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2026年4月8日水曜日

第3回【ゴルギアスロフの旅の店】ゲームブックリプレイ FT新聞 No.4823

第3回【ゴルギアスロフの旅の店】ゲームブックリプレイ

※ここから先はゲームブック【ゴルギアスロフの旅の店】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。


ぜろです。
「ゴルギアスロフの旅の店」に挑戦中。
店からどこか別の冒険の舞台に転移させてくれるシステムです。
主人公ソウハは、単発の「旅人の旅」へ。
そこは地下迷宮。探索を開始しましたが、遭遇した岩悪魔の怒りを買ってしまい、あえなくボコられてしまったのでした。
そんなわけで、ゲームブックらしく、今回から別の主人公が挑みます。
目指すは、「旅人の旅」を、上限の3回クリアすることです。


●アタック02-1 カブトムシは宝の番人

最初の挑戦者は、岩悪魔に手も足も出ず、あえなくやられてしまった。
今回から、2人目の挑戦者の登場だ。
まずは職業選択からだ。
1回目と同様に、戦士、盗賊、僧侶の3種類からサイコロを振って決めることにする。
僧侶以外だったら、また別の目的を考えよう。

と思っていたのだが、次の挑戦者も僧侶になった。名前はソウヤだ。
旅の目的もそのまま引き継ぐことにした。
ソウヤは、ロング・ナリクにてセルウェー神を信仰する神官。
神殿に貢献するため、強くなることを願っていた折、「ゴルギアスロフの旅の店」の噂を聞き、修練のため旅立つ。
そんでもってゴルギアスロフの旅の店を利用することになった。

【ソウヤ 僧侶 技9 体12 運11 金貨15 加護(運だめしごとに体力点+2)】

ゴルギアスロフが無造作に魔道具を起動させる。
私は瞬く間に転移した。
サイコロを振って冒険の舞台を決める。
出目は6だった。

そこは、石壁と通路だ。
明り取りの窓がある。そこから外を眺めて、ここが古城の小塔の中であることを知った。
前任者のソウハの時は地下迷宮のど真ん中からだった。そして今度もいきなり小塔の中。
ゴルギアスロフの魔道具は、「旅の匂い」のする場所に飛ばしてくれるという。
しかし、これはどうやら、私が思っていたのと違うようだ。

たとえば、私が古城の入口に立っていて、そこになんらかの依頼があり、古城探索に乗り出す。
これならば、いかにも冒険という感じがする。

ゴルギアスロフの魔道具はそうではない。ダンジョンど真ん中だ。
どちらかというと、ボス戦前のループに飛ばしてくれる装置のように感じられる。
最初からクライマックス、みたいな。仮面ライダー電王みたいな。

そしてここの選択肢は、この小塔を、上がるか下がるかだ。
自分がどっちから来たもないのだから、どっちに行っても新鮮な展開だ。
そういうことなら、上がろう。
理由は簡単。塔があれば、ボスは最上階にいる。
これはもはや常識だからだ。

屋上に出た。
エルフの弓兵がいる。
特にボス的な何かではないようだ。
弓矢のスキルがあれば対処可能っぽいが、そんなスキルはない。
ないとなると、戻るしか選択肢がない。

弓矢のスキルで対処するってことは、エルフの弓兵を攻撃するということだ。
問答無用だな私。そもそもここは、どういう由来の場所なのか。

ああでも、この古城の主にとっては、私は突然城内に振ってわいた侵入者なのだろうから、友好的になるはずもないのか。
下手にコミュニケーションを取るのも無駄ということかな。

小塔を下りながら、そんなことを考える。

塔の階段を下りきると、そこは宝物庫の扉の前だ。
おお。こっちが本命だったか。

扉の前には、巨大なカブトムシがカチカチと顎を鳴らしている。
宝物庫のガーディアンってところだろう。
よろしい。ならば挑戦だ。

弓矢のスキルがあれば先制できるという。
ここでも弓矢のスキルか。
盗賊であれば持っているスキルだ。
この場所は、盗賊ならかなりの活躍が期待できそうだ。

【巨大カブトムシ 技術点10 体力点10】

うはあ。
最初の挑戦の岩悪魔ほどではないにせよ、こっちもだいぶ強敵だ。
死のワナの地下迷宮の大サソリと同等の強さ。
私に勝てるだろうか。
ここは、僧侶の特殊能力【加護】を最大限に駆使して戦うしかない。

【加護】は運だめしを使用した際に、同時に体力点2点を回復するというものだ。
技術点では劣っていても、体力を回復しまくれば、いつかは勝てるかもしれない。

戦いがはじまる。
私は、巨大カブトムシにいいようにつつきまわされている。
ようやく私の攻撃が2回命中。いずれも運だめしをして吉。
巨大カブトムシへのダメージを増やし、自分の体力点も回復させた。

この時点でのステイタスは、こうだ。

【巨大カブトムシ 技術点10 体力点2】
【ソウヤ 技術点9 体力点10 運点9】

あと一撃!
あと一撃あれば倒せる!

ところが、ここから私の攻撃はまったく命中しなくなった。
そして巨大カブトムシの連続攻撃を受け、そのまま体力点0になって、やられてしまったのだった。

ここで私は、僧侶の「運だめし」の使い方で、新たな知見を得た。
私は、攻撃が命中したタイミングの運だめしで、追加ダメージを与えることにこだわっていた。
でも違う。
攻撃を受けたときこそが、運だめしの使いどころなのだ、と。

僧侶の特殊能力は、運だめしをすれば体力点が2点回復するというもの。
つまり、運試しの成否に関係なく体力点が2点回復する。
通常攻撃を受けたら2点のダメージを負う。運だめしをし、失敗したら追加で1点、つまり3点のダメージだ。
しかし運だめしをした僧侶は、体力点2点を回復できるのだ。運だめしに失敗しても。

失敗しても!

つまり、攻撃を受けた際、仮に運点が0点であっても、運だめしに失敗したとして追加ダメージを受けたとしても。
回復分の2点を差し引きすることで、1点のダメージに抑えることができるんだよ!

だったら、ダメージ上乗せを意識するんじゃなく、防御的に使うのが賢い使い方ではないか。
あと一撃だったのだ。もしかしたら、道は開けていたかもしれない。

そうは言っても、あとのまつりなのだった。
私は死んだ。ゲームオーバー。

アタック02 ソウヤ 巨大カブトムシに手も足も出ない


●アタック03-1 廃神殿のソウゴ

手ごわい。
パラグラフ数も少ない、いきなりクライマックスな小冒険なのに、手ごわい。
技術点が低めの僧侶キャラだったといっても、ここまで苦戦するとは。
戦士、盗賊、僧侶で比べれば低めの技術点というだけで、技術点9というのは、決して弱い数値ではないはずなのだが。

めげずに次の挑戦だ。私の目的は、「旅人の旅」3回制覇なのだから。
では、職業決めはまたサイコロで。弓矢のスキルが役立ちそうなので、盗賊あたりを出したいところ。

と思っていたら、今回も僧侶だった!
3回連続僧侶とは。
名前はソウゴにした。3人目でもソウゴだ。
って、1人目、2人目もソウハ、ソウヤと数字に置き換えられそうなのだから、今さらか。

【ソウゴ 僧侶 技9 体12 運11 金貨15 加護(運だめしごとに体力点+2)】

設定はまったく同じ、ソウヤ、ソウハの経歴を引き継ぐことにする。
ゴルギアスロフの店にたどり着いた私は、この店のシステムの説明を受ける。
厄介ごとに巻き込まれるのを避けるため、ゴルギアスロフは顧客の一切の事情を聞かない。
これは逆に、なにかやらかした犯罪者などが、逃走のためにここを使うということもあるのだろうな。
そのままトンズラしようってやつ。盗賊キャラだったら、そういう目的のプレイも面白いかも。

さて、旅先の出来事はすべて自己責任という契約書にサインをしたら、いよいよ即席、旅立ちのときだ。
サイコロを振って行き先を決めよう。

サイコロの出目は、3。

その瞬間、私は別の場所に転移していた。

そこは、知らない場所だが、知っている場所でもあった。
つまり、僧侶である私にはおなじみの場所。教会だ。
廃教会。
しかもそこは、セルウェー神の教会だ。
セルウェーを信仰する私にとっては、これほどなじみのある場所はない。

中に入る。ボロボロだ。
地下の納骨堂への階段がある。

・納骨堂に向かって降りる
・礼拝堂を調べる

こういう時には、まずは場所移動しない礼拝堂を調べ、その後に納骨堂に向かうというのが私の思考パターンだ。

礼拝堂を調べる。
献金箱を発見した。
運だめしを行い、幸運なら献金箱の中身を取り出せるとのこと。

運だめしか。できれば戦闘のためにとっておきたいな。
それに、まがりなりにもセルウェー神の教会への献金を私がいただくというのは……。

いや待て。むしろそれは正当な使い道なのでは。
セルウェー神殿への献金は誰が何に使うのか。
そんなもの、セルウェー神殿の神官が、神殿の運営のために使うに決まっている。
ということは、私がこの献金の中身を手に入れるのに、何のためらいもいらない。

そもそもここの指示は「運だめしを行え」と強制的だったので、私が運だめしを嫌がっても、やらなければならないのだった。

運だめしの結果は出目9で成功した。
サイコロを振り、献金箱の中身の金貨の枚数を決める。
15枚だった。しめしめ。なかなかの枚数だ。
金貨をふところにいれながら、そんなことを思う。

あ、いや、違う。しめしめなんて思ってない。
セルウェー神も信仰心がこのような形で示されて、およろこびだろう。

そしてここで選択肢だ。
納骨堂に降りるか、それともゴルギアスロフに呼びかけ帰るか。

え。ここで帰れるの。
待って、ここで帰ったら旅でも冒険でもない、ただの賽銭泥棒じゃん。
私は帰らないよ。当然、納骨堂に降りる。

私は慎重に、納骨堂への階段を下っていく。


●アタック03-2 納骨堂のがい骨たち

ゴルギアスロフの魔道具は、旅を提供するものではなく、ボス手前のセーブポイントに転移させるもの。
そんな私の仮説が正しければ、納骨堂にはなんらかの中ボス的存在がいるはずなのだ。

用心深く歩を進める。
納骨堂なら、いるのは当然、不死(アンデッド)系のクリーチャーである可能性が高い。

納骨堂には、古い巻物がたくさん転がっている。
地下の壊れ具合からしても、書庫から転がり出たものだろうか。
そして案の定、がい骨たちがうろうろしていた。
いつから廃れてしまったのかは知らないが、教会が機能しなくなったことで、眠りを妨げられたものたちなのかも。

ここでも、入るか戻るかの選択がある。
無理せずに帰っても、この旅はクリアという扱いになるのだろう。
しかし私はそれでは満足できない。
ここは納骨堂の中に踏み込もう。

納骨堂に踏み込めば、当然、がい骨たちとの戦闘になる。
とはいえ、私の目的は、がい骨たちを全滅させることではない。
むしろ、巻物を拾い集めるのが主目的で、それを妨害してくるがい骨だけを相手にする感じだ。

それはそうか。私はここに、何らかの目的をもってがい骨退治にきたわけではないのだから。
そんなストーリーもへったくれもなく、いきなり直前セーブポイントから飛んできたのだから、いただくものだけいただいて帰る行動になるというもの。
ガイコッツ退治はタイムボカンに任せる。

ここのがい骨たちはおそらく生前はセルウェー神の信徒だったものたちだ。
心情的にはすべて浄化してやりたいところではあるが、いかんせん数が多すぎる。

サイコロを振って、私のところに何体のがい骨が来たかを決める。
サイコロの出目は1だった。おかげでがい骨の数は最小だ。全体でひとつの怪物として扱う。

【がい骨(小規模) 技術点7 体力点6】

このがい骨の群れを、どれくらいの速さで退治できたかで、回収できた巻物の数が決まるという。
なお、この戦闘では武器が戦槌の場合、ダメージが倍増する。

前に1人目の挑戦者が岩悪魔と戦った時にも、戦槌が有効とあった。
そこで私は、主人公は出発時、自分に合った武器を手にしているという設定を生かして、最初の装備を戦槌にした。
僧侶なので、別に不自然ではない。

すると、サイコロの出目にも恵まれ、わずか2ターンでがい骨の群れを倒してしまった。
この結果、手に入れた巻物は8個。1個あたり金貨5枚換算ということだから、合計金貨40枚分だ。
献金箱の金貨15枚と合わせれば、合計金貨55枚分を手に入れたことになる。

ここにある巻物はおそらく、魔導書とかではなく、セルウェー神に関するなんらかの記述だろう。
そこらで売るよりも、神殿に持ち帰りたいところだな。

納骨堂を出た私は、ゴルギアスロフへ帰還を要請し、店へと転移した。

ついに旅をひとつ、無事に終えることができた。
この調子であと2つ、完遂したいものだ。

【ソウゴ 僧侶 技9 体12 運11→10/11 金貨15→70 加護(運だめしごとに体力点+2)】


■登場人物
ソウハ:主人公。セルウェー神の神官。ゴルギアスロフの店の噂を聞き、ナゴールへと向かう。
ソウヤ:2人目の挑戦者。僧侶キャラ。ソウハと同じ設定。
ソウゴ:3人目の挑戦者。僧侶キャラ。前2人と同じ設定。
ゴルギアスロフ:店主。魔道具を用い、客に「冒険」を提供する。
岩悪魔:地下迷宮で、ビールの分配について頭を抱えている。

■作品情報
作品名:ゴルギアスロフの旅の店
著者:杉本=ヨハネ
発行所・発行元:FT書房
購入はこちら
https://booth.pm/ja/items/3998135
ゲームブック短編集「ハンテッドガーデンハート」に収録されています