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2025年8月5日火曜日

これはゲームブックなのですか!? vol.123 FT新聞 No.4577

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『これはゲームブックなのですか!?』vol.123

 かなでひびき
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#0
 びっくりするほどユートピア!
 びっくりするほどユートピア!
 今この地獄ギャグについてこれる方はどれくらいおられるのかしら? と言いつつ登場するかなでひびきは永遠の1?歳です。

 ファミコンが産声を上げた、その洗礼からお付き合いしている人にとっては、おそらく人生、つまりファミコン初の「アドベンチャーゲーム」ではないのかしら? 

・ボス?
 人を呼べ→かなで

・何か聞け
 今回紹介する本について→3
 ファミコン版『ポートピア連続殺人』について→1
 犯人は?→4
 捜査やめろ→5

#1『ポートピア殺人事件』とは、ファミコン初でコマンド式アドベンチャーゲームという概念を作った名作だよ。

・さらに聞き込め
 ファミコン版『ポートピア連続殺人』について→2
 今回紹介する本について→3
 犯人は?→4
 捜査やめろ→5

#2
 そもそもファミコン以前のコンシューマーゲームといえばパソコン。
 となると、アドベンチャーゲームは「人に聞け」とか「それを取れ」とか、いちいちキーボードに命令文を打って進めていくゲームだったのよね。
 だけど「ゲームマスター」であるパソコンは人間じゃない。
 目的の行動を取らせるために、どんな命令をするか考えるのも、アドベンチャーゲームの楽しみだったわけ。
 しかし、ファミコンにはキーボードがない!
 ならば、もう命令文=コマンドをあらかじめ設定しておけ!
というコロンブスの卵的な大発想の転換があって、今までサウンドノベルにまで続く「コマンド選択式」アドベンチャーゲームができあがりましたぁ!
 でも、これをファミコンで最初に果たした『ポートピア連続殺人事件』はエライ!

・さらに聞き込め
 今回紹介する本について→3
 犯人は?→4
 捜査やめろ→5

#3
ファミコン版ポートピア連続殺人事件を、ファミコンからゲームブック移植ならココ! 
『ファミコン冒険ゲームブック』でならした双葉社がやるって言うんだから、もう期待大よね!
 その名も『ポートピア連続殺人事件 密室殺人の謎』(池田美佐 著 双葉社)
 このゲームは、基本的に体力ポイント無くなって死にました。ってことはない。だって、基本推理小説でHPはもう0よ! ってことはないよね。
 基本的に選択肢ミスでゲームオーバー! ってとこね。
 あとは、最適なルートをたどってアイテム=証拠品を集めていけば、制限時間とかないのでクリアはラク。
 ただし、リアルコマンド式アドベンチャーと同じく「もう新しい進展がないくらい一つのコマンドを試せ」という鉄則と同じく、何回も同じ場所、同じ人を攻めていくのがコツ。そう、刑事コロンボみたいに。
 指セーブを活用! 余裕があればパラグラフをメモする。急がば回れよ!
 そして、ゲームブックならではのとこ。
 例えばコマンド選択式アドベンチャーゲーム。
 とれ→何を? という具合に、コマンドにどのコマンドを試せばいいかわからない煩雑なところがめんどいけど、本作は「捜査本部に戻って捜査会議を立て直す」「●●へ行ってみる」という、もう出来上がってる選択肢を選ぶんで、スラスラ読める。
 ストーリーも、ちゃんと刑事ドラマしていて、ぐんぐん読者を引き込んじゃうっていうのがいいよね。
ファミコン版だと、簡易な場面とテキストで、読者が想像の翼を広げなければならなかったけど、一冊の推理小説として、細かいところまでストーリーを堪能できるのは、ゲームブックならでは!
 さらに、難易度。
 例えば、FT新聞で前に紹介した、おそらく日曜ゲームブック最高の難易度を誇る『パラグラフジャンプを越えて』とか、あるいは岡嶋二人先生の『ツァラトゥストラの翼』のように、頭を絞りに絞りつくせ! というハードな謎解きがなく、とにかく取りのがしなく証拠集めて、全員に聞き込みしたらエンディングってところがいいよね!
 足場を固めて初めて次の展開へ行ける爽快さも、機械的作業をさせられている感がなくって、そこはさすが双葉社!

・何か聞け
 ファミコン版『ポートピア連続殺人』について→1
 犯人は?→4
 捜査やめろ→5

#4
 んー? あのねぇ! えーと。そのぉ……。
 やっぱり、犯人が最初っから分かっている倒叙ものでない限り、その質問はタブーだと思うんだけど。でもねぇ……。
 いろいろ言いたいことはあるんだけど、とりあえず犯人はかなでの永遠のライバル(自称)八尾でいいってことで
 八尾「ひいっ! そんなご無体なぁっ!(歌舞伎調で)」
 つーか、あんた。こんなとこじゃないと、最近すっかり出番がないじゃない。
 ファミコンとゲームブックで、犯人が違うかどうか。
 機会があったらあなたの目で、ぜひ確かめてください!

・何か聞け
 今回紹介する本について→3
 ファミコン版『ポートピア連続殺人』について→1
 捜査やめろ→5

#5
 さて、これでゲームブック版『ポートピア連続殺人事件』について、何かわかったかな?
 えっ?
 ワカラナイって!?
 んもう! 0からやり直し。

 だけどね。ひょっとしたら「連続殺人」で「ポートピア」って知名度上がったんじゃないかなぁってのは、かなでのうがちすぎ?
 次回はモアベターでありたいですねー。


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

『ポートピア連続殺人事件 密室殺人の謎』
 著 池田美佐
 出版社:双葉社 双葉文庫ファミコン冒険ゲームブック 1987/1/1
 文庫 420円・絶版


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