From:水波流
古典TRPGの最新版『混沌の渦:ドゥームズデイ(Maelstrom Domesday)』
突如日本語版が発売した事で、にわかにXでトレンド入りするほどの祭り状態に。
旧作は16世紀イギリスが舞台だったが、本作は11世紀、ノルマン・コンクエストの少し後の時代が舞台で、超常現象を調査する一般人?をプレイするTRPG。
ダイスを振って生まれから経歴、冒険に出た理由、名前に至るまでランダム作成するので、自分でも思いもよらなかったキャラクターが完成するのが面白いところ。(ダイス目がふるわないと中年を過ぎても冒険に出れずに老衰が始まる)
参考資料として役に立つのではと思い、未読だった『ヴィンランド・サガ』をいよいよ読む日が来たかなぁ。
From:葉山海月
いわゆるデートサイトで初めてデートしたE男とT子。
初めてのデートで、舞い上がってしまった文学青年E男。
もう得意の日本文学の話ばかりしてました。
デート最初から黙りこくっていたT子。突然口を開きました。
「あたしナツメソーセキの方が好きだな」
それならば、と漱石の話題をふったE男ですが、言葉をさえぎってT子は続けます。
「オケグチイッパとかも大好きかな。特に大好きなのは、ユキチ先生」
そう言い放って、彼女席を立ちましたとさ。
From:くろやなぎ
日曜日のクリーチャー事典に登場した〈ダトツ〉。私の中では、『かえる沼を抜けて』でいちばん最初に遭遇したクリーチャー、という印象が強いです。
これは、ダトツの突撃を盾で受け止めた、というできごとが、「さっき買った盾がさっそく役立った!」というちょっとしたうれしさや驚きの感情と結びついているから、のような気がします。〈ソーサリー!〉に出てくる山賊みたいなものでしょうか(はじめての「呪文の成功体験」の相手になりがち)。
From:明日槇悠
回覧板で、深夜に近所の庭へ侵入したという不審者情報が共有されてきました。
そこで『真夜中をさまようゲームブック』(津村記久子『サキの忘れ物』所収)に倣い、パトロールがてら午前一時の住宅地をさまようことにいたしました。
単にコンビニで割引ラーメンを買っただけですが、その間にも、ゴキブリと見分けのつかない路上のコオロギ、軒下でブツブツとつぶやく人、閉まっているドラッグストアの駐車場で稼働しているワンボックスカーなどに遭遇して、お手軽に大冒険気分を味わえました。
ところが車道を横切る野良猫の影が、それは畜生の遊びだと教えてきました。
よりお手軽かつ安全に冒険するなら、ゲームの中がオススメ!
From:中山将平
僕ら明日9/21(日)、「TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通5F」で開催の「さっぽろ卓ゲっと2025」にサークル参加します!
『ゲームブック』や1人用TRPG『ローグライクハーフ』、『モンスター!モンスター!TRPG』などを扱います。
配置は【C13】。ぜひ遊びにお越しいただけましたら。
さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。
紹介文の執筆者は、以下の通りです。
(く)=くろやなぎ
(明)=明日槇悠
(天)=天狗ろむ
(葉)=葉山海月
(水)=水波流
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■9/14(日)~9/19(金)の記事一覧
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2025年9月14日(日)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4617
アランツァクリーチャー事典 Vol.20
・アランツァ世界に生息するクリーチャーたちのデータや背景をご紹介する連載の第20回、今回のテーマは【水中】です。
〈エール酒の大瓶〉で酔っ払ってしまう〈アメーバ〉、珍しい「レベル1」のクリーチャーである〈キューブ〉、血の匂いに引き寄せられてどんどん数が増えていく〈サメ〉など、水辺での〈できごと〉のひとつひとつに特徴を与えるクリーチャーたちの情報が並んでいます。
シナリオ作成者はもちろん、海や川、湿地帯のある地域のシナリオに挑戦するプレイヤーの方も、ぜひお見逃しなく!
(く)
2025年9月15日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.4618
近況報告☆
・新興宗教の教祖を討伐する「ローグライクハーフ」最新d66シナリオ「死霊沼の聖母」を、紫隠ねこさんと執筆中です。
FT書房から刊行する秋冬の新刊。「モンスター!モンスター!TRPG」からは「ケン・セント・アンドレによるモンスターラリー モンスター編」を予定!
「30分で遊ぶ1人用TRPG ローグライクハーフ」から、目玉となる作品は【悪の種族】などで遊ぶことができる「ヒーローズオブダークネス」!
蛮族都市フーウェイを舞台としたd66シナリオ、水波流著「常闇の伴侶」と、中山将平による「クトゥルフ×ローグライクハーフ」の「クトゥウルウの聖なる邪神殿」も予定しています☆
電子書籍版のd33シナリオ「戦場の風」に、オンラインで遊びやすいココフォリア部屋を、追加コンテンツとして搭載いたしました。
この作品を購入済みであれば、無料でダウンロードすることができますので、ぜひダウンロードしてみてください!
(明)
2025年9月16日(火)中山将平 FT新聞 No.4619
「ローグライクハーフ、僕はこれ強いと思います2!!」
・イラストレーター中山将平氏による、とっておきのローグライクハーフ情報、好評につき第2弾!
今回のテーマは、「【死ぬまで戦う】敵」「従者」「ランタン持ちが倒れたら……」の3点。
ローグライクハーフの戦闘は、「相手の数か生命点が半分以下になると、敵が逃げる」のが特徴です。
しかし、【死ぬまで戦う】敵となると……?
ローグライクハーフをはじめたての方も、中級レベルの方も参考にしつつ、よきローグライクハーフ・ライフの助けとしていただければと思います。
冒頭にある、中山氏のシリーズ「カエルの勇者ケロナイツ」の情報もぜひお見逃しなく。
好評なら第3弾もあるとのことですので、ぜひご感想をお寄せください!
(天)
2025年9月17日(水)ぜろ FT新聞 No.4620
第5回【狂える魔女のゴルジュ】ゲームブックリプレイ
・プレイヤー視点とキャラクター視点を交えた独特の語り口による、ぜろ氏のリプレイ第456回です。
姉たちに関する情報を求めて、闇エルフの隠れ里へと入り込んだ主人公・ミナ。命綱となるのは、はじめて使う〈枝分かれの未来時計〉。
洞察力に優れた集落の長を相手に、どこまで踏み込み、何を得られるか。緊迫の対面を経て、物語はつぎの舞台へと進みます。
(く)
2025年9月18日(木)岡和田晃 FT新聞 No.4621
詩はパラグラフをはみ出る——ゲームブックと土俗
・ご好評をいただいた、くろやなぎ氏の「死はパラグラフに留まる——ゲームブックにおける「殺意」と死の意味について」(FT新聞No.4594)に続く、
明日槇悠「シはパラグラフを飛ぶ——ゲームブックと文学性」(FT新聞 No.4587)への応答記事です!
ゲームブックと文学をつなぐ補助線として挙げられるのは、遊戯と身体を結ぶ、土俗性の問題。
ファンタジー世界を舞台としたゲームの魅力は、土俗性がいったんルールとして可視化された上で、残余の部分が、世界観と連動して見えることではないか。
舞台となる地図、その作品世界へ、現実の身体感覚を投影することで仮想空間の営みが活き活きと感じられた経験が、皆様にもおありでは?
幻想的な文章のみに囚われないゲームブックの文学性についての岡和田氏による力強い指摘です。
これに続くどなたかの「四つ目のシ」も、お待ちしております。
(明)
2025年9月19日(金)シュウ友生 FT新聞 No.4622
トンネルズ&トロールズ戦闘考〜膠着状態に込められた理想〜
・今回は読者様の記事をどうぞ!
トンネルズ&トロールズなら三度の飯より好き!シュウ友生氏の登場です!
トンネルズ&トロールズは、極めて抽象的な戦闘ルールのTRPG。
敵味方それぞれの攻撃力を比べ合い、差分をダメージにするだけというのは、恐らくTRPG全体で見ても随一の簡便さだと思われます。
ただ、実力差がある場合、普通に戦っているだけではほぼ逆転する事が不可能。これに対する対抗策として存在するのが、戦士の防具ボーナスと魔法。
しかし、この結果として延々と続く膠着状態が生まれます。
一見するとダレるだけのこれに、シュウ氏は「本システムの真骨頂」を見ます!
シュウ氏の深い造詣と愛で、「膠着状態」について深掘りしてまいります。
(葉)
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