FT新聞編集長の水波流です。 本日は、Reシリーズ・丹野佑氏による『20代からのゲームブック』 元は丹野氏が20代のとき、約3年に渡って書き綴られた名コラムの再録です。 (2014年2月5日 FT新聞No.391〜2016年11月23日 FT新聞No.1412) (編註:文中のコメントは全て当時のものとなっております) ☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆ おはようございます。丹野です。 夜が寝苦しい季節になってきました。この時期は、どうやって夜中快適に過ごすかが最大のテーマですね。 カーテンを閉め切っていても、朝になると部屋の気温が上がって汗をかいています。 部屋の中にいるのに熱中症、みたいな状況は避けたいので寝る前に水分を取るようにしていますが、これはこれで別の心配が湧いてきますね。 ■外部から与えられるものを言います インセンティブという言葉があります。丹野は経済用語として知った言葉ですが、最近ではビジネスの現場でもよく使われるようです。 日本語での言い換えが難しいのですが、「動機づけ」と訳されることが多いようです。ある人に対して何かをしてほしいとき、やりたくなる(あるいは、やりたくなくなる)ように仕向けることを「インセンティブを与える」と言います。 というとなんだか悪いことのようですが、単純に「この仕事には報酬を与える」というのがインセンティブです。「今日がんばったら焼肉だ!」みたいなパターンもありますね。 経済学では、企業に補助金を与えることでエコロジー分野を研究するインセンティブを与えたり、タバコに税金をかけることで価格を上昇させるインセンティブを与える、というように使われたりします。 さて、経済学の話をしたいわけではなく、このインセンティブの考え方はゲームとしてのゲームブックを語る上でも重要な概念なので、一度取り上げてみようと思います。 ■ふたつの動機 ゲームブックを読み進めるうえでは「動機」が必要になりますが、この際、二種類の動機を意識する必要があります。 ひとつは言うまでもなく、主人公への動機。このままでは死んでしまうから脱出しようとか、冒険に出ることでお宝が得られるとか、そういうものです。 そしてもう一つは読者への動機です。単純に言えば、「このゲームブックを読み進めたい」と思えるかどうか、ということですね。 もちろん、二つの動機は重なる部分もあります。主人公がどうなるのかが気になれば読み続ける動機になりますよね。 しかし、主人公に強い動機が与えられれば必ず読者も読み進めたくなるかといえば、そうとは限りません。主人公の動機が読者から共感しにくいものだった場合、むしろ読むことがストレスになる場合もあります。 では、主人公に共感できなかったり、強い動機が与えられないような作品は書くべきではない、ということでしょうか。 結論だけ言えば、そうとは限りません。(ただし、読者が共感しやすい強力な動機を与えたほうがいい場合が多いのは確かです) こういうとき、インセンティブの考え方が役に立ちます。 読者が読み進める動機には、さまざまなものがあります。実は、作中で与えられるものに限りません。 たとえば、「その作品のジャンルが好き」とか、「この作者の書いたものなら信用できる」などの要素も、作品を読み進める動機になります。序盤に大きな盛り上がりがなくても、「この作者ならこれから面白くなるはずだ」と思えれば読み進められるもの。当たり前ですが、意外と忘れがちなポイントです。 では、どのように読者に対して「読む」インセンティブを与えるのか、具体的なテクニックの話を……といきたいところですが、少々長くなってしまいました。 続きは次回にいたします。それではまた! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。