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2026年3月17日火曜日

『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(8) FT新聞 No.4801

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『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編(8)

 (明日槇 悠)
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世にも稀な歴史をモチーフとしたGMいらずのナラティヴ・スタイルRPG、『モンセギュール1244』リプレイの第8回をお届けします。
本作は信仰等に関する繊細なテーマを扱っています。ロールプレイ上、現代の倫理観を欠いた表現をするところが多々ございます。
そうした表現にご不快を覚える方、それを予測された方は、その段階で当記事の閲覧を中止されますようお願いいたします。


◯これまでの『モンセギュール1244』リプレイ〜友達んち編は……


ベジエ陥落を皮切りに、迫害されてきた異端カタリ派の人々は安住の地を求め、フランス南部、ピレネー山脈の山頂部に《モンセギュール砦》を築いた。
1243年5月、十字軍はモンセギュール包囲戦を開始。戦局が悪化の一途をたどるにつれ、カタリ派の人々は信仰による心の平衡を失っていく。
精神的指導者ベルトランは、自身こそが完徳者の鑑と位置づけ、気に入らない信徒の暗殺を次々と企てた。
領主レーモンも、民衆の溜飲を下げるべく、防衛指揮官ピエール・ロジェを処刑するための弾劾裁判を準備していた。一切は無益な内紛であった。
仲間内から命を狙われながらも、ピエール・ロジェは陥落が誰の目にも明らかとなったモンセギュール砦を代表し、十字軍の元へ和平交渉に赴いた……。


◯プレイヤー紹介


Kei 構成作家。本文中のA。
木野誠太郎 小説家・ゲームシナリオライター。本文中のB。
明日槇悠 FT新聞編集部員。本文中のC。
小山 フォーエバーヤング。本文中のD。

プレイヤーは、キャラクター一覧の中から、少なくとも主要キャラクター1人、支援キャラクター1人を担当します。
キャラクターにはそれぞれ「3つの質問」が用意されており、この質問を元に、プレイヤーは担当キャラの肉付けをおこない、
プレイ終了までに少なくとも担当する主要キャラの質問にはすべて答えを出さなくてはなりません。
キャラクターの一覧や関係性については、ニューゲームズオーダー公式サイト内の「登場キャラクター」表を参照すると分かりやすいかと思われます。
https://www.newgamesorder.jp/games/montsegur1244


●本編


 ■Act4.陥落 1244年3月2日
 ピエール・ロジェは比較的寛大な和平の条件を引き出して戻ってきた。14日間の休戦期間内に、異端の教えを捨てる者は皆受け入れられる。一方、夥しい数の信者たちが、自らの信仰に従って死ぬことを選ぶ。

A「ちなみにこれは画期的なGMがいらないやつだけど、普通のTRPGはダイス振って戦闘とかする。ダイスロールで、出目によって勝つか負けるか」
D「ふーん」
C「だからある種の人にとっては、いらないところを全部省いたって感じになるかも」
A「うん。やりやすくした感じの」
C「アドリブだけでええやんって人向けかもしれない」
D「ほぼアドリブだし……(笑)」
A「蓋を開けたらね」
C「まぁルール通りに全部進むとはあんまり思ってなかったし」
A「ん。あれだし。ほんとにこういう状況に立ったらどうか、分からないから。こうだったかもしれない、もしかしたら。近親相姦してるだけだから。……初TRPGなんじゃない? 俺もなんだけど。明日槇さんやったことある?」
C「初めて、初めて」
A「あ、全員初めて。じゃあいい感じに、類を見ない、グダり方を見せている(笑)。まぁ、最終フェーズまで行きそう、これ」
C「では、陥落。《カタリ派の信者たちは敗北を悟り、待ち受ける運命に備える》」
B「おしまいや(笑)」
C「(ルールブックを読んで)フィリッパのプレイヤーは、支援キャラクターから1人、捕虜を選択すること」
A「ロジェが交渉に行って休戦みたいな感じらしい。だからロジェは、処刑を免れたがこの後、処刑されるかも」
D「じゃあ、ロジェをやりましょう」
A「ロジェが持ってきた休戦条件は、カタリ派の教えを捨てたら捕虜にしてあげるよ、受け入れられるよ、って。みんなー! カタリ派捨てたらぁー、助かるらしいよー! って。で、ベルトランとセシルは、完徳者《ペルフェッチ/ペルフェッチャ》たちは、いや、俺がお前を完徳者にしてやるから一緒に死のう? って領民みんなに言ってる」
D「あー、それはよくないな。今の筋を言ったほうがいいのか、質問の答えを出したほうがいいのか、どっちか分かる?」
A「織り交ぜなきゃいけないんじゃない? あと忘れてるけど、お前のメインキャラクター、アルセンドだからな(笑)。ロジェは無理矢理これ、やらなくてもいいから。絶対やらなきゃいけないのはメインキャラクターの質問」
D「もう全部やりましたよ、これ」
A「ああ。じゃあ、お好きに。俺が持って帰ってきた条件、みんな呑むかなー? どうかなー? みたいな状況のロジェ。ロジェは人を助けたいのか? とか」
D「それはまた独り言になっちゃいません?」
A「ナレーション権はお前にあるから、ロジェに誰かが絡んでくるとかでもいいし、ロジェが誰かに絡むとかでもいいし」
C「妻にはなんか言うでしょうね」
A「てかもう、むしろお前のメインキャラ、アルセンドなんだから、アルセンドがロジェに話しかけるとかでもいいし」
D「でもそしたら一人二役になるじゃない」
A「それは誰かがロジェやるしかない」
D「あー、そっか。じゃあ誰かがロジェやってください」

Aピエール・ロジェ「ロジェだよ(一同笑)。ぼく、ロジェらよぉ。頑張ってるけど天然で、お茶目なところがあって、みんなから殺されようとしている、ロジェだよ!」

C「嫌われ者……」

Dアルセンド「あなた、大丈夫なの?」

Aピエール・ロジェ「大丈夫だよ、セッちゃん! ぼく、元気だよ」

Dアルセンド「でも今、あなたが殺されかかってるし」

Aピエール・ロジェ「みんなが助かったらいいよっ! もう、前から死にそうだったし!」

Dアルセンド「そう……私も、あなたの計画には賛同するわ」

Aピエール・ロジェ「う〜ぃっ!(一同笑)」

Dアルセンド「だからなんとか、頑張ってちょうだい」

Aピエール・ロジェ「がんばるっ! でもアレなんだよなぁ、捕虜が誰かとか、ぜんぶ奥さんが決めんだよね。妊娠したしね、奥さん」

Dアルセンド「ああ、分かった! じゃあ、私がフィリッパを殺すのはどうかしら?」

Aピエール・ロジェ「っどういうことぉ!?(笑)」

Dアルセンド「つまり、私があなたと結婚するというのはどうかしら」

Aピエール・ロジェ「……いーッ……結婚するのは歓迎だけど、殺すのは引くなぁ〜……」

Dアルセンド「でも殺さないと彼女は妻の座を下りないわよ」

Aピエール・ロジェ「でもぼくの子供いるしなぁ……」

Dアルセンド「お腹の中に? ああ……。でも子供は、また作ればいいじゃない」

Aピエール・ロジェ「……いや、その発想、ベルトランみたいで嫌だって(一同笑)。完全に発想がベルトランなんだよなぁ〜」

Dアルセンド「今あなたが死ぬか、どうする? 選びなさい。殺されたくなかったら、条件を呑みなさい」

Aピエール・ロジェ「……(ぐすっ)、呑む(一同笑)」

Dアルセンド「分かった」

Aピエール・ロジェ「呑むっ! じゃあ、いいよ! ……お願いしていい? 殺すの」

Dアルセンド「御意(一同笑)」

D「じゃあ、殺しますね」
A「え? ほんとに?」
D「もちろん」
A「それはあれだよ。プレイヤーの総意で」
D「じゃあ、殺しに行きますね」
A「誰、フィリッパ。誰でもいいけど。殺しに来たらしい! アルセンドがフィリッパを」

Bフィリッパ「ひー。(一同笑)えー、刃物持ってる、こわー。どしたん話聞こか?」

A「やっぱ……肝がデカいな。父親の子供を孕むだけあって」

Dアルセンド「死ねっ!!」

Bフィリッパ「……ギャー!」

A「え? こ、殺されることにする? どっちでもいい?」
B「とりあえず刺されてはいそう」
D「あー。刺されて重症」
A「え? お腹の子供は?」
D「死亡でしょ……」

Bフィリッパ「お腹の子供が……! ロジェの子供が……! ああーッ!」

A「正確には、レーモンの子供だけど。じゃあ、その時、ベルトランが通りかかって言っていい?」
D「どうぞ」

Aベルトラン「な?(一同笑) こうなんだろ、な?」

C「じゃあ、【頬を伝う塩辛い涙】(シーンカードを出してナレーション権奪取)で……エスクラルモンドがフィリッパのところに行きます」
A「お。死にかけの」

Bフィリッパ「……」

Cエスクラルモンド「私は完徳者《ペルフェッチャ》ですから、姉として生まれたあなたですが、もう私にとっては何の関わりもない、ただの女です。しかし私は知っています。あなたのお腹の中にいた子供は、領主レーモンの子でしょう(一同笑)。
 あなたはその罪を認めるのです。そうすればあなたは神の軍勢の一人となって、生き続けることができます」

Aベルトラン「えっ、エッ! この、ベルトランに、もう一回、言って? レ? レーモンの子なの、これ?(一同笑)」

Cエスクラルモンド「私は完徳者《ペルフェッチャ》として、それを私の目で見ることができます。フィリッパ、あなたのお腹の中に宿っていた命は、レーモンの子種によって生まれた、その悪魔なのです」

Bフィリッパ「違います。……あなたは何か思い違いをしています。……私はロジェとの仲を深めるために、父であるレーモンに男心について相談をしていました。しかし、子供はれっきとしたロジェの子です。勘違いなのです」

Aベルトラン「スーッ(息を吸い小声)……ベルトラン的にはわっかんねえな、これ……!」

C「その言葉を無言で聞いたエスクラルモンドですが、彼女の腕の中でフィリッパの体は冷えていきました……」

Aベルトラン「たまたまいる完徳者《ペルフェッチ》が、完徳者《ペルフェッチャ》のエスクラルモンドに質問をするが、これ、マ?(笑) どっち? これどっち? レーモン? ロジェ?」

C「うーん……まあレーモン……」
B「レーモンの子なのでしょう」
A「じゃあレーモンね(笑)。おーっし」

Cエスクラルモンド「として見た」

Aベルトラン「なるほど。見届けた。私はちょっと……色々しなくちゃいけないから帰る(笑)。おっけおっけ、フゥー!」

B「まあ、視点の揺らぎがあるかもしれない。解釈の揺らぎが」
Aベルトラン「え、でもこれ、ヤッたんだよね? どっちにしろヤッたんだよね? じゃあレーモン、アウトじゃん。ウゥーエー! ウェーイ!」
B「で、フィリッパ死亡」
C「で、フィリッパの権限が、アルセンドに移る。アルセンドが捕虜を選択することになる」
D「あー、誰を捕虜にするかってことね? 誰にするかな。誰でもいいんですか、これ」
A「うん! 誰でもいいんじゃない。メインキャラクターは本人の許可がいるけど、それ以外は誰でもいいんじゃない?」
D「うーん……」
A「いっとく? ベルトラン」
D「えっ? ベルトラン捕虜にすんの?(笑)」
A「まぁ乗らなそうだけどな」
D「まあね」
A「ふつーに考えると、この(ロジェ・ベルナール・ファイユ・アミエル)あたりじゃない?」
D「いやまあ、そうなんすけど……なんかな……」
A「あ、捻りたい?」
D「そーっすね……じゃあ……セシルで(笑)」
A「行くと思った(笑)。これ結構、シーンキャラクターなのがムズいよな。だって、セシルにするってことは、教義棄てなきゃいけないわけでしょ。セシルがどうするか」
D「うん……」
A「なんでセシルなの? だってアルセンドでしょ?」
D「うーん……そんな理由はないんだけど……だってそんなに関係ないじゃないですか、セシルと……」
A「そうそうそうそう、だから。(一同笑)キャラとストーリー作ってかないと!」
C「わざわざ甥と姪を捨てて(笑)」
A「今までほら、俺たちが無理矢理な陰謀論や近親相姦してきたのが台無しになっちゃうから!」
D「ちょっとごめんなさい、休憩してきますわ。頭が混乱してきた」
A「ああ。最悪、ベルトランが嫌がりそうだからとかでもいいんじゃない? いや、どうだろうな? 嫌がらんかな、いなくなるし。……野島伸司みたいになってるし(一同笑)」
B「すごいことになってる」
A「うん、すごいことになってる。……でもこの人数だと時間ギリいけるか。マーダーゲームとかもやってみたいね」
C「ああ〜」
B「そうだね。なんだったらこのゲームとかも役者に人数分いてもらったら……それはそれで冗長になるのか。おもろくなりそうな。この人はこのキャラ、みたいな」
A「あと背景、ちょっと調べたりしてね。俺たちはカタリ派の冒涜をひたすらおこなっているから(笑)。……ちょっとマーダーゲームもやってみたいな」
B「また今度、ぜひ」
A「まとまった?」
D「そっすね……」
A「ま、とりあえず、終わらせますか」
D「セシルはあまりにも無茶だったんで、馬小屋のファイユで」
B「自分の姪。信仰には染まってないなら、まあ、安心できる預け先にはなる」

Dアルセンド「馬みたいなツラだし……」

Aファイユ「ありがとう……(涙)ありがとう! 叔母がっ!」

Dアルセンド「ああ」

Aファイユ「カーァッ! (早口)アリガトウ! (小声)ありがとう……!」

B「何気にこのセシルとファイユのつながりが実はあって、一体なんなんだ」
D「実はあるんだ(笑)」
C「【ファイユを見ると、あなたは誰のことを思い出すのか?】がセシルの質問1」
D「あれじゃない? 性的虐待とかじゃない?」
A「これをストーリーに絡ませるかどうかはどっちでもいいらしいから」
B「サブエピソードなのかなあ、と」

Aファイユ「(小声)……アリガトッ! アリガト!」

D「ファイユがこういう言語障害になっちゃったのは、セシルのせいなんじゃない」

Aファイユ「(泣き声)……すげえ見放してくるやん、叔母……!」

D「気持ち悪(笑)」
B「恐ろしい」

Aファイユ「(泣き声)えぐいやろぉお前……私の中で来てへん、カタリ! カタリ、嫌い! カタリきら〜〜い……だからいつも石、握りしめて私は死ぬ。
 あああ……ちなみに、(ファイユの質問1)私の母の姿を最後に見たの、十年前。十年前……ベジエで見た。……ベジエで、私のお母さん、なんか、怪我してんのを……怪我してんのを、捕まえて、兵士に、ベルトランが差し出してた(笑)。
 ちなみに(ファイユの質問2)私のポケットの中の石……のマーク……教皇軍のマークで……私、教皇軍に内通してました(一同笑)。あのぉ、叔母さん……ロジェってやつ、たぶん……叔母さんのこと、十年ぐらいで見捨てるよぉ……。じゃあ私行くねぇっ……」

A「ファイユは伏線を回収して旅立っていきました」
B「なかなか(笑)」
D「無理矢理だな」
A「ジャンプの打ち切り漫画みたいな回収の仕方をしてファイユは帰っていきました」
D「次回作にご期待ください」


◯Act4.陥落(後編) 及び
              エピローグ に続く……


●登場人物/3つの質問

フィリッパ……コルバと領主レーモンの娘。エスクラルモンドの姉。父のいとこのピエール・ロジェと結婚している。
 1. あなたのお腹のなかにいる子どもの父親は誰か?
 2. どうしてあなたは、母のコルバと口を利かないのか?
 3. あなたがいちばん恐れていることは何か?

ファイユ……孤児の少女。アミエルの姉。おばのアルセンドと一緒に、モンセギュールに住んでいる。
 1. あなたが母の姿を最後に見たのはいつか?
 2. 誰にも見られていないとき、あなたがポケットのなかで握りしめている石——これはどこで手に入れたものか?
 3. なぜあなたは、馬小屋の暗いところが安全に思えるのか?


■作品情報

・Montsegur 1244(モンセギュール1244)
 Frederik J. Jensen (フレデリック・J・イェンセン) 著 / 岡和田 晃 訳

モダン・ナラティブRPG
3〜6人用〔ゲームマスター不要〕/ ゲーム時間3〜5時間 / 15歳以上向

・ボックス版 税込3300円 ※電子書籍版同梱
 https://booth.pm/ja/items/4828050
・電子書籍版 税込1100円
 https://newgamesorder.booth.pm/items/4902669


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