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2026年2月25日水曜日

第7回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ FT新聞 No.4781

第7回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ

※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。


ぜろです。
ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」への挑戦。妖狐と魔猫、二匹のお供を連れたタイガが巨大樹に挑む冒険です。
前回までで、最初の目的、オウカンワシにさらわれたコーネリアス商会の令嬢コンスタンサを救う冒険はいったんの結末を見ました。
けれど、そこで目にした巨大樹の異変。闇エルフのドトールが忠告した「枯死しかけている」の言葉。
それを突き止めるため、タイガたちの冒険は続きます。


【フォルネ(妖狐) レベル12 技量点:2 生命点:5 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。
2草避けのお守り

【ニャルラ(魔猫) レベル12 技量点:1 生命点:10 器用点:8 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。

【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料2
金貨55
1ロープ
2落下防止の護符


●アタック03-1 タイガと樹上商人たち

木登りも3回目ともなると、手順もだいたい慣れてきた。
僕たちは昇降機の前で順番を待つ。周囲の視線がやけに気になる。
やっぱり、昨日の出来事がだいぶ広まっているみたい。

まだ朝は早い。カラメールからの救出部隊の幕舎はまだ建っており、周囲にちらほらと人影が見える。
ここからは帰途なので、そこまで慌てなくても良いのだろう。

やがて順番がきて、僕、フォルネ、ニャルラは昇降機の箱に乗った。

高度が低いうちの冒険は順調だ。
猿の縄張りさえ避ければ、大きな危険はない。
道から落ちないように気をつければいいだけだ。低いといっても十分に高いからね。
ニャルラは鼻歌を歌いながら先行しては戻ってきてを繰り返している。

「きのうよりも、からだ、軽くなった気がする〜」
「私もです」

フォルネもニャルラも成長を実感しているみたいだ。

僕たちは、少し早いけれど観測所で一泊することにした。
オウカンワシの巣より、さらに上へと行く予定なのだから、このあたりで休んでおいた方がいいという判断だ。

次の日は、まっすぐオウカンワシの巣を目指す。
難しい壁登りやロープ渡りをなんとか突破し、半日ほどかけて、オウカンワシの巣のところまでたどり着いた。

そこには、先日幹食らい虫との戦いとなった木のうろが、暗い入口を見せている。
その上方に、オウカンワシの巣があった。オウカンワシは、僕たちが来ることを待っていたかのように、巣に鎮座してこちらを直視している。
僕たちの顔をひとつひとつ確認するように見てきた後、指し示すように目線を上へと持っていった。
そして、大きく翼を広げると、上へと羽ばたいた。

「やっぱり、さらに上へ来いと言っているみたいですね」
「ねえねえ、巨大樹のてっぺんってどうなってるのかな〜?」
「ここから先は、行ったことのない領域だ。油断しないでいこうか」

僕たちは、オウカンワシに導かれるように歩き始めた。


【26 樹上商人 →35 清らかな水】

巨大樹の太い幹をぐるりと回るような登り道を歩いてゆく。

「おいよ。ちょいと見ておいき。小さなお客さん」

いきなり声をかけられた。
見ると、道脇の幹がくぼみ状にへこんでおり、そこに人がいた。
カウンターのようなものがしつらえられ、商品が並んでいる。
どうやら商売人のようだ。

そんな木のくぼみが4つ並んでおり、それぞれに商人が店を構えているようだった。

「おいよ。そろそろ食料品が心もとなくなってきていないかい」
「おいよ。ロープの在庫が尽きそうならこちらで」
「おいよ。盗人猿に盾を奪われていたら、ここで買っておくことをお勧めするよ」

それぞれの商人が、口々にセールストークを繰り広げる。
ニャルラの瞳の奥底がきらーんと光る。

「おにくっ! おにくあるっ? 丸々獣のやつ!!」
「いや、地上からの仕入れはちょっと……」

ニャルラと商人のひとりが面白いやりとりをしているのをよそに、僕はそれぞれのお店を物色した。

ロープは手元にあるし、いいかな。
あとは食べ物の補充と……。

すると商人は、この高度で取れるという果実をお勧めしてくれた。
食料にもなるし、今後遭遇する生き物の種類によっては交渉材料にも使えるかもしれないという。

僕は果実の購入を決めた。

「ところで、こんな上の方で商売していて儲かるんですか」
「意外と、このあたりを根城にしてる怪物狩猟者とか、しばらく滞在していく冒険者の一団もいるんだよ」
「なるほど」
「とはいえ、下に比べれば儲けは微々たるものだけどね。できればもう少しお客が多いところまで降りたいんだが……」
「どうして降りないの?」
「ここの立地が良すぎて、他にいい場所が見つからないのさ」

たしかにここは、木のくぼみがきれいに並んで、まるでお店を出すためにあるような形になっていた。

「そんなわけで私たちはここで商売を続けている。また何か足りなくなったら訪ねてきておくれ」

僕たちは商人らと別れ、さらに上を目指す。
商人たちは、少し先にあるきれいな水場を教えてくれた。
僕たちはそこで少し休憩を取り、フォルネとニャルラをブラッシングしてやると、先へと進んだ。


[プレイログ]
26 樹上商人 4人登場
反応表1 →友好的
豊かな果実2個購入(金貨3枚×2)

35 清らかな水
生命点1点回復だが、満タンのため効果なし


●アタック03-2 ニャルラと鈍器猿の最期

【中間イベントA 最後の鈍器猿】

やがて僕たちは、広場のような空間に出た。
巨大樹の幹から半円状に飛び出したそこは、周囲がやや傾斜がかったくぼ地になっていて、底に平坦な広場がある。

「下の方で、これに似た地形を見た覚えがあります」
「うん。僕もだ」
「お猿さんたちの闘技場みた〜い」

そこは、猿たちの闘技場を連想する場所だった。しかし観客はいない。
いるのは、ただ一匹の、大猿。

「まさかとは思いますが、ここでずっと、私たちを待ち受けていたのでしょうか」
「僕たちがここを通るとは限らないのに」
「なんど来ても、また追い払ってやるのだ」

その筋肉質なフォルムに、頭のてっぺんが尖った独特な髪形。
間違いない。過去に2回戦い、2回勝利した、鈍器猿だ。

最初は、猿たちのリーダーとして「闘技場」で戦った。
次は、はぐれ猿となって八つ当たりをしてきた。
どちらもニャルラがその鼻っ柱にかみつき、戦意を喪失させている。

鈍器猿は盆地に降り立ち、こちらに向けてマッスルアピールをしている。
その横には、あいかわらず樽が置いてある。

「降りて来いって言ってるみたいですが」
「別に行く義理はないけど……」

でも、ニャルラはやる気満々だ。

「今度こそインドを沸かしてやるのだ」
「引導を渡して、かな?」
「それ!」

今にも盆地に降りて行きそう。でも一応、先行しないでちゃんと待っているところは成長かも。

「今後ずっと絡まれ続けるのも嫌ですし、ここで決着をつけるのも、ありかも」

思案していたフォルネがそう言った。
その言葉に歓喜し、僕がなにか言うより早く、途端に駆け出すニャルラ。どうにも止まらない。
遅れてフォルネも闘技場へと降りる。
僕は、盆地までは降りずに、観客席らしきところに着席する。
会場は、前の闘技場よりも少し小さめだ。

フォルネとニャルラは、鈍器猿と対峙した。
鈍器猿の憎しみのこもった視線は、二度の敗北を余儀なくされたニャルラにくぎづけだ。

そして鈍器猿は樽を持ちあげると……投げるのでなしに、なんと、その蓋の部分を叩き壊し、頭からすっぽりとかぶった!
樽の両側を砕きつつ、腕が突き出される。腕が飛び出すババンバンって感じ。鈍器猿のパワーあっての芸当だ。

「あれ? 投げないの?」
「樽の鎧で防御力が上がったって言いたいのでしょう。ただでさえ厚い皮膚なのに」
「へ〜きへ〜き。わかってないね。顔もお鼻もまる出しじゃない」

鈍器猿は、両手をぶんぶんと振り回す。

「両手が自由に使えるから、二回攻撃できるぞってアピールみたい。ふたりとも気をつけて」
「はい」「りょ〜かい」

前回の、亀の甲羅の盾は失敗だったと、今になって気づいたのかな。

【最後の鈍器猿 レベル4 生命点6 攻撃数2→3】
※樽の鎧のため、攻撃ロールに1点のペナルティ。
※生命点が半分になると狂乱し、攻撃回数が2回から3回に増える


鈍器猿がアピール的な行動を取っている隙に、フォルネとニャルラは左右から回りこみつつ接近し、二匹同時に飛びかかる。
狙いは樽の鎧がない顔面。

鈍器猿の注意は完全にニャルラに向いている。
そのニャルラはそれだけ狙われているにもかかわらず、鈍器猿の剛腕をひらりとかいくぐり、鈍器猿の左頬を綺麗にひっかいた。

もちろんフォルネは、鈍器猿の注意がニャルラに向いている隙に、右頬を同様にひっかいている。
綺麗なコンビネーションだ。さらにフォルネは大きく跳躍すると、頭頂部へ頭突きをかます。

鈍器猿はぐわんぐわんと派手によろめいた。確実に効いている。
しかしすぐに態勢を立て直すと、フォルネを振り払う。フォルネは振り回された腕を軽々と避ける。

鈍器猿は頭をかきむしりながらどっしりと構えると、ニャルラに狙いを定めた。

「やっぱりアタイなのね」

ニャルラは鈍器猿と距離を取るように駆けだした。
そのまま「闘技場」にあたる盆地から、「観客席」にあたる坂を駆け上がる。
怒りにまかせて追う鈍器猿。腕をぶんぶんぶん回すが、ニャルラには当たらない。

ニャルラは坂を上りきり、縁に立った。
背後は何もない。落ちたらまっさかさまだ。
鈍器猿は追い詰めるように、両腕を大きく構えた。ニャルラを決して逃がさないつもりだ。

でも、ニャルラは決して追い詰められたわけじゃない。
頭に血がのぼった鈍器猿を、わざとここまで誘い込んだんだ。
それはわかるんだけど、一歩間違えば自分の方が落ちちゃう、危険な作戦だ。

僕はハラハラしながら見守ることしかできない。

鈍器猿は、ニャルラめがけて両腕を勢いよく振り下ろす。
その攻撃は鋭かったけど、ニャルラは素早い反射で跳びあがり、振り下ろされた腕に乗っかった。
そしてそのまま腕を駆け上がると、みたび鈍器猿の鼻っ柱に噛みついた。
どんなに筋肉を鍛えようと、樽の鎧を着ようと、鍛えられない弱点だ。

「アギイィィェア!」

たまらず悲鳴を上げる鈍器猿。そこに、駆け上がって来たフォルネが体当たりを敢行。
鈍器猿は「観客席」の縁でバランスを崩し、外側へ転落した。

「ああ〜。いいとことられちゃった」

ニャルラが悔しがる。

「いいえ、まだです」

フォルネが注意喚起する。
鈍器猿は、縁のところにしがみついて、なんとか落下を防いでいた。

「でもこれ、決着ついたよね。ね?」
「まあ、そうですね。さすがに負けを認めてほしいところです」

鈍器猿は、悲しげな、切なげな、鳴き声を上げた。

「助けて、あげましょうか」
「そだね〜」

フォルネとニャルラが、しがみついている両腕を引っ張り上げる。
近くにいた僕も、ロープを鈍器猿の腕にまきつけて、手伝った。
その甲斐あって、鈍器猿をどうにか引っ張り上げることに成功した。

「じゃあ、これでなかなおり」

ニャルラが鈍器猿とタッチしようと手を伸ばす。
しかし鈍器猿は、その手をばちん、と払いのけた。

「まだあきらめてないのっ?!」

鈍器猿の本命はやはりニャルラだった。
フォルネは自身に向かってきた雑な攻撃を軽くかわしている。しかし叩きつける右腕はニャルラを完全に捉えている。
それさえも、超常的な反射力で避けてのけるニャルラ。

「こ〜っのっ!!」

腕をかいくぐったニャルラは、そのまま鈍器猿の片足に体当たり。
軸足をやられてぐらりと態勢を崩した鈍器猿は……今度こそ、縁から外へと落下していった。

「も〜。ぜんぜんかなわないのに無茶するから」

たしかにニャルラの言うとおり、今回は鈍器猿を完全に圧倒していた。
樽の鎧なんてまったく機能していなかったし。

「本当にこれで終わりなのでしょうか」

フォルネが下をのぞきこみながら言う。

「この巨大樹、地上への落下物は意外と少ないみたいです。だいたいが途中でひっかかるから。もしかすると……」
「フキツなこといわないで〜」

僕も、これで完全にやっつけたとはどうしても思えなかった。
帰りにまた会ったりしそう。
僕たちは鈍器猿にはうらみはないんだし、できれば鈍器猿にも、ニャルラへのうらみは忘れて暮らしてもらいたいけど……。
ここまでこじれちゃうと、もう無理っぽいかな。


[プレイログ]
【最後の鈍器猿 レベル4 生命点6 攻撃数2→3】
※樽の鎧のため、攻撃ロールに1点のペナルティ。
※生命点が半分になると狂乱し、攻撃回数が2回から3回に増える

1ラウンド
ニャルラの攻撃 サイコロの出目5 ペナルティ1 命中 鈍器猿の生命点6→5
フォルネの攻撃 サイコロの出目6 命中 鈍器猿の生命点5→4
 フォルネの追加攻撃 サイコロの出目3+技量点2 ペナルティ1 命中 鈍器猿の生命点4→3
※鈍器猿の生命点が半分になったため、攻撃回数が2→3に。
鈍器猿の3回攻撃
フォルネ サイコロの出目4 回避
ニャルラ サイコロの出目4 回避
ニャルラの2度目の回避 サイコロの出目1
【素早い反射】で振り直し。サイコロの出目6 回避

2ラウンド
フォルネの攻撃 サイコロの出目3+技量点2 ペナルティ1 命中 鈍器猿の生命点3→2
ニャルラの攻撃 サイコロの出目4+技量点1 ペナルティ1 命中 鈍器猿の生命点2→1
鈍器猿の3回攻撃
フォルネ サイコロの出目2+技量点2 回避
ニャルラ サイコロの出目6 クリティカルで回避
ニャルラ サイコロの出目1 ファンブル
【素早い反射】で振り直し。サイコロの出目4 回避

3ラウンド
ニャルラの攻撃 サイコロの出目4+技量点1 ペナルティ1 命中 鈍器猿の生命点1→0

宝物判定 希少な薬草(金貨24枚) リプレイ中は省略


●アタック03-3 タイガと怪物狩猟者

【37 昇降機】

「みてみてっ! こんなとこに昇降機があるよっ」

ニャルラがいち早く発見した。
地上にあるものに比べるとだいぶ小型だけれど、たしかにそれは昇降機だった。
滑車から2本のロープが垂れており、自分でロープをたぐりながら上がっていく仕組みになっている簡易版だ。

幹の周囲を進む道は、細くなったり、一部途切れたりしているのが見える。
難所攻略のために誰かが設置したもののようだ。
それにしたって、こんな高いところに、こんながっしりした昇降機を作るなんて、とんでもない人がいたものだ。

「のりたいっ。たいが、これのりたいっ」

ニャルラの好奇心は止まらない。
もちろん僕も、利用できるものは利用したい。

僕たちは昇降機の小さな箱に乗り込んだ。
ロープを手で引っ張るのは僕の役目だ。滑車の摩擦はほとんどないけれど、けっこう重い。
手を離したら下まで一気に落下してしまうから、緊張感も半端ない。汗で手が滑る。

僕が苦戦していると、横あいからそっと手が添えられた。
見ると、人間形態になったフォルネだった。
僕の前では人間形態になるのを避けているフォルネが、それにかまわず【変化】していた。

「何見てるんですか。早く上がりましょう」

フォルネはなにごともないように言う。僕もロープを引っ張る作業に集中した。
やがて上の枝に到達する。僕たちはそこに飛び移った。

「ありがとうフォルネ。おかげで助かったよ」

和装の少年姿から元の狐に戻るフォルネに声をかける。
フォルネは何も言わなかったが、耳が恥ずかしげにぴくぴくと動いていた。
僕はフォルネのそんな様子に、くすりと笑みをこぼした。


【27 怪物狩猟者】

さらに上へと歩を進める。さっきの昇降機で、高度がさらに上がっている。
高いところのクリーチャーほど強くなるって話だから、このあたりに出現するのはきっと、かなり強いに違いない。

「ありゃ。こんなところに子ども?!」

声は上から降ってきた。
見上げると、動物の毛皮を羽織った人物が枝の上に立っていた。毛皮が頭まですっぽり覆っているため、一瞬動物と間違えそう。その人物は弓矢で武装している。

「よ……っと」

その人物は、枝から飛び降り、僕たちの前に着地した。そこで僕は、人間の女性だとわかった。

「見た感じは子どもだけど、ただの子どもがこんなとこまで来れるわけないもんな」

女性は、僕たちを見定めるように眺めわたす。

「どちらさまですか?」
「ああ失敬。私はレンジュ。怪物狩猟をなりわいとしている者だ」

僕たちも名乗る。
「猫や狐が喋った!?」と驚く段はいつものことなので省略するよ。

「もしかして、私たちを狩ろうと狙ってたんですか?」

フォルネが問う。

「ないない。たしかに待ち伏せはしていたが、私が狙うのはもっと大きな魔獣さ」

レンジュさんは、高々度の魔物を専門に狩るハンターとして、ここに長期滞在しているとのこと。
狙いはメガレオン。保護色によって身を隠す、巨大なカメレオンタイプの怪物だ。

「それで、捕獲できたんですか?」
「まさか。捕まえたらもう下樹しているさ。何度か姿を見たんだが、すぐに隠れられてしまうんだ」

レンジュさんは悔しそうに答える。

「それで君たちは? 狩猟目的には見えないが、何の目的もなくここまで来たわけじゃないんだろう?」

別に隠すようなことでもないので、僕たちは目的を正直に話した。

「ふうん。大樹の異変をねえ。私にはない発想だな。狩猟の技術はすべて生きていくための手段だからな」

そしてレンジュさんは、僕たちに思いもよらない提案をしてきた。

「なあ。もしよければその探索、少しつきあってやろうか」

有償で手伝ってくれるという。もし凶暴な魔物に出くわした時には、一度だけ、手を貸してくれるそうだ。
金額は、手付金として金貨5枚。あとは危険度に合わせて査定しなおすけれど、上限は倍額の金貨10枚までという。
その提案の内容からは、ぼったくろうという意思は感じられない。

「わかりました。それではしばらく、よろしくお願いします」
「こっちこそよろしく。目当ての魔物を狩れずに小動物で食いつなぐのにも飽きてきてたんでね」
「やっぱり、アタイたちを狙って……?」
「ないないそれはない」

こうして、レンジュさんが僕たちに同行することになった。

[プレイログ]
【怪物狩猟者 レベル4 生命点4 攻撃回数1】
反応表=サイコロの出目5 →ワイロ(金貨5枚または猿酒)
→金貨5枚で反応が【友好的】に変化。友好的な場合以下の反応を得る。
・一時同行し、次の強いクリーチャーとの戦闘で、生命点を1点少ない扱いにできる。
・従者枠には含まない。


次回、レンジュとともに巨大樹を登りつめる。頂上にあるものとは。


【フォルネ(妖狐) レベル12 技量点:2 生命点:5 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。
2草避けのお守り

【ニャルラ(魔猫) レベル12 技量点:1 生命点:10 器用点:8→6/8 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。

【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料2+豊かな果実2個
金貨55 → 49(果実2個) → 44(レンジュへ支払い)
1ロープ
2落下防止の護符
3希少な薬草(金貨24枚)



■登場人物
タイガ 主人公の人間の少年。もうすぐ11歳。フォルネとニャルラの二匹を連れて旅をしている。
フォルネ 銀毛で3本尻尾の妖狐。タイガに心酔している。
ニャルラ 星空色の毛並みの良い魔猫。気まぐれ。
コンスタンサ コーネリアス商会の令嬢。オウカンワシにさらわれた。愛称はコニー。
ヴァンダービルド コーネリアス商会の当主。目の前で娘をさらわれ、救援隊を編成。
ロイ 巨大樹のふもとで出会った冒険者のおじさん。
ドトール 闇エルフの妖術師。闇エルフの繁栄のため、巨大樹を調査している。
レンジュ 高々度で狩りを続ける怪物狩猟者の女性。一時同行することに。
オウカンワシ 身体中に装飾品を身につけた巨大鳥。巨大樹の中腹に生息。


■作品情報
作品名:巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
著者:丹野佑
監修:紫隠ねこ、杉本=ヨハネ
発行所・発行元:FT書房
ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編
https://booth.pm/ja/items/4671946
巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
https://ftbooks.booth.pm/items/5361362


本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg


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