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FT書房作品オンリーコンベンション・レポート
けいねむ
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こんにちは、モンスター!モンスター!TRPGファンのけいねむです。
去る9月28日(日)に名古屋市中村区で開催された「FT書房作品オンリーコンベンション」(以下、FTコン)の主催者兼 GM を務めました。本稿では当日の流れを振り返りつつ、その内容と今後の予定を皆様に共有したいと思います。また、次回の開催予定等についても本稿末にてお知らせしたいと思います。
■FTコン開催までの経緯
本コンベンションはもともと、6月1日に開催された「モンスター!モンスター!TRPGオンリーコンベンション」(以下M!M!コン)の第二回として企画いたしました。実は第一回M!M!コン開催直後から第二回の企画自体はできあがっており、M!M!コン終了直後に杉本=ヨハネさんにゲスト参加を打診、中山将平さんをゲストに加え第2回M!M!コンとして企画が始動しました。コンベンションで『ローグライクハーフ』も取り扱おうと検討を行って各所に相談をさせていただいておりましたが、そのうちの一人、天狗ろむさんにコンベンション運営にご参加いただけることとなり、名前を「FT書房作品オンリーコンベンション」と改めて開催することとなりました。
■コンベンション概要
開催日程:2025年9月28日(日)
会場:愛知県名古屋市中村区 椿町 19-7 チサンマンション椿町 901号室
開催時間:10時00分〜17時00分予定
プレイヤー定員:16名 予約制
参加費:2000円
主催:トロール洞(代表:けいねむ)
・会場タイムスケジュール予定
10:00 開場・ルール講習会/10:30 開会式/11:00 セッション開始/12:00 −12:45 昼食&物販/16:00 GM&ゲストトーク
■卓紹介
A卓 M!M!TRPG 定員4名 GМ:けいねむ卓
シナリオ: 『Battele With Lamasthu』
ある日、邪神ラマシュトゥの領域近くへ哨戒任務に出ていたテン=メアが赤ちゃんを拾ってきた!その赤ちゃんがエヂプトランドとラマシュトゥの戦争のきっかけになるとは誰も予想していなかった……。猫の女神セクメトの傭兵として、一癖も二癖もあるセクメト軍の重臣たちと共に、城塞都市エレゴンティスを邪神ラマシュトゥの手から防衛する戦略シナリオです。
B卓 M!M!TRPG 定員4名 GM:K-SAN卓
シナリオ:『VS(バーサス) 魔法帝国カザン』
「私の名はレロトラーの娘オリガ。ズィムララは狙われている」
ポータルから飛び出してきた女性を助けた君たちに告げられたのは異世界ドラゴン大陸からの侵略。追手ならびにオリガが持ち込んだ魔法の品物を使い、知恵と勇気、カオスファクターを武器に立ち向かえ!
C卓 M!M!TRPG 定員4名 GM:ホーリーえっくす卓
シナリオ:『雪原の白氷城』
一年に一度、冬至の日だけに雪原に現れる白氷城。なぜか冬至の日を過ぎても消えぬ城を舞台に、若き竜が、神の血をひく巨人が、満たされぬ不死者が、力を欲する悪魔が、集う。強力な種族での冒険になります。ハンドアウト有り。
D卓 RLH 定員2名 GM:水波流卓
シナリオ:『フーウェイキャンペーン』
蛮族都市フーウェイを舞台にした水波流のシナリオ『常闇の伴侶』→『名付けられるべきではないもの』→『汝、獣となれ人となれ』(新作)を、時間の許す限り連続でプレイします。フーウェイ独自のキャラクターを作成して、ロールプレイを楽しみましょう!
E卓 RLH 定員2名 GM:天狗ろむ卓
シナリオ:『天駆ける狗のディナーは■ミの鍋』
GM自身がコンベンション初参加のため、ほぼほぼ見学卓です。
PLさんは女性のみとさせていただき(GMも女性です)、諸事情で開場時間に間に合わない方も、11時〜16時までの間で自由にご参加いただけます。
(途中参加、途中離脱も可能です。GMは最後までいます)。
GMの自作シナリオを持っていきます。もしPLさんが遊びたい・気になるシナリオがありましたら、そちらをそれぞれ1人プレイで一緒に遊んでみる試みをする予定です。
コンベンション、気になるけど勇気が……という方、一緒に「冒険」してみませんか!
■来場者への配布物:(作者敬称略)
M!M!TRPG関連
・Steve.S.Crompton著/岡和田晃訳『First Meeting』 ・モンスター!モンスター!TRPGルールサマリー・プレイヤー種族カタログ・キャラクターシート・冒険点記録シート・エヂプトステッカー
・ソロアドベンチャー『双界の守り人—エーテル・ドラゴンを撃退せよ—』(天狗ろむ作)
—今回、けいねむ卓『Battle With Lamasthu』の卓資料としてシナリオ付属の小説『First Meeting』を翻訳・配布の許可を西村彰平ことさくべたのちちさんと共にスティーブ・クロンプトンさんに取った際に「せっかくだから来場者全員に配ってシナリオのプロモーションとしては?」というお話になりまして、杉本=ヨハネさん、岡和田晃さんに確認したところ、私の翻訳を下訳として岡和田晃さんに上訳をいただけることとなり来場者の方全員に配布となりました。また、この際スティーブ・クロンプトンさんより日本のM!M!TRPGファンへの原作者からのメッセージをいただき、会場にて読み上げさせていただきました。
ローグライフハーフ関連
・ルールサマリー(成田砂男作)・公式・ファンメイドシナリオ一覧
・FTコン参加証・ルーズリーフ三種一枚ずつ
・FTコン書き下ろしd33シナリオ『双界の守り人—裂界龍を撃退せよ—』
■各卓のプレイの様子(セッション終了後のGMトーク&来場者アンケートより要約)
・けいねむ卓
GMより:このシナリオはセクメト側、ラマシュトゥ側両方でプレイ出来て、既にトロール洞のオンラインセッションでラマシュトゥ側をプレイしていましたが、今回はセクメト側で、完全勝利とはいきませんでしたがPLの皆様から非常に独創的なアイデア(ソロバン投げてボス倒したり…)が出ていい感じな結末になったと思います。
PLより:事前の情報共有やPC作成相談が丁寧で、安心してプレイに集中できました。一方で決断や相談に時間を要し、反省点も残りました。シナリオは内容が濃く時間配分が難しかったものの、緊張感のある展開を楽しめました。発想力で不利を覆すM!M!らしい魅力を体験でき、古典的な動的プレイにも挑戦してみたくなりました。NPCの設定がもう少し明らかであれば、より工夫の余地があったと感じますが、全体として非常に充実した卓でした。
・K-SAN卓
GMより:今回のシナリオのコンセプトとして、人間のPCとは半歩ずれた「PCがモンスターでのプレイとは?」というところを体験してほしい所がありました。シナリオの意図を汲んでいただいたプレイヤーさんに「今回はいつもと違って楽しかった」とのお言葉をいただいて感無量でした。
PLより:開催ありがとうございました。Kさんの巧みなマスタリングと、プレイヤー同士が協力して解決へ導かれる構成が印象的でした。久しぶりにオフラインでM!M!を遊べたことも嬉しく、GMの配慮や自由度の高い進行で安心して楽しめました。知力の高いキャラクターによる情報戦や、作戦が成功したときの一体感も魅力的で、単なる力比べに終わらない多彩な戦闘を満喫できました。全体を通して非常に満足度の高い卓で、参加して本当に良かったです。
・ホーリーえっくす卓
GMより:今回は「ちょっと強力なモンスターを使ってみよう」という意図を込めたシナリオで、最序盤にMR500のモンスター二匹と戦闘になって驚かれましたが、無事それらが1ターンで消滅させられました。もう少しでダメージ2000点も見えましたが、それには届かず、そこだけが心残りでした。PCの個性も非常に強く、大変満足いくセッションが出来ました。
PLより:ホーリーえっくすGMの迅速で丁寧なマスタリングにより、自由にのびのびとプレイできました。個性豊かなモンスターたち—優しい巨人、ネイル命のギャルドラゴン、腹に一物あるアンデッド、そして行動の先陣を切るデーモン—による多彩な掛け合いが印象的で、強化魔法による2000点超えの大ダメージなど迫力ある戦闘も楽しめました。対立要素を含む展開や普段触れない種族での体験も新鮮で、最終的に全員が円満に目的を果たせたことが嬉しかったです。細かな反省もありつつ、笑いと熱気に満ちた満足度の高いセッションでした。
・水波流卓
GMより:せっかくの複数人プレイですので、あえてキャラクターの設定や出来事などをランダムで決めて、その結果をPLとGMで話し合ってそれから冒険に出る形を取りました。すごく楽しかったです。当初、ローグライクハーフなのであっという間に終わってしまうと心配していましたが、キャラクター創作に時間をたっぷり取ったこともあり、d66シナリオの途中で時間切れとなりました。キャンペーンのシナリオはPLに全てお渡ししておりましたので、続きは一人で、という形になりました。ローグライクハーフの新しい遊び方を私自身知ったな、と思い大変良かったです。
PLより:ローグライクハーフを複数人で遊ぶのは初めてで、ソロとは異なるテンポや時間配分の難しさを実感しつつも、その経験が良い学びになりました。ランダム作成による意外性のあるキャラ設定も新鮮で、自分では思いつかない展開を楽しめました。さらに、憧れの作品の作者本人がGMを務めるという夢のような企画で、作品に込められた意図を直接感じ、作者から話を聞けたことが何よりの喜びでした。ファンとしてもプレイヤーとしても大満足のセッションでした。
・天狗ろむ卓
GMより:初GMで心配もありましたが、当日はPLのお二人のお陰で楽しくGMする事が出来ました。「せーの!」で3人同時に振ったダイスが全員クリティカル(出目6)だった時がかなり盛り上がりました!オフでセッションする醍醐味を沢山感じさせて頂きました。ありがとうございました!
PLより:女性限定卓という安心できる環境の中で、自然体で楽しくプレイできました。事前に知っている方もいて和やかな雰囲気が生まれ、天狗ろむさんの丁寧で練り込まれた準備と的確な進行により、最後まで心地よい時間を過ごせました。時間の都合で完走はできなかったものの、温かく充実した素晴らしいセッションでした。
■当日の四方山話
・ゲストトークの際の参加者の質問により「竜鍵諸島」の読みを(りゅうけん)派と(りゅうかぎ)派と読む派閥に分かれることが明らかになりました。
・後述する会場の広さの問題により、杉本=ヨハネさんの座席がFT書房物販ブース裏の押し入れ内になってしまいました。しかし、杉本さんご自身はまんざら悪くもなかったご様子でした……?
■良かった点(アンケートより抜粋)
・初の ローグライクハーフの多人数プレイを出来た。
・駅から近くアクセス良好だった。
・時間配分がちょうどよかった。
・なかなか手に入らないFT書房作品を購入出来た。
・お土産が豪華だった。
■課題点・次回での改善策
今回の課題点として、参加者の方の多くからご指摘を頂いた課題点が二つあります。
▽会場が狭く、トイレが一つしかなかった。
実は、本会場はプレイヤー募集開始前日に急遽変更を行った結果の会場でして、この課題点はある程度覚悟をしていました。本来予約した会場の下見に行った際、内部の構造上、椅子のみでないと最大収容人数の24名が入らないことが判明し、主催者であるけいねむの一存により急遽会場を変更しました。また、ほとんどの名古屋駅周辺の貸し会議室は下見に実費が発生し、複数回下見を行うことはさらに参加費・主催者自己負担を増大させることになり、下見が行えませんでした。次回以降、来場者&スタッフ&ゲストの合計人数の1.5倍の収容人数を目安に会場を選定、またトイレ等周辺設備も必ず吟味を行って会場を決めたいと思います。
▽主催者自己負担の肥大化
主催の「トロール洞」ではポリシーとして営利活動を禁止しており、今回のFTコンもある程度は赤字になるよう想定して計画を致しました。しかし、トロール洞にて収支の公表を行った結果、あまりにも主催者の持ち出しが多すぎ、継続的なイベント続行が不可能ではないか?とのご指摘をいくつか受けました。
今回は上記事情もあり、必要以上に会場費やその他費用もかかってしまった印象があるので、次回以降、費用削減を優先目的にしたいと思っています。
■おわりに
FT書房作品オンリーコンベンションはアンケート回答率100%、そして大変ありがたいことにアンケートにて9割以上の方に「また是非参加したい」と仰っていただけました。総評すると、FTコンは会場・会場設備などの不満点を多々残しましたが、それを上回る満足度を来場者に提供することが出来て、概ね成功した、と私は結論付けたいです。また不満点の全ては会場選定・予算配分に依るもので、主催者である私けいねむが責を負うものです。他の運営スタッフ、GM、ゲストの皆様には素晴らしいコンテンツ、素晴らしい仕事を提供していただけたと感じています。
■次回日程とおしらせ
第二回「FT書房作品オンリーコンベンション」の開催やその日程についてはゲストトークの際に中山将平さんより質問がありました、当日は「年末年始を目標に開催したい」と(クリティカルな誘導により?)お答えしたものの、杉本=ヨハネさんと改めて時期を検討した結果、2026年4月以降、初夏の辺りに行うのが良いのではないか?というお話になりました。開催都市については現行の名古屋の他、京都で行う案もあり、来年以降お知らせができるかと思います。今回の課題点をクリアできるよう慎重に計画を立案したいと思っています。
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