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《機動灼熱追撃日記 その4》
緒方直人
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前回までで無敵A装甲ズゴックでバトル無双という荒業に丸々乗っかり、安々とゲームクリアをもぎとった筆者。
しかし、ほぼダイスバトル無しで終わってしまったという虚しい勝ち名乗りに、果たして価値はあるのだろうか。
やり場のない憤りに悶え苦しむ大いなる拗らせ野郎、、、もといゲームブック大好きっ子な筆者は、他の機体による別ルートクリアにその一縷の望みを見い出すのであった。
ハイ、それではリスタートです。
やはりズゴックはいかんですよ。強すぎです。チートすぎです。中にジャスティスでも入ってんすか。ちゃんと弾数制限のある実弾武器を使って、ダメージ計算もちゃんとして、本来の設計であるリソース管理ゲームとして楽しんで、それで灼熱の追撃を攻略してやるのです。
そんじゃま、MS選択からやり直しますかね。
今度はデザートザクを選びます。こいつが間違いなく本作で最弱です。ドムはB装甲&最大機動P15に対して、デザートザクはC装甲&最大機動P12ですから。装甲が薄いけど機動性は高いYO! とかですらない。
こいつでクリアができれば、間違いなく灼熱の追撃は完全攻略したと言えるでしょう。再びやぁってやるぜ!
@ジョン・クエスト 熟練P【0】 脱出用ランドムーバー
搭乗MS:デザートザク C装甲 機動P【12/10】
遠距離武器:バズーカ【弾数10/10】 近接武器:ヒートホーク
ちなみにジョン君の持ち物が変わってますが、これは選んだMSのコクピット内によっておまけアイテムが異なる仕様のためです。全部調べてから行けばよかったのにね。
さーて攻略ルートはどうすんべっと。
まぁ、おおむね前回プレイのルートが最適解なのは間違いないのでそれを踏襲しますが、どの敵に戦いを仕掛けるか逃げるかは、今回の貧弱C装甲のダメージ量を考慮して変えていくことになるでしょう。
まずは初戦のジムキャノン戦ですが、いきなり逃げます、撤退(汗
ズゴックじゃないのでキャノン砲では普通にダメージ食らいますからね。敵も機動Pが6もあるのでダイス目が8−1じゃないとバズーカ当たりませんからね。すたこらさっさ。
次のバルカンジムでようやく勝ちの目が出てきますので、初戦闘。
敵は紙クズD装甲なのでバズーカ1発がヒットすれば倒せます。それでも敵の機動Pは4もあるので、熟練ゼロのジョン君ではダイス差−4、これはなかなか当たりません。
しかし、ココは初戦。勝てなきゃ勝てるまでリセマラすればいいだけの話です。何度目かの泥仕合の末、ようやく5ターン目でヒットダイスが出て勝利できました。熟練P+2。
@ジョン・クエスト 熟練P【0→2】 脱出用ランドムーバー
搭乗MS:デザートザク C装甲 機動P【12/10→5】
遠距離武器:バズーカ【弾数10/10→5】 近接武器:ヒートホーク
こっちもゴッソリと機動Pが減りましたが、幸いすぐ先にひとつめの補給ポイントがありますのでここで機動Pとバズーカ弾を全回復できます。助かる。
お次の強敵ビーム戦車からの逃亡は変わらず。手持ちのヒートホークをドロップしてしまいますが、先のディックルートの残骸グフから同じものを回収できるので無問題。もちろん高機動バックパックも忘れずにゲット。
@ジョン・クエスト 熟練P【2】 脱出用ランドムーバー
搭乗MS:デザートザク C装甲 機動P【12/5→12】
遠距離武器:バズーカ【弾数10/5→10】 近接武器:ヒートホーク
高機動バックパック(攻撃&回避P+2)
続いてはガンタンクII戦。コイツは楽勝。満タン機動Pとバックパックのおかげで回避はスイスイ。1発で速攻仕留めました。熟練P+2。
@ジョン・クエスト 熟練P【2→4】 脱出用ランドムーバー
搭乗MS:デザートザク C装甲 機動P【12/12】
遠距離武器:バズーカ【弾数10/10→9】 近接武器:ヒートホーク
高機動バックパック(攻撃&回避P+2)
こっからはロベルトとの共闘まで一気に話を進めます。
狂犬バックパックジムはもちろん撤退。続くふたつめの補給ポイントで1発減っただけのバズ弾を補給し、トムルートへ移ってロベルト師匠の立ち回りを学んで熟練P+3。そしてジムキャノンとの一戦です。
ここまで来ればジョン君の熟練Pは7まで上昇。ザクの機動P12とバックパックの+2ボーナスを合わせて、回避Pは計21という高さになってます。こうなれば熟練P8だけの敵攻撃などカスリもしません。ワハハ当たらなければどう(略
結果、こちらのバズーカ判定だけを行い3発きっちりで倒してやりました。熟練P+2。
@ジョン・クエスト 熟練P【4→7→9】 脱出用ランドムーバー スギアンダブウのナイフ
搭乗MS:デザートザク C装甲 機動P【12/12】
遠距離武器:バズーカ【弾数10/9→10→7】 近接武器:ヒートホーク
高機動バックパック(攻撃&回避P+2)
予想以上に順調です。こうなれば欲が出てきました。もうジムスナイパーカスタムへの乗り換えすら無視して、初期ザクのまま完クリまで行けちゃうんじゃなイカ??
ということでククスの街エリミアの進言を無視して初期のデザートザクのままやってきましたゲド要塞。機動Pが12という低さのままですが、どっこい勝算はありますぜい。
ズゴック編ではエリミアの紙切れ通りにダンジョンを最短ルートで突き進みましたが、そんなもの無視して寄り道ルートをくまなく回り切ることで、内部を徘徊している鉄のサソリのザコMS狩りが可能なのは、最初のロケハン時からとっくに下調べ済みだったりするのです。
1度だけダンジョン脱出後の再突入が可能でして、これで計2体のザクグフ(熟練P+6)を余分に狩れます。これに拳闘場でのドムグフ分(熟練P+7)を足せば計13の強化を経て、ジョン君はラスボス戦までになんと熟練P【22】のパワーアップを図れるのでありました。ベンベン。
ということで、ラストバトルの戦況はというと。。。。。。
#クランベリー大佐 熟練P【22】ゲルググキャノン 機動P【16】
@ジョン・クエスト 熟練P【22】デザートザク 機動P【12】高機動バックパック【+2】
※クランベリーのこうげき!【22+8d=最大30】
※ジョンのかいひ! 【22+12+2=36】
。。。。あ(^皿^)またやってもーた。。。。。
なんてこったい。またしても戦う前からのクリアが鬼確定です。
バズは7発しか残っておらずコレ全弾だけでは倒しきれませんが、弾切れしたらその時は白兵戦に移行できる手が用意されています。機動力の落ちたゲルググなぞ、もはや一方的にタコ殴りでしょう。
例え道中のパンクラチオンでダメージを受けてきてたとしても、ジオニック社製のザクならゲド要塞内の補給物資が使えるために決戦前に強制的に+5回復されます。残り機動Pが1だったとしても最低6までは機動Pが回復して『しまう』ため、結果、回避Pが30を下回ることはどうやってもありえません。
あぁ、どうしてだ。
なんどやり直しても結局こうなっちまう。どうしてこんなことにぃ。うぅ。。。
俺は、、、、俺は男の中の男クランベリー大佐と正々堂々熱いバトルがしたいだけなんだぁぁ!!
熟練Pを増やしすぎだァ? バカいうない、これは読者と作者の真剣勝負なんだぜ。こっちが手ぇ抜いてバランス調整してやる接待プレイに何の価値があるってんだ。。。
いや、最弱デザートザクでもちゃんとクリア可能な設計にしてあったのは間違いなくアッパレ山口宏先生の手腕でしょう。
だがしかし、やはりこの『ジョン側の回避Pだけが後半加速度的にハネ上がっていく「機動P+熟練P」計算ルール』は、ラスボス戦の興を削いでいるのではないでしょうか。
確かにこんな詰め詰めで来なくても、そこそこの雑攻略ルートで熟練Pが16ぐらいになってさえいれば、こちらの攻撃はトントンで届くし、キャノンIIの機動P14にしても回避Pは30到達が容易。つまり、ゲド要塞突入時は9もあれば充分となる。
逃げに逃げまくりの適当なルート選択だったとしてもそれくらいならまぁ溜まるか。結局はその程度のゲーム難易度だったということになるのか。
ちなみにこれをヌルいと断じることはできない。本作はあくまでガンダムという大看板を背負った商業作品。購入してくださった大多数のガンダムファン、そしてゲームブックご新規様であろうお客様にご満足でクリアまで到達していただくための接待低難易度に調整するのは、提供側として当然の義務です。
うん、理解はしたよ。理解はしたけどね。
せっかく俺好みのメカロボゲームブック、拗らせ野郎としてはもう一越えなんとかして楽しみたいのよ。何よりあのロベルトさんとの特殊エンディングをまだ見られてないしぃぃぃ。
こうなったら、、、世界の『ルール』そのものを捻じ曲げるしかないッ!
勝手に俺ルールを採用するのです。ジョン君の回避Pも敵側と同じく「機動P+8面ダイス」に変更して、再々プレイしてみるのでっす。
もちろんそんなことすりゃこちらの回避アップ要素は機体性能だけで頭打ちとなり、ザクの機動P12じゃクランベリー相手じゃ確実にサンドバックは自明の理。かと言って最高機動P18のジムカスタムに乗り換えてきてもそれでもまだダイス差は4もあるし。
いや、それはクランベリー側も同じか。するってーとアレか。結局最後は熟練者同士ノーガードの撃ち合いになるのか。それってんならむしろ装甲の分厚いガンキャノンIIで来た方がダメージ軽減で有利じゃ。。。。。。
おぉ、なんかこれならいい勝負ができそうな気がしてきたZE!!
というわけで延長戦の延長戦。
勝手に味変敢行し、とことんまでしゃぶりつくす気マンマンの灼熱の追撃。3度目の再々挑戦に突入でっす!
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■書誌情報
『機動戦士ガンダム0079 灼熱の追撃』
著 山口宏
出版社:角川書店 2025/3/26
新書 968円(税込)
Kindle版 949円(税込)
旧版:
勁文社(新書) 1986/9/1・絶版
バンダイ出版(文庫) 1989/10/1・絶版
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