━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 『これはゲームブックなのですか!?』vol.138 かなでひびき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 世の中、「ホラー」「推理」と、ジャンルわけしてあるものが多いよね。 しかし、それでは収まりきらない「作品」も、綺羅星のようにあるのも事実。 今回紹介するのは、まさにそれ! 『実験小説 ぬ』(著:浅暮三文/光文社文庫)よ。 で、ページめくってみると、 「彼のことを教えよう。運転免許を持っている人なら、おそらく自動車教習所で彼のことを知っているはずだから」 と、奇妙な紹介文で始まる『帽子の男』 で、実際に、本の上を使って、自動車標識のオンパレードが出てくる。 うまいのが、この標識を使って物語を語るんだけど、それが、まるで江戸の判じ絵みたいに、実に思いもよらない視点から、物語は進む。 同様に、奇妙な→を駆使したロードムービー? 『遠い』 主に線だけで証言される『線によるハムレット』など。 絵との融合な作品だけではなく、例えば、本来ならあとがきに当たるところまで小説だったりする。その名も『これはあとがきではない』 こんなふうに、文字だけの話でも仰天させるところがいっぱい! ゲームブックフリークな、本誌の愛読者なら『カヴス・カヴス』なんてどう? 夜、リラックスして部屋にいる「あなた」がふと手にとったものは、「まるで身に覚えのない」本。 どうも、一昔前のレトロテイストな冒険小説らしいけど……。 手にとったあなたを襲う恐怖とは!? これも、途中でページの上の段、下の段に分かれて、それぞれ違う物語、さらにはエンディングを楽しめる一本! さらには『お薬師様』なんていかが? 山の川瀬で釣りに洒落こもうとした男に待ち受ける運命とは? これまた、分岐があって、一回目、二回目とやり込むことが分岐条件。 だんだんと広がっていく物語は、さながらゲームブック! というわけで、この世のどんなジャンルにも分け難い短編集の登場! 自ら「実験小説」とジャンルわけしているだけあって、一度口にしたら、やめられなくなる奇想の展覧会になっているわ! あの手この手で真摯に読者と遊ぼうとするその姿は、まさに「大人向けの絵本!」 あなたの本棚にも、この奇妙な宝石を! 見逃せば後悔することウケアイ! ∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴ 『実験小説 ぬ』 著:浅暮三文 出版社:光文社 2006/7/20 文庫 495円(税別) ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■今日の新聞に対するお便りはコチラ! ぜひ、ご感想・お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m ↓ https://ftbooks.xyz/ftshinbun/report 【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。 https://ftnews-archive.blogspot.com/ 【FT新聞のKindle版バックナンバー】 *kindle読み放題また有料購入が可能です。 https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B00OYN7Z84 ■FT新聞をお友達にご紹介ください! https://ftbooks.xyz/ftshinbun ---------------------------------------------------------------- メールマガジン【FT新聞】 編集: 水波流、葉山海月、中山将平、明日槇悠、天狗ろむ、くろやなぎ 発行責任者: 杉本=ヨハネ (FT書房) ホームページ: https://ftbooks.xyz/ メールアドレス: sugimotojohn■■hotmail.com(■■を@に置き換えてください) ---------------------------------------------------------------- メルマガ解除はこちら https://ftbooks.xyz/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=ryu00minami.2026ft0409news@blogger.com ※飛び先でワンクリックで解除されます。