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2020年3月29日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.11 No.2622

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T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.11

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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢20名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

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事件の結末

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■事件A:8人出撃
〈大断崖〉山間のフョードル村からの救援要請に継続して対処にあたる。
地元の部族から精霊の祭壇として祀られている旧い神殿は、どうやら悪意を持つ何者かによって占拠されているようだ。
未確認情報ではあるが〈熊神教団〉の関与の可能性もある。ベアカルトはカザン帝国に公然と反旗を翻す不逞の輩。見つけ次第、躊躇せず放逐せよ。
探索には〈狼の部族〉から呪術師キース、〈狐の部族〉から女戦士オードリーが同行する。
脅威予測)中
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「傷ついた女性がいたらそっと近寄りハンケチを差し出す……ポル・ポタリア参☆上、ってね。ボクぁ、昔から『オードリー』って女性はほっとけないんだ。よければ、寝室まで護衛しますよ?」
 急勾配の険しい山道を〈精霊の祭壇〉を目指して、歩みを進める一行。斧を担いだ大柄な女戦士の周りを、軽薄そうな男ポルがうろちょろとまとわり付きながら、にやけた調子で口説き文句を並べていた。
「フン、そんな台詞はアタシと同じ数の敵を倒してから言うんだね」
「ヒュ〜」
 にべもない女戦士オードリーの言葉に、ポルは口笛を吹きながら肩をすくめてごまかした。その横で、狼の部族の呪術師キースと並んで、赤毛の大男バラクが言葉を交わしていた。
「……でな、俺の部族も昔は四本腕の金の大熊に導かれて大熊に変身出来たらしいんだよな」
「ほう」
「だがある日、集落にやって来た化け物みたいに強い山賊に祖霊がぶっ殺された挙句に皮ぁ剥がれてな。俺達の部族は寒ーい冬の嶺に追放されたってぇ話だ」
 キースが深刻そうな顔でごくりと喉を鳴らした。
「噂によると、祖霊の毛皮は頭や爪までついた立派なマントになっちまって、今じゃ行方知れずらしい。もしもそいつを取り返せれば、ひょっとしたらまた俺達の部族も祖霊の力を借りられるのかもしれねぇな。そうすりゃ俺のことも〈熊の兄弟〉なんて呼んでくれるかい?」
 バラクはニヤリと笑みを浮かべると、本気か冗談かわからない顔で話を締めくくった。
 そんな二人の少し前方を、アンドレアはいつもの穏やかな笑みを潜め沈黙を守りながら歩を進めていた。その背中に、東洋風の装束の戦士デュラルが声をかけてきた。
「古代帝国の塔で珍しいものを手に入れたようじゃないか」
 アンドレアはその腰にこれまでの黒の剣に加え、見慣れぬ赤い刀身の剣を下げていた。
「ああ、役に立つといいんだがな……今回の敵は、手強いぞ」
「クマクマ団じゃったかのー、熊に変身する連中がおるんじゃろ? ワシも変身してみたいもんじゃのぉ」
 同じく背後から老戦士メックリンガーがショボショボとした目を擦りながら声をかけた。
「呑気なもんだな、爺さん」
  デュラルが呆れたように口にした。
「なぁに。窮すれば通ず、というじゃろ。いざというときはこの無敵のメックリンガーに任せとかんかい」
 つばを飛ばしながら槍を無闇に振り回す老兵を尻目に、デュラルは肩を竦めて山間に見え隠れする神殿に向き直った。
 最後方では、田舎からでてきたばかりという青年ゲディスに、黒髪長髪の剣士スパイデイがこれまでの探索の内容を話して聞かせていた。
「その時です。大きな遠吠えとともに、敵の首領がなんと大熊に」
「それはおっかねえズラ〜」
「しかし我々も負けてはおりませんよ。徹底的に攻撃を続け、そして勝利を収めたのです!」
「ようし、先輩方を見習って、オラもがんばっぺ!」
 ゲディスは村から持参したトマホークを握りしめ、ウララーと熱く雄叫びを上げた。
「ええ、共に頑張りましょう!」
 その横を片腕がグレムリンの腕のドワーフ戦士クリフが神妙な顔つきで注意深く歩を進めていた。
 ふと彼方から、かすかに遠吠えが聞こえた。一行は誰ともなしに遠くに見える神殿の方角を見やった。全員の視線が〈精霊の祭壇〉に集中する。天には暗雲が立ち込めてきたように思えた。


 神殿の奥の部屋で、古ぼけた鏡に向かって壮年の男性が金属製の全身鎧を一箇所ずつ身に着けていた。ノックの音とともに薄く扉が開き、不安げな若い男の顔が覗いた。
「スールさま……」
「いよいよ来たか。カシム、私の指示通り仕掛けてくれたか?」
 カシムは小さく頷く。
「……果たしてあれで時間稼ぎになるかどうか」
 聖堂騎士スールは金属鎧の上に教団の法衣を身に纏うと、最後にメイスを腰に下げ、鏡の横に立てかけてあったフレイルを手に取った。
「ブラザー・スール。死ぬ覚悟はできたのかね」
 カシムの背後から、聖印を身に着けた年嵩の男が姿を現した。何が面白いのかニヤついた笑みを浮かべている。
「ただでは死にませぬ。一人でも多くの帝国人を道連れに」
「バカめ。犬死だ」
 吐き捨てるようにそう言うと、クリストフはカシムの肩に手をかけた。
「貴様もこの男と一緒に死ぬつもりか? 生き残ってあの娘と添い遂げたくはないのか」
「わ、私は……」
 聖堂騎士スールは毅然とした口調で言葉を挟んだ。
「導師クリストフ。彼らを巻き込むつもりはありません。ご心配ならどうぞご一緒にお逃げ下さい」
 そういうと、スールはカシムの顔を正面からじっと見つめた。
「子熊らに父なる熊神の加護を」
「く、熊に幸あれ」
 冷たい足音とともに立ち去るクリストフとカシムを見送り、スールは踵を返して回廊を歩き出した。


 神殿の入口。明かりは消されており、外光が差し込むのも手前の限られた部分だけである。と、そこに低い姿勢で赤毛頭が覗いた。バラクは素早く入口付近を見て取ると、さっと顔を引っ込めた。明かりはなし、奇襲もなし、特におかしいところはない。
「エミリアかソーグがいてくれりゃよかったんだけどな……」
 バラクはそう独りごちると小声で魔術を詠唱した。そして左右の柱の影に紫色の輝きを見つけると小さく頷いた。
「やっぱ仕掛けてあらぁな……おい、ポル。右を頼めるか。俺は左を片付ける」
「はいよ。お任せあれ」
 ポルは片手を上げて笑いながら、するすると歩を進めた。柱から柱の低い位置に細いトリップワイヤーが仕掛けてあり、気づかずに引っ掛けると左右の柱の影からクロスボウが射出される仕掛けであった。単純なものだ。無論、急いで仕掛けたのだろうからその程度でもよくやったと言うべきか。
 ポルは手慣れた様子でクロスボウを抑え込みながら、ワイヤーを切断した。
「こちらは完了っと……」
 向かい側を見やるとバラクも同じように仕掛けを無効化しているところだった。二人は後続に手で合図を出すと、先行して神殿内部に歩を進めようとした。と、その時、バラクが足を取られ大きく体勢を崩した。
「く……なんだこりゃ」
 たまらず石畳についた手に、ぬらぬらとした液体がまとわりついた。
「大丈夫か、バラク」
 アンドレアが素早く近づき手を差し出そうとし、同じく足を取られた。
「これは……くそっ。油か」
「やられた、二重の罠か」
 気づいたときには全員が既に入口から踏み込んでいた。轟音とともに広間の中央に置かれた篝火の台座が火柱をあげて燃え上がった。あたり一面が赤い灯りで照らし出される。火柱は緩やかに四肢を持つ怪物の姿を取りながら、3つに別れて台座から這い出してきた。灼熱の風が一行に向けて吹き付ける。
「まずいぞ、こりゃあ」
 油を撒き散らされた石畳の床が真っ赤に燃え上がった。

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【戦闘】
PC:アンドレアMR70防5、バラクMR50防5、クリフMR45防5魔防5、デュラルMR40防5、ポルMR30防5、スパイデイMR30防5、メックリンガー老MR30防5、ゲディスMR20、呪術師キースMR25、女戦士オードリーMR60防5
敵:ファイアエレメンタルMR140*3

 *床の油に着火し、PC側全員に毎ターン防御無視3ダメージ

1ラウンド:PC【384】 VS 敵【372】 /敵側に12ダメージ!(ファイアエレメンタルA136、B136、C136)

 *炎・PC側全員に3ダメージ
「もたもたしてはこっちが不利じゃ!」
 *クリフ、竜の牙使用。MR30スパルトイ召喚。
「くそったれが! この程度でバラク様を止められると思うなよ!」

2ラウンド:PC【373】 VS 敵【360】 /敵側に13ダメージ!(ファイアエレメンタルA131、B132、C132)

 *炎・PC側全員に3ダメージ
 *デュラル、屍人使いエリファスの杖を使用。《L2これでもくらえ!》発動! ファイアエレメンタルAに40魔法ダメージ!
 *呪術師キース《L2これでもくらえ!》詠唱。ファイアエレメンタルBに40魔法ダメージ!
 *メックリンガー老、《L2これでもくらえ!》の呪文石の呪文石を使用。ファイアエレメンタルCに40魔法ダメージ!

3ラウンド:PC【367】 VS 敵【298】 /敵側に69ダメージ!(ファイアエレメンタルA68、B69、C69)

 *炎・PC側全員に3ダメージ

4ラウンド:PC【350】 VS 敵【252】 /敵側に98ダメージ!(ファイアエレメンタルA36、B36、C36)

 *炎・PC側全員に3ダメージ
 猛攻を受けて火勢が弱まりつつある炎の魔神たちは揃って魔法語の詠唱を始めた。
「まずい、あれは」
 同様の魔術の使い手であるデュラルにはその詠唱が理解できた。彼は背後を振り返ると新人に鋭い口調で警告した。
「ゲディス、下がれ! お前ではひとたまりもないぞ」
 その言葉に弾かれたようにゲディスは脱兎のごとく駆け出した。
「バラク!」
 ポルは一声叫ぶと対抗呪文の詠唱を始めた。バラクが慌てて追いかけて詠唱を始める。焦燥した表情だったキースもはっとすると同じ魔法語を唱え始めた。
 *ファイアエレメンタルA《炎の嵐》詠唱
 *ポル《ないことに》詠唱。ファイアエレメンタルAの《炎の嵐》を無効化
 *ファイアエレメンタルB《炎の嵐》詠唱
 *バラク《ないことに》詠唱。ファイアエレメンタルBの《炎の嵐》を無効化
 *ファイアエレメンタルC《炎の嵐》詠唱
 *呪術師キース《ないことに》詠唱。ファイアエレメンタルCの《炎の嵐》を無効化

5ラウンド:PC【326】 VS 敵【210】 /敵側に116ダメージ!(ファイアエレメンタル全滅)

戦闘終了:アンドレアMR55/70防5、バラクMR35/50防5、クリフMR30/45防5魔防5、デュラルMR25/40防5、ポルMR15/30防5、スパイデイMR15/30防5、メックリンガー老MR15/30防5、ゲディスMR5/20、呪術師キースMR10/25、女戦士オードリーMR45/60防5、スパルトイMR21/30(送還)

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「魔神たちも思ったよりは役に立ってくれたようだな」
 全員が荒い息をつく中、神殿の奥から完全武装の聖堂騎士スールが姿を現した。
 あたり一面にはまだ熱気と焼け焦げる嫌な匂いが漂っていた。
「1人だと……?」
「どういうつもりだ」
 火傷の箇所を押さえながら、一行は怪訝そうな顔で周囲を伺った。
「ここで何やってるか知らねぇが、取りあえず邪魔させて貰ったぜ、熊の旦那」
 バラクが身振りで一行を制し、言葉をかけながら前へ出た。
「俺は《冬の嶺の赤き炎》バラク=ヘルムハート。……まぁ顔は覚えてるだろうな」
「……あぁ」
 バラクは改めて対面する気まずさから、頭を掻きながら言葉を続けた。
「なにか大義名分があるなら聞いてやるぜ。ただの狂信者として死ぬのも不名誉だろ?」
「君たちこそわかってはいない」
 スールはゆっくりと歩みを進めながら口を開いた。
「ここが太古なんだったのか、知っているのか」
「精霊の祭壇を穢しておいて、なにを言うか貴様!」
 呪術師キースが怒鳴りつけた。スールはそれを受け流すように静かに言葉を続けた。
「精霊の祭壇……正しくは全ての精霊を敬う神獣エレーラを祀る祭壇。そしてエレーラ様は全ての獣人の守り手」
「何が言いたい」
「我ら呪われし熊人……太古はエレーラ様の御加護を賜る従者であった」
「馬鹿な。そんな話は聞いたことがない」
 キースが困惑した様子で口にした。その横で狐の部族の女戦士オードリーも首をかしげている。
「エレーラ様が獣人を率いて死の女神と戦われた時、その最も近くでお仕えしたのも我ら熊人であった。エレーラ様は敗れ、レロトラーの呪縛によって今はお休みになられているが、我らの戦いはまだ終わっていない」
「そうかい。ただ、そう言うことはレトロラーに直接言ったらどうだ? カザンの闘技場で勝ち抜きゃ聞いて貰えるだろうさ」
 バラクは大斧と長剣を構え直した。
「武器を取りな。せめて戦士として機会を与えてやる」
「君たちこそ、油断し過ぎではないのかね」
 スールは薄く笑うと、柱の影から筒状の絨毯を取り出し、一行の前に大きく広げた。
 そこには重武装の騎士をズタズタに引き裂く二頭の大熊の図が描かれていた。
 と、不意に遠くから熊の遠吠えが轟いたかと思うと、なんと絨毯の中の熊が振り返り、一行めがけて飛び出してきた。
「怪我人は下がれ。俺たちだけでやる」
 バラクの言葉に、まだ余力のあるアンドレア、クリフ、デュラル、そして女戦士オードリーが一歩前に出た。
「カザン帝国の異教徒どもよ、悔い改め偉大なる熊神の御本にひざまずくがよい! ベアカルト聖堂騎士団スール・レトナーク、参る!」

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【戦闘】
PC:アンドレアMR55/70防5、バラクMR35/50防5、クリフMR30/45防5魔防5、デュラルMR25/40防5、女戦士オードリーMR45/60防5
敵:聖堂騎士スールMR100防10、絨毯の大熊MR100*2
(待機):ポルMR15/30防5、スパイデイMR15/30防5、メックリンガー老MR15/30防5、ゲディスMR5/20、呪術師キースMR10/25

1ラウンド:PC【216】 VS 敵【256】 /PC側に40ダメージ!(アンドレア52、バラク32、クリフ27、デュラル22、オードリー42)

「多勢に無勢とはいかぬようじゃぞ」
「そのようですね。ではこちらもそれ相応の手段でやらせてもらいましょう」
 クリフとアンドレアが背中合わせで目配せした。その横でデュラルも小さく頷き詠唱をはじめた。

 *アンドレア、ファイアブランドを使用。《炎の嵐》発動! 敵全体に20魔法ダメージ!
 *クリフ《イーゼルヴァンの黒き手》詠唱。聖堂騎士スールに10魔法ダメージ!クリフ10回復。
 *デュラル《炎の嵐》詠唱。敵全体に20魔法ダメージ!

2ラウンド:PC【210】 VS 敵【209】 /敵側に1ダメージ!(聖堂騎士スール50、絨毯の大熊A60、B60)

「ちっ、これでようやく互角か……」
「おい狐女! ……助けてやらぁ」
 額の汗を拭う女戦士オードリーの背後から、呪術師キースが魔法語の詠唱を始めた。
 *呪術師キース《凶眼》詠唱。女戦士オードリーの攻撃力*3。
 *アンドレア、バラク《いだてん》詠唱。2回行動。
 *聖堂騎士スール、神の如き回復薬を使用。30回復。
「貴様らに太古より熊神教団に伝わる、真の狂戦士の闘いぶりを見せてやろう」
 *聖堂騎士スール、ハイパーバーサーク

3ラウンド:PC【364】 VS 敵【196+145=341】 /敵側に23ダメージ!(聖堂騎士スール80、絨毯の大熊A52、B52)

「な、なんだあの鬼神のような戦いぶりは」
「ええい、熊だ。先に熊を片付けちまえば……援護を頼む!」
「こうしちゃおれん。ワシも前線に出るゾイ」
 メックリンガー老が噛み砕いた木の実を回復薬で流し込みながら、槍を構えて走り出した。
 *メックリンガー老、ボンバの実+奇跡的な回復薬を使用。20回復。
 *スパイデイ、クリフに《いだてん》詠唱。2回行動。
 *ポル《いだてん》詠唱。2回行動

4ラウンド:PC【362】 VS 敵【197+126=323】 /敵側に39ダメージ!(聖堂騎士スール77、絨毯の大熊A39、B39)

 *呪術師キース《L2これでもくらえ!》詠唱。
 *聖堂騎士スールの身代わりの依り代が砕け散った! ダメージ無効
「なんだと、畜生」
 *ポル《凶眼》詠唱。攻撃力*3
「フフフ……ソナン・イエの拳士ワカ=シマヅから伝授された技を使う時が来たようだ」
 ポルは不敵に笑うと鞭を柱に絡みつかせ、怪鳥の如き奇声を上げながら、熊に向かって飛び蹴りを仕掛けた。
「キエェェェー!!」

5ラウンド:PC【455】 VS 敵【190+125=315】 /敵側に140ダメージ!(聖堂騎士スール41、絨毯の大熊A0、B0)

 倒れた熊が絨毯の上で姿を消し、さすがの狂戦士も片膝をついた。
「まだだ……まだ終わってはいない」
 聖堂騎士スールは懐から薬瓶を取り出し一気に煽ると、一行を睨みつけ熊の唸り声をあげた。
 *聖堂騎士スール、神の如き回復薬を使用。30回復。
 *聖堂騎士スール:ワーベア化→MR+100回復10

6ラウンド:PC【318】 VS 敵【374】 /PC側に56ダメージ!(アンドレア55、バラク33、クリフ34、デュラル19、オードリー39、メックリンガー27、ポル12)

「こっちも奥の手を使え!」
 デュラルがそう呼びかけると、アンドレア、スパイデイが懐に手を入れ、熊神石を掴み出した。
「己の目的の為に祭壇を私物化するお前たちは正義ではない!」
 *デュラル、アンドレア、熊神石を使用。ワーベア化→MR+30
 *スパイデイ、熊神石の破片使用。ワーベア化→MR+25
 *デュラル《凶眼》詠唱。攻撃力*3。
「変身!」

7ラウンド:PC【430】 VS 敵【372】 /敵側に58ダメージ!(聖堂騎士スール133)

「形勢逆転だぜ」
 熊化した一行が聖堂騎士スールににじり寄る。と、その時、不意に3人の熊の姿が朧げにかすみ、瞬時に人の姿に戻った。
 広間を見下ろす回廊から高笑いが響き渡った。
「ははは。愚かな。熊神の司祭の前で異教徒に祝福が与えられると思うたか」
 聖印を手にした灰色の法衣姿の導師クリストフが一行を見下ろしていた。
「くっ……」
「撃てい」
 導師クリストフの足元に控える若い男女が、震える手で火打石銃の銃口を一行に向けた。
 ズドンと轟音が二発、広間に木霊した。

狙撃:カシム【27】/デュラルに27ダメージ!(デュラル0)
狙撃:アンジェリカ【25】/スパイデイに25ダメージ!(スパイデイ0)

 銃弾に撃たれた二人の身体が激しく吹き飛び、柱に叩きつけられた。
「せ、先輩方、大丈夫ズラか!」
 駆け寄ったゲディスの目に、血反吐を吐きながら呻く二人の胸元の装飾品が粉々に砕け散るのが見えた。
 *デュラル、スパイデイ、身代わりの依り代が砕け散り、ダメージ無効

「さぁブラザー・スールよ。皆殺しにせよ」
 その様を目にし、聖堂騎士スールは人の姿に戻り、寂寥感の漂う目で一行を見つめた。
「殺す気はない。もともと時間を稼ぐことだけが目的だ……」
 そうつぶやき、両手の武器を投げ捨てた。
「……投降する。私はどうなってもかまわん。配下の者には寛大な処置を」

「ああっ、ブラザー・スール……」
 回廊から教団員カシムとアンジェリカが悲痛な叫びを上げる。背後で歯噛みをしていた導師クリストフは二人に目をやった。
「……助けたいかね?」
「お願いします!」
 その言葉に導師クリストフは歪んだ笑みを浮かべ、両者の肩に手を置いた。
「よかろう……《変身強制》」

 両膝をついて無抵抗の様子のスールに近づいた一行は、背後から新たな唸り声を耳にし、身を硬くして振り返った。
 回廊から二頭の熊が飛び降りるところだった。
「まだやるってのか!」

8ラウンド:PC【252】 VS 敵【174】 /敵側に78ダメージ!(教団員カシム61、アンジェリカ61)

「馬鹿な……修練不足の者が石の助力もなく変身したらどうなるか」
 スールは呆けた様子で戦いを目にしていた。
「くそっ、クリストフ、貴様!」
「貴様とは酷い言われようではないか。卿の窮地を救いたいという涙ながらの申し出を受けたまでのこと」
 回廊の上からニヤついた笑みで戦いを眺めるクリストフにスールは鋭い口調で言葉を続けた。
「人の心を無くしてまで、何の信仰だ……!」
「この背教者めが! 命の続く限り熊神に奉仕する事こそが信徒たる者の務め」
「私はそうは思わぬ!」
「もうよいわ。奴らが時間を稼いでいる間に、拙僧は帰還させてもらおう」
 回廊の窓を開けた導師クリストフが振り返り、蔑んだ目線でスールに一瞥をくれた。
「背教者スール、"熊の中の熊"へは報告させてもらうからな。……《翼》!」
 導師クリストフはそのまま窓の外へ身を投げ、魔法の力で飛び去っていった。

9ラウンド:PC【264】 VS 敵【148】 /敵側に116ダメージ!(教団員カシム3、アンジェリカ3)

「神獣エレーラよ、我ら呪われし熊人は、生きる事すら許されぬというのか」
 スールは片足を引きずりながら戦いに近づくと、広間のエレーラの神像に呪詛の言葉を吐いた。
 目の前ではカシムとアンジェリカがとどめを刺せられようとしていた。
「エレーラよ!」
 響き渡った声に、女戦士オードリーが不意に斧を下ろした。気勢を殺がれた一行も、振り上げた武器を持つ手を止めた。
 静寂が広間を支配していた。全員の荒い息と血の匂いだけが静かに漂っていた。
「……やめだ。アタシは祭壇を荒らす奴を取り除きに来たんだ。降伏した奴の命まで奪おうとは思わない」
 捻れた杖に怪我をした体を預けながら、呪術師キースも口を揃えた。
「狐女と同じ意見とは癪に障るが、狼の部族とて同じだ。同じ神獣エレーラを祀る〈熊の兄弟〉であるなら余計にな」

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「真面目に働くつもりがあるなら砦までついてくれば仕事はあると思うぜ。どうだ?」
「礼を言う。だが、私は教団に戻らねばならない。次に会ったとき……君たちの手が剣を握っているならば、やはりまた我々は戦う事になるだろう」
 聖堂騎士スールは傍らに控える二頭の熊の身体を優しく撫で、出発を促した。
「〈熊の兄弟〉よ。戦いを捨て、静かに暮らす道もあるのだと覚えておいてくれ」
 呪術師キースが言葉をかけた。スールは寂しそうに首を振ると、傷だらけの熊たちとともに山道を下っていった。
「さぁて。乗りかかった船だ。収穫祭の準備も手伝うぜ」
 バラクの言葉にメックリンガー老が嬉しそうな顔で言葉を続けた。
「ええのう、村の地酒をたっぷり頂きたいもんじゃ」
「最高ズラ〜」

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
アンドレア →熊神石に亀裂が入った。次に使えば砕け散りそうだ。
クリフ
ゲディス
スパイデイ →熊神石の破片が完全に砕け散った。身代わりの依代を使用した。
デュラル・アフサラール →熊神石に亀裂が入った。次に使えば砕け散りそうだ。身代わりの依代を使用した。
ポル・ポタリア
メックリンガー老 →《L2これでもくらえ!》の呪文石、奇跡的な回復薬、ボンバの実を使用した。


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■事件B:6人出撃
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎えた。
「おお、貴様ら。無事で何よりだ。報告は聞いているぞ」
「我ら西方エルフはカルドゥニアとともに〈竜塚〉へ向かう。森のあるじのお言葉が気にかかるゆえな」
ギルサリオンを横目に、ガガック兵長が言葉を続けた。
「浄化した遺跡の警護はレックス砦で引受ける事となった」
「諸君らの助力も願いたいところだが……」
(下記より選択して下さい)
・西方エルフとともに〈竜塚〉へ向かう
・浄化した遺跡の警護にあたる
脅威予測)中
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 〈大断崖〉の麓を流れる大河ヴォルガ川。重武装の一行が神妙な顔で大河のほとりを下流に向かって行軍している。
 目指すはヴォルガ川がカザンカ川と合流する古き伝承の残る地〈竜塚〉と、その麓に古くからあるユランタウ修道院である。
「ユランタウってのは、カザン古語でユラン(蛇)とタウ(丘)ってのが語源なんだってよ」
「へええ」
「元々この辺は蛇が多い土地なんだ。ユランってのは蛇の意味。それが転じて蛇たちの親玉……〈竜〉の事も指すようになったらしいな」
 この地方の伝承に詳しい盗賊のニンツが、弟分のカーモネーギーに目的地ユランタウの由来について語っていた。その横を歩く一行も興味深げに耳を傾けはじめたため、話は〈カザンの悪夢〉こと、ユランタウの黒竜退治の伝説に移った。

 むかしむかし、まだカザン帝国ができて間もない時代、この地にユランタウと呼ばれる丘があった。丘にはその名の通り丈夫な丸太のごとき蛇たちが蔓延り、その蛇たちの王である邪悪な黒竜が巣食っていた。
 黒竜はたびたび〈大断崖〉を越えて北の大都市タリーマークを襲い、人々をさらっては貪り食らった。その圧倒的な力にはカザン帝国の騎士団でさえ歯が立たず、人々は黒竜を〈カザンの悪夢〉と呼び、恐れた。
 数度の討伐に失敗した大魔術師カザンは、親友であるシャンキナルの森の偉大なるエルフ王、ベリエンベールの力を借りることにした。
 エルフ王ベリエンベールは聖地シャンスに伝わる秘宝を手に、配下の西方エルフの精鋭を率い、カザン帝国の魔術師たちともに黒竜討伐に遠征した。
 激しい戦いの末、ついに魔術師たちはエルフにとって禁断である火を丘に放ち、蛇たちを焼き殺すことに成功した。
 そして蛇の王たる黒竜は偉大なるベリエンベール王と一騎打ちとなり、三日三晩にわたる戦いの末に6つの肉片にされ退治された。
 しかしベリエンベール王もその戦いで黒竜の毒を受け、その後生涯、片腕を使うことができなくなったという。
 竜の死骸は、丘の麓に建立された修道院に祀られることとなり、以後この地は〈竜塚〉と呼ばれるようになった。

「……てなわけで、この辺りで〈カザンの悪夢〉のことを知らないやつはいないのさ」
 ニンツの物語が終わると東洋風の少女シャオリンが感心した様子で拍手を送った。
「……ま、退治した英雄ってのが語り部によって違ってな。俺の村じゃ、大魔術師カザンその人ってことになってたんだが……ギルサリオンの野郎が言うなら、ベリエンベール王なんだろうさ」
「伝説ってそんなもんだよねえ」
「まぁベリエンベール王だって伝説上の人物だ。かのナーガ連邦との戦いで死んだというやつもいるし、実はまだ生きていてシャンキナルの森を治めているというやつもいる。……なんにせよ、黒竜の悪夢をもう一度見る訳にはいかねえ」
 ニンツとカーモネーギーは少し先を歩く西方エルフ隊長ギルサリオンの姿をそっと眺めながら話を締めくくった。
「アタシの故郷にも眠れる龍の伝説があるんだヨ。あのね、寐龍(メイロン)って言ってネ……」
 シャオリンは無口な戦士ヘルトにソナン・イエに伝わる伝承を楽しそうに語りはじめると、この辺りにも鱗とか落ちてないかなあとキャッキャと一人騒がしく笑っていた。
「ねえ睡蓮。アナタもそう思うよネエ?」
 シャオリンは手にした小さな木彫りのドールに優しげに話しかけた。古代帝国の塔で弐の騎士ヴェルナルドゥスの魔力によって動き出したドールであったが、塔を離れたその後二度と動く事はなかった。しかし時折、置いたはずの場所から移動していたり、閉じたはずの目をうっすらと開けていたりと不思議なことが続いていた。
「またお話してくれないかなァ……」
 シャオリンはひとしきり話し終わると残念そうな顔をしながらドールを鞄の中にしまい込んだ。

「マロウズはどうした?」
「あいつなら偵察だとか言って先に向かったぞ」
 ギルサリオンの問いに、赤毛の少女エミリアがぶっきらぼうに言葉を返す。
(やつめ、よほどカルドゥニアのことを気にしているようだな)
 ギルサリオンは後方を振り返ると、目で追えぬほど静かな動作で足を運んでいる深緑のローブの術士隊を眺め、ため息を付いた。
「ギルサリオン様」
 術士アルヴェルディアが側に寄って行軍を促した。
「ああ、わかっている。急ごう」
「待て」
 歩を進めようとするギルサリオンをエミリアが留めた。鋭い視線を周囲に投げかける。
「何か……変だ」
 そう口にしながら懐に手を入れると〈そこにあり〉の呪文石を掴み出した。周囲の木々のそこかしこに隠された存在を示す紫の光が生じる。
「ちっ……厄介なのがいるようだぞ」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:シャオリンMR45防5魔防5、ヘルトMR40防5、ニンツMR40防5、カーモネーギーMR35防10、エミリアMR30防5
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35
敵:吸血植物MR30*10

1ラウンド:PC【281】 VS 敵【298】 /PC側に17ダメージ!(シャオリン45、ヘルト40、ニンツ40、カーモネーギー35、エミリア30、隊長ギルサリオン60、術士アルヴェルディア35)

 *吸血植物、特殊能力/吸血(PC側全員に毎ターン防御無視2ダメージ)
「くっ……こいつは」
「まるで蛇だ」

2ラウンド:PC【254】 VS 敵【288】 /PC側に34ダメージ!(シャオリン43、ヘルト38、ニンツ38、カーモネーギー33、エミリア28、隊長ギルサリオン58、術士アルヴェルディア29)

 *吸血植物、特殊能力/吸血(PC側全員に毎ターン防御無視2ダメージ)
「術士のダンナ、援護を!」
 *術士アルヴェルディア《死の刃》詠唱。ニンツの攻撃力*2。
 *隊長ギルサリオン《死の刃》詠唱。攻撃力*2。
「燃えろぉ!」
 *シャオリン、炎のガントレットを使用。《炎の嵐》発動! 敵右翼に20魔法ダメージ!

3ラウンド:PC【322】 VS 敵【228】 /敵側に94ダメージ!(吸血植物A0、B0、C0、D0、E1,F21、G21、H21、I21、J21)

 *吸血植物、特殊能力/吸血(PC側全員に毎ターン防御無視2ダメージ)
 *増援:吸血植物MR30*5

4ラウンド:PC【242】 VS 敵【299】 /PC側に57ダメージ!(シャオリン36、ヘルト31、ニンツ31、カーモネーギー26、エミリア21、隊長ギルサリオン51、術士アルヴェルディア22)

 *吸血植物、特殊能力/吸血(PC側全員に毎ターン防御無視2ダメージ)
「くそっ、キリがない」
「こんなところで足止めを食らってる場合じゃねえってのに……!」
 と、そこへ前方の木立より一頭の銀狼が飛び出し、手近な吸血植物を噛み千切った。

 *増援:銀狼MR65

「チャンスだ! 各個撃破!」
 *ニンツ《これでもくらえ!》詠唱。吸血植物Fに20魔法ダメージ!
 *術士アルヴェルディア《L2これでもくらえ!》詠唱。吸血植物Oに40魔法ダメージ!

5ラウンド:PC【290】 VS 敵【230】 /敵側に60ダメージ!(吸血植物A0、B0、C0、D0、E0,F0、G15、H15、I15、J15、K24、L24、M24、N24、O0)

 *吸血植物、特殊能力/吸血(PC側全員に毎ターン防御無視2ダメージ)

6ラウンド:PC【272】 VS 敵【216】 /敵側に56ダメージ!(吸血植物A0、B0、C0、D0、E0,F0、G8、H8、I8、J8、K17、L17、M17、N17、O0)

 *吸血植物、特殊能力/吸血(PC側全員に毎ターン防御無視2ダメージ)

7ラウンド:PC【257】 VS 敵【154】 /敵側に103ダメージ!(敵全滅)

戦闘終了:シャオリンMR30/45防5魔防5、ヘルトMR25/40防5、ニンツMR25/40防5、カーモネーギーMR20/35防10、エミリアMR15/30防5、隊長ギルサリオンMR45/60防5、術士アルヴェルディアMR16/35、銀狼MR61/65

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「……すまない。遅くなった」
 銀狼は朧げな形でエルフの青年マロウズに姿を変えた。ギルサリオンが驚いた表情で近づく。
「氏族の名を捨てたはずの男が、眷属に姿を化すとはな」
「……これは俺ごときの力ではない」
 そう言うと、マロウズは腰に刺した不思議な光を放つ短剣を抜き放ち、日にかざした。
「なんと……古代の遺物か」
「ああ、西方エルフがこの地に住まうよりもはるか昔、〈古き森〉の主たちの残した逸物のようだ……俺には過ぎた代物だがな」
「銀の河ケレブスィールが健在であればなんと言われるかな」
「嘆いているだろうさ。枯木のウロの中でな」
 マロウズは吐き捨てるように言うと、仲間の方へ向き直った。
「急ごう。竜塚はもうすぐそこだ」


 ユランタウ修道院。〈竜塚〉の麓、黒竜の死骸を祀ったとされる古い建造物である。いまや訪れる者も少なく、風雨にさらされ苔むした姿を晒している。
 暗雲立ち込める中、一行は異様な気配を感じつつ、遠巻きに修道院を見やっていた。
「こんなとこで突っ立っててもどうしようもねえだろ。偵察は俺たちに任せとけよ」
 ニンツが一歩前に出て、盗賊二人に指示を出した。
「エミリアは右手から、カーモネーギーは左手から回り込んでくれ。俺は正面に向かう」
「わかったよ、兄貴」
「ふん、お前が正面でいいのかは疑問だがね」
 それぞれ返事を口にしながら、足音を消して静かに修道院へ向かった。その様子を尻目にギルサリオンは配下に手早く指示を出した。
「アルヴェルディア、カルドゥニアに儀式の準備を」
 その時、丘の上から激しい突風が吹き下ろしてきた。たまらず手で顔を覆った一行の耳に、かすかに竜の鳴き声が聞こえた。
「……妙な気配がする」
「おい! まずいぞ、こりゃ」
 修道院の周囲に散った盗賊たちから警戒の声が上がる。正面や窓が全て開き、武装した怪物が姿を現した。
「既に入り込んでいたか……術士隊は散開し浄化に当たれ!」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘A】
PC:ニンツMR25/40防5、カーモネーギーMR20/35防10、エミリアMR15/30防5
敵:骸骨兵MR50*2

1ラウンド:PC【87】 VS 敵【93】 /PC側に6ダメージ!(ニンツ25、カーモネーギー20、エミリア15)

 *増援:骸骨兵MR50

2ラウンド:PC【89】 VS 敵【131】 /PC側に42ダメージ!(ニンツ16、カーモネーギー16、エミリア6)

「くそっ、これじゃまずい。いったん引くぞ」
 *PC側撤退

【戦闘B】
PC:マロウズMR41/45防5、シャオリンMR30/45防5魔防5、ヘルトMR25/40防5、隊長ギルサリオンMR45/60防5
敵:屍人兵MR80*2

1ラウンド:PC【149】 VS 敵【141】 /敵側に8ダメージ!(屍人兵A76、B76)
2ラウンド:PC【146】 VS 敵【146】 /両者ダメージなし
3ラウンド:PC【158】 VS 敵【140】 /敵側に18ダメージ!(屍人兵A67、B67)

 *ニンツたち合流

【合流戦闘】
PC:マロウズMR41/45防5、シャオリンMR30/45防5魔防5、ヘルトMR25/40防5、隊長ギルサリオンMR45/60防5、ニンツMR16/40防5、カーモネーギーMR16/35防10、エミリアMR6/30防5
敵:屍人兵MR67/80*2、骸骨兵MR50*3

 *エミリア、竜の牙使用。MR30スパルトイ召喚。
 *カーモネーギー《いだてん》詠唱。2回行動。

1ラウンド:PC【271】 VS 敵【281】 /PC側に10ダメージ!(マロウズ41、シャオリン30、ヘルト25、ギルサリオン45、ニンツ16、カーモネーギー16、エミリア6、スパルトイ30)

 両軍入り乱れての攻防の最中、窓を突き破って屍の猟犬が飛び出してきた。
 *増援:アンデッドハウンドMR60*2
 *エミリア、奇跡的な回復薬を使用。10回復。
 *マロウズ、シャオリン、ヘルト、ギルサリオン《死の刃》詠唱。攻撃力*2。

2ラウンド:PC【428】 VS 敵【375】 /敵側に53ダメージ!(屍人兵A59、B59、骸骨兵A42、B42、C43、アンデッドハウンドA53、B53)

「シャオリン!」
 ヘルトが珍しく鋭い口調で呼びかけた。振り返った耳に先行する魔法語の詠唱が木霊し、シャオリンはハッとして詠唱を重ねる。
「げ、原祖たる太陽の灼熱を用いて、アタシたちの敵を打ち倒す焔よ来てヨ……《炎の嵐》!」
 *ヘルト、シャオリン《炎の嵐》詠唱。敵全体に20魔法ダメージ!*2

3ラウンド:PC【275】 VS 敵【224】 /敵側に51ダメージ!(屍人兵A11、B11、骸骨兵A0、B0、C0、アンデッドハウンドA6、B6)

「よっしゃあ、これで終わりだ」
「……油断するなっ」
 歓声を上げたニンツをエミリアが鋭い口調で制した。開きっぱなしの扉の奥から巨体の怪物がゆっくりと姿を現していた。

 *増援:オーガ屍人兵MR100*2

 その姿を目にしたニンツは、カーモネーギーに一声呼びかけた。意図を汲んだカーモネーギーはすかさず距離を取って弓に矢をつがえる。ニンツはそのままエミリアに目配せをすると、巨体の怪物めがけて走り出した。
「いくぜ、ウスノロ野郎!」
「何をしてる! 無茶だ!」
 マロウズとヘルトが後を追った。
 ニンツは腰の二本の短剣を引き抜いて真正面からオーガ屍人兵に飛びかかったが、眼前で急に素早いステップで横にすり抜けた。
「やれ! カーモネーギー、エミリア!」

 *カーモネーギー、《死の刃》の呪文石を使用。攻撃力*2。
狙撃:カーモネーギー【60】/オーガ屍人兵Aに60ダメージ!
 *エミリア、屍人使いエルファニの指輪を使用。《L3これでもくらえ!》発動! オーガ屍人兵Aに60魔法ダメージ! オーガ屍人兵A死亡

「てめぇはこれでもくらっとけや!」
 *ニンツ《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用。オーガ屍人兵Bに40魔法ダメージ!

4ラウンド:PC【201】 VS 敵【196】 /敵側に5ダメージ!(屍人兵A10、B10、アンデッドハウンドA5、B5、オーガ屍人兵A0、B59)
5ラウンド:PC【259】 VS 敵【192】 /敵側に67ダメージ!(屍人兵A0、B0、アンデッドハウンドA0、B0、オーガ屍人兵A0、B45)
6ラウンド:PC【257】 VS 敵【65】 /敵側に190ダメージ!(敵全滅)

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 乱戦に決着がついた頃、周囲でも術士隊によって大量の屍人兵が調伏されていた。その数、三十余り。一行は改めて、精鋭術士隊たるカルドゥニアの力を目にし、汗一つかかず、眉ひとつ動かさぬその立ち居振舞いに、背筋が寒くなった。
 ニンツはふと、傍に立つ術士の足元にきらりと輝くものが視界をかすめた。かがみ込むと銀製の首飾りであった。ニンツは拾い上げて術士の女エルフに差し出した。エルフは空虚な眼差しで差し出された品を見つめると、無言で受け取り首から下げ直した。
「……礼くらい言えねえのかよ」
「カルドゥニアの魂は精霊の樹に捧げられている。心はここには、無い」
 マロウズが背後から静かに声をかけた。そして寂しげとも懐かしげとも言える表情で、離れてゆく女エルフを見つめた。
「イアヴァスリルの事が気になるようだな」
「……さぁ、何のことかわからんな」
 マロウズはギルサリオンの視線を反らすように真逆へ向き直った。
「エルダーリーフ氏族の〈秋の輝き〉と称された娘……カルドゥニアに選ばれるのは氏族の名誉……そうだろう?」
「俺には関係のない話だ」
 マロウズは吐き捨てるように呟くと静かにギルサリオンから離れた。ギルサリオンはため息をつくとアルヴェルディアに術士隊を率いて丘の上に向かうよう指示を出した。竜の鳴き声を孕んだ風は、なお強く丘から吹き下ろしていた。

「やれやれ、屍人兵どもが騒がしいと思ったら……これはどうしたことかね」
 無造作に投げかけられた言葉に、一行は慌てて修道院の入り口へ向き直った。
 片眼鏡をかけ、顎に薄い山羊鬚を生やしている男性が、扉から姿を現したところだった。男は髭を触りながら興味深そうに一行を見回した。
「ほう……諸君らは例の。妹たちが世話になったようだな」
 男は軽い口調で話し続けながら歩を進めた。一行に緊張が走る。
「我はエレファバ。マリオナルシス卿の教えを賜る者である」
 男は両手を広げて優雅にお辞儀をした。そして丘の上を振り仰ぐように眺めながら誰に言うともなくつぶやいた。
「黒竜には過去の汚名をそそぐ機会をくれてやろうと思うのだよ。今度こそ〈カザンの悪夢〉の名に恥じぬよう大いに暴れてもらいたいものだ」
 男はくっくと喉を鳴らして笑った。一行は顔を見合わせた。
 そこへ、修道院の奥から足を引きずりながら別の人影が姿を現した。人影は真紅のローブを身に纏い、ゆっくりと歩を進めながら一行に声をかけた。
「あらあら……誰かと思ったら」
 片目片腕となり足をひきずるその人影は、一行もよく知っている女……屍人使いエルファニであった。
「兄上、魔力は捧げました。あとは時間の問題でしょう」
「よし、ではゆくぞ」
 男は懐から小ぶりなワンドを取り出した。
「待て!」
 ニンツが一歩踏み出し、叫んだ。男はそれを横目で眺めると、ワンドを持たぬ方の手を軽く払った。《泥だ沼だ》という囁き声が耳に届くや否や、一行の足元が突如、泥沼と化しずぶずぶと足が取られて沈みはじめた。
「それでは諸君、ごきげんよう」
 男はワンドを一振りすると、薄い笑みを顔に浮かべながら、エルファニと共に姿を消した。


 竜の鳴き声は更に大きく木霊していた。丘から吹き下ろす風は力を増し、辺りの木々は大きく揺れ、枝から葉が舞い散った。遠くに咆哮が聞こえはじめた。
「竜は……目覚めちまったのか」
 カーモネーギーが絶望的な口調で呟いた。
「いいや。まだ微睡んでいるだけだ……いまなら、まだ」
 ギルサリオンが毅然とした表情でそう答えた。
「お伽噺の3つの宝物がありゃあな」
 ニンツが本気とも冗談ともつかぬ口調で答えた。
「三種の聖遺物は聖地シャンスだ。そうだろ」
 マロウズはギルサリオンの目を見つめながら口にした。
「アルヴェルディア、カルドゥニアとともに儀式の準備を。少しでも長く、竜の目覚めを遅らせよ」
「御意」
 術士たちが足早に丘の上に立ち去ると、ギルサリオンは一行を振り返った。
「聖地へ向かう」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
" 片耳の" マロウズ
エミリア →《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬を使用した。
カーモネーギー →《死の刃》の呪文石を使用した。
シャオリン
ヘルト
偵察兵のニンツ →《L2これでもくらえ!》の呪文石を使用した。


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■事件C:6人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
貴様らあてに魔術師カンダックから伝言が届いているぞ。
「諸君、これを読んでいるという事は生きて帰ってきたのだろう。こちらも古代帝国ティグリアについて少し調べることができた。文献によると《七英雄》参の騎士の名はクリストフォルス。〈幻影遣い〉と呼ばれていたそうだ。次の階層には此奴が待ち構えているに違いない。私はいましばらく調査を続けたいので、スラムグリオン魔法学校を離れることはできない。無理はせず、慎重に進みたまえ。また何かわかったことがあれば連絡する」
第四階層へは、初の挑戦となる。事前情報がないため、一層の注意をして望むように。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 第三階層の弐の騎士の玉座から続く古代樹の大階段を登りきった先、初めて足を踏み入れる第四階層は古典的とも言える石畳の迷宮が広がっていた。
 階段を登りきって、2ブロック先を左へ曲がり、4ブロック前進し、また左へ……。
 三名が並ぶとやっとの、縦横およそ3m四方の空間を、一行は言葉少なげに歩を進めていた。

「気をつけろよ。こう見通しが悪くてはいつ何が出てくるかわからんからな」
 先行して罠や仕掛けを調べていた盗賊ソーグが後方を振り返りながら声をかけた。
「まぁ、俺はこの方が落ちつきますがね」
 ドワーフ戦士ヤスヒロンが、ひんやりとした石壁を撫でながらつぶやいた。
「階層ごとにこうも違うのダナ……」
 初めてこの塔に足を踏みいれた、カエル人の戦士サマが周りを見回しながら口にする。
 魔獣の住処たる密林と化していた第三階層と打って変わった閉塞感のある空間に、一行はまだ慣れず、居心地悪そうな様子であたりを見回していた。
「10フィートの棒でも持ってくりゃ良かったかね」
 ソーグとともに前を歩いていた戦士へーざぶろーのつぶやきを耳に、後方のカエル人戦士ヴェルサリウス27世が神妙な様子で頷いた。
 前衛の様子を眺めながら、無敵の万太郎は隣に並ぶ長身の痩せた男に話しかけた。
「まさか第四階層にも付いて来てくれるとは思わなかったよ」
「ま、師匠に頼まれたからにはな」
 男はそう言うと大げさな身振り手振りとともにニヤリと笑った。
「……義理堅い男イェスタフとは俺様のことさ」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【隊列】
前衛:ソーグ、ヤスヒロン、へーざぶろー
中衛:万太郎、イェスタフ、サマ
後衛:ヴェルサリウス、ハンタードール、バードドール

【進路】
北2→西4→南2→東2→南2
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「さて……どうする、隊長」
 ソーグはT字路を前に、振り返って万太郎の指示を仰いだ。
 向かって右手(西)と左手(東)には通路が伸びており、ほぼ正面(南)には扉が見えた。
 付け加えると、東の通路は2ブロック先で南に折れている。
「うーん……」
 万太郎は少し悩んだが、とりあえず目の前の扉からいこうと宣言した。ソーグが小さく頷き扉を調べ始めた。
「【#6】……? どういう意味だ」
 ソーグは扉の正面の金属板に彫り込まれた数字に首をひねりつつ、罠と仕掛けを手早く調査した。気になるものは何もない。鍵も開いていた。扉に耳をつけて音を探るが、特に何も聞こえては来ない。振り返ると後ろから覗き込んでいた万太郎が頭を掻きながらつぶやいた。
「悪いな。俺はどうもこういう作業が苦手で」
「なに、まだ借りを返せてないからな」
 ソーグはニヤリと笑うと、万太郎の肩を軽く叩いた。そして一行に行くぞと声をかけると、扉を引き開けた。

 目を疑う光景が広がっていた。
 そこは街の広場。噂話に興じる民衆。人々が見つめる先には、広場の中央に設置された処刑台。
 一行は刹那、息を呑み、立ち尽くしていた。ソーグは慌てて背後を見返した。奇妙なことに入ってきたはずの扉そのものがどこかへ姿を消していた。
「ディニエル!」
 突然ヤスヒロンが大声を出し、走り出そうとした。隣のへーざぶろーがその腕を掴んで引き止めた。
「よせ! 何をしてる」
「離せ! 妹が……!」
 ヤスヒロンは身を振りほどこうと、もがきながら叫んだ。へーざぶろーはやむなく羽交い締めにして口を塞いだ。
 万太郎がヤスヒロンの視線の先に目をやると、目隠しをされた若いエルフの娘が処刑台に向けて連行されていくところだった。
「ディニエル! ディニエル!」
 ヤスヒロンは塞がれた口から叫び続けた。
 背後から、辺り一面にまばゆい光が放たれた。一行が振り返ると光はヴェルサリウスの掲げた古代帝国の宝珠から発せられていた。
 光に照らされ、周囲の街の風景が歪み始める。やがて光が収まった時、辺りは薄暗い石造りの部屋に姿を変えていた。
「ふぅむ……やはりか」
 静まり返った部屋を見回し、ヴェルサリウスが宝珠を懐にしまいながら、誰に言うともなしにつぶやいた。万太郎がその後を引き継いだ。
「……参の騎士は〈幻影遣い〉」

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Room #6:
・東西4ブロック*南北3ブロック
・扉(北・南・東・西)
・古ぼけた家具
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 蜘蛛の巣の張った部屋には、古めかしいテーブル、椅子、戸棚が転がっていた。四方それぞれの方角には扉が見える。
 まだ先程の光景も生々しく、この古びた石造りの部屋と人々の息づかいが聞こえんばかりの雑踏と、どちらが真実なのか測りかねると言ったところである。
「なんだったんだ……いまのは」
 へーざぶろーはしきりに頭を振って平常心を取り戻そうとしている。当のヤスヒロンは放心したかのように口をつぐんでいた。
「この様子じゃ、ここは探すだけ無駄だな。……で、どっちに行くよ」
 ソーグが入ってきた以外の3つの扉を指し示しながら問いかけた。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
・扉(東)
 調査(ソーグ)→罠発見!→罠解除(ソーグ)→解除成功!

【進路】
扉(東)→東2→北2
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「ああ、やはりここで繋がるわけか……」
 曲がり角から先を覗いたソーグがそう呟いた。へーざぶろーと万太郎が覗き込むと、先程の部屋に入る前の扉が見えた。
「どうする? 一旦戻るか」
「あまり先へ先へは行きたくないかな」
「ではそうしよう」
 ソーグはそう答えつつ、先程からむっつりと押し黙ったままのヤスヒロンにチラリと目をやった。

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【進路】
西6→扉
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「……今度は【#1】か」
 一行の前にまた金属板のついた扉が見えた。横にスライドするタイプの石扉だ。通路はそこで北に曲がっている。
 前衛3人は後ろを振り返ったが、後衛のメンバーは任せるとばかりに鷹揚に頷くだけであった。
「〈そこにあり〉の呪文石が足りないやつは俺に言ってくれ。多めに用意してある」
 万太郎は一行を見回しながらそう伝えた。
「さっきみたいなのでは、調べるだけ無駄かもしれんがな……」
 ソーグはそう言いながら、石扉を手早く調べ、聞き耳を立てようとした。
「待て。そのまま開けるナ」
 中衛のサマが一歩前に出て、引き戸に仕掛けられていたワイヤーを手早く切断した。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
・扉
 調査(ソーグ)→失敗
 そこにあり(サマ)→罠発見!→罠解除(サマ)→解除成功!
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「ば、馬鹿な。こんなところに」
 扉を開けた瞬間、凄まじい熱風が顔を打ち、広めの部屋の中に巨大な赤い体躯の竜の姿が目に飛び込んできた。
 へーざぶろーが素早く魔法語を詠唱するが、発した光を受けてもなお赤竜はその巨体を揺るがせなかった。
「ちっ、今度は消えないのか」
「来るぞ、気を抜くな!」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:ソーグMR45防5、ヤスヒロンMR45防5、へーざぶろーMR35、無敵の万太郎MR25防5、イェスタフMR40防5、サマMR20防5、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、バードドールMR30、ハンタードールMR35
敵:レッドドラゴンMR350防20魔防10

 *先制射撃:ハンタードール【29】/レッドドラゴンに29ダメージ!(レッドドラゴン341)

1ラウンド:PC【275】 VS 敵【292】 /PC側に17ダメージ!(ソーグ45、ヤスヒロン45、へーざぶろー33、万太郎25、イェスタフ40、サマ20、ヴェルサリウス20、バードドール28、ハンタードール33)

 *ヴェルサリウス27世《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。レッドドラゴンには通じない!
 *サマ《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。レッドドラゴンには通じない!
 *万太郎、古代帝国の指輪を使用。《わたしを守って、あなたを守って》発動! ソーグの魔法防御+15。
 *レッドドラゴン、特殊能力/炎のブレス(前衛3人に10魔法ダメージ)

「ヤスヒロン! いつまでボケっとしてやがるんだ! そんな事じゃ死ぬぞ!」
 ソーグが炎に身を焼かれながら、集中を欠いた動きで漫然とモーニングスターを振るうヤスヒロンを叱咤した。
「奴の鱗を貫き通す一撃が必要だ。例の杖を使え!」
「あ、ああ」
 ヤスヒロンはピシャピシャと自らの頬を叩いて気合を入れ直した。
「イェスタフ、援護を頼む!」
「ちぇっ。俺様に魔法を期待するなよな」
 万太郎の言葉にイェスタフは苦笑いしながら初歩的な魔法語の詠唱を始めた。
 *ヤスヒロン、古代帝国の杖を使用。《L3これでもくらえ!》発動! レッドドラゴンに60魔法ダメージ!
 *ソーグ《いだてん》詠唱。2回行動。
 *へーざぶろー《死の刃》詠唱。攻撃力*2
 *イェスタフ《死の刃》詠唱。万太郎の攻撃力*2

2ラウンド:PC【353】 VS 敵【277】 /敵側に76ダメージ!(レッドドラゴン235)

 *レッドドラゴン、特殊能力/炎のブレス(中衛3人に10魔法ダメージ)

「グワァ」
 カエル人サマが業火に身を焦がされる。比較的軽装の中衛と後衛メンバーはブレスを食らってはひとたまりもない。慌てて懐から回復薬を取り出した。
 *サマ、奇跡的な回復薬を使用。10回復。
「くそっ、さすがはドラゴン。手強いッ」

3ラウンド:PC【292】 VS 敵【244】 /敵側に48ダメージ!(レッドドラゴン207)

 *レッドドラゴン、特殊能力/炎のブレス(後衛3人に10魔法ダメージ)
 *ヴェルサリウス、奇跡的な回復薬を使用。10回復。

4ラウンド:PC【272】 VS 敵【233】 /敵側に39ダメージ!(レッドドラゴン188)

 *レッドドラゴン、特殊能力/炎のブレス(前衛3人に10魔法ダメージ)

「このままじゃ、ジリ貧だ」
「ああ、出し惜しみしてる場合じゃ無いな」
 *ソーグ《凶眼》詠唱。攻撃力*3
 *万太郎《凶眼》の呪文石を使用。攻撃力*3
 *サマ《これでもくらえ!》詠唱。レッドドラゴンに20魔法ダメージ! 
 *イェスタフ《これでもくらえ!》詠唱。レッドドラゴンに20魔法ダメージ! 

5ラウンド:PC【326】 VS 敵【209】 /敵側に107ダメージ!(レッドドラゴン81)

 *レッドドラゴン、特殊能力/炎のブレス(前衛3人に10魔法ダメージ)

6ラウンド:PC【214】 VS 敵【165】 /敵側に49ダメージ!(レッドドラゴン52)

 *レッドドラゴン、特殊能力/炎のブレス(中衛3人に10魔法ダメージ)

7ラウンド:PC【196】 VS 敵【149】 /敵側に47ダメージ!(レッドドラゴン25)

 *レッドドラゴン、特殊能力/炎のブレス(後衛3人に10魔法ダメージ)

「とどめだ! 首を落とせ」

8ラウンド:PC【187】 VS 敵【135】 /敵側に52ダメージ!(レッドドラゴン死亡)

戦闘終了:ソーグMR25/45防5、ヤスヒロンMR15/45防5、へーざぶろーMR3/35、無敵の万太郎MR5/25防5、イェスタフMR20/40防5、サマMR10/20防5、ヴェルサリウス27世MR10/20防10魔防5、バードドールMR8/30、ハンタードールMR13/35

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 全員半死半生となってようやく倒した赤竜の巨体が、霞のようにぼやけて姿を消した。
「危ないところだった……」
 万太郎は額の汗を拭って、それぞれの被害状況を確認した。大怪我を負った者も多い。一度出直すべきかもしれない。
「フン、竜の財宝と言うには随分チンケな代物ではないか」
 ヴェルサリウスがソーグの見つけた宝箱を〈開け〉の呪文石で解錠して、中身を覗き込むと、残念そうな声を上げた。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
Room #1:
・東西3ブロック*南北4ブロック
・扉(北・南・東・西)
・宝箱(銀貨1500枚(金貨150枚相当)、?ぶき、?まきもの、?いし、?きみょうなアイテム)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
ソーグ →戦闘後《そこにあり》の呪文石を使用し、レッドドラゴンの財宝を発見。
ヤスヒロン
へーざぶろー
無敵の万太郎 →《凶眼》の呪文石を使用した。
サマ →《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬を使用した。
ヴェルサリウス27世 →《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬を使用した。

→レッドドラゴンの宝箱より、銀貨1500枚(金貨150枚相当)、?ぶき、?まきもの、?いし、?きみょうなアイテムを入手した。
→レッドドラゴンの幻影に手痛い損害を被った一行は、一度撤退し体勢を立て直す事にした。

■現在の攻略状況(MAP)
https://ftbooks.xyz/ftnews/KhazanEmpire/4F_MAP.png

■入手した財宝
全員、下記から好きなものを1つ選択して下さい。未鑑定のまま分配するため、詳細は入手後に確定となる。
それぞれ1つしか無いため先着順。(既に他者に取られていた場合は金貨となる)
・?ぶき
・?まきもの
・?いし
・?きみょうなアイテム
・金貨50枚


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ランキング

1位:
ヴェルサリウス27世/MR20防10魔防5
 +金貨30枚、選択した財宝
→(所持品:金貨160枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、古代帝国の宝珠(《開け》《そこにあり》《ないことに》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

サマ/MR20防5
 +金貨30枚、選択した財宝
→(所持品:金貨55枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《これでもくらえ!》《耐えよ》《イーゼルヴァンの黒き夢》)

ソーグ/MR45防5+
 +金貨30枚、選択した財宝
→(所持品:金貨30枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《ないことに》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、呪文:《ないことに》《いだてん》《凶眼》)

無敵の万太郎/MR25防5
 +金貨30枚、選択した財宝
→(所持品:金貨40枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、古代帝国の指輪(《凶眼》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、《そこにあり》の呪文石*6、《大まぬけ》の呪文石、《小鬼の口笛》の呪文石、奇跡的な回復薬、バードドール(MR30、飛行可能))

5位:
へーざぶろー/MR35
 +金貨20枚、選択した財宝
→(所持品:金貨25枚、高品質な武器+2【トゲこん棒】呪文:《死の刃》《そこにあり》《炎の嵐》《メメコレオウスの黒き礫》)

ヤスヒロン/MR45防10
 +金貨20枚、選択した財宝
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器+2【鍛冶師の弟子考案、自作の:飛び出せ!くん【モーニングスター】壱号くん+2】、高品質な武器防具【バイキングスパイクシールド】、高品質な武器【ヘヴィーメイス】、高品質な防具【首、腕など急所を部分的に鉄板で覆った鎖帷子】、古代帝国の杖(《L3これでもくらえ!》《炎の嵐》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石*2、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

7位:
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5
 +金貨50枚
→(所持品:金貨110枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬*1、身代わりの依り代、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》《メメコレオウスの黒き礫》)

アンドレア/MR70防5++
 +金貨50枚
→(所持品:金貨80枚。黒き剣、ファイアブランドMR+15(《炎の嵐》を発動/1事件に1回使用可能)、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石*2、《ないことに》の呪文石、モンゴーのしるし、熊神石、呪文:《これでもくらえ!》《いだてん》)

クリフ/MR45防5魔防5+
 +金貨50枚
→(所持品:金貨90枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、魔封じの首飾り(魔防+5)、奇跡的な回復薬、竜の牙、炎の石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

デュラル・アフサラール/MR40防5+
 +金貨50枚
→(所持品:金貨85枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石、熊神石、屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)、呪文:《凶眼》《炎の嵐》)

11位:
エミリア/MR30防5
 +金貨45枚
→(所持品:金貨45枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《開け》の呪文石*3、《そこにあり》の呪文石*3、《ないことに》の呪文石*7、奇跡的な回復薬*1、竜の牙、熊神石の破片、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能))

偵察兵のニンツ/MR40防5
 +金貨45枚
→(所持品:金貨65枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬×2、呪文:《これでもくらえ!》《そこにあり》《ないことに》)

13位:
カーモネーギー/MR35防10
 +金貨40枚
→(所持品:金貨105枚。高品質な武器+2【魔弓・イチイバル】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬、異界獣の黒曜石、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)

シャオリン/MR45防5魔防5
 +金貨40枚
→(所持品:金貨80枚。高品質な武器+2【ヒョウ】、高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、《大まぬけ》の呪文石、《粉みじん》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、炎のガントレット(《炎の嵐》《炎の壁》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、木製自作ドール「睡蓮」、呪文:《死の刃》《ないことに》《炎の嵐》)

スパイデイ/MR30防5
 +金貨40枚
→(所持品:金貨65枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、高品質な防具 【鋼の鎧、楯セット】、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬、スパイダーベノム1瓶、呪文:《いだてん》)

ヘルト/MR40防5
 +金貨40枚
→(所持品:金貨55枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《厄払い》の呪文石、異界獣の黒曜石、呪文:《死の刃》《ないことに》《炎の嵐》)

ポル・ポタリア/MR30防5
 +金貨40枚
→(所持品:金貨95枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬*3、スパイダー・ベノム1瓶、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》《凶眼》《メメコレオウスの黒き礫》)

メックリンガー老/MR30防5
 +金貨40枚
→(所持品:金貨75枚。高品質な武器【槍】、いにしえの胸当て、《L2これでもくらえ!》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

19位:
ゲディス/MR20
 +金貨35枚
→(所持品:金貨35枚。)

"片耳の"マロウズ/MR45防5
 +金貨35枚
→(所持品:金貨90枚。黒き短剣、エルブンダガーMR+10(使用すると銀狼化MR+20/1事件に1回使用可能)、高品質な武器+2【チェーン・ソード】、高品質な防具【レザージャケット】、《ないことに》の呪文石、《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《死の刃》《そこにあり》)

■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・神の如き回復薬 金貨25枚 ダメージ30点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《耐えよ》の呪文石 金貨40枚 5ターンのあいだ防御点2倍/1回限り
・《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石 金貨40枚 2ターンのあいだ1名に魔法防御15点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(戦士L3) 金貨100枚 MR85防10/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(盗賊L3) 金貨100枚 MR55防2・《死の刃》《開け》《そこにあり》《いだてん》《耐えよ》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り
・雇い人(魔術師L3) 金貨100枚 MR35・《L3これでもくらえ!》《ないことに》《いだてん》《凶眼》《炎の嵐》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練1:金貨50枚/(これでもくらえ、死の刃、開け、そこにあり、ないことに)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)
・魔術訓練2:金貨80枚/(いだてん、凶眼、炎の嵐、耐えよ、わたしを守ってあなたを守って)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
〈大断崖〉風の峡谷に放棄された古城が発見された。
スラムグリオン魔法学校の文献にも記される、へローム王国時代の著名な魔術師ダルゴンの大図書館ではないかと噂されている。
神の如き力を持つと言われた魔術師の1人、ダルゴンの遺した魔導書を手に入れることが出来れば、ひと財産である事は間違いない。
脅威予測)中
報酬)大


B:
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎えた。
「報告は聞いている。〈シャンキナルの森〉の西方エルフの聖地へ向かうのだとな。レックス砦から大規模な探索部隊を出すという提案もさせてもらったが……」
「聖地シャンスは我ら西方エルフの魂の拠り所。本来であれば諸君ら帝国人には踏み入って貰いたくない場所なのだ。無論、今が非常時であるのは承知の上でだが……諸君ら少数部隊のみでの同行を願いたい」
参謀である魔術師ヴォーゼル卿が言葉を続けた。
「聖地には意志を持つ古代植物や太古の魔術などが仕掛けられていると聞く。よいか、準備を怠るでないぞ」
脅威予測)中
報酬)小


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
第四階層は古典的とも言える石造りの迷宮になっているようだ。
幻術によるものか不可思議な現象も起こっている。一層の注意をして探索に望むように。
(下記より方針を選択して下さい)
・新しいエリアへ進むことを重視
・未探索の扉や通路を埋めていくことを重視
・各部屋の中を丁寧に調査することを重視
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

■現在の攻略状況(MAP)
https://ftbooks.xyz/ftnews/KhazanEmpire/4F_MAP.png


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/QYYZPZ8

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な際にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:4/12(日)24時まで

 *ep.12配信予定:5月中旬


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
■今日の新聞に対するご感想はコチラ!
ぜひ、お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m

https://jp.surveymonkey.com/r/YD3C75R

【FT新聞・バックナンバー保管庫】 *2週間前までの配信記事が閲覧可能です。
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2020年1月26日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.10 No.2559

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.10

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

事件の結末

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件A:8人出撃
〈大断崖〉山間のフョードル村から救援の要請があった。
どうやら山あいにはるか昔からある旧い神殿が地すべりにやられたらしい。
普段は訪れるものも少ない場所だが、収穫祭までには復旧しておきたいそうだ。
ただしばらく放置していた隙に何者かが住み着いている恐れがある。
状況の調査と、もし怪物や野党の類がいれば排除してもらえないだろうか。
脅威予測)中
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 レックス砦の一行は地滑りを起こした一帯に近づくとまず周囲の地形を確認し、新たに地滑りが起きそうでないかを慎重に確認しながら、まだ先である神殿の方角へ徐々に近づきつつあった。探索はどちらかというと得手ではない戦士へーざぶろーとデュラルは、少し離れた後方から油断ない表情で周囲を伺っている。
「私ね、お弁当作ってきたんですよ。あいや、子供たちのお昼の分のついでなんですけどね。もちろんあなたの分もありますよ。私こう見えて料理得意なんですよねぇ」
 黒髪長髪の剣士スパイデイが隣で無表情を貫いているカエル人サマににこやかに話しかけていた。
「……ピクニックじゃねえんだよ」
 舌打ちをしながら不機嫌そうな顔を向ける赤毛の少女エミリアの肩を、同じく赤毛の大男バラクがポンポンと叩き、なだめる。
 と、先行していたメックリンガー老が振り返って声を上げた。
「……ぬ?この地すべりはとても自然のものとは思えん! その辺にでかいモグラでもおらんかの?」
「爺さん、いいから黙って後ろで見てな」
 エミリアの顔がますます不機嫌そうになる。
「おい、エミリア。お前の腕前をちょっくら見せてくれよ。地滑りの後は何が起こってるか判らねぇし、用心に越したことはねぇわな」
 バラクの言葉にエミリアはフンと鼻を鳴らすと、素早い身のこなしで土砂がこんもりと盛り上がっている箇所へ向かった。
「どけ、爺さん」
「ええい、なんじゃいなんじゃい」
 と、別の箇所を調査していたドワーフ戦士クリフの元に、先行していた雇い人のホビットの女盗賊クリスティが足を運んで耳打ちした。どうやらこの先で何かを見つけたらしい。
「さてさて、鬼が出るか蛇が出るか、楽しくなってきたじゃねえか」
 バラクが腕を振りながら、いかにも面白そうにニヤリと笑みを浮かべた。


「……なるほど。そりゃあ災難だったの」
 クリフは目の前で話し終えた左足に怪我を負った若者をいたわるように言葉をかけた。
 山間の寒村であるフョードル村は、十余りの家族が暮らす狩猟を生業とした集落で、それぞれの家は家長を筆頭に構成人数は多く、みな狼をトーテムとして祀っていることから、周辺からは〈狼の部族〉の名で呼ばれていた。その若者は狼の毛皮を肩からかけ、いかにも狼の部族というにふさわしい格好をしていた。
「それで、あんたがかかった罠というのは……」
 若者と似たような格好で、灰色熊の毛皮を身に纏い背中に弓を背負った東洋風の男デュラルが重ねて質問した。
「ああ。あれは俺たちの村のものじゃねえよ。〈狼の部族〉の狩人が使う罠はよく知ってる」
 キースと名乗った村の若者は、うっすらと血の滲んだ布を巻いた左足に目をやりながら、憎々しげに口にした。
「別の……〈狐の部族〉あたりの仕業か……それとも余所者か……」
「ほう?」
「狐の奴らとは、神殿の件で昔からいがみ合っているからな」
 レックス砦に救援要請のあった山間の旧い神殿は、元はおよそ4、500年にこのあたりで信仰されていたとされる太古の神獣エレーラを祀る神殿であった。エレーラは伝承によると、生まれ持ったエルフの姿を捨て去り、獣の姿のままで生きることで、神の如き力を自在に操る存在として獣人たちに崇められた。当時はその下に、ルールフ大陸全土から数々の獣人が馳せ参じ、神殿は獣人たちの聖地として大いに栄えた。神獣エレーラの教えは、この世のすべてのものに宿る偉大なる精霊を敬うことで、大いなる力が分け与えられるというものであった。今はその信仰もすっかり廃れ、精霊への敬意だけが言い伝えられており、神殿も〈大断崖〉周辺の各部族が祀るトーテムに収穫を捧げる、精霊の祭壇として細々とした役割を担っていた。各部族はそれぞれが祭壇の権利を主張しており、小競り合いが起こることもままあった。
「聞いたことがある……我が雪の嶺の部族にも伝わっている神の獣の社ってえのはここだったか」
 赤毛の大男バラクは、思案顔で呟いた。そして一行を振り返ると、そろそろ神殿の調査に向かおうと声をかけた。すると若者は俺も同行する、とやや足を引きずりながら立ち上がった。
「その怪我じゃ、やめといた方がよかねぇか」
「いいや、俺も蒼き狼の末裔。"狼の毛皮を着た者"ヴコドラクの名にかけて、俺たちの山を荒らすものを見逃すわけには行かない」
 そういうとキースは傍らの手斧と木製の奇妙に捻れた杖を手に取り、狼の皮のベルトを両腕両足に締め直した。
「わかった。俺は"冬の嶺の赤き炎"バラク=ヘルムハート。力添えしよう」


 切り立った岩山の間を縫って、険しい山道が続く。急勾配の山を登るにつれ、気温が下がってくるのを感じた。薄着のエミリアやスパイデイは思わず上着の前をかき合わせた。足並みがやや遅まった一行に、デュラルが鋭い口調で声をかけた。
「おい、急ぐぞ」
「どうしたと言うんじゃ」
「風に血の匂いが混じってきやがった」
 その言葉に一行はギョッとして遠くに見え隠れする神殿の方角を見やった。カエル人サマがゆっくりと前方を指差す。
「あそこダ」
 見ると獣の群れが何者かに襲いかかっていた。また遠くから土煙を上げて大猪の一群が近づいていた。キースがいち早く駆け出し、それを目にしたバラクが慌てて後を追った。
 狐と狼の群れに囲まれ、一人の女戦士が獲物を大きく振り回して、足掻いていた。何度も何度も噛みつかれ、既に両手両足は鮮血にまみれている。
 近づいたキースは、鋭く口笛を吹き鳴らすと、狼に向けてうなり声を模した声で呼びかけた。しかし狼は彼の呼びかけを無視するかのように、狂気じみた様子で飛びかかってきた。
「危ない! どけ!」
 呆然と立ち尽くすキースにバラクが体当りし、飛びかかってきた狼を手で払い除けた。
「馬鹿な。狼が、狼が俺を襲うなど」
 遠くから熊の遠吠えが聞こえた。獣の群れはびくりと反応すると、一層凶暴さを増した様子でうなり声を上げた。
「……格の差で強制しやがったのか。獣の王きどりか、クソッ」
 遠吠えが更に轟いた。呼応して大猪が突進してくる。
「くるぞい!」
「怯むな。迎え撃つ」
 へーざぶろーが落ち着いた様子で一歩前に出ると、全員が武器を構えた。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:バラクMR50防5、クリフMR45防5魔防5、デュラルMR40防5、エミリアMR30防5、スパイデイMR30防5、メックリンガー老MR30防5、サマMR20防5、へーざぶろーMR20、女盗賊クリスティMR40、呪術師キースMR18/25、女戦士オードリーMR30/60防5
敵:アカギツネMR10*10、タテガミオオカミMR15*8、オオイノシシMR40*5

 *バラク、スパイデイ《いだてん》詠唱。2回行動。
 *女盗賊クリスティ《死の刃》詠唱。クリフの攻撃力*2。

1ラウンド:PC【445】 VS 敵【440】 /敵側に5ダメージ!(アカギツネA9、B9、C9、D10、E10、F10、G10、H10、I10、J10、タテガミオオカミA14、B14、C15、D15、E15、F15、G15、H15、オオイノシシA40、B40、C40、D40、E40)

2ラウンド:PC【422】 VS 敵【451】 /PC側に29ダメージ!(バラク50、クリフ45、デュラル40、エミリア30、スパイデイ30、メックリンガー老30、サマ20、へーざぶろー18、女盗賊クリスティ38、呪術師キース16、女戦士オードリー30)

3ラウンド:PC【427】 VS 敵【422】 /敵側に5ダメージ!(アカギツネA9、B9、C9、D9、E9、F9、G10、H10、I10、J10、タテガミオオカミA14、B14、C14、D14、E15、F15、G15、H15、オオイノシシA40、B40、C40、D40、E40)

「だめだ! 勢いが止まらねえ」
「……出し惜しみしてる場合じゃねえか」
「拙者は前衛を狙う。お主は後衛を」
「承知。……原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」

 *デュラル《炎の嵐》詠唱。敵前衛に20魔法ダメージ! アカギツネ全滅。
 *へーざぶろー《炎の嵐》詠唱。敵後衛に20魔法ダメージ! タテガミオオカミ全滅。

4ラウンド:PC【361】 VS 敵【194】 /敵側に167ダメージ!(オオイノシシA6、B6、C7、D7、E7)

 遠吠えは遠ざかりながら続いていた。キースは全身から血を流している女戦士に近づくと、急に表情を変えた。
「てめぇ、どっかで見た顔だと思ったら〈狐の部族〉だな」
「ハッ、狼野郎のまじない師に助けられるたぁ、アタシも焼きが回ったもんだよ」
「話は後だ! まだ来やがるぞ」

増援:ヘラジカMR60*5、オオヤギMR30*6

5ラウンド:PC【363】 VS 敵【536】 /PC側に173ダメージ!(バラク43、クリフ38、デュラル33、エミリア23、スパイデイ23、メックリンガー老23、サマ13、へーざぶろー7、女盗賊クリスティ27、呪術師キース5、女戦士オードリー23)

「へっ、旦那に習った術の使いどきだぜ」
「メメコレオウスの名において命ずる《爆ぜよ》!」
 *バラク、へーざぶろー《メメコレオウスの黒き礫》詠唱。オオイノシシ5体に6*2魔法ダメージ! オオイノシシ全滅。
「魔力の残ってるやつはデカいのを狙え! 突進の頭数を減らしさえすれば」
 *エミリア、屍人使いエルファニの指輪を使用。《L3これでもくらえ!》発動! ヘラジカAに60魔法ダメージ!
 *呪術師キース《L2これでもくらえ!》詠唱。ヘラジカBに40魔法ダメージ!
 *サマ《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。ヘラジカC、昏睡。
 *デュラル《凶眼》詠唱。攻撃力*3。

6ラウンド:PC【366】 VS 敵【300】 /敵側に66ダメージ!(ヘラジカA0、B13、C53(昏睡)、D53、E53、オオヤギA23、B23、C24、D24、E24、F24)

 *クリフ《イーゼルヴァンの黒き手》詠唱。ヘラジカBに10魔法ダメージ!クリフ10回復。
 *呪術師キース《凶眼》詠唱。バラクの攻撃力*3。

7ラウンド:PC【408】 VS 敵【279】 /敵側に129ダメージ!(ヘラジカA0、B0、C40(昏睡)、D40、E40、オオヤギA10、B10、C11、D11、E11、F12)

8ラウンド:PC【295】 VS 敵【222】 /敵側に73ダメージ!(ヘラジカA0、B0、C32(昏睡)、D32、E32、オオヤギA2、B2、C3、D3、E3、F3)

9ラウンド:PC【304】 VS 敵【180】 /敵側に124ダメージ!(ヘラジカA0、B0、C18(昏睡)、D18、E18、オオヤギA0、B0、C0、D0、E0、F0)

10ラウンド:PC【313】 VS 敵【60】 /敵側に253ダメージ!(敵全滅)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「よう、赤髪の勇者」
 失血で青白い顔ではあるが、女戦士オードリーが苦笑を浮かべていた。
「よせや。なにがあったよ、ええ?」
 バラクは知った顔に気を緩めて言葉を返した。この女戦士は何度か砦で傭兵として姿を見た事がある。
「アタシとしたことが、不意をつかれたよ」
 女戦士オードリーは片膝をついて、怪我の具合を確かめながら話しはじめた。周囲に一行が集まってくる。
「このあたりじゃ見かけない若い男女がいてね。こっちもちょうど神殿の地滑りを調べに来てたところだったんで、声をかけたら急に走って逃げやがった」
 女戦士オードリーは傷口から泥を吸い出し、ぺっと吐き捨てると強く布で縛った。
「で、こりゃ怪しいってんで追っかけたら、山上のほうからもう一人別の男が来やがってさ。しかも急に熊の姿になって襲ってきやがった」
「熊ァ?」
「ああ。お前らも聞いたろ。あの遠吠えの主さ。ありゃ〈熊の部族〉かもしれねえぞ」
 険しい表情で話に聞き入っていたキースが険悪な調子で口を挟んだ。
「けっ〈熊の部族〉なんぞ、ここいらではついぞ見かけなかったぜ。狐女め、いい加減なことを言いやがったら……」
 食ってかかる様子のキースを前に、エミリアがぽつりと呟いた。
「……熊神の教団」
「まさか」
 一行は不穏な気持ちで、山間にそびえる神殿を振り仰いだ。


 神殿の暗がりで、若い男女が抱き合って震えていた。バルコニーから様子を伺いながら、ローブを着た壮年の男性が小さく呟く。
「奴ら、ついにやってきたようだ」
「スールさま……」
 男性はゆっくりと二人に近づくと、その方に優しく手を置いた。
「カシム、アンジェリカ。心配はいらない。君たちはいざとなれば投降しなさい。いかに非道なカザン帝国とはいえ、幹部でもない者に過酷な罰はくだるまい」
「しかし、スールさまは」
「私はそういう訳にはいかない」
 若い男の不安げな声に、聖堂騎士スールは首を横に振った。
「これまで多くの同胞が大義のために倒れていった。今更それを全て忘れることは出来ない」
「殊勝な心掛けではないか、ブラザー・スール」
「導師クリストフ……」
 神殿の奥から、聖印を身に着けた年嵩の男が冷たい足音とともに姿を現した。
「よいのか? 拙僧ならばこやつら見習いに祝福を与えることもできるのだぞ」
「いけません。熊の祝福は、あくまで本人の修練と強い意志があって与えられるべきもの」
「フン、綺麗事を。"熊の中の熊"が聞けばどう言うかな」
 クリストフは蔑むような目でスールを眺めた。対するスールは穏やかな目をカシムとアンジェリカに向けていた。
「何度言われようと考えは変わりません……私は私のやるべき事をやるだけですよ」
「玉砕覚悟というわけか」
「いいえ、"熊の中の熊"には既にブラザー・アントンから報告が入っているはず。地下墳墓からの援軍と合流すれば一矢報いることもできましょう」
「ふむ……アントンな。ま、奴が無事だと良いがの」
「なにを言われる。彼ほどの実力者がそうやすやすと敵の手にかかるわけがありませぬ」
 スールは珍しく口調を強めた。クリストフは肩を竦めると、また奥の闇へと踵を返した。
 それを見送りながら、スールは天を仰ぎ、小さな声で祈りを捧げた。
「子熊らに父なる熊神の加護を……」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
クリフ
デュラル・アフサラール
エミリア
スパイデイ
メックリンガー老
サマ
へーざぶろー

→一行はいったん報告のため、レックス砦に帰還する。仕留めた獣は、砦の行商人がまとめて金貨300枚で買い取ってくれた。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件B:3人出撃
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎える。
「諸君、先日の墳墓の決戦での助力に感謝する」
ギルサリオンが一礼する。ガガック兵長が言葉を続けた。
「しかしだ、屍人使いの一人を仕留めたとはいえ、奴らの目論見がどこまで達せられたのか不明だ」
「このところ森で目立った動きはない。残りの手勢も乏しくなったのか、さもなくば何か企んで息を潜めているのか……」
西方エルフ森林警備隊は、シャンキナルの都から呼び寄せた術士たちとともに、奴らに穢された遺跡の浄化と巡回を行うとのことだ。
手すきのものは協力して調査にあたるようにとガガック兵長から指示があった。
脅威予測)低
報酬)低

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 その日、レックス砦の広場には人だかりができていた。晴れた空のもと、一人の若いドワーフが観衆を前に声を張り上げている。
「さぁさぁ、そこな探検家諸君! 血湧き肉躍る探検に参加しないか? 危険はある! だが虎穴に入らずんば虎子を得ずというだろ?」
 ドワーフは懐から金貨の入った小袋を取り出し、頭上に掲げた。
「今出せる報酬はこの通りだが、無論塔で見つけた宝物は皆で等分するぞ! 件の古代の塔は摩訶不思議な力が満ちている! 危険も多い! 命の補償もない!」
 ヤスヒロンはそこで言葉を区切ると、思わせぶりに観衆の顔を見回した。
「だが我々は今まで斯様な古代の品も入手できているのだ!」
 左手に持った古めかしい意匠の杖を上空に向けて一振りすると、そこから地獄の豪炎が打ち出された。思わず観衆から驚きの声が上がる。
「なんとこの魔法の品々は塔の浅い層で見つけたものだが……どれ、俺のように魔法の才のないものでも使える特別な品! つまりあの塔の上をさらに攻略すれば……」
 観衆の顔に期待の表情が浮かぶ。ヤスヒロンは更にたっぷりと時間を取ってから、大声を張り上げた。
「稀なる勇者よ集え! 危険に見合うだけの莫大な魔法の財宝が眠る塔へ!」

「傭兵剣士、募集……か」
 "片耳の"マロウズと西方エルフ隊長ギルサリオンは、少し離れた広場の片隅から若きドワーフの口上を聞くともなしに耳にしていた。
「マロウズよ。そろそろ私は出るぞ。お前も一緒にゆくのだろう」
「ああ、そうだな……」
「術士隊も到着したようだ」
 マロウズはギルサリオンの言葉に、広場のゲートの方向に視線をやった。
 深緑のローブを身に纏い、深く被ったフードに顔を隠した一団の姿がそこにあった。マロウズは珍しく狼狽した様子でギルサリオンに問いかけた。
「まさか、カルドゥニアを都から呼び寄せたのか」
「ああ、不死人の封印は何を置いても優先される。……どうした。そんな事は言うまでもあるまい」
 マロウズはその問いには答えず、西方エルフ最高峰の術士隊をじっと見つめた。この世の全ての事象に囚われず、精霊の依代たりえる優れた女術士集団、カルドゥニア。魔術だけでなく、占い、呪い、薬草学、治癒術、さまざまな分野で卓越した才能を示す、シャンキナルの都が誇る精鋭である。
「……気が変わった。俺は今回、あちらに行かせてもらう」
「ふん、好きにするがいいさ。しかし、全てから逃げては先へ進めぬぞ」
 マロウズは苦虫を噛み潰したような顔を一瞬見せると身を翻し、術士隊に背を向けてドワーフと観衆たちの方向へ足早に立ち去った。
「西方エルフ森林警備隊、出立する!」


 同日。午後も遅くなった頃、シャンキナルの森の奥深く。鬱蒼と茂る木立を抜けた先に、ひっそりと佇む苔むした遺跡。慌ただしく動き回る一団の姿がそこにあった。
「ったく、なんなんだあいつらは……」
 偵察兵のニンツは、静寂を保ったまま粛々と浄化の儀式の準備を進める深緑のローブの集団にちらりと目をやり、小声で呟いた。どうやら術士隊はみな女性のようだったが、時折フードの奥から見える彼女たちの表情は一様に冷たく、虚ろな目つきをしていた。
「……辛気臭い連中だぜ」
 気味悪げに吐き捨てるニンツに、弟分の盗賊カーモネーギーが近づいてきた。 
「兄貴、いまのうちに周囲を調べてくるよ。儀式が始まったらどうせ俺たちには手が出せないし」
「お前も言うようになったじゃねえか。よっしゃ、任せた。行って来い」
 ニンツは含み笑いを浮かべると、カーモネーギーの胸をドンと叩いた。カーモネーギーは照れたように笑うと、足早に歩み去った。

 数刻後、術士隊は醜悪な儀式と豚鬼の血で穢された遺跡を、妖精棲まう泉より持参した水によって穢れを取除き、周囲に結界を張ると浄化の儀式を開始した。術士隊カルドゥニアは規律正しく、まるで写し身のごとき一糸乱れぬ正確さで、浄化の言霊を詠唱していた。
 こうなると魔術師ではないレックス砦の一行には手を出すこともできず、手持ち無沙汰に遺跡の周囲に散開していた。
「静かだな……いや、静かすぎる」
 寡黙な戦士ヘルトが頭上を見上げながらそう口にした。
(何も、なければよいが……)

「兄貴! 大変だ!」
 森の静寂を破って叫び声が木霊した。木立の先の踏み分け道に目をやると、大急ぎで走ってくるカーモネーギーの姿が見えた。その背後から、武装した大型の怪物たちが巨体を揺らしながら奇妙にゆっくりした足取りで姿を現した。
「やつら……なんてものまで屍人にしてやがる」
 ヘルトが吐き捨てるように呟き、そのまま急いで武器を構えた。
「カルドゥニアは儀式を続けよ! 我らだけで片をつけるぞ」
 隊長ギルサリオンが配下の西方エルフとレックス砦の一行に併せて指示を出す。
「命令すんじゃねえよ」
 ニンツが顔をしかめながら腰に佩いていた二本の短剣を左右の手で引き抜いた。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:ヘルトMR40防5、ニンツMR40防5、カーモネーギーMR35防10
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、隊員MR30防2*6
敵:オーガ屍人兵リーダーMR140、オーガ屍人兵MR100*3

1ラウンド:PC【346】 VS 敵【382】 /PC側に36ダメージ!(ヘルト40、ニンツ40、カーモネーギー35、隊長ギルサリオン60、隊員A29、B29、C29、D29、E29、F29)

2ラウンド:PC【351】 VS 敵【381】 /PC側に30ダメージ!(ヘルト40、ニンツ40、カーモネーギー35、隊長ギルサリオン60、隊員A28、B28、C28、D28、E28、F28)

3ラウンド:PC【347】 VS 敵【374】 /PC側に27ダメージ!(ヘルト40、ニンツ40、カーモネーギー35、隊長ギルサリオン60、隊員A27、B27、C27、D27、E27、F27)

「怯むな! 押されてはならぬ!」
 相手の猛攻に何度も吹き飛ばされる西方エルフたちに、隊長ギルサリオンから叱咤の声が飛んだ。
 ニンツはその様子を横目に、仲間に話しかけた。
「ヘルト。少しの間、時間を稼いでくれねぇか」
「承知。だが、長くは持たんぞ」
 ヘルトが両手の剣を構え直し、魔法語を小さく詠唱した。
「なぁに……2分もあれば、充分さ。カーモネーギー、援護しろ」
「了解!」

 *カーモネーギー《いだてん》詠唱。2回行動。
 *ヘルト《死の刃》詠唱。攻撃力*2。

狙撃:カーモネーギー【63】/オーガ屍人兵リーダーに63ダメージ!

 尋常ではない素早さでカーモネーギーの弓が連続で速射される。さすがのオーガリーダーも矢の雨を受けて怯んでいた。
「遅せえよ、間抜け!」
 背後から忍び寄ったニンツが、両手の短剣で鎧の隙間から脇腹をめった刺しにした。

奇襲:ニンツ【41】/オーガ屍人兵リーダーに41ダメージ!

「そらよっ、オマケに《これでもくらえ!》」

 *ニンツ《これでもくらえ!》詠唱。オーガ屍人兵リーダーに20魔法ダメージ!
 *ギルサリオン《死の刃》詠唱。攻撃力*2。

4ラウンド:PC【355】 VS 敵【311】 /敵側に44ダメージ!(オーガ屍人兵リーダー5、オーガ屍人兵A89、B89、C89)

「頭ぁ叩いちまえば、こっちのもんよ」
「……いや、まだだっ」
 ヘルトが鋭い口調で注意の声を上げる。誰もが戦いに集中している中、敵兵の背後から更に増援がやってきていた。

増援:オーガ屍人兵MR100*2

5ラウンド:PC【357】 VS 敵【454】 /PC側に97ダメージ!(ヘルト34、ニンツ34、カーモネーギー35、隊長ギルサリオン54、隊員A19、B19、C19、D19、E19、F19)

「くっそ……こりゃあいくらなんでも」
 ニンツは防戦を続けながら、ギルサリオンに近寄ると、肩を寄せて小声で話しかけた。
「おい、隊長、なんか手はねえのか」
「……森のあるじのお力を借りねばなるまいか」
「あぁ?」
「帝国人、今度はお前が時間を稼ぐ番だ」
 隊長ギルサリオンはニンツの背を押して敵に向かわせると、自らはその場を離れ、素早く手近なシラカバの古木に駆け寄った。するすると幹をよじ登り、上空から森中に響き渡る声で朗々と呼びかける。
「森の王よ! すべての獣の王よ! 姿をお見せ下さい!」

6ラウンド:PC【298】 VS 敵【485】 /PC側に187ダメージ!(ヘルト14、ニンツ15、カーモネーギー21、隊長ギルサリオン54(離脱)、隊員A1、B1、C1、D1、E1、F1)

 ギルサリオンが呼びかけの言霊を3度大声で繰り返すと、一陣の風が木立を吹き抜け、周囲の木々がザワザワと揺れた。
 と、不意に、奥の樹木が大きく傾いだ。かと思えば、それは真っ白な頭髪と長い髭で足元まで身体を隠した、樹木と見紛わんばかりの巨体の老人の姿を取ってゆっくりと歩き始めた。

*森のあるじレサヴィーク、特殊能力/蔦の呪縛

 老人の背から四方八方に伸びる蔦に絡め取られ、屍人兵は次々に宙に吊り上げられた。そしてそのまま無造作にシラカバの古木のウロに放り込まれてゆき、やがて最後の屍人兵が呻き声とともに姿を消すと後には何も聞こえなくなった。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「森のあるじ、レサヴィーク。お会いできて光栄です」
 ギルサリオンはシラカバの古木から飛び降りると、片膝をついて頭を垂れた。
 森のあるじレサヴィークはその場にいる全員の頭に直接響き渡る不思議な口調で静かに語った。

《森が騒がしい》
……
《竜の声が遠くに聞こえる》
……
《竜塚で何かがおころうとしておる》

 それきり、辺りは静まり返った。気づくと、森のあるじレサヴィークは既に巨大なモミの木と化していた。隊長ギルサリオンは深々と一礼すると、一行に向き直った。
「竜塚……?」
 カーモネーギーが怪訝そうな顔で誰に聞くともなしに問いかけた。
「……カザンカ川とヴォルガ川が合流する古き伝承の残る地だ」
 ニンツが神妙な顔つきで答えた。その後を、ギルサリオンが引継ぐ。
「古代エルフ王ベリエンベールの偉業のひとつ、カザンの悪夢こと、ユランの黒竜退治」
 ニンツが無言で頷く。ギルサリオンは珍しく不安げな顔つきで遥か彼方を眺めやった。
「……屍人使いどもめ、まさかユランの黒竜を黄泉帰らせるつもりではあるまいな」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
ヘルト
偵察兵のニンツ
カーモネーギー

→遺跡の浄化を終えた術士隊カルドゥニアとともに、一行はレックス砦に帰還する。新たに浄化された遺跡は西方エルフ森林警備隊が交代で警戒にあたっている。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件C:8人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
3階の魔獣の住処たる密林にて、天空に向かってそびえる古代樹の調査が途中となっている。
帰還した探索隊の報告によれば、弐の騎士との対決は間近だと思われる。
一層の注意をして望むように。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 正午を過ぎても、傭兵剣士の募集は続いていた。ドワーフ戦士ヤスヒロンの口上は間をおいて広場で何度か繰り返され、砦を拠点とする傭兵たちの中にも興味を示すものが出てきた。
「カンダック師、やはり着いてきては頂けませんか」
 無敵の万太郎は元雇い人の魔術師カンダックに残念そうに話しかけていた。
「うむ。例の壁画の事で少し気になることがあってな。コースト市のスラムグリオン魔法学校で調べものをしたいので時間が欲しいのだよ」
「そうですか……」
「なに、弐の騎士とやらと戦いになるのであれば、私より彼のほうが今回は役に立つさ」
 と、カンダックは背後に控える長身の痩せた男を振り返った。
「碌でもない元弟子ではあるが、私より腕っぷしだけは立つ」
「それはひどいな、師匠」
「お前のことだ。どうせあの傭兵剣士に応募するつもりだったのだろ?」
「へいへい、わかりましたよ」
 痩せた男は万太郎に改めて大げさな身振り手振りとともに名を名乗った。
「天知る地知る我知る人知る……元魔術師見習いのイェスタフとは俺様のことさ」


「万太郎隊長! これだけ揃いましたよ」
 ヤスヒロンが嬉しそうな顔で立ち並ぶ面々を紹介した。
「ソーグ、アンドレア、ポル、シャオリン。マロウズまで来てくれるのか。こりゃ頼りになる」
「いつぞやのソウルサッカーとやりあった時の借りを、まだ返せてなかったんでな」
 盗賊ソーグはにやりと笑って万太郎の肩を叩いた。
「本物に見紛う精巧な人形を制作するという弐の騎士とやらに興味がわきましてね」
 アンドレアがいつものように穏やかな笑みを絶やさずに答えた。
「ボクの経験から言って、そういう繊細な細工を得意とするのは女性だね。間違いないよ! 女性を相手にさせたらボクの右に出るやつはいないからね。まぁ、任せといてよ。フゥーハハハ!」
 軽薄そうな男ポル・ポタリアが早口で持論をまくし立てた。
「見てみて〜。アニキたちのドールがかっこいいのでアタシも欲しいー!と思って、こんなの作ってみたヨ。動いてくれないかなぁ〜?」
 東洋風の少女シャオリンが自作した小さな木彫りのドールを嬉しそうに掲げていた。
「傭兵剣士か……懐かしい響きだ」
 万太郎はふと、以前一緒に冒険をした岩悪魔の友人を思い浮かべていた。
(シックスパックやクォーツは元気でやっているかな)
 やつらの手を借りたいところだが、今はこれだけの仲間がいる。
(魔法のビヤ樽を見つけたら呼べよ!)
「……ビヤ樽のあてもないしな」
「万太郎! お守りだ! 持ってきな」
 投げられた回復薬を慌てて受け止めると、赤毛の大男バラクが親指を立ててニヤリと笑っていた。森林警備隊が広場の門を出ようとしているところだった。
「お互い無事に帰ってきて、派手な宴会をしようぜ!」
 万太郎は一礼して一行を見送った。森林警備隊にレックス砦の連中、そしてシャンキナルの都から呼び寄せられたという術士隊。
 ヤスヒロンは異様な雰囲気を醸し出している術士隊の中にふと、気になる人影が目に入った。ローブから覗く口元に微かに見覚えを感じる。しかし声をかけようかと逡巡しているうちに、一団は足早にゲートから出立していった。
「さぁ、俺たちもそろそろ行こう」
 万太郎の言葉に、傍らのカエル人の戦士ヴェルサリウス27世が重々しく頷いた。


 古代の塔の第三階層、天空に向かって高くそびえ立つ古代樹の周囲を、一行は螺旋を描いて上層へ登っていた。ここまで不思議と行く手を阻む怪物や人形の類には遭遇しなかった。
 一行の前に、偵察に向かっていたバードドールが緩やかに滑空して舞い降りた。
《あるじ、この先は広場になっており……そこに木像が集まっております》
 いつになく大人数を束ねる万太郎は、緊張の面持ちで一同を見返した。マロウズが苦笑しながら言葉を返した。
「俺たちの顔を見てても仕方がない、圧倒的にお前やヴェルサリウスの方が経験があるんだ」
「ああ、君に任せるよ」
 アンドレアが穏やかに口添えした。ソーグやヤスヒロンも無言でその意を表した。
「そうそう、早く片付けて帰ろうよ〜。僕ぁ昨日の娘とアフターの約束があるんだよねぇ」
 ポルが口笛を吹きながら軽口を叩いた。
 万太郎は上層を見やると、毅然とした表情で小さく頷いた。
「行こう」


 風通しの良い広場には、武装した兵士の木像が左右に立ち並び、その奥にはこの階層には不釣り合いな豪奢な天鵞絨の敷物が敷かれていた。その先には繊細な彫刻がなされた玉座が置かれ、更に背後に大階段が上層へ続いていた。しかし一行の視線はその玉座に座る甲冑姿の人物に釘付けとなった。
「よく来られた。招かれざる客人よ」
 丁重な耳ざわりのよい声が投げかけられた。
「先日は塵悪魔が失礼をしたな」
 一行は恐る恐るといった体で玉座に近づいた。左右に居並ぶ近衛兵の木像は微動だにしない。
「ほう。此度はまた随分と大人数を集めてきたではないか」
 玉座の主、弐の騎士ヴェルナルドゥスは暗い兜の奥に赤紫の眼光を光らせつつ、温和な調子で語りかけてきた。
「残念だよ。諸君らをこれから征伐せねばならぬのだからな。何人たりとも偉大なる陛下の王国に足を踏み入れることは許されぬ」
 甲冑が軋みを上げながら立ちあがり、左手を掲げた。近衛兵の木像が一斉に硬質な軍靴の響きをさせながら姿勢を正した。その数、二十。
「ちっ……想定はしてたが、多いな」
「挟み撃ちは面白くないな。俺たちも二手に分かれるか? しかしあの騎士をどうするか……」
 マロウズとソーグが小声で目配せをした。
「弐の騎士殿」
 不意にアンドレアが一歩前に出た。
「一度、貴殿と話してみたかった」
「ほう……?」
 弐の騎士ヴェルナルドゥスは掲げていた左手を下ろした。木像が動きを止める。
「私も昔『本物にしか見えない』様々な品を作っておりました。なので、精巧な人形を制作するという貴殿にとても興味が湧いたのです。貴殿の『作品』はこのように本物と見紛うばかり」
 アンドレアは話しながら、左右に並ぶ兵士の木像を指し示した。それぞれ繊細な鎧兜の紋様が刻まれ、木製とは思えぬ個性豊かな顔つきを湛えていた。
「なぜ貴殿は斯様な作品を創作されるのか。戦力として人形を使役するならこんな精巧な細工をする必要はないはず。私は知りたいのです……貴殿が〈人形遣い〉と呼ばれる所以を」
 沈黙があたりを支配した。弐の騎士ヴェルナルドゥスは表情の読めぬ兜の奥で無言を保っていた。アンドレアは言葉を重ねた。
「私はこの塔でもう一つ素晴らしい作品を見ました……私の仲間が連れている〈ミラードール〉」
 アンドレアは万太郎とヴェルサリウスの横に控える2体のドールにちらりと視線をやった。
「確かに貴殿の作品は凄い。私ごときでは辿り着けない最上級の技術だ。しかしそれだけに、伝説の白の魔法使いニン=ドゥルジエル=ニンのミラードールのように、魂を持って自在に動くという程ではないのが残念だ」
「……」
 弐の騎士ヴェルナルドゥスは不意に、宙に五線星型を描くとパチンと指を鳴らした。するとシャオリンが抱えていた木彫りのドールがぱちりと目を開け動き出した。
「ママー、ママー」
「うヒャアああ」
 シャオリンは慌ててドールを取り落とす。
「我が技を持ってすれば、このような出来損ないであろうともこのとおりだ」
「だが、魂は宿せない」
 アンドレアはやや寂しげに首を振った。
「なんだと」
「あなたのような腕前を持ってしても、本当の魂というものは与えられないのだな」
「だまれ。下賤の民ふぜいに創作の何がわかるか」
 弐の騎士ヴェルナルドゥスはすっくと立ち上がった。
「我が人形が白の魔法使いに劣っているかどうか、その身を持って確かめるがよいわ」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR25防5、バードドールMR30、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR35、アンドレアMR55防5、マロウズMR45防5、シャオリンMR45防5魔防5、ソーグMR35防5、ポル・ポタリアMR30防5、ヤスヒロンMR30防5、イェスタフMR40防5
敵:弐の騎士ヴェルナルドゥスMR180防5魔防5、ティグリア近衛兵木像MR35防2*20

「挟撃されるな! 左右に目を配れ」
 ヴェルサリウス27世が素早く指示を出し、自身は超小型単弓に矢をつがえ引き絞った。傍らのハンタードールも既に同じ動作で構えている。
「首級を狙え」
《御意》

先制射撃:ハンタードール【36】/敵側に36ダメージ!(弐の騎士ヴェルナルドゥス149)

「アタシは右、アンタは左を頼むヨ」
 シャオリンはそう言うと、両手に装着している真紅の手甲を大きく振りかぶった。ヤスヒロンも左手に持った古めかしい意匠の杖を一振りする。
 *シャオリン、炎のガントレットを使用。《炎の嵐》発動! 敵右翼に20魔法ダメージ!
 *ヤスヒロン、古代帝国の杖を使用。《炎の嵐》発動! 敵左翼に20魔法ダメージ!
 *アンドレア、ソーグ、ポル《いだてん》詠唱。2回行動。
 *マロウズ、異界獣の黒曜石使用。MR40ブラックハウンド召喚。

1ラウンド:PC【496】 VS 敵【581】 /PC側に85ダメージ!(万太郎23、バードドール23、ヴェルサリウス20、ハンタードール28、アンドレア53、マロウズ43、シャオリン43、ソーグ33、ポル28、ヤスヒロン28、イェスタフ38、ブラックハウンド33)

「一気に畳み掛けるぞ」
「ああ、それしかなさそうだな」
 万太郎とマロウズが顔を見合わせた。後方でシャオリンたちが矢継ぎ早に魔法語を詠唱する。その横をソーグが大剣を振りかざし、加速して敵兵の集団に飛び込んでいった。
 *万太郎、古代帝国の指輪を使用。《凶眼》発動! 攻撃力*3
 *ソーグ《凶眼》詠唱。攻撃力*3
 *マロウズ、シャオリン《死の刃》詠唱。攻撃力*2
 *ヴェルサリウス27世《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。弐の騎士ヴェルナルドゥスに60魔法ダメージ! 

2ラウンド:PC【718】 VS 敵【556】 /敵側に162ダメージ!(弐の騎士ヴェルナルドゥス94、ティグリア近衛兵木像右翼A9、B9、C9、D9、E9、F9、G9、H9、I9、J9、左翼/K9、L9、M9、N9、O9、P9、Q9、R9、S9、T9)

「《これでもくらえ!》」
 ヴェルサリウス27世は迫りくる木像を尻目に、執拗に弐の騎士に魔法を浴びせ続ける。その様子を見て取って、アンドレアも同じく指先を弐の騎士へ向けた。
「《これでもくらえ!》」
 *ヴェルサリウス27世《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。弐の騎士ヴェルナルドゥスに60魔法ダメージ!
 *アンドレア《これでもくらえ!》詠唱。弐の騎士ヴェルナルドゥスに20魔法ダメージ! 
 *ポル・ポタリア《メメコレオウスの黒き礫》詠唱。ティグリア近衛兵木像ABCDEに6魔法ダメージ!
 *万太郎《凶眼》の呪文石を使用。攻撃力*3

3ラウンド:PC【520】 VS 敵【439】 /敵側に81ダメージ!(弐の騎士ヴェルナルドゥス24、ティグリア近衛兵木像右翼A1、B1、C1、D1、E1、F7、G7、H7、I7、J7、左翼/K7、L7、M7、N7、O7、P7、Q7、R7、S7、T7)

 *アンドレア、炎の石を使用。敵右翼に合計30魔法ダメージ! ティグリア近衛兵木像ABCDEFGH、粉砕。
「やったぜベイビー。これで形勢逆転ってね」
「いよいよこっちの番ネ!」
 ポルとシャオリンが笑みを浮かべた。右翼が崩れれば、奥に控える弐の騎士に迫ることができる。

4ラウンド:PC【367】 VS 敵【305】 /敵側に62ダメージ!(弐の騎士ヴェルナルドゥス24、ティグリア近衛兵木像右翼A0、B0、C0、D0、E0、F0、G0、H0、I0、J4、左翼/K4、L4、M4、N4、O4、P4、Q4、R4、S4、T4)

「弐の騎士ヴェルナルドゥスの名において命ずる。来たれ羽ばたくもの!」

増援:翼竜MR60*3

 兜の奥から不気味な声が辺りに響くや、上空から聞き覚えのある大きな羽音が聞こえてきた。ヴェルサリウスはカエル人特有の前肢の4本指で一番右の翼竜を指さすと、素早く魔法語を詠唱した。
「イーゼルヴァンの名において命ずる《眠れ》!」
 *ヴェルサリウス27世《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。翼竜C、昏睡。

5ラウンド:PC【372】 VS 敵【377】 /PC側に5ダメージ!(万太郎23、バードドール23、ヴェルサリウス20、ハンタードール28、アンドレア55、マロウズ45、シャオリン43、ソーグ33、ポル28、ヤスヒロン28、イェスタフ38、ブラックハウンド33)

「くそ、あと一歩ってとこなのに」
「やれやれ、もう疲れちゃったんだけどなぁ、ボクも」
 ヤスヒロンとポルが肩で息をしながら、目の前の木像と切り結び続けていた。
 アンドレアはそちらを見やりつつ、懐から素早く呪文石を取り出した。視線の先、弐の騎士ヴェルナルドゥスの全身が紫色の光に包まれる。
「やはり……人形か」
 *アンドレア《そこにあり》の呪文石を使用。

6ラウンド:PC【371】 VS 敵【357】 /敵側に14ダメージ!(弐の騎士ヴェルナルドゥス24、ティグリア近衛兵木像右翼A0、B0、C0、D0、E0、F0、G0、H0、I0、J4、左翼/K4、L4、M4、N4、O4、P4、Q4、R4、S4、T4、翼竜A59、B59、C59(昏睡))

「だめだ。それがわかったところで、刻印を無効化する方法でも見つけない限り、あいつは倒せない」
 アンドレアは首を振って失望の表情を浮かべた。

7ラウンド:PC【374】 VS 敵【352】 /敵側に22ダメージ!(弐の騎士ヴェルナルドゥス24、ティグリア近衛兵木像右翼A0、B0、C0、D0、E0、F0、G0、H0、I0、J4、左翼/K4、L4、M4、N4、O4、P4、Q4、R4、S4、T4、翼竜A57、B57、C57(昏睡))

「おい、無敵の旦那」
 激しい戦闘が続く中、イェスタフが万太郎と肩を並べながら、何かを素早く手渡してきた。
「師匠から預かったもんだ」
 万太郎がちらりと目をやると、薬瓶のラベルには〈植物枯らし〉と書かれていた。
「さっきアイツが言ってたろ。あの親玉も人形。だったら……」
「おいおい、近衛兵どもがまだこれだけいる中、どうやって近づく気だ」
「俺様の奥の手さ……《姿隠し》」
 イェスタフが魔法語を口にすると、二人の姿が不意にかき消えた。
「俺から離れるなよ」
 見えないイェスタフの言葉に戸惑いながら、万太郎は乱戦の中をすり抜け、弐の騎士ヴェルナルドゥスの背後へ向かった。

8ラウンド:PC【386】 VS 敵【358】 /敵側に28ダメージ!(弐の騎士ヴェルナルドゥス24、ティグリア近衛兵木像右翼A0、B0、C0、D0、E0、F0、G0、H0、I0、J4、左翼/K4、L4、M4、N4、O4、P4、Q4、R4、S4、T4、翼竜A55、B55、C55(昏睡))

 弐の騎士の背後に回った万太郎は、薬瓶の栓を抜き、おもむろに頭上から中身の液体をぶちまけた。
「くっ……貴様、なにを」
「卑怯だと言われても構わない。俺は……生きて帰らないといけないんだ」
 弐の騎士を模した人形はシュウシュウと音を立てて煙を上げ始める。身体は真っ黒に変色しボロボロと崩れていく。
 たまらず人形は奇怪な叫び声を上げた。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 戦況は一気に傾いた。戦線を維持しつつ的確な指示を出していた弐の騎士ヴェルナルドゥスを失うと、残った木像と翼竜は容易に打ち倒された。
 見るも無残な状態となった弐の騎士の周りに、戦闘を終えた一行が近づいてゆく。すると崩れた兜の奥からくぐもった声が発せられた。
「……ミラードールよ。貴様に問おう」
 全員の視線が2体のドールに集まる。
「この世に生を受けたことをどう思っている」
 ハンタードールは主人であるヴェルサリウス27世をじっと見つめると、口を開いた。
《ワタシは幸せです》
「それが、自らの意思ではなくともか」
《ワタシは幸せです》
「ふん……よく手懐けているようだな」
 弐の騎士の甲冑が大きく傾ぎ、崩れ落ちた。と、その中から淡い光球が飛び出した。
《若き戦士よ。次に会うときを楽しみに待つこととしよう》
 光球はアンドレアの周りを一周りすると、やがてはるか頭上へと登っていった。そして残された甲冑は薄い煙とともに完全に崩れ去った。アンドレアは光球の行方を見送りながら小さく呟いた。
「その身を木偶人形にやつしてまで、お前は何を創ろうというのだ……弐の騎士よ……」

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎 →バラクより奇跡的な回復薬を入手。
ヴェルサリウス27世 →《L3これでもくらえ!》の呪文石*2を使用。
アンドレア →《そこにあり》の呪文石、炎の石を使用。
" 片耳の" マロウズ →異界獣の黒曜石を使用。
シャオリン
ソーグ
ポル・ポタリア
ヤスヒロン

→弐の騎士の玉座と近衛兵木像の残骸より古めかしい装飾品を発見・入手した。(金貨550枚相当)
→ヴェルサリウス、マロウズ、ポルが《そこにあり》の呪文を詠唱。古代樹のウロから隠された財宝が見つかる。
→第4階層に向かうには準備不足のため、報告を兼ねて撤退する。

■入手した財宝
全員、下記ABCから好きなものを1つ選択して下さい。
A:古代帝国の宝石箱(金貨70枚相当)
B:呪文石から2つを選択
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 魔法ダメージ60点/1回限り
・《いだてん》の呪文石 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《大まぬけ》の呪文石 3ターンの間、敵1体を混乱させ行動不可/1回限り
・《粉みじん》の呪文石 魔法のかかっていない武器防具を粉々にし、MR半減(武器防具を持たない相手には無効)/1回限り
・《小鬼の口笛》の呪文石 MR50の翼あるインプを召喚/1回限り
C:1つしか無いため、先着順
・エルブンダガーMR+10(使用すると銀狼化MR+20/1事件に1回使用可能)
・ファイアブランドMR+15(《炎の嵐》を発動/1事件に1回使用可能)


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☆ランキング

1位:
ヴェルサリウス27世/MR20防10魔防5
 +金貨80枚、選択した財宝
→(所持品:金貨130枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、古代帝国の宝珠(《開け》《そこにあり》《ないことに》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

ヤスヒロン/MR30防5
 +金貨80枚、選択した財宝
→(所持品:金貨90枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】、高品質な防具【首、腕など急所を部分的に鉄板で覆った鎖帷子】、古代帝国の杖(《L3これでもくらえ!》《炎の嵐》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石*2、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

3位:
アンドレア/MR55防5
 +金貨65枚、選択した財宝
→(所持品:金貨130枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石*2、《ないことに》の呪文石、モンゴーのしるし、熊神石、呪文:《これでもくらえ!》《いだてん》)

"片耳の"マロウズ/MR45防5
 +金貨65枚、選択した財宝
→(所持品:金貨95枚。黒き短剣、高品質な武器+2【チェーン・ソード】、高品質な防具【レザージャケット】、《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《死の刃》《そこにあり》)

5位:
無敵の万太郎/MR25防5
 +金貨50枚、選択した財宝
→(所持品:金貨70枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、古代帝国の指輪(《凶眼》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《凶眼》の呪文石、奇跡的な回復薬、バードドール(MR30、飛行可能))

シャオリン/MR45防5魔防5
 +金貨50枚、選択した財宝
→(所持品:金貨120枚。高品質な武器+2【ヒョウ】、高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、奇跡的な回復薬*2、炎のガントレット(《炎の嵐》《炎の壁》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、木製自作ドール、呪文:《死の刃》《ないことに》)

ソーグ/MR35防5
 +金貨50枚、選択した財宝
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《ないことに》の呪文石、呪文:《ないことに》《いだてん》《凶眼》)

ポル・ポタリア/MR30防5
 +金貨50枚、選択した財宝
→(所持品:金貨75枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、スパイダー・ベノム1瓶、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》《メメコレオウスの黒き礫》)

9位:
ヘルト/MR40防5
 +金貨40枚
→(所持品:金貨95枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《厄払い》の呪文石、異界獣の黒曜石、呪文:《死の刃》《ないことに》)

偵察兵のニンツ/MR40防5
 +金貨40枚
→(所持品:金貨40枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、奇跡的な回復薬×2、《ないことに》の呪文石、呪文:《これでもくらえ!》《そこにあり》《ないことに》)

カーモネーギー/MR35防10
 +金貨40枚
→(所持品:金貨80枚。高品質な武器+2【魔弓・イチイバル】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬、異界獣の黒曜石、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)

12位:
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5
 +金貨35枚
→(所持品:金貨60枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、身代わりの依り代、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》《メメコレオウスの黒き礫》)
ー奇跡的な回復薬1

エミリア/MR30防5
 +金貨35枚
→(所持品:金貨60枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《開け》の呪文石*3、《そこにあり》の呪文石*4、《ないことに》の呪文石*4、奇跡的な回復薬*2、竜の牙、熊神石の破片、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能))

クリフ/MR45防5魔防5
 +金貨35枚
→(所持品:金貨40枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、魔封じの首飾り(魔防+5)、奇跡的な回復薬、竜の牙、炎の石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)
雇い人(盗賊エバンスL2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り

デュラル・アフサラール/MR40防5
 +金貨35枚
→(所持品:金貨35枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石、熊神石、身代わりの依代、屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)、呪文:《凶眼》《炎の嵐》)

16位:
サマ/MR20防5
 +金貨30枚
→(所持品:金貨75枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《耐えよ》《イーゼルヴァンの黒き夢》)

スパイデイ/MR30防5
 +金貨30枚(いだてん習得費用不足分-5)
→(所持品:金貨25枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、高品質な防具 【鋼の鎧、楯セット】、そこにありの呪文石*1、奇跡的な回復薬、熊神石の破片、身代わりの依代、スパイダーベノム1瓶、呪文:《いだてん》)

へーざぶろー/MR20
 +金貨30枚
→(所持品:金貨65枚、呪文:《死の刃》《そこにあり》《炎の嵐》《メメコレオウスの黒き礫》)

メックリンガー老/MR30防5
 +金貨30枚
→(所持品:金貨75枚。高品質な武器【槍】、いにしえの胸当て、そこにありの呪文石、奇跡的な回復薬*2、ボンバの実*2)

■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

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☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・神の如き回復薬 金貨25枚 ダメージ30点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《耐えよ》の呪文石 金貨40枚 5ターンのあいだ防御点2倍/1回限り
・《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石 金貨40枚 2ターンのあいだ1名に魔法防御15点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(戦士L3) 金貨100枚 MR85防10/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(盗賊L3) 金貨100枚 MR55防2・《死の刃》《開け》《そこにあり》《いだてん》《耐えよ》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り
・雇い人(魔術師L3) 金貨100枚 MR35・《L3これでもくらえ!》《ないことに》《いだてん》《凶眼》《炎の嵐》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練1:金貨50枚/(これでもくらえ、死の刃、開け、そこにあり、ないことに)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)
・魔術訓練2:金貨80枚/(いだてん、凶眼、炎の嵐、耐えよ、わたしを守ってあなたを守って)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
〈大断崖〉山間のフョードル村からの救援要請に継続して対処にあたる。
地元の部族から精霊の祭壇として祀られている旧い神殿は、どうやら悪意を持つ何者かによって占拠されているようだ。
未確認情報ではあるが〈熊神教団〉の関与の可能性もある。ベアカルトはカザン帝国に公然と反旗を翻す不逞の輩。見つけ次第、躊躇せず放逐せよ。
探索には〈狼の部族〉から呪術師キース、〈狐の部族〉から女戦士オードリーが同行する。
脅威予測)中
報酬)中


B:
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎えた。
「おお、貴様ら。無事で何よりだ。報告は聞いているぞ」
「我ら西方エルフはカルドゥニアとともに〈竜塚〉へ向かう。森のあるじのお言葉が気にかかるゆえな」
ギルサリオンを横目に、ガガック兵長が言葉を続けた。
「浄化した遺跡の警護はレックス砦で引受ける事となった」
「諸君らの助力も願いたいところだが……」
(下記より選択して下さい)
・西方エルフとともに〈竜塚〉へ向かう
・浄化した遺跡の警護にあたる
脅威予測)中
報酬)中


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
貴様らあてに魔術師カンダックから伝言が届いているぞ。
「諸君、これを読んでいるという事は生きて帰ってきたのだろう。こちらも古代帝国ティグリアについて少し調べることができた。文献によると《七英雄》参の騎士の名はクリストフォルス。〈幻影遣い〉と呼ばれていたそうだ。次の階層には此奴が待ち構えているに違いない。私はいましばらく調査を続けたいので、スラムグリオン魔法学校を離れることはできない。無理はせず、慎重に進みたまえ。また何かわかったことがあれば連絡する」
第四階層へは、初の挑戦となる。事前情報がないため、一層の注意をして望むように。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/QYYZPZ8
*ご注意。今回からフォームURLが変更になっています。

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な際にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:2/9(日)24時まで

 *ep.11配信予定:3月中旬


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2019年12月8日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.9 No.2510

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T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.9

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from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
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事件の結末

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■事件A:5人出撃
レックス砦あてに、黒壇のメメコレオウスより言伝てがあった。
《諸君らに良い儲け話をくれてやろう。シャンキナルの森に生息するトゲボクという木の葉が研究で必要となった。木の葉1枚を金貨1枚で買い取ろうではないか。最低でも50枚ほど集めて来てほしい。それにトゲボクの根元には常に銀毛イタチも居るはず。我には無用だが、その毛皮は諸君らには良い追加報酬となるであろう》
トゲボクに関してはこのあたりに住むものは小さい頃から言い聞かされて育っている。すなわち、トゲボクには近づいてはならない!
無闇に近づくものは振動と熱を感知され、鋭い麻痺性の毒を持つ針状の葉を浴びることになるであろう。
脅威予測)低
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「コイツがあればトゲボクの野郎が攻撃すればするほどこっちの儲けになるって寸法さ。名付けて戸板作戦!ってな」
 赤毛の大男バラクが、木立の影で腰を下ろした一行の前で熱弁を振るっていた。
 戸板作戦。それは『体を何かで完全に隠して相手の葉をそれで受け止める』というもの。バラクは、自分が隠れられる位の戸板を数枚とそれを一枚に重ねるための釘と木槌、それに被せられる布を数枚、また戸板を腕で持つための盾用の革紐を準備していた。基本的にはその厚重ねした戸板に泥を塗った布を複数貼り付け、斜めに傾けて更に厚みをまして受け止めるつもりであった。
「なーに、この依頼に期限はねぇ、のんびりじっくり行こうぜ」
 バラクの言葉にドワーフ戦士クリフと戦士へーざぶろー、剣士スパイデイの三人が鷹揚に頷く。その横で軽薄そうな男ポル・ポタリアは余裕の笑みを浮かべながら上着の手入れをしていた。
「……ははは、だから諸君は甘いというのだ」
 不意に一行に声が投げかけられた。
「誰だ」
「天知る地知る我知る人知る……狩人のイェスタフとは俺様のことだ!」
 木立の影から大げさな身振り手振りで名乗りながら登場した痩せた男は、口上を終えると一行をじっと見つめた。
「なんだこいつは。知り合いか?」
 へーざぶろーが4人を見やると、全員が薄笑いを浮かべながら首を横に振った。
「おいおい、それはいくらなんでもひどいじゃないか、諸君」


 自称名狩人のイェスタフ曰く。トゲボクの葉は射出される前のものでなくては価値がない。なぜなら1度射出されると麻痺毒の成分が滲み出してしまうからだ。それではそこらの葉と全く変わらない。そんなものは黒壇のメメコレオウスは買い取らないだろう。
「だが戸板を使うというアイデアそのものは良いぞ。いい目の付け所じゃないか、ええ?」
 尊大な口調で物申すイェスタフを前にバラクは先を促した。こいつはこうして調子に乗らせておくくらいが丁度いいのだ。イェスタフは続けた。
「つまりだ、赤毛の旦那の作戦通り、1方向から接近して、そこを禿げ山にしちまうのさ。で、残った3方向から注意を引いているうちに、禿げ山になった方向から飛びついて、若芽をすべてむしっちまおうってのはどうだ」
「それなら儂の竜の牙が役に立つじゃろ。スパルトイには麻痺毒は効かんしの」
 クリフが竜の牙を放り投げ、竜牙兵スパルトイを呼び出した。と、ポルがニヤニヤ笑いを浮かべたまま上着を広げ、朗々と言葉を紡いだ。
「さぁさぁ、お立合い、ボクのジャケットを御覧じろ。取り出しましたこの伝統のジャケット、なんと飛来物除けが付与されてござる。パッと投げますれば、トゲボクが、ハラリハラリと落ちるってぇ寸法よ。……ってのも、どうだい?」
「最高じゃねえか。こりゃもう、うまくいく想像しかできねえな、諸君」
 イェスタフが高笑いをする横で、物静かな様子でスパイデイが木立の先のトゲボクを見つめていた。
(留守を守る子供たちに少しは楽をさせてやりたい……ここで一攫千金といきたいのですが……。)


「よう。聞いてるぜ、赤髪の勇者バラクの勲」
 戸板の影に潜みながら、イェスタフが傍らのバラクに語りかけた。
「かのカザンの金獅子と互角以上に戦い、膝を付かせたそうじゃねえか。すげえ奴だったんだな、お前さん」
「どこで聞いたか知らんが、ずいぶんと尾ひれがついてるようだな」
 バラクは肩をすくめて不承知の体を表した。
「いいや、俺は所用があってタリーマークにいたが、詩人どもが街角で新たな英雄の誕生と歌い上げていたぜ。なんでもこれからカサールを抜けてカザン市に向かうと言っていたな。こいつはカール・ブロンゾ大公の耳にだって入るかもしれんぜ?」
(北の大都市タリーマークに、〈ゲームの街〉カサールか。奴ら、うまくやってくれているようだな。これならカザンの首都に広まるのも時間の問題か……。)
 思案げな顔で首を捻るバラクの横で、イェスタフは高らかに笑い、背中をどんと叩いてきた。
「いやあ痛快痛快。今回もよろしく頼むぜ、勇者バラクさんよ」


 予定通り戸板の影に隠れてジリジリと進むバラクとイェスタフ、スパイデイに対し、クリフ、ポル、へーざぶろーは3方向に分かれて距離を取って待機していた。
「さあて……銀毛イタチのやつめはおるかの……」
 竜牙兵の陰に身を潜めたクリフが普段なく辺りに目を配った。
 銀毛イタチは体長50センチから80センチほどの小型の哺乳類で、しなやかで細長い胴体に短い四肢と、鼻先が尖った顔には丸く小さな耳を持つ。根元は黒いが先にいくほどキラキラと輝く見事な銀色の体毛が特徴であり、その毛皮は滅多に市場に出回ることはなく、それで作られたコートやマントは高値で取引されている。もともと個体数がそれほど多くない上に、普段は薄暗い森林の奥や洞穴の中に住んでおり、泥だらけで汚らしく、他のイタチやクロテンといった同種の動物たちと見分けがつきにくいためだ。
 銀毛イタチとトゲボクの関係は、クマノミとイソギンチャクの関係に非常によく似ている。すなわち、銀毛イタチはトゲボクを中心として生活することで外敵から身を守り、トゲボクはこのイタチを「飼う」ことで、イタチに釣られてやってくる獲物にありつく機会が得られる。また、その場で死傷した獲物の身体から湧き出る肉蛆をイタチに食べてもらえるので、それらの害虫が葉につくことを防げるというわけだ。
 銀毛イタチがなぜトゲボクに近づいても平気なのか、本当の理由はまだ解明されていない。一部の学者には小柄で軽いため近づいても振動が少ないことと、体表がいつも泥に覆われているため体温が若干低いからではないかと考えられている。
 視界をチラリとなにかがかすめ、クリフはにんまりとほくそ笑んだ。
「おるぞおるぞ、お宝じゃい」


 ギリギリまでトゲボクに近づいた戸板チームは、3方向に目配せした。ここから先は一瞬の勝負だ。
「いくぜ! 3、2……1。ゴー!」
 戸板が勢いよく前に進むと同時に、トゲボクがガサガサと音を立てて身じろぎし、熱と振動を感知し鋭い葉を大量に射出した。
「さぁ、どんどんと射ってきやがれや」
 戸板の支えをイェスタフに交代したバラクは、次の一手のために素早く魔法語を詠唱した。
「ようし、第二段階だ!」
 正面の戸板への葉の射出が弱まったタイミングで、3方向から各自は周囲に火のついた松明をバラ撒き、地面をドンドンと足踏みしはじめた。熱感知と振動感知の両面を撹乱しようという作戦である。
「竜牙兵、前に!」
「さてお立合い、目を見開いて御覧じろ。ソレッ!」
 トゲボクは周囲の反応に戸惑い気味に、散漫な様子で多方向に葉を射出し始めた。当然、既に葉をほぼ射ち尽くしている正面にはほとんど射出されない。
「もらったぁ!」
 《いだてん》で加速したバラクが素早く距離を詰め、トゲボクに飛び移った。そしてまるで鶏の羽根をむしるかのように、バッサバッサと手早く若芽をむしり取り、袋詰めしていく。
「ありゃまるで鶏肉屋の舞台裏だな……いいぞバラク!」
 へーざぶろーが声援を送った。バラクは片目をつぶってそれに答えると、周囲に言葉を返した。
「もうすぐ終いだ! お土産を確保しろよ!」
「イヤッッホォォォオオォオウ〜〜〜〜〜!」
 奇声を上げたポルが《いだてん》で加速し、頭を出した銀毛イタチをトゲボクの足元をすり抜けながらかっさらった。


「ナハハハ。どうですこのお手並み! もっと褒めていいんですよ。ナーッハッハッハ」
 ポルは両脇に銀毛イタチを一匹づつ抱えながら、高笑いしていた。
「巣穴にはもう少しいそうじゃがなぁ」
 クリフは名残惜しそうに背後のトゲボクを振り返った。
「いや、必要なときに必要なだけ。狩り尽くすのはよしましょうよ」
 スパイデイは巣穴から覗く小さな頭に、ふと家族を連想しつつ、言葉を返した。
「ああ、さすがにもう疲れた。これで十分だろ!」
 バラクが身体に突き刺さった小さな棘を払いながら声をかけた。その横でへーざぶろーも同意の体で頷いている。
「さぁ凱旋だ! 諸君、大儲けの記念に峡谷の山猫亭で一杯やるとするかね」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
クリフ
スパイデイ
へーざぶろー
ポル・ポタリア

→《なんと。よくやったな。これが約束の金貨だ》
トゲボクの木の葉は数えると414枚あった。つまり金貨414枚相当。イェスタフを入れて6名で均等に割れば金貨69枚相当。
そこへバラクが金貨の代わりの品をもらうことは可能かとメメコレオウスに尋ねた。メメコレオウスは少し思案して提示した。
《よかろう。各自取り分の代わりに、好きなものを選ぶが良い》

■メメコレオウスの報酬として、全員、下記から好きなものを1つ選択して下さい。
・金貨で受け取る:金貨69枚
・《教え》:《メメコレオウスの黒き礫》(敵5体に魔法ダメージを6点ずつ与える/1事件に1回使用可能)
・《教え》:《メメコレオウスの黒き毒針》(敵1体に毎ターン魔法ダメージ10点/1事件に1回使用可能)
・《炎の壁》の呪文石(幅6m・高さ4mの炎の壁を召喚。通り抜ける者は20魔法ダメージ)
・《魔神の盾》の呪文石(15ターンのあいだ防御点3倍/1回限り)
・《L3メメコレオウスの黒き毒針》の呪文石(魔法ダメージ30点+毎ターン魔法ダメージ10点)
・スパイダー・ベノム1瓶(3回分・1回3ターン有効)(麻痺毒。毒が入った相手は5ターンのあいだ攻撃力が1/2)
・魔封じの首飾り(魔法防御+5)
・身代わりの依代(1ターンに受けたダメージを全て身代わりとして受け止め、砕け散る)

→銀毛イタチはレックス砦のザルダック商店が1匹金貨60枚で買い取ってくれた。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件B:10人出撃
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎える。
「調査報告を総合すると、奴らの狙いはおそらくここだ」
「シャンキナルの森の、聖地の中の聖地。いにしえの偉大なるエルフ王ベリエンベールの墳墓」
司令室に集まった者たちの間にざわめきが漏れる。
「聖なる鳥セマルグルの眠りを妨げてはならぬ」
ギルサリオンは毅然とした表情で口にすると、ガガック兵長に向き直った。
「ガガック殿、共同戦線を願いたい。私は都に戻り手勢を率いて墳墓を包囲する。レックス砦の精鋭で突入部隊を編成して頂き、呼応して制圧したい」
「いいだろう」
ガガック兵長は鷹揚に頷くと、君たちに向き直った。
「志願するものは一歩、前に出よ!」
脅威予測)中
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 シャンキナルの森の奥深く。普段は狩人とて敬遠して足を踏み入れない、静謐な遺跡。西方エルフが崇める英雄、いにしえのエルフ王ベリエンベールの墳墓である。森の木立を影に、物音を殺して潜む一団の姿がそこにあった。鋭い目つきで遺跡を眺める隊長格のエルフの横に、斥候を終えた偵察兵のニンツと盗賊カーモネーギーが控えていた。
「遺跡の内部はいま話したとおり。概ねアンタが言っていたのと変わりはないようだ」
 ニンツの報告に、隊長ギルサリオンは鷹揚に頷く。
「術士のダンナは?」
「アルヴェルディアは他の遺跡の浄化に向かわせた。……アンドレアだったか。奴の提案にも一理あると思ったのでな」
(今回重要なのは奴らを倒すことではなく、奴らの目的を完遂させないこと。そうだろう)
 いつも穏やかそうな笑みを絶やさないアンドレアが、めずらしく正面からギルサリオンに提言した言葉が思い出された。
「定命の者にしては尊大な物言いではあるが、聞く価値はある」
「森の守り……ねえ」
「そう、森の守りを高めておくに越したことはないからな」
 半信半疑の様子のニンツの言葉を、"片耳の"マロウズが引き継いだ。
「で、そのアンドレアは」
「一緒じゃなかったのか、ニンツ」
 マロウズが怪訝そうな顔で問いかけた。傍らのカーモネーギーも不安そうな顔で首を振った。
「いやかなりデカい遺跡だったからな。手分けして捜索してたんだ。てっきり先に帰ってるのかと思ったんだが」
「そうか……」  
「おおい、いつまで待機しとるんじゃ。日が暮れちまうぞい」
 老兵メックリンガーがせわしない様子で声を上げた。その隣で道具の手入れを行っていた赤毛の盗賊エミリアも不機嫌そうな顔で同意の様子を表した。確かに、このままここに大人数で潜み続けているわけにもいかない。
 めずらしく落ち着かなさげに大剣の素振りをしていたソーグも手を止め、カエル人サマ、寡黙な戦士ヘルト、東洋風の戦士デュラルも近づいてきた。全員が緊張感のある表情でギルサリオンとマロウズを見つめた。手勢のほとんどを術士とともに遺跡の浄化に向かわせたギルサリオンは、お前が決めろとばかりにマロウズを見やった。マロウズは全員を見回し、一拍おいて宣言した。
「突入する」
(……アンドレア、無事だといいが)


「途中の分岐をすべて調べられたわけじゃないけど、いくつかは目印を付けておいたよ」
 魔力によるものか薄く発光する石壁を指し示しながら、カーモネーギーが後衛を振り返って小声で伝えた。既に何度か分岐路を通り抜けて来ている。
「玄室やそこに繋がる通路が無数に張り巡らされている。控えの間、近衛の間、王妃の間を抜けて、最も奥が王の間だ」
 隊長ギルサリオンが冷ややかな口調を崩さず答えた。
「くれぐれも慎重にな。どんな罠が仕掛けられているかわからん……」
 マロウズが目先の分岐路を見つめながら、珍しく不安げな声でつぶやいた。
「大丈夫。とりあえず、そこにはなにもない」
 エミリアの手から粉々になった《そこにあり》の呪文石がこぼれ落ちた。


 分岐路を何度も右へ左へ折れて進む。無言の圧力の中、足音だけが響き渡る。
「やれやれ……一体どんな仕掛けでいつから光ってやがるんだか」
 ニンツは不気味に発光する壁に手を這わせながら誰に言うともなしに呟いた。
「千年の昔より今に至り、そしてこれからも、とこしえにな」
「……そうかよ。じゃあ俺やお前の爺さんの爺さんが生まれるよりも前からってこったな」
 ギルサリオンがしばしの沈黙のあと、重い口を開いた。
「丁度良い機会だ。貴様ら帝国人にお伽噺をしてやろう」
 そうして指し示された玄室の壁一面に、古代の壁画が描かれていた。

……
数千年の昔、この地に現れた邪悪なる不死者が暴虐の限りを尽くした。不死身のコシチェイと渾名された老人はその名の通り、切られても毒を飲んでも寿命でさえも死ななかった。シャンキナルの森を治めるエルフの長老たちでさえ、コシチェイの前には為す術もなかった。そうして長い時が流れた。
時のエルフ王、偉大なる英雄ベリエンベールがついに立ち上がった。ベリエンベール王は西方エルフの従者とともに、大冒険の末についにコシチェイの秘密を突き止めた。彼の者の不死の秘密、それは魂と身体を分ける秘術にあったのだ。隠されたコシチェイの魂は、針の先端にあり、その針は卵の中に、その卵はアヒルの中に、そのアヒルはウサギの中に、そのウサギは鉄の箱の中に、その鉄の箱は緑の樫の樹の根元に埋められ、それは大洋に浮かぶ孤島に隠されていた。ベリエンベール王は苦難の末、それを見つけ、盗み出した。
しかしいかな偉大なるベリエンベール王でも、神の如き力を持つ不死者の魂を完全に消し去ることは叶わなかった。そこでベリエンベール王はその魂をシャンキナルの森の守り神、聖なる鳥セマルグルに捧げ、セマルグルはその魂を7つに分けて森に封印し、自らも眠りについた。
……

「長い歴史の間に、コシチェイの封印は何度も解かれたが、その度に我ら西方エルフの手によって封印が成された」
 隊長ギルサリオンの声が玄室に響き渡った。
「それがどうしたってんだ。そんなお伽噺はここいらのもんなら誰だって知ってらあ」
 ニンツが食って掛かった。
「まだわからぬか。貴様ら人間がマリオナルシスと呼ぶあの屍人使い……あれこそがコシチェイよ」
「なんだと」
「100年前のオーバーキル城での戦にて、我ら西方エルフはカザンの女帝レロトラーと手を組み、彼奴を再度封印することに成功した。ふん、さすがの死の女神もあの不死人には手を焼いたと見える」
 ギルサリオンの話は終わり、沈黙が辺りを支配した。
「やれやれ、そこまでご存知とはね。西方エルフを侮りすぎたか」
 抑揚のない冷たい声とともに、闇から黒衣に身を包んだ男が一人姿を現した。
「エリファス……!」
「正直、邪魔なんですよね、皆さん方は」
 屍人使いエリファスは右手に握った杖を軽く振りながら魔法語を詠唱した。
「常闇の国より死せる同胞、我が求めに応じ馳せ参じよ……《やつらの骨》!」
 玄室の石棺の蓋が重い音とともに開き、中から古めかしい装束を身に纏った骸骨が起き上がった。
「おのれ……古代の祖霊を愚弄するか、貴様」
「ははは。偉大な英雄も罪人も、死ねばただの屍。二度目の生をマリオナルシス卿の民として働いてもらいますよ」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:マロウズMR45防5、ヘルトMR40防5、デュラルMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、エミリアMR30防5、カーモネーギーMR30防10、メックリンガー老MR30防5、サマMR20防5、魔術師ヴェルナーMR25
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、隊員MR30*6
敵:屍人使いエリファスMR100防5、古代エルフ骸骨兵MR60*6

「一人かよエリファス。子守りの姐さんはどうした」
「そちらこそ、えらく大軍でお出ましじゃあないですか」
 黒衣の屍人使いと実体化した骸骨兵を挟んで、ジリジリと間合いを計りながら、ニンツは小声で傍らのギルサリオンに声をかけた。
「右の通路から先に行け。 俺たちは後から追っかける」
「なんだと」
「こんなところで全員が足止めされるわけには行かねえだろが。お前なら正しい道順もわかってんだろ、隊長」
「しかし貴様」
「行けよっ!」
 ニンツはギルサリオンを押しのけ、前線に飛び出した。ギルサリオンはその背中を見つめ、手早く配下に指示を出した。西方エルフの一団が迅速に離脱する。
 通路に姿を消した西方エルフの一団にちらりと目をやりながら、屍人使いエリファスは魔法語を詠唱した。
「原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」
 *エリファス《炎の嵐》詠唱。
 *ニンツ《ないことに》詠唱。エリファスの《炎の嵐》を無効化。
「もうその手は飽きたぜ! エリファス!」
「お返しダ」
 *サマ《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全員に20魔法ダメージ!
 *魔術師ヴェルナー《凶眼》詠唱。ヘルトの攻撃力*3。

1ラウンド:PC【381】 VS 敵【353】 /敵側に28ダメージ!(エリファス80、古代エルフ骸骨兵A36、B36、C36、D36、E36、F36)

「このあともう一戦……そっちが本命だ。どこまで手の内を温存できるか……」
「魔術師さんよ、援護頼んだぜ」
「ワシが第4次オーバーキル城攻防戦の勇者メックリンガーであーる!」

 *エリファス《凶眼》詠唱。
 *エミリア《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《凶眼》を無効化。
 *魔術師ヴェルナー《L2これでもくらえ!》詠唱。古代エルフ骸骨兵Fに40魔法ダメージ! 骸骨兵F、粉砕。

2ラウンド:PC【313】 VS 敵【288】 /敵側に25ダメージ!(エリファス80、古代エルフ骸骨兵A31、B32、C32、D32、E32、F0)

 *エリファス《L2これでもくらえ!》詠唱
 *カーモネーギー《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《L2これでもくらえ!》を無効化

3ラウンド:PC【306】 VS 敵【283】 /敵側に23ダメージ!(エリファス80、古代エルフ骸骨兵A27、B28、C28、D28、E28、F0)

「ここだ。ここで決めるっ」
 *ソーグ《いだてん》詠唱。
 *ソーグ《凶眼》の呪文石を使用。攻撃力*3。
「ええい、そうやすやすと……!」
 *エリファス《のろま》詠唱。
 *ヘルト《ないことに》詠唱。エリファスの《のろま》を無効化。

4ラウンド:PC【474】 VS 敵【281】 /敵側に193ダメージ!(エリファス52、古代エルフ骸骨兵A0、B0、C0、D0、E0、F0)

 ソーグは鬼神の如き素早さで骸骨兵を薙ぎ払い、その勢いのまま大剣を大上段に構えて振り下ろした。渾身の一撃をまともに食らって、エリファスは血しぶきを撒き散らしながら大きくよろめいた。
「ちっ、ここまでか。だが時間は十分稼いだ」
 エリファスは苦虫を噛み潰したように吐き捨てると懐から一掴みの宝石を取り出し、床に叩きつけた。俄に立ち上った黒煙の中から黒い獣が這い出してきた。煙に紛れ、エリファスは素早く後退する。

増援:ブラックハウンドMR40*3
 *エリファス撤退。

5ラウンド:PC【315】 VS 敵【111】 /敵側に204ダメージ!(敵全滅)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「休んでる暇はない。追うぞ」
「わかっとるわい! 年寄りをそう急かすでないわ」
 息を整える暇もなく、一行はエリファスの後を追う。石畳に残された血の跡を辿り、いくつかの通路と玄室を通り抜けると、やがてこれまで通り抜けてきたよりも遥かに大きく遥かに装飾にあふれる玄室が広がっていた。目の前によろめきながら辿り着いたであろうエリファスの姿が見えた。
「遅かったねえ。この森で新たな血が大量に流されたおかげで、封印も随分簡単に解くことができたよ」
「エルファニ!」
「みっともないねえエリファス。そんなんだから何百年経ってもマリオナルシスさまに叱られるのさ、アンタは」
 真紅のローブを身に纏った女、屍人使いエルファニと屍人兵の軍勢が玄室に散開していた。荒い息をついたエリファスが味方に合流し、壁にもたれかかった。対する西方エルフの一団は全身傷だらけになって膝をついていた。
「不覚……彼奴の魔力を少しは消耗させる事はできたが……このざまよ」
 全身を焼け焦げと凍傷に覆い尽くされた隊長ギルサリオンが、血反吐を吐きながら一行を見やった。その配下のエルフたちの半数は既に息をしていなかった。マロウズはちらりとその有様を見やると目を伏せた。
「……もういい。あとは任せろ」
「はっ、カッコいいじゃないのさ。惚れるねえ。さぁ、おいでよお!」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:マロウズMR45防5、ヘルトMR40防5、デュラルMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、エミリアMR30防5、カーモネーギーMR30防10、メックリンガー老MR30防5、サマMR20防5、魔術師ヴェルナーMR25
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR30/60防5、隊員MR15/30*3
敵:屍人使いエルファニMR120防5魔防10、屍人使いエリファスMR52/100防5、屍人兵MR80*8

「総力戦じゃな」
「爺さん、無理すんなよ」
「ふん、若造が。笑わせるわい」

 *マロウズ、ヘルト、ギルサリオン《死の刃》詠唱。攻撃力*2。
 *カーモネーギー《いだてん》詠唱。2回行動。
 *ニンツ、異界獣の黒曜石使用。MR40ブラックハウンド召喚。
 *エミリア、竜の牙使用。MR30スパルトイ召喚。
 *魔術師ヴェルナー《凶眼》詠唱。ニンツの攻撃力*3。
「天を統べる御使いたる竜の息吹、煉獄より木霊する呪詛の声、現し世と隠り世の狭間より放たれよ……《地獄の爆発》!」
「原祖たる太陽の灼熱を用いて、我が敵を打ち倒す焔よ来たれ……《炎の嵐》!」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *屍人使いエリファス《炎の嵐》詠唱。
 *ソーグ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
 *メックリンガー《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《炎の嵐》を無効化。
「せいぜい無駄な魔術を使っていろ」
「こんなもの昔の戦では当たり前じゃい」

1ラウンド:PC【567+147】 VS 敵【744】 /PC側に30ダメージ!(マロウズ45、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エミリア30、カーモネーギー30、メックリンガー老30、サマ20、魔術師ヴェルナー23、隊長ギルサリオン30、隊員A13、B13、C13)

「くっそ……これでも互角かよ」
「怯むな。まだ手はあるよ」
 怖気づいた様子のカーモネーギーを横目に、エミリアが懐から何かを掴みだした。横に並ぶカエル人サマも小さく頷き懐に手を入れた。カーモネーギーがはっとしてそれに呼応する。
 *サマ《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全員に20魔法ダメージ!
 *カーモネーギー《炎の壁》の呪文石を使用。出現した炎の壁により屍人兵を前衛と後衛で分断。
 *エミリア、炎の石を使用。敵前衛に合計31魔法ダメージ!
「へえ、面白いことするじゃないのさ」
「エルファニ、油断するな」
「構うこたない、前進!」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *屍人使いエリファス《L2これでもくらえ!》詠唱
 *魔術師ヴェルナー《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
 *ニンツ《ないことに》の呪文石を使用。エリファスの《L2これでもくらえ!》を無効化

2ラウンド:PC【402+104】 VS 敵【408】 /敵側に98ダメージ!(エリファニ108、エリファス25、屍人兵A49、B49、C49、D49/【分断】E60、F60、G60、H60)

 後衛の屍人兵が炎の壁をものともせずに行軍する。業火に身体を焼かれ、さながら地獄の亡者の様相である、
「残念ねえ。こんなチンケな炎じゃこいつらは止まらないよ」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *エミリア《ないことに》の呪文石を使用。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「イーゼルヴァンの名において命ずる《眠れ》!」
「ふん、小賢しい」
 *サマ《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。
 *エリファス《ないことに》詠唱。サマの《イーゼルヴァンの黒き夢》を無効化。
「そのような低級な魔術が通用するとでも……」
「馬鹿メ」
「なに?」
 *ニンツ《これでもくらえ!》詠唱。エリファスに20魔法ダメージ!
「ぎゃああああ」

3ラウンド:PC【408+95】 VS 敵【592】 /PC側に89ダメージ!(マロウズ44、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ34、エミリア29、カーモネーギー30、メックリンガー老29、サマ19、魔術師ヴェルナー18、ブラックハウンド35、スパルトイ25、隊長ギルサリオン30、隊員A8、B8、C8)

「エリファス、この間抜け! しょうがない、ここは引きな」
「ああ……すまない」
 よろめきながら後方へ下がろうとするエリファスと入れ代わりに、後衛の屍人兵が1体、エルファニに近づいた。
「なんだい、アンタ」
「届け物だ。ゴント村の男から預かった『復讐』……受け取ってもらうぞ」
 黒の剣が一閃され、石畳に屍人使いの左手が転がった。炎に焼け焦げたぼろ布をめくり変装を解いたアンドレアが鋭い目でエルファニを睨みつけた。
 エルファニはたまらず悲鳴を上げ、失った左手を抑えながら悶え苦しんだ。それを好機と見たデュラルが懐に手を入れた。
「……変身!」
 *デュラル、熊神石を使用。ワーベア化→MR+30
 *デュラル《凶眼》詠唱。攻撃力*3。

4ラウンド:PC【532+96+90】 VS 敵【579】 /敵側に188ダメージ!(エリファニ93、エリファス5、屍人兵A28、B28、C28、D28、E19、F19、G19、H19)

 瞬時に大熊と化したデュラルが激しく突進した。エルファニは魔法語を口の端に上らせたが、左手を失った状態では詠唱も叶わず、デュラルの体当たりと噛みつきを首元に受けて血を吐きながら絶叫した。
「離せえええ! 離すんだよお」
 エルファニは肩口に噛み付いた大熊デュラルを振りほどこうと、鮮血にまみれながらもがき苦しんだ。
「エ、エルファニ」
 背後に気を取られたエリファスの隙をヘルトは逃さなかった。素早く突き出した右手から、炎の嵐が巻き起こり、エリファスの全身に業火が襲いかかった。
「グワァー」
 天井まで届こうかという炎がエリファスの身体を焼き尽くす。ヘルトは粉々になった呪文石の欠片を投げ捨てながら呟いた。
「……切り札を見せるなら、更に奥の手を持て、とな」
 ごろりと消し炭になった身体が転がった。
「マ、マリオナルシスさまぁ〜〜〜〜」
 エルファニは普段の余裕をかなぐり捨てて絶叫した。
「エルファニ……せいぜい地の底でゆっくり眠ってくれや」
 ニンツが短剣を握り直し、首を跳ねるためにゆっくりと近づいた。と、その時。
 中空に闇の渦が巻き、辺り一帯を底冷えする冷気が包んだ。
 一行は金縛りにあったように動けなかった。そして渦からずるりと漆黒の腕が這い出し、屍人使いエルファニの身体を鷲掴みにした。ぐったりとしたエルファニは焦点の定まらぬ目で石畳に転がるエリファスの死体を見ながら小さく呟いた。
「可愛そうなエリファス。もう一度マリオナルシス卿に作り直してもらわないとねえ……」
 刹那。漆黒の腕はそのままエルファニを闇の渦に引きずり込んだ。


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
"片耳の"マロウズ →戦闘後の探索で《そこにあり》を詠唱。屍人使いエリファスの遺品を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。
ヘルト →《炎の嵐》の呪文石を使用。戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。屍人使いエリファスの遺品を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。
デュラル・アフサラール →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。屍人使いエリファスの遺品を発見。屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)を入手した。
偵察兵のニンツ →異界獣の黒曜石、《ないことに》の呪文石を使用。
ソーグ →《凶眼》の呪文石を使用。
エミリア →《そこにあり》の呪文石を2つ、《ないことに》の呪文石を2つ、炎の石を使用。戦闘後の探索で、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)を入手した。
カーモネーギー →《炎の壁》の呪文石を使用。戦闘後の探索で《そこにあり》を詠唱。屍人使いエリファスの遺品を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。
メックリンガー老 →《ないことに》の呪文石を使用。
サマ →《炎の嵐》の呪文石を2つ使用。
アンドレア →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。古代の宝冠(金貨40枚相当)

→沈黙があたりを支配していた。屍人使いエルファニの左手は所在なげに蠢いていたが、やがて力尽き動きを止めた。アンドレアがそれを踏みつけると粉々に崩れ去った。
「この遺跡を再度封印する。浄化のためにシャンキナルの都から術士たちを呼び寄せねばならん」
手負いの隊長ギルサリオンがそう宣言した。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件C:4人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
3階の魔獣の住処たる密林にて、天空に向かってそびえる古代樹の調査が途中となっている。
次の階層への手かがりを得ることを最優先とせよ。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

「うわぁー。これが噂の古代樹ってやつネ!」
「こら、勝手に先に行くな」
「塔の中に空もあるなんて、すごいネ〜」
 屋内にあるとは思えぬ密林と、その中央にそびえる古代の巨木。一行はもう何度目かの探索となる、巨木の幹の周囲を螺旋を描いて登る、いわば樹の道を言葉少なげに進んでいた。先頭を進む東洋風の少女シャオリンと若きドワーフ戦士ヤスヒロンを眺めながら、無敵の万太郎は横に並んで歩いている雇い人、魔術師カンダックに話しかけた。
「魔術師殿。確約もない報酬の申し出を飲んでもらってすまないな」
「構わんよ。もし何も手に入らねば、貴公のその古代の宝物を頂けるのだからね」
 魔術師カンダックは悪戯めいた目つきで含み笑いを返した。視線の先には万太郎の右手にはめられた古めかしい指輪が光っていた。
「……ま、そうならないように、何か見つけますよ」
 苦笑と不安がないまぜになったような表情で万太郎が小さく答えた。
「万太郎隊長! 魔術師殿!」
 ヤスヒロンが鋭い口調で二人を呼んだ。一行の前には、古代樹の幹に精密に彫り込まれた彫刻壁画が広がっていた。魔術師カンダックは一瞥すると一歩前に進み出た。
「ああ……上位エルフ語だね。任せ給え」
「また魔術師戦争時代の代物か?」
 後ろから万太郎に並んだカエル人の戦士ヴェルサリウス27世が、問いかけた。
「で、あろうね」
 魔術師カンダックは彫刻壁画に忙しく目を走らせながら、背後の二人に答えた。しばしの沈黙の時間。こうなると残された面々は手持ち無沙汰となり、思い思いに腰を下ろすと荷物を広げて野営の準備を始めた。万太郎とヴェルサリウスは軽く相談し、それぞれのドールを偵察に向かわせた。


「どうやら弐の騎士とやらは、かの《狂える魔法使い》ルーポの直弟子にあたるようだね」
 しばらく時が過ぎたあと、不意に魔術師が言葉を発した。一行はその周囲に集まって耳をそばだてた。魔術師カンダックが指し示した壁画の部分には、大量の人形に魔術で命を吹き込む弐の騎士と、それに導きを与えるかのような宮廷魔術師の姿が描かれていた。

……
太古。カザン帝国が建国される約4万6千年の昔のこと。
この地、太古の街道〈グレート・ロード〉の付近一帯に君臨し《虎の王》と称された覇王ガイウス。
元来、上位エルフ語で《矢》を表す言葉《Tigris》は、転じて矢のように速く俊敏に動く獣=虎の語源となった。
その国は人々から虎の王の治める帝国《ティグリア》と呼ばれていた。
覇王ガイウスは麾下にそれぞれ特異な力を持つ近衛騎士を5人従え、近隣諸国を併合し帝国の領土を拡大した。
その覇王の権勢を右腕として支えたのが《狂える魔法使い》とあだ名され諸国から忌み嫌われていた宮廷魔術師ルーポであった。
ルーポは禁忌とされた邪悪な古代魔術を駆使し、従わぬ近隣諸国に毒と呪いを蔓延させ、煉獄から召喚した悪鬼の軍勢で国土を蹂躙した。
そのような事は露と知らない帝国の民は、戦の度に凱旋する覇王ガイウスと5人の近衛騎士、そして宮廷魔術師ルーポを讃え《七英雄》と称した。
……

「……と、まぁこんなところか。無論、壁画には七英雄を讃える内容しか記されてはいまいがね」
「魔術師殿は、いったいどこでそのような知識を?」
「呪われた古代帝国の覇王の逸話は、私も調べていたことがあってね。コースト市のスラムグリオン魔法学校の大図書館の歴史書を紐解けば、幾多の研究者の記述が散見している」
 魔術師カンダックは肩をすくめながら、フードの奥で薄く笑みを浮かべた。
「センセ! それで?」
「ああ、人形遣いとされる、弐の騎士ベルナルドゥスとやらの力はどうやら《狂える魔法使い》ルーポ直伝の技のようだ」
「その技を破る方法かなんかは書いてないんですかい」
「さて、そこまでは……ね」
 誰ともなしに一行は上空を見上げた。沈黙の帳が降りていた一行の傍に、先行して偵察に向かっていたバードドールが緩やかに滑空して舞い降りた。
《あるじ、この先にまた古き祠があるようです》


 下層で見たエルフの木像を祀った祠と同様、古代樹の幹をくり抜いた空間に、ドワーフの姿を象った木像が5体並んでいた。山の妖精族ドワーフは思い思いの道具を手に、静かに立ち尽くしている。一行は厳かな空気を感じ、口をつぐんでいた。と、そこに甲高い声が響き渡った。
「クカカカカ。ようやくこの階層までやってきたか。遅かったなぁ」
 一陣の風とともに塵芥が吹き付けてきた。ヤスヒロンは身体にまとわりつく粉塵を吸い込み、たまらず咳き込んだ。嘲弄するかのような笑い声とともに風は吹き抜け、一行の背後の上空で、塵が尖った耳に長い尻尾を持つ妖魔の姿に像を結んだ。
「間抜けどもめに、弐の騎士さまの手を煩わすまでもないわな。おれが相手をしてやるよ」
 塵悪魔がヒュウと口笛を吹き鳴らすと、祠に整然と並んでいたドワーフの木像が緩やかに動き出した……。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR25防5、バードドールMR30、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR35、シャオリンMR45防5魔防5、ヤスヒロンMR30防5、魔術師カンダックMR25
敵:ドワーフ木像MR60防3*5

 *先制射撃:ハンタードール【29】/ドワーフ木像Eに29ダメージ!(ドワーフ木像A60、B60、C60、D60、E34)
 *魔術師カンダック《L2これでもくらえ!》詠唱。ドワーフ木像Eに40魔法ダメージ! ドワーフ木像E、粉砕。

1ラウンド:PC【204】 VS 敵【219】 /PC側に15ダメージ!(万太郎25、バードドール28、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール33、シャオリン45、ヤスヒロン30、魔術師カンダック23)

2ラウンド:PC【209】 VS 敵【215】 /PC側に6ダメージ!(万太郎25、バードドール27、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール32、シャオリン45、ヤスヒロン30、魔術師カンダック22)

 *魔術師カンダック《凶眼》詠唱。万太郎の攻撃力*3。
 *ヤスヒロン、古代帝国の杖を使用。《炎の嵐》発動! 敵全員に20魔法ダメージ!

3ラウンド:PC【235】 VS 敵【170】 /敵側に65ダメージ!(ドワーフ木像A26、B27、C27、D27、E0)

「クケケケ。ちっとは腕を上げたみたいじゃねえか。いいぜいいぜ。もっとこぉい!!」
 塵悪魔の叫び声とともに、上空からもはや聞き慣れた大きな羽音が聞こえてきた。

増援:翼竜 MR60*2

4ラウンド:PC【191】 VS 敵【266】 /PC側に75ダメージ!(万太郎19、バードドール16、ヴェルサリウス27世19、ハンタードール22、シャオリン39、ヤスヒロン24、魔術師カンダック12)

「まずいヨ……このままじゃ……」
「……いいや、こんなところで終わらせない」
 万太郎は小さく呟くと懐に手を入れた。それを目にしたシャオリンとヴェルサリウスが呼応する。

 *万太郎《炎の嵐》の呪文石を使用。敵全員に20魔法ダメージ!
 *シャオリン《死の刃》詠唱。攻撃力*2
 *ヴェルサリウス27世《イーゼルヴァンの黒き夢》詠唱。翼竜B、昏睡。

5ラウンド:PC【211】 VS 敵【168】 /敵側に43ダメージ!(ドワーフ木像A1、B3、C3、D3、E0、翼竜A33、B33(昏睡))

 *万太郎、古代帝国の指輪を使用。《凶眼》発動! 攻撃力*3

6ラウンド:PC【216】 VS 敵【146】 /敵側に70ダメージ!(ドワーフ木像A0、B0、C0、D0、E0、翼竜A22、B22(昏睡))

7ラウンド:PC【169】 VS 敵【41】 /敵全滅

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「ウヒャヒャ。こいつはなんとまぁ。ようし、こうなりゃ全軍集合だ。どんどんいくぜぇ」
 一行は満身創痍の状態で塵悪魔の軽口を耳にしていた。その時、天にさっと暗雲が立ち込めた。
《誰の命のつもりだ》
 重い冷ややかな声が辺りに響き渡った。ふざけ半分の態度を取っていた塵悪魔の様子が一瞬で凍りつく。
《下がれ。塵悪魔ふぜいが偉大なる陛下の軍勢をなんと心得るか》
「ヴェ、ヴェルナルドゥスさま!」
《招かれざる客人よ。更に上の階層で待っておるぞ》
 厳かな声が響き渡るとともに、突風が吹き上げ、塵悪魔を遥か上空に吹き飛ばした。
 甲高い悲鳴が消え失せたあと、あたりをまた沈黙が支配した。
「ちくしょう……また出直しだ」
 膝をついたまま、万太郎がそうつぶやいた。


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎 →《炎の嵐》の呪文石を使用。
ヴェルサリウス27世 →戦闘後の探索で古代帝国の宝珠を使用。《そこにあり》発動。隠された財宝を発見。《L3これでもくらえ!》の呪文石*2を入手。
シャオリン →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。炎のガントレットを入手。
ヤスヒロン →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。《魔神の盾》の呪文石*2を入手。

→帰還前にドワーフ像の祠を探索。祠の奥、古代樹のウロから隠された財宝が見つかる。


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☆ランキング

1位:
エミリア/MR30防5
+金貨50枚、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)
→(所持品:金貨55枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《開け》の呪文石*3、《そこにあり》の呪文石*1、《ないことに》の呪文石*4、奇跡的な回復薬*2、竜の牙、熊神石の破片、屍人使いエルファニの指輪(《L3これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能))

デュラル・アフサラール/MR40防5
+金貨50枚、屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)
→(所持品:金貨100枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、《ないことに》の呪文石、熊神石、身代わりの依代、屍人使いエリファスの杖(《L2これでもくらえ!》/1事件に1回使用可能)、呪文:《凶眼》)

3位:
ヴェルサリウス27世/MR20防10魔防5
+金貨20枚、《L3これでもくらえ!》の呪文石*2
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、古代帝国の宝珠(《開け》《そこにあり》《ないことに》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《開け》の呪文石、《L3これでもくらえ!》の呪文石*2、奇跡的な回復薬、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

ヤスヒロン/MR30防5
+金貨20枚、《魔神の盾》の呪文石*2
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】、高品質な防具【首、腕など急所を部分的に鉄板で覆った鎖帷子】、古代帝国の杖(《L3これでもくらえ!》《炎の嵐》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石*2、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

5位:
ヘルト/MR40防5
+金貨40枚、異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)
→(所持品:金貨55枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《厄払い》の呪文石、異界獣の黒曜石、呪文:《死の刃》《ないことに》)

カーモネーギー/MR30防10
+金貨40枚、異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)
→(所持品:金貨90枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬、異界獣の黒曜石、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)

7位:
アンドレア/MR55防5
+金貨50枚、古代の宝冠(金貨40枚相当)
→(所持品:金貨95枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、モンゴーのしるし、熊神石、炎の石、呪文:《これでもくらえ!》《いだてん》)

8位:
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨45枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬、身代わりの依り代、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)

クリフ/MR45防5
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨65枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、炎の石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

スパイデイ/MR30防5
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨75枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、高品質な防具 【鋼の鎧、楯セット】そこにありの呪文石*1、奇跡的な回復薬、熊神石の破片、身代わりの依代)

へーざぶろー/MR20
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨35枚、呪文:《死の刃》《そこにあり》《炎の嵐》)

ポル・ポタリア/MR30防5
+金貨20枚、メメコレオウスの報酬
→(所持品:金貨155枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》《いだてん》)

13位:
"片耳の"マロウズ/MR45防5
+金貨30枚、異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)
→(所持品:金貨40枚。黒き短剣、高品質な武器+2【チェーン・ソード】、高品質な防具【レザージャケット】、奇跡的な回復薬、異界獣の黒曜石、呪文:《死の刃》《そこにあり》)

シャオリン/MR45防5魔防5
+金貨10枚、炎のガントレット(《炎の嵐》《炎の壁》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
→(所持品:金貨70枚。高品質な武器+2【ヒョウ】、高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、奇跡的な回復薬*2、炎のガントレット(《炎の嵐》《炎の壁》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)、呪文:《死の刃》《ないことに》)

15位:
サマ/MR20防5
+金貨60枚
→(所持品:金貨135枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《魔神の盾》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)

16位:
偵察兵のニンツ/MR40防5
+金貨50枚
→(所持品:金貨50枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、奇跡的な回復薬×2、《ないことに》の呪文石、呪文:《これでもくらえ!》《ないことに》)

ソーグ/MR35防5
+金貨50枚
→(所持品:金貨60枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《ないことに》の呪文石、呪文:《ないことに》《いだてん》)

メックリンガー老/MR30防5
+金貨50枚
→(所持品:金貨55枚。高品質な武器【槍】、いにしえの胸当て、奇跡的な回復薬*2、ボンバの実*2)

無敵の万太郎/MR25防5
+金貨50枚(魔術師カンダックへの支払いに充てる *後払い60枚)
→(所持品:金貨20枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、古代帝国の指輪(《凶眼》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)《凶眼》の呪文石、バードドール(MR30、飛行可能))

■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

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☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《耐えよ》の呪文石 金貨40枚 5ターンのあいだ防御点2倍/1回限り
・《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石 金貨40枚 2ターンのあいだ1名に魔法防御15点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(戦士L3) 金貨100枚 MR80防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練1:金貨50枚/(これでもくらえ、死の刃、開け、そこにあり、ないことに)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)
・魔術訓練2:金貨80枚/(いだてん、凶眼、炎の嵐、耐えよ、わたしを守ってあなたを守って)から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
〈大断崖〉山間のフョードル村から救援の要請があった。
どうやら山あいにはるか昔からある旧い神殿が地すべりにやられたらしい。
普段は訪れるものも少ない場所だが、収穫祭までには復旧しておきたいそうだ。
ただしばらく放置していた隙に何者かが住み着いている恐れがある。
状況の調査と、もし怪物や野党の類がいれば排除してもらえないだろうか。
脅威予測)中
報酬)中


B:
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎える。
「諸君、先日の墳墓の決戦での助力に感謝する」
ギルサリオンが一礼する。ガガック兵長が言葉を続けた。
「しかしだ、屍人使いの一人を仕留めたとはいえ、奴らの目論見がどこまで達せられたのか不明だ」
「このところ森で目立った動きはない。残りの手勢も乏しくなったのか、さもなくば何か企んで息を潜めているのか……」
西方エルフ森林警備隊は、シャンキナルの都から呼び寄せた術士たちとともに、奴らに穢された遺跡の浄化と巡回を行うとのことだ。
手すきのものは協力して調査にあたるようにとガガック兵長から指示があった。
脅威予測)低
報酬)低


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
3階の魔獣の住処たる密林にて、天空に向かってそびえる古代樹の調査が途中となっている。
帰還した探索隊の報告によれば、弐の騎士との対決は間近だと思われる。
一層の注意をして望むように。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な際にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:12/22(日)24時まで

 *ep.10配信予定:1/26(日)


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
■今日の新聞に対するご感想はコチラ!
ぜひ、お叱りなど一言ご意見ください。m(_ _)m

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2019年10月27日日曜日

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.8 No.2468

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

T&T読者参加企画『カザン帝国辺境開拓記』 ep.8

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
from 水波流
月イチペースでお送りする、読者参加企画。
今回も総勢19名のご参加を頂いております。途中参加ももちろん大歓迎!

毎度の長文ですのでパソコンでご覧頂くのを推奨いたします。
もし携帯電話などで受信し、途中で切れたりしている場合は、下記バックナンバー保管庫からご確認をお願いいたします。
https://ftnews-archive.blogspot.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

事件の結末

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
■事件A:8人出撃
カーサ村の戦勝祝いとして、レックス砦にカザン市から慰問団が派遣されてきた。
と言ってもタダの見世物じゃあない。悪名高きカザンの闘技場でレロトラー陛下の覚えもめでたき、グランツ剣闘士団のお出ましだ。
一対一の格闘から大型獣との集団戦までなんでもござれの強者揃い。
それが今回はなんと親善試合として砦の面々とお手合わせ願いたいときたもんだ。
……ここだけの話、あまり良い噂は聞かんヤツらだ。無理にとは言わん。適当にお茶を濁したって構わんぞ。
(下記より選択して下さい)
 ・グランツ剣闘士団員との親善試合に志願
 ・大型獣との集団戦に志願
 ・観客として応援/賭けに参加
脅威予測)低
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 その日のレックス砦は軽い興奮状態に包み込まれていた。
 カーサ村での屍人の軍勢との戦勝祝いとして催された宴。その最高潮として、カザン市から慰問のために派遣されてきたグランツ剣闘士団による見世物が始まろうとしていた。
 グランツ剣闘士団は、カザンの金獅子と称される団長グランツを筆頭に、それぞれの団員がかの悪名高きカザンの闘技場でレロトラー陛下の覚えもめでたいと噂される強者揃い。果たしてどんな出し物が見れるのか。その期待から、普段はガガック兵長による厳しい訓練が行われる訓練場の柵を囲んで、びっしりと群衆が詰めかけていた。
 大声で賭けの参加者を募る声が響く中、皆、周りの知人と期待の声を口の端に上らせている。
「ワクワクするのぉ」
 老兵メックリンガーが周囲に劣らず高揚した様子で、傍らの軽薄そうな男に語りかけた。
「ボクはギャンブルには自信あるんだよねえ。おジイちゃんも損したくないなら、ボクと同じのに賭けたほうがいいよ〜」
 ポル・ポタリアはヘラヘラと笑いつつも、意外に鋭い目で柵の中を眺めていた。
「馬でも犬でもボートでも、強さの基本は下半身。足腰強そうな子に賭けちゃうよ〜。ま、下半身なら僕も自信あるけどね!」
 最前列の天幕の下に設えられた貴賓席に、砦の長たるガガック兵長と剣闘士団長グランツが並んで座っている。
 柵の中では道化による前座の芸が終わり、大型獣との集団戦の準備が整えられていた。


「まさか志願したのが儂ら二人だけとはのう」
「いいじゃねえか。その分報酬も山分けって事でよ」
 ドワーフ戦士クリフと戦士へーざぶろーがそれぞれ武器を手に、柵の内側で待機していた。
「さあて、何が出てくるのやら……」
 へーざぶろーが不敵に薄笑いを浮かべながら、対面に設置された檻に目をやった。金属製の檻には布がかけられ中が見えなくされていたが、時折中から鉄柵に身体をぶつける鈍い音が聞こえていた。
「手柄より命が大事じゃ。弱点を集中的に狙うぞい」
 へーざぶろーとは対象的に落ち着かなげなクリフがそう口にした。
「そんなもんがあるといいがね……ほら、はじまるぜ!」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:クリフMR45防5、へーざぶろーMR20
敵:サーベルタイガーMR80

「ええい、弱点、弱点……はどこじゃい」
「こんなもんは先手必勝だ! 長引けばこっちが不利になるばかりだぞ!」

 *へーざぶろー、《死の刃》詠唱。
1ラウンド:PC【80】 VS 敵【71】 /敵側に9ダメージ!(サーベルタイガー71)

「どうだぁ!」
「だめじゃ、勢いが止まらん……!」
 檻から放たれた猛虎は、獲物めがけて飛びかかってきた。

2ラウンド:PC【66】 VS 敵【63】 /敵側に3ダメージ!(サーベルタイガー68)
3ラウンド:PC【58】 VS 敵【62】 /PC側に4ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー18)
4ラウンド:PC【65】 VS 敵【62】 /敵側に3ダメージ!(サーベルタイガー65)
5ラウンド:PC【61】 VS 敵【67】 /PC側に6ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー15)

「畜生、ジリ貧になるぞこりゃ……」
 へーざぶろーは軽症を負いつつ、敵の出方を窺っていた。
(……くそ、俺も鎧を着込んでおくべきだったか?)
「そこじゃ! ガツーンといかんかい!」
「ああ、もう、そんなんじゃボクのお金が!」
 観客席からメックリンガーとポルの声援とも言えぬ声援が飛んだ。

6ラウンド:PC【58】 VS 敵【59】 /PC側に1ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー15)
7ラウンド:PC【53】 VS 敵【61】 /PC側に8ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー11)
8ラウンド:PC【55】 VS 敵【61】 /PC側に6ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー8)
9ラウンド:PC【54】 VS 敵【64】 /PC側に10ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー3)

 すれ違いざまに爪と牙で襲いかかってくる猛虎に対し、クリフはぶつぶつと呟きながらなにかを狙っていた。
 重装備のクリフに引替え、へーざぶろーはその都度身体のどこかに傷を負い、衣服を血に染め動きも鈍くなっていた。傍目からも次の突撃をかわすのは困難に見えた。
 猛虎は獲物を手にかける期待からか遠吠えを上げ、更に勢いづいてへーざぶろーに飛びかかった。
「どけぃ!」
 クリフが叫びながら、へーざぶろーに体当たりした。そのまま身代わりに猛虎の突撃を受け止めると、胴体に奇妙にねじれたグレムリンの左腕を回し、口早に魔法語を詠唱した。
「イーゼルヴァンの名において命ずる《朽ちよ》!」

 *クリフ《イーゼルヴァンの黒き手》詠唱。サーベルタイガーに10魔法ダメージ!クリフ10回復。
10ラウンド:PC【56】 VS 敵【61】 /PC側に5ダメージ!(クリフ45、へーざぶろー1)

「そこまで!勝負あり!」
 団長グランツが片手を上げて示唆した。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 わっと歓声が上がった。
 嬉しそうに酒をあおる者、地団駄を踏んで悪態をつく者。ニヤニヤ笑いを浮かべた胴元の元に掛け金の分配を求める者が殺到していた。
 狩猟用ボーラを手に天幕から飛び出した副団長ワインバーグが、手慣れた様子で猛虎を捕縛する。
 グランツの隣席に座っていたガガック兵長は、渋面を隠せなかった。


「まぁ、生きとるだけでめっけもんだて……」
 クリフは目を回して倒れ込んでいるへーざぶろーに手を差し伸べ、肩を貸しながら試合場から退場した。
「さぁさぁ気を取り直してっと」
「次はいよいよ親善試合じゃな!」
「我らが砦の代表くんたちは、どんなもんかなぁ〜?」
 いつの間にか最前列に陣取っていた観戦組のメックリンガーとポルの2人は酒や肴を広げながら楽しそうに柵の中に目をやった。


「ガガック閣下!」
 赤毛の盗賊エミリアが珍しく丁寧な口調で天幕に向けて呼びかけた。
「親善試合ですが、普段の任務のようにチームで戦わせてもらえないでしょうか」
「1対1ではなくか?」
「はい、我々ごときでは個人個人の力は剣闘士団の皆様には到底及ばぬでしょうし、観客を退屈させぬためにも、ぜひ」
 思わぬ提案を受け逡巡するガガックに、隣席のグランツ団長が鷹揚な表情で頷いた。
「ガガック閣下……閣下ご推薦のレックス砦の精鋭は3名、その娘の要望どおり我が方も3名でお相手しよう」
「むう……」
「アーノルド、イアン、ヴェロニカ! 出ろ」
 ガガックの返事を待たずグランツが指示を出すと、天幕から3つの人影が進み出た。
 筋骨隆々たる巨躯の男性、アーノルド。狡猾そうな顔つきの短身痩躯の老人、イアン。猫のような身のこなしの妖艶な美女、ヴェロニカ。
 三人は余裕の笑みを浮かべながら、相対するレックス砦の代表選手を見やった。


「よ、よろしくお願いしますっ」
 緊張の面持ちでアーノルドに近づいたエミリアは恐る恐るといった様子で手を差し出した。
「わ、私たち、魔術師もいないような駆け出し揃いですけど、全力で頑張りますねっ」
 そう言うと、エミリアはアーノルドの手を両手で握って強く上下に振った。
「ああ、安心しなよ嬢ちゃん。俺たちにも魔法使いはいない。この試合、魔法は無しだ」
「わぁ……! あのグランツ剣闘士団と握手しちゃった! もうこれだけで果報者ですっっ!」
 エミリアは一方的にまくしたてると、照れ笑いを浮かべつつ身を翻し仲間の下へと足早に立ち去った。
「……なんだありゃ?」


 観客席ではメックリンガーが普段と違うエミリアの様子に首をひねっていた。
「あやつ、柄にもない調子でなにを考えておるんじゃ?」
「悪いものでも食べたんだったりしてね〜。あっ、そこの君、今晩どう? ボクのギャンブルの極意知りたくなーい? え、時間無い? あそう、じゃあ明日はどう〜?」


「まずは想定通り」
 エミリアが背にした相手方をちらりと眺めながら、いつもの口調でそう呟いた。
「これでこっちをド素人と舐めてくれりゃいいんだけどね」
 背後に控える東洋風の少女シャオリン、黒髪長髪の剣士スパイデイの二人は落ち着かない表情で歴戦の剣闘士たちをチラチラと眺めていた。
「つ……強そうですねえ。さすが噂のグランツ剣闘士団」
「当たり前だろ。弱そうな剣闘士なんてのは墓の中にしかいないよ」
「エミリア姐さん、スパイデイ兄さん、頑張ろうヨ! アタシも必殺のソナンイエ体術を見せちゃうからネ!」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:エミリアMR30防5、シャオリンMR45防5魔防5、スパイデイMR30防5
敵:アーノルドMR50防5、イアンMR30防5、ヴェロニカMR40防5

1ラウンド:PC【100】 VS 敵【120】 /PC側に20ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)

「おとうさーん。がんばってー!」
 不意にスパイデイの耳に娘の声が届いた。目の前の剣戟をやり過ごしつつ、慌てて目を走らせると、柵の最前列に10歳の娘がしがみついていた。横には8歳になる息子も真剣な顔つきでこちらを眺めている。
 スパイデイは深呼吸をした。
「妻に会うその日まで、私はもっと強くなって見せる。子供たち、お留守番頼みますよ!」

2ラウンド:PC【93】 VS 敵【106】 /PC側に13ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)
3ラウンド:PC【98】 VS 敵【107】 /PC側に9ダメージ!(エミリア28、シャオリン43、スパイデイ29)
4ラウンド:PC【98】 VS 敵【115】 /PC側に17ダメージ!(エミリア28、シャオリン42、スパイデイ28)

「ええい、見ちゃおれんわ! やはりワシも参戦すべきじゃったか」
「ケ・セラ・セラ〜。なるようになるさ〜」
 やや酒が回った様子の観戦組の二人は無責任な意見を口にしながら、おつまみ片手に酒を煽っていた。メックリンガー老はふと腰の革袋から果実を取り出し、無造作にかぶりついた。
「ふんがっふっふ」

5ラウンド:PC【90】 VS 敵【111】 /PC側に21ダメージ!(エミリア26、シャオリン40、スパイデイ26)
6ラウンド:PC【87】 VS 敵【118】 /PC側に31ダメージ!(エミリア21、シャオリン34、スパイデイ21)

「なんじゃこの実、頭がスッキリするのう〜」
「さ〜てと、このまま負けちゃったら、だれか可愛い子に慰めてもらうとしますか。あ、ねえねえ今晩どう?」
 もはや戦況すら横目の観客席の2人組はさておき、膠着状態というにはやや分が悪い状況に、シャオリンは焦りを隠せなかった。チラリと両横の二人に目を走らせる。目が合ったエミリアは小さく頷いた。
「……スパイデイ! いくよ」
 エミリアとスパイデイは目配せすると、懐に手を入れなにかを掴みだした。

 *エミリア、スパイデイ、熊神石の破片使用。ワーベア化→MR+25

 突如、大熊と化していく二人を前に、アーノルドは畏怖を感じつつ叫んだ。
「聞いてねえぞ、何だコイツらは!」
「ふん。最初に全力で頑張るって言っただろ」

7ラウンド:PC【129】 VS 敵【107】 /敵側に22ダメージ!(アーノルド47、イアン28、ヴェロニカ38)
8ラウンド:PC【117】 VS 敵【109】 /敵側に8ダメージ!(アーノルド47、イアン28、ヴェロニカ38)
9ラウンド:PC【134】 VS 敵【102】 /敵側に32ダメージ!(アーノルド41、イアン23、ヴェロニカ32)
10ラウンド:PC【121】 VS 敵【100】 /敵側に21ダメージ!(アーノルド39、イアン21、ヴェロニカ30)

「そこまで!時間切れだ」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 双方の損耗具合を見比べた結果、レックス砦に軍配が上がった。
 しかしエミリアとスパイデイが使った奇妙な獣化の技に、掛けの参加者からは釈然としない、なんとも言えない空気が漂っていた。
 そんな雰囲気を敢えて無視し、エミリアは先陣を切って堂々と退場していった。
「みんな応援ありがとうネ!」
 シャオリンが愛想を振りまく中、スパイデイは子供たちの元に駆け寄っていった。


「ええい、負けた負けた。団長、申し訳ねえ」
 アーノルドが大仰な様子で天幕のグランツ団長に向けて手を合わせて平謝りした。 
「……表立って殺すわけにもいかんからの」
「ま、こんなとこでしょ。本来の目的はもう終わってるんだし」
 イアンとヴェロニカは意味ありげに目配せしつつ、あっさりとした様子で天幕に引き上げた。


「やれやれ……どうやらこれで終わるわけにはいかなくなったようだ」
 言葉とは裏腹に嬉しそうな様子で、団長グランツは軽く腰を浮かし、ガガックに話しかけた。
「ガガック閣下、もう一勝負を所望したい」
「いや、しかし、予定では……」
「出るのは、私だ。……なに、その方が観衆も納得しましょう」
 ガガック兵長はぎょっとした顔で傍らの男を見やった。カザンの金獅子とあだ名される、グランツ団長自ら、だと?。
 グランツはガガックの返事を待たず、マントを脱ぎ捨てると試合場に身を踊らせた。その堂々たる姿に観客がわっと歓声を上げた。
「我が名はグランツ剣闘士団団長、ゲルドルフ・フォン・グランツヴェーレン! この宴、最高の栄誉をかけてこの私に挑む者はおらぬか!」
「おもしれえ!」
 大声とともに柵を飛び越え、赤毛の大男が姿を現した。
「俺は《冬の嶺の赤き炎》バラク=ヘルムハート! 父の名はグレム! 祖父の名はドラグ! 我らが一族の名にかけて、グランツ剣闘士団団長よ! いざ尋常に勝負!」
 観客がバラクの登場に更に大きな歓声を上げた。
 カザンの金獅子と冬の嶺の赤き炎、果たしてどんな勝負になるのか。大騒ぎの中、胴元は大慌てで掛け率を決め、掛け金を回収に駆け回っていた。


「俺はこの砦の傭兵じゃ一番の古株で、1対1の戦闘なら一番強いかもしれねぇぜ。それに俺と団長さんとの戦いとなると、派手にならぁな。客も喜ぶんじゃねぇかな?」
 軽く準備運動をしながら、バラクが話しかけた。対するグランツは身に纏っていた重厚な金属鎧の留め具を外し無造作に足元に投げ捨てながら、いかにも楽しげに答えた。
「なかなか自信があるようだな。そういう態度は嫌いではないぞ。どこまで通用するか、せいぜいやってみせるがよい」
「折角のグランツ剣闘士団長さまとの戦いだ、目一杯戦わせて貰いてぇ。魔法も毒も無しで頼めるか?」
「ああ。魔法無し、道具無し、殺しも無しだ。それでよいな」
「いいよな!? 兵長!」
 ガガックは憮然とした顔で、好きにしろと呟いた。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:バラク=ヘルムハートMR50防5 
敵:団長グランツMR100→60防5

「はじめ!」
 副団長ワインバーグが立会人として合図を出した。
 その声を聞くや、団長グランツは右手を後ろ手に回すと、腰の長剣はそのままに、左手一本で小剣を構えた。
「どういうつもりだ」
「せっかくの勝負、一瞬で終わらせてはつまらぬ」
「……俺を馬鹿にするのか!」
「お前こそ俺を馬鹿にしているのか。カザンの金獅子の称号……伊達ではないぞ」
 射抜かれるような目線と低い声に含まれる圧力に、バラクは一瞬たじろぎかけた。先ほどまで薄笑いを浮かべていたのと同じ人物とは思えぬ鋭い目つき。始まる前から気圧されるわけには行かない。赤毛の戦士は不安を振り払うように気合の声を上げた。

1ラウンド:バラク【42】 VS グランツ【54】 /バラクに12ダメージ!(バラク43 VS グランツ60)

「どうした。大口を叩いておいてそのざまか」
「くそっ、まだまだ戦は始まったばかりよ!」

2ラウンド:バラク【43】 VS グランツ【58】 /バラクに15ダメージ!(バラク33 VS グランツ60)

「これでも、くらいな!!」
 グランツの攻撃が当たるかに見えた刹那、バラクは身につけていた真赤なマントを外して投げつけ、視界を遮った。
 そのまま一歩前に出たバラクは、マントの上から左手の大斧を大振りに薙ぎ払いつつ、右手の長剣で素早く三度突きを入れた。

奇襲:バラク【42】 /グランツに42ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

「どうしたよ剣闘士の旦那! こりゃ『お上品』な戦いじゃ無えだろうが!」
「はは、良いぞ……! こうでなくてはな」
 血に染まったマントを引き剥がし、傷だらけの身体を晒しながら、カザンの金獅子グランツは不敵に笑った。

3ラウンド:バラク【41】 VS グランツ【38】 /グランツに3ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

 右に左に激しく揺さぶるバラクの剣戟を、グランツは小剣一本で見事に受け流し続けていた。防戦一方のグランツに焦れたバラクは斧と剣を打ち合わせて挑発する。
「おいおい! それじゃ俺もお客さんも楽しめねえぜ! かかってこいよ!」
「やれやれ……これではどちらが挑戦者かわからぬな」

4ラウンド:バラク【36】 VS グランツ【41】 /バラクに5ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

 鍔迫り合いの中、顔と顔が近づいた刹那、グランツが小声で語りかけた。
「……お前ら、誰に恨みを買った?」
「なに?」
「さるやんごとなきお方がな、お前らの事が気に入らぬそうだ」
 グランツはぐいと力を入れて、バラクを突き放した。

5ラウンド:バラク【38】 VS グランツ【34】 /グランツに4ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

「俺たちは金さえ貰えば何でもする……いや、しなければならんのだ。所詮貴族に逆らっては剣闘士はやって行けぬ」
「あんたほどの名声があってもか」
 剣戟を繰り返しながら、歓声に紛れた会話は続く。
「名声など虚しいだけよ。いかに積み上げようとも、1度負ければ地に落ち、明日の食い物にもありつけぬ身」
「じゃあやめちまえばいい」
「それこそ愚かな物言い。我らはカザン帝国に飼われる罪人。闘技場の外に自由など持たされぬ」
 グランツは自重するように苦笑を浮かべると、目線を柵の外に向けた。
 視線の先には先程の親善試合を終えて柵の外に出た三人と、大型獣との戦いを終えた二人の姿があった。


「あいたたた」
 嬉しそうに息子を抱き上げていたスパイデイが不意に苦痛の声をあげた。
「どうした?」
「いや、なんかひどく関節が痛むんですよ」
「兄さんも? 実はアタシもさっきから調子が……」
 シャオリンが両の膝頭を抑えながら、不安げな顔で呟いた。隣でエミリアが無言で嘔吐を始めた。
「おい、へーざぶろー。しっかりせんか。傷はもう塞がっとろうが」
「めまいが取れねえんだ……くそ……」
 クリフに看病を受けながら、横たわったへーざぶろーが青白い顔でうめき声を上げていた。

6ラウンド:バラク【40】 VS グランツ【35】 /グランツに5ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

「依頼は果たさねばならん。だが、戦いの中の失態とあれば、仕方あるまい?」
「何を言っている」
「貴様らには十分楽しませてもらった。くだらぬ貴族共のために殺すには惜しい」
 そう言い放つとグランツは右手を腰にやると、そっと革紐を弛めた。そしてそのまま小剣の一撃を放つと、後方に飛び退った。
 勢いで緩んだ腰袋が地面に落ちる。バラクはそれをちらりと眺めると不敵に笑った。
「一つ忘れてるぜ」
「なに?」
「俺が勝つ可能性がまだあるだろうが!」
「ふん、面白い」
 バラクは勢いをつけて大上段に構えた大斧を振りかぶりながら飛びかかった。

7ラウンド:バラク【41】 VS グランツ【39】 /グランツに2ダメージ!(バラク33 VS グランツ23)

「オラオラ! どうした! その程度じゃ俺は止まらねぇぜ!」
「確かに、言うだけの事はあるようだ……お前のような男に、手加減は無礼だな」
 グランツは後ろ手にしていた右手で、腰の長剣を抜き放つと前面で交差させた。
「仕切り直しだ。こい!」

*グランツMR23/60 → 63/100

8ラウンド:バラク【40】 VS グランツ【65】 /バラクに25ダメージ!(バラク13 VS グランツ63)

「強え……! 強えなあんた。流石はグランツ剣闘士団だ! 楽しいぜ! どうだ? 俺はあんたを楽しませれてるかい?」
 グランツはバラクを見返しながら嬉しそうに笑みを浮かべた。
「バラク! 根性みせんかい!」
「ボクの今晩の飲み代、稼がせてよね〜!」
 すっかり酔いの回った観客席の二人が声援を送った。
 バラクはそちらに向かって指を突き上げると、首を回し、更に別の方角に向かって右手の斧を掲げ観客にアピールした。
「……俺は剣闘士ってのに憧れててな。強い男ってだけじゃねぇ『格好いい』男じゃねーと、いけねぇんだろ?」
「ふん、面白い奴め」
 グランツは小剣を収め、長剣を両手で握りなおすとバラクの目をじっと見つめた。
「最後の一撃、受け止めきれよ」

9ラウンド:バラク【26】 VS グランツ【72】 /バラクに46ダメージ!(バラク0 VS グランツ63)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「くっはー! やっぱりつえーなグランツ剣闘士団長さまは! 降参だぜ!」
 大の字に転がった後しばらくして、ようやく片膝をついて持ち直したバラクは、両手を上げて降参の意を表した。
「勝負あり」
 副団長ワインバーグが裁定の声を上げた。


「レックス砦の英雄諸君に、盛大な拍手を!」
 グランツ団長は観客に向けて、大仰な様子でやや芝居がかった礼をした。観客より歓声が飛び交う。それを受け、剣闘士団員たちも全員天幕から歩み出し、団長の横に並び歓声に答えていた。
 バラクは痛む身体を擦りながら、何気ない様子で足元の革袋を拾い上げると、歓声を背にして試合場を後にした。
「しかし、カザンの貴族さまか……いったいなんだってんだか……」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
クリフ
へーざぶろー
エミリア →熊神石の破片の亀裂が増した。次に使えば砕け散りそうだ。
シャオリン
スパイデイ →熊神石の破片の亀裂が増した。次に使えば砕け散りそうだ。
《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート
ポル・ポタリア →大型獣との集団戦の賭けに負け(-10)、親善試合3対3の賭けに勝ち(+30)、団長戦の賭けに負け(-5)(通算+金貨15)
メックリンガー老 →大型獣との集団戦の賭けに負け(-10)、親善試合3対3の賭けに勝ち(+30)、団長戦の賭けに負け(-5)(通算+金貨15)、ボンバの実を1つ食べた。頭がスッキリと冴え、回復力が高まるのを感じた。薬と併用すると効果がありそうだ。

→団長との特別試合を終えたバラクが、謎の丸薬を試合に出場した面々に配った。半信半疑で口にした面々であったが、不思議と試合後の身体的不調は徐々に収まりを見せた。不調の正体にエミリアは毒を盛られた可能性を主張したが、丸薬の入手元を尋ねられたバラクの「どうでもいいだろそんなこたぁ」という言葉によって有耶無耶にされる。


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■事件B:8人出撃
ガガック兵長に呼び出され司令室に向かった君たちを見知った人物が出迎えた。
西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンは、一同を見回すとおもむろに伝書を読み上げた。
「シャンキナルの長老、太陽の長アノーリオンの名において伝える。屍人の軍勢絶つべし。為し得る限り殲滅し、以って之が痕跡を残さざる如く努めよ。帝国の良識に期待する」
ギルサリオンはそこでガガック兵長に軽く頷くと、君たちに向き直った。
「私と共に斥候として南進する者は、志願頂きたい」
(下記より選択して下さい)
 ・西方エルフの遺跡を中心に調査提案
 ・人間の集落を中心に調査提案
 ・その他の提案
脅威予測)大・ただし敵の拠点調査を優先せよ
報酬)中

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴


「やっぱりあんたの予想通りだったな」
「ああ……外れてくれた方がよかったんだが」
 古めかしい大きな屋敷を前に、先行した盗賊カーモネーギーより人の気配はないとの報告を受け、アンドレアはいつも浮かべている穏やかそうな笑みに若干の陰りを見せた。
 カーサ村の近隣の村をしらみつぶしに聞き込む事多数。ゴント村の外れ、元貴族の屋敷に、1年ほど前から変わった魔術師が住み着いているという情報を手にした。その魔術師は昼間はまるで姿を見せず、村人とも一切交流しようとしないため、最初は友好的な態度であった村人たちも次第に気味が悪くなり、もはや屋敷に近づこうともせず、やれ悪臭がするだの、異常な量の食物を運び込んでいただの、ひそひそ声で根も葉もない噂話に興じていた。
「……カーサ村はおそらくは何かの実験場で、実験に一区切りついたから破棄されたのだろう。とすれば、あそこだけとは思えん。屍人使いどもの実験場はまだ他にもあると考えたのだが」
 アンドレアは険しい表情のまま、同行するカエル人サマに目をやった。
「……いやなニオイがする」
 サマは無表情なままでポツリと呟いた。二人は屋敷の方を振り仰いだ。
「ニンゲン、隠れても無駄ダ」
 サマの声が辺りに響くや否や、門扉の陰から痩せた人影が姿を現した。
「だ、誰だっ!」
「おおっと、そんなに大声を出さないでくれたまえよ」
 カーモネーギーの誰何の声に年齢不詳のその男は肩を竦めた。
「天知る地知る我知る人知る……密偵イェスタフとは俺のことだ!」
 大げさな身振り手振りで名乗りを上げ終わると、男は沈黙を続ける三人を見つめて苦笑した。
「おいおい、そう静まり返られると、こっちが恥ずかしくなるじゃないか」


 自称密偵のイェスタフの手引で、一行は屋敷の地下に隠された研究施設に向かった。薄暗い研究室では、雑多な走り書きや得体のしれない液体の入った瓶などが散乱していた。
「……エリファスの館に残されていたものと似ているな」
 カーモネーギーは品物に目を走らせながらそう呟いた。どちらにせよ、決定的なものは全て持ち去られている。
「悪臭とやらの正体は、こいつか……?」
「まだ奥がある」
 イェスタフが大きな扉を指し示した。アンドレアが怪訝な顔で問いかけた。
「なぜ自分で調べなかった」
「なに、その……ちょいと複雑な仕掛けの錠前でな」
「どけ、ワタシに任せろ」
 サマが懐から呪文石を取り出し、扉に掲げた。
「《開け》」
 扉は暖かな光に包まれ、小さく錠前の開く金属音がやけに大きく響いた。
「行くゾ」


 むっとする臭気が鼻を突いた。もともとは地下牢であったのだろうその部屋は、壁から金属製の手枷が伸び、五つの手枷のうち三つに屍体が繋がれたままになっていた。
「なにを試していやがったはわからんが……」
「反吐が出るぜ。せめて後始末くらい……」
 むせ返るような屍臭に顔をしかめながら、カーモネーギーとアンドレアが言葉をかわした。
 その時、一つの手枷の鎖がガチャリと音を立てた。
「……殺シてクれ……」
 右手が繋がれたまま、左手は腐り落ち、顔面の半分に蛆がたかった屍体が、目だけでギロリとこちらを睨んだ。


「そノ魔術師が提示しタ金貨は見たこともなイほどだっタ。その日かラ、俺たち家族ハここに連れてこラれ、毎日違ウ薬を飲まされタ……」
 男の話は続く。四人は沈痛な表情でその話に聞き入っていた。
「……妻も息子も、死んダ。俺ハ……俺だケがこんナ身体で生き残っテしまっタ」
 呪われた不死の男は淡々と語り続けた。
「あル日、若イ魔術師が言っタ『この森は古き守りが強すぎる。先にそちらをなんとかせねば』……それかラ、誰もここヲ訪れル事はなクなっタ」
 語り終えた男の片目から一筋の涙が溢れる。
「痛みでも死なヌ。飢エでも死なヌ。家族を失イ、こんな身体デ生き続けたくはナい……」
 男は深い哀しみをその目に湛えた。四人は嘆息した。
 長い沈黙の時間が流れた。
「わかった」
 アンドレアはそう一言つぶやくと黒き剣を一閃した。湿った石畳の床にごとりと男の首が転がる。
「無念だったろう。だが、後は任せろ……」
 アンドレアは怒りに燃える目で剣を鞘に収めた。
「次にこの剣で手にかけるのは、奴らだ」


 一方その頃、西方エルフ森林警備隊とともに森を進んだレックス砦の偵察隊は、エルフの聖地たる古代の神像を前にしていた。鳥と動物の要素の入り交じった異形の身体を持つ古代の神像。七つの頭を持つ聖なる鳥。七頭神セマルグルの名で呼ばれるその神像は、過去何度か彼らが目にしたものと同じように、全身を赤黒い血によって穢されていた。
「ダメだ……ここもか」
 血塗られた神像を横目に、"片耳の"マロウズが傍らの寡黙な戦士ヘルトに話しかけた。
「これでここいらの神像のうち、未確認のものは2つだけだ」
「それとて無事かどうかわかったものではない」
 偵察兵のニンツの言葉に、大剣を背負った男ソーグが慎重な様子で口にした。
「旦那……この先の林道はしばらく誰も通った形跡はありやせん。どうしやす?」
 先行して別方向を偵察してきた盗賊エバンスが雇い主であるニンツに報告した。


「貴様ら帝国人は気にも留めておらんだろうがな。守ってくださっているのだ。古き神はな」
 西方エルフの隊長ギルサリオンが神像を見つめながら、厳しい表情で呟いた。
「ケッ、まさか不死身のコシチェイを解き放つなんて言うつもりじゃねえだろうな」
 ニンツが肩を竦めながら小さく口にした。
「なんだそれは」
「お伽噺さ。この辺りの村じゃ子供の頃から必ず聞かされて育つんだ」
 興味深げに問いかけた東洋風の戦士デュラルに、ニンツは吐き捨てるように言い放った。
「歴史はお伽噺などではない」
「なに……?」
「正しき歴史を紡ぐこともできぬ貴様ら人の子には到底わからぬことよ」
「てめえなにが言いたい」
 ニンツがギルサリオンに食ってかかろうとしたその時、盗賊エバンスが鋭い警告の声を発した。
「旦那がた! なんか来ますぜ」
「くそっ、話はあとだ!」


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【戦闘】
PC:マロウズMR40防5、ヘルトMR40防5、デュラルMR40防5、ニンツMR40防5、ソーグMR35防5、盗賊エバンスMR40
西方エルフ森林警備隊:隊長ギルサリオンMR60防5、術士アルヴェルディアMR35、隊員MR30*5
敵:屍人兵MR80*6、アンデッドハウンドMR60*3

「屍人兵か……ということはやはり」
「アルヴェルディア、調伏せよ!」
「御意」
「エバンス、俺に《死の刃》を!」

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵A調伏
 *盗賊エバンス《死の刃》詠唱。ニンツの攻撃力*2。
1ラウンド:PC【449】 VS 敵【510】 /味方側に61ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス36、ギルサリオン60、アルヴェルディア31、隊員A25、B25、C25、D26、E26)
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵B調伏
2ラウンド:PC【418】 VS 敵【463】 /味方側に45ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス33、ギルサリオン60、アルヴェルディア28、隊員A22、B22、C22、D23、E23)
 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵C調伏
3ラウンド:PC【407】 VS 敵【391】 /敵側に16ダメージ!(屍人兵A0、B0、C0、D77、E77、F77、アンデッドハウンドA57、B58、C58)


「あぁら、気が合うわね、アンタたち。それともアタシの事が好きになって追いかけて来てくれたのかしら」
 木立の闇から姿を現した真紅のローブを身に纏った女を目にし、ソーグは激しい視線で睨みつけた。
「魔女め……」
「ふふふ。ティーパーティを始めるには人手不足じゃない?」
 屍人使いエルファニは煌めく指輪をはめた左手を軽く一閃すると魔法語を詠唱した。
「常闇の国より死せる同胞、我が求めに応じ馳せ参じよ……《やつらの骨》!」

 *増援:屍人使いエルファニMR120防5魔防10、骸骨兵MR50*5

「あはは、踊れ踊れ。束の間の灯火!」
「……構うな! 目の前の屍人兵を片付けよ!」

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵D調伏
 *ソーグ《いだてん》詠唱
 *マロウズ、ヘルト、ギルサリオン《死の刃》詠唱。
3ラウンド:PC【556】 VS 敵【601】 /味方側に45ダメージ!(マロウズ40、ヘルト40、デュラル40、ニンツ40、ソーグ35、エバンス30、ギルサリオン60、アルヴェルディア25、隊員A19、B19、C19、D20、E20)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵E調伏
「天を統べる御使いたる竜の息吹、煉獄より木霊する呪詛の声、現し世と隠り世の狭間より放たれよ……《地獄の爆発》!」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ソーグ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「その手は通じんぞ、魔女め」
「さぁいつまで続くかしらねぇ」

4ラウンド:PC【445】 VS 敵【515】 /味方側に70ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス25、ギルサリオン59、アルヴェルディア20、隊員A14、B14、C14、D15、E15)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。屍人兵F調伏(屍人兵全滅)
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ヘルト《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「うふふふ。あと何人使えるのかしら?」
「くっ……」

5ラウンド:PC【416】 VS 敵【457】 /味方側に41ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス22、ギルサリオン59、アルヴェルディア17、隊員A11、B11、C11、D12、E12)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドA調伏
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ニンツ《ないことに》詠唱。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「そろそろ終わりかなぁ……残念ねえ?」
「畜生っ!」

6ラウンド:PC【368】 VS 敵【402】 /味方側に34ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス19、ギルサリオン59、アルヴェルディア14、隊員A9、B9、C9、D10、E10)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドB調伏
「さ。楽しかったけど、遊びはおしまい。古き神とやらには去って頂かないとねえ」
 *屍人使いエルファニ《地獄の爆発》詠唱
 *ヘルト《ないことに》の呪文石を使用。エルファニの《地獄の爆発》を無効化
「……最後の手段は隠し持っておくものだ」
 ヘルトの手から粉々になった呪文石の破片がこぼれ落ちた。女は真赤な舌をちろりと出して冷たく微笑んだ。
「ああら、素敵ね。貴方、愛してあげたくなったわ」

7ラウンド:PC【372】 VS 敵【383】 /味方側に11ダメージ!(マロウズ39、ヘルト39、デュラル39、ニンツ39、ソーグ35、エバンス19、ギルサリオン59、アルヴェルディア14、隊員A8、B8、C8、D9、E9)

 *アルヴェルディア《厄払い》詠唱。アンデッドハウンドC調伏
「それじゃあ終わりにしましょうか……天を統べる御使いたる……」
「それはこっちの台詞だ」
 *デュラル、熊神石を使用。ワーベア化→MR+30
 *デュラル《凶眼》詠唱。攻撃力*3。

 瞬時に大熊と化したデュラルが前衛の骸骨兵を蹴散らし、屍人使いに突進した。エルファニは慌てて魔法語を詠唱しかけたが、それに呼応したマロウズが懐から呪文石を掴み出し、強大な閃光が彼女を襲い激しい衝撃が全身を包み込んだ。詠唱は間に合わず、大きく振りかぶった熊爪の一撃をまともに受け、エルファニはくぐもったうめき声とともに激しく吐血した。

 *マロウズ《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。屍人使いエルファニに60魔法ダメージ!

8ラウンド:PC【519】 VS 敵【312】 /敵側に207ダメージ!(屍人使いエルファニMR38防5魔防10、骸骨兵A15、B15、C15、D15、E15)

「ああもう、癪だねえ。癪に障るよ、まったく……!」
 エルファニはぶつぶつと悪態をつきながら、閃光とともに左手を一振りした。
「今度会ったときはたっぷり愛してあげるからねえ……《わたしをどこかへ》」
 屍人使いエルファニが掻き消える刹那に浮かべた邪悪な笑みに、ニンツは背筋にゾッとするものを感じた。

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「な……なんとかなったか」
 ソーグが力なくその場に膝をついた。
 残った骸骨兵を殲滅し、静けさを取り戻した森に、傷ついた者たちの荒い息だけが木霊していた。
「待てよ……」
 何かを考え込んでいたマロウズは小さくつぶやくとそのまま地面に木の枝で地図を描きはじめた。
「隊長!」
 呼ばれたギルサリオンが地面を覗き込んだ。
「……なるほど」
「穢された遺跡をすべて繋げば、ほぼ環状に並ぶ。その中央には……」
「ああ。そこがこの森で最も魔力の高まる場所……いにしえのエルフ王ベリエンベールの墳墓か」
 マロウズとギルサリオンは小さく頷きあった。森の木立を抜けてそよ風が通り過ぎてゆく。
「森の守りは保たれねばならない。そうだろう?」
「ふん、氏族の名を捨てた男に言われるまでもない」


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
アンドレア →研究室で無銘の呪文書を発見。呪文:《これでもくらえ!》を習得した。
カーモネーギー →研究室で《そこにあり》を詠唱。《炎の壁》の呪文石を発見・入手した。(幅6m・高さ4mの炎の壁を召喚。通り抜ける者は20魔法ダメージ)
サマ →研究室で《そこにあり》の呪文石を使用。《魔神の盾》の呪文石を発見・入手した。(15ターンのあいだ防御点3倍)

"片耳の"マロウズ →《L3これでもくらえ!》の呪文石を使用。
ソーグ
デュラル・アフサラール
ヘルト →《ないことに》の呪文石を使用。
偵察兵のニンツ →戦闘後の探索で、盗賊エバンズが屍人使いエルファニが落としていった品物を発見。異界獣の黒曜石(MR40ブラックハウンドを召喚/1回限り)を入手した。

→一行は一時、レックス砦に帰還する。砦は宴のあとの高揚感に包まれていたが、君たちが傷を癒やし、装備を整えた後、司令室へ報告に出頭する頃にはその熱も落ち着いていた。そして数日後、ガガック兵長が再度君たちを呼び集めた。


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■事件C:3人出撃
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
帰還した無敵の万太郎たちの報告によると、3階は魔獣の住処たる密林と化しているとの由。
全てと戦っていては身体が持たん。次の階層への手かがりを得ることを最優先とするように。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い

∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴

 天空に向かってそびえ立つ古代樹。いや、真にこれは樹なのだろうか……それどころか、周囲のもの全てが真に生物であるかどうかすら定かではない緑の中を、一行は張り詰めた様子で進んでいた。時折、枝が鳴るガサリという音に神経をかき乱されつつ、何事も起こらぬ結果に安堵の吐息を漏らしつつ、無言の隊列は進んだ。


「少し休まんか。万太郎」
「……そうだな」
 沈黙を破り、カエル人の戦士ヴェルサリウス27世が、先行する東洋風の戦士、無敵の万太郎に声をかけた。
 立ち止まった万太郎たちを目にし、深いため息と共にその場に腰を下ろした若きドワーフ戦士ヤスヒロンの背後で、雇い人の女戦士オードリーと魔術師カンダックの二人も額の汗を拭いながら背の荷物を下ろしていた。
「周囲を警戒しろ。何かあればすぐに声をかけるようにな」
「はい、我があるじ」
 ヴェルサリウスは配下のハンタードールに手際よく指示を出すと、一行の元に歩を向けた。
「で、どう思う」
(……私を評価してくれるのはありがたいのだがね。あいにく手に余る調べ物だよ)
 砦の参謀でもある魔術師ヴォーゼル卿は、万太郎の持ち帰った人形の破片を調べ、結果、匙を投げた。
「言い難いんだが、ヴォーゼル卿は戦の采配や権謀術数に特化したお方だ。今の俺たちには古代帝国の知識に長けた識者の知恵が必要だ」
「お主が雇った魔術師……カンダックか。あの御仁は頼りになりそうなのか」
「まだわからぬ」
「それともあれか。バラクたちがよく出入りしてるという得体の知れん魔術師……確か漆黒の手のイーゼルヴァンとか言ったか。彼の者の助力を仰ぐか」
「あるいは、そうかもな」
「なんにせよ、手がかりが少なすぎる。この階層の調査を進めねばならぬ」
 そう口にすると、ヴェルサリウスは天長方向に向けて長く螺旋を描く大樹を改めて見上げた。連なる枝葉は先が見通せぬほど途方もなく長い。
「万太郎隊長、進みますかい?」
 ヤスヒロンが何気なく声をかけた。
「隊長はよせ。柄でも無いよ」
「すんません、つい」
「ま、とにかく、出発しようか」
 その言葉に雇い人たちが手早く荷物をまとめて背に負った。道行きはまだ、長い。


「なんだコイツは……」
「儂らドワーフの手による細工でもここまで精密なものはなかなかないぞ」
 大樹の幹が広くくり抜かれ、簡素ではあるが祠のように整えられていた。そこには武装したエルフの姿を象った木像が5体、整然と並んでいた。確かに実物と見紛う程に精巧に作られているが、信仰の対象と言うにはあまりにも無骨な存在である。
「魔術師殿!」
 万太郎が今回の調査のために雇い入れた魔術師カンダックに声をかけた。魔術師は杖を構えつつ、小さく魔法語を詠唱した。
「む……」
 詠唱に合わせ、木像が淡く紫色の光を発し始めた。一行が武器を構え警戒する。
 木像がゆっくりと動き出した……。


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【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR35、ヤスヒロンMR30防5、女戦士オードリーMR60防5、魔術師カンダックMR25
敵:エルフ木像MR48*5

 *先制射撃:ハンタードール【31】/エルフ木像Eに31ダメージ!(エルフ木像A48、B48、C48、D48、E17)
1ラウンド:PC【187】 VS 敵【194】 /PC側に7ダメージ!(万太郎35、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール34、ヤスヒロン30、女戦士オードリー60、魔術師カンダック24)

 *魔術師カンダック《L2これでもくらえ!》詠唱。エルフ木像Eに40魔法ダメージ! エルフ木像E、粉砕。
2ラウンド:PC【204】 VS 敵【174】 /敵側に30ダメージ!(エルフ木像A40、B40、C41、D41、E0)

 *魔術師カンダック《凶眼》詠唱。万太郎の攻撃力増加。
3ラウンド:PC【239】 VS 敵【155】 /敵側に84ダメージ!(エルフ木像A19、B19、C20、D20、E0)
4ラウンド:PC【182】 VS 敵【113】 /敵側に69ダメージ!(エルフ木像A1、B2、C3、D3、E0)
5ラウンド:PC【178】 VS 敵【72】 /敵側に106ダメージ!(敵全滅)

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「また弐の騎士の作品かい?」
「おそらくは……あぁ、やはりそうだ。刻印がある」
 万太郎は粉砕された木像の左足部分を裏返すと、足裏に当たる箇所に古代文字の刻印を確かめた。
「驚嘆すべき技だな。これだけの数の人形に自我を与えるとは」
 魔術師カンダックが木像の残骸を覗き込みながら口にした。
「これはミラードールと同じようなものか。その……つまり、伝説の白の魔法使いの御業と」
 歴史上最古の大魔術師と称される、白の魔法使いニン=ドゥルジエル=ニン。ミラードールをはじめ、数々の魔法の遺物を創造した伝説上の存在だ。
《いいえ、違います》
 不意に背後から言葉が投げかけられた。振り返るとハンタードールが直立していた。
 この忠実なドールが自ら発言するというのは珍しい。ヴェルサリウスは怪訝そうな顔で先を促した。
《ワタシと彼らの決定的な違いは魂の在処です》
「どういう事だ」
《太古、この地を悪鬼の軍勢が侵した時、ワタシはこの地を訪れた白の魔法使いさまに作られました。そして同じ頃、彼らも悪鬼を率いる騎士たちの一人によってこの姿を与えられたのです》
「弐の騎士、ヴェルナルドゥス……」
《しかし彼らが魂を持つことはありませんでした。今までも、そしてこれからも。魂を持たぬ哀れな木偶人形、それが彼らです。それに引替えワタシは幸せです。ヴェルサリウスさま、貴方がワタシに魂を与えてくださいましたゆえ》
 ハンタードールは語り終えると、主人であるヴェルサリウス27世にうやうやしく礼をした。
 ドールに向かって重ねて問いかけようとしたその刹那、鋭い口調で女戦士オードリーが警告の声を上げた。
「静かに!……何か聞こえる」
 全員が耳をすますと、上空から聞き覚えのある大きな羽音が聞こえてきた。
「まずいぞ。この羽音は」
「くそっ、またアイツらか」
 ヤスヒロンが不安な表情で武器を握り直した。全員は素早く戦闘態勢を取り直した。
「守りの薄いやつは下がれ! アタシに任せな!」
「ヴェルサリウスはドールとともに飛び道具で狙え。魔術師殿は魔法の援護を!」
「承知」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【戦闘】
PC:無敵の万太郎MR35防5、ヴェルサリウス27世MR20防10魔防5、ハンタードールMR34、ヤスヒロンMR30防5、女戦士オードリーMR60防5、魔術師カンダックMR24
敵:翼竜 MR60*5

 *先制射撃:ハンタードール【25】/翼竜Eに25ダメージ!(翼竜A60、B60、C60、D60、E35)
 *魔術師カンダック《L2これでもくらえ!》詠唱。翼竜Dに40魔法ダメージ! 翼竜E、撃墜。
1ラウンド:PC【189】 VS 敵【208】 /PC側に19ダメージ!(万太郎35、ヴェルサリウス27世20、ハンタードール34、ヤスヒロン30、女戦士オードリー60、魔術師カンダック24)

 前線に立つ万太郎と女戦士オードリーは上空から急降下しては鋭い鉤爪で襲いかかってくる翼竜に防戦一方であった。仲間の弓と魔術の連携攻撃でようやく1体は追い落としたものの、残りの4体の波状攻撃に翻弄されていた。と、その時、先頭の攻撃を槍で突き返した万太郎を真横から次の1体が襲った。

 *翼竜B、特殊能力/わしづかみ(万太郎)

 遥か上空に連れ去られる万太郎。慌ててヴェルサリウスとハンタードールが弓で狙撃した。チャンスは一度きり。上昇されてしまえば、例え敵を仕留めたとしても落下した万太郎はひとたまりもない。

狙撃:ヴェルサリウス、ハンタードール【49】/翼竜Bに49ダメージ!(翼竜A60、B11、C60、D60、E0)

「くそっ……!ダメか」

2ラウンド:PC【111】 VS 敵【165】 /PC側に54ダメージ!(ヴェルサリウス27世19、ハンタードール23、ヤスヒロン24、女戦士オードリー44、魔術師カンダック24)

(くそおおおお。こんなところで、死ぬのか……。ソナン・イエにも帰れず? 俺は……俺はまだ……)
 万太郎の脳裏を様々な考えが走馬灯のように次々によぎった。と、不意に頭の中に直接、男とも女ともつかぬ奇妙な声が響いた。
《捧げるか?》

 *魔術師カンダック《凶眼》詠唱。女戦士オードリーの攻撃力*3。
3ラウンド:PC【231】 VS 敵【162】 /敵側に69ダメージ!(翼竜A37、B11(離脱)、C37、D37、E0)
4ラウンド:PC【149】 VS 敵【135】 /敵側に14ダメージ!(翼竜A32、B11(離脱)、C32、D33、E0)

《捧げるか?》
 万太郎は翼竜の鉤爪に胴体を掴まれながら、遥か下界を見下ろした。仲間の姿が小さく見えた。表情までは計り知れぬ遠い距離。せいぜい不安な顔で見上げているのだろう。
 奇妙な声が重ねて問うた。
《捧げるか?》

5ラウンド:PC【140】 VS 敵【117】 /敵側に23ダメージ!(翼竜A24、B11(離脱)、C24、D26、E0)
6ラウンド:PC【149】 VS 敵【114】 /敵側に35ダメージ!(翼竜A12、B11(離脱)、C12、D15、E0)

「捧げる!!」
 3度めの問いに万太郎は叫び返した。刹那、背負い袋に結わえ付けていた木人形が閃光を放ち、万太郎ごと金色の光に包まれた。

6ラウンド:PC【142】 VS 敵【90】 /敵側に52ダメージ!(敵全滅)

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 光の玉はそのまま緩やかに滑空し、エルフ像の祠の近くに降り立った。翼竜を片付けた一行は慌てて駆け寄った。
 倒れ伏している万太郎の傍に鳥人の似姿の木人形がひざまずいていた。絶たれた意識を取り戻した万太郎が視点の定まらぬ目で不思議そうに問いかける。
「お前は……」
《バードドールでございます。お見知り置きを》


∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴・∴
☆戦果
無敵の万太郎 →MR10を捧げ、バードドール(MR30、飛行可能)に魂を与えた。
ヴェルサリウス27世 →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。
ヤスヒロン →戦闘後の探索で《そこにあり》の呪文石を使用。隠された財宝を発見。

→エルフ像の祠をあらためて探索。祠の奥、古代樹のウロから隠された財宝が見つかる。魔術師カンダックは次々と取り出される魔力を帯びた品に目を走らせると、フードの奥で申し訳なさそうに顔を曇らせた。
「私ごときではまるでお役にたてそうにありませんな」
「あんたでも無理か……となると砦でしっかり調べ直す必要があるな」
 万太郎は一時撤退を宣言する。

■入手した財宝
・古代王国の杖(《L3これでもくらえ!》《炎の嵐》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
・古代王国の指輪(《凶眼》《耐えよ》《わたしを守って、あなたを守って》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
・古代王国の宝珠(《開け》《そこにあり》《ないことに》のうち、1つを選んで使用可能/1事件に1回使用可能)
全員、上記から好きなものを1つ選択して下さい。
ただし希望が重なった場合は、先に宣言した人が優先され、その時点で希望者のいないものを入手します。
金貨が欲しい場合は、売却すれば1つにつき金貨60枚を得ることができます。


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☆ランキング

1位:
偵察兵のニンツ/MR40防5
 +金貨50枚、異界獣の黒曜石 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器【良い短剣】&【鋭い短剣】、高品質な防具【硬い皮鎧】、奇跡的な回復薬×2、異界獣の黒曜石、呪文:《これでもくらえ!》《ないことに》)

2位:
ヴェルサリウス27世/MR20防10魔防5
 +金貨30枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器【超小型単弓】、高品質な防具【キルテッド・シルク】、古代帝国の首飾り、《開け》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》、ハンタードール(MR35、先制攻撃可能))

ヤスヒロン/MR30防5
 +金貨30枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器【ヘヴィーメイス】、高品質な防具【首、腕など急所を部分的に鉄板で覆った鎖帷子】、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石、奇跡的な回復薬、ボンバの実)

4位:
カーモネーギー/MR30防10
 +金貨20枚、《炎の壁》の呪文石 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器【ショートボウ】、高品質な防具【革鎧】、高品質な防具【籠手に付けれる小型盾】、《炎の壁》の呪文石、奇跡的な回復薬、呪文:《そこにあり》《ないことに》《いだてん》)

サマ/MR20防5
 +金貨20枚、《魔神の盾》の呪文石 →(所持品:金貨75枚。高品質な防具【スケイル・アーマー】、《開け》の呪文石、《ないことに》の呪文石、《炎の嵐》の呪文石*2、《魔神の盾》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《イーゼルヴァンの黒き夢》)

6位:
アンドレア/MR55防5
 +金貨20枚、呪文:《これでもくらえ!》を習得 →(所持品:金貨25枚。黒き剣、高品質な武器【鞭】、高品質な防具【革鎧】、《ないことに》の呪文石、モンゴーのしるし、熊神石、炎の石、呪文:《これでもくらえ!》《いだてん》)

無敵の万太郎/MR25防5
 +金貨15枚、選択した財宝 →(所持品:金貨30枚。高品質な武器+2【ソナン・イエの槍】、高品質な防具【アーミング・ダブレット】、《凶眼》の呪文石、《炎の嵐》の呪文石、バードドール(MR30、飛行可能))

8位:
エミリア/MR30防5
 +金貨55枚 →(所持品:金貨75枚。ベアクロー、高品質な防具【ブレストプレート】、《そこにあり》の呪文石、《ないことに》の呪文石*5、奇跡的な回復薬*2、竜の牙、熊神石の破片、炎の石)

シャオリン/MR45防5魔防5
 +金貨55枚 →(所持品:金貨60枚。高品質な武器+2【ヒョウ】、高品質な武器【鉄扇】、高品質な防具 【火鼠の皮衣】、カザン帝国勲章、《そこにあり》の呪文石、奇跡的な回復薬*2、呪文:《死の刃》《ないことに》)

スパイデイ/MR30防5
 +金貨55枚 →(所持品:金貨55枚。高品質な武器【細身の剣(レイピア)】、高品質な防具 【鋼の鎧、楯セット】そこにありの呪文石*1、奇跡的な回復薬、熊神石の破片、身代わりの依代)

《冬の嶺の炎》バラク=ヘルムハート/MR50防5 
 +金貨55枚 →(所持品:金貨85枚。黒き大斧、高品質な武器【バスタードソード】、高品質な防具【革鎧】、奇跡的な回復薬、身代わりの依り代、呪文:《ないことに》《いだてん》)

12位:
"片耳の"マロウズ/MR40防5 
 +金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。黒き短剣、高品質な武器【鞭(ウィップ)】、高品質な防具【レザージャケット】、呪文:《死の刃》《そこにあり》)

ソーグ/MR35防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨50枚。高品質な武器+2【グレートソード】、高品質な防具【レザーアーマー】、奇跡的な回復薬、《凶眼》の呪文石、呪文:《ないことに》《いだてん》)

デュラル・アフサラール/MR40防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨70枚。高品質な武器【弓】、灰色熊の毛皮、奇跡的な回復薬*2、《そこにあり》の呪文石、熊神石、身代わりの依代、呪文:《凶眼》)

ヘルト/MR40防5
 +金貨50枚 →(所持品:金貨95枚。高品質な武器【シュヴァイツァー・サーベル】&【カッツバルゲル】、高品質な防具【メイル・アーマー】、保存食*1、《開け》の呪文石、《そこにあり》の呪文石、《厄払い》の呪文石、呪文:《死の刃》《ないことに》)

16位:
クリフ/MR45防5
 +金貨30枚 →(所持品:金貨45枚。高品質な武器+2【斧】、高品質な防具 【???】、奇跡的な回復薬、竜の牙、炎の石、呪文:《イーゼルヴァンの黒き手》)

へーざぶろー/MR20
 +金貨30枚 →(所持品:金貨145枚、呪文:《死の刃》)

18位:
ポル・ポタリア/MR30防5
 +金貨15枚 →(所持品:金貨135枚。高品質な武器【鞭】、高品質な防具【飛来物除けの護符を織り込んだジャケット(緑色)と足になじむ靴】、呪文:《メメコレオウスの黒き礫》《いだてん》)

メックリンガー老/MR20防5
 +金貨15枚 →(所持品:金貨75枚。いにしえの胸当て、ボンバの実*2)

■砦にて待機(今回投稿無し)
イールギット/MR30 →(所持品:金貨40枚。いにしえの短剣)
アクロス/MR20 →(所持品:金貨50枚)

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☆ザルダック商店
金貨を入手している場合、買い物をしても構わない。自由筆記欄に記載すること。
商品は変わる場合があるので、次回以降に残しておくこともできる。

<商品リスト>
・高品質な武器+2 金貨60枚 MR+15/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい(高品質な武器から買い替える場合、古い武器は金貨10枚で引き取ってくれる)
・高品質な武器 金貨30枚 MR+10/好きな武器タイプを自由筆記に記載下さい
・高品質な防具 金貨30枚 防御点+5/好きな防具タイプを自由筆記に記載下さい
・奇跡的な回復薬 金貨10枚 ダメージ10点回復/1回限り
・《L2これでもくらえ!》の呪文石 金貨20枚 魔法ダメージ40点/1回限り
・《L3これでもくらえ!》の呪文石 金貨40枚 魔法ダメージ60点/1回限り
・《死の刃》の呪文石 金貨15枚 1ターンのみダメージ2倍/1回限り
・《開け》の呪文石 金貨10枚 鍵開け/1回限り
・《そこにあり》の呪文石 金貨10枚 隠されたものを感知する/1回限り
・《ないことに》の呪文石 金貨20枚 魔術を1度だけ無効化する/1回限り
・《いだてん》の呪文石 金貨40枚 3ターンの間2回行動が可能/1回限り
・《凶眼》の呪文石 金貨40枚 1ターンのみダメージ3倍/1回限り
・《炎の嵐》の呪文石 金貨40枚 敵全体に魔法ダメージ20点/1回限り
・《耐えよ》の呪文石 金貨40枚 5ターンのあいだ防御点2倍/1回限り
・《わたしを守って、あなたを守って》の呪文石 金貨40枚 2ターンのあいだ1名に魔法防御15点/1回限り
・雇い人(戦士L2) 金貨60枚 MR60防5/1事件限り
・雇い人(盗賊L2) 金貨60枚 MR40・《死の刃》《開け》《そこにあり》/1事件限り
・雇い人(魔術師L2) 金貨60枚 MR25・《L2これでもくらえ!》《ないことに》《凶眼》/1事件限り

☆訓練場
金貨を使用して、ガガック兵長に特別訓練をつけてもらえる。自由筆記欄に記入すること。
支払い可能であれば複数回選択しても構わない。
なお魔術訓練で覚えるのはあくまで呪文そのものであり、高レベルで呪文をかける事は魔術師のみができる特技のため、PCにはできない。

・戦闘訓練:金貨100枚/基本MR+10
・魔術訓練:金貨50枚(いだてん、凶眼、炎の嵐、耐えよ、わたしを守っては金貨80枚)/ザルダック商店で扱っている呪文石から1つ選択。今後1事件に1回使用可能に。(呪文石との併用可)

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【ルール】
・PCはカザン帝国の辺境開拓軍の戦士です。
・T&Tシステム的にはPCは盗賊にあたり、戦士の特技も魔術師の特技も持ち合わせません。
・毎回、「事件」が更新されます。どの事件を解決に向かうか選択して下さい。
・同じ事件に向かったPCが多ければ、解決しやすいですが報酬も少なくなります。逆に1人だと報酬は総取りですが、失敗の可能性も高くなります。
・トロールワールドは無情です。運が悪ければあっけなく死ぬでしょう。死んだときは死んだときです。新たなPCで1から出直して下さい。
・事件の処理はシンプルにモンスターレートで行います。(PCも一律でMR表記処理)PCの初期戦闘力はMR20(3D6+10)です。
・事件を解決したら、報酬がもらえます。報酬はカザン帝国への貢献度として、順位付けされます。順位によっては特別報酬がもらえることもあるでしょう。
・報酬を使って装備を購入したりすることもできます。商品は毎回変わるので使うか、貯めるかは判断のしどころでしょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【未解決事件】
A:
レックス砦あてに、黒壇のメメコレオウスより言伝てがあった。
《諸君らに良い儲け話をくれてやろう。シャンキナルの森に生息するトゲボクという木の葉が研究で必要となった。木の葉1枚を金貨1枚で買い取ろうではないか。最低でも50枚ほど集めて来てほしい。それにトゲボクの根元には常に銀毛イタチも居るはず。我には無用だが、その毛皮は諸君らには良い追加報酬となるであろう》
トゲボクに関してはこのあたりに住むものは小さい頃から言い聞かされて育っている。すなわち、トゲボクには近づいてはならない!
無闇に近づくものは振動と熱を感知され、鋭い麻痺性の毒を持つ針状の葉を浴びることになるであろう。
脅威予測)低
報酬)中


B:
司令室にて、ガガック兵長と西方エルフ森林警備隊長ギルサリオンが君たちを出迎える。
「調査報告を総合すると、奴らの狙いはおそらくここだ」
「シャンキナルの森の、聖地の中の聖地。いにしえの偉大なるエルフ王ベリエンベールの墳墓」
司令室に集まった者たちの間にざわめきが漏れる。
「聖なる鳥セマルグルの眠りを妨げてはならぬ」
ギルサリオンは毅然とした表情で口にすると、ガガック兵長に向き直った。
「ガガック殿、共同戦線を願いたい。私は都に戻り手勢を率いて墳墓を包囲する。レックス砦の精鋭で突入部隊を編成して頂き、呼応して制圧したい」
「いいだろう」
ガガック兵長は鷹揚に頷くと、君たちに向き直った。
「志願するものは一歩、前に出よ!」
脅威予測)中
報酬)中


C:
〈大断崖〉手前の盆地の古代帝国時代の塔について、探索を継続する。
3階の魔獣の住処たる密林にて、天空に向かってそびえる古代樹の調査が途中となっている。
次の階層への手かがりを得ることを最優先とせよ。
赴くものはどの程度で帰還するかの自分なりの指針を申告しておくこと。
脅威予測)未知数
報酬)莫大・金貨よりも魔法の物品の入手可能性が高い


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【作戦会議室・峡谷の山猫亭】

https://www1.x-feeder.info/FTGAME/

出撃前に相談をしたり、雑談や交流ができるチャットルームです。
PC・スマホ・携帯から閲覧/書き込みできますので、ぜひご活用下さい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
【参加方法】

https://jp.surveymonkey.com/r/Q6LB2G3

参加フォームに下記を記入し、送信して下さい。
・キャラクター名
・今回選択する事件
・(任意・自由筆記)事件への対応や購入した商品、キャラ設定(年齢・性別・性格・生い立ち・風貌・特徴・口癖など)
・プレイヤー名・メールアドレス
 *投稿内容の詳細確認などが必要な場合にこちらからご連絡をする場合があります。

【参加締切】
配信日の2週間後を締切とします。
締切を過ぎますと次回は「待機」となります。

■今回の締切:11/10(日)24時まで

 *ep.9配信予定:12/8(日)


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