━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版リプレイ 竜(ドラゴン)の予言に選ばれし者たち 〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜 連載第7回 岡和田晃 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ▼はじめに 本作は、かつてD&D日本語版公式サイトに掲載されていた、エベロン世界が舞台の『ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版』リプレイ「竜の予言に選ばれし者たち」の続編です。 当時のサイトは閉鎖されていますが、前日譚の「トレイルブレイザーズを探せ!」と「竜の予言を解放せよ!」はウェブアーカイブで閲覧可能です。D&D第4版や舞台の世界観そのものの解説にもなっておりますので、未読の方は以下よりご覧ください。 https://web.archive.org/web/20110520091921/http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/article/web_replay_eb/index.html うまく繋がらない方は以下もあわせてご利用ください。 https://www.dropbox.com/scl/fi/hfckq3h4rglyer10ycaj4/1_.pdf?rlkey=xzasih78fdhbqoikbr98kovkl&dl=0 https://www.dropbox.com/scl/fi/nluo5nzotbnpeanc1zh0r/2_.pdf?rlkey=f49qwu5pxzhc4flzcw7kj1v5y&dl=0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ DM:ダンジョンマスター(岡和田晃) ネディア:ヒューマンのレンジャー(PL:中山葵) ヘルメス:ヒューマンのアーティフィサー(PL:カナイセイジ) クシュタリ:カラシュターのパラディン(PL:見田航介) ベック:ウォーフォージドのファイター(PL:高橋志行) ジュス:ティーフリングのウィザード(PL:ノダソル) ◆遭遇3:ドラゴンの予言者 ●“冬の砦”にて DM:では、途中、特に目立った遭遇もなく、驚くほどのスピードで“冬の砦”ティラー・シラエンに到着しました。 一同:早っ! ベック/高橋:乗り物を使えば、大幅な時間短縮が可能になるところが、エベロン世界ならではですね〜。 ジュス:で、俺様たちはいったいどこに現れたんだ! DM:(ころころ)えーっと、これがティラー・シラエンの中庭に登場した次第でして(笑)、周りのエラドリンたちが目を白黒してます。 一同:(爆笑) DM:すぐさま、ティラー・シラエンの中心にある、奥魔砦に設定されていた破幻球が作動します。爆発20の振動警報だと思いねえ。全員〈魔法学〉で判定をどうぞ。 ヘルメス:「誰だよ、ここに出ろって言ったのは!(笑)」 “冬の砦”ティラー・シラエンは、詳細な公式設定が存在しないので、DMは『ドラゴン・マガジン年鑑』所収の「フェイワイルドの城塞都市、ミスレンダイン」を参考にしつつ、一部設定を踏襲する形で自作している。 サプリメントに記載されているこのような情報は、そのまま使用するだけではなく、ちょっとした工夫によって、あなたのセッションを何倍も面白くしてくれるのだ。 ベック:(ころころ)達成値9ですね。 クシュタリ:(ころころ)うわー、1振った。 ネディア:(ころころ)わたしは13です。 ヘルメス:(ころころ)俺も16しか行かんなあ。 ジュス:(ころころ)俺様は12。 DM:それでは、全員、回復力を1消費してください。で、警報の結果、エラドリンたちが集まってきます。 ヘルメス:そりゃあ、岩石が突然現れたんじゃあ、びっくりもするよな(笑) ベック:とりあえず、ハッチを開けてエレメンタル式岩石掘削機から降ります。「私たちは怪しいものではありません」と身ぶりでアピールしましょう。 DM:“冬の砦”に集うエラドリンたちは、呆気に取られた様子で君たちを見ていますね。 ネディア:これはまずいですね。「私はネディア・ド=オリエン、妹のサナがこちらにいるとお聞きしましたが」と叫びましょう。 ベック:「カルナス軍の悪しき計画をお伝えするためでもあります」 DM:すると、エラドリンたちの態度が変化してしまいます。各々、怪訝な顔つきで剣や槍を構えて君たちを取り囲みますね。 ネディア:「えええっ、どうして?」 ベック:「私たちは怪しいものではありませんよ!」 クシュタリ:「そうじゃ、シルヴァー・フレイムの名にかけて!」 ヘルメス:困った、何人くらいいる? DM:だいたい20人くらいはいますね。君たちを監視しているのは「砦の監視隊」という、エラドリンの精鋭です。指令官らしい男性の指揮のもとに、君たち“侵入者”を見つけて取り囲みました。「おとなしく、武器を我々に預けなさい!」 ベック:ダイナミック・ウェポンをパワーでとても小さなサイズにまで縮小し……。「これは、椅子の脚ですよ(笑)危なくないですよ」 DM/監視隊隊長:「ウォーフォージドは戦のために造られた、自然ならざる存在だ。すなわち武器と同じですらある。そのウォーフォージドも引き渡してもらおうか」 ベック:「これは聞き捨てなりませんね。スローンホールド条約の結果、ウォーフォージドにも人権はあるという規定がなされました。そうした条約の姿勢を軽んじるのですか?」 クシュタリ:待て、さすがに、エラドリンのような種族と事を荒立てるのは得策ではない。何らかの誤解がありそうじゃの。 ベック:シルヴァー・フレイムとエラドリンの仲はどうなんでしょう。 クシュタリ:シルヴァー・フレイムを信仰しないのは問題じゃが、悪しき種族ではないからの。私の鎧はサモンド・プレート・アーマーのパワーにて異次元に隠してあるから、いざというときも鎧をつけられる。 ヘルメス:気乗りがしないが……戦うか? DM:長老格のエラドリンが、戦士たちの後ろで、君たちをためつすがめつしながら、何やら話しているようですね。 ネディア:サナ……いったいどこにいるの。 ベック:では、ここは武器を捨てて投降しましょうか。 ジュス:俺様は不本意だ。なぜエラドリンなんぞに……。 クシュタリ:じゃあ、お主一人で戦うのか? ジュス:それはもっと不本意だ…(ワンドを捨てる)。 ●エラドリン長老との面会 DM:では、とりあえず投降ということでいいのかな。エレメンタル式岩石掘削機は押収され、君たちは個室へと隔離されてしまいます。若いエラドリンが番をしていますね。もちろん帯剣しています。 ジュス:この際に大休憩を取ろうか。 DM:だーめ。そんなにリラックスできませんよーだ。で、しばらく待っていると、何かイベントが起きるかもしれません。ネディア、1d10をロールしてみて。1か2なら、愉快ならざるイベントが起こります(笑) ネディア:(ころころ)2! 一同:(声を合わせて)さすがネディア! ネディア:うっ、嬉しくないッ! DM:すると、先程の長老格のエラドリンが、衛兵を連れて君たちの部屋を訪れ……。 DM/長老ヴァロン:「ネディア、とか言ったな……そなたの妹のことでちょっと見てもらいたいものがある」 ベック:ダイナミック・ウェポンを大きくさせて、阻止することも可能ですが? ネディア:(首を振って)サナのことだから、ここは見ておきたいです。「妹のことでしたら、もちろんご一緒します」 DM:それでは、ネディアが向かった先は、奥魔砦の謁見の間のような場所ですね。サナの姿はありませんが、替りにエラドリンの長老たちが集まっています。彼らは互いに怪訝な顔つきで何かを相談しているように見えるが、ネディアがやってきたのを確認すると……。 DM/長老ヴァロン:「実は、事件が起こった。そなたの言う“妹”のことだ」 ネディア:「サナに何があったの?」 DM/長老ヴァロン:「さよう、突如、そのサナとやらに“穢れ”が見られるようになったのだ。その“穢れ”は拡がりを見せ、我らの仲間にも感染する始末」 ネディア:「“穢れ”?」 ベック/高橋:『銃・病原菌・鉄』を思い出しますね! DM/長老ヴァロン:「さよう。我々はの“穢れ”を異形のもの、つまり狂気の次元界ゾリアッドの者が有する穢れだと確認した。そこで、そなたに問いたい。そなたらは異形どもと関わりがあるのか? 返答次第では、この清き砦から帰すことはできなくなるが……」 ネディア:「わたしたちは、異形とは無関係です。わたしと仲間たちは、長きにわたって、むしろ異形の存在と戦ってきました」と、これまでの冒険を、かくかくしかじかと、ひと通り話します。 会話型RPGでは、これまでに起こったものごとを、仲間や新しく出逢ったNPCに話して聞かせなければならないことが往々にしてある。その際には、こうした「かくかくしかじか」が便利だ。 DM/長老ヴァロン:「……そなたの話を総合しよう。どうやら、サナとやらが“穢れ”を身に宿すこととなったのは、アンデッドを率いる忌まわしき連中と無関係ではないようじゃな」 ネディア:「……わかりませんが、サナが穢されているとしたら、それは悪しき連中の仕業に違いありません。サナと、サナと会わせてください!」 DM/長老ヴァロン:「それはできない。“穢れ”を広めてはならんからな」 ネディア:「じゃあ、どうすればいいんですか!」 DM/長老ヴァロン:「……そなたは、“竜の予言”に選ばれし者だと言ったな。我々はまだ、そなたらの言葉を、そのまま信用するわけにはいかん。カルナス軍の進行は由々しき事態だが、誤情報の可能性もあるからな」 ネディア:「な、なんですって?」 DM/長老ヴァロン:「憤るではない。ヒューマンは行き急ぐがゆえ、早急に生命を落としてしまうのだ。そなたらの措置は“ドラゴンの予言者”様に委ねようと思っている」 ネディア:「“ドラゴンの予言者”?」 DM/長老ヴァロン:「さよう。ここ“冬の砦”ティラー・シラエンがフェイスパイアとして、エベロン世界とフェイワイルドの均衡を維持していられるのは、“竜の予言”と、それを護る予言者様の献身的なお力あってのこと。“穢れ”の蔓延からもわかるとおり、近年、我らの聖地を守る破幻珠の効果は弱まっておる。よいかな?」 ネディア:「……わかりました。やってみます。ただ、サナが大変なことになっているのに、おちおちとそんな人に会っている時間など……」 DM/長老ヴァロン:「そこは心配せんでよい。“ドラゴンの予言者”様がおられる“予言の洞窟”は、自然世界の時間を超越した空間じゃ。予言者様が認めてからで遅くない。しかし……もしお眼鏡に敵わなければ、そなたはもはや、自然世界に戻っては来られぬ。アンダーダーク、カイバーの化物どもの餌食になるやもしれぬ。それでも、やるか?」 ネディア:「やります!」 DM/長老ヴァロン:「うむ、その心意気やよし。じゃが、“試練の洞窟”へは一人で入ることはできん。猶予をやろう。仲間とじっくり相談し、またここへ来るがよい」 DM:ネディアは部屋へ戻ったよ。 ネディア:「(長老ヴァロンとの会見を説明し)お願い、みんな、力を貸して!」 クシュタリ:「シルヴァー・フレイムの信徒として“穢れ”を認めるわけにはいかんな。ネディアよ、もちろん、力になるぞ。神の試練と思って引き受けよう」 ジュス:「(軽薄に)ヤバそうだったら、逃げればいいしな!」 ネディア:「クシュタリ、ジュス、ありがとう!」 ベック:「むろん同行しますが、エラストレル・イル・ワイナーン卿が、“穢れ”をもたらしたのでしょうか?」 ヘルメス:「フィッツギボンの手の者、あるいはハルデン卿という可能性もあるな」 ネディア:「……きっと、この先に行けば、何かわかりそうな気がします」 ヘルメス:「そうだな、行ってみよう……」 (つづく) “『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版リプレイ 竜の予言に選ばれし者たち 〜リヴァイアサン計画、そして予言の洞窟へ〜” is unofficial Fan Content permitted under the Fan Content Policy.Not approved/endorsed by Wizards. 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