第2回【海の奥底に夢は眠る】ローグライクハーフリプレイ ※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「海の奥底に夢は眠る」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。 ぜろです。 さあ、ローグライクハーフ「海の奥底に夢は眠る」の冒険譚のはじまりです。 今回の主人公は、妖狐フォルネ、魔猫のニャルラと、その二匹を連れた少年タイガ。 貿易都市ビストフに到着した彼らは白奴と名乗る白髪のコビットと知り合い、さっそく宝探しの船出をすることになります。 「エメラルド海の探索」のエピソードとの繋がりを色濃く感じさせる物語は、いったいどこに向かっていくのか。 ぜひ皆さんの目で見届けてください。 【フォルネ(妖狐) レベル14 技量点:2 生命点:5 魔術点:4 従者点:8】 【ニャルラ(魔猫) レベル14 技量点:1 生命点:10 器用点:8 従者点:5】 【タイガ 従者 荷物持ち】 ●03 トビウオグリフォンの襲来 出航してしばらく、ニャルラは広い広い海原を見て興奮し、全身に感じるゆらゆらする体感に驚き、マストによじ登って遠くの景色を眺め、全力全開で楽しんでいた。 今は甲板に寝そべり、ぽかぽか陽気を浴びてとってもリラックスしている。 僕も、どこまでも続く海を眺めて空と海との境い目を見つけようとし、船が作る波紋の動きを眺めて吸い込まれそうになり、潮風の向きや強弱が変わる感覚に身を委ねていた。 フォルネが知っている海のことを聞くのも楽しかった。 みんなきびきび働いている中で、僕たちだけこんな風にのんびりしててもいいのかな、って思うけど、手伝えることもないし、うかつに手伝って失敗するわけにもいかない。 「海に出る魔物ってどんなのがいるんだろ」 「だいたいは、魚みたいなのですね。あとは魚人系。魚と人とを合わせたような魔物です。鳥タイプは、島に近いところに出る感じ。脅威になる巨大鳥ともなると、海を渡り切るほど飛び続けられないので」 「魚って海にいるよね。どうやって戦うの?」 「トビウオっていって、空中に飛びあがる魚がいるんです。あと、船底を破るようなタイプの魚に出くわしたら、小舟に乗り換えて迎撃することも」 フォルネは、今言ったののうち、いくつかは実際に遭遇したことがあるらしい。あとは聞きかじりだそうだ。 ぱちぱち、と拍手がして、見ると白奴だった。 「聞きかじりでもそれだけ話せるのは大したものだ。どう? いっそこの船に永久就職しな……」 「しません」 「フォルネちゃん返事早すぎ」 そうだった。白奴さんもわりとのんびりしていたんだった。 そのとき、見張りが告げた。 「巨大な魚影? らしきもの? が近づいてる!」 「はっきりしないなあ。けどこりゃ、さっそく用心棒の先生の出番かな。ニャルラどの、おねげえしやす」 「ふみ〜」 ニャルラは眠たげな瞳で甲板の端へ行き、海をのぞきこむ。 「なんかいる〜。ななめうしろから近づいてきてる〜」 「問題は、これからアレがどんな動きに出るかですね」 フォルネもニャルラのそばに行き、同様に観察している。 「食べられるおさかなだったらいいな〜」 「大きすぎでしょ」 船に十分に接近したあたりで、その巨影が海を割って飛び出してきた! 甲板をかすめるような動きで、まさにフォルネとニャルラを狙っている。 フォルネは避けきれないと即座に判断し【空蝉】の術で回避を図った。 ニャルラはなまじっか、巨影の動きに反応できてしまったのが裏目に出た。 巨影に飛びかかるまでは良かったが、その魔物の腕に払われ、尻尾で弾かれて甲板に転がることになった。 「ごろごろきゅ〜」 自分で言いながら目を回している。 巨影は船を飛び越え、反対側の海にざばん。 「あいつ、うであったのら〜」 「頭も。あれは見覚えがあります。まるでオウカンワシのような」 そう。ニャルラが対応しきれなかったのは、その意外な外見にあった。 魚だと思っていたら、全然違った。 頭はオウカンワシ、つまり鳥のよう。さらに動物のような胴体と前脚。魚のようなのは尻尾だけだったのだ。 「ニャルラ、攻撃じゃなくて、本当は食べる気だったでしょ」 「ばれたか〜」 ニャルラにはまだ余裕がありそうだ。 「あれはトビウオグリフォンだな。グリフォンに魚の尻尾が生えた海棲生物」 「まずグリフォンがわかりません」 「そっからかあ。でも説明してる時間はなさそうだ」 海面の影は旋回し、また船に向かってきている。 「フォルネ、ニャルラ、いい? タイミングを見て同時にかかるんだ」 「りょ〜かい」 「動きはつかめたので、もう大丈夫」 僕の指示に、二匹はじっと影の動きを見据える。 影は、さっきと同じくらいの船との距離で、再び海を割って飛び出してきた。 その動きを完全に予測していたフォルネとニャルラは、左右からジャンプし、クロスするように鋭い爪で胴を裂く。 一方的に攻撃を受けるだけで、トビウオグリフォンは海へと戻った。 「やった!」「やりましたっ」 フォルネとニャルラは前脚でかわいくハイタッチ。 「まだです! トビグリ、旋回して戻ってきてる!」 見張りが変な略し方をしながら告げる。 「フォルネ、ニャルラ、いける?」 「もち!」 「完全に把握しました。単調な攻撃は身を滅ぼしますよ」 トビウオグリフォン、三度目の飛翔。 二匹は今度はがっしりと四肢を踏みしめ蹴り上げての勢いで、下から強烈なジャンプ頭突き。 トビウオグリフォンはぐるぐると縦回転をしながら、今度は元いた方の海面に落下した。 そしてそのまま、戻ってこなかった。 「だいっしょ〜りっ」 「いや残念。甲板で仕留めてたら、おいしくいただけたかもな」 白奴がそんなことを言い出すものだから、またニャルラが本気にしてしまう。 「食べれたのっ?!」 「食べられるんですか? あれ」 「や。おじさんは食べたことないけど、世の中にはいるかもって話。案外珍味かもよ? 魚の味か鳥の味か獣の味か、どれだろうね」 そして白奴さんは続けてこう言った。 「このタイミングでのトビグリちゃんの襲来はむしろ良かったな。君らの実力を皆に示せた。これからは遠慮なくぐ〜たらできるぞ」 ●04 波間の祈り コビットの船員たちが騒がしい。 甲板に集まってばたばたと動いている。 「なにかあったんですか?」 ポールさんに尋ねる。 「見張りが、こっちに流れてくる木像を見つけてね。ホリィドゥーン様の像みたいだから、皆でなんとか拾えないかってやってるんだ」 ホリィドゥーン様は、航海の安全などを象徴する神様らしい。 「クラーケン退治でもホリィドゥーン様の加護があったから、白奴も回収に躍起になってるんだよ」 たしかに、白奴さんも船のへさきで声を上げていた。帆を下ろして船の動きを止めてまで、なんとか拾い上げようとしている。 「タイガたちも手伝ってくれない? 船の脇でこれを使ってさ」 ポールさんが渡してきたのは、虫取り網みたいに長い棒の先に網がついた道具だった。捕魚網っていうらしい。 これなら船の上から網をのばして海上のものを捕ることもできる。 「そういうことなら私も手伝います」 フォルネがその場で人間の姿に【変化】した。和装で銀髪の少年の姿になる。 最近は僕の前でも必要に応じて人間の姿になってくれるのが、僕はうれしい。 「なに見てるんですか」 「あ、ご、ごめん」 こういうところは相変わらずだけど。 そしてポールさんがぽかんとしているのにかまわず、フォルネは捕魚網を受け取った。 コビットの船員たちは、広い範囲に投網を投げていたが、木像はそれをすり抜けて、ちょうど僕たちの方に流れてきた。 フォルネが海面に網を下ろして木像が来るのを待ち受ける。 「これ、海水の流れでけっこうキツいですね」 僕も捕魚網を一緒に持って支えた。水の抵抗を受けて、その場で支えるだけでも意外とずっしりとした重さがある。 「きた。もうちょい右……そこ!」 木像は、見事に網の中におさまった。そのままぐいっと持ち上げる。ポールさんも手伝ってくれた。 甲板で網から出した木像は、筋肉質な肉体を誇示する男性の人魚の姿をしていた。 「おお。これはまさにホリィドゥーン様の神像! こいつを引き上げたとなりゃ、今回の航海の成功は約束されたようなもんよ。よおし、船首に設置して祈りを捧げようか」 白奴は上機嫌だ。 「これで白いイルカがいりゃあ完璧なんだがな」 そう言いながら海原を見渡す。 ポールさんが言うには、クラーケン退治には白いイルカの導きがあったらしい。 ホリィドゥーン様が遣わした神獣だったのではないかって言われているそうだ。 僕たちも船のまわりを見回したけど、白いイルカの姿は確認できなかった。 「ま、さすがに宝探しは手伝っちゃくれないかあ」 白奴はそれでもウキウキで、コビットたちが船首に像を設置する作業を監督しに行くのだった。 ●05 舟歌と人魚 やがて陽が落ちる。 鮮やかな青だった海面がオレンジ色に染まる光景は、とてもきれいだった。 海に出なければ、こんな景色を見られることはなかっただろう。 「美しい……」 僕の肩で同じ目線で海を眺めながら、フォルネがつぶやいた。 「うん……」 水平線から広がるオレンジ色が、穏やかな水面ににじむように、じんわりと広がっている。 白い波の線に沿って、黄金色に輝いていた。 急に、すごく遠くに来ているんだなって実感がわいてきた。 海の真ん中で沈む夕陽を眺めている僕。村にいたときには、想像もしたことがない世界だった。 沈む夕陽は、僕を感傷的な気持ちにさせていた。 「フォルネ、ありがとう」 口をついて出た。 「いきなりどうしたんです?」 フォルネは、急にお礼を言われて意味がわからない。 そうだね。僕の心の動きが見えるわけじゃないし。 「僕が旅に出られたのは、こんなところまで来れたのは、フォルネに出会ったのがきっかけだったから。だから、ありがとう」 フォルネは少しの間僕を見つめ、何か言おうとして、その口を止め、黙って目を細めた。 そして僕の頬に、すうっと頬を寄せてきた。 「ふふ……」 僕は小さく笑みをこぼすと、黙ってしばらく二人で海を見つめていた。 陽がすっかり落ちた頃、コビットの船員たちが甲板にランタンをまるく並べ、歌を歌い出した。 その陽気さにあてられて、ニャルラが軽やかにステップを踏んでいる。 白波丸は帆を畳み、碇を下ろして、今夜はここに停泊するみたい。 「やあ猫の嬢ちゃん、軽やかだねぇ、一緒に歌わねえか?」 「うん! アタイうたもうまいのよ」 ニャルラはコビットの船員たちに混ざって、舟歌を歌い始めた。 ♪さけをくんだら うたおうぜ〜 ♪おおうなばらに つきてらす〜 ♪なみにゆられて かぜまかせ〜 ♪おたからさがす ふなのりよ〜 男たちの声に混じって、ニャルラのかわいらしい歌声が響く。 それは不思議と合っていて、僕とフォルネは顔を見合わせ、にっこりとほほ笑んだ。 そこに、女性の声のハミングが混ざって聞こえてきた。 とてもきれいにリズムが合っているけど、いったいどこから? 船の……外? 見ると、ゆらめく海にいくつかの人影が見えた。 月に照らされたその姿は、女性に見えた。 女性たちは、長髪に貝殻の髪飾りを身につけ、舟歌に合わせて軽快にリズムを奏でていた。 「気をつけてタイガさま。ただの人なわけがないです」 「うん」 ぱしゃん、と音がして、女性たちのそばに魚の尾が跳ねるのが見えた。 「ありゃあ人魚だな。珍しいこともあるもんだ」 いつの間にか横に来ていた白奴が言った。 その頃には舟歌を歌っていた面々も異変に気がつき、歌うのをやめていた。 ニャルラもこちらに様子を見にくる。 「お歌、やめちゃったのお?」 「かわいいお歌、うたってたのはあなた?」 「ねこちゃん? うみにいるからうみねこちゃんかな?」 「きゃはははは」 人魚たちは、楽しそうに笑っていた。 「アタイ、ニャルラ。アタイがうたってたのよ」 ニャルラが答えると、人魚たちはまた笑った。 「すてきなお歌をありがとう」 「私たち、もっと一緒に歌いたいな」 「でも、私たちが歌うと、みんな海に引き込まれちゃう」 「だから、鼻歌だけにするね」 それから、ニャルラと人魚たちの不思議な合唱がはじまった。 ルールルーラララーと、人魚たちがニャルラの歌にリズムを合わせる。 そのうち、船員たちの手拍子も加わった。 ニャルラも調子に乗って、舟歌ではなく自分の得意な歌を披露した。 おさかながたべたい歌を歌い終えると、人魚たちは満足したみたい。 「たのしい時間をありがとう」 「これはお礼ね」 人魚たちは、マドレーンヤシの実を二個、船へと押し上げてきた。 僕とポールさんが受け取る。 「またね、おもしろい猫の船乗りさん」 「たのしいお歌を聞かせてね〜」 人魚たちは、ぱしゃん、ぱしゃんと波を蹴って消えていった。 「またね! きれいなにんぎょさん」 ごきげんなニャルラは、人魚たちが見えなくなるまで両手を挙げてぶんぶんと振っていた。 「歌で人を海に引き込む魔性の人魚と仲良くなっちまうとは。ニャルラちゃんの魔性の方が上ってことかな」 「アタイのみりょくにはだれもかなわないのだ」 こうして、船上の夜は更けていった。 次回、ワイバーンの襲来!? [プレイログ] 【33 トビウオグリフォン】 【トビウオグリフォン レベル5 生命点4 攻撃回数2】 ・反応表のサイコロは6。【死ぬまで戦う】 【1ラウンド】 ・トビウオグリフォンの2回攻撃。フォルネは1でファンブルしたが、【空蝉】でサイコロを振り直し、回避に成功。ニャルラも1でファンブルし【素早い反射】で振り直したが、振り直したサイコロの出目も1でファンブルだった。ニャルラに1点のダメージ。加えてトビウオグリフォンは、ファンブルした相手にもう1点追加ダメージを与えるため、ニャルラは合計2点のダメージを受けてしまう。 ・フォルネ、ニャルラの攻撃がトビウオグリフォンに命中し、トビウオグリフォンの生命点は4点から2点に。 【2ラウンド】 ・トビウオグリフォンの2回攻撃を、ニャルラはサイコロの出目6のクリティカルで回避。フォルネも楽々回避に成功。 ・フォルネとニャルラの攻撃もともに命中し、トビウオグリフォンの生命点は2点から0点になり、戦闘終了。 ・宝物判定では、金貨3枚を入手した。どこに持っていたんだろうね。 【11 波間の祈り】 ・ホリィドゥーンの木像が流れてくる。拾うには【幸運ロール】で目標値は5。 ・フォルネがサイコロの出目5で成功。 ・ホリィドゥーンの木像を入手。効果は、【水中】の敵からの攻撃を1回肩代わりしてくれること。 【12 ともに歌おう舟歌を】 ・【器用ロール】目標値4でサイコロを振る。 ・ニャルラがサイコロの出目5で成功。ニャルラの舟歌に人魚が寄ってきて、マドレーンヤシの実をくれる。 【フォルネ(妖狐) レベル14 技量点:2 生命点:5 魔術点:4→3/4 従者点:8】 【装備】(人間形態でのみ効果あり) 片手武器 木盾(生命点+1) 鎖鎧(生命点+1防御ロール+1) <スキル> 【変化】人間形態に変化する。 【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。 【西法術:氷槍】魔術ロール成功で2点ダメージ 【持ち物】 1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。 2草避けのお守り 植物によるアクシデントへの対応力を上げる。 3マドレーンヤシの実2個 【温存経験点】1 【ニャルラ(魔猫) レベル14 技量点:1 生命点:10→8/10 器用点:8→7/8 従者点:5】 【装備】なし <スキル> 【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない 【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。 【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。 【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。 【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。 【温存経験点】2 【タイガ 従者 荷物持ち】 【持ち物】 食料2 金貨31 1 ロープ 2 金貨100枚 3 ホリィドゥーンの木像 ■登場人物 タイガ 主人公の人間の少年。11歳になった。フォルネとニャルラの二匹を連れて兄を探す旅をしている。 フォルネ 銀毛で3本尻尾の妖狐。タイガに心酔している。 ニャルラ 星空色の毛並みの良い魔猫。気まぐれで好奇心のかたまり。食べること大好き。 白奴 白髪のコビット。タイガたちに宝探しへの同行をもちかける。 ポール 白奴の船「白波丸」に乗る航海士。クラーケン退治の砲撃手でもあった。 ニーナ クラーケンぶっ殺し号の砲撃手。ポールがひそかに思いを寄せている。 ハルト 行方不明かつ生死不明のタイガの兄。いったいどこでどうしているのか。 ヴァルグ クラーケンを退治したというビストフの英雄。 ■作品情報 作品名:ローグライクハーフオリジナルミニシナリオ『海の奥底に夢は眠る』 著者:東洋夏 発行者:東洋夏 ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編 https://booth.pm/ja/items/4671946 冊子版 『一日一歩のローグライクハーフ 2.大海魔と小剣士編』 https://souyou-east.booth.pm/items/6617502 ※本作品が収録されています。 本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。 https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
SPAM注意
(編集・水波)最近SPAM投稿が増えておりますが、見つけ次第手動で削除いたしますので、決してクリックなどされないよう、ご注意下さい。
2026年10月28日水曜日
2026年10月27日火曜日
FT書房の作品としてこんなのがあったらいいなぁという勝手なアイデア 第2回 「アランツァビジュアル事典シリーズ」 FT新聞 No.5025
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ FT書房の作品としてこんなのがあったらいいなぁという勝手なアイデア 第2回 「アランツァビジュアル事典シリーズ」 (中山将平) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ おはようございます。 夏のコミケにて、個人サークル「ギルド黄金の蛙」から新刊を刊行したイラストレーターの中山将平です。 新刊「創作・RPG・ファンタジー汎用異種族設定集 カエル人の全て(衣食住編)」は通販も開始しています。 もしまだチェックしていただいていない方は、ぜひ以下のURLをご覧いただけましたら。 https://booth.pm/ja/items/8843581 ちなみに、このサークルでの次回イベントの参加予定は、11月1日(日)奈良女子大学内第1体育館で開催の「コミックパーティー38」です。 さて、今日はまた「FT書房の作品としてこんなのがあったらいいなぁという勝手なアイデア」を書いてみようかなという気になりました。 前回と同じく、このお話は僕の勝手なアイデアであって、FT書房の本来の製造ラインとは全く関係がありません。実現する見込みは現在のところ皆無です。 そういう記事と思って読んでいただけたら幸いです。 とはいえ、もし多くの方が「それいいじゃん」と思われるアイデアがあった場合、それがどう扱われるかは分かりません。 ここで皆様にお伝えすることが本当の意味で「無意味」なのかどうか……それはのちに実際の活動の中でご覧いただけたらと。 今日は3つのアイデアをお届けしてみます。 前回は「アランツァビジュアルガイド」シリーズでしたが、今回は少し違うシリーズということで「アランツァビジュアル事典」シリーズとしました。 ◆「アランツァビジュアル魔法事典」 アランツァ世界における、魔法についてビジュアルでまとめた資料本です。 魔法の分類、効果、儀式の方法にとどまらず、学び方・教える組織(または人物)、そしてそれと関係する神々とその魔法とのつながりに至るまでを収録。 オリジナルのファンタジー世界で「魔法」の設定を作る参考にもなる内容を目指します。 ドールや悪魔、使い魔までカバーできれば最高なのですが、そこにページを裂けるかどうかは微妙っぽいと感じています。 特徴的な存在をピックアップして、何枚かだけ入れるのはありかもしれません。 前回同様、本文24ページ(表紙裏表紙を含むと28ページ)、A4サイズ、フルカラー、中綴じ本、イベント頒布価格2,000円。(僕が作っている「カエル人の全て(魔法と儀式編)」と同じ仕様です) 最大総発行部数1,000部、初版第一刷りの発行部数500部で、それ以降の再版はせず電子版のみに移行。イベントとBOOTHでのみ頒布の形式を想定しています。これは以下の2作も共通です。 ◆「アランツァビジュアルアンデッド事典」 アランツァの様々なアンデッドについてビジュアルと共にまとめたクリーチャー本です。 普通に考えると「アランツァクリーチャー事典だけで十分」とのご意見はよく分かっているのですが、状況が普通ではないと判断しています。 というのも、ファンタジーで見たいものってどんなものかご想像いただきたい。 かなり上位にアンデッドが入る方も多いのではないでしょうか。 何を隠そう、僕はアンデッドが大好きです。 アンデッドだけをまとめた本があるなら、ぜひ入手したい。 利益が得られそうな感覚を持てる本だということは、つまり読者の方にとっても良い本だと思えるのです。 もちろん、死霊術やその使い手であるネクロマンサーについてや、吸血鬼の社会構造など、単なるアンデッドのクリーチャー事典ではない切り口からこれを描くことを想定しています。 ◆「アランツァビジュアルからくり事典」 機械式のゴーレムを中心としたアランツァ世界におけるからくりについて追いかけた設定本です。 T&Tスチームパンクで描かれたスチームパンク的なアイテムがアランツァとしての本で詳しく描かれてないことに、少し残念さを覚えています。 現実世界の「機械文明」の一部をファンタジーというフィルターを通して再構築した要素って、なぜかワクワクしないでしょうか。 スチームパンク系のイベントも売り場として注目しているため、このような発想が出てきたのかもしれません。 実際、からくりというくくりではなく、ゴーレムというくくりでも面白いものが作れそうと感じています。 ◆ まとめ 今日も何となく3つの事典を考えてみました。 こういうの考えるの好きなので、また書くかもしれません。 では、今日はそろそろこのあたりで。 よきファンタジー・ライフを。 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年10月26日月曜日
ストーリーとドラマ性 FT新聞 No.5024
おはようございます、枚方市のスターバックスから杉本です☆ 昨日、頭のなかで新しい「言語化」に成功したので、今日の記事はそれについて書いてまいります! 本日の記事は「死のワナの地下迷宮」や「ソーサリー!」4部作など、ファイティング・ファンタジーシリーズ作品のネタバレをビシバシ含みます。 ◆ゲームブックの「ブック性」。 ゲームブックには「ゲーム性」と「ブック性」がある、なんて話をよく聞きますし、自分でもします。 この話をする際の「ブック性」とは何かという話をする際、頻繁に聞く言葉──それは「ストーリーだ」という解釈です。 ゲームブックの「本」の部分は、物語性にある。 きわめて妥当で、一般的な解釈だと思います。 しかし、私はこの言葉に対して、のどに刺さった小骨のような違和感をずっと覚えてきました。 ◆ゲームブックって、どんなもの? この現代日本で「ゲームブック」と言われるとき、思い浮かべるのはどんなものでしょう? この問いには、さまざまな答えがあると思います。 スーパーアドベンチャーゲームのシリーズは、国産ゲームブックの雄。 ファミコンゲームブックは、子どもの頃に遊んだ人がたくさんいます。 「君ならどうする?」のシリーズは日本での発行部数は少ないものの、世界的には2億7000万部が出版されています。 それらを踏まえたうえで、最もゲームブックとして印象づけられている人が多いのは、ファイティング・ファンタジー(以下FF)のシリーズかなと思います。 だから、今回の記事は、FFのような「冒険に主眼が置かれた」ゲームブックを「冒険ゲームブック」という言葉で表現して、その内容について踏み込んでいきます。 ◆そんなにしっかりとした「ストーリー」って、あった? FFシリーズのような冒険ゲームブックを振り返るとき、私はいつも感じていたことがあります。 それは、「ファンの間で言われているほど『ストーリー』がちゃんとしているわけじゃない」ということです。 「火吹山の魔法使い」は、迷宮の最深部にいる魔法使いを倒して、財宝をいただく話。 「ソーサリー」の4部作は、王国から盗まれた王冠を取り戻す魔法使い/戦士の話。 「死のワナの地下迷宮」は、競技化された地下迷宮探索の話。 どの作品をとっても、ストーリーが「目を見張る素晴らしさ」を持っているのとは違います。 そして、これはFFシリーズにかぎった話ではありません。 当然のことです。 小説であればまるまる1冊を使ってストーリーを作れるのに対して、ゲームブックではそうするための十分なページがないからです。 まず、分岐によって構成されるのがゲームブックですから、1回のプレイで読む文章の量は1冊の数分の1でしょう。 次に、その読む文章のなかには、サイコロを振る、敵と戦う、能力値を増減するなどのゲーム的な処理が含まれます。 「ゲームブックのストーリー性」という言い方がなされますが、それは正しい言い方ではないのです。 いや……間違ってはいないのですが、もっと解像度の高い言葉があるのです。 ◆ゲームブックにあるものは。 ゲームブックの「ブック性」を表現する、最も端的な言葉は「ドラマ性」です。 ゲームブック内に登場するさまざまなシーンの魅力は「ドラマ性」であると、私は確信しています。 それを説明するためにFFの例を挙げます……少しばかり言葉が端的になりすぎることを、お許しください。 「死のワナの地下迷宮」は迷宮を探検する競技の話です。 ライバルの1人である蛮人スロムと主人公は共闘をするのですが、そのなかで信頼関係が生まれます。 しかし、そもそもこの迷宮探検競技は、1人しか勝者のいない競技。 競技監督による命令で2人は強制的に戦い、彼の命を奪うか、殺される流れとなります。 これが「素晴らしいストーリーだ」と感じるご意見を、何度か目にしてきました。 私も「死のワナの地下迷宮」は大好きです。 しかし、この一連のシーンは「ストーリー」と呼ぶべきものなのでしょうか? 私は、このシーンが素晴らしいのはその「ドラマ性」にあるのであって、これを「素晴らしいストーリー」と呼ぶのは正しくないと感じます。 ◆ストーリーとドラマの違い。 ストーリーとは、できごと(事実)の筋書きを指します。 これに対してドラマは、人間の内面(感情、特に葛藤)を描いたものです。 どちらも日本語にすると「物語」ですが、ゲームブックの文脈においては大きな違いがあります。 ここで特筆すべきなのは、ストーリーがゲームブックと相性があまりよくないのに対して、ドラマは相性がいいという点です。 冒険ゲームブックにおいて、事実の筋書きによって作品を盛り上げるのは、意外に難しい面があります。 その理由は、先に挙げたとおり(文量がとれない、分岐によって分断される等)です。 これに対してドラマは、ゲームブックとの相性がいいという特徴があります。 読者による選択の結果として、相手の感情が変化する。 その結果として、物語が大きく起伏する。 冒険ゲームブックの魅力は「主体的に冒険を行う臨場感」に根ざしています。 一般的な小説であれば「どうしてそうなったか」に文量を割くところ、ゲームブックでは「今なにが起きているか」に多くの紙面を割くことで、面白いものができあがります。 スロムと死闘を繰り広げるシーンも、バルサス・ダイアとの魔法合戦も、羽根を失った哀れなミニマイトのジャンの最期も、水晶の棍棒で永久に追放されるザラダン・マーの終わりも。 どれもこれも、有名小説なみのストーリー的な魅力を持っているわけではありません。 しかし、とてもドラマチックで、臨場感あふれるシーンとして……まるで私たちの体験そのもののように、心に残っています。 そういった作品が名作として私たちの心に残っているのは、その「ドラマチックさ」、つまり「ドラマ性」ゆえだと思うわけです。 ◆決定的な違いはなにか? 小説とゲームブックを比較するうえで、最も作者が心に留めておくべき事柄。 それは、読者の視点です。 小説においては、読者は一般的に「第三者」です。 主人公がいたとしても、読む際に「私はこの主人公だ!」と思って読む人は、あまり多くないでしょう。 しかし、冒険ゲームブックにおいては、読者は「私はこの主人公だ!」と思い、冒険を成功するために、能動的に選択肢を選び、サイコロを振り、冒険記録紙に情報を記入する。 冒険ゲームブックの読者は、あくまで「冒険という体験」を求めているのです。 設定は大切です。 しかし、ゲームブックは設定のためにあるわけではありません。 どのようなドラマに結びつくかが、ゲームブック世界の設定にとっての最大のキモなのです。 キャラクターは大切です。 しかし、大事なのはそのキャラクターの魅力ではありません。 主人公とどのような関係性が生まれ、どのようなドラマを紡ぐのかが、最も大切なポイントなのです。 ストーリーもまた、しかりです。 ストーリーそのものの魅力よりも、そのストーリーの与える影響が、どのようなドラマチックな場面へと主人公を導くのか。 ストーリーは果たして、どのようなドラマを生むのでしょうか? そのようなドラマの持つパワーこそ、冒険ゲームブックの核(コア)であると、私は思います。 今回はこのあたりで。 それではまた! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年10月25日日曜日
Re:「ローグライクハーフ」d66シナリオ『呪われた血族の牙城』 FT新聞 No.5023
おはようございます、FT新聞編集長の水波流です。 10月31日は、ハロウィン! という事で、2023年のハロウィンに併せて配信した、 ローグライクハーフ・d66シナリオ『呪われた血族の牙城』を再配信いたします! 昨年のハロウィンでは配信できませんでしたので、2年ぶりのお目見えです。 それでは、作者である中山将平の当時のご挨拶も含めて、お楽しみ下さい! ☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆ (編註:この記事は、過去の人気記事を再配信するReシリーズです。文中のコメントは全て当時のものとなっております) ◆中山将平からのあいさつ。 おはようございます。 ハロウィン大好きイラストレーターの中山将平です。 今回、僕も書いてみたいと思ってローグライクハーフのd66シナリオ「呪われた血族の牙城」を作ってみました。 元々自分が楽しくて作ったシナリオですが、代表から「いい感じのシナリオになっている」という意見が得られたことで、ここで発表する流れとなりました。 この記事の最後にあるURLから遊んでいただけます。 監修の杉本=ヨハネ氏に感謝を。 僕はイラストや漫画の作成が本業ですが、実はオリジナルゲームやTRPGのシナリオを作るのも大好きなんです。 この作品はタイトルからにじみ出てくるように「吸血鬼」をテーマとした「ホラーファンタジー」の冒険物語です。 舞台は荒野にたたずむ廃城。 住み着いた吸血鬼の脅威を取り除くため、プレイヤーキャラクターは恐ろしい不死の怪物たちが蠢くその場所に足を踏み入れます。 うつろな目をしたアンデッドの群れや、血に飢えた夜の獣たちとの戦いを存分にお楽しみください! 城に誘拐され、囚われた人々を解放できれば、きっとそれぞれの方法で強大な吸血鬼を討つ助けとなってくれるでしょう。 もし望むなら、あなたはこの冒険に挑むキャラクターに「吸血鬼殺し」の職業や「半吸血鬼化(血の呪い)」の特徴を与えることができます。 このうち「吸血鬼殺し」は新しく作成したキャラクターに与える特殊な職業で、その人物に「吸血鬼狩りの宿命」を負わせるものです。 一方で「血の呪い」は既存のキャラクターにも与えることができ、能力値を変化させつつ冒険をよりドラマチックにする要素だといえるでしょう。 熟練のプレイヤーの方にも新しい感覚で遊んでいただけると思いますが、僕としてはローグライクハーフが初めてという方にも特におすすめしたいシナリオです。 このシナリオは、書籍化されることが決定されていません。 もしツイッター(現X)やお便りなどでご感想が多ければ、FT書房から書籍版の作成が検討されるという段階にある作品です。 万一書籍化される際にはもちろん僕自身がすべてのイラストを担当します。 また、「ローグライクハーフ 基本ルール+1stシナリオ黄昏の騎士」の表紙絵と似た形式ながら、直接それをゲームに使用できる地図絵を用いた「俯瞰イラストマップモード」を搭載予定です。 これらは、「もしこの作品にご感想がいただけて、書籍版ができるなら……」という場合の構想ですので、遊ばれて面白かったときには応援いただけましたら。 さて、それでは本作をどうぞお楽しみください! ハッピーハロウィン。 d66シナリオ『呪われた血族の牙城』 https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/RogueLikeHalf_CursedBloodlineStronghold.txt ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年10月24日土曜日
FT新聞1ウィーク! 第715号 FT新聞 No.5022
From:水波流 あまりの多忙さになかなか長文を読む気力が起きず、なんとか読んでもなかなか頭に入らない。 こういうときには旅行記やリプレイ、解説書など端的に書かれた文章を読む機会かもしれない。あと溜め込んでいる児童書もいいな。 ということでハリー・ポッターは読み終わったので、とりあえず銀竜の騎士団を。次はどうしようか。 From:葉山海月 フリーレンのギャグの空気がいまいちつかみきれない。 あんな人に私はなりたい。 From:中山将平 僕たち、11月8日(日)「文学フリマ東京43」にサークル参加します。 開催地は「東京ビッグサイト」、配置は【R-36】です。 ゲームブックや1人用TRPG『ローグライクハーフ』等を扱います。 何卒遊びにお越しいただけましたら。 また、僕らの活動は間もなく20周年を迎えます。 10月29日(木)頃Twitterにてつぶやきをしていく予定ですので、ぜひそちらに応援のメッセージをいただけますと幸いです。 さて土曜日は一週間を振り返るまとめの日なので、今週の記事をご紹介します。 紹介文の執筆者は、以下の通りです。 (天)=天狗ろむ (明)=明日槇悠 (く)=くろやなぎ (葉)=葉山海月 (水)=水波流 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■10/18(日)~10/24(金)の記事一覧 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2026年10月18日(日)天狗ろむ FT新聞 No.5016 ローグライクハーフシナリオソムリエ その9『あなたに弟子がやってきた!』 ・編集部員・天狗ろむがお送りする、個人制作シナリオ紹介の第9弾をお届けしました。 ローグライクハーフは主人公(PC)1人で行う1人プレイか、主人公(PC)2人で行う2人プレイが主な遊び方になっています。前者は〈弱いクリーチャー〉の従者を引き連れて、後者は〈強いクリーチャー〉2人による冒険なので、それぞれの楽しみ方があります。 今回の東洋夏氏の作品は2人プレイ専用のシナリオ。タイトル通り、貴方のPCに弟子が出来ちゃいます! ぜろ氏のリプレイでも魅力的な師弟の姿を見る事が出来たのは記憶に新しいかと思います。是非、貴方だけの師匠と弟子を作って冒険してみてくださいね! プレイ報告やご感想、そしてシナリオ紹介記事の寄稿はいつでもお待ちしております〜! (天) 2026年10月19日(月)杉本=ヨハネ FT新聞 No.5017 ここから先のお話。 ・電子書籍版「ガルアーダの塔」が刊行されました! 「モンスター!モンスター!TRPG」の新刊も前向きにがんばっています☆ 「アランツァワールドガイド」を書き続ける毎日を送る杉本氏。アランツァの神話、歴史、地理、経済、政治、氏族、勢力と書いてきて、 いま「伝説と物語」という項目に至っているのですが、「これを知りたい」という物語はありますでしょうか? 現在の候補は「魔女ターニャの物語」「姫将軍ジャルベッタ」ですが、面白い物語になりそうであれば……背景物語なんて、なんぼあってもいいですからね☆ ↓のお便りから、あるいはTwitterで #アランツァ のタグをつけてご意見、ご要望をお聞かせください! (明) 2026年10月20日(火) 紫隠ねこ FT新聞 No.5018 冒険は君の手で作れ! 第3回 ・ローグライクハーフ総監修の紫隠ねこ氏による、『Four Against Darkness』(4AD)解説記事の第3回をお届けしました。 4ADは、ダンジョンを舞台にした冒険を体験できる1人用RPGで、ローグライクハーフの着想の元となった作品です。前回の記事ではサプリメントやシナリオブックの一部が紹介されましたが、今回はそれらを実際に使ったゲームプレイの様子が語られます。 ランダムで決定されたキャラ特性や因縁の相手をもとに、主人公っぽい冒険者とその仲間たちの背景を考えていく過程の描写は、それだけでも読んでいてワクワクしてきます。今回はあくまでゲームプレイの概要の紹介ということでしたが、本格的なリプレイも読んでみたくなりました。記事を読んで実際に遊んでみた、という方がいらっしゃいましたら、ぜひご感想やリプレイなどお寄せください! (く) 2026年10月21日(水)ぜろ FT新聞 No.5019 第1回【海の奥底に夢は眠る】ローグライクハーフリプレイ ・軽妙な語り口でお馴染みの、ぜろ氏のリプレイ第517回をお届けします。 今回のリプレイ作品は、東洋夏氏のローグライクハーフ『海の奥底に夢は眠る』 兄ハルトを探す旅の途中立ち寄ったビストフ。 お祭り騒ぎ真っ最中の中、そこで会った白髪白髭のコビット、白奴(しろやっこ)さん。それはビストフでの冒険のはじまりだった。 ひょんなことから食事を同席することになった一行と白奴。 彼の口から飛び出したのは、宝探しの話! 彼が言うことには、 「クラーケンの脅威が去った今、クラーケンが沈没させた船の財宝取り放題! おじさんはすでにだいたいの目星をつけてるから、迷うことはないぜ」 果たして、そう右から左にうまくいくものでしょうか? 南海の大冒険。始動です! (葉) 2026年10月22日(木)齊藤飛鳥 FT新聞 No.5020 齊藤飛鳥・小説リプレイvol.47『九つの樹の道』その2 ・児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥氏によるTRPGリプレイをお届けしました。 冒険家乙女クワニャウマとその相棒のエルフの少女イェシカ、お供の猟犬たちは、成人の儀式中のトレウェリ氏族の若者・アルコゥの介添人として、祖先にまつわる《9つの樹》……《リスティプ》を巡っています。 新たな魔術を覚え、早速使う機会を得たクワニャウマ。これまでの冒険で培った交渉力も必見です! (天) 2026年10月23日(金)水波流 FT新聞 No.5021 FT新聞読者の方へ3つの質問(回答編)その2 ・先日、FT新聞配信5000回記念としてさせて頂いた「FT新聞読者の方への3つの質問」 追加でお便りを頂きましたので、早速配信させて頂きます! 水波編集長の造詣の深いアンサーとともに、いかに今までFT新聞というものの歴史が積みあがってきたか。 前回と合わせて、FT新聞のマイルストーンです。どうぞご覧あれ! (葉) ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ■FT書房作品の通販はこちらから☆ FT書房 - BOOTH https://ftbooks.booth.pm ■FT書房YouTubeチャンネルはこちら! https://www.youtube.com/channel/UCrZg-eTeypwqfjwQ4RNIvJQ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■FT新聞が届かない日があった場合 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ FT新聞は休刊日でも「本日は休刊日です」というメールが必ず届きます。 未着の場合は、まず迷惑メールフォルダを一度、ご確認下さい。 もし迷惑メールにも全く届いていない場合は、それは残念ながらお使いのメールとの相性問題などで未着になっている可能性があります。 このところ各社のメールセキュリティ強化のためか未着のケースが複雑化しております。 未着の場合は、下記ページをご参考頂き、個々のアドレスの受信許可設定をお試しください。 https://ftnews-archive.blogspot.com/p/filtering.html *10回未着が続いた場合、そのメールアドレスはシステムより自動的に登録解除されます。再度登録する事は可能ですので、未着が続いた場合は、お手数ですがご自身で再登録下さい。 また【バックナンバー保管庫】は公開期間が2週間ありますので、その間にご自身でテキストを保存されたり、自分で自分にコピーしてメールを送られたりする等、ご活用お願いいたします。 ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年10月23日金曜日
FT新聞読者の方へ3つの質問(回答編)その2 FT新聞 No.5021
おはようございます! FT新聞編集長の水波流です。 先日、FT新聞配信5000回記念としてさせて頂いた「FT新聞読者の方への3つの質問」 追加でお便りを頂きましたので、また金曜記事として配信させて頂きます! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ お題「あなたがこれまで遊んだことのあるゲーム各種で特に好きなものを3つあげるとしたら?」 Q1:TRPGで特に好きなものを3つ Q2:ゲームブックで特に好きなもの3つ Q3:コンピュータゲームで特に好きなもの3つ Q4:これからFT新聞で読んでみたい記事やジャンル、また一言コメント等ありましたらぜひ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ (海ガメラさん) 出遅れちゃいましたがお送りします。 Q1:TRPGで特に好きなものを3つ 1.ルーンクエスト(ホビージャパン1987年版) 2.ウォーハンマーRPG(社会思想社1991年版) 3.ワースブレイド(ホビージャパン1988年版) 背景世界に惹かれる傾向があります。 「この世界でわくわくしてみたい!」というのが素直な動機です。 これまで洋モノを中心に遊んできましたが、国産ではワースブレイドが再興してほしい作品のひとつです。 ワースブレイドは荒けずりな背景世界ですが、福地仁さんの描く操兵(ロボット)が他にない雰囲気を持っていて好きです。 小説なら剣の聖刻年代記シリーズ派で、どちらかと言うと西方工呪会製の操兵が好みかな(東方なら九尾獣や羅王虫といった怪物系)。 今年はシリーズ原点の公開から40周年にあたり、IPビジネス化によるコンテンツ展開の更なる拡大に期待しています。 Q2:ゲームブックで特に好きなもの3つ 1.ソーサリーシリーズ(東京創元社1985年版) 2.猫妖精ティルトシリーズ(東京創元社1986年版) 3.これから出てくる作品 ソーサリーシリーズはド定番ではありますがダントツに好きです。 しっかり異世界を旅している感じがして、いまだにパラパラ頁をくったりします。 猫妖精ティルトシリーズも独特の雰囲気を楽しめるところがお気に入りです。過度なパズル依存はいただけませんが。 最後のは、まだ見ぬゲームブックに期待しているから。 なお、FT書房作品なら『狂える魔女のゴルジュ』が好きです。 Q3:コンピュータゲームで特に好きなもの3つ 1.ヘルツォーク・ツヴァイ(テクノソフト1989年版) 2.カルドセプトエキスパンション(大宮ソフト1999年版) 3.カルネージハートポータブル(元気/アートディンク2006年版) 繰り返し遊べるだけでなく、いまだに「またやってみよう」と手を伸ばしてしまうという点で選びました。 古い作品ばかりですが、すでにほぼ現役を退いている状態なので大目にみていただけると助かります。 Q4:これからFT新聞で読んでみたい記事やジャンル、また一言コメント等ありましたらぜひ いつも配信ありがとうございます。 5,000回という節目に、これまで続けてこられた「冒険」の中で遭遇した様々な難題に思いをはせ、同時に達成感をかみしめておられることと思います。 これからもゲームブックファンが朝起きる理由や楽しみのひとつになっていければいいですね。 引き続き応援していきます(また機会があれば寄稿させてもらいますね)。 (ぶーすけさん) 5000回おめでとうございます! 乗り遅れ組として3つの質問の回答を送ります。(^-^) Q1:TRPGで特に好きなものを3つ AFF2e(こんなに出るとは……)、ドラゴン・ウォーリアーズ(薄暗い感じがすごくいい)、T&T7版(手軽に使えてタレント強くてまとまり良し、悪意ダメージとクレムの抵抗を外すと更に軽い) Q2:ゲームブックで特に好きなもの3つ バルサスの要塞(SJ先生が好きだった、くっきりシステム化しない魔法が自分も好き)、暗黒城の魔術師(ブレナン節開幕!)、勝利の紋章を奪え!(やたら何度もやった) Q3:コンピュータゲームで特に好きなもの3つ 7 days to die(ゾンビの硬さと弾数がちょうど良い)、Fallout 4(居住地をひたすら要塞化)、Stoneshard(辛すぎるのに何度もやってしまう) Q4:これからFT新聞で読んでみたい記事やジャンル、また一言コメント等ありましたらぜひ 現行版でも次バージョンでも良いのでモンモンコアブック楽しみにしてます! それとFT書房による"How to write a solo adventure"的な本とかもあると嬉しいですね!(私には書けないので……) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 追加のお便り、ありがとうございます! 前回までのご回答もですが、聞けば聞くほど「アレもあったコレもあった」と思い返しますし、また知らないゲームのことを伺うと、時代を超えてワクワクが止まりませんね。 海ガメラさんのルーンクエスト、ウォーハンマーRPG、ワースブレイドという並びはどれも作り込まれた背景世界が売りのものばかりですね。私もワースブレイドはサプリメントを買い揃えたものの周りで小説を読んでいる人もおらず、遊ばずじまいです。オンラインセッションでも募集をついぞ見かけませんね。いつか遊ばせてもらえる機会があれば良いのですが。 国産RPGではローズ・トゥ・ロードや深淵などもゲームシステムと背景世界が連動して作り込まれていた印象があります。 ぶーすけさん紹介の『ドラゴン・ウォーリアーズ』も海外では2008年からリバイバルが進んでいるそうですし、『混沌の渦』のように日本でもまた遊ぶ機会があったりすると良いなぁ思ったり。 そういえば私はコンピュータゲーム自体を遊ぶことがめっきり無くなってしまいましたが、よく遊んでいたときはRPGやSLGばかりやっていました。 ぶーすけさんの紹介しておられた『Stoneshard』は初めて知ったのですが、アイテム装備画面がディアブロやネヴァーウィンターナイツという昔の海外RPGを彷彿としました。こういうハクスラ系RPGは、洋ゲーでは根強いですね。 ぜひ他の皆様も、お薦めゲームについて教えて頂ければ嬉しいです。 今後とも、FT新聞をどうぞよろしくお願いします! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。
2026年10月22日木曜日
齊藤飛鳥・小説リプレイvol.47『九つの樹の道』その2 FT新聞 No.5020
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● 児童文学・ミステリ作家、齊藤飛鳥さんによる TRPG小説リプレイ Vol.47 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● 〜前回までのあらすじ〜 冒険家乙女クワニャウマは、フーウェイのトレウェリ氏族の若者アルコゥから、自身の成人の儀式の介添人を頼まれる。その儀式とは《太古の森》にある印が刻まれた木々を九つ巡って自らの杖にその印を刻むというもの。クワニャウマは、軍馬購入予算を増やしたい下心から、快く引き受けたのだった。 今回から、『九つの樹の道』リプレイは、本格的な冒険となります! これまでのクワニャウマの冒険では、 『常闇の伴侶』→旅の相棒ゲット! 『名付けられるべきではない者』→恩人喪失 『汝、獣となれ人となれ』→いい仲間になれそうな人が死亡 『君へ贈る詩』→バックドロップ と、彼女と関わった人々が、ほぼろくな目に遭っていないので、今回の『九つの樹の道』のアルコゥくんには、是非とも無事でいてほしいと願いながら冒険をしていました。 その割りに、アルコゥくんのダイスの目が終始ふるわず、たびたび「生きろ、アルコゥ!」となりました。 それから、経験点がたまって魔術点を上げたので、クワニャウマに新たな呪文を覚えさせようと、基本ルールを改めて目を通しました。すると、ワイロを値切る【友情】という魔法に気がつきました。まさに強欲なクワニャウマ向けの呪文だったので即採用したところ、今回さっそく使う機会がありました(笑) 最後になりますが、FT新聞5000回並びに、10月29日にFT書房様が20周年を迎えるとのこと、おめでとうございます!! 長らく趣味が俳句とぬい撮りだけだった私に、ゲームブックとローグライクハーフという新たな趣味を与えて下さり、まことにありがとうございますm(_ _)m♪ これからも、ますますの御繁栄をお祈り申し上げます^^ ※以下、冒険の核心部分に触れる内容を含みますので、未読の方はご注意下さい。 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ローグライクハーフ 『九つの樹の道』リプレイ その2 齊藤(羽生)飛鳥 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● 1:四本脚の森人 日があるうちでも、《太古の森》は鬱蒼と生い茂る木々の枝はのおかげで、薄暗い。 その分、木漏れ日がよそと違って美しい。 不意に、近くの茂みが激しく揺れたので、わたしはとっさに身構える。 「……興が削がれたな。獲物かと思えば《二本足》か」 大蜘蛛の下半身に人間の上半身の異形の姿……。8つの眼と4本の脚と4本の腕を持つ蜘蛛人か。前にヴィドと飲んでいた時に聞いたことがある。酔っぱらいの与太話と思ってごめん、ヴィド。 武器を構えようとするわたしを、アルコゥが慌てて制止した。 (や、やめろ。森の人に刃を向けるな) アルコゥはわたしを下がらせると、蜘蛛人の前に進み出た。 「森の人よ、俺はトレウェリ氏族のアルコゥ」 「フーウェイの小倅が。我らの網にその不浄な足跡を刻んで何の用だ。答えよ」 アルコゥの動揺した顔に冷や汗がにじんでいる。 「氏族の儀式の途中だ。あなたがたに迷惑を掛けるつもりはない」 「戯言を。地を這う《二本足》どもが我らの網に踏み込む……ただそれだけで、我らには身の毛もよだつ不快なのだ」 蜘蛛人は、8つの眼で冷徹に見つめながら吐き捨てる。 「消え失せろ、二本の杖で辛うじて立っている醜悪な肢体め」 絵に描いたような険悪な雰囲気に、イェシカが身震いをする。元々《太古の森》で生まれ育った彼女には、蜘蛛人は恐怖の対象なのだろう。 ここは、イェシカの恐怖心を緩和しなければ。 「じゃあ、消え失せる前に思い出の品を贈っていくわ」 わたしは、こっそりと【友情】の魔法を唱えてから、財布から金貨2枚を取り出す。8つの眼から冷徹さは消え失せ、代わりに貪欲な光が宿る。 「別にそんなつもりで声をかけたわけではない」 「わかっている。わたし達《二本足》と猟犬達《四本足》が、この偉大なる《太古の森》へ礼儀に反した振る舞いをしないか、わざわざ監督しに来てくれたんだものね。お疲れ様」 わたしは、さらに金貨を1枚取り出す。蜘蛛人の表情が緩む。 「御足労なことだけれども、礼儀を弁えた《二本足》と《四本足》が来たと、お仲間にも伝えてもらえる?」 おまけとばかりに金貨1枚を追加する頃には、蜘蛛人は初対面の時とは打って変わって気のいい男に変わっていた。 「氏族の儀式の途中だったんだよな? わかった。仲間達には見守るよう伝えておいてやる」 「ありがとう、助かるわ! やっぱり、本物の狩人は違うわね!!」 魔法とお金で解決できるし、うまくおだてて言いくるめれば、怖くない相手とイェシカは認識してくれるはず。 その予想は当たり、イェシカはほっと胸を撫で下ろしていた。 ついでに、アルコゥも。 おいおい、さっきまでの勇ましさはどうしたんだ、君ぃ? ちょっとお姉さんぶった気分になりながら、わたし達は先を急いだ。 2:冬の王 真っ直ぐ背筋を伸ばしたように直立するヒイラギの大樹の姿が、遠目にもはっきりと目に留まった。 「あれは【神・叡智】を司る〈 ᚭ アース〉だ」 アルコゥがそう教えてくれたところで、ふと根元に目が留まる。そこには、フーウェイの蛮族が重要な集まりに使う〈集会の大岩〉があった。その陰に、一人のコビットがいた。 「よう、ニンゲンの兄弟! いっちょ買い物をしていくかい?」 コビットの男は少年めいた無邪気な笑みで、旅商人のフェルディブランド・バターカップと名乗った。 「フェルディブランド……。そして、左目の下にあるほくろ……。あなた、この前、わたしを罠で釣るし上げにしたフェルディブランド・バターカップじゃないの!!」 「ゲッ!! あの時のクリスティの連れかよ!!」 「”仕込み骰子の”フェルディ。また会えて嬉しいわ。サンドヒーバー村の連中に、あなたの居場所を話してもいいのよ?」 「クソ!! クリスティが行方知れずになったから、もうサンドヒーバー村に俺の居場所を垂れ込む奴はいなくなったと思ったのに!!」 「大丈夫。正規のお値段で聖水を売ってくれれば、その喜びでわたしの記憶からあなたのことなんて、あっという間に消し飛んでしまうから」 「ちくしょう、もってけ泥棒!!」 フェルディブランドは、悔しげに正規の値段で聖水を売ってくれた。 クリスティは、もういない。 だけど、彼女を見て学んだ値切りのテクニックはまだ生きている。 「なあ、イェシカ。どうしてクワニャウマさんは、万感の思いを抱いた顔で聖水の瓶を握りしめているんだ?」 アルコゥがイェシカにそっと質問する声が聞こえたけれど、わたしは気にしなかった。 3:ちいさな混沌 いい買い物ができて満ちたりた気分で、さらに儀式の樹を探しまわり、しばらく経った頃だった。 「また増えてきてやがるな……」 シラカバの林を抜けた先の岩陰に、ぬるぬるとした肉の塊のようなものを見つけ、アルコゥは舌打ちをしながら足を止めた。 「なぁに、たいした奴じゃない。だが、これを放っておくと、もっと大きな《混沌》に成長しやがる。そうすると手がつけられなくなることもある」 アルコゥは静かに槍を構えた。 「……コイツらを駆除するのも俺たちトレウェリの仕事だ」 「これが、《混沌》ね。話では聞いていたけれど、初めて見るわ」 「《カオス平原》にバイト先があったのに、《混沌》を見るのは初めてだって? どういうことだ?」 「何か、訳ありな所だったらしくてね。《混沌》も出なければ、ゴーストも悪魔も敵対的なクリーチャー全般が出没しなかったの。ああ、でも、変死事件だけは頻繁に起きていたっけ」 「アンタのバイト先、呪われていたんじゃねえのか!?」 アルコゥがツッコミを入れて来たけれど、かまわずにわたしは雷電、飛燕、月光に戦いの合図を送る。これまでいい子について来ていた三匹の猟犬達は、恐る恐るといった様子で初めて見る《混沌》に間合いを詰めていく。 「〈しずくの怪物〉はもっとも初期の、生まれたての混沌だ。たいていの場合は周囲を見るための瞳がひとつ、身体の中央にあってせわしなく動いている。身体のどこにも瞳がないときは眠っているときだから、積極的に狙っていけば効率的に倒せる。こんな感じで、倒すのは簡単だが、大きな塊もあれば小さな塊もあって、大きいほど肉体的には優れているが、それほど打たれ強いわけじゃない」 「……以上、ミン・メーショ・ボーの著作物から引用?」 「よくわかったな、クワニャウマさん」 「友達に、博識なまじない師がいるおかげでね」 フーウェイは文字がない文化圏なのに、なぜか人気だ、ミン・メーショ・ボーの著作物。 それはさておき、わたし達は〈しずくの怪物〉達を駆除し始めた。 「いいか、クワニャウマさん。こいつらは身体の一部を牙やかぎ爪などに変化して伸ばしてくるため、戦いで後れを取れば冒険者といえど傷つけられることもある。くれぐれも気をつ——」 「——食らえ、古代の神槍!!」 昔、バイト先のオーナーから、《混沌》は死ぬまで戦うと聞いたことがある。ならば、古代の神槍を投げつけても、持ち逃げされる心配はなし!! 瞬く間に息絶えていく〈しずくの怪物〉を見て、闘志がわき上がったのだろう。雷電、飛燕、月光が、次々に〈しずくの怪物〉に噛みついていく。 「クワニャウマさん、本当に《混沌》と戦うのは初めてか!? 一瞬のためらいも情け容赦もなかったぞ!?」 「ためらいも情けもかけてどうするの? こちらの命を脅かすことが明白な相手は、さっさと消す方がお得じゃないの」 「これが冒険家の理屈か。俺達トレウェリ氏族と腹のくくり方が違う……」 「感心しているところ悪いけど、〈しずくの怪物〉が襲いかかってきたわよ!!」 「な……」 〈しずくの怪物〉は、アルコゥに襲いかかってくる。瞬く間に毛皮の服ごと皮膚が引き裂かれ、鮮血が飛び散る。 「ふざけやがって!!」 アルコゥは、すかさず槍を振り回し、反撃に出る。 「そうだ。さっき買った聖水で《混沌》を倒せる?」 「あいにく《混沌》に聖水はきかん! それより、さっきみたいに古代の神槍で戦ってくれ!!」 「チッ……、先に確認してから買えばよかった。では、〈しずくの怪物〉ども。わたしの憂さ晴らしの的となれ!!」 〈しずくの怪物〉は、全部で9体もいたので時間はかかったし、怪我人は出たけれど(わたしも含む)何とか死者を一人も出さずに駆除できた。 でも、わたしの気持ちはいっこうに晴れない。達成感というものを、まるで感じられないのだ。 その答えは、イェシカが石板に書いたこのメッセージでわかった。 〈《混沌》って、宝物を持ってないんだね〉 ただ働きだったからか……。 次こそ、金目の物がほしいな。 そんな思いを胸に、わたしはアルコゥの成人儀式の介添人を続けた。 (続く) ∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴ 齊藤飛鳥: 児童文学作家。推理作家。TRPG初心者。ゲームブックは児童向けの読書経験しかなかったところへ、『ブラマタリの供物』『傭兵剣士』などの大人向けのゲームブックと出会い、啓蒙され、その奥深さに絶賛ハマり中。最近は、そこにローグライクハーフが加わって、ついにはシナリオ作りに挑戦。『霊廟館の悪夢』を先日FT新聞様に掲載していただいた。 現在『シニカル探偵安土真』シリーズ(国土社)を刊行中。2025年までに6巻が刊行中。2026年春に、7巻が刊行。 大人向けの作品の際には、ペンネームの羽生(はにゅう)飛鳥名義で発表し、2026年1月上旬に文庫版『歌人探偵定家』(東京創元社)、同年5月29日『歌人探偵定家 弐』が、同年6月22日には、『御成敗式目の殺人』(中央公論新社)が刊行。 初出: 本リプレイはFT新聞が初出の書き下ろしです。 ■書誌情報 ローグライクハーフd33シナリオ 『九つの樹の道』 著 水波流 2026年5月3日FT新聞配信 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。