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2026年1月8日木曜日

ケン・セント・アンドレによるズィムララのモンスターラリー【モンスター編】の襲来だ! FT新聞 No.4733

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『ケン・セント・アンドレによるズィムララのモンスターラリー【モンスター編】』の襲来だ!

 岡和田晃
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 すでに年末のイベントに参加された方、あるいは電子書籍版をお求めになった方もいらっしゃると思いますが、『ケン・セント・アンドレによるズィムララのモンスターラリー【モンスター編】』が、予約された方はそろそろお手元に届いていることと思います。
 いやはや、これは大変な仕事でした——現物をご覧になれば一目瞭然ですが、その圧倒的な分量において、です。TRPGがらみのマニュアルや資料集においては、これだけの量は珍しくないにしても、おなじみのモンスターがほとんどおらず、突拍子もないクリーチャーのオンパレードという意味では、表面的な分量以上のボリュームになっていること、請け合いです。
 すでに姉妹編の【ワールド編】が刊行されており、両者を揃えると、原書の完訳+ボーナス・トラック2本という豪華仕様になりますが、懐に余裕がない方は、この【モンスター編】からご覧になっても問題ないでしょう。なぜならば、本書は『モンスター!モンスター!TRPG』のサプリメントであるとともに、汎用設定資料集ともなっているからです。
 目次では確認できないのでわかりづらくて申し訳ありませんが、ルール記法を読み解くのに必要な最低限の情報は日本語版オリジナルのサマリーとして付属してありますので、単独で理解することも可能です。
 原題の「モンスターラリー」はMonsterary(モンステラリー)というのは、著者のケン・セント・アンドレ独自の造語です。いまはSNSにも翻訳ソフトが実装されているため、Monster Rally(モンスターの大競走)と勝手に訳されてしまうのですが、それだけの意味のために宛てているのではありません。求道的なイメージのある「僧院(Monastery)」、GMやデザイナーの特権性へのアイロニーたる「専制君主(Monarchy)」、中世の動物寓意集を意味し、TRPGがらみのモンスター寓意集にも使われる「Bestiary」との掛詞になっていますが、日本語にあたっては発音にあたってRとLが区別されず、また躍動感あふれるイメージを殺したくなかったので、原題の音を遺しながら「モンスターラリー」と表記していますが、もし英語ネイティヴの方と、本書を話題にするのであれば、「モンステラリー」と発音するのが適切でしょう。
 さて、気になる中身ですが、まず目を惹くのは、111種類を越えるモンスターのカタログです。111種類となると、他のモンスターマニュアルからすると、そこまで多いとも思えないかもしれませんが、基本は1モンスター1ページ。その生態や戦闘スタイル、さらには『モンスター!モンスター!TRPG』以外で使用する際のコンバート案まで添えられているので、少ないとはまず思わないはずです。
 これまで提供されていた簡易ルールでは、選択可能な種族は8種類ですが、【モンスター編】の導入によって43種類にまで膨れ上がります。私もさっそく、9歳になる娘と一緒にキャラクターを作成し、スマラク(バビロニアの女神ラマシュトゥに仕える眷属のミュータント)、ムーン・エルフ(ズィムララならではのエルフ)、ウアジー(コブラ女)の3人のヒロインが出来上がりました。公式設定にも、チャーリーズ・エンジェルズならぬクチュールー・エンジェルズというものがあるので、まさにピッタリですね! この3人と、サキュバスのNPCテン=メアを加えた4人で、『猫の女神の冒険』を試してみた次第です。
 ——その顛末はまた別の機会に語るとしまして、本書には3タイプのクリーチャーがいます。知性的でないクリーチャー(プレイヤーに不向きなもの)と、知性的なクリーチャー(プレイヤー・キャラクターとして使用可能なもの)、それにデーモン勢です。デーモンにも知性的なものと、そうでないものがあります。もっとも、知性的でないクリーチャーのなかにも、ジャングル・トロールのように簡易ルールでPC用種族に採用されているものもいますし、他にもGM次第でいくらでも応用が効くので、あくまでも指針として理解するのが良さそうです。
 その他、本書所収の種族を簡単に紹介すると……。
 次元界を股にかけて飛び回るエーテル・ドラゴン。
 地獄の統治者たるアーチデーモン。
 〈トロールワールド〉の例の魔術師を連想させる謎の魔術師ク=カタブの寵児(ミニオン)たち。
 鬼才・たまねぎ須永氏がデザイン、色々な意味で恐るべき海たまねぎに至るまで、情報がてんこ盛りなのです。
 ミノタウロスに似たブールザーク、虎人間ことタイゲリアン、デーモンとドワーフのハイブリッドたるドウォンなど、比較的演じやすい(扱いやすい)クリーチャーも揃っています。
 そうそう、忘れてならないのが、国境や語圏を超えた合作たるボーナス・シナリオ『ラマシュトゥとの戦い』です。本作はなんと、TRPGならではの外交戦メインの話です。これまで紹介されてきたシナリオやソロアドベンチャーが、比較的シンプルなダンジョン探検メインのものだったので、打って変わって毛色の違うものになりました。
 ソロアドベンチャーに落とし込むと、200パラグラフ以下では処理できなさそうな複雑な話ですが、私が真っ先に連想したのは、『ウォーハンマーRPG』第2版のキャンペーン・シナリオ『アルトドルフの尖塔』。あるいは、「FT新聞」で紹介されているものなら『モンセギュール1244』にも通じるでしょう。雰囲気たっぷりの巻頭小説「ファースト・ミーティング(初めての遭遇)」も含め、是非ともご堪能ください。


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