第3回【巨大樹の迷宮】ローグライクハーフリプレイ
※本作品はローグライクハーフの規定に基づくリプレイ記事です。ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」の詳細な内容に踏み込んでおりますのでご了承ください。
ぜろです。
ローグライクハーフ「巨大樹の迷宮」への挑戦を始めました。
妖狐と魔猫、二匹のお供を連れたタイガの冒険です。
目の前でコーネリアス商会の令嬢コンスタンサがオウカンワシにさらわれるのを目撃したタイガたち。
オウカンワシの巣がある巨大樹の中腹を目指します。
猿たちの闘技場でボスの鈍器猿と戦ったり、クライミングに苦戦したりと冒険を続け、今回はいよいよオウカンワシの巣へと到達します。
【フォルネ(妖狐) レベル10 技量点:2 生命点:3 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。
【ニャルラ(魔猫) レベル10 技量点:1 生命点:8/9 器用点:7 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。
【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料4
金貨11
●アタック01-6 フォルネとオウカンワシ戦
【最終イベント(1回目の冒険)】
「タイガさま、オウカンワシの巣は近そうです」
「みえた〜」
フォルネとニャルラは動物的な感覚で、僕より早くに察知していた。
やがて僕の視界にも、張り出した巨大な枝の先端にある、さらに巨大なオウカンワシの巣が姿を現した。
多くの鳥の巣と同じく、枝をたくさん重ね合わせて作られている。
お皿状になっているので、僕たちの位置からでは巣の中の様子は見えない。
さらわれたお姉さんは、あそこにいるんだろうか。
オウカンワシもいた。一羽だ。頭にきらびやかな装飾品を乱雑にのっけていて、まるで王冠のようだ。
僕が視線を向けると、こちらが巣に向かっている動きをいち早く察知して翼を広げた。
巣の周囲を常に警戒しているみたい。
人間よりも感覚に優れているから、気づかれないように接近するのは最初から無理だった。
ただ、さらったお姉さんを人質にするようなことはないから、やりやすいとも言える。
向こうは空を飛べる。こっちは落ちたらおしまいだ。
「とにかく、あの巣まで行こう。枝のとこだと足場が狭いから危険だ」
「簡単に近づかせてはくれないでしょうね」
気づかれているのだから、遠慮はいらない。僕たちはダッシュで巣に向かう。
オウカンワシは翼を大きく広げて飛び立つと、空から急降下をしかけてきた。僕は太い枝の地面に伏せってかわす。
その間に、フォルネとニャルラが巣の中に飛び込む。
「! タイガさま、さらわれた人はいません」
「ここ、ちくちくして、や〜」
このオウカンワシは違う個体だったのか。それとも巣はいくつもあるのか。
とにかく、ここではなかったみたい。それなら、ここには用はない。
けれど、巣の中に入り込んだ侵入者を、オウカンワシは見逃すつもりはないようだった。
【オウカンワシ レベル4 生命点6 攻撃数2】
オウカンワシは標的を、巣に入り込んだ二匹に定めた。
こちらは空中の敵に対してできることはない。
フォルネの小柄は飛び道具だけど、人間形態でないと使えない。
向こうが攻撃しようと接近してきたときに応戦し、敵より早く攻撃する。これが基本戦術だ。
僕のところから見ていると、巣に近づこうとするオウカンワシに吼えかかり、互いに攻めあぐねているように見える。
空中の敵のため、こちらの攻撃もなかなか当たらない。
こう着状態に痺れを切らしたニャルラが、大きく跳躍した。
危ない。あんなに高く跳んでは……!
そう思ったけれど、それはオウカンワシにとっても不意を突かれた形になったみたい。
縦回転を加えて威力を増した鋭利な爪撃が、オウカンワシの頭部に炸裂した。
いくつかの装飾品がきらきらと光を散らしてはがれ落ちる。
ぐらりと傾くオウカンワシに、さらなる追撃を仕かけるニャルラ。
けれど自分の態勢を保つのも限界で、そこまでだった。ワシの身体を蹴って跳躍し、巣の中に着地した。
フォルネは、ニャルラの一撃で高度を落としたオウカンワシの隙を見逃さなかった。
真下から縦に跳躍し、頭突きをかます。フォルネ得意のダッシュ頭突きを垂直に昇華させた一撃だ。
オウカンワシはやみくもに反撃してくるが、そんな攻撃に簡単に当たるような二匹ではない。
巨大な鳥相手に、二匹ともよく戦っている。
けれど、オウカンワシも馬鹿ではない。
ニャルラの大きな跳躍を警戒してか、より距離を取るようになった。
ニャルラがさっきと同じように大きく跳ぶが、当たらない。
フォルネもニャルラの動きを真似て跳躍した。空中にいるニャルラの背を蹴り、さらに高く跳ぶ。
「アタイをふみ台にするな〜!」
ニャルラはそれでも、しなやかな猫の動きで上手に着地する。
フォルネの方は、オウカンワシの高度に到達した。けれど、すでに跳躍時の勢いはない。
オウカンワシにしてみれば、的が自分から来てくれたみたいなものだ。
バサバサと大きく羽ばたく。バランスを崩し落下していくフォルネ。
まずい。あのまま落ちたら……。
フォルネの落下コースは、巣からわずかに外れているように見えた。
フォルネは必死に前足を伸ばす。けれど、わずかに届かない。
その頃までには僕も巣に到達していた。
巣から思いきり身を乗り出し、落ちゆくフォルネの前足を、すんでのところでつかまえた。
フォルネのからだは小さいが、落下の勢いもあり、僕の腕にずしんと重く荷重がかかる。僕ごと落ちてしまいそうなところを、ギリギリで支えた。
思わず下を見てしまう。果てしない高さに頭がクラクラし、足元に冷たい震えが走った。
「タイガさま……!」
「くっ。ま、間に合って……よかった。さあ、僕の身体をよじ登って」
僕たちの動きが止まっているのを好機と捉えたのだろう。
オウカンワシが急降下をしかけてくる。
「させないよっ」
そこにニャルラが割って入る。
オウカンワシは煩わしそうに脚で振り払い、ニャルラが横に吹っ飛ばされる。それでもワシの勢いは止まらない。
「タイガさまには、手出しさせません!」
フォルネは僕の身体をすばやく駆け上がると一跳び、オウカンワシの顔面に飛びついた。
視界を封じられ、暴れ回る。その攻撃は僕のところには届かなかった。
頃合いを見て、フォルネは巣に飛び降りた。
オウカンワシは一旦上空に身を引くと、巣のまわりをぐるぐる旋回している。
これまでの攻防から、攻めあぐねているのだろう。
「とにかく、巣から離れよう。あいつと戦う理由はないから」
巣から離れたら攻撃が止むかはわからない。
けれど、ここにいたままではオウカンワシは攻撃の手を緩めないだろう。
僕たちは撤退にかかった。吹っ飛ばされたニャルラもふらふらと立ち上がり、僕たちと同じ行動を取る。大きなダメージは受けていないみたい。僕はほっとした。
オウカンワシは、僕たちの逃走経路を塞ぐように、枝の道側の空中に陣取った。
ニャルラが先行し、オウカンワシの気を引こうとする。オウカンワシは空中にその身を置いたまま、ニャルラと対峙する。
このまま逃がさないつもりだ。
そのとき、フォルネが言った。
「タイガさま、私をあいつに向かって投げてください」
「えっ。でも、そんなことしたら」
「大丈夫。私を信じて。さっきみたいな無様はしません。時間がない。早く!」
僕はフォルネの決意をくみ取り、空中のオウカンワシの方向に、フォルネを思い切り投げた。
投げる瞬間に僕の手を蹴り、軌道を修正しつつさらに勢いを増したフォルネが空中を跳ぶ。
オウカンワシはニャルラに気を取られており、フォルネの突進に気づくのが遅れた。
そこに、フォルネが思い切り頭突きをかます。完全に不意を打たれ、オウカンワシの頭と頭がごっつんこ。
王冠の上に星が散る。一羽と一匹はぐらりと体制を崩し、落下してゆく。
僕はフォルネの落下地点に走り、キャッチしようとしたけれど、フォルネはそんな僕の身体を蹴って勢いを殺しつつ、しなやかに地面に着地した。
僕たちはそのまま幹のところまで走った。
一旦落下しかけたオウカンワシは、下の方で体勢を立て直して再び飛翔すると、巣のまわりをぐるぐると回っている。
僕たちがいる場所には気づいているだろうけれど、これ以上近づかなければ攻撃の意思はなさそうだ。
これでひとまず、安全な場所に身を置くことができたかな。
[プレイログ]
【オウカンワシ レベル4 生命点6 攻撃数2】空中のため攻撃に-1のペナルティ。
・第1ラウンド
ニャルラの攻撃 サイコロの出目3 技量点1 ペナルティ1 →外れ
フォルネの攻撃 サイコロの出目1 ファンブル
オウカンワシの攻撃1 ニャルラへ サイコロの出目4で回避
オウカンワシの攻撃2 フォルネへ サイコロの出目3 技量点2 回避
・第2ラウンド
ニャルラの攻撃 サイコロの出目6 クリティカル オウカンワシ生命点6→5
ニャルラの追加攻撃 サイコロの出目3 技量点1 ペナルティ1 →外れ
フォルネの攻撃 サイコロの出目5 命中 オウカンワシ生命点5→4
オウカンワシの攻撃1 ニャルラへ サイコロの出目5で回避
オウカンワシの攻撃2 フォルネへ サイコロの出目5で回避
・第3ラウンド
ニャルラの攻撃 サイコロの出目2 外れ
フォルネの攻撃 サイコロの出目1 ファンブル(巣から落ちかかる演出のシーン)
オウカンワシの攻撃1 ニャルラへ サイコロの出目2で命中 ニャルラの生命点8→7
オウカンワシの攻撃2 フォルネは サイコロの出目6 クリティカル回避
・第4ラウンド
ニャルラの攻撃 サイコロの出目2 外れ
フォルネの攻撃 サイコロの出目5 命中 オウカンワシ生命点4→3
→オウカンワシの生命点が半分になったので戦闘終了
●幕間 【フォルネ視点】フォルネの理由
私は、フォルネ。3本尻尾の妖狐。
わけあって、タイガさまにお仕えしている。
タイガさまは、ある目的をもって旅をしている。
けれどタイガさまは、道中でいろんなトラブルに巻き込まれては「ほっとけないから」という理由で手助けをしてきた。
今回もそうだ。タイガさまは、別に頼まれたわけでもないのに、商家の令嬢を助けに巨大樹までやってきた。
タイガさまの旅は、決してのんびりして良いものではない。
けれど、目的地がわかっているわけではない。どこにいるかわからない人を探す、あてのない旅だ。
そして私は、タイガさまの「ほっとけない」性格をよくわかっている。
かつて私もその「ほっとけない」に助けられたから。
だから私はタイガさまを、全力でサポートするんだ。
巨大樹の中腹にあるオウカンワシの巣までたどり着いたけれど、そこにはさらわれた商家の令嬢はいなかった。
もしかしたら、本命の巣はもっと上の方にあるのかもしれない。
「いったん、降りよう」
タイガさまは、そう決断した。
理由は、準備不足。これ以上高いところを目指すには、対策が甘かった。
特にロープの持ち合わせがないのが困る。
今後、絶壁のような幹に当たった時に、私とニャルラは登れるかもしれない。けれど、タイガさまには危険が大きすぎる。
だから、この選択は正しいと思う。令嬢を救うのは、時間との勝負だ。だからこそ、備えは必要。
けど、何の収穫もなしに引き返すのは惜しいな。
私は付近の枝に囲まれた空間に、希少な薬草の群生地を発見した。
これを戦利品がわりとして、いったん地上に戻ろう。
私たちは、絶壁の道や猿の縄張りを慎重に避けつつ進んだ。
箱を上下に運ぶ昇降機という装置で地上に降り立ったときには、もう夕暮れどきだった。
地上では、たしかロイと名乗っていた年配の冒険者が、タイガさまの帰りを心配していた。
ここは冒険者たちが一時的に留まる地だ。出店などが集まって町のように見えるが、町ではない。
宿の機能のある建物もあるようだが、たいていの冒険者は、広場にテントを張って野営している。
タイガさまは、ロイのテントの隣に場所を得て、そこで一夜を明かすことにした。
その夜のことだ。
タイガさまが寝静まった後、ニャルラが私に話しかけてきた。
ニャルラは、今日の冒険の内容を興奮気味に話した。
ニャルラにとって、初めての経験が多く、ドキドキでキラキラだったという。
話がオウカンワシ戦にさしかかる。
「あぶなかったね〜。アタイ、フォルネが落っこちちゃうかと思った」
「タイガさまに、また助けられてしまった」
「また」という言葉に、ニャルラは反応した。
「そういえば、どうしてフォルネはたいがと一緒に旅してるの?」
「話してなかったっけ」
「きいてな〜い」
「……じゃ、話そうかな。別に隠しているわけでもないし」
私はニャルラに話すことにした。私がタイガさまと一緒にいる「理由」を。
「私がタイガさまに出会ったのは、森の中。私が魔獣に追われ傷つき、今にも食べられてしまうのではないかという、そんな危機的状況だった……」
よろよろと逃げる私の前に、その少年は現れた。
私はもう精も根も尽き果て、抵抗する力すらほとんど奪われていた。
私がもう逃げきれないのを把握しているのだろう。魔獣はゆっくりと、私を追ってくる。
この先は切り立った崖になっている。逃げ道は、もはやない。
やがてここに到達するだろう。そうしたら、私の命はおしまいだ。
でも、この少年はどうする。
追われる私に偶然出会ったばっかりに、私とともに魔獣の餌食になってしまうのか。
そんなこと、させない。
木陰からゆっくりと姿を現す魔獣に、私は動かぬ四肢でふんばり、対峙した。
「そのときタイガさまは、どうしたと思う?」
「ん〜。フォルネを助けたんだよね? でもどうやって? たいが、強くないよ?」
「タイガさまはね、私を抱きかかえると、一気に崖から飛び降りたんだ。何のためらいもなく、ね」
「えっ!? そんなことしたら、死んじゃう」
「ああ。そうだ。でもタイガさまは、迷いなくそれをやってのけた。崖の下は深い川になっていて、そこに飛び込んだ私たちは助かった」
おしゃべりなニャルラが沈黙している。驚かせてしまったようだ。
「タイガさまは、全身ボロボロになりながらも、私を助けてくれた。それで、理由を尋ねたら言うんだ。『ほっとけなかったから』って」
私は一息ついた。
「……タイガさまはね、危ういんだ」
私は続けた。
「タイガさまは、誰かを助けるために、簡単に自分の命さえも投げ出してしまいかねないところがある。私のときにそうだったみたいに」
タイガさまはまだ少年と言っていい年齢だ。けれど、タイガさまの「ほっとけない」には、何かあるんだと思う。
たとえば、何かを見過ごしたために、誰かが犠牲になってしまった、そんな経験が。
「タイガさまが命を落とすようなこと、私が絶対にさせない。私はタイガさまに命を救われた。私の命はタイガさまのもの。だから、今度は私が守る。この命に代えても」
そう。これが私がタイガさまと一緒に旅をする理由。
「ふ〜ん?」
ニャルラは、なんだかあいまいな反応をした。
別に、重い話に返す言葉が見つからないわけではなかったみたい。
「納得いってない?」
「うん。アタイはね、フォルネはたいがのことが大好きだから一緒にいるって思ってた〜」
「なっ! ばっ!」
私は不意を打たれ、あからさまにうろたえてしまった。
「にゃはは。フォルネ、かおまっか〜」
「う、うるさいな。だいたいニャルラはどうなんだよ」
「え? アタイはたいがのこと、だいすきよ?」
「そうじゃなくて、一緒に旅してる理由!」
「ん〜。たいがに助けてもらったから。おいしいもの食べれるから。あと、一緒にいると楽しいこといっぱいあるし」
「……もういいよ。聞いた私がバカだった」
私の中に「ニャルラはそれでいいんだよ」というタイガさまの言葉が聞こえた気がした。
まあ、いいか。
明日の朝も早い。もう、寝てしまおう。
●アタック02-1 フォルネとニャルラの成長
翌朝。
目が覚めると、フォルネとニャルラはまだ寝ていた。
珍しい。
いつもはだいたい、早起きのニャルラが退屈して、僕にじゃれついて起こしにかかるのに。
久しぶりの大冒険で疲れたんだろう。
僕は二匹を起こさないよう、朝食の支度をした。
それでもまだ起きてこないので、細かな用事は済ませておくことにした。
昨日の冒険で得た戦利品の換金。フォルネが見つけてくれた薬草の束は、合わせて金貨15枚になった。
ニャルラが鈍器猿のスタジアムで拾った金貨と合わせると、いきなり大金持ちになってしまった。
ええと……手持金を合わせると、全部で金貨31枚だ。
このお金で、ロープを買っておこう。
持てる量には限りがあるし、まだ持てるだけの余裕もほしい。
僕はロープを2束購入した。
ほかにもこまごまとした必要物品を買いそろえ、野営地に戻る。
「タイガさま、おかえりなさい」
「ごちそうさま〜」
フォルネとニャルラは、朝食を食べ終えたところだった。
「おはよ。だいぶ疲れてたみたいね」
「ううん? いっぱいおしゃべりしてたの。ね? フォルネ」
フォルネはなぜか口をとがらせて、そっぽを向いている。
「それより聞いてたいが〜。アタイ、たっぷり休んでちょっと強くなった気がするの」
「私も、少しだけタフネスさが身についたように感じます」
二匹ともまだまだ急成長する時期なのだろう。冒険を重ねるたびに、ぐんぐん強くなっていく。
僕たちは、今日の冒険の準備をまとめた。
【フォルネ(妖狐) レベル10→11 技量点:2 生命点:3→4 魔術点:3 従者点:8】
【装備】(人間形態でのみ効果あり)
片手武器
木盾(生命点+1)
鎖鎧(生命点+1防御ロール+1)
<スキル>
【変化】人間形態に変化する。
【空蝉】防御ロール振り直し。パーティの誰の時でも可。
【持ち物】
1小柄(飛び道具)※人間形態でのみ使用可。
【ニャルラ(魔猫) レベル10→11 技量点:1 生命点:9→10 器用点:7 従者点:5】
【装備】なし
<スキル>
【満月のような瞳】全員が暗闇ペナルティを受けない
【素早い反射】防御ロール振り直し。器用点1点消費。
【柔らかい肉球】先攻決め、不意打ち判定が自動成功。器用点1点消費。
【狩りの本能】弱いクリーチャーを倒した時、追加で攻撃ロール。器用点1点消費。
【目も当てられぬ激怒】攻撃ロールの直前に使用し、成功したらクリティカル扱いに。
【タイガ 従者 荷物持ち】
【持ち物】
食料4
金貨11→31→25
1ロープ
2ロープ
僕たちの隣では、ロイおじさんがテントを畳んでいる。
「今日は俺たちも巨大樹に登るんだ。途中まで一緒に行くか?」
「はい。お願いします」
ロイおじさんたちと連れ立って昇降機に向かう。
「……で、タイガは今日はさらに上を目指すのか」
「はい。そのつもりです」
「ま、ほどほどにな。帰れる余力を残してるうちに引き返すのが、生き残る秘訣だ」
昇降機の順番を待つ。朝は少しだけ並ぶ。
「じゃあな。上で会ったらよろしくな」
ロイおじさんたちが先に昇降機に乗り込むと、ゆっくりと上昇していった。
次は僕たちの番だ。ニャルラが元気に飛び乗り、その次に、フォルネを肩に乗せた僕が乗り込んだ。
昇降機の上昇にあわせて、地上の景色がどんどん遠くなっていく。ニャルラが外の景色の動きに歓声を上げる。
やがて、最初の枝に到着した。ロイおじさんたちは、僕たちの到着を待たずに自分の冒険に出立したようだ。
僕たちは、昨日よりさらに上を目指す。猿たちの縄張りは避けて行く。
冒険は順調だ。やがて昨日と同程度の高度まで到達した。
【34 観測所】
幹の周囲に作られた階段を上りきった見晴らしの良い空間に、小屋が建てられていた。
こんな高所に建物を建てるなんて、驚きを通り越してあきれてしまう。
それにしても、どんな目的で建てたんだろう。宿泊のための休憩所だろうか。
僕たちは、その建物に入ってみた。
そこは休憩所というより、展望施設といった風だった。
建物上部に繋がる階段を上がると、出窓に望遠鏡が設置されていた。
上下左右に回転できるようになっている。
「たいが、これなに?」
「遠くの景色を大きくして見渡せる道具だと思う。こっち側から覗くんだよ」
「わっ、わわっ」
望遠鏡を覗き込んだニャルラが歓声を上げる。何を見たんだろう。
「さるがいっぱい!」
「下の方じゃなくて、これから進む方角を見なさいな」
ニャルラは軽く聞き流して、望遠鏡を回転させる。
「あははははっ。フォルネの頭でっか〜い」
「もう、私に貸しなさい」
「あっ」
フォルネは、完全に遊びに入っているニャルラから、望遠鏡を横取りした。
上の方に向け、なにやら観察している。
「んっ……あれは……あっ」
フォルネは、何か気になるものを見つけたみたいだったけれど、ニャルラに押されて望遠鏡の位置がずれてしまったようだ。
「もう、何するの」
「とんないでよ〜、アタイ使ってたのに」
「はいはい」
それからしばし、ニャルラが満足するまで望遠鏡遊びにつきあうことになった。
[プレイログ]
・進行方向を観測し「手がかり」をひとつ入手。
次回、ヤツが帰ってくる。樽とともに。
■登場人物
タイガ 主人公の人間の少年。もうすぐ11歳。フォルネとニャルラの二匹を連れて旅をしている。
フォルネ 銀毛で3本尻尾の妖狐。タイガに心酔している。
ニャルラ 星空色の毛並みの良い魔猫。気まぐれ。
コンスタンサ コーネリアス商会の令嬢。オウカンワシにさらわれた。
ヴァンダービルド コーネリアス商会の当主。目の前で娘をさらわれ、救援隊を編成。
ロイ 巨大樹のふもとで出会った冒険者のおじさん。
オウカンワシ 身体中に装飾品を身につけた巨大鳥。巨大樹の中腹に生息。
■作品情報
作品名:巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
著者:丹野佑
監修:紫隠ねこ、杉本=ヨハネ
発行所・発行元:FT書房
ローグライクハーフ基本ルール及び「黄昏の騎士」本編
https://booth.pm/ja/items/4671946
巨大樹の迷宮「ローグライクハーフ」d66シナリオ
https://ftbooks.booth.pm/items/5361362
本リプレイは、「ローグライクハーフ」製作に関する利用規約に準拠しています。
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/RLH-100.jpg
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