かったのはどんなクリーチャーでしたでしょうか? 個人的にはボスより道中のできごとのクリーチャーが手強かったりする印象があります。『黄昏の騎士』であれば〈ウォー・ジェスター〉だとか、出現数が10体以上になってしまった時の〈大ネズミ〉だとか……! そういう時に限って、「カチカチになったチーズ」を持っていなかったり……などなど、様々あるかなと思います。  冒険の道中のできごとであれば、【逃走】が可能ですが、中間イベントや最終イベントで待ち構えるクリーチャーとの戦闘はほぼ【逃走】することができません(天狗ろむが覚えている限り、『女王の肉』では逃げられる場合がありました。冒険としては失敗ですが……)。たとえそのボスが、【防御点】を持つ【巨大生物】で、あなたのPCには2点ダメージを与えられる攻撃手段がないとしても、です。本来であれば、ルール上では詰んだ、という状況でしょう……。  しかし、シナリオを通して知恵と策を総動員することで、本来なら倒すのが極めて困難な巨人を倒す……大ピンチからの逆転劇が出来るのだとしたら? やりがいもあるし、面白いに決まっていますよね!  という訳で、シナリオソムリエシリーズ第5弾は、文字通りジャイアントキリングなシナリオ『巨人殺し』をご紹介いたします。webブラウザ上で遊べるWebアプリ形式のプログラミング技術も素晴らしい、もるもさんより頂きました。  まずはご本人から紹介して頂きましょう! ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ FT新聞読者の皆様はじめまして、もるもと申します。 普段はnoteでローグライクハーフの自作シナリオなどを公開しております。 このたび拙作シナリオを紹介する機会を頂きましたので、僭越ながら記事を書かせていただきました。 ご一読いただけますと幸いです。 紹介シナリオ:「巨人殺し」 ジャンル:ファンタジー 形式:d33 世界観:共通世界(アランツァ) 難易度:普通 プレイ時間:15〜30分 適正レベル:13〜15 対象年齢:10-99歳 シナリオの公開場所:https://note.com/morumo16_7/n/ndfde2f17a9c8 本シナリオはWebブラウザ上で実行するWebアプリ形式で公開しています。 画面上のボタンをクリックすることで対応する出来事の内容が表示されます。また一部の出来事では、ゲームブックのように出来事の中で選択肢が表示され、選んだ行動によって展開が変化します。 ■シナリオのコンセプトについて ローグライクハーフには「巨大生物」という種類のクリーチャーが存在します。防御点1点を持つため、通常の攻撃ではダメージを与えることが出来ない非常に強力なクリーチャーです。まさにボスキャラとも言える存在ですが、その強力さ故に扱いが難しく、いつかシナリオに登場させたいと思っていました。本シナリオでは、主人公だけでなくNPCを含めた味方が一丸となって巨大生物に対抗する物語を描いています。 3部構成となっていますが、1回1回の冒険は比較的短時間でプレイ可能な内容になっていますので、お気軽にプレイしてみてください! ◇◆◇◆◇  ご紹介ありがとうございました!  もるもさんの作品は、どれもweb上で遊べる仕様になっているのですが、まず遊びやすい! というのが特徴の一つかなと思います。次のできごとが何枚目であるのか、最終イベントは何枚目なのか、というのが、一人で遊んでいると分からなくなる事がたまにあったりします。もしかしたらうっかり屋の天狗ろむだけかもしれませんが……ですが、もるもさん式webアプリではその点はプログラム上でやってくれますので、とても安心ですね。選択肢が出てくるときは、選んだ方の展開しか表示されないので、選ぶ時のドキドキ具合は、ゲームブックで指定されたパラグラフに飛ぶ時の感覚と似ています。そうなってくると他の選択肢も気になるので、周回して遊ぶのもより楽しい作品になっているかなと思います。  あらすじとしましては……。  ラドリド大陸南部に位置する商業都市ナゴールの南、ブランシェン山から連なる山岳地帯が舞台です。  その山麓付近に、30フィートを越える、荒ぶる巨人が現れ、近隣の村々を襲っているのです。30フィートはメートルで言うと9.144メートルだそうですから、10メートルは優に越えているのでしょう。現代にあるもので例を出すなら、電柱が8〜10メートル。それでいて筋骨隆々、大きな棍棒を振り回してくるのですから、何の備えもない〈弱いクリーチャー〉ばかりの村人たちでは、とても太刀打ちできません。冒頭では、とある少年の家族が襲われるショッキングなシーンも……!  早急に巨人討伐を……といきたいところですが、ナゴールは北方に好戦的なドラッツェンが座しており、軍隊の大半はそちらの警備で動けません。南方カラメールとの国境の警備を行っている部隊が討伐に赴きましたが、返り討ちに遭い半壊してしまいます。そんな訳で、本来はナゴール市内の警護を主とする、イングリッド隊長率いる衛士隊に白羽の矢が立ちました。このイングリッド隊長は、もるもさんの作品『腐った金貨』にも登場している、頼もしく格好良い印象の女性です。  本来の警護も行いながら、難易度の高い任務を完遂しなければならなくなったイングリッド隊長は、冒険者達に協力を求めます。その求めに応じたのが、あなたのPC(主人公)という訳ですね。  まずは巨人の居場所を突き止め、次に対巨人の攻撃手段を探し、最後には討伐! という流れになっています。  今回の敵である巨人は、もるもさんのご紹介にある通り、「防御点」というものを1点持っています。これは1点ダメージの攻撃を無効としてしまうので、2点ダメージの攻撃でなければダメージを与えることができません。つまり、通常の【攻撃ロール】は通用しないのです。とは言え、主人公が2点ダメージを与えることのできる【特殊技能】を持っていなくても、シナリオを進めると対策方法が見つかる可能性があります。むしろ持っていない主人公にこそ、是非とも挑んで欲しいシナリオです。勿論、【氷槍】などを覚えていた方が任務の成功率はぐんと上がりますけれどもね!  シナリオ1つ1つはd33形式で、1つにつき1回の冒険なのですが、今回のお話は3本仕立てのキャンペーン仕様です。舞台は一緒なのですがシナリオを1つクリアするごとに時間が経過しており、できごとによっては様々な変化があります。それもまた、徐々に巨人の被害が広がっている様を表していて、何とか食い止めなければ……! という気持ちになったりも。  また、今回の作品は巨人に村を襲われ、復讐を誓う少年と、厳しくも慈愛のあるイングリッド隊長の交流も見どころかなと思います。最後の方には、もしかしたらどこかで聞いた事もあるかもしれないワードも飛び出してきますよ。ヒントは、「世界で2番目に古いTRPG」。もるもさんにお尋ねしてみたら、「異国魔法ならぬ異世界の魔法ですね」との事でしたが、恐らくはアランツァと親和性がある世界なのではないかなと思っております。天狗ろむがそちらについてはまだまだ勉強中の身なので、これはこの辺りで切り上げさせていただきまして……。  シナリオタイトル通り、果たして『巨人殺し』を成し遂げることは出来るのか。  全てを失った少年の運命は如何に。  歯ごたえ抜群、激アツ&胸アツなストーリーは、クリアできた時に叫びだしたくなるほどの感激をもたらしてくれるでしょう!  是非ともあなたに遊んで頂きたい、おススメシナリオです!    プレイしてみた感想は、FT新聞の感想フォームからでも、作者さん自身に直接でも、どうぞお気軽にお寄せください!  それでは、今回はここまで。次回のシナリオ紹介記事にてお会いしましょう。  貴方に良き冒険のあらんことを!  天狗ろむでした! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。

2026年6月20日土曜日

FT新聞1ウィーク! 第697号 FT新聞 No.4896

From:水波流 梅雨入りとともに庭で伸び始めたドクダミを摘んで、乾燥させ、焙煎して、ドクダミ茶に。 しかし癖がありすぎる風味に閉口して、なかなか飲む手が進みません……。 まだ庭にはだいぶ生えているのですが……。 From:葉山海月 妙な話ですが、今も起こり続ける殺人事件・戦争。 彼らは「幽霊」つーかそんな死後の存在が、「無敵の殺人鬼になって帰ってくる」のが怖くないんでしょうか? いやね。夏場だから怪談じみた妄想を…… From:中山将平 僕ら、今月6月28日(日)に以下の2つのイベントにサークル参加します。 ・「トロールコン名古屋1」開催地:ラルゴ会議室 ・「ゲームアンティーク2026」開催地:大阪・西九条 此花会館 配置:【03】 お近くの方は、ぜひ遊びにお越しいただけましたら。 さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。 紹介文の執筆者は、以下の通りです。 (く)=くろやなぎ (天)=天狗ろむ (葉)=葉山海月 (明)=明日槇悠 (水)=水波流 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■6/14(日)~6/19(金)の記事一覧 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2026年6月14日(日)清水龍之介 FT新聞 No.4890 Re:オレニアックス生物学 Vol.4 『ウォードレイク』 ・過去の人気記事の再配信として、聖オレニアックス剣術学校のカメル・グラント教授による、アランツァ世界のクリーチャーたちに関する「生物学」の講義をお届けしました。 今回のテーマであるウォードレイクは、ローグライクハーフにも【龍族】【騎乗生物】のタグをもつクリーチャー〈ウォー・ドレイク〉として登場します。莫大な維持コストと従者点を必要としますが、中級レベルの冒険者なら、敵として戦うだけでなく一緒に冒険することも可能です! 以前からFT新聞を購読されている方なら、ぜろ氏による『戦場の風』(著:丹野佑)のリプレイを読み返してみるのもオススメです[2025/03/05〜06/11、ゲームブック版+ローグライクハーフ版、全11回+4回]。今回の講義で語られたウォードレイクの強さや飼育の大変さについて、その実際がよくわかる展開・描写がありますよ! (く) 2026年6月15日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4891 アランツァへのいざない アランツァ百氏族3 ・FT書房が展開するファンタジー世界「アランツァ」について深掘りする本連載、今回のお話は「氏族」についての最終回です。 カラメールやゴーブなどを拠点とする氏族の他、最後の方には、失われた一族なんてものも……彼らの生き残りもアランツァのどこかにはいるのでしょうか? 何だかお話に繋がりそうな香りがします。 百氏族(正確には89氏族ですが)の中で、気になる氏族、好きな氏族はいらっしゃいましたか?  良ければ是非教えてくださいね! (天) 2026年6月16日(火)丹野佑 FT新聞 No.4892 Re:ゲームブックとホラー(中)@20代からのゲームブック125 ・『巨大樹の迷宮』『戦場の風』などの著者である丹野佑氏による、10年ほど前にFT新聞で連載されていたコラムの再録シリーズ。先週からは「ゲームブックとホラー」をテーマとする回を3週連続でお届けしています。 「ゲームブックが構造的に持っている要素のいくらかは、そもそもホラー的である」という丹野氏。今回は、次のパラグラフを探して移動する、というゲームブック特有の構造に着目し、そこで生じる適度な「間」や「ストレス」の意味について語ります。 今回の丹野氏の考察は、特に紙媒体のゲームブックによく当てはまるもののように思います。では、電子媒体のゲームブック、あるいは「ゲームブック風」のアプリや電源系ゲームの場合、こうした「間」や「ストレス」の要素はどうなっているのか……といったことを考えてみるのも面白いかもしれません。 (く) 2026年6月17日(水)ぜろ FT新聞 No.4893 第1回【蜂竜の森】ローグライクハーフリプレイ ・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第496回。また新たな物語が始まります。今回は『巨大樹の迷宮』に収録のd33シナリオ『蜂竜の森』。こちらに挑むのは、以前『巨大樹の迷宮』を見事クリアした、少年タイガと、妖狐フォルネ、魔猫ニャルラの一人と二匹。再びの登場です! 冒頭からクライマックスめいた展開で始まった今作。蜂竜とは? 王蜜とは? (魔)猫に蜂蜜って大丈夫なの? なんて色んな疑問もありますが、今回はプロローグ部分にあたりますので、その辺りをしっかりタイガたちと共に追っていきましょう。 (天) 2026年6月18日(木) FT新聞 No.4894 齊藤飛鳥・小説リプレイvol.45『銀鼠の微睡』リプレイ  ・児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥氏によるゲームブックリプレイをお届けしました。 今回は、3月22日(日)に公開された、かの電脳大先生の最新作! 『銀鼠の微睡』(FT新聞 No.4806) それを齊藤飛鳥氏が熱筆! 「大正時代を舞台にしているとのあらすじに、日本史好きかつ探偵小説好きの血が騒ぎ、さっそくプレイしました^^♪」と言わしめただけある、ところどころに香る「江戸川乱歩」を彷彿とさせるフレーバーは、さすがミステリ作家とうならされます! そのアレンジをご堪能あれ! (葉) 2026年6月19日(金)休刊日 FT新聞 No.4895 休刊日のお知らせ  ・毎週金曜日は、読者から投稿された記事がここに入れるように、空けてある曜日です。 あなたの記事を、お待ちしております! (葉) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■今週の読者様の声のご紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ひとことアンケートへのご意見をご紹介します。 紙面の都合で、一部省略させていただくかも知れませんが何とぞご了承くださいませ。 すべてのお便りは編集部が目を通し、執筆者に転送しておりますので、いろんなご意見やご感想をぜひお送り下さい。 ↓↓ (ジャラル アフサラールさん) 『ズィムララ美食紀行』 参考になりました。メソポタミアの伝説のキンピカ鎧を着た王様が出るゲームのアニメで主人公達がチーズケーキを御馳走されていましたが、実際に当時の粘土板にウルクの宮殿のケーキの記載に「バター1シラ、白いチーズ1/3シラ、デーツ3シラ、レーズン1/3シラ」と記されているそうで、美味い物を食いたいと言う欲望は昔からあるんですね。 (お返事:ふろふき大根) ジャラル アフサラール様、『ズィムララ美食紀行』をお読みいただきありがとうございます。 メソポタミアのキンピカの鎧の王様は、けっこう良いものを食べていたようですよね。アニメは拝見していないのですが、有名なレシピのようで、現代に再現しようと頑張った方がけっこういらっしゃるようですね。 叙事詩のエンキドゥがパンとビールで野獣から人に目覚めたように、美味しいものを追求する心は、人類が野性から文明へと向かうための「人間性へのエンジン」だったのだと感じます。 キンピカの鎧の王様は、別な冒険では三つ指のトカゲなども食されていましたっけね。 何千年も前の人々が、現代の私たちと同じ熱量で食を楽しんでいたと思うと、とても親近感がわきます。 遥か宇宙の彼方惑星ズィムララでも、移住したエヂプトの民が創意工夫を凝らしたレシピができていると思います。 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ■FT書房作品の通販はこちらから☆ FT書房 - BOOTH https://ftbooks.booth.pm ■FT書房YouTubeチャンネルはこちら! https://www.youtube.com/channel/UCrZg-eTeypwqfjwQ4RNIvJQ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■FT新聞が届かない日があった場合 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ FT新聞は休刊日でも「本日は休刊日です」というメールが必ず届きます。 未着の場合は、まず迷惑メールフォルダを一度、ご確認下さい。 もし迷惑メールにも全く届いていない場合は、それは残念ながらお使いのメールとの相性問題などで未着になっている可能性があります。 このところ各社のメールセキュリティ強化のためか未着のケースが複雑化しております。 未着の場合は、下記ページをご参考頂き、個々のアドレスの受信許可設定をお試しください。 https://ftnews-archive.blogspot.com/p/filtering.html *10回未着が続いた場合、そのメールアドレスはシステムより自動的に登録解除されます。再度登録する事は可能ですので、未着が続いた場合は、お手数ですがご自身で再登録下さい。 また【バックナンバー保管庫】は公開期間が2週間ありますので、その間にご自身でテキストを保存されたり、自分で自分にコピーしてメールを送られたりする等、ご活用お願いいたします。 ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。

2026年6月19日金曜日

休刊日のお知らせ FT新聞 No.4895

おはようございます。 本日は、タイトルのとおり休刊日です。 毎週金曜日は、読者から投稿された記事がここに入れるように、空けてある曜日です。 あなたの記事を、お待ちしております! FT新聞編集部一同 ■FT新聞へのご投稿はコチラ! こんな記事はどうかな?というご相談からでもぜひご連絡ください。 ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ■FT書房作品の通販はこちらから☆ FT書房 - BOOTH https://ftbooks.booth.pm ■FT書房YouTubeチャンネルはこちら! https://www.youtube.com/channel/UCrZg-eTeypwqfjwQ4RNIvJQ ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。