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2026年1月21日水曜日

第2回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4746

第2回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ

※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。


ぜろです。
ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」への挑戦を始めました。
妖狐と魔猫、二匹のお供を連れたタイガの冒険です。
目の前でコーネリアス商会の令嬢コンスタンサがオウカンワシにさらわれるのを目撃したタイガたち。
オウカンワシの巣がある巨大樹の中腹を目指します。
うっかり猿たちの縄張りに踏み込み、投猿機から飛んでくる猿ロケットをかわしつつ、冒険は続きます。


【フォルネ(妖狐) レベル10 技量点:2 生命点:3 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。
2小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。→【第1回で消費】

【ニャルラ(魔猫) レベル10 技量点:1 生命点:9 器用点:7 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。

【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料4
金貨10→11


●アタック01-3 ニャルラと鈍器猿

ここはまさに「闘技場(スタジアム)」だった。
広大な敷地の周囲を枝が円状に囲っている。まるで観客席さながらの造りだ。
そこに猿たちが群がり、ギャッギャッギャとはやし立てる。
向こうで、ひときわ大きな猿が「闘技場」に降り立った。たぶん、あれがボス猿だ。


【中間イベントA 猿たちの縄張り】

投猿機の猿たちを振り切ったあと、僕たちは急ぎ先へと進んだ。
たまに猿たちとの小規模な遭遇はあった。小競り合いをいなしつつ、うまく避けて進む。
僕たちは、それが猿たちのたくみな誘導だと気づいていなかった。

やがて開けた場所に出た。
それがここだ。

「観客席」の猿はまばらだけれど、全部合わせたらけっこうな数だ。
あれが全部一斉に襲いかかってきたら、ひとたまりもない。

猿たちが、ひときわ大きな声を張り上げる。まるで熱狂的な歓声のよう。

そして、その声に合わせ、一匹の猿が「闘技場」に降り立ったのだ。

その猿はとびぬけて大柄で、筋肉が隆々と盛り上がっている。猿というよりゴリラのようだ。その筋肉を茶色の毛皮で覆っている。頭毛が少し跳ね上がっていた。
左脇に樽を抱え、もう片方の腕を突きあげて、ぶんぶんと威勢よく振り回している。丸太のような腕は、さながら鈍器だ。

「鈍器……猿……つまり、鈍器コンg」
「フォルネ、それ以上はいけない」
「えっと? どんき〜こんぐ〜?」
「あ」「あ」

つまり、あれがこの群れのボス猿なのだろう。

「ボスは常に力を示し続けなければならない。投猿機を突破した私たちを倒して強さを証明しようってとこじゃないかと」
「ふ〜ん。ボスもたいへんだね」
「逆にチャンスでもある。ボスさえなんとかすれば、混乱に乗じて抜け出せるかも?」

フォルネは冷静に分析する。でも、あんな大きな図体の猿を相手にできる?

「やっつければいいの? なら、アタイにおまかせ〜」

ニャルラはやる気満々で臨戦態勢だ。しかし、こちらが動くより早く、鈍器猿は抱えた樽をまっすぐニャルラに投げつけてきた!

「にぎゃっ!?」

バウンドを繰り返しながら転がる樽を、ニャルラは間一髪で高くジャンプしてかわす。そして不意打ちに対する怒りに任せて急接近し、鈍器猿に鋭い爪を向ける。
しかし動きが単調すぎて、あっさりとかわされてしまう。
そこに、フォルネが疾風のようにダッシュし、頭突きを叩き込んだ。ニャルラに気を取られていた鈍器猿は、意識外からの攻撃を受け、大きくよろめいた。

【鈍器猿 レベル3 生命点4 攻撃回数2】

鈍器猿は太い腕をぶん回す。当たればかなり痛そうな打撃だが、二匹は軽やかなステップでそれをかわしている。
そして、ここぞというタイミング。鈍器猿の伸びきった腕を駆けのぼり、ニャルラが鼻先にかみついた。

これには鈍器猿もたまらない。甲高い悲鳴を上げると、その場にうずくまってしまった。戦意喪失だ。

あっけない幕切れに、周囲の「観客席」から猿たちの大きなブーイングが飛ぶ。
それは僕たちにではなく、鈍器猿に対するものだ。
猿たちは、木の実やらなにやら、手あたり次第に鈍器猿に投げつけている。

チャンスだ。

「さあ、今のうちに逃げるよ!」

僕たちは駆けだした。

[プレイログ]
鈍器猿と戦闘
【鈍器猿 レベル3 生命点4 攻撃回数2】
・0ラウンド
鈍器猿の樽投げ!
ニャルラの回避 サイコロ4 出目のみで回避

・1ラウンド
ニャルラの反撃 サイコロ1 ファンブル
フォルネの攻撃 サイコロ3+技量点2=5 命中 鈍器猿へ1点のダメージ(鈍器猿生命点4→3)
鈍器猿の2回攻撃
ニャルラの回避 サイコロ5 出目のみで回避
フォルネの回避 サイコロ3 出目のみで回避

・2ラウンド
ニャルラの攻撃 サイコロ2+技量点1で命中 鈍器猿へ1点のダメージ(鈍器猿生命点3→2)
鈍器猿は逃走した


●アタック01-4 タイガと妖精の祝福

【23 小さな妖精】

「闘技場」を抜け出し、息を弾ませて駆けてゆく。
背後で響くぎゃあぎゃあとした甲高い猿の叫びが遠ざかってきたところで、ようやく足を止めた。

見ると、ニャルラが何かをくわえている。
ぺぺっと吐き出したそれは、金貨だった。5枚もある。

「きらきら〜。投げてきたのの中にあったから〜」
「目ざといね。ありがと」
「これで丸々獣のおにく買ってね」
「いいね、それ」

僕たちがそんな会話をしていると、別のところから声が降ってきた。

「あははははっ」「あのお猿さんこらしめちゃうなんて、すごいすごーい」

見ると僕たちの頭上で、羽根を輝かせた小さな妖精が二人、くるくると輪舞を舞っていた。
そのサイズは、フォルネやニャルラよりも、さらにひと回りは小さいだろうか。

「あの猿たち、イジワルだからきらーい」「きらーい」
「キタナイしクサイし」「ガサツだしランボウだし」
「ホント、やんなっちゃう。ねっ?」「ねーっ」
「でもっ見てたよっ。ボスやっちゃうトコ。いいきみー」「いいきみー」
「ホント、すっきりした。ねっ?」「ねーっ」

どうやらこの妖精たちは、猿たちとあまり関係がよくないみたい。
ボス猿の鼻っ柱にかじりついたニャルラは、まんざらでもない感じで喜んでいる。

「お礼にこれあげる」「あげるー」

僕たちの頭上で踊る妖精たちから、鱗粉のようなものが降りかかる。
フォルネがくしゃみした。

「妖精の、粉っ」「フェアリーダスト!」

たしかに、その粉を体に浴びると、疲れが取れる感じがした。
ここまで猛ダッシュしてきたのに、息苦しさが嘘のように消えていた。

「この先に、水場があるよ」「特別に使わせてあげるー」
「心も体もきれいになって」「リフレーッシュ!」

小さな妖精たちは、くるくる踊りながら水場のある方角へ飛んでいった。


【32 希少な薬草】

妖精たちが言っていたとおり、少し行くときれいな水場があった。
上の方から枝のくぼみを樋のようにして流れてきた水が、糸滝になって注ぎこまれ、小さな池を形成している。

水場で、フォルネとニャルラの身体を拭いてあげた。その後で全身をブラッシングする。
二匹とも水はあまり得意ではないけれど、ブラッシングは大好きだ。ただどちらも、自分専用のブラシでないと納得しない。
ニャルラは最初の頃はブラシも嫌がっていたけれど、今では、なでられる気持ちよさがわかってきたみたい。
フォルネの方はというと、糸目になって、この世の理想郷はここにあったのかというほどの満足ぶりが伝わってくる。

二匹をきれいにしたら、僕も濡らしたタオルで体を拭いた。

「タイガさま、いいもの見つけました」

フォルネがなにごとか報告に来た。
聞けば、池をぐるりと回った向こうに、希少性のある薬草を発見したのだとか。

体力だけでなく、特別な能力を発揮する時に消耗する力(副能力値)も合わせて回復する効果があるという。

「ただ、保存はきかないんですよね」
「な〜んだ。アタイたち今エネルギー満タンだからいみな〜い」
「この場所覚えておいたら、次に来た時に役に立つかも」

僕たちは休憩の後、冒険を再開した。


●アタック01-5 フォルネと盗人猿

【中間イベントB そそり立つ壁】

行く先は壁で行き止まった。
幹の部分だ。でこぼこした樹皮につかまりながら登るしかない。まるでボルダリングだ。

これはロープを持ってくるべきだったな。
完全に準備不足だ。

「かんたんかんた〜ん」

ニャルラは少ない足場を跳ねるようにして、軽やかに駆け上がってゆく。

「こらニャルラ。もう少し気をつけないと、落ちたら……!」

そのとき、ニャルラが次に足をかけようとした幹のくぼみから、シマリスが頭を覗かせた。
驚いたニャルラは、かける足場を失い、ころころと転がり落ちてきた。
僕の前にぺたん、と止まり、四肢を伸ばして「ぷしゅー」ってなってる。

「ほら、言ったそばから」

フォルネは用心深く足場を選びながら、それでも身軽に登ってゆく。

「ニャルラ、ケガはない?」
「う〜あっちこっちいたい〜」
「よかったら、僕の肩に乗って?」
「ホント! やった〜……やっぱや〜めたっ」

喜んで僕の肩に飛び乗ったニャルラだったけれど、すぐに肩から降りた。
ニャルラの様子を見るに、フォルネの「そこは私の特等席」という視線が降ってきたのに耐えられなかったのかな。
ニャルラは再度幹の壁登りを始める。さっきより慎重に、フォルネが足をかけた場所をなぞるように登ってゆく。

「さ、僕も行こうかな」

僕は二匹みたいに軽やかには登れない。
少しずつ手をかけられる場所、足を乗せられる場所を探して上へと向かう。
命綱がないクライミングだから、本当にドキドキだ。自分の身長の倍くらいの高さになると、もう落ちたら大変なことになりそう。
上のほうでは、すでに登り切ったフォルネとニャルラが、僕の動きを心配そうに見下ろしている。
もう、建物の2階くらいの高さだ。ここで足を滑らせでもしたら無事では済まない。
手が汗で滑りそう。足場も心もとない。今さら降りることもできない。
先に進む手順を詰んだらおしまいだ。取り返しのつかない状態になってしまうかも。

「右側に大きなでっぱりがあります。そっちを目指して」
「そこはリスさんがいたくぼみ〜」

それでも、上からの二匹のアドバイスもあり、僕はどうにか幹の壁を上りきった。
最後にはフォルネとニャルラが、僕の両袖をくわえて引っ張り、手伝ってくれた。
僕は壁の上にあった平地に、あおむけで寝っ転がって息をつく。
帰りは、別のルートを探そう。

[プレイログ]
登はんの判定ロール。目標値は2。
ニャルラの判定 サイコロの出目1でファンブル。落ちて1点のダメージ(ニャルラ:生命点9→8)
フォルネの判定 サイコロの出目4で成功
ニャルラの再判定 サイコロの出目3で成功
タイガは判定の必要なし


【21 シマリス→44 盗人猿】

あおむけに転がる僕の目線の先の枝に、シマリスの姿が見えた。

「あ! さっきの!」

ニャルラが声をあげる。
僕にはわからないけど、幹の壁の途中でニャルラが足を入れそこねたくぼみの中にいたリスと同じ個体らしい。
ニャルラの声にびっくりしたシマリスは、そのまま姿を消してしまった。

「おとなしければ、手懐けられたかも」
「いいのっ たいがにはアタイたちがいれば」

二匹がそんな会話をしている脇で、僕はようやく起き上がった。冒険の再開だ。

「!」

フォルネが突然、鋭い動きで僕にとびかかって来た。
え!?、と思った時には、フォルネは僕の肩口から後方に消え、「ギャッ」という別の生き物の鳴き声がした。
ニャルラが「フーッ!」と威嚇モードになる。

振り返ると、一匹の猿が逃げ去るところだった。

「どろぼう猿〜」
「はぐれ、でしょう。たぶんタイガさまの持つ食料を狙ったんだと」
「いち早く気づいてくれて助かったよ。ありがとう」

フォルネは少し照れくさそうに三本の尻尾を揺らし、嬉しさを隠しきれていない様子だった。

「だいぶ高いところに来たね。そろそろ中腹、かなぁ」

[プレイログ]
シマリス レベル2 ※出現数は2だが、一匹として描写
反応表の出目4、ワイロ(食料)
与えると道案内があるが、与えることなくそのまま逃走

盗人猿
難易度3
・人間から盾を奪うことに執着
・盾か「豊かな果実」を持つキャラクターを優先で狙う
→どちらもなし。人間のタイガを狙ったことにして、フォルネの判定で処理
→サイコロの出目3 出目のみで成功


次回、いよいよオウカンワシとの対決か。


【フォルネ(妖狐) レベル10 技量点:2 生命点:3 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。

【ニャルラ(魔猫) レベル10 技量点:1 生命点:9→8 器用点:7 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。

【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料4
金貨11


■登場人物
タイガ 主人公の人間の少年。もうすぐ11歳。フォルネとニャルラの二匹を連れて旅をしている。
フォルネ 銀毛で3本尻尾の妖狐。タイガに心酔している。
ニャルラ 星空色の毛並みの良い魔猫。気まぐれ。
コンスタンサ コーネリアス商会の令嬢。オウカンワシにさらわれた。
ヴァンダービルド コーネリアス商会の当主。目の前で娘をさらわれ、救援隊を編成。
ロイ 巨大樹のふもとで出会った冒険者のおじさん。
オウカンワシ 身体中に装飾品を身につけた巨大鳥。巨大樹の中腹に生息。


■作品情報
作品名:巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
著者:丹野佑
監修:紫隠ねこ、杉本=ヨハネ
発行所・発行元:FT書房
ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編
https://booth.pm/ja/items/4671946
巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
https://ftbooks.booth.pm/items/5361362


本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg


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